JPH06122242A - キャリッジ駆動装置 - Google Patents

キャリッジ駆動装置

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JPH06122242A
JPH06122242A JP27451292A JP27451292A JPH06122242A JP H06122242 A JPH06122242 A JP H06122242A JP 27451292 A JP27451292 A JP 27451292A JP 27451292 A JP27451292 A JP 27451292A JP H06122242 A JPH06122242 A JP H06122242A
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JP
Japan
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motor
carriage
detection means
speed
acceleration
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Pending
Application number
JP27451292A
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English (en)
Inventor
Masahiko Yoshida
昌彦 吉田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリッジ1の走行速度を所定の速度に安定
的に保つこと。 【構成】 モータ3の回転速度を検出するロータリーエ
ンコーダ6と、キャリッジの走行速度を検出するフォト
インタラプタ5の2つの信号をフィードバックしモータ
駆動信号を生成する構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャリッジの移動速度
を安定化させる駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パルスモータを用いたキャリッジ
駆動装置においては、予め定められた加減速の速度テー
ブルに従ってパルスモータにパルス信号を送りモータを
制御するオープンループ制御により、キャリッジを駆動
している。一般にパルスモータの加減速の速度テーブル
には加減速時の脱調を防ぐために、直線的な加減速や指
数関数的な加減速を行っていた。また、特開昭61−1
24299号においては定速回転時の速度変動を抑える
ために対数関数的な加減制御を行うことが開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プリンタのキ
ャリッジ駆動の場合、キャリッジの加速後の振動がプリ
ンタの印字品質を低下させるので、定速移動時の移動速
度の安定が必要である。このため速度テーブルをキャリ
ッジの振動を抑えるように、実際にキャリッジを駆動し
て、キャリッジの挙動のよい速度テーブルを工夫して作
成している。この速度テーブルの作成には多くの時間と
経験を必要としていた。
【0004】本発明の目的は、キャリッジの振動を抑制
することの出来る、特性の調節が容易なキャリッジ駆動
装置を提供すること。さらにこれと同等の性能のキャリ
ッジ駆動装置を簡易な構成で提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、この課題を
解決するために、キャリッジ駆動装置にモータの回転角
度検出手段と、モータの回転角速度検出手段と、モータ
の回転角加速度検出手段と、キャリッジの位置検出手段
と、キャリッジの速度検出手段と、キャリッジの加速度
検出手段のうちモータとキャリッジについて少なくとも
1つずつの検出手段と、前記検出手段から得られる情報
を入力とし、キャリッジとモータの速度偏差と位置偏差
の両方あるいは一方を収束させながらモータの加速、等
速移動、減速、停止動作を行うモータの操作量を出力と
する制御器と、該制御器からの出力よりモータへのパル
ス信号を発生するパルス発生装置とを具備することを第
1の特徴とする。さらに、モータの操作量を出力する制
御器にファジィ制御器を用いたことを第2の特徴とす
る。
【0006】また、キャリッジの加速時、減速時のパル
スモータの駆動タイミングのデータを記憶させた記憶装
置と、記憶装置から駆動タイミングのデータを読み出
し、そのデータを元にモータへのパルス信号を発生する
パルス信号発生装置を具備し、前記駆動タイミングのデ
ータが、モータの回転角度検出手段と、モータの回転角
速度検出手段と、モータの回転角加速度検出手段と、キ
ャリッジの位置検出手段と、キャリッジの速度検出手段
と、キャリッジの加速度検出手段のうちモータとキャリ
ッジについて少なくとも1つずつの検出手段と、前記検
出手段から得られる情報を入力とし、キャリッジとモー
タの速度偏差と位置偏差の両方あるいは一方を収束させ
ながらモータの加速、等速移動、減速、停止動作を行う
モータの操作量を出力とする制御器と、該制御器からの
出力よりモータへのパルス信号を発生するパルス発生装
置とを具備したキャリッジ駆動装置のパルス発生装置か
ら、加速、減速時に出力されるデータであることを第3
の特徴とする。
【0007】
【作用】パルスモータの制御にモータの挙動とキャリッ
ジの挙動を入力とするフィードバック制御を用いること
でキャリッジの振動を抑制することが出来る。また、フ
ィードバック制御の制御器にファジィ制御を用いること
で制御器の調整が容易になる。さらに、フィードバック
制御により得られた速度テーブルを用いてオープンルー
プ制御を行うことによりフィードバック制御と同等の性
能のキャリッジ駆動装置を簡易な構成で提供出来る。
【0008】
【実施例】以下に、本発明を図示した実施例に基づいて
詳しく説明する。図1に、本発明の請求項1に対する一
実施例の構成を示す。
【0009】図1中の符号1はキャリッジでタイミング
ベルト2を介してパルスモータ3により駆動している。
【0010】キャリッジ1の移動速度はキャリッジ1の
移動方向と平行に取り付けたリニアエンコーダ4と、キ
ャリッジ1上に取り付けたフォトインタラプタ5により
読みとった位置信号を微分あるいは差分処理することで
得る。
【0011】モータ3の回転速度はモータ軸に取り付け
られたロータリーエンコーダ6より得られる回転角信号
を微分あるいは差分処理することで得る。
【0012】図中符号10はマイクロコンピュータを用
いた制御部である。制御部10はCPU11と制御を行
うプログラムの格納されたROM12と作業用メモリで
あるRAM13とで構成され、インターフェース14を
介してモータ駆動部7に出力し、リニアエンコーダ4と
ロータリーエンコーダ6の信号を入力する。
【0013】図2は図1の制御部10の動作を示すブロ
ック図である。制御器21は目標速度Vtとモータの速
度Vmとキャリッジの速度Vcを入力することによりモー
タの速度Vmとキャリッジの速度Vcの偏差を収束させつ
つ加減速を行う操作量uを出力する。演算部22は制御
器21からの出力uからモータの加速度を算出し、次パ
ルスまでの時間を求めモータ駆動回路23にタイミング
信号を送る。モータ駆動回路23はタイミング信号に従
ってモータ3を1ステップ回転させる。この時のモータ
3の速度Vmを速度検出器6で、キャリッジ1の速度VC
を速度検出器5で検出し、制御器21へフィードバック
している。
【0014】なお、本実施例においては、モータ3の回
転速度をロータリーエンコーダ6で検出しているが、パ
ルスモータは入力パルスに同期した回転速度を得られる
ので、簡易的にパルスモータの入力パルスを回転速度信
号としてもよい。
【0015】また、本実施例においては制御器21はモ
ータ3とキャリッジ1の速度情報を入力としているが、
位置情報、加速度情報を入力としても同様の制御器が構
成できることは明かである。
【0016】図3は請求項2に対する制御アルゴリズム
のフローチャートであり、図2の制御器21の処理の内
容を示すものである。
【0017】まず、現在のモータの速度Vmとキャリッ
ジの速度Vcを検出し(手順ア)、次に、モータの速度
Vmと目標速度Vtの偏差Em、さらにキャリッジの速度
Vcとモータ速度Vmの偏差Ecを求める(手順イ、
ロ)。
【0018】そして、求めたEm及びEcを入力として操
作量uの出力をファジィ推論により行う(手順エ)。
【0019】手順エにより得られる操作量uはメンバー
シップ関数の形式で得られるので、手順オにより操作量
uから確定値u0を得る。
【0020】この操作量の確定値u0からモータの次の
ステップを駆動するまでの時間を求める(手順カ)。
【0021】手順カにおいて求めた時間が経過後モータ
を1ステップ駆動し、再び手順アからの手順を繰り返す
事で制御を行う。
【0022】図4は図3の手順エのファジィ推論の推論
アルゴリズムを示すフローチャートである。
【0023】定義されている制御規則の数nだけファジ
ィ推論を行い、それぞれの推論結果を重ね合わせること
により一つの推論結果を得る。
【0024】各制御規則の推論は図5に示すような手順
で行う。例えば、i番目の制御規則Riについて説明す
ると、Riは、 if Em=Ai and Ec=Bi then ui=Ci のようなif−then形式の制御規則として記述され
ている。
【0025】このi番目の制御規則からi番目の操作量
uiを得るにはまず、入力変数Emとメンバーシップ関数
Aiの交点を適合度ωi1として得る。次に入力変数Ecと
メンバーシップ関数Biの交点を適合度ωi2として得
る。そしてωi1とωi2のうち小さい方を制御規則Riの
適合度ωiとする。最後にこの制御規則Riの出力である
操作量uiは、メンバーシップ関数Ciの適合度ωiを越
える部分を切りとった形として得られる。このように、
すべての制御規則について推論を行い、この制御規則全
体の推論結果uを各制御規則から得られた推論結果の重
ね合わせとして得る。 本実施例においては、表1に示
すようにキャリッジを制御するための制御規則を25個
の制御規則で構成している。
【0026】表1中のNB、NS、Z、PS、PBの記
号は各入出力変数の大きさを表すためのファジィ集合で
あり、それぞれ、 NB:NEGATIVE BIG (負で大) NS:NEGATIVE SMALL(負で小) Z :ZERO (0) PS:POSITIVE SMALL(正で小) PB:POSITIVE BIG (正で大) を表している。
【0027】
【表1】
【0028】図6は入力変数Emに対する各メンバーシ
ップ関数のファジィ集合の定義を示したものである。図
6中a1、a2はファジィ集合を定義するためのパラメ
ータである。同様に図7は入力変数Ecに対する各メン
バーシップ関数のファジィ集合の定義を示したもので、
b1、b2はファジィ集合を定義するためのパラメータ
である。図8は操作量uに対する各メンバーシップ関数
のファジィ集合の定義を示したものである。上記のファ
ジィ集合を定義するためのパラメータa1、a2、b
1、b2を調整する事でこの制御器の特性を調整する事
が出来る。
【0029】表1の各制御規則は、モータの速度とモー
タの目標速度との偏差Em及びモータの速度とキャリッ
ジの速度との偏差Ecが減少するような出力操作量uを
Em、Ecの向きと大きさに応じて記述したものである。
例えば、 if Em=NB and Ec=Z then u=PB という制御規則は「もし、モータの速度が目標速度より
ずっと遅く、キャリッジの速度がモータの速度と同じ
時、モータの速度を大きく加速する。」という意味で、
このように入力変数の代表的な状態についての制御規則
を記述する事であらゆる状態における制御を行う。
【0030】なお、本実施例において、表1の制御規則
は、速度偏差EmとEcを入力変数としているが、位置偏
差や加速度偏差を入力としても制御規則を記述できるこ
とは明かである。
【0031】図3の手順オの非ファジィ化の方法は図5
に示すように推論結果uの重心を推論結果の確定値u0
とする。確定値u0は−1〜1の範囲で得られるので、
あらかじめ設定されている最大加速度Maとu0を掛け合
わせることで次のステップのモータの加速度を得る。こ
の最大加速度Maもこのファジィ制御器の特性を調節す
るためのパラメータであり、使用するモータの能力に応
じて設定する。また、この最大加速度Maを制限する事
でキャリッジに有害な大きな加減速を抑止する。
【0032】この加速度から次ステップのモータの速度
を算出し次ステップまでの時間を求める。前のステップ
を駆動後から次ステップまでの時間が経過した後にパル
ス発生装置から出力されるパルス信号によりモータ駆動
回路を介してパルスモータを駆動する。
【0033】図9は請求項3に対する構成図を示したも
のである。制御部30はCPU31と制御を行うプログ
ラムの格納されたROM32と作業用メモリであるRA
M33と加減速の速度パターンを記憶させた記憶装置3
4で構成されている。
【0034】記憶装置34には、請求項1や請求項2の
様なフィードバック制御による加減速の速度パターンの
データを記憶している。加減速の速度パターンのデータ
は、図1のような構成の制御系で請求項1や請求項2の
ようなフィードバック制御を行ってキャリッジを駆動
し、図1の制御部10で出力される駆動周期を順次、R
AM13に記録する事により作成する。
【0035】パルスモータは入力する駆動パルスの周波
数に比例した回転速度が得られるので、この速度パター
ンを記憶させた記憶装置から順次駆動周期を読みだし、
その周期に従ってパルスモータを駆動することにより、
このようなオープンループ制御においてもフィードバッ
ク制御を行っている場合のキャリッジの挙動が再現され
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のキャリッ
ジ駆動装置はキャリッジの速度をフィードバックしなが
らキャリッジを駆動しているので、キャリッジの加減速
時の有害な振動を抑えることが出来る。また、フィード
バック制御器にファジィ制御を用いているので、キャリ
ッジの挙動の調整が容易である。さらにこの制御により
加減速テーブルを記録した記憶装置より順次加減速デー
タを読みだしてそのデータに従ってキャリッジをオープ
ンループ制御する事でフィードバック制御を行った場合
と同等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図。
【図2】制御部のブロック図。
【図3】制御のフローチャート。
【図4】図3のファジィ推論処理部の詳細なフローチャ
ート。
【図5】ファジィ推論を説明する図。
【図6】Emに対するメンバーシップ関数の定義を示す
図。
【図7】Ecに対するメンバーシップ関数の定義を示す
図。
【図8】uに対するメンバーシップ関数の定義を示す
図。
【図9】本発明の別の実施例の構成図。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 タイミングベルト 3 パルスモータ 4 リニアエンコーダ 5 フォトインタラプタ 6 ロータリーエンコーダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスモータを用いたキャリッジ駆動装
    置において、モータの回転角度検出手段と、モータの回
    転角速度検出手段と、モータの回転角加速度検出手段
    と、キャリッジの位置検出手段と、キャリッジの速度検
    出手段と、キャリッジの加速度検出手段のうちモータと
    キャリッジについて少なくとも1つずつの検出手段と、
    前記検出手段から得られる情報を入力とし、キャリッジ
    とモータの速度偏差と位置偏差の両方あるいは一方を収
    束させながらモータの加速、等速移動、減速、停止動作
    を行うモータの操作量を出力とする制御器と、該制御器
    からの出力よりモータへのパルス信号を発生するパルス
    発生装置とを具備することを特徴とするキャリッジ駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 モータの操作量を出力する制御器にファ
    ジィ制御器を用いたことを特徴とする請求項1記載のキ
    ャリッジ駆動装置。
  3. 【請求項3】 パルスモータを用いたキャリッジ駆動装
    置において、キャリッジの加速時、減速時のパルスモー
    タの駆動タイミングのデータを記憶させた記憶装置と、
    記憶装置から駆動タイミングのデータを読み出し、その
    データを元にモータへのパルス信号を発生するパルス信
    号発生装置を具備し、前記駆動タイミングのデータが、
    モータの回転角度検出手段と、モータの回転角速度検出
    手段と、モータの回転角加速度検出手段と、キャリッジ
    の位置検出手段と、キャリッジの速度検出手段と、キャ
    リッジの加速度検出手段のうちモータとキャリッジにつ
    いて少なくとも1つずつの検出手段と、前記検出手段か
    ら得られる情報を入力とし、キャリッジとモータの速度
    偏差と位置偏差の両方あるいは一方を収束させながらモ
    ータの加速、等速移動、減速、停止動作を行うモータの
    操作量を出力とする制御器と、該制御器からの出力より
    モータへのパルス信号を発生するパルス発生装置とを具
    備したキャリッジ駆動装置のパルス発生装置から、加
    速、減速時に出力されるデータであることを特徴とする
    キャリッジ駆動装置。
JP27451292A 1992-10-13 1992-10-13 キャリッジ駆動装置 Pending JPH06122242A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011235541A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Canon Inc モータを備えた機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011235541A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Canon Inc モータを備えた機器
US9141104B2 (en) 2010-05-11 2015-09-22 Canon Kabushiki Kaisha Apparatus equipped with motor

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