JPH06122209A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH06122209A
JPH06122209A JP27314892A JP27314892A JPH06122209A JP H06122209 A JPH06122209 A JP H06122209A JP 27314892 A JP27314892 A JP 27314892A JP 27314892 A JP27314892 A JP 27314892A JP H06122209 A JPH06122209 A JP H06122209A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無効記録領域をできる限り少なくし、副走査
ヘッド長を短くし、価格上昇を伴わずに高解像度記録、
高速記録を行うインターレース記録法を用いた記録装置
を供給すること。 【構成】 副走査方向にKドット間隔で、N個の記録要
素、各色の副走査方向のずれをHドット間隔にて構成し
た記録要素群306と、情報データをイメージデータと
して記憶するバッファメモリ303と、バッファメモリ
から記録要素配置に合わせたイメージデータを選択し記
録要素に供給する処理手段304と、記録要素群での記
録を行う主走査、副走査動作を司る制御手段305を備
え、制御手段での記録操作として副走査方向の送りを
(K+α−1)回と、Sドット間隔分の副走査送りを1
回とを繰り返す副走査送りを行うことを特徴とする記録
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットプリンタ
等の記録ドットの画素マトリクス、あるいは単独ドット
により被記録材(紙等)に画像や文字を形成する記録装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式によるカラー記録
は、各色のインクを備えることにより構造的に簡単に達
成できるため、低価格帯カラープリンタの主流技術とし
て実用化されている。図1に示すような画像あるいは文
字データに基づいて記録を行う記録装置の被記録材(紙
等)と記録要素群(ヘッド内のノズル)の取り付けを略
直角に配置し、主走査でヘッドの移動、副走査で被記録
材移動により画像形成をするシリアルプリンタにおい
て、カラー画像を高速かつ高品質に表現するにはプリン
タヘッドのノズルの解像度を高くする高密度化と、副走
査方向にヘッドを長くすることでノズル数を増加させる
ノズルの多数化が必要である。しかし、このヘッドの高
密度化はヘッドを含めたメカニズム機構の高精度化が要
求されるため製作費用が上昇してしまう。
【0003】そこで、この対策としてインターレース駆
動法が開示されている。これは複数の同一櫛歯状ヘッド
を主走査方向に並べて配置し、しかも副走査方向にずら
した構成とするもので、これにより副走査が行なわれる
ことで1ドットラインの記録されていない空いた部分を
順次記録し、埋めて行くことが可能となる。各ヘッドに
はY、M、Cといった異なる色を入れている。このイン
ターレース駆動法の例として特公平3−76226があ
る。これはKドット間隔でN個の記録要素が配列された
単位記録要素群を主走査方向に複数個Nの整数倍なるH
ドット間隔ずらして階段上に配列し、主走査1回毎にN
ドット分副走査送りして記録する手法である。これによ
り記録紙上に吐出された色インクが充分乾かないうちに
他の色インクを重ね合わせることが防止され、かつ、記
録色の順番を一定に保たれる。以降、主走査1回毎にN
ドット分副走査送りを行なうこのインターレース駆動法
を等間隔副走査送りインターレース駆動と称す。
【0004】該等間隔副走査送りインターレース駆動に
ついて、ノズル数Nが比較的大きいN=15の場合の駆
動状況を図9に示した。左側の四角枠は4色分の記録要
素を持つ記録ヘッドの配列を示している。ノズル数N=
15、ノズルの間隔K=4ドット、M1、M2、M3、
M4は各色の単位記録要素群であり、H=15間隔で配
列されている。Tは副走査の回数を示しており、T1、
T2、T3、T4で1サイクルを終了する。T1におけ
る主走査が終了すると、単位記録要素群はP=15ドッ
ト分だけ副走査方向の送りが行われ、T2における主走
査となる。黒丸で示した点は記録ドットを示しており、
M1色については主走査の6回分、M2、M3色につい
てはT1のみ、M4色についてはT1〜T4までを示し
ている。この図からT1、T2‥‥と走査を行うことに
より記録ノズルに対応したドットが記録され、徐々に空
いている部分が埋めて行かれることがわかる。この時、
色の記録順序は図11に示すようにすべての記録ライン
において一定の順番で行なわれる。
【0005】さらに、上記とは別に主走査1回毎に副走
査方向に1ドットライン送り補間していき、ヘッド幅分
が埋まったところで次の記録部へ複数ドット分副走査方
向送りするインターレース駆動法がある。例えば、N=
15、K=4では4回連続の主走査の間に副走査送りは
1ドットライン送りで3回行い、4回目の送りは47ド
ットラインの副走査方向送りにより行われる。このイン
ターレース駆動法を1ドットライン副走査送りインター
レース駆動と称す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】記録時間の高速化を図
るために記録要素の数を増加させることが必然であり、
ヘッドの副走査方向の幅が長くなる。具体的に上記2つ
の従来例におけるヘッド長とメモリ容量の比較をしてみ
る。前述した図9のN=15、K=4、M=4列ノズ
ル、H=15の場合に、1ドット当たりX=0.0706mm
(360dots/inch)での副走査方向の全ノズル両端間の距
離A(以下ヘッド長と称す。)は、 A=[H×(M−1)+(N−1)×K]×Xmm ・・・(1) であり、A=7.1mm=101ドット長となる。
【0007】これに対し、前記1ドットライン副走査送
りインターレース駆動で、同一条件で4列のノズルで1
ドットずらしでのヘッドの場合には、副走査方向のヘッ
ド長Aは、 A=[(N−1)×K+(M−1)]×X =[NK−1]×X mm ・・・(2) であり、A=4.2mm=59ドット長となる。記録の際
データを一時記憶するバッファメモリ量についても前記
の長さに比例した容量となり、約1.7倍程度大きさに
なる。このようにノズル数が大きくなった場合、色順を
一定にした従来のインターレース駆動ではヘッド長が長
くなり、そのためバッファメモリ容量が大きくなり、さ
らにメカニズムに対する要求度も高くなり、価格の上昇
を伴う。これに対しヘッド長の短い従来の1ドットライ
ン副走査送りインターレース駆動を用いると、色順を一
定にするには各色同時記録を避ける等、記録時間を数倍
に延ばさないと色順一定の条件を満たすことができな
い。
【0008】また、副走査方向送りのヘッドのノズル端
部の位置が各色で近接するため、ずれが見え易くなり、
さらに1回の副走査送り量の差が大きいためメカニカル
な製造精度誤差により生じる副走査方向の送りムラが見
え易くなり、品質劣化の原因になる。
【0009】本発明の記録装置はこのような問題点を解
決するものであり、その目的とするところはインターレ
ース記録法を用いて記録副走査方向のヘッド長を極力短
くし、記録時間も可及的に短くした記録方法において、
メカニカルな精度ばらつきを抑えてカラー記録の色順を
変えずに高解像度、かつ高速記録を行うことのできる記
録装置を供給することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この様な課題を解決する
ために本発明の記録装置は、画像あるいは文字データに
基づいて記録を行う記録装置の被記録材(紙等)と記録
要素群(ヘッド内のノズル)の取り付けを略直角に配置
し、主走査でヘッドの移動、副走査で被記録材移動によ
り画像形成をする記録装置において、前記副走査方向に
Kドット間隔でN個の配置された記録要素からなる単位
記録要素群を主走査方向に所定の間隔、副走査方向には
Hドット間隔ずらして複数個配列し、それぞれの単位記
録要素群には異なる記録色のインクを入れて構成した記
録要素保持部、前記情報データをイメージデータとして
記憶するバッファメモリ、前記バッファメモリから前記
記録要素配置に合わせたイメージデータを選択し、前記
記録要素保持部に供給する処理手段、主走査、副走査動
作を司ることで前記記録要素群により記録を行なう制御
手段を具備し、前記制御手段での記録動作として前記複
数の記録要素群の列の主走査毎にPドット間隔分の副走
査方向の送りを(K+α−1)回した後、Sドット間隔
分の副走査送りを1回することを繰り返す副走査送りを
行い、かつ上記K、N、S、P、αは以下の条件を満た
すことを特徴とし、 1≦α≦Kの整数値 HはH<Nなる正の整数 PはP<N×K/(K+α)、かつP≠1なる正の整数 K/N、K/HおよびK/Pは既約分数 S=K×N−(K+α−1)×P さらに、主走査方向に所定の間隔で複数個配置した単位
記録要素群のうち、限定した色の単位記録要素群を複数
列設けることで構成した記録要素保持部であり、記録走
査をすることにより、多色あるいは単色記録にすること
を特徴とする。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の詳細を説明す
る。
【0012】図1は本発明によるカラーシリアルプリン
タを示したものである。101は記録要素を含むカラー
ヘッド、102は非記録材である記録紙、103はプラ
テンである。ヘッド101は矢印の方向にAの領域を主
走査記録動作を行う。主走査動作はパルスモータ、直流
モータ等を動力源として所定の位置に記録すべく等速度
動作行い、モノクロ記録あるいはカラー記録を行なう。
主走査の後、プラテン103の回転、あるいは紙送りロ
ーラ(図示せず)の回転により記録紙102が副走査方
向の移動を行い、再び記録主走査が行われ、記録が行な
われる。
【0013】図2は本発明の主要構成要素である単位記
録要素群が複数個集まって構成されているカラーヘッド
の一構成例を示したものである。201は1色目の単位
記録要素群、202は2色目の単位記録要素群、203
は3色目の単位記録要素群、204は4色目の単位記録
要素群、205は記録要素群のインクを吐出するノズル
部、206は記録要素群を支える保持部、207はイン
クを供給する管、208は電気信号を供給するケーブル
である。ノズル205が一定間隔で複数個整列させ、こ
の単位記録要素群が複数列並んで全体でヘッドが構成さ
れる。これらのヘッドは主走査軸にヘッド保持部206
で取り付けられ、主走査方向の動作によりカラー記録が
行なわれる。すなわち、主走査時の記録は記録位置に対
応するデータに伴う信号をケーブル207を通してイン
ク吐出要素群201〜204に与え、ノズル201から
インク吐出し、記録紙等にそれぞれの色の記録を行う。
なお、インク供給については図2のようにヘッド外にイ
ンクタンクを配置することで行なうことも可能である
が、ヘッド内の可動部に配置することも可能である。図
3は本発明の構成要素をブロック図にして示したもので
ある。301の処理関連構成手段はバッファメモリ30
3、処理手段304、制御手段305から構成される。
302は機構関連構成手段であり、306の記録要素群
を配置している。パソコン、ワークステーション等から
記録指示を受けた本装置では文字データ展開、グラフィ
ック展開等、プリンタ記録用の処理が行なわれ、記録デ
ータをバッファメモリ303に一時記録する。バッファ
メモリ内は記録データを部分的に整列させたメモリであ
り、このメモリから記録順に従った呼び出しを処理手段
304の指示の基に行う。1回のヘッド主走査で記録す
るデータをバッファメモリ303から呼び出し、記録要
素群306用のラッチ回路(一時保持回路(図示せ
ず))に転送するものである。制御手段305では記録
に伴う記録ヘッドの動作、記録要素群への記録動作指
示、記録紙の移動等の全ての動作を司る手段である。こ
の制御手段において、後述する記録のインターレース走
査を制御する。
【0014】図4は本発明の単位記録要素群の配列構成
例を示したものである。単位記録要素群は図2に示した
ヘッド内の構成要素であり、このノズルからインクを吐
出させ、記録紙にドットを記録するものである。4−A
は4色構成のカラー印刷に於て、4色共に1列の記録要
素群から構成されている例である。4−Bは4色構成の
カラー印刷に於て、1色が2列から構成されている場合
の例である。A、B各例とも1列あたりのノズル数N=
15、ノズル間隔K=4の構成例を示している。この時
のK、Nの値はK/Nが既約分数である値を選択してい
る。
【0015】4−Aは各色1列内での副走査方向ノズル
ピッチK=4ドット、N=15ノズルで、M1、M2、
M3、M4のそれぞれが異なる色のインクのドットを記
録する。M1、M2、M3、M4の各色は例えばマゼン
タ、シアン、イエロー、ブラックである。各列の副走査
方向のずれはH=7ドットである。
【0016】4−Bは1色のみが2列構成であり、他の
3色は1列ずつの構成からなる。単色記録の記録速度を
上げるため、あるいは記録ノズル数を増やすため等に適
用する。
【0017】このヘッドを用いて後述する記録のインタ
ーレース走査を実施する。
【0018】本図での記録要素群の配置構成で、その条
件は図4に示すA、Bの各要素群はプリンタに取り付け
られるときに非記録材(記録紙)とほぼ直行する位置に
構成するものである。
【0019】図5は本特許の実施例である。前述した手
段によるインターレース記録方式を示したものである。
左側の4列のM1、M2、M3、M4は4色のノズルの
配置を示し、右側の4ブロックは記録時の副走査方向の
ドット位置を代表点で示している。
【0020】説明の手順として、まずM1だけの単色印
刷についてその記録順を説明し、その後カラー印刷の場
合について説明を行う。
【0021】まず、図の一番左に配置してある単位記録
要素群であるM1部の動きについて説明する。この単位
記録要素群は図4の4−Aで述べたノズル数N=15、
ノズルピッチK=4のものである。図9の説明と同様に
主走査の記録回数をTで表し、その回数は1行程が(K
+α)回、このM1色ではα=2であるため計6回の主
走査により1サイクルが行われる。1回目のT1での主
走査の次ぎに副走査方向にPドットラインのとばしが行
なわれ、2回目の主走査が行なわれる。この副走査送り
量Pの値はK/Pが既約分数(P<N×K/(K+
α)、P≠1なる正の整数)であり、ここではP=7の
値を選択している。このPの送りにより、2回目の記録
部は1回目で記録したドットラインに重ならないライン
に記録され、同じくT3、T4、T5、T6をPドット
送りをして記録走査する。この6回の走査の後、次ドッ
トラインまでの副走査送りを行なって1回の行程は終了
する。この時の副走査送り量Sは、 S=K×N−(K+α−1)×P ・・・(3) で決定される。本実施例ではS=4×15−(4+2ー
1)×7=25ドットである。
【0022】ここで、1サイクルの主走査回数である
(K+α)について言及する。K間隔のノズル構成の記
録走査群であれば、K回の主走査にて1サイクルは終了
するが、本発明では1行程をα回増加させることでカラ
ー記録時のインク記録順序を保証している。その原理に
ついては後述する。
【0023】次に、M1、M2、M3、M4の記録につ
いて説明する。各単位記録要素群の副走査方向の配置ず
れHの値は、K/Hが既約分数(H<Nなる正の整数)
であり、本実施例ではH=7の値を選択している。該条
件により記録インク数MとKでM≦Kであればインクの
同時記録が避けられる。ここではM=4であり、K=4
でありカラーインクの同時記録は生じない。
【0024】本発明のカラーインク記録順については、
M1、M2、M3の3色に限定して記録色順を変えない
場合の例を示すものである。前述したようにM1の6回
主走査に対して、M2の5回主走査、M3の4回主走査
にてM1、M2、M3の記録順を変えない記録が行なわ
れる。これから結果的に1行程6回の主走査を行い、不
必要な記録色の場合(M2では6回目の主走査、M3で
は5、6回目の主走査)は動作は行うが記録は行わな
い。また、1行程内で各色のドット記録に際し、記録順
に伴う各ノズルで記録を行うか行わないかの割当を各ノ
ズル毎に行い、余分な記録タイミングでは記録を行わな
い。
【0025】図5、図6、図7をもとに具体的な記録順
について説明する。図6は図5におけるM1色の1行程
4主走査(図5のM1記録順の部分の図の四角枠部分を
除いたT4で1行程を終了する駆動法)を行った場合の
記録のノズルの番号(n)と記録回数(T)を記録の早
い順に調べたものである。例えば表の左上からM1単位
記録要素群のn=1番目のノズルでT=04番目の主走
査タイミングで記録されるドットライン、次がn=3番
目のノズルでT=03番目の主走査タイミングで記録さ
れるドットラインを示す。ここで記録回数のT=01の
2桁目は主走査の行程の順で4回の主走査後の次行程を
記述している。この表より1色内での記録は行程数が0
行程から1行程と混じりあい、行程数が増加して行くこ
とが解る。次に色が多色化されるとこの表の記録順は各
色で一緒で副走査方向のノズル位置のずれ値Hによりず
れる。例えば、従来例で行われているN=15(ただし
従来例の等間隔副走査送りインターレース駆動では各副
走査送りもP=15であるが、この例はP=7)の色毎
のずれを考えると、15行ずれた位置で次の色の1行目
が記録されるため、図6の表の各列ずつずれた場合に該
当する。この場合、表を横方向にみたものが各色での記
録順を比較したものとなり、順番が左列から右列等一定
順をとれれば記録順が変わらないことになる。図6では
4色の列にて見ると例えば横1行目では03、04、0
1、12と3列目の順番が入れ替わっており、色の一定
順の記録はできない。ここで、従来例である等間隔副走
査送りインターレース法での色順を同じ見方でみる。図
10が図6同様の表である。行数をノズル数N=15と
送り間隔P=15に合わせ、15行としてあり、各行を
比較するといずれの行も記録順は左から右に順序が一定
している。従来法は色順を簡単に一定化できるが、課題
でも述べたようになヘッド長とメカニカルな精度に対す
る不具合があり、各色の副走査方向の全長を短くして色
順を合わせているのが本実施例であり、前述した図6で
の色順を1行程内で主走査数を増やすことにより各色で
記録順番の異なる場合を抜きだして補正し、色順を保証
することにある。
【0026】図7は本実施例の場合であり、1行程当り
の主走査数を4回から6回に変更している。これにより
すべてのラインについて一定の色順序で記録を行なうこ
とに成功している。本実施例では3色のM1、M2、M
3の色記録順を指定する場合の例である。図中Dで示す
斜線ラインは記録順を保証できない。そこで、送りノズ
ル数N=15、ノズル間隔K=4、副走査送りP=7、
副走査方向の配置ずれH=7での3色順指定では1行程
6回の走査を行うことにより達成する。3色が記録順が
一定になるようT5、T6で補正している。ここでのM
1、M2、M3の駆動動作は図5のM1、M2、M3に
当たるもので、6主走査でT1とT5が共通ドットライ
ンを有し、T2とT6が同様共通ドットラインを有す
る。上記の共通ドットラインに対しては、図5のM1の
T1、T2、T5、T6、M2部でのT1、T5で示す
ように黒丸ドット部で記録し、黒丸以外の前記走査タイ
ミングの記録は行わない。すなわち、記録出力を選択的
に指定し、主走査記録を行うものである。この場合、図
6の従来例と比べて1.5倍の記録時間が必要となる。
この時の副走査方向ヘッド長Aは図5のAで示してお
り、この一般式は A=[P×(M−1)+(N−1)×K]×X ・・・
(4) であり、本例の1ドット間の長さX=0.0706mm
(360dots/inch)の場合のはA=5.43mm=77ドット長
となり、同一条件での等間隔副走査送りインターレース
駆動法のA=7.1mm=101ドット長に対して短くな
る。インターレース駆動法の短所である記録最初と最後
に発生する全ドットラインで記録できない非記録領域C
(図5のCの領域)も副走査方向ヘッド長Aが短くなる
に伴って短くなる。Cは一般式として C=(K−1)×(P+H−1) ・・・(5) となり、図5の実施例ではC=39ドットラインとなる
(従来の等間隔副走査送りインターレース駆動では同一
条件でC=87)。
【0027】前記実施例では3色記録順を補正する場合
について述べたが、4色記録順指定を行うには図5の駆
動に対し、T7主走査ラインを設けて図7での補正を行
うことにより同様に色記録順を指定できる。
【0028】以上まとめると本発明装置の関係式は K/N 及び K/P 及び K/H :既約分数 Pドット副走査送りを (K+α−1)回 Sドット副走査送りを 1回 Pは P<N×K/(K+α)、P≠1なる正の整数値 Sは S=N×K−(K+α−1)×P ということになる。
【0029】上記関係式においての補足説明をする。P
の値における最大値は副走査方向の送りの1行程の総数
がN×Kドットラインであり、その総数を(K+α)回
で除した値が1ステップで送られる副走査量の最大値と
なる。Pの選択法についてはP<N×K/(K+α)、
P≠1なる正の整数値の範囲を規定しているが、最大値
に近づくとPとSの値が近づき、メカニカルな送り精度
の向上には役立つが式(4)の無効記録範囲が大きくな
る。またPが1に近づくと逆の関係になる。従って、P
の選択はヘッド副走査方向の長さ、メカニカル精度ばら
つき、データを記憶するバッファメモリの容量等、プリ
ンタ構成要素の各種の条件の基に適切な値を選択するこ
とになる。Sの値は1行程での総数からP送りの回数
(K+α−1)で送られた量を減じた残り量をS送りす
るものである。
【0030】Hの値は最小値H=1では副走査方向ヘッ
ド長Aが最小となり、従来例の等間隔副走査送りインタ
ーレース駆動に対してはヘッド長を短くでき、効果を見
いだせるが、さらに無効記録領域Cも少なくなり有利に
なる。しかし、副走査方向送りのノズル端部の位置が各
色で近接するため、多少の送り精度誤差により発生する
可能性のあるずれが見え易くなる。従って、Hの値の選
択はある程度大きいことが望まれる。
【0031】図8は他の実施例である。K=4、N=3
1、P=15、H=7の3色構成と、1色はN=31、
2列で構成した記録要素群での実施例である。図5の場
合と同様に6回の副走査で1行程が行われ、連続した記
録動作が行われる。M2、M3、M4の3色の色の記録
順を一致させるため6回の主走査を行っており、M2で
の記録順部に示したT1とT5のいずれかで、またT2
とT6のいずれかでの選択すなわち黒丸部の選択で記録
を行い、記録順を保証するものである。このような記録
要素が増加すると、副走査方向ヘッド長A、非記録領域
Cもより短い効果的な選択ができる。M1については他
の記録要素の2走査分を単位記録要素群として備えてお
り、単色での記録速度の向上に効果を発揮する。
【0032】ところで、従来の等間隔主走査送りインタ
ーレース駆動法に比較して記録速度が落ちる問題につい
ては、一般的なカラープリンタの要求では7色、16色
等記録色の少ない要求での使用頻度も高く、これらの要
求では色順の保証がなくてもカラー記録の目的を満足す
る。またフルカラーに使用する場合にはフルカラー画像
を作り出す処理時間に時間を要するため、低価格を指向
するプリンタでは多少の記録時間の遅れは実用的には問
題とならない。従って、高品質記録と高速記録での駆動
法の切り替えにより実用面では有効になる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
副走査方向にKドット間隔、N個のノズル、の記録要素
群で各色主走査方向Hドットずれた構成でK/N、K/
H、K/Pは既約分数でP<N×K/(K+α)、P≠
1なる正の整数Pなる条件を持つPドット副走査方向の
送りを(K+α−1)回と、S=K×N−(K+α−
1)×Pドットなる条件を持つSドット副走査送りを1
回繰り返すインターレース駆動法を行うよう構成したの
で、ノズル数の大きなヘッドにてプリンタを構成する場
合にも、副走査方向のヘッド長を短くしたままで、カラ
ー記録の色記録順を一定にでき、また無効記録領域が従
来の等間隔副走査送りのインターレース駆動に比較して
少なくなり、無駄な副走査送りが不要になる。さらに、
1回毎の副走査送り量の違いから発生するメカニカルな
ばらつきに起因する記録品質の低下を従来の1ドット副
走査送りのインターレース駆動法に比較して改善するこ
とができ、価格上昇をともなわず記録品質を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す図。
【図2】本発明の1実施例の構成を示す図。
【図3】本発明の1実施例の図。
【図4】本発明の1実施例の構成を説明する図。
【図5】本発明の1実施例の図。
【図6】本発明の1実施例の説明図。
【図7】本発明の1実施例の説明図。
【図8】本発明の他の実施例の図。
【図9】従来例を説明する図。
【図10】従来例を説明する図。
【図11】従来例を説明する図。
【符号の説明】
201 単位記録要素群 205 ノズル部 303 バッファメモリ 304 処理手段 305 制御手段 306 記録要素群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 3/12 B 9211−2C B41J 3/10 101 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像あるいは文字データに基づいて記録
    を行う記録装置の被記録材(紙等)と記録要素群(ヘッ
    ド内のノズル)の取り付けを略直角に配置し、主走査で
    ヘッドの移動、副走査で被記録材移動により画像形成を
    する記録装置において、 前記副走査方向にKドット間隔でN個の配置された記録
    要素からなる単位記録要素群を主走査方向に所定の間
    隔、副走査方向にはHドット間隔ずらして複数個配列
    し、それぞれの単位記録要素群には異なる記録色のイン
    クを入れて構成した記録要素保持部、前記情報データを
    イメージデータとして記憶するバッファメモリ、前記バ
    ッファメモリから前記記録要素配置に合わせたイメージ
    データを選択し、前記記録要素保持部に供給する処理手
    段、主走査、副走査動作を司ることで前記記録要素群に
    より記録を行なう制御手段を具備し、 前記制御手段での記録動作として前記複数の記録要素群
    の列の主走査毎にPドット間隔分の副走査方向の送りを
    (K+α−1)回した後、Sドット間隔分の副走査送り
    を1回することを繰り返す副走査送りを行い、かつ上記
    K、N、S、P、αは以下の条件を満たすことを特徴と
    する記録装置。 1≦α≦Kの整数値 HはH<Nなる正の整数 PはP<N×K/(K+α)、かつP≠1なる正の整数 K/N、K/HおよびK/Pは既約分数 S=K×N−(K+α−1)×P
  2. 【請求項2】 主走査方向に所定の間隔で複数個配置し
    た単位記録要素群のうち、限定した色の単位記録要素群
    を複数列設けることで構成した記録要素保持部であり、
    記録走査をすることにより、多色あるいは単色記録にす
    ることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
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