JPH06119057A - 弁開度制御方法 - Google Patents

弁開度制御方法

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JPH06119057A
JPH06119057A JP2405092A JP40509290A JPH06119057A JP H06119057 A JPH06119057 A JP H06119057A JP 2405092 A JP2405092 A JP 2405092A JP 40509290 A JP40509290 A JP 40509290A JP H06119057 A JPH06119057 A JP H06119057A
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徹 笠原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】本発明は、上水槽(例えばダム)より下流側
へ、上水槽の水位変化に相応して規定水量を自動的に放
出する放流設備の弁開度制御方法に関し、上記制御を行
う流量制御弁制御盤7を設け、その制御盤に、弁開度演
算ユニット7aと、該ユニットに接続された流量設定器
7bと弁開度設定器7cとを設け、水位計2をユニット
に接続し、流量制御弁のアクチュエータ5aを弁開度設
定器に接続して構成し、弁開度演算ユニットは、好まし
くは中央演算ユニットと、制御弁流量特性を記憶するロ
ムと、管路条件を随時書込むラムと、流量補正回路とを
設ける。管路条件から流量制御弁上下流側の差圧を検出
し、流量制御弁の流量特性曲線から弁開度を決定して弁
開度を制御する。 【効果】流量計を設けないので、放流管内の塵等による
流量計の閉塞事故がなくなり、規定流量の保持が可能と
なる。また、流量計の運転保守が不要となり、経済的に
も優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上水槽(例えばダム)
より下流側へ、上水槽の水位変化に相応して規定水量を
自動的に放出する放流設備の弁開度制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の方法においては、放流管
の途中に設けた流量計、又は、放流管の下流に設けた流
量測定堰により流量を測定し、その測定された流量の値
に基づき、流量制御弁の開度を設定して規定水量を放出
するのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の放流管の途中に
設ける流量計が、オリフィス式流量計の場合は、オリフ
ィスに上水槽より流入した塵等が詰まり易く、規定流量
の設定保持が困難である。また、超音波流量計や電磁流
量計等を使用した場合は、その取付け位置に制限を受
け、かつ、落雷等の外乱を受け易く、計量計の運転保守
が面倒である。
【0004】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
もので、流量を用いないで自動的に流量制御弁の開度を
制御する弁開度制御方法を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、設定流
量を設定し、管路条件による流量制御弁上流側及び下流
側の損失水頭係数を用いて前記設定流量に対する損失水
頭を算出し、算出した損失水頭及び水位計が検出した水
位とから流量制御弁前後の差圧を計算すると共に、弁開
度を想定し、流量制御弁の弁開度対容量係数特性曲線か
ら想定した弁開度に対応する容量係数を読み取り、読み
取った容量係数と前記差圧とから想定した弁開度に対す
る流量を算出し、算出流量が設定流量に等しくなる流量
制御弁の弁開度を決定して設定し、設定した弁開度に流
量制御弁を制御することを特徴としている。
【0006】上記制御を行う流量制御弁制御盤を設け、
その制御盤に、弁開度演算ユニットと、該ユニットに接
続された流量設定器と弁開度設定器とを設け、水位計を
ユニットに接続し、流量制御弁のアクチュエータを弁開
度設定器に接続し、弁開度演算ユニットに、中央演算ユ
ニットと、制御弁流量特性を記憶するロムと、管路条件
を随時書込むラムと、流量補正回路とを設けるのが好ま
しい。
【0007】
【作用】上記のように構成された弁開度制御方法におい
て、弁開度演算ユニットは、管路条件から設定流量に対
する流量制御弁上下流側の差圧を算出し、流量制御弁の
流量特性曲線から弁開度を決定して流量制御弁の開度を
制御する。
【0008】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0009】図1には本発明を実施する装置が示されて
いる。
【0010】上水槽であるダム1内には、水位計2が設
けられ、その水位計2は、信号ケーブル8を介して全体
を符号7で示す流量制御弁制御盤に接続されている。こ
のダム1にスクリーン3を介して取付けられた上流側放
流管4には、流量制御弁5が接続され、その流量制御弁
5には、下流側放流管6が接続されている。この流量制
御弁5には、制御弁アクチュエータ5aとポテンショメ
ータ5bとが設けられ、それぞれ動力ケーブル9a、信
号ケーブル9bにより流量制御弁制御盤7に接続されて
いる。その流量制御弁制御盤7には、水位計2が接続さ
れた弁開度演算ユニット7aが設けられ、このユニット
7aには、流量設定器7bと、制御弁アクチュエータ5
a及びポテンショメータ5bが接続された弁開度設定器
7cとが接続されている。
【0011】図2において、弁開度演算ユニット7a
は、マイクロコンピュータで構成され、中央演算ユニッ
ト(CPU)Aと、ユニットAに接続されたロム(RO
M)B、ラム(RAM)C及び流量構成回路Dとが設け
られている。そして、ユニットAには、A/Dコンバー
タ2aを介して水位計2と、流量設定器7bと、弁開度
設定器7cとがそれぞれ接続されている。
【0012】前記ロムBには、流量制御弁5の弁開度対
容量係数の流量特性曲線Eが記憶され、ラムCには、管
路条件Fすなわち管径、管長及び損失係数が随時書込ま
れるようになっている。また、ユニットAの表示部に
は、流量表示G、上水槽水位表示H、制御弁開度支持表
示J及び制御弁開度表示Kが表示されるようになってい
る。
【0013】次に、図3を参照して本発明の実施態様を
説明する。
【0014】流量設定器7bで設定流量(V0)を設定
すると(ステップS1)、弁開度演算ユニット7aは、
あらかじめ入力された管径、管長及び損失係数の管路条
件Fに基づき、流量制御弁5の上流側、下流側の損失水
頭係数Kt1、Kt2を用い、設定流量V0に対する損
失水頭Ht1、Ht2を次式により計算する(ステップ
S2)。
【0015】Ht1=Kt1・Q2 Ht2=Kt2・Q2 次いで、水位計2で水位Hを検出し(ステップS3)、
水位H及び損失水頭Ht1、Ht2の値を用い、制御弁
5の前後の差圧ΔPを次式により計算する(ステップS
4)。
【0016】ΔP=H−KC1(Ht1−Ht2) ここで、KC1は補正係数 他方、設定流量V0に対応する制御弁5の弁開度V0を
想定する(ステップS5)。そこで、あらかじめ入力さ
れている「制御弁開度V0対容量係数CV」曲線すなわ
ち流量特性曲線Eから、想定弁開度V0に対応する容量
係数値CVを読取る(ステップS6)。そこで差圧ΔP
を容量係数値CVとから、想定弁開度VOに対する流量
QCを次式により算出する(ステップS7)。
【0017】QC=CV・KC2・ΔPの平方根 ここで、KC2は補正係数 この際、流量補正回路Dにおいて、算出差圧ΔPが実測
差圧ΔP1と等しいか否かを判定し(ステップP1)、
YESだったら、正常表示を行い(ステップP2)、N
Oの場合は、補正係数KC1の修正を行って(ステップ
P3)、ステップS4にフィードバックする。また、算
出流量QCが実測流量Q1に等しいか否かを判定し(ス
テップP4)、YESだったら、正常表示を行い(ステ
ップP5)、NOの場合は、補正係数KC2の修正を行
って(ステップP6)、ステップS7にフィードバック
する。
【0018】ステップS7に引続き、算出流量QCが設
定流量Q0に等しいか否かを判定する(ステップS
8)。NOの場合は、弁開度V0の修正を行って(ステ
ップS9)、ステップS6に戻り、YESだったら、流
量制御弁5の弁開度V0を決定する(ステップS1
0)。そこで、弁開度設定器7cは弁開度を設定し、制
御弁アクチュエータ5aに制御信号を出力する(ステッ
プS11)。したがって、アクチュエータ5aが作動
し、ポテンショメータ5bは開度を弁開度設定器7cに
フィードバックして制御弁5を設定開度に開弁する(ス
テップ12)。これにより流量制御弁5から設定流量Q
0を放流する(ステップS13)。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、流量計を設けないので、放流管内の塵等に
よる流量計の閉塞事故がなくなり、規定流量の保持が可
能となる。また、流量計の運転保守が不要となり、経済
的にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置を示す全体構成図。
【図2】制御ブロック図。
【図3】演算フローシート図。
【符号の説明】
1・・・ダム 2・・・水位計 4・・・上流側放流管 5・・・流量制御弁 5a・・・制御弁アクチュエータ 5b・・・ポテンショメータ 6・・・下流側放流管 7・・・流量制御弁制御盤 7a・・・弁開度演算ユニット 7b・・・流量設定器 7c・・・弁開度設定器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定流量を設定し、管路条件による流量
    制御弁上流側及び下流側の損失水頭係数を用いて前記設
    定流量に対する損失水頭を算出し、算出した損失水頭及
    び水位計が検出した水位とから流量制御弁前後の差圧を
    計算すると共に、弁開度を想定し、流量制御弁の弁開度
    対容量係数特性曲線から想定した弁開度に対応する容量
    係数を読み取り、読み取った容量係数と前記差圧とから
    想定した弁開度に対する流量を算出し、算出流量が設定
    流量に等しくなる流量制御弁の弁開度を決定して設定
    し、設定した弁開度に流量制御弁を制御することを特徴
    とする弁開度制御方法。
JP40509290A 1990-12-21 1990-12-21 弁開度制御方法 Expired - Fee Related JP2812404B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022039047A1 (ja) * 2020-08-21 2022-02-24 伸和コントロールズ株式会社 流量制御装置及び方法、並びに、流体供給システム

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WO2022039047A1 (ja) * 2020-08-21 2022-02-24 伸和コントロールズ株式会社 流量制御装置及び方法、並びに、流体供給システム

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