JPH06119018A - 数値制御装置及び数値制御方法 - Google Patents

数値制御装置及び数値制御方法

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JPH06119018A
JPH06119018A JP4270361A JP27036192A JPH06119018A JP H06119018 A JPH06119018 A JP H06119018A JP 4270361 A JP4270361 A JP 4270361A JP 27036192 A JP27036192 A JP 27036192A JP H06119018 A JPH06119018 A JP H06119018A
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真樹 関
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雅子 須藤
Shuji Matsuura
周二 松浦
Koji Yamamuro
幸二 山室
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汎用の工作機械を使用して、試作品等の簡単
な加工を容易に行うために、指定形状に対して並行又は
垂直に移動させることができるようにする。 【構成】 図形記憶手段1はガイダンス情報をグラフィ
ック制御回路15を介して表示装置16に表示し、オペ
レータがキーボード17を操作して対話的に入力された
直線及び円弧等の指定形状を、図形記憶手段1が記憶す
る。補間手段2は、手動パルス発生器41等の移動指令
手段からのパルス信号HPを検知すると、切換手段から
の並行移動又は垂直移動のいずれかを指令する切換信号
H/Vを入力する。そして、補間手段2は、図形記憶手
段1に記憶された指定形状に従って上記パルス信号HP
及び切換信号H/Vに応じた補間パルスCPを出力し、
軸制御回路18に送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工作機械を制御する数値
制御装置及び数値制御方法に関し、特に試作品等を加工
するための工作機械を制御するための数値制御装置及び
数値制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】数値制御工作機械の技術的な進展は目覚
ましく、複雑な形状のワークを高速で、精度良く加工で
きる。また、現在では複雑な形状のワークは数値制御工
作機械なくしては加工できない。
【0003】また、加工のための加工プログラムを作成
するために、数値制御装置に対話形プログラム作成機能
を付加した対話形数値制御装置や、複雑な加工プログラ
ムを簡単に作成するための、自動プログラミング装置等
が広く使用されている。
【0004】勿論、これらの数値制御装置を使用するに
は、機械座標、機械原点、プログラム座標、加工原点等
を正確に定義して、厳密な加工プログラムを作成する必
要がある。そして、多数のワークを加工する場合はこれ
らの対話形数値制御装置、自動プログラミング装置を使
用できるが、試作品あるいは型を作成するための一部の
加工では、ワークの着脱、工具の取り付け及び加工プロ
グラムの作成等の段取りに要する時間が少ない汎用のフ
ライス盤、汎用の旋盤等が使用されている。
【0005】ところが、これらの汎用の工作機械を使用
できるオペレータは、数が少なくなりつつある。また、
直線加工等は問題ないが、斜め直線加工及び円弧加工等
になるとこれらの汎用の工作機械では加工が困難であ
る。
【0006】逆に、一般の数値制御工作機械を使用する
と、機械座標、機械原点、プログラム座標、加工原点等
を正確に定義する必要があり、それは不可能ではない
が、1個だけのワークの一部を加工するにはあまりにも
プログラミングの手間が大きい。
【0007】こうした問題を解決するために、本出願人
は汎用の工作機械を使用して、試作品等の簡単な加工を
行うことができる数値制御装置を特願平4−23183
6号として出願している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、試作品等の簡
単な加工を行う場合、一般に手動パルス発生器やジョグ
送り釦を操作して、加工過程を順に確認しながら加工を
行う。このため、手動パルス発生器やジョグ送り釦を操
作してX軸、Y軸又はZ軸のうちいずれか1軸と平行な
方向に対して移動させることはできても、斜め直線や円
弧等のように、同時に2軸以上の移動をさせることは困
難であった。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、汎用の工作機械を使用して、試作品等の簡単
な加工を容易に行うために、指定形状に対して並行又は
垂直に移動させることができる数値制御装置及び数値制
御方法を、提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、少なくとも2軸以上の工作機械を制御す
る数値制御装置において、ガイダンス情報により対話的
に入力された斜め直線及び円弧等の指定形状を記憶する
図形記憶手段と、工具の現在位置と前記指定形状との距
離を保持しつつ移動する並行移動又は工具の現在位置か
ら前記指定形状への法線線分で示される方向の前後へ移
動する垂直移動のいずれかを指令する切換信号を出力す
る切換手段と、工具の移動を指令するパルス信号を出力
する移動指令手段と、前記切換信号と前記パルス信号と
を受けて補間パルスを出力する補間手段と、を有するこ
とを特徴とする数値制御装置が提供される。
【0011】また、少なくとも2軸以上の工作機械を制
御する数値制御方法において、ガイダンス情報により対
話的に入力された斜め直線及び円弧等の指定形状を記憶
し、少なくとも2軸以上の制御軸のいずれかを指令する
軸信号と、工具の移動を指令するパルス信号と受けた場
合は、前記軸信号に応じて補間パルスを出力し、工具の
現在位置と前記指定形状との距離を保持しつつ移動する
並行移動又は工具の現在位置から上記指定形状への法線
線分で示される方向の前後へ移動する垂直移動のいずれ
かを指令する切換信号と、工具の移動を指令するパルス
信号とを受けた場合は、前記切換信号及び前記パルス信
号に応じて補間パルスを出力することを特徴とする数値
制御方法が提供される。
【0012】
【作用】数値制御装置において、表示装置に表示された
ガイダンス情報に従って斜め直線及び円弧等の指定形状
をキーボード等から対話的に入力されると、図形記憶手
段はこの指定形状を記憶する。切換手段は、工具の現在
位置と指定形状との距離を保持しつつ移動する並行移動
又は工具の現在位置から上記指定形状への法線線分で示
される方向の前後へ移動する垂直移動のいずれかを指令
する切換信号を出力する。また、移動指令手段は工具の
移動を指令するパルス信号を出力する。補間手段は切換
手段からの切換信号と移動指令手段からのパルス信号と
を受けて、補間パルスを出力する。
【0013】数値制御方法において、表示装置に表示さ
れたガイダンス情報に従って、対話的にキーボード等か
ら入力された斜め直線及び円弧等の指定形状を記憶す
る。その後、少なくとも2軸以上の制御軸のいずれかを
指令する軸信号と、工具の移動を指令するパルス信号を
受けた場合は、軸信号に応じて補間パルスを出力する。
一方、工具の現在位置と指定形状との距離を保持しつつ
移動する並行移動又は工具の現在位置から指定形状への
法線線分で示される方向の前後へ移動する垂直移動のい
ずれかを指令する切換信号と、工具の移動を指令するパ
ルス信号とを受けた場合は、移動指令手段からの切換信
号及びパルス信号に応じて補間パルスを出力する。
【0014】これによって、試作品等の一部の簡単な加
工を容易に行うために、指定形状に対して並行又は垂直
に移動させることが可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の数値制御装置の概要を示す図で
ある。なお、切換手段は並行移動又は垂直移動のいずれ
かを指令する切換信号を出力する機械操作盤40に設け
られたスイッチ等に相当し、移動指令手段は工具の移動
を指令するパルス信号を出力する手動パルス発生器41
に相当する。ここで、「並行移動」とは工具の現在位置
と斜め直線及び円弧等の指定形状との距離を保持しつつ
移動することを意味する。また、「垂直移動」とは工具
の現在位置から上記指定形状への法線線分で示される方
向への前後の移動を意味する。
【0016】図形記憶手段1はガイダンス情報をグラフ
ィック制御回路15を介して表示装置16に表示する。
また、図形記憶手段1は、オペレータがキーボード17
を操作して、対話的に入力された斜め直線及び円弧等の
指定形状を記憶する。なお、記憶された指定形状は必要
に応じてグラフィック制御回路15を介して表示装置1
6に表示される。
【0017】補間手段2は、手動パルス発生器41等の
移動指令手段からのパルス信号HPを検知すると、並行
移動又は垂直移動のいずれかを指令する切換信号H/V
を入力する。そして、補間手段2は、図形記憶手段1に
記憶された指定形状及び切換信号H/Vに従って補間パ
ルスCPを出力し、軸制御回路18に送る。軸制御回路
18は実際には3軸分を有する。軸制御回路18は補間
手段2から出力された補間パルスCPを受けて各軸の速
度指令を生成し、サーボアンプ19に送る。サーボアン
プ19は工作機械20に取りつけられたサーボモータを
駆動し、工作機械20を制御する。
【0018】なお、上記図形記憶手段1及び補間手段2
は、後述するようにソフトウェアによって実行される。
図2は本発明の数値制御装置のハードウェアの構成を示
すブロック図である。
【0019】プロセッサ11はROM12に格納された
システムプログラムに従って数値制御装置全体を制御す
る。図1の図形記憶手段1及び補間手段2は、プロセッ
サ11がROM12のシステムプログラムによって実行
するソフトウェアによる機能である。このROM12に
はEPROMあるいはEEPROMが使用される。RA
M13にはSRAM等が使用され、入出力信号等の一時
的なデータが格納される。不揮発性メモリ14には図示
されていないバッテリによってバックアップされたCM
OSが使用される。また、不揮発性メモリ14には電源
切断後も保持すべきパラメータ、加工プログラム等の各
種データ等が格納される。
【0020】グラフィック制御回路15はガイダンス情
報や入力された指定形状等を表示用可能な信号に変換
し、表示装置16に与える。表示装置16にはCRTあ
るいは液晶表示装置が使用される。軸制御回路18(3
軸分)はプロセッサ11からの補間パルスCPを含む軸
の移動指令を受けて、軸の移動指令をサーボアンプ19
(3軸分)に出力制御する。サーボアンプ19はこの移
動指令を受けて、工作機械20の図示されていないサー
ボモータを駆動する。なお、工作機械20はこのサーボ
モータの他に、移動指令を行うために操作する機械操作
盤40を備えており、これは後述する。これらの構成要
素はバス30によって互いに結合されている。
【0021】PMC(プログラマブル・マシン・コント
ローラ)22は加工プログラムの実行時に、バス30経
由でT機能信号(工具選択指令)等を受け取る。そし
て、この信号をシーケンス・プログラムで処理して、動
作指令として信号を出力し、工作機械20を制御する。
また、対話形数値制御装置では工作機械20から状態信
号を受けて、シーケンス処理を行い、バス30を経由し
てプロセッサ11に必要な入力信号を転送する。
【0022】なお、バス30には更に、システムプログ
ラム等によって機能が変化するソフトウェアキー23が
接続されている。このソフトウェアキー23は、上記表
示装置16、キーボード17とともに、CRT/MDI
パネル25に設けられる。
【0023】図3は、工作機械20に備えられた機械操
作盤40の一例を示す図である。図に示す機械操作盤4
0には、手動パルス発生器41、選択スイッチ41b、
ジョグ送り釦42、設定スイッチ42a及び切換スイッ
チ43が設けられている。
【0024】手動パルス発生器41はハンドル41aを
左又は右に回転させると、その回転に応じてパルス信号
を発生させる。このパルス信号は回転方向を判別するた
めの二相のパルスであって、バス30を介してプロセッ
サ11に送られ、工具を移動させる。選択スイッチ41
bは手動パルス発生器41において発生させるパルス信
号が、X軸方向(X)、Y軸方向(Y)、Z軸方向
(Z)及び指定形状に対応した方向(G)のうち、いず
れの方向のパルス信号かを選択するためのスイッチであ
る。
【0025】ジョグ送り釦42には「+X」,「−
X」,「+Y」,「−Y」,「+Z」,「−Z」の各軸
についてプラス及びマイナス方向の送り釦と、「+G
J」,「−GJ」の指定形状に対応してプラス及びマイ
ナス方向の送り釦との、全部で8つの釦が設けられてい
る。
【0026】設定スイッチ42aは、ジョグ送り釦42
をオペレータが押した際に発生する一定時間内のパルス
数を設定する。具体的には、設定スイッチ42aは図示
されていない水晶発振器からのパルスを分周したパルス
を入力して、オペレータによって設定された目盛りに応
じた分周比でパルスを出力する。
【0027】切換スイッチ43は、工具の現在位置と前
記指定形状との距離を保持しつつ移動する並行移動
(H)、又は工具の現在位置から前記指定形状への法線
線分で示される方向の前後へ移動する垂直移動(V)を
切り換え、切り換えた側に応じた切換信号H/Vを出力
する。
【0028】したがって、オペレータは、手動で工具を
移動させる場合には、まず選択スイッチ41b及び切換
スイッチ43を所望の移動方向になるように設定した
後、ハンドル41aを回転させることによって行える。
また、ジョグ送りで工具を移動させる場合には、設定ス
イッチ42aで送り速度を設定した後、ジョグ送り釦4
2のうち所望の移動方向の釦を押すことによって行え
る。
【0029】次に、上記機械操作盤40において、選択
スイッチ41bを指定形状に対応した方向(G)に設定
してハンドル41aを回転させた場合と、又はジョグ送
り釦42のうち指定形状に対応してプラス及びマイナス
方向の送り釦である「+GJ」,「−GJ」を押した場
合の、工具の移動方向について説明する。以下、ハンド
ル41aを回転させた場合とジョグ送り釦42を押した
場合とでは同一の動作をするので、ここではハンドル4
1aを回転させた場合について説明する。
【0030】図4及び図5は工具の移動方向を示す図で
あって、図4は指定形状として直線が定義された場合
を、図5は指定形状として円弧が定義された場合を、そ
れぞれ示す。
【0031】図4において、XY座標軸平面上には、指
定形状として直線110が定義されている。この直線1
10は、図1に示す図形記憶手段1によって入力され、
記憶された図形(指定形状)である。また、工具111
はその中心が位置P1にあり、工具113はその中心が
位置P3にある。
【0032】このとき、図3の選択スイッチ41bを
「G」側に、かつ、切換スイッチ43を「H(並行移
動)」側に設定し、ハンドル41aを左側へ回転させる
と、工具はその回転角に応じて直線110と平行に方向
111aへ移動する。逆に、ハンドル41aを右側へ回
転させると、工具はその回転角に応じて直線110と平
行に方向111bへ移動する。
【0033】また、切換スイッチ43を「V(垂直移
動)」側に設定し、ハンドル41aを左側へ回転させる
と、工具はその回転角に応じて直線110に対して法線
方向に方向113aへ移動する。逆に、ハンドル41a
を右側へ回転させると、工具はその回転角に応じて直線
110に対して法線方向に方向113bへ移動する。
【0034】ハンドル41aの右回転又は左回転の回転
方向に伴う工具の移動方向は、オペレータがパラメータ
又はガイダンス情報に従って入力することによりいずれ
かの方向に指定することができる。例えば、工具の垂直
移動において、ハンドル41aを右側に回転させた場合
に、方向113aへ移動するか又は方向113bへ移動
するかをパラメータ又はガイダンス情報に従って指定す
ることができる。これによって、操作性が向上する。
【0035】なお、ハンドル41aを使用した工具の移
動は、所定の座標値で図1に示す補間手段2からの補間
パルスの出力を停止するように構成することもできる。
例えば、所定の座標値をX座標の「0」と設定すれば、
ハンドル41aを左側へ回転させても、工具112が位
置する位置P2で停止し、これ以上方向111aへ移動
しない。ここで、図から明らかなように、工具112が
位置する位置P2はX座標が「0」ではなく、工具径
(半径)だけX軸プラス方向に補間された位置である。
【0036】同様に、所定の座標値をY座標の「0」と
設定すれば、ハンドル41aを右側へ回転させても、工
具114が位置する位置P4で停止し、これ以上方向1
13bへ移動しない。また、工具114が位置する位置
P4もY座標が「0」ではなく、工具径(半径)だけY
軸プラス方向に補間された位置である。
【0037】こうした上記所定の座標値で示される限界
座標値を設けることによって、オペレータが機械操作盤
40で適切でない操作を行なった場合でも、工具を不適
切な位置まで移動させるのを防止できる。
【0038】図5において、XY座標軸平面上には、指
定形状として円弧120が定義されている。この円弧1
20は、図1に示す図形記憶手段1によって入力され、
記憶された図形(指定形状)である。また、工具121
はその中心が位置P5にあり、工具122はその中心が
位置P6にある。
【0039】このとき、図3の選択スイッチ41bを
「G」側に、かつ、切換スイッチ43を「H(並行移
動)」側に設定し、ハンドル41aを左側へ回転させる
と、工具はその回転角に応じて円弧120と一定の間隔
を保持して方向121aへ移動する。逆に、ハンドル4
1aを右側へ回転させると、工具はその回転角に応じて
円弧120と一定の間隔を保持して方向121bへ移動
する。なお、この場合の一定の間隔は、工具の位置12
1と円弧120との間の法線線分である。
【0040】また、切換スイッチ43を「V(垂直移
動)」側に設定し、ハンドル41aを左側へ回転させる
と、工具はその回転角に応じて円弧120に対して法線
方向に方向122aへ移動する。逆に、ハンドル41a
を右側へ回転させると、工具はその回転角に応じて円弧
120に対して法線方向に方向122bへ移動する。
【0041】こうして、手動パルス発生器やジョグ送り
釦を操作して、斜め直線や円弧等のように、同時に2軸
以上の移動をさせることができる。図6は本発明の数値
制御方法の概要を示す図であって、実際にオペレータが
加工を行う手順の一例を示す図である。図において、ワ
ーク200の右下部を加工するために、指定形状として
直線130が定義されている。この直線130は、図1
に示す図形記憶手段1によって入力され、記憶された図
形(指定形状)である。また、工具131は初めその中
心が位置P7にある。
【0042】まず、オペレータは図3の選択スイッチ4
1bを「Y」側に設定し、ハンドル41aを右側へ回転
させて、アプローチ動作を行う。この時、工具131は
方向132へ移動する。次に、オペレータは選択スイッ
チ41bを「G」側に設定し、ハンドル41aを右側へ
回転させて工具131を方向133へ移動させ、第1の
加工を行う。
【0043】そして、再度オペレータは選択スイッチ4
1bを「Y」側に設定し、次の加工を行うためにハンド
ル41aを右側へ回転させて、工具131は方向134
へ移動させる。それから、オペレータは選択スイッチ4
1bを「G」側に設定し、ハンドル41aを左側へ回転
させて工具131を方向135へ移動させ、第2の加工
を行う。その後、オペレータは選択スイッチ41bを
「X」側に設定し、次の加工を行うためにハンドル41
aを左側へ回転させて、工具131は方向136へ移動
させる。
【0044】このような操作を繰り返すことによって、
最終的に工具131を位置P8まで移動させ、ワーク2
00の右下部を加工する。したがって、切り込み動作
(加工軸に平行な移動)及び切削動作(指定形状に対す
る並行移動)を繰り返し行うことによって、より複雑な
手順で試作品等の加工を行うことができる。
【0045】次に、オペレータが手動パルス発生器41
を操作して工具を移動させる場合の処理手順について述
べる。図7は本発明の処理手順を示すフローチャートで
ある。このフローチャートは図1に示す図形記憶手段1
及び補間手段2が行う処理手順を示す。なお、ステップ
S1を図形記憶手段1が実行し、他のステップは補間手
段2が実行する。図において、Sの後に続く数字はステ
ップ番号を示す。 〔S1〕図形の入力処理を行う。具体的には、オペレー
タキーボード17を操作して、対話的に入力された斜め
直線及び円弧等の指定形状を記憶する。 〔S2〕手動パルスを入力する。すなわち、図1の手動
パルス発生器41からのパルス信号HPを検知する。 〔S3〕切換信号を入力する。すなわち、図1の機械操
作盤40に設けられたスイッチ等からの切換信号H/V
を入力する。 〔S4〕ステップS3で入力した切換信号H/Vが、並
行移動(H)か否かを判別する。もし、並行移動(YE
S)ならばステップS5に進み、垂直移動(NO)なら
ばステップS6に進む。 〔S5〕並行移動(H)の補間処理を行う。具体的に
は、ステップS2で入力された手動パルスのパルス数と
回転方向に応じて、ステップS1で入力された指定形状
と平行な位置を補間し、補間パルスCPとして出力す
る。 〔S6〕垂直移動(V)の補間処理を行う。具体的に
は、ステップS2で入力された手動パルスのパルス数と
回転方向に応じて、ステップS1で入力された指定形状
に対して法線方向の位置を補間し、補間パルスCPとし
て出力する。 〔S7〕移動処理が終了したか否かを判別する。具体的
には、ステップS2で手動パルスの入力があったか否か
を判別する。もし、手動パルスの入力があった(YE
S)ならばステップS2に戻り、手動パルスの入力がな
い(NO)ならば本処理手順を終了する。
【0046】なお、上記の説明では送り速度については
説明を省略したが、図形記憶手段1による指定形状の入
力の際に、各加工ガイダンス画面に送り速度Fの項を設
けて指定するようにすることができる。あるいは、数値
制御装置のオーバライドスイッチを使用するようにする
こともできる。
【0047】また、上記の説明では一つの移動指令手段
からのパルス信号と、切換手段からの切換信号とを補間
手段2が受けて補間パルスCPを出力するように構成し
たが、並行移動を指令する並行移動信号を出力する第1
の移動指令手段と、垂直移動を指令する垂直移動信号を
出力する第2の移動指令手段とを設けて、補間手段2は
上記並行移動信号及び垂直移動信号を受けて合成し、補
間パルスCPを出力するように構成してもよい。こうす
ることによって、図6に示すような指定形状に対して切
り込み動作及び切削動作を繰り返す場合は、各動作ごと
に切換手段によって切換信号を切り換える必要がなくな
り、第1の移動指令手段と第2の移動指令手段とを両手
で同時に操作することができるので、加工効率が向上す
る。
【0048】さらに、上記の説明では一部の加工ガイダ
ンス機能についてのみ説明したが、他の加工ガイダンス
機能についても同様に実現することができることは容易
に理解できるであろう。
【0049】このようにして、ガイダンス画面により指
定形状を入力して、オペレータは機械操作盤40を操作
すれば、斜め直線や円弧等のように同時に2軸以上の移
動をさせて、試作品の一部の加工等を簡単に実現するこ
とができる。
【0050】なお、上記の説明ではフライス盤を想定し
て説明したが、旋盤等でも同様に適用することができ
る。また、このようなガイダンス機能は、通常の数値制
御装置に組み込むことができるし、特別安価な数値制御
装置として構成することもできる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、図形記
憶手段がオペレータから入力された斜め直線及び円弧等
の指定形状を記憶し、補間手段が切換手段からの切換信
号と移動指令手段からのパルス信号とを受けて指定形状
に応じた補間パルスを出力するするように構成したの
で、汎用の工作機械を使用して試作品等の簡単な加工を
容易に行う際に、指定形状に対して並行又は垂直に移動
させることができる。
【0052】また、オペレータが入力した斜め直線及び
円弧等の指定形状を記憶し、軸信号と移動指令手段から
のパルス信号とを受けた場合は軸信号に対応して補間パ
ルスを出力し、切換信号と移動指令手段からのパルス信
号とを受けた場合は指定形状に対して並行移動又は垂直
移動する補間パルスを出力するので、より複雑な手順で
試作品等の加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の数値制御装置の概要を示す図である。
【図2】本発明の数値制御装置のハードウェアの構成を
示すブロック図である。
【図3】機械操作盤の一例を示す図である。
【図4】工具の移動方向を示す図である。
【図5】工具の移動方向を示す図である。
【図6】本発明の数値制御方法の概要を示す図である。
【図7】本発明の処理手順を示す図である。
【符号の説明】
1 図形記憶手段 2 補間手段 15 グラフィック制御回路 16 表示装置 17 キーボード 18 軸制御回路 19 サーボアンプ 20 工作機械 40 機械操作盤 41 手動パルス発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 周二 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 (72)発明者 山室 幸二 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2軸以上の工作機械を制御す
    る数値制御装置において、 ガイダンス情報により対話的に入力された斜め直線及び
    円弧等の指定形状を記憶する図形記憶手段と、 工具の現在位置と前記指定形状との距離を保持しつつ移
    動する並行移動又は工具の現在位置から前記指定形状へ
    の法線線分で示される方向の前後へ移動する垂直移動の
    いずれかを指令する切換信号を出力する切換手段と、 工具の移動を指令するパルス信号を出力する移動指令手
    段と、 前記切換信号と前記パルス信号とを受けて補間パルスを
    出力する補間手段と、 を有することを特徴とする数値制御装置。
  2. 【請求項2】 前記移動指令手段は、手動パルス発生器
    を有することを特徴とする請求項1記載の数値制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記移動指令手段は、ジョグ送り釦を有
    することを特徴とする請求項1記載の数値制御装置。
  4. 【請求項4】 前記補間手段は、所定の座標値に達した
    ときに前記補間パルスの出力を停止するように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の数値制御装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも2軸以上の工作機械を制御す
    る数値制御方法において、 ガイダンス情報により対話的に入力された斜め直線及び
    円弧等の指定形状を記憶し、 少なくとも2軸以上の制御軸のいずれかを指令する軸信
    号と、工具の移動を指令するパルス信号と受けた場合
    は、前記軸信号に応じて補間パルスを出力し、 工具の現在位置と前記指定形状との距離を保持しつつ移
    動する並行移動又は工具の現在位置から上記指定形状へ
    の法線線分で示される方向の前後へ移動する垂直移動の
    いずれかを指令する切換信号と、工具の移動を指令する
    パルス信号とを受けた場合は、前記切換信号及び前記パ
    ルス信号に応じて補間パルスを出力することを特徴とす
    る数値制御方法。
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