JPH06118040A - 断熱材で被覆された配管および機器などの腐食部位検出方法 - Google Patents

断熱材で被覆された配管および機器などの腐食部位検出方法

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JPH06118040A
JPH06118040A JP26505692A JP26505692A JPH06118040A JP H06118040 A JPH06118040 A JP H06118040A JP 26505692 A JP26505692 A JP 26505692A JP 26505692 A JP26505692 A JP 26505692A JP H06118040 A JPH06118040 A JP H06118040A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】設備の運転中であっても、短期間で広範囲に渡
る配管および機器などの腐食状況の検出を、断熱材を解
体することなく行うことのできる腐食部位検出方法を提
供することを目的としている。 【構成】断熱材で被覆された配管および機器などの設備
における腐食部位の検出方法であって、運転状態、経年
数および部材材質などの各種要因に基づいて検査対象を
複数の検査部位に細分化するとともに、これら検査部位
を段階的に評価する検査部位評価工程11と、熱画像撮
影による表面温度分布から断熱材の含水部を検出する含
水部検出工程12と、含水部検出工程12で検出した含
水部の電気伝導度を測定して含水率を測定する含水率測
定工程13と、検査部位評価工程11の結果と含水率測
定工程13との結果を総合して腐食部位を特定する腐食
部位検出工程14とを具備したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱材で被覆された配
管および機器などの設備において、腐食環境の評価を行
うとともに、腐食部位を検出する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、配管や機器の外表面に断熱材が
被覆されてなる設備などが知られている。
【0003】従来より、このような配管や機器の外表面
の腐食状態を把握するためには、腐食発生の恐れのある
部位の断熱材を部分的に解体して検査していた。すなわ
ち、断熱材の外装鉄板の状況から、雨水が断熱材中に浸
入され易い部位を目視によって見当を付けた後、この見
当を付けた部位を解体して検査していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の腐
食状態の検出方法は、目視によって見当を付けるといっ
た経験的な判断になってしまう。そのため、必ずしも腐
食部位、危険箇所を的確に捉えることができず、浸入し
た雨水の分散先や範囲を特定することができない。ま
た、腐食が進行しているか否かを判断することができ
ず、その状況を管理することもできない。さらに、経験
的要素が高いため、設備内容を熟知した現場担当者でな
ければ検査しかねるといった不都合を生じる。
【0005】また、被覆された断熱材を解体して検査す
るので、安全性や断熱材の断熱効果などを考慮して設備
の停止期間内に行わなければならない。そのため、限ら
れた停止期間内に行わなければならず、検査範囲および
検査時間が限定されてしまう。特に、高所の場合、足場
の架設に時間を要することとなり、極めて限られた検査
範囲しか検査できないこととなる。また、見当違いの場
所を解体してしまうと、その解体や修復に不必要な経費
が嵩むといった不都合を生じる。
【0006】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
で、設備の運転中であっても、短期間で広範囲に渡る配
管および機器などの腐食状況の検出を、断熱材を解体す
ることなく行うことのできる腐食部位検出方法を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の断熱材で被覆された配管および機器などの腐
食部位検出方法は、運転状態、経年数および部材材質な
どの各種要因に基づいて検査対象を複数の検査部位に細
分化するとともに、これら検査部位を段階的に評価する
検査部位評価工程と、熱画像撮影による表面温度分布か
ら断熱材の含水部を検出する含水部検出工程と、含水部
検出工程で検出した含水部の電気伝導度を測定して含水
率を測定する含水率測定工程と、選別工程の結果と含水
率測定工程との結果を総合して腐食部位を特定する腐食
部位検出工程とを具備したものである。
【0008】
【作用】本発明によると、検査部位評価工程では、断熱
材で被覆された配管および機器などの検査対象が、運転
状態、経年数および部材材質などの各種要因に基づいて
複数の検査部位に細分化されるとともに、これら各種要
因に基づいて段階的に評価されることとなる。
【0009】また、含水部検出工程では、断熱材で被覆
された配管および機器などの各部位の熱画像撮影による
表面温度分布から、含水部が検出される。すなわち、通
常断熱材は、その内部に空気の層を有するため、熱伝達
係数が小さいが、この断熱材が水を含むと、熱伝達係数
が大きくなり、含水部と非含水部とで異なった熱伝達係
数となる。そのため、含水部は、熱画像撮影による表面
温度分布を見ると、他と異なった温度分布となり、一目
で確認することができる。
【0010】さらに、含水率測定工程では、含水部の電
気伝導度を測定することで、含水部の含水率を測定する
ことができる。
【0011】そして、腐食部位検出工程では、検査部位
評価工程の結果と含水率測定工程との結果を総合するこ
とで、危険度の高い腐食環境規模、腐食部位が特定され
ることとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0013】図1は、本発明に係る腐食部位検出方法に
おける各工程の相関図を示している。
【0014】すなわち、本発明は、断熱材で被覆された
配管および機器などの設備における腐食環境の評価方法
および腐食部位検出方法であって、検査部位評価工程1
1、含水部検出工程12、含水率測定工程13、腐食部
位検出工程14を具備している。
【0015】検査部位評価工程11では、流体温度、運
転条件、塩素イオン、部位などの腐食促進要因や、鋼面
処理、鋼材質、断熱材質などの防食要因や、その他の各
種要因に基づいて、検査対象を複数の検査部位に細分化
するとともに、これら検査部位を段階的に評価する。例
えば、表1に示すように、断熱材質、運転温度、熱サイ
クル、断熱材質、表面処理、経年などの内容を細分して
あらかじめ得点を決めておき、最後にこれら各種要因の
得点を総合計して評価する。
【0016】
【表1】
【0017】含水部検出工程12では、図2に示すよう
に、配管や機器などの鋼材21に被覆された断熱材22
の表面から、赤外線放射温度映像装置3によって熱画像
撮影を行う。この際、含水部23は、断熱材中の空気層
に水分を有するため、熱伝達係数が大きくなり、非含水
部24と異なった表面温度分布となる。例えば、図3に
示すように、表面温度分布画像を見ると、含水部23
は、非含水部24ほどの断熱効果が得られなくなるの
で、内部の流体温度に近い温度状態となり、一目で判断
することができることとなる。なお、この含水部検出工
程12は、配管および機器などの設備全体について行っ
てもよいが、設備が大型で全体について行うとコストが
高くなる場合には、前記検査部位評価工程11の結果か
ら優先順位を付けて絞り込んだ特定部位について行うこ
ともできる。
【0018】含水率測定工程13では、例えば、針状の
電極を断熱材の表面から含水部に突き刺し、電気伝導度
を測定する。そして、この電気伝導度から含水部の含水
率を求めることができる。この含水率は、例えば、表2
に示すように、得点で評価できるように、その割合に応
じて細分しておく。
【0019】
【表2】
【0020】腐食部位検出工程14では、表3に示すよ
うに、検査部位評価工程11の得点と含水率測定工程1
3での得点とを総合して危険度1〜5の推定内容に分類
する。また、表4に示すように、これら危険度から鋼面
状態を推定する。
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】そして、これらの結果から、腐食環境の評
価、腐食部位の特定およびその危険度を推定することが
できることとなり、断熱材の解体部位を検討することが
できる。
【0024】また、これらの結果は、記録15してお
き、定期的に検査して過去の結果と照合することで、腐
食の進行状態を把握することができ、腐食による危険予
知や保安管理に役立たせることができる。
【0025】なお、各工程でのデータ処理や、得られた
結果の管理は、マイクロコンピュータなどで容易に行う
ことができる。
【0026】
【実施例1】各種断熱材が被覆された配管および機器な
どの設備を、上記腐食部位検出方法で検査し、腐食部位
の危険度を求めた。また、腐食部位の断熱材を解体し、
実際の鋼面状態と、表4に示す危険度から推定される鋼
面状態とを比較してその差を調査した。さらに、実際の
鋼面状態が、危険度の+1もしくは−1の危険度から推
定される鋼面状態と一致する場合を、実用範囲の捕捉精
度として求めた。結果を表5に示す。
【0027】
【表5】
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、設
備の運転中であっても、短期間で広範囲に渡る配管およ
び機器などの腐食環境の評価ならびに腐食状況の検出
を、断熱材を解体することなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における各工程の相関図である。
【図2】赤外線放射温度映像装置による熱画像撮影の方
法を説明する概略図である。
【図3】熱画像撮影による表面温度分布画像を示す模式
図である。
【符号の説明】
11 検査部位評価工程 12 含水部位検出工程 13 含水率測定工程 14 腐食部位検出工程 21 鋼材(配管および機器) 22 断熱材 23 含水部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱材で被覆された配管および機器など
    の設備における腐食部位の検出方法であって、 運転状態、経年数および部材材質などの各種要因に基づ
    いて検査対象を複数の検査部位に細分化するとともに、
    これら検査部位を段階的に評価する検査部位評価工程
    と、 熱画像撮影による表面温度分布から断熱材の含水部を検
    出する含水部検出工程と、 含水部検出工程で検出した含水部の電気伝導度を測定し
    て含水率を測定する含水率測定工程と、 選別工程の結果と含水率測定工程との結果を総合して腐
    食部位を特定する腐食部位検出工程とを具備したことを
    特徴とする断熱材で被覆された配管および機器などの腐
    食部位検出方法。
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