JPH06117849A - Spm用探針及びその製造方法 - Google Patents
Spm用探針及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH06117849A JPH06117849A JP26875792A JP26875792A JPH06117849A JP H06117849 A JPH06117849 A JP H06117849A JP 26875792 A JP26875792 A JP 26875792A JP 26875792 A JP26875792 A JP 26875792A JP H06117849 A JPH06117849 A JP H06117849A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- probe
- ion beam
- diameter portion
- tip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 先端曲率半径が50Å以下のものを得る。
【構成】 市販のAFM用カンチレバーの探針の先端に
その軸心方向からイオンビーム24を照射すると共に、
ガス銃23からW(CO)6 などの有機金属ガスを放射
して、その分解した金属を線状に堆積する(B)。その
堆積体25の端面を径が0.5μm以下のイオンビーム
で、径が1μmの円形走査を行うことにより削って細く
し(C)、イオンビームの走査径を0.5μmとして削
ることにより更に尖鋭化して針状部26とする(D)。
その軸心方向からイオンビーム24を照射すると共に、
ガス銃23からW(CO)6 などの有機金属ガスを放射
して、その分解した金属を線状に堆積する(B)。その
堆積体25の端面を径が0.5μm以下のイオンビーム
で、径が1μmの円形走査を行うことにより削って細く
し(C)、イオンビームの走査径を0.5μmとして削
ることにより更に尖鋭化して針状部26とする(D)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は走査形トンネル顕微鏡
(STM)、原子間力顕微鏡(AFM)などの走査形探
針顕微鏡(スキャンニング・プローブ・マイクロスコー
プ:SPM)において試料を走査するために用いられる
探針及びその製造方法に関する。
(STM)、原子間力顕微鏡(AFM)などの走査形探
針顕微鏡(スキャンニング・プローブ・マイクロスコー
プ:SPM)において試料を走査するために用いられる
探針及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来においてAFM用探針としては、図
2に示すようにカンチレバーの一端部にピラミッド形の
探針12が形成されたものが用いられ、その探針12は
SiO 2 やSi3 N4 で作られていた。この探針で例え
ば現在製造されているICの配線パターンを表面走査に
よりAFM像として得ることができる。
2に示すようにカンチレバーの一端部にピラミッド形の
探針12が形成されたものが用いられ、その探針12は
SiO 2 やSi3 N4 で作られていた。この探針で例え
ば現在製造されているICの配線パターンを表面走査に
よりAFM像として得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のピラミッ
ド形探針では図2に示すように試料13の凹凸が強く、
アスペクト比が高いものを走査してもその表面形状を正
確に知ることができない。この発明の目的はアスペクト
比が高い試料でもその表面を正確に知ることができるS
PM用探針及びその製造方法を提供することにある。
ド形探針では図2に示すように試料13の凹凸が強く、
アスペクト比が高いものを走査してもその表面形状を正
確に知ることができない。この発明の目的はアスペクト
比が高い試料でもその表面を正確に知ることができるS
PM用探針及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれば
探針基部の尖った一端にその突出方向に延長した金属材
よりなる大径部が形成され、その大径部の端面よりその
軸心上に延長して同一金属材よりなる径が大径部より小
さい針状部が形成されている。請求項2の発明によれば
有機金属ガス雰囲気でイオンビームを探針基部尖端に照
射して、その探針基部尖端に有機金属ガス中の金属を線
状に堆積して大径部を形成し、その大径部の端面をイオ
ンビームで円形走査して削り、その大径部の尖端部を針
状に尖鋭化して針状部とする。
探針基部の尖った一端にその突出方向に延長した金属材
よりなる大径部が形成され、その大径部の端面よりその
軸心上に延長して同一金属材よりなる径が大径部より小
さい針状部が形成されている。請求項2の発明によれば
有機金属ガス雰囲気でイオンビームを探針基部尖端に照
射して、その探針基部尖端に有機金属ガス中の金属を線
状に堆積して大径部を形成し、その大径部の端面をイオ
ンビームで円形走査して削り、その大径部の尖端部を針
状に尖鋭化して針状部とする。
【0005】
【実施例】以下この発明による製造方法の実施例を説明
することにより、この発明による探針の実施例をも説明
する。図1Aに示すように探針基部21を用意する。こ
の探針基部21は一端が尖ったものであり、この例では
市販されているAFM用カンチレバー探針が用いられた
場合であり、探針基部21はピラミッド形をしている。
この探針基部21の尖端に有機金属ガス雰囲気中でイオ
ンビームを照射する。このため探針基部21を図に示し
ていないが集束イオンビーム装置内に配し、この例では
イオンビームの入射方向22と探針基部21の軸心方向
とをほぼ一致させて探針基部21を配置する。
することにより、この発明による探針の実施例をも説明
する。図1Aに示すように探針基部21を用意する。こ
の探針基部21は一端が尖ったものであり、この例では
市販されているAFM用カンチレバー探針が用いられた
場合であり、探針基部21はピラミッド形をしている。
この探針基部21の尖端に有機金属ガス雰囲気中でイオ
ンビームを照射する。このため探針基部21を図に示し
ていないが集束イオンビーム装置内に配し、この例では
イオンビームの入射方向22と探針基部21の軸心方向
とをほぼ一致させて探針基部21を配置する。
【0006】その状態で図1Bに示すようにガス銃23
によりW(CO)6 やAl(CH3)3 などの有機金属
ガスを探針基部21の尖端付近に吹き付けると共に、探
針基部21にイオンビーム24を照射する。この場合、
イオンビーム24の照射範囲は例えば0.1×0.1μ
m2 程度に狭くする。イオンビーム照射により有機金属
ガスが分解してその中に金属が探針基部21の尖端にそ
の突出方向に延長するように線状に堆積させる。このよ
うにしてその金属堆積物よりなる大径部25を探針基部
21の尖端に形成する。この大径部25はその長さが例
えば700nm、直径が300nm程度のものである。
によりW(CO)6 やAl(CH3)3 などの有機金属
ガスを探針基部21の尖端付近に吹き付けると共に、探
針基部21にイオンビーム24を照射する。この場合、
イオンビーム24の照射範囲は例えば0.1×0.1μ
m2 程度に狭くする。イオンビーム照射により有機金属
ガスが分解してその中に金属が探針基部21の尖端にそ
の突出方向に延長するように線状に堆積させる。このよ
うにしてその金属堆積物よりなる大径部25を探針基部
21の尖端に形成する。この大径部25はその長さが例
えば700nm、直径が300nm程度のものである。
【0007】次に図1Cに示すように大径部25の端面
をイオンビーム24で円形走査して削って先端部を尖ら
す。この円形走査の直径は例えば1μm程度とする。こ
の実施例では更に図1D示すようにイオンビーム走査の
直径を小さくして、例えば0.5μm程度として更に先
端部を尖鋭化して例えば長さが20μmの針状部26と
する。このイオンビームの直径は半値幅で0.5μm以
下であり、電流は1.5μA程度である。ここでイオン
ビームの円形走査による削り出しにより先端部が尖るの
はイオンビーム24はイオン密度が中心程高くなる、例
えばガウス分布となっているため、そのイオンビームの
中心が当るところは強く削られ、周縁部が当るところは
弱く削られるためである。このようにして針状部26の
先端曲率半径が50Å以下のものを得ることができる。
をイオンビーム24で円形走査して削って先端部を尖ら
す。この円形走査の直径は例えば1μm程度とする。こ
の実施例では更に図1D示すようにイオンビーム走査の
直径を小さくして、例えば0.5μm程度として更に先
端部を尖鋭化して例えば長さが20μmの針状部26と
する。このイオンビームの直径は半値幅で0.5μm以
下であり、電流は1.5μA程度である。ここでイオン
ビームの円形走査による削り出しにより先端部が尖るの
はイオンビーム24はイオン密度が中心程高くなる、例
えばガウス分布となっているため、そのイオンビームの
中心が当るところは強く削られ、周縁部が当るところは
弱く削られるためである。このようにして針状部26の
先端曲率半径が50Å以下のものを得ることができる。
【0008】金属堆積による大径部25の形成は図1E
に示すように探針基部21の先端突出方向とほぼ直角方
向からイオンビーム24を照射して行ってもよい。
に示すように探針基部21の先端突出方向とほぼ直角方
向からイオンビーム24を照射して行ってもよい。
【0009】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、イ
オンビームで有機金属ガスを分解し、金属を線状に堆積
し、その後イオンビームの円形走査によって先端部を削
って尖鋭化するという比較的簡単な手法で安価に先端曲
率半径が著しく小さい探針を得ることができる。この探
針によればアスペクト比が高い表面形状を正確に走査す
ることができる。
オンビームで有機金属ガスを分解し、金属を線状に堆積
し、その後イオンビームの円形走査によって先端部を削
って尖鋭化するという比較的簡単な手法で安価に先端曲
率半径が著しく小さい探針を得ることができる。この探
針によればアスペクト比が高い表面形状を正確に走査す
ることができる。
【図1】A乃至Dは請求項2の発明の実施例の工程を示
す図、そのDは請求項1の発明の実施例を示す図、Eは
請求項2の発明の他の実施例の一工程を示す図である。
す図、そのDは請求項1の発明の実施例を示す図、Eは
請求項2の発明の他の実施例の一工程を示す図である。
【図2】従来のAFM用探針とアスペクト比の高い試料
とを示す斜視図。
とを示す斜視図。
Claims (2)
- 【請求項1】 一端が尖った探針基部と、 その尖った一端よりその突出方向に延長した金属材より
なる大径部と、 その大径部の端面よりその軸心上に延長し、径が上記端
面より小さい同一金属材よりなる針状部と、 よりなるSPM用探針。 - 【請求項2】 有機金属ガス雰囲気でイオンビームを探
針基部尖端に照射してその探針基部尖端に上記有機金属
ガス中の金属を線状に堆積して大径部を形成し、 その大径部の端面をイオンビームで円形走査して削り、
その大径部の先端部を針状に尖鋭化して針状部とするこ
とを特徴とするSPM用探針の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26875792A JPH06117849A (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | Spm用探針及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26875792A JPH06117849A (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | Spm用探針及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117849A true JPH06117849A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17462907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26875792A Withdrawn JPH06117849A (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | Spm用探針及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06117849A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003240700A (ja) * | 2001-12-04 | 2003-08-27 | Seiko Instruments Inc | 走査型プローブ顕微鏡用探針 |
EP2077249A1 (en) * | 2008-01-06 | 2009-07-08 | Universiteit Twente | A method for making a 3D nanostructure having a nanosubstructure, and an insulating pyramid having a metallic tip, a pyramid having a nano-apertures and horizontal and/or vertical nanowires obtainable by this method |
JP2010060577A (ja) * | 2001-12-04 | 2010-03-18 | Sii Nanotechnology Inc | 走査型プローブ顕微鏡用探針の作成方法 |
CN108845161A (zh) * | 2018-03-21 | 2018-11-20 | 清华大学 | 原子力显微镜探针、原子力显微镜及探针的制备方法 |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP26875792A patent/JPH06117849A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003240700A (ja) * | 2001-12-04 | 2003-08-27 | Seiko Instruments Inc | 走査型プローブ顕微鏡用探針 |
JP2010060577A (ja) * | 2001-12-04 | 2010-03-18 | Sii Nanotechnology Inc | 走査型プローブ顕微鏡用探針の作成方法 |
JP4688400B2 (ja) * | 2001-12-04 | 2011-05-25 | エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社 | 走査型プローブ顕微鏡用探針 |
EP2077249A1 (en) * | 2008-01-06 | 2009-07-08 | Universiteit Twente | A method for making a 3D nanostructure having a nanosubstructure, and an insulating pyramid having a metallic tip, a pyramid having a nano-apertures and horizontal and/or vertical nanowires obtainable by this method |
WO2009086915A1 (en) * | 2008-01-06 | 2009-07-16 | Universiteit Twente | A method for making a 3d nanostructure having a nanosubstructure, and an insulating pyramid having a metallic tip, a pyramid having nano-apertures and horizontal and/or vertical nanowires obtainable by this method |
JP2011511270A (ja) * | 2008-01-06 | 2011-04-07 | ユニフェルジテイト・トウェンテ | ナノサブ構造を有する3次元ナノ構造を製作するための方法、および、この方法によって得ることのできる金属先端を有する絶縁角錐、ナノ開口を有する角錐、および、水平および/または垂直なナノワイヤを有する角錐 |
US8932473B2 (en) | 2008-01-06 | 2015-01-13 | Universiteit Twente | Method for making a 3D nanostructure having a nanosubstructure, and an insulating pyramid having a metallic tip, a pyramid having nano-apertures and horizontal and/or vertical nanowires obtainable by this method |
US9416001B2 (en) | 2008-01-06 | 2016-08-16 | Universiteit Twente | Method for making a 3D nanostructure having a nanosubstructure, and an insulating pyramid having a metallic tip, a pyramid having nano-apertures and horizontal and/or vertical nanowires obtainable by this method |
CN108845161A (zh) * | 2018-03-21 | 2018-11-20 | 清华大学 | 原子力显微镜探针、原子力显微镜及探针的制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |