JPH06117799A - 赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置 - Google Patents
赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置Info
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- JPH06117799A JPH06117799A JP4264409A JP26440992A JPH06117799A JP H06117799 A JPH06117799 A JP H06117799A JP 4264409 A JP4264409 A JP 4264409A JP 26440992 A JP26440992 A JP 26440992A JP H06117799 A JPH06117799 A JP H06117799A
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- Japan
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- light source
- focus
- infrared
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 赤外線撮像器において、環境条件による焦点
位置及び光軸変動を捉えそれを補正する。 【構成】 互いに点滅する2本の光線束5を赤外線撮像
器3の結像レンズ4の辺縁部を通過して入射させる光源
系1,2と、光線束の結像位置から焦点位置と光軸38
の変動を検出する解析装置18と、光源及び解析装置ゲ
ート切り換え装置17と、焦点調整機構制御装置11と
から構成される。 【効果】 焦点位置と光軸の変動を捉え補正することに
より、常に正確な目標検出精度を維持することができ
る。
位置及び光軸変動を捉えそれを補正する。 【構成】 互いに点滅する2本の光線束5を赤外線撮像
器3の結像レンズ4の辺縁部を通過して入射させる光源
系1,2と、光線束の結像位置から焦点位置と光軸38
の変動を検出する解析装置18と、光源及び解析装置ゲ
ート切り換え装置17と、焦点調整機構制御装置11と
から構成される。 【効果】 焦点位置と光軸の変動を捉え補正することに
より、常に正確な目標検出精度を維持することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はミサイル及び射撃管制
システムにおける目標検出用赤外線撮像器の焦点調節及
び光軸補正装置に関するものである。
システムにおける目標検出用赤外線撮像器の焦点調節及
び光軸補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ミサイル及び射撃管制システムにおける
赤外線撮像器は、極めて過酷な環境下での使用が想定さ
れ、そのような環境下においても、目標検出精度が維持
されることが要求される。この過酷な環境条件として、
まず温度条件がある。温度条件は厳しい条件で、−50
℃から+70℃に及ぶことがある。赤外線撮像器は、通
常、レンズ材料としてシリコンやゲルマニュウムが使用
されるが、これらの材料は温度により形状及び屈折率の
大きな変化を生じる。その結果、レンズの焦点位置が激
しく変化し、その変化量は数百ミクロンに及ぶことがあ
る。そのため、ミサイル及び射撃管制システムにおける
赤外線撮像器はほとんど無限距離の物体のみをターゲッ
トとするものであるにもかかわらず、周囲の温度変化に
ともない絶えず焦点調整を行う必要があった。また、周
囲の温度変化は赤外線撮像器に内蔵される複数のレンズ
を支持する鏡筒の線膨張率のため、各レンズ間間隔に伸
びを生じさせ、その結果、焦点位置を変化させる。鏡筒
の支持構造によっては、その伸びがレンズの光軸と垂直
な方向の変化、すなわち偏心を生じさせることもある。
その場合、光軸が変化する現象を起こす。
赤外線撮像器は、極めて過酷な環境下での使用が想定さ
れ、そのような環境下においても、目標検出精度が維持
されることが要求される。この過酷な環境条件として、
まず温度条件がある。温度条件は厳しい条件で、−50
℃から+70℃に及ぶことがある。赤外線撮像器は、通
常、レンズ材料としてシリコンやゲルマニュウムが使用
されるが、これらの材料は温度により形状及び屈折率の
大きな変化を生じる。その結果、レンズの焦点位置が激
しく変化し、その変化量は数百ミクロンに及ぶことがあ
る。そのため、ミサイル及び射撃管制システムにおける
赤外線撮像器はほとんど無限距離の物体のみをターゲッ
トとするものであるにもかかわらず、周囲の温度変化に
ともない絶えず焦点調整を行う必要があった。また、周
囲の温度変化は赤外線撮像器に内蔵される複数のレンズ
を支持する鏡筒の線膨張率のため、各レンズ間間隔に伸
びを生じさせ、その結果、焦点位置を変化させる。鏡筒
の支持構造によっては、その伸びがレンズの光軸と垂直
な方向の変化、すなわち偏心を生じさせることもある。
その場合、光軸が変化する現象を起こす。
【0003】光軸を変化させる環境条件は温度条件以外
にも、振動・衝撃による場合がある。ミサイル及び射撃
管制システムにおける赤外線撮像器は、地上の一地点に
設置されることは滅多になく、一般に自動車及び航空機
等の移動体に取り付けられ使用されることが多いため、
絶えず振動・衝撃を受ける環境下にある。このような環
境下においても、目標検出精度を維持するために、赤外
線撮像器に内蔵される結像レンズの偏心による光軸変動
が生じないようにしなければならなかった。
にも、振動・衝撃による場合がある。ミサイル及び射撃
管制システムにおける赤外線撮像器は、地上の一地点に
設置されることは滅多になく、一般に自動車及び航空機
等の移動体に取り付けられ使用されることが多いため、
絶えず振動・衝撃を受ける環境下にある。このような環
境下においても、目標検出精度を維持するために、赤外
線撮像器に内蔵される結像レンズの偏心による光軸変動
が生じないようにしなければならなかった。
【0004】このような焦点移動に対し、これまでは周
囲温度の変化にともない逐一焦点調整をおこなうか、赤
外線撮像器を一定の温度に保つか、あるいは温度変化に
伴う焦点位置の変化をあらかじめデータとして取得して
おき、図13に示すように、そのデータをメモリー40
に格納しておき、処理回路41が鏡筒に内蔵された温度
センサー42からの温度データをメモリー40内のデー
タと比較して補償量を求め、焦点調整機構制御装置11
及び焦点調整機構及びモータ12を経てレンズ4を動か
し焦点調整を行うなどの方策が採られていた。なお図1
3において3は赤外線撮像器、7は二次元画像検出器、
38は光軸である。しかし、逐一焦点調整を行うシステ
ムは人が絶えず行う必要があり、非常に手間が掛かっ
た。赤外線撮像器を一定の温度に保つシステムでは、シ
ステム全体の規模が大きくなり、非常にコストが高くな
るという問題があった。更に温度補償方式では鏡筒内が
必ずしも一様な温度分布とならないため、温度補償が不
十分であった。そのため、近年では、アサーマル光学系
が考えられている。また光軸変動に対しては、鏡筒を光
軸に対しなるべく回転対称にするなど機構上、偏心が生
じないような設計を行うことで対応している。
囲温度の変化にともない逐一焦点調整をおこなうか、赤
外線撮像器を一定の温度に保つか、あるいは温度変化に
伴う焦点位置の変化をあらかじめデータとして取得して
おき、図13に示すように、そのデータをメモリー40
に格納しておき、処理回路41が鏡筒に内蔵された温度
センサー42からの温度データをメモリー40内のデー
タと比較して補償量を求め、焦点調整機構制御装置11
及び焦点調整機構及びモータ12を経てレンズ4を動か
し焦点調整を行うなどの方策が採られていた。なお図1
3において3は赤外線撮像器、7は二次元画像検出器、
38は光軸である。しかし、逐一焦点調整を行うシステ
ムは人が絶えず行う必要があり、非常に手間が掛かっ
た。赤外線撮像器を一定の温度に保つシステムでは、シ
ステム全体の規模が大きくなり、非常にコストが高くな
るという問題があった。更に温度補償方式では鏡筒内が
必ずしも一様な温度分布とならないため、温度補償が不
十分であった。そのため、近年では、アサーマル光学系
が考えられている。また光軸変動に対しては、鏡筒を光
軸に対しなるべく回転対称にするなど機構上、偏心が生
じないような設計を行うことで対応している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記アサーマル光学系
とは、USP4,505,535「INFRAREDO
BJECTIVE LENS SYSTEMS」に開示
されたように、使用するレンズ材料の線膨張率から生じ
るレンズパワーの変化や屈折率の変化を正負のレンズに
対し適当に配分することで、温度変化によって焦点移動
が生じないように工夫された光学系である。この光学系
はレンズ材料に種類がないため、10ミクロン帯の波長
の赤外線撮像器に適用されることが多く、3−5ミクロ
ン帯の波長では実用的なアサーマル光学系の設計は極め
て難しい。また光軸変動を実用上十分に除去する機構設
計は、基本的に鏡筒材料に線膨張率の低い、例えばスー
パーインバー等を用いるのでなければ鏡筒を光軸に対し
回転対称にするだけでは実現が極めて困難である。とこ
ろが、これらの材料は高価で重いという問題があり、特
に航空機搭載を目的とする場合には用いることができな
かった。
とは、USP4,505,535「INFRAREDO
BJECTIVE LENS SYSTEMS」に開示
されたように、使用するレンズ材料の線膨張率から生じ
るレンズパワーの変化や屈折率の変化を正負のレンズに
対し適当に配分することで、温度変化によって焦点移動
が生じないように工夫された光学系である。この光学系
はレンズ材料に種類がないため、10ミクロン帯の波長
の赤外線撮像器に適用されることが多く、3−5ミクロ
ン帯の波長では実用的なアサーマル光学系の設計は極め
て難しい。また光軸変動を実用上十分に除去する機構設
計は、基本的に鏡筒材料に線膨張率の低い、例えばスー
パーインバー等を用いるのでなければ鏡筒を光軸に対し
回転対称にするだけでは実現が極めて困難である。とこ
ろが、これらの材料は高価で重いという問題があり、特
に航空機搭載を目的とする場合には用いることができな
かった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたものであり、光学系の焦点位置や光軸
が周囲の環境によって変化しても、その変化を絶えず捉
え、補正し、常に正確な目標検出精度を維持し得る赤外
線撮像器を提供することを目的とする。
るためになされたものであり、光学系の焦点位置や光軸
が周囲の環境によって変化しても、その変化を絶えず捉
え、補正し、常に正確な目標検出精度を維持し得る赤外
線撮像器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る二次元画
像検出器を内蔵する赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補
正装置の第一のものは、基準面と一定の角度で交差しか
つ互いに平行な主光線を有する2本の光線束を赤外線撮
像器の結像レンズの辺縁部を通過して入射させるための
光源系と、結像レンズより射出された各々の光線束の二
次元画像検出器上での集光位置を求めることにより焦点
位置のズレを検知し、光軸のズレ量を検出する解析装置
と、この解析装置の解析結果より焦点調整機構を制御し
焦点調整を行う焦点調整機構制御装置から構成される。
像検出器を内蔵する赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補
正装置の第一のものは、基準面と一定の角度で交差しか
つ互いに平行な主光線を有する2本の光線束を赤外線撮
像器の結像レンズの辺縁部を通過して入射させるための
光源系と、結像レンズより射出された各々の光線束の二
次元画像検出器上での集光位置を求めることにより焦点
位置のズレを検知し、光軸のズレ量を検出する解析装置
と、この解析装置の解析結果より焦点調整機構を制御し
焦点調整を行う焦点調整機構制御装置から構成される。
【0008】またこの発明に係る二次元画像検出器を内
蔵する赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置の第二
のものは、基準面と一定の角度で交差しかつ互いに平行
な主光線を有する2本の光線束を赤外線撮像器の結像レ
ンズの辺縁部を通過して交互に入射させるための光源系
と、結像レンズより射出された各々の光線束の二次元画
像検出器上での集光位置を求めることにより焦点位置の
ズレ量及び光軸のズレ量を検出する解析装置と、光源の
光束を交互に点滅しこれと同期して解析装置のゲートの
切り換えを行う光源及び解析装置ゲート切り換え装置
と、該解析装置の解析結果より焦点調整機構を制御し焦
点調整を行う焦点調整機構制御装置とから構成される。
蔵する赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置の第二
のものは、基準面と一定の角度で交差しかつ互いに平行
な主光線を有する2本の光線束を赤外線撮像器の結像レ
ンズの辺縁部を通過して交互に入射させるための光源系
と、結像レンズより射出された各々の光線束の二次元画
像検出器上での集光位置を求めることにより焦点位置の
ズレ量及び光軸のズレ量を検出する解析装置と、光源の
光束を交互に点滅しこれと同期して解析装置のゲートの
切り換えを行う光源及び解析装置ゲート切り換え装置
と、該解析装置の解析結果より焦点調整機構を制御し焦
点調整を行う焦点調整機構制御装置とから構成される。
【0009】さらにこの発明に係る赤外線撮像器の焦点
調整及び光軸補正装置の第三のものは、基準面と一定の
角度で交差しかつ互いに平行な主光線を有する2本の光
線束を赤外線撮像器の結像レンズの辺縁部を通過して交
互に入射させるための光源系と、結像レンズより射出さ
れた各々の光線束を検出するために赤外線撮像器の焦点
面上に設置された位置検出器と、該位置検出器からの出
力信号を処理し、焦点位置のズレ量及び光軸のズレ量を
検出するための解析装置と、光源の光束を交互に点滅し
これと同期して解析装置のゲートの切り換えを行う光源
及び解析装置ゲート切り換え装置と、該解析装置の解析
結果より焦点調整機構を制御し焦点調整を行う焦点調整
機構制御装置とから構成される。
調整及び光軸補正装置の第三のものは、基準面と一定の
角度で交差しかつ互いに平行な主光線を有する2本の光
線束を赤外線撮像器の結像レンズの辺縁部を通過して交
互に入射させるための光源系と、結像レンズより射出さ
れた各々の光線束を検出するために赤外線撮像器の焦点
面上に設置された位置検出器と、該位置検出器からの出
力信号を処理し、焦点位置のズレ量及び光軸のズレ量を
検出するための解析装置と、光源の光束を交互に点滅し
これと同期して解析装置のゲートの切り換えを行う光源
及び解析装置ゲート切り換え装置と、該解析装置の解析
結果より焦点調整機構を制御し焦点調整を行う焦点調整
機構制御装置とから構成される。
【0010】この発明に係る赤外線撮像器の焦点調整及
び光軸補正装置の光源系は、ほぼ同一の光学構成を有す
る二つの近接したコリメート光学系であり、その光軸は
互いに平行で基準面に取り付けられる構造を有するもの
である。
び光軸補正装置の光源系は、ほぼ同一の光学構成を有す
る二つの近接したコリメート光学系であり、その光軸は
互いに平行で基準面に取り付けられる構造を有するもの
である。
【0011】またこの発明に係る赤外線撮像器の焦点調
整及び光軸補正装置の光源系は、コリメータレンズと、
その焦点上に置かれたピンホール板と、更に、ピンホー
ル板の近傍に置かれたリレーレンズと、そのリレーレン
ズに関しコリメータレンズの主平面と共役になるように
配置された2個の光源とから構成されるものである。
整及び光軸補正装置の光源系は、コリメータレンズと、
その焦点上に置かれたピンホール板と、更に、ピンホー
ル板の近傍に置かれたリレーレンズと、そのリレーレン
ズに関しコリメータレンズの主平面と共役になるように
配置された2個の光源とから構成されるものである。
【0012】さらにこの発明に係る赤外線撮像器の焦点
調整及び光軸補正装置の光源系は、基準面と一定の角度
で交差し互いに平行な主光線を有する2本の光線束が赤
外線撮像器の結像レンズ前面に設置された一体的に形成
された複数の二枚反射鏡で反射した後、結像レンズ内に
入射するよう構成される。
調整及び光軸補正装置の光源系は、基準面と一定の角度
で交差し互いに平行な主光線を有する2本の光線束が赤
外線撮像器の結像レンズ前面に設置された一体的に形成
された複数の二枚反射鏡で反射した後、結像レンズ内に
入射するよう構成される。
【0013】またこの発明に係る二次元画像検出器を内
蔵する赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置の第一
のものは、光源系が二次元画像検出器上に大きさの異な
る像を投影する光線束を発生するものであって、その解
析装置は二次元画像検出器の画像信号を記憶するフレー
ムメモリと、フレームメモリ内のデータについてエッヂ
検出を行い、大きさの異なる各像のエッヂ座標からそれ
ぞれの中心座標をもとめ、各中心座標の相対位置関係か
ら焦点のズレ量及び光軸のズレ量を検出する処理部とか
らなるものである。
蔵する赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置の第一
のものは、光源系が二次元画像検出器上に大きさの異な
る像を投影する光線束を発生するものであって、その解
析装置は二次元画像検出器の画像信号を記憶するフレー
ムメモリと、フレームメモリ内のデータについてエッヂ
検出を行い、大きさの異なる各像のエッヂ座標からそれ
ぞれの中心座標をもとめ、各中心座標の相対位置関係か
ら焦点のズレ量及び光軸のズレ量を検出する処理部とか
らなるものである。
【0014】
【作用】光軸のズレは基準面に対しある一定の角度で、
一般には垂直に、入射する光線束が像面上の所定の位置
からずれた場所に結像するものとして定義される。基準
面とは一般には結像レンズの取り付け面であり、インタ
フェース面あるいはフランジ面等と言われる。
一般には垂直に、入射する光線束が像面上の所定の位置
からずれた場所に結像するものとして定義される。基準
面とは一般には結像レンズの取り付け面であり、インタ
フェース面あるいはフランジ面等と言われる。
【0015】この発明に係る二次元画像検出器を内蔵す
る赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置の第一のも
のは、この基準面と一定の角度で交差し互いに平行な主
光線を有する少なくとも2本の光線束を赤外線撮像器の
結像レンズの辺縁部を通過して入射させるための光源系
を有する。この光源系の主光線は無限距離からの光線を
模擬するものであり、この2本の主光線が結像レンズを
射出後交差する位置が無限距離の物体の結像位置とな
る。すなわち結像レンズの辺縁部を通過して入射した光
線束は焦点位置の変動がなければ、赤外線撮像器の焦点
面上に設置された二次元画像検出器上の同一点で交差す
る。もし焦点位置の変動があれば、二次元画像検出器上
で離隔して交差するので、焦点調整機構制御装置を用い
て、焦点調整レンズを動かして同一点で交差するように
調整することができる。また、各々の交差点の平均位置
を求めることにより光軸のズレ量を求めることができ
る。
る赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置の第一のも
のは、この基準面と一定の角度で交差し互いに平行な主
光線を有する少なくとも2本の光線束を赤外線撮像器の
結像レンズの辺縁部を通過して入射させるための光源系
を有する。この光源系の主光線は無限距離からの光線を
模擬するものであり、この2本の主光線が結像レンズを
射出後交差する位置が無限距離の物体の結像位置とな
る。すなわち結像レンズの辺縁部を通過して入射した光
線束は焦点位置の変動がなければ、赤外線撮像器の焦点
面上に設置された二次元画像検出器上の同一点で交差す
る。もし焦点位置の変動があれば、二次元画像検出器上
で離隔して交差するので、焦点調整機構制御装置を用い
て、焦点調整レンズを動かして同一点で交差するように
調整することができる。また、各々の交差点の平均位置
を求めることにより光軸のズレ量を求めることができ
る。
【0016】またこの発明に係る二次元画像検出器を内
蔵する赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置の第二
のものは、基準面と一定の角度で交差し互いに平行な主
光線を有する少なくとも2本の光線束を赤外線撮像器の
結像レンズの辺縁部を通過して交互に入射させるための
光源系を有する。前記第一のものでは、焦点位置のズレ
量とズレの方向を検出することが困難であった。これを
容易にするためには2本の光線束の主光線を明瞭に区別
し、それぞれの座標を知る必要がある。このため第二の
ものでは光線束を交互に明滅させ、解析装置も該光源の
明滅と同期をとりゲートを切り換えることにより、それ
ぞれの像を区別する。このような区別を行うことによ
り、焦点調整を行ったとき両者の像が重なってしまう場
合でも、焦点位置のズレが定量的に検出され、同時に、
二次元画像検出器の前後で各々の光線束の集光点の位置
関係が入れ代わるので、その関係を捉えればどちらの方
向に焦点位置ズレを起こしているか容易に知ることがで
き、制御が短時間で行えるようになる。従って、各々の
交差点の位置からそれぞれの交差点間の距離を求めるこ
とにより焦点位置のズレ量を検出し、各々の交差点の平
均位置を求めることにより光軸のズレ量を求めることが
でき、焦点位置にズレが生じた場合、交差点間の距離を
零とするように焦点調整機構制御装置により、焦点位置
を調整することができる。
蔵する赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置の第二
のものは、基準面と一定の角度で交差し互いに平行な主
光線を有する少なくとも2本の光線束を赤外線撮像器の
結像レンズの辺縁部を通過して交互に入射させるための
光源系を有する。前記第一のものでは、焦点位置のズレ
量とズレの方向を検出することが困難であった。これを
容易にするためには2本の光線束の主光線を明瞭に区別
し、それぞれの座標を知る必要がある。このため第二の
ものでは光線束を交互に明滅させ、解析装置も該光源の
明滅と同期をとりゲートを切り換えることにより、それ
ぞれの像を区別する。このような区別を行うことによ
り、焦点調整を行ったとき両者の像が重なってしまう場
合でも、焦点位置のズレが定量的に検出され、同時に、
二次元画像検出器の前後で各々の光線束の集光点の位置
関係が入れ代わるので、その関係を捉えればどちらの方
向に焦点位置ズレを起こしているか容易に知ることがで
き、制御が短時間で行えるようになる。従って、各々の
交差点の位置からそれぞれの交差点間の距離を求めるこ
とにより焦点位置のズレ量を検出し、各々の交差点の平
均位置を求めることにより光軸のズレ量を求めることが
でき、焦点位置にズレが生じた場合、交差点間の距離を
零とするように焦点調整機構制御装置により、焦点位置
を調整することができる。
【0017】この発明に係る赤外線撮像器の焦点調整及
び光軸補正装置の第三のものは、第二のものに対し、二
次元画像検出器とは別個な位置検出器を焦点面上に配置
している。二次元画像検出器は通常の画像も取り込んで
おり、第一、第二のものでは、焦点及び光軸のズレを捉
えるための光線束の像がその画像上に重ね合わされるよ
うに結像されている。このため絶えず焦点及び光軸のズ
レをモニターすることが困難なため、第三のものでは、
別個に検出器を用意した。この位置検出器で各々の像の
中心位置を求めることにより焦点位置のズレ量及び光軸
のズレ量を求めることができ、焦点位置にズレが生じた
場合、焦点調整機構制御装置により、焦点位置を調整す
ることができる。
び光軸補正装置の第三のものは、第二のものに対し、二
次元画像検出器とは別個な位置検出器を焦点面上に配置
している。二次元画像検出器は通常の画像も取り込んで
おり、第一、第二のものでは、焦点及び光軸のズレを捉
えるための光線束の像がその画像上に重ね合わされるよ
うに結像されている。このため絶えず焦点及び光軸のズ
レをモニターすることが困難なため、第三のものでは、
別個に検出器を用意した。この位置検出器で各々の像の
中心位置を求めることにより焦点位置のズレ量及び光軸
のズレ量を求めることができ、焦点位置にズレが生じた
場合、焦点調整機構制御装置により、焦点位置を調整す
ることができる。
【0018】この発明に係る赤外線撮像器の焦点位置及
び光軸補正装置の光源系は、同一の光学構成を有する二
つのコリメート光学系から成っている。そして、その光
軸は互いに平行となるように基準面に互いに近接して取
り付けられる。互いに近接していることから、二つのコ
リメート光学系は熱的にほぼ同一環境にあると考えら
れ、しかも互いの光軸は平行であるため、光源系が一様
に温度上昇あるいは下降する限りは光軸の間隔が平行移
動して変化するのみであるので、光軸のズレ量を求める
には場合の基準光源となりうる。
び光軸補正装置の光源系は、同一の光学構成を有する二
つのコリメート光学系から成っている。そして、その光
軸は互いに平行となるように基準面に互いに近接して取
り付けられる。互いに近接していることから、二つのコ
リメート光学系は熱的にほぼ同一環境にあると考えら
れ、しかも互いの光軸は平行であるため、光源系が一様
に温度上昇あるいは下降する限りは光軸の間隔が平行移
動して変化するのみであるので、光軸のズレ量を求める
には場合の基準光源となりうる。
【0019】この発明に係る赤外線撮像器の焦点調整及
び光軸補正装置の光源系の他の構成では、コリメータレ
ンズにより、その焦点上に置かれたピンホール板の像は
無限距離に結像される。更に、ピンホール板の近傍に置
かれたリレーレンズにより、その後方に配置された2個
の光源の像がコリメータレンズの主平面上に結ばれるこ
とにより互いに平行な主光線を有する2本の光線束を作
り出すことができる。この光源系の場合はピンホール中
心とコリメータレンズ光軸との相対的偏心が生じない限
り光軸のズレ量を求める基準光源となりうる。
び光軸補正装置の光源系の他の構成では、コリメータレ
ンズにより、その焦点上に置かれたピンホール板の像は
無限距離に結像される。更に、ピンホール板の近傍に置
かれたリレーレンズにより、その後方に配置された2個
の光源の像がコリメータレンズの主平面上に結ばれるこ
とにより互いに平行な主光線を有する2本の光線束を作
り出すことができる。この光源系の場合はピンホール中
心とコリメータレンズ光軸との相対的偏心が生じない限
り光軸のズレ量を求める基準光源となりうる。
【0020】基準面と一定の角度で交差し互いに平行な
主光線を有する光源系からの光線束は、基準面に対する
主光線の角度及び互いの主光線の平行度が、赤外線撮像
器の結像レンズに入射する以前の光源系の光学系の変動
によって変化することのないようにする必要がある。光
源系の光学系内に反射光学系を構成する場合には、一般
に二枚反射鏡では反射面のなす角度の二倍の角度で光線
はふれ、しかも反射面のなす角が変化しない限りそのふ
れ角も変動しないという性質があることはよく知られて
いるので、二枚反射鏡を構成単位として反射光学系を構
成し、しかもそれらを一体で加工すれば光源系の光学系
からの光軸のズレの要因は無視することができる。
主光線を有する光源系からの光線束は、基準面に対する
主光線の角度及び互いの主光線の平行度が、赤外線撮像
器の結像レンズに入射する以前の光源系の光学系の変動
によって変化することのないようにする必要がある。光
源系の光学系内に反射光学系を構成する場合には、一般
に二枚反射鏡では反射面のなす角度の二倍の角度で光線
はふれ、しかも反射面のなす角が変化しない限りそのふ
れ角も変動しないという性質があることはよく知られて
いるので、二枚反射鏡を構成単位として反射光学系を構
成し、しかもそれらを一体で加工すれば光源系の光学系
からの光軸のズレの要因は無視することができる。
【0021】この発明に係る二次元画像検出器を内蔵す
る赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置の第一のも
のは、2本の光線束を識別することによって単なる焦点
ズレの検知でなく焦点ズレの量及びその方向を検出でき
るようになる。そのためには、光源系は二次元画像検出
器上に大きさの異なる像を投影する光線束を発生するも
のであることが必要である。通常、焦点ズレは小さく、
大きい方の像が小さい方の像を内部に包含する程度であ
る。そして、二次元画像検出器上の二つの像の画像信号
をフレームメモリに記憶し、そのフレームメモリ内の画
像データについて異なる二つのしきい値により各々の大
きさの像のエッヂ検出を行い、各像の左右エッヂ座標の
加算平均からそれぞれの中心座標をもとめ、各中心座標
の相対位置関係と各中心座標の加算平均を求める解析装
置によりそれぞれ焦点のズレ量及び光軸のズレ量を検出
することが可能となる。
る赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置の第一のも
のは、2本の光線束を識別することによって単なる焦点
ズレの検知でなく焦点ズレの量及びその方向を検出でき
るようになる。そのためには、光源系は二次元画像検出
器上に大きさの異なる像を投影する光線束を発生するも
のであることが必要である。通常、焦点ズレは小さく、
大きい方の像が小さい方の像を内部に包含する程度であ
る。そして、二次元画像検出器上の二つの像の画像信号
をフレームメモリに記憶し、そのフレームメモリ内の画
像データについて異なる二つのしきい値により各々の大
きさの像のエッヂ検出を行い、各像の左右エッヂ座標の
加算平均からそれぞれの中心座標をもとめ、各中心座標
の相対位置関係と各中心座標の加算平均を求める解析装
置によりそれぞれ焦点のズレ量及び光軸のズレ量を検出
することが可能となる。
【0022】
実施例1 以下、この発明の実施例を図に基づき説明する。図1は
二次元画像検出器を内蔵する赤外線撮像器の第一のもの
の実施例であり、図において、光源1から発した光は、
レンズ2により赤外線撮像器3の結像レンズ4の辺縁部
より入射する互いに平行な主光線を有する2本の光線束
5となり、この2本の光線束5は主光線が基準面6に対
し角度αで交差するように調整される。角度αは二次元
画像検出器7の中央で処理するものと考えると90°の
角度であるが、必ずしも90°である必要はない。そし
て結像レンズ4を射出した光線束5は二次元画像検出器
7上に集光する。2本の光線束5の主光線は無限距離か
らの光線に模擬され、従って、焦点移動が存在しなけれ
ば両主光線は二次元画像検出器7上の同一点に集光す
る。焦点移動が存在すれば両主光線は二次元画像検出器
7上の異なった点に集光する。そこで焦点移動があるか
どうかを検知するには、2本の光線束5の集光点の中心
座標が一致しているかどうか識別する必要がある。その
ため、まず解析装置8で二次元画像検出器7上の二つの
像の画像信号をフレームメモリ9に記憶し、そのフレー
ムメモリ9内の画像データについて処理装置10によ
り、あるしきい値に対するエッヂ検出を行う。
二次元画像検出器を内蔵する赤外線撮像器の第一のもの
の実施例であり、図において、光源1から発した光は、
レンズ2により赤外線撮像器3の結像レンズ4の辺縁部
より入射する互いに平行な主光線を有する2本の光線束
5となり、この2本の光線束5は主光線が基準面6に対
し角度αで交差するように調整される。角度αは二次元
画像検出器7の中央で処理するものと考えると90°の
角度であるが、必ずしも90°である必要はない。そし
て結像レンズ4を射出した光線束5は二次元画像検出器
7上に集光する。2本の光線束5の主光線は無限距離か
らの光線に模擬され、従って、焦点移動が存在しなけれ
ば両主光線は二次元画像検出器7上の同一点に集光す
る。焦点移動が存在すれば両主光線は二次元画像検出器
7上の異なった点に集光する。そこで焦点移動があるか
どうかを検知するには、2本の光線束5の集光点の中心
座標が一致しているかどうか識別する必要がある。その
ため、まず解析装置8で二次元画像検出器7上の二つの
像の画像信号をフレームメモリ9に記憶し、そのフレー
ムメモリ9内の画像データについて処理装置10によ
り、あるしきい値に対するエッヂ検出を行う。
【0023】図2はそのエッヂ検出の様子を示した図
で、画像データ35に対して、しきい値39に関しエッ
ヂが2つしか存在しない場合を示している。この場合は
2つの像の第1のスポット33及び第2のスポット34
が一部重なりあっていて分離していない。そのような状
況において、2つのエッヂの間隔が最小となるまで焦点
調整機構制御装置11に信号を送り焦点調整機構及びモ
ータ12により結像レンズ4を動かし焦点調整を行うこ
とによりベストフォーカス位置が求められる。また2つ
の像が完全に分離している場合には、エッヂは4つ検出
されるが、こ場合にはエッヂが2つになるまで、例えば
4つの座標の標準偏差が小さくなる方へ粗い焦点調整を
行い、エッヂが2つになったら前記方法に移行すること
によりベストフォーカス位置を求めることができる。一
方、2つのエッヂ座標は光軸ズレによって平行移動的に
変動する。然るに処理装置10において2つのエッヂ座
標の加算平均を計算すると、これより光軸38のズレ量
を求めることができる。
で、画像データ35に対して、しきい値39に関しエッ
ヂが2つしか存在しない場合を示している。この場合は
2つの像の第1のスポット33及び第2のスポット34
が一部重なりあっていて分離していない。そのような状
況において、2つのエッヂの間隔が最小となるまで焦点
調整機構制御装置11に信号を送り焦点調整機構及びモ
ータ12により結像レンズ4を動かし焦点調整を行うこ
とによりベストフォーカス位置が求められる。また2つ
の像が完全に分離している場合には、エッヂは4つ検出
されるが、こ場合にはエッヂが2つになるまで、例えば
4つの座標の標準偏差が小さくなる方へ粗い焦点調整を
行い、エッヂが2つになったら前記方法に移行すること
によりベストフォーカス位置を求めることができる。一
方、2つのエッヂ座標は光軸ズレによって平行移動的に
変動する。然るに処理装置10において2つのエッヂ座
標の加算平均を計算すると、これより光軸38のズレ量
を求めることができる。
【0024】図3は信号の処理の他の方法を示したもの
で、二次元画像検出器7上に大きさの異なる像を投影し
ている。2つの光線束が集光された像の形状はともにス
ポット状で、それぞれのスポット径の大きさは焦点ズレ
が発生しても第1のスポット33が第2のスポット34
の外部に外れないように設定する。上記スポット像以外
の信号の入力がない場合、二次元画像検出器7からフレ
ームメモリ9に送られてくる画像データ35には第1の
スポット33と第2のスポット34の信号だけが存在す
る。画像データ35に対して第1のしきい値36を設定
して、第2のスポット34のエッヂを抽出する。フレー
ムメモリのアドレスを座標として、この両側のエッヂの
位置座標の加算平均をとることで第2のスポット34の
中心座標(X2,Y2)を得ることができる。また第1
のしきい値36より大きい第2のしきい値37を設定し
て第1のスポット33のエッヂを抽出し、加算平均をと
ることでの第1のスポット33の中心座標(X1,Y
1)を得ることができる。これらの中心座標が一致して
いない場合、焦点ズレが発生していることになり、次式
で与えられるδが零となるように焦点位置を調整する。
で、二次元画像検出器7上に大きさの異なる像を投影し
ている。2つの光線束が集光された像の形状はともにス
ポット状で、それぞれのスポット径の大きさは焦点ズレ
が発生しても第1のスポット33が第2のスポット34
の外部に外れないように設定する。上記スポット像以外
の信号の入力がない場合、二次元画像検出器7からフレ
ームメモリ9に送られてくる画像データ35には第1の
スポット33と第2のスポット34の信号だけが存在す
る。画像データ35に対して第1のしきい値36を設定
して、第2のスポット34のエッヂを抽出する。フレー
ムメモリのアドレスを座標として、この両側のエッヂの
位置座標の加算平均をとることで第2のスポット34の
中心座標(X2,Y2)を得ることができる。また第1
のしきい値36より大きい第2のしきい値37を設定し
て第1のスポット33のエッヂを抽出し、加算平均をと
ることでの第1のスポット33の中心座標(X1,Y
1)を得ることができる。これらの中心座標が一致して
いない場合、焦点ズレが発生していることになり、次式
で与えられるδが零となるように焦点位置を調整する。
【0025】
【数1】
【0026】更に、次式より光軸の位置座標(X,Y)
を算出する。
を算出する。
【0027】
【数2】
【0028】この結果を初期の光軸ズレが発生していな
いときの光軸の位置座標と比較することで、光軸38の
ズレ量を検出する。
いときの光軸の位置座標と比較することで、光軸38の
ズレ量を検出する。
【0029】実施例2 図4は二次元画像検出器を内蔵する赤外線撮像器の実施
例2であり、図において、実施例1と同様に、光源1か
ら発した光は、レンズ2により赤外線撮像器3の結像レ
ンズ4の辺縁部より入射する互いに平行な主光線を有す
る2本の光線束5となり、この2本の光線束5は主光線
が基準面6に対し角度αで交差するように調整される。
そして結像レンズ4を射出した光線束5は二次元画像検
出器7上に集光する。図5は信号の切り替えのタイミン
グを表したものである。まず焦点のズレ量及び光軸のズ
レ量の検出は処理装置13から電源14とクロック発生
装置15にスタート信号43が送られることで開始され
る。電源14はスタート信号43を受け取りスイッチン
グ素子16への電源の供給を行う。またクロック発生装
置15はスタート信号43を受け取り、クロック信号4
4を発生させる。クロック信号44は電源14から光源
1への出力を切換えるスイッチング素子16に送られ、
スイッチング素子16はクロック信号44のタイミング
に合わせ2つの光源1へのスイッチング素子出力45を
切り替え光源1を交互に明滅させる。このときの二次元
画像検出器7からの画像信号はゲート切換装置17に入
り、クロック信号44により切り替えられるゲート切替
装置出力46として解析装置18内の2つのフレームメ
モリ19にそれぞれ記録される。
例2であり、図において、実施例1と同様に、光源1か
ら発した光は、レンズ2により赤外線撮像器3の結像レ
ンズ4の辺縁部より入射する互いに平行な主光線を有す
る2本の光線束5となり、この2本の光線束5は主光線
が基準面6に対し角度αで交差するように調整される。
そして結像レンズ4を射出した光線束5は二次元画像検
出器7上に集光する。図5は信号の切り替えのタイミン
グを表したものである。まず焦点のズレ量及び光軸のズ
レ量の検出は処理装置13から電源14とクロック発生
装置15にスタート信号43が送られることで開始され
る。電源14はスタート信号43を受け取りスイッチン
グ素子16への電源の供給を行う。またクロック発生装
置15はスタート信号43を受け取り、クロック信号4
4を発生させる。クロック信号44は電源14から光源
1への出力を切換えるスイッチング素子16に送られ、
スイッチング素子16はクロック信号44のタイミング
に合わせ2つの光源1へのスイッチング素子出力45を
切り替え光源1を交互に明滅させる。このときの二次元
画像検出器7からの画像信号はゲート切換装置17に入
り、クロック信号44により切り替えられるゲート切替
装置出力46として解析装置18内の2つのフレームメ
モリ19にそれぞれ記録される。
【0030】図6は解析装置18内の処理装置13の構
成を示したものである。処理装置13は、クロック発生
装置15と電源14にスタート信号の送信と、フレーム
メモリ19からのデータの取り出しと焦点調整機構制御
装置11に信号の送信を行うI/Oポート47と計算お
よびI/Oポートの制御を行うためのCPU48と、プ
ログラムの記憶及び計算のためのメモリ49により構成
される。
成を示したものである。処理装置13は、クロック発生
装置15と電源14にスタート信号の送信と、フレーム
メモリ19からのデータの取り出しと焦点調整機構制御
装置11に信号の送信を行うI/Oポート47と計算お
よびI/Oポートの制御を行うためのCPU48と、プ
ログラムの記憶及び計算のためのメモリ49により構成
される。
【0031】図7は処理装置13により中心の座標を求
める処理を示したものである。処理装置13は2つのフ
レームメモリ19内の光源像50の画像データ35に対
して、その最大値と最小値の平均値をしきい値39とし
て、画像データ35を二値化データ51に変換する。さ
らにこのデータについてフレームメモリ19のアドレス
方向に隣あうデータの排他的論理和が真か否かでエッヂ
抽出を行ったエッヂデータ52に変換される。このエッ
ヂの座標を求め、その加算平均より集光点の中心座標を
求める。2つの光源像の中心座標の間隔が零となるよう
焦点調整機構制御装置11に信号を送り焦点調整機構及
びモータ12により結像レンズ4を動かし焦点調整を行
うことによりベストフォーカス位置が求められる。一
方、2つの集光点の中心座標の加算平均を計算すること
により、光軸38のズレ量を求めることができる。
める処理を示したものである。処理装置13は2つのフ
レームメモリ19内の光源像50の画像データ35に対
して、その最大値と最小値の平均値をしきい値39とし
て、画像データ35を二値化データ51に変換する。さ
らにこのデータについてフレームメモリ19のアドレス
方向に隣あうデータの排他的論理和が真か否かでエッヂ
抽出を行ったエッヂデータ52に変換される。このエッ
ヂの座標を求め、その加算平均より集光点の中心座標を
求める。2つの光源像の中心座標の間隔が零となるよう
焦点調整機構制御装置11に信号を送り焦点調整機構及
びモータ12により結像レンズ4を動かし焦点調整を行
うことによりベストフォーカス位置が求められる。一
方、2つの集光点の中心座標の加算平均を計算すること
により、光軸38のズレ量を求めることができる。
【0032】実施例3 実施例1及び2の構成では二次元画像検出器上に光線束
を集光させるため、通常の画像と混合してしまい、絶え
ず焦点及び光軸の変動をモニターする場合には、各々を
分離しなければならない。図8はそうした分離手段を必
要としない実施例である。実施例2同様、光源1から発
した光は、レンズ2により赤外線撮像器3の結像レンズ
4の辺縁部より入射する互いに平行な主光線を有する2
本の光線束5となる。この2本の光線束5は主光線が基
準面6に対し角度βで交差するように調整され、結像レ
ンズ4を射出した光線束5は二次元画像検出器7とは別
個に用意された位置検出器20上に集光する。位置検出
器20は二次元画像検出器7と同様に結像レンズ4の焦
平面上に設置され、四つの受光面からなる四分割素子で
構成される。それ故、角度βは90°とは異なった角度
をもつ。この場合、結像レンズ4の収差を像高の高い所
まで補正する必要があるが、使用する2本の光線束5は
サジタル断面を形成し、通常、サジタル断面上の光線の
振る舞いは軸上メリディオナル断面の光線の振る舞いと
近いため、収差補正は困難を伴うものではない。まず焦
点のズレ量及び光軸のズレ量の検出は処理装置21から
電源14とクロック発生装置15にスタート信号が送ら
れることで開始される。クロック発生装置15により発
生したクロック信号は電源14から光源1への出力を切
換えるスイッチング素子16に送られ2つの光源1を交
互に明滅させる。このとき位置検出器20からの出力信
号VA ,VB ,VC ,VD は、同じくクロック信号によ
り出力の方向を切換えるゲート切換装置22を通り解析
装置23内の2つのメモリ24に、それぞれVA1、VB
1、VC1、及びVD1並びにVA2、VB2、VC2、及びVD2
として記録される。記録された2つのメモリ内の上記デ
ータを処理装置21において、“数3”を用いて、それ
ぞれの光線束5の焦光点の重心位置(X1,Y1)(X
2,Y2)を求める。
を集光させるため、通常の画像と混合してしまい、絶え
ず焦点及び光軸の変動をモニターする場合には、各々を
分離しなければならない。図8はそうした分離手段を必
要としない実施例である。実施例2同様、光源1から発
した光は、レンズ2により赤外線撮像器3の結像レンズ
4の辺縁部より入射する互いに平行な主光線を有する2
本の光線束5となる。この2本の光線束5は主光線が基
準面6に対し角度βで交差するように調整され、結像レ
ンズ4を射出した光線束5は二次元画像検出器7とは別
個に用意された位置検出器20上に集光する。位置検出
器20は二次元画像検出器7と同様に結像レンズ4の焦
平面上に設置され、四つの受光面からなる四分割素子で
構成される。それ故、角度βは90°とは異なった角度
をもつ。この場合、結像レンズ4の収差を像高の高い所
まで補正する必要があるが、使用する2本の光線束5は
サジタル断面を形成し、通常、サジタル断面上の光線の
振る舞いは軸上メリディオナル断面の光線の振る舞いと
近いため、収差補正は困難を伴うものではない。まず焦
点のズレ量及び光軸のズレ量の検出は処理装置21から
電源14とクロック発生装置15にスタート信号が送ら
れることで開始される。クロック発生装置15により発
生したクロック信号は電源14から光源1への出力を切
換えるスイッチング素子16に送られ2つの光源1を交
互に明滅させる。このとき位置検出器20からの出力信
号VA ,VB ,VC ,VD は、同じくクロック信号によ
り出力の方向を切換えるゲート切換装置22を通り解析
装置23内の2つのメモリ24に、それぞれVA1、VB
1、VC1、及びVD1並びにVA2、VB2、VC2、及びVD2
として記録される。記録された2つのメモリ内の上記デ
ータを処理装置21において、“数3”を用いて、それ
ぞれの光線束5の焦光点の重心位置(X1,Y1)(X
2,Y2)を求める。
【0033】
【数3】
【0034】ここで、D1,D2は信号を正規化するた
めのもので、それぞれの集光された点像の大きさ、強度
が異なっていても処理が可能である。2つの重心位置に
対し、次式を用いて得られたδは焦点のズレ量にほぼ比
例した量を示す。
めのもので、それぞれの集光された点像の大きさ、強度
が異なっていても処理が可能である。2つの重心位置に
対し、次式を用いて得られたδは焦点のズレ量にほぼ比
例した量を示す。
【0035】
【数4】
【0036】図8の場合、光線束5はX軸に平行に並ん
で赤外線撮像器3の結像レンズ4に入射するため、集光
点の重心位置は焦点ズレによってX軸方向しか動かな
い。それ故、焦点ズレを評価する量δは、Xの値だけに
なる。また、δはX1,X2の大小関係により正も負も
採り得るが、δの正負はそれぞれ焦点ズレの方向、つま
り後ピン、前ピンと関連づけることができる。この焦点
ズレの方向が判別できることにより、制御は極めて容易
になる。焦点調整機構制御装置11に信号を送り、δが
零となるように焦点調整機構及びモータ12により結像
レンズ4を動かし焦点調整を行うことによりベストフォ
ーカス位置が求められる。光軸38のズレ(X,Y)は
それぞれの光源1からの光線束5の集光点の重心位置か
ら、次式を用いて求めることができる。
で赤外線撮像器3の結像レンズ4に入射するため、集光
点の重心位置は焦点ズレによってX軸方向しか動かな
い。それ故、焦点ズレを評価する量δは、Xの値だけに
なる。また、δはX1,X2の大小関係により正も負も
採り得るが、δの正負はそれぞれ焦点ズレの方向、つま
り後ピン、前ピンと関連づけることができる。この焦点
ズレの方向が判別できることにより、制御は極めて容易
になる。焦点調整機構制御装置11に信号を送り、δが
零となるように焦点調整機構及びモータ12により結像
レンズ4を動かし焦点調整を行うことによりベストフォ
ーカス位置が求められる。光軸38のズレ(X,Y)は
それぞれの光源1からの光線束5の集光点の重心位置か
ら、次式を用いて求めることができる。
【0037】
【数5】
【0038】実施例4 図9は実施例1,2及び3で開示した赤外線撮像器の焦
点位置及び光軸補正装置において具体的に用いられる光
源系の実施例であり、図において、ほぼ同一の光学構成
を有する二つの近接したコリメート光学系からなり、そ
の光軸は互いに平行である。各々のコリメート光学系は
少なくともレンズ25とターゲット26と光源27から
構成され、ターゲット26はレンズ25の焦点上に置か
れる。ターゲット26の背後より光源27を点灯し、タ
ーゲット26の像を無限距離に投影する。図10に示す
ように、これらのコリメート光学系は基準面6の近傍に
取り付けられる。これにより二つのコリメート光学系は
熱的にほぼ同一環境にあると考えられ、しかも互いの光
軸は平行であるため、光源系が一様に温度上昇あるいは
下降する限りは光軸の間隔は平行移動するのみとなる。
二つのコリメート光学系のターゲット26同一のパター
ンであってもよいし異なるものであってもよく、処理方
法によって選択ができるものである。
点位置及び光軸補正装置において具体的に用いられる光
源系の実施例であり、図において、ほぼ同一の光学構成
を有する二つの近接したコリメート光学系からなり、そ
の光軸は互いに平行である。各々のコリメート光学系は
少なくともレンズ25とターゲット26と光源27から
構成され、ターゲット26はレンズ25の焦点上に置か
れる。ターゲット26の背後より光源27を点灯し、タ
ーゲット26の像を無限距離に投影する。図10に示す
ように、これらのコリメート光学系は基準面6の近傍に
取り付けられる。これにより二つのコリメート光学系は
熱的にほぼ同一環境にあると考えられ、しかも互いの光
軸は平行であるため、光源系が一様に温度上昇あるいは
下降する限りは光軸の間隔は平行移動するのみとなる。
二つのコリメート光学系のターゲット26同一のパター
ンであってもよいし異なるものであってもよく、処理方
法によって選択ができるものである。
【0039】実施例5 図11は実施例2及び3で開示した赤外線撮像器の焦点
位置及び光軸補正装置において具体的に用いられる光源
系のもうひとつの実施例であり、図において、コリメー
タレンズ28は、その焦点上に置かれたピンホール板2
9の像を無限距離に結像する。そしてピンホール板29
の近傍に置かれたリレーレンズ30は、その後方に配置
された2個の光源2新たな指向性の強い光線束を作り出
す。この光源系の場合はピンホールの中心とコリメータ
レンズ光軸との相対的な偏心が生じない限り、光軸のズ
レの量を求めるに何ら支障になることはない。焦点ズレ
の場合は、この相対的偏心が存在しても、各光線束の主
光線は常に互いに平行であり、何ら支障がないという特
徴をもつ。更に、実施例4の場合には、同一の大きさ形
状のターゲットを用意することが難しいが、この実施例
の場合には共通のピンホールを使用しているため、そう
した問題はない。
位置及び光軸補正装置において具体的に用いられる光源
系のもうひとつの実施例であり、図において、コリメー
タレンズ28は、その焦点上に置かれたピンホール板2
9の像を無限距離に結像する。そしてピンホール板29
の近傍に置かれたリレーレンズ30は、その後方に配置
された2個の光源2新たな指向性の強い光線束を作り出
す。この光源系の場合はピンホールの中心とコリメータ
レンズ光軸との相対的な偏心が生じない限り、光軸のズ
レの量を求めるに何ら支障になることはない。焦点ズレ
の場合は、この相対的偏心が存在しても、各光線束の主
光線は常に互いに平行であり、何ら支障がないという特
徴をもつ。更に、実施例4の場合には、同一の大きさ形
状のターゲットを用意することが難しいが、この実施例
の場合には共通のピンホールを使用しているため、そう
した問題はない。
【0040】実施例6 図12は赤外線撮像器の焦点位置及び光軸補正装置の光
源系の中の反射光学系に関する実施例であり、図におい
て、反射光学系はひとつのダハ面31と2本の光線束に
それぞれ振り分けられる平面反射鏡32から成り立って
いる。そして一体にするために一枚の大きな平面板の上
に形成される。通常、赤外線撮像器の前面にウインドを
設置するのでその上に形成するのがコスト的に有利であ
る。図10に基づいて実際の機能を説明する。基準面6
に一定の角度αで交差し互いに平行な主光線を有する2
本の光線束5は、まずダハ面31に入射する。このダハ
面31がたとえ図の上下方向に傾いてもダハ面を射出し
た光線束の射出角は上下方向に振れない。次に平面反射
鏡32に入射する。もし平面反射鏡とダハ面が一体で形
成されていれば、両者が一体で図の水平方向に傾いたと
しても射出角は入射角に対し平面反射鏡の反射面とダハ
面の稜線のなす角の二倍の角度が保たれるので、全く影
響を生じない。
源系の中の反射光学系に関する実施例であり、図におい
て、反射光学系はひとつのダハ面31と2本の光線束に
それぞれ振り分けられる平面反射鏡32から成り立って
いる。そして一体にするために一枚の大きな平面板の上
に形成される。通常、赤外線撮像器の前面にウインドを
設置するのでその上に形成するのがコスト的に有利であ
る。図10に基づいて実際の機能を説明する。基準面6
に一定の角度αで交差し互いに平行な主光線を有する2
本の光線束5は、まずダハ面31に入射する。このダハ
面31がたとえ図の上下方向に傾いてもダハ面を射出し
た光線束の射出角は上下方向に振れない。次に平面反射
鏡32に入射する。もし平面反射鏡とダハ面が一体で形
成されていれば、両者が一体で図の水平方向に傾いたと
しても射出角は入射角に対し平面反射鏡の反射面とダハ
面の稜線のなす角の二倍の角度が保たれるので、全く影
響を生じない。
【0041】
【発明の効果】この発明は、赤外線撮像器に基準面と一
定の角度で交差し互いに平行な光線束が結像レンズの辺
縁部を通過し、焦点面上で結像する位置を求める装置を
装着することにより、焦点のズレを検知しかつ光軸のズ
レ量を検出し、正確な目標検出精度を維持できる効果が
ある。
定の角度で交差し互いに平行な光線束が結像レンズの辺
縁部を通過し、焦点面上で結像する位置を求める装置を
装着することにより、焦点のズレを検知しかつ光軸のズ
レ量を検出し、正確な目標検出精度を維持できる効果が
ある。
【0042】赤外線撮像器に基準面と一定の角度で交差
し互いに平行な交互に明滅する光線束が結像レンズの辺
縁部を通過し、焦点面上で結像する位置を求める装置を
装着することにより、焦点のズレ量、焦点ズレの方向、
及び光軸のズレ量を検出し、正確な目標検出精度を維持
できる効果がある。
し互いに平行な交互に明滅する光線束が結像レンズの辺
縁部を通過し、焦点面上で結像する位置を求める装置を
装着することにより、焦点のズレ量、焦点ズレの方向、
及び光軸のズレ量を検出し、正確な目標検出精度を維持
できる効果がある。
【0043】更に、赤外線撮像器に基準面と一定の角度
で交差し互いに平行な交互に明滅する光線束が結像レン
ズの辺縁部を通過し、二次元画像検出器とは別な焦点面
上の位置で結像位置を求める装置を装着することによ
り、焦点のズレ量、焦点ズレの方向、及び光軸のズレ量
を常に検出し、正確な目標検出精度を維持できる効果が
ある。
で交差し互いに平行な交互に明滅する光線束が結像レン
ズの辺縁部を通過し、二次元画像検出器とは別な焦点面
上の位置で結像位置を求める装置を装着することによ
り、焦点のズレ量、焦点ズレの方向、及び光軸のズレ量
を常に検出し、正確な目標検出精度を維持できる効果が
ある。
【0044】赤外線撮像器の基準面に、2本の光線束を
発生する同一構成からなる二つの光学系を備えた光源系
を近接して取り付けることで、環境条件の影響を受けに
くい構成となり、正確な目標検出精度を維持できる効果
がある。
発生する同一構成からなる二つの光学系を備えた光源系
を近接して取り付けることで、環境条件の影響を受けに
くい構成となり、正確な目標検出精度を維持できる効果
がある。
【0045】また赤外線撮像器の基準面に、ひとつの光
学系を用いて2本の光線束を発生する光源系を取り付け
ることで、特に、焦点のズレが環境条件の影響を受けに
くい構成となり、正確な目標検出精度を維持できる効果
がある。
学系を用いて2本の光線束を発生する光源系を取り付け
ることで、特に、焦点のズレが環境条件の影響を受けに
くい構成となり、正確な目標検出精度を維持できる効果
がある。
【0046】そして赤外線撮像器の前面に、二枚反射鏡
を構成単位として一体的に形成された反射光学系を用い
ることで、反射光学系の変動の影響を受けにくい構成と
なり、正確な目標検出精度を維持できる効果がある。
を構成単位として一体的に形成された反射光学系を用い
ることで、反射光学系の変動の影響を受けにくい構成と
なり、正確な目標検出精度を維持できる効果がある。
【0047】基準面と一定の角度で交差し互いに平行な
光線束が結像レンズの辺縁部を通過する光源系を装着し
た赤外線撮像器に対し、光源系を区別するための処理を
行うことにより、光源を交互に明滅したのと同等の効果
を得ることができる。
光線束が結像レンズの辺縁部を通過する光源系を装着し
た赤外線撮像器に対し、光源系を区別するための処理を
行うことにより、光源を交互に明滅したのと同等の効果
を得ることができる。
【図1】この発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】この発明の実施例1の信号処理の第一の実施例
についての説明図である。
についての説明図である。
【図3】この発明の実施例1の信号処理の第二の実施例
についての説明図である。
についての説明図である。
【図4】この発明の実施例2を示す構成図である。
【図5】この発明の実施例2の信号のタイミングの説明
図である。
図である。
【図6】この発明の実施例2の処理装置を示す構成図で
ある。
ある。
【図7】この発明の実施例2の信号処理の実施例につい
ての説明図である。
ての説明図である。
【図8】この発明の実施例3を示す構成図である。
【図9】この発明の実施例1,2及び3の赤外線撮像器
の焦点調整及び光軸補正装置の光源系の一実施例を示す
構成図である。
の焦点調整及び光軸補正装置の光源系の一実施例を示す
構成図である。
【図10】この発明に係る光源系の一実施例の配置を示
す配置図である。
す配置図である。
【図11】この発明の実施例2及び3の赤外線撮像器の
焦点調整及び光軸補正装置の光源系の一実施例を示す構
成図である。
焦点調整及び光軸補正装置の光源系の一実施例を示す構
成図である。
【図12】赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置の
光源系の中の反射光学系に関する一実施例の構成図であ
る。
光源系の中の反射光学系に関する一実施例の構成図であ
る。
【図13】従来の焦点移動の温度補償についての説明図
である。
である。
1 光源 2 レンズ 3 赤外線撮像器 4 結像レンズ 5 光線束 6 基準面 7 二次元画像検出器 8 解析装置 9 フレームメモリ 10 処理装置 11 焦点調整機構制御装置 12 焦点調整機構及びモータ 13 処理装置 14 電源 15 クロック発生装置 16 スイッチング素子 17 ゲート切換装置 18 解析装置 19 フレームメモリ 20 位置検出器 21 処理装置 22 ゲート切換装置 23 解析装置 24 メモリ 25 レンズ 26 ターゲット 27 光源 28 コリメータレンズ 29 ピンホール板 30 リレーレンズ 31 ダハ面 32 平面反射鏡 33 第1のスポット 34 第2のスポット 35 画像データ 36 第1のしきい値 37 第2のしきい値 38 光軸 39 しきい値 40 メモリー 41 処理回路 42 温度センサー 43 スタート信号 44 クロック信号 45 スイッチング素子出力 46 ゲート切換装置出力 47 I/Oポート 48 CPU 49 メモリ 50 光源像 51 二値化データ 52 エッヂデータ
Claims (7)
- 【請求項1】 二次元画像検出器が焦点面上に設置され
た赤外線撮像器において、基準面と一定の角度で交差し
互いに平行な主光線を有する2本の光線束を前記赤外線
撮像器の結像レンズの辺縁部を通過して入射させるため
の光源系と、前記結像レンズより射出された各々の光線
束の前記二次元画像検出器上での集光位置を求めること
により焦点位置のズレを検知し、光軸のズレ量を検出す
る解析装置と、この解析装置の解析結果より焦点調整機
構を制御する焦点調整機構制御装置とからなる赤外線撮
像器の焦点調整及び光軸補正装置。 - 【請求項2】 二次元画像検出器が焦点面上に設置され
た赤外線撮像器において、基準面と一定の角度で交差し
互いに平行な主光線を有する2本の光線束を前記赤外線
撮像器の結像レンズの辺縁部を通過して交互に入射させ
るための光源系と、前記結像レンズより射出された各々
の光線束の前記二次元画像検出器上での集光位置を求め
ることにより焦点位置のズレ量及び光軸のズレ量を検出
する解析装置と、この解析装置の解析結果より焦点調整
機構を制御する焦点調整機構制御装置と、光源の光線束
を交互に点滅し点滅に同期して上記解析装置のゲートを
切り換える光源及び解析装置ゲート切り換え装置とから
なる赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置。 - 【請求項3】 赤外線撮像器において、基準面と一定の
角度で交差し互いに平行な主光線を有する2本の光線束
を前記赤外線撮像器の結像レンズの辺縁部を通過して交
互に入射させるための光源系と、前記結像レンズより射
出された各々の光線束の集光位置を求めるために焦点面
上に設置された位置検出器と、この位置検出器からの出
力信号を処理し、焦点位置のズレ量及び光軸のズレ量を
検出するための解析装置と、この解析装置の解析結果よ
り焦点調整機構を制御する焦点調整機構制御装置と、光
源の光線束を交互に点滅し点滅に同期して該解析装置の
ゲートを切り換える光源及び解析装置ゲート切り換え装
置とからなる赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装
置。 - 【請求項4】 ほぼ同一の光学構成を有する二つの近接
したコリメート光学系からなり、光軸は互いに平行で、
基準面に取り付けられた光源系を含んでなる特許請求範
囲第1項、第2項、及び第3項いずれか記載の赤外線撮
像器の焦点調整及び光軸補正装置。 - 【請求項5】 コリメータレンズと、このコリメータレ
ンズの焦点上に置かれたピンホール板と、該ピンホール
板の近傍に置かれたリレーレンズと、上記リレーレンズ
に関し上記コリメータレンズの主平面と共役に配置され
た2個の光源とからなる光源系を含んでなる特許請求範
囲第2項あるいは第3項に記載の赤外線撮像器の焦点調
整及び光軸補正装置。 - 【請求項6】 基準面と一定の角度で交差し互いに平行
な主光線を有する2本の光線束が、赤外線撮像器の結像
レンズ前面に配置され一体的に形成された複数の二枚反
射鏡で反射した後、結像レンズ内に入射されるよう構成
された光源系を含んでなる特許請求範囲第1項、第2
項、及び第3項いずれか記載の赤外線撮像器の焦点位置
及び光軸補正装置。 - 【請求項7】 二次元画像検出器上に大きさの異なる像
を投影する光線束を発生する光源系と、二次元画像検出
器の画像信号をフレームメモリ内に記憶し、このフレー
ムメモリ内のデータについてエッヂ検出を行い、前記大
きさの異なる像の各々のエッヂ座標から各像の中心座標
をもとめ、各々の中心座標の相対位置関係から焦点のズ
レ量及び光軸のズレ量を検出する解析装置とを含んでな
る特許請求範囲第1項記載の赤外線撮像器の焦点調整及
び光軸補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4264409A JPH06117799A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4264409A JPH06117799A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117799A true JPH06117799A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17402766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4264409A Pending JPH06117799A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 赤外線撮像器の焦点調整及び光軸補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06117799A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001108399A (ja) * | 1999-10-05 | 2001-04-20 | Mitsubishi Electric Corp | 光波妨害装置 |
JP2012108478A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-06-07 | Canon Inc | 光源ユニットの調整装置及び調整方法 |
WO2017056675A1 (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 富士フイルム株式会社 | 自動焦点装置、レンズ装置及び自動焦点方法 |
CN107606995A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-01-19 | 江苏北方湖光光电有限公司 | 自动快速校准装置以及红外模块 |
CN108759862A (zh) * | 2018-04-16 | 2018-11-06 | 西安微普光电技术有限公司 | 一种多光轴自动校准系统及方法 |
-
1992
- 1992-10-02 JP JP4264409A patent/JPH06117799A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001108399A (ja) * | 1999-10-05 | 2001-04-20 | Mitsubishi Electric Corp | 光波妨害装置 |
JP2012108478A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-06-07 | Canon Inc | 光源ユニットの調整装置及び調整方法 |
WO2017056675A1 (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 富士フイルム株式会社 | 自動焦点装置、レンズ装置及び自動焦点方法 |
CN107606995A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-01-19 | 江苏北方湖光光电有限公司 | 自动快速校准装置以及红外模块 |
CN107606995B (zh) * | 2017-10-31 | 2023-05-23 | 江苏北方湖光光电有限公司 | 自动快速校准装置以及红外模块 |
CN108759862A (zh) * | 2018-04-16 | 2018-11-06 | 西安微普光电技术有限公司 | 一种多光轴自动校准系统及方法 |
CN108759862B (zh) * | 2018-04-16 | 2023-11-14 | 西安微普光电技术有限公司 | 一种多光轴自动校准系统及方法 |
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