JPH0611769A - 透過型スクリーンの製造方法とスクリーン金型及び透過型マルチビジョンプロジェクタ - Google Patents

透過型スクリーンの製造方法とスクリーン金型及び透過型マルチビジョンプロジェクタ

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JPH0611769A
JPH0611769A JP4190130A JP19013092A JPH0611769A JP H0611769 A JPH0611769 A JP H0611769A JP 4190130 A JP4190130 A JP 4190130A JP 19013092 A JP19013092 A JP 19013092A JP H0611769 A JPH0611769 A JP H0611769A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1回の工程で2枚以上のフレネルレンズスク
リーンの製造が可能となる。 【構成】 真空容器中に設置されたフレネルレンズパタ
ーンの切削金型上にシリコーン樹脂を注型し、その真空
容器中で真空脱泡後に脱型された2枚又は4枚の原シリ
コーン樹脂反転型5を所定のサイズにカットし接合し、
1枚に2面又は4面のV字形溝の同心円で形成されたフ
レネルレンズパターンを有するシリコーン樹脂反転型5
a又は5bを製造する。次に前記シリコーン樹脂反転型
5a又は5bを上記真空容器に載置し、1枚に2面又は
4面のフレネルレンズパターンを有する樹脂金型を製造
する。そしてこの1枚に2面又は4面のフレネルレンズ
パターンを有する樹脂金型に紫外線硬化樹脂を塗布し、
紫外線照射装置により硬化させた後に剥離という工程に
より透過型スクリーンが製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオプロジェ
クター等に用いる透過型スクリーンの製造方法とスクリ
ーン金型及び前記透過型スクリーンを用いた背面投射型
のマルチビジョンプロジェクターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プロジェクタ等に用いる透過型スクリー
ンは、フレネルレンズとレンチキュラーレンズで構成さ
れている。レンチキュラーレンズは拡散作用を持たせる
ために、粒径0.45〜25μmの無機或は有機材料か
らなる光散乱物質が含有されている。フレネルレンズは
投写レンズからの発散光を観察者側に屈折させる機能を
持ち、透明な合成樹脂盤の片側に同心円状の多数のV字
溝よりなるレンズ面と非レンズ面を有している。通常フ
レネルレンズスクリーンの製造にはホットプレス成型法
が採用されている。
【0003】ホットプレス法では、厚さ1〜3mmの銅
版にフレネルレンズ形状と反対形のV字形溝が、同心円
状に切削された切削金型と鏡面金属盤との間に厚さ2〜
4mmの透明な合成樹脂盤を挟み、加熱後加圧整形する
ことにより製造されている。また、レンチキュラーレン
ズスクリーンの製造は、型付ロールを用いた押出し成型
法が用いられている。
【0004】また上記透過型スクリーンを使用し、広
告、宣伝等を行う場所に配置されているプロジェクショ
ンマルチシステムでは、上記フレネルレンズとレンチキ
ュラーレンズを組み込んだ複数台(2,4,6,8等)
のプロジェクターを積み重ねて使用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の製造
法ではレンズ一面を成型するためには、切削金型も一面
を必要であり、フレネルレンズとレンチキュラーレンズ
を量産するには多数の切削金型を必要としていた。前記
切削金型は、一面当たり150万〜200万円と高価で
あるうえに、多数面を必要とするために金型代が製造コ
ストを押し上げていた。また上記ホットプレス成型法で
は一面の成型に60〜90分の時間を要し、成型された
フレネルレンズスクリーンを80〜100℃の高温時に
切削金型から剥離しないと脱型が困難となり、脱型むら
による不良発生の原因にもなっていた。
【0006】また、プロジェクションマルチシステムに
おいて、複数台(2,4,6,8等)のプロジェクター
を積み重ねて使用する場合は、各プロジェクターのスク
リーン間のメジ部分に投写レンズからの発散光が到達し
ないために黒く観察される。そこで複数枚のフレネルレ
ンズスクリーンをカット面で接着し拡大サイズの透明支
持盤に固定する場合が考えられているが、フレネルレン
ズスクリーンの接着面に到達した投写レンズからの発散
光の一部は、接合部の屈折率の差異により反射し接合面
の両側にゴースト像として結像され、それぞれのマルチ
スクリーンが周囲の光線の縁取りを下等に観察される。
このようにスクリーンが多層構成となると各スクリーン
の境界面での多重反射が増しコントラスト劣化の原因に
なっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するためになされたもので、フレネルレンズス
クリーンの反対型のレンズ面が形成された金型に可塑性
のある熱硬化性樹脂を注型し反転型を製作する工程と、
同一平面上に前記反転型を二個または四個配置しこれに
高強度、耐熱性のある熱硬化性樹脂を注型し樹脂金型を
製作する工程と、前記樹脂金型に紫外線硬化性樹脂を塗
布する工程と、塗布された前記紫外線硬化性樹脂に含ま
れている気泡を真空脱法する工程と、前記紫外線硬化性
樹脂の塗布面にバックフィルムを被着する工程と、前記
紫外線硬化性樹脂に紫外線を照射し記記紫外線硬化性樹
脂を硬化する工程と、紫外線で硬化した透過型スクリー
ンを前記樹脂金型から剥離する工程と、製作された透過
型スクリーンを切断し所定のサイズに仕上げる工程とを
有し、前記各工程により製造されたフレネルレンズスク
リーン等により構成された透過型スクリーンによりプロ
ジェクションマルチシステムを実現するものである。
【0008】
【作用】一回の工程で二枚以上のフレネルレンズの製造
が可能となり、またフレネルレンズに継ぎ目のない透過
型スクリーンを用いたプロジェクションマルチシステム
を実現することができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。図1はフレ
ネルレンズスクリーンの反転型の製作装置を示した図
で、図中1は真空容器、2は真空ポンプ、3は表面平滑
性のあるガラスプレート、4は熱定盤、5は例えば離型
性、転写性、寸法精度、鏡面性等に優れた材料である付
加タイプ、ノンフィラーのシリコン樹脂で、モールド成
型されてフレネルレンズの反転型になる。6はフレネル
レンズ形状と反対形のV字型溝が同心円状に切削された
切削金型、7は前記シリコン樹脂反転型5の注入口を示
す。
【0010】シリコン樹脂反転型5を真空容器1の注入
口7よりフレネルレンズパターンが刻設されている切削
金型6上に注型した後に、前記注入口7を密封し、真空
ポンプ2によりシリコン樹脂反転型5の真空脱泡を行
う。真空脱泡した後に前記シリコン樹脂反転型5の厚さ
の均一性を保つために、その上にガラスプレート3を設
置する。
【0011】図2は、図1に示されている一点鎖線で囲
まれているAの範囲を拡大した図である。このようにシ
リコン樹脂反転型5を注型した後に、熱定盤4により4
5℃24hrsのプレキュア後切削金型6から脱型す
る。そしてシリコン樹脂反転型5の強度および安定性を
高めるために加熱炉にて75℃、14hrsのアフター
キュアーを行う。
【0012】次に上述した成型法にて製作したシリコン
樹脂反転型5(以下、原シリコン樹脂反転型と言う)を
用い、フレネルレンズスクリーン成型用の樹脂金型を製
作する工程について説明する。図3は樹脂金型製作装置
を示した図で、図1に示した原シリコン反転型5の製作
装置とほぼ同一のものであり同一符合は同一部分とす
る。またこの図で、8は例えば高強度、耐熱性、寸法安
定性等の点で優れた材料である、樹脂金型に成型される
ビスマレイミドトリアジン樹脂を示す。
【0013】図1で説明した反転型製造装置により製造
された原シリコン樹脂反転型5を、例えば鋭利な刃物に
より所定の寸法にカットし、そのカットされている原シ
リコン樹脂反転型5を接合した状態で真空容器1に配置
する。図3(a)、(b)は原シリコン樹脂反転型5を
接合する場合の説明図である。図3(a)は例えば2枚
の原シリコン樹脂反転型5の長辺側の一辺をカットし接
合した場合を示した図であり、原シリコン樹脂反転型5
を2枚接合することにより、V字形溝状の同心円で成型
されたフレネルレンズパターンを一枚で2面有するシリ
コン樹脂反転型5aを得ることができる。なお図3
(b)は上記した原シリコーン樹脂反転型5を4枚使用
し、4枚の原シリコン樹脂反転型5の長辺側の一辺と短
辺側の一辺をカットし接合した場合を示した図である。
この場合も、V字形溝状の同心円のフレネルレンズパタ
ーンを一枚で4面有するシリコン樹脂反転型5bを得る
ことができる。以下、図3(a)に示されている接合さ
れた2枚のシリコン樹脂反転型5aにより樹脂金型を成
型する工程を図4を参照して説明する。
【0014】予め75℃に加熱保温されているシリコン
樹脂反転型5aに同温度に加熱されているビスマレイミ
ドトリアジン樹脂8を真空容器1の注入口7より注型
し、前記注入口7を密閉後真空ポンプ2にて真空脱泡を
行う。そして真空脱泡した後に厚みの均一性を確保する
ために表面平滑性のあるガラスプレート3をビスマレイ
ミドトリアジン樹脂8の裏面に配置する。
【0015】図5は、図4に示されている一点鎖線で囲
まれているBの範囲を拡大した図である。このようにビ
スマレイミドトリアジン樹脂8を注型した後に、熱定盤
4にて75℃、14hrsのプレキュア工程を得た後シ
リコン樹脂反転型5aから脱型する。そして脱型された
ビスマレイミドトリアジン樹脂(樹脂金型)8の強度お
よび寸法安定性等を高めるために加熱炉にて150℃、
24hrsのアフターキュアを行う。
【0016】次に、このような工程により製作された樹
脂金型8を使用したフレネルレンズスクリーンの成型工
程を説明する。図6はフレネルレンズスクリーンの連続
製造装置を示した図である。この連続製造装置は、塗付
ゾーンZ1 、真空脱泡ゾーンZ2 、ラミネートゾーンZ
3 、硬化ゾーンZ4 、脱型ゾーンZ5 という5段階の工
程から成っており、11は紫外線硬化樹脂9を塗布する
樹脂フィーダー、12は真空排気室、12aは真空ポン
プ、13は加圧ローラー、14は紫外線照射装置を示
す。
【0017】まず、塗付ゾーンZ1 で、樹脂フィーダー
11から熔融状態のウレタンアクリレート系、或はエス
テルアクリレート系等の紫外線硬化樹脂9が供給され、
前述した2〜4のフレネルレンズパターンが同一面に形
成されている樹脂金型8がコンベヤーで移送されてく
る。そしてこの樹脂金型8上に均一に塗布される。塗付
に適した条件としては紫外線硬化温度樹脂粘度:500
〜100cps/at25℃、樹脂金型移送速度:40
〜120m/min、塗付量30〜100gr/m2
望ましい。
【0018】紫外線硬化樹脂9を塗布された樹脂金型8
は真空脱泡ゾーンZ2 の真空排気室12に移送され、前
記紫外線硬化樹脂9層中に混入しているフレネルレンズ
スクリーンのピンホールの原因となる、空気の気泡を真
空ポンプ12aにより真空脱泡する。脱泡条件としては
到達真空度:50〜0.01Torr,排気時間60〜
80secが望ましい。
【0019】真空脱泡ゾーンZ2 で真空脱泡処理が終了
すると、樹脂金型8はラミネートゾーンZ3 に移送さ
れ、上方部から供給される予め樹脂金型8のサイズにカ
ットされている厚さ0.5〜3mmの例えばアクリル樹
脂、アクリルスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカ
ーボネイト塩化ビニール樹脂等のバック材10が加圧ロ
ール13の間隙を通じて紫外線硬化樹脂9塗付面に被着
される。
【0020】バック材10が被着されると次に硬化ゾー
ンZ4 に移送され、紫外線照射装置14により被照射面
強度は約20mW/cdで15〜40sec間、紫外線
を照射し紫外線硬化樹脂8を硬化させる。図7(a)
は、この硬化ゾーンZ4 において、紫外線が照射されて
いる場合の樹脂金型8上に塗布されている紫外線硬化樹
脂、バック材10の一部断面拡大図である。図示されて
いるように、紫外線硬化樹脂9は樹脂金型8と反対のV
字形溝が成型された状態で硬化される。
【0021】硬化ゾーンZ4 の工程で、紫外線照射によ
り硬化処理が完了した樹脂金型8は脱型ゾーンZ5 に移
送され、図示されていないが、例えば上方に懸吊されて
いるホイスト等を利用して樹脂金型8から紫外線硬化樹
脂(フレネルレンズスクリーン)9を剥離する。図7
(b)は樹脂金型8から剥離された紫外線硬化樹脂(フ
レネルレンズスクリーン)9の一部断面拡大図である。
【0022】このように樹脂金型8から剥離された紫外
線硬化樹脂(フレネルレンズスクリーン)9は、成型さ
れた2つの同心円のフレネルレンズパターンの境界線
で、例えばレーザー光線等で切断して2分割することに
より、図7(b)に示されているフレネルレンズスクリ
ーン9を塗付ゾーンZ1 〜脱型ゾーンZ5 迄の1回の工
程で、2枚製作することが可能となり生産性の向上や使
用材料の削減が可能になる。
【0023】次に図3(b)で説明した4枚接合された
シリコン樹脂反転型5bにより成型された樹脂金型によ
り製作され、1枚に4面のレンズ面を有するフレネルレ
ンズを、切断せずに1枚のフレネルレンズとしてプロジ
ェクションマルチシステムに使用する場合の実施例を説
明する。
【0024】図8はプロジェクターを四台使用した場合
のプロジェクションマルチシステムの概要図である。こ
の図で20はプロジェクションマルチシステムの外筺
体、21はそれぞれ外筺体20内の後面を4分割してい
る各室に配置されている投影型の3原色ブラウム管を示
し、外筺体20の前面には、前述した製造方法によって
製造された透過型のスクリーン、すなわち各3原色ブラ
ウム管21に対抗した位置に、4面のフレネルレンズパ
ターン(図示せず)を有するフレネルレンズ22とレン
チキュラーレンズ24が配置されている。
【0025】以下図9、図10、図11に従って図8に
示した本実施例のプロジェクションシステムと従来の接
合型フレネルレンズ等により構成された透過型スクリー
ンを使用したプロジェクションシステムの差異について
説明する。
【0026】図9(a),(b)は本実施例のプロジェ
クションマルチシステムのスクリーンに用いられるフレ
ネルレンズと従来のフレネルレンズを示した図である。
図9(a)は1枚ずつ製作された4枚のフレネルレンズ
22aが接合され,1枚に4面のレンズ面A,B,C,
Dを有する従来の接合型フレネルレンズを使用した透過
型スクリーンを示した図であり、図示されているように
従来の透過型スクリーンには、4枚のフレネルレンズ2
2aを接合した場合の接合面22bがスクリーン上に存
在する。図9(b)は本発明の一体成型され同様に1枚
に4面のレンズ面A,B,C,Dを有するフレネルレン
ズ22を使用した透過型スクリーンを示した図である。
【0027】図10(a),(b)は図9(a),
(b)に示した線X−Yでの一部拡大断面図であり、図
10(a)は従来の接合型フレネルレンズを用いた透過
型スクリーン、図10(b)は本実施例のフレネルレン
ズを用いた透過型スクリーンの一部拡大断面図である。
この図で23は透明支持板、24は拡散作用を得るため
のレンチキュラーレンズを示す。従来の接合型フレネル
レンズ22aは、図10(a)に示されているよう、実
線で示されている円Cの範囲で接合面22bを有する。
そのためにスクリーンの平滑性、接着強度を保つための
透明支持板23が設けられている。それに対して本実施
例のフレネルレンズ22は一体成型されているので、図
10(b)の円Dの範囲に示されているように接合面が
存在しない。したがって、透過型スクリーンには透明支
持板23を設ける必要がなくなる。
【0028】図11(a),(b)は図10(a),
(b)で説明した透過型スクリーンの多重反射の差異を
示した図である。図11(a)は従来の透過型スクリー
ンの一部断面を示した図であるが、背後から投射した投
影画像の光線Rが透明支持板23、フレネルレンズ22
a、レンチキュラーレンズ24を通過する場合に、その
内部と、透明支持板23とフレネルレンズ22a、フレ
ネルレンズ22aとレンチキュラーレンズ24の各間隙
部分のおよそ5か所で、反射光線Rxが発生する。とこ
ろが、図11(b)に示されている本実施例のフレネル
レンズ22を使用した透過型スクリーンは、先述したよ
うに透明反射板23が省略できるので、透明支持板23
内部と、該透明支持板23とフレネルスクリーン22a
の反射光線Rxが発生せず、すなわち透過型スクリーン
の構成枚数の削減により、コントラストが改善される。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、金属金型では1枚
に2面のレンズパターンを切削加工することは不可能で
あったが、本発明の製造方法により切削金型上で成型さ
れた2枚以上の原シリコーン樹脂反転型で樹脂金型を成
型することにより、2以上のフレネルレンズパターンを
有する樹脂金型を得ることができ、この樹脂金型を使用
しフレネルレンズスクリーンを製造することにより、切
削された金属金型を用いた従来のホットプレス加工法で
は成しえなかった、1回の製造工程で2枚以上のフレネ
ルレンズスクリーンを製造することが可能になる。その
ため生産性を向上させると共に使用材料も削減でき、大
幅なコストダウンが可能となる。更に製造時間を大幅に
短縮でき、無人の自動化ラインにすることも容易にな
る。
【0030】また上述した製造方法により、透過型マル
チビジョンプロジェクタに使用する4面又は9面のフレ
ネルレンズ面を有するフレネルレンズを1回の工程で得
ることができ、従来の接着型の透過型スクリーンに使用
されていた透明支持板が必要なくなり、多層構造による
境界面の多重反射を防ぎ、コントラスト性能が改善され
る。さらに、接合部の屈折率の差異により、接着面に到
達した光線の一部が接合面の両側に結像されるために観
察されていた、ゴースト像等の弊害も防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のフレネルレンズの反転型を製
造する場合の説明図である。
【図2】製造中の反転型の一部拡大図である。
【図3】2枚、又は4枚の反転型を接合する場合の説明
図である。
【図4】本発明の実施例のフレネルレンズの樹脂金型を
製造する場合の説明図である。
【図5】製造中の樹脂金型の一部拡大図である。
【図6】フレネルレンズの製造工程を示した図である。
【図7】硬化中と脱型後のフレネルレンズの一部断面図
である。
【図8】本発明の実施例のフレネルレンズを用いたプロ
ジェクションマルチシステムの概要図である。
【図9】本発明の実施例のフレネルレンズと従来のフレ
ネルレンズの差異を示した図である。
【図10】本発明の実施例の透過型スクリーンと従来の
透過型スクリーンの構成の差異を示した図である。
【図11】本発明の実施例の透過型スクリーンと従来の
透過型スクリーンの反射光線の差異を示した図である。
【符号の説明】
1 真空容器 2、12a 真空ポンプ 3 ガラスプレート 4 熱定盤 5、5a シリコン樹脂反転型 6 金属製切削金型 8 樹脂金型 9 紫外線硬化樹脂 10 バック材 11 樹脂フィーダー 12 真空排気室 13 加圧ローラー 14 紫外線照射装置 21 プロジェクター 22、22a フレネルレンズ 22b 接合面 23 透明支持板 24 レンチキュラーレンズ R 光線 Rx 反射光線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂金型に紫外線硬化樹脂を塗布する工
    程と、上記紫外線硬化樹脂に紫外線を照射する工程と、
    作製された透過型スクリーンを上記樹脂金型から剥離す
    る工程からなる透過型スクリーン製造工程において、 上記樹脂金型が少なくとも2以上のフレネルレンズパタ
    ーンの反転型に基づいて成型されていることを特徴とす
    る透過型スクリーンの製造方法。
  2. 【請求項2】 真空容器中に置かれたフレネルレンズパ
    ターンの切削金型上にシリコーン樹脂を注型し、注入口
    を密閉した後に真空ポンプにて真空脱泡し、上記シリコ
    ーン樹脂の反転型を上記切削金型から脱型することによ
    り少なくとも2枚以上の原シリコーン樹脂反転型を形成
    し、次に上記原シリコーン樹脂反転型を2枚又は4枚並
    置した熱定盤を上記真空容器中に載置し、上部から高強
    度、耐熱性の樹脂材料を注型し、該注型樹脂材料を上記
    原シリコーン樹脂反転型から脱型することにより2又は
    4個のフレネルレンズパターンを有する樹脂金型の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 表面にフレネルレンズパターンの反転型
    が注型された原シリコーン樹脂反転型の側面を切断し該
    原シリコーン樹脂反転型を2枚又は4枚並置した上から
    高強度、耐熱性のビスマレイミドトリアジン樹脂を注型
    後、脱型して成型したことを特徴とする樹脂金型。
  4. 【請求項4】 4又は9個の投影型ブラウム管の前面に
    4又は9個のフレネルレンズパターンを成型した1枚の
    フレネルレンズスクリーンが配置されていることを特徴
    とする透過型マルチビジョンプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6786147B2 (en) 2001-10-01 2004-09-07 Kabushiki Kaisha Tokyo Kikai Seisakusho Three-part plate cylinder with lateral and circumferential adjustments for registration
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WO2023026832A1 (ja) * 2021-08-23 2023-03-02 ミネベアミツミ株式会社 光学素子、照明装置、光学素子用金型および光学素子用金型製造方法

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