JPH0611740U

JPH0611740U - テフロン・ベセル・チップ−シリコン・チューブ付き内シャント用ｅ−ｐｔｆｅグラフト

Info

Publication number: JPH0611740U
Application number: JP8944491U
Authority: JP
Inventors: 喬之井上
Original assignee: 喬之井上
Priority date: 1991-08-07
Filing date: 1991-08-07
Publication date: 1994-02-15

Abstract

(57)【要約】【目的】Ｅ−ＰＴＦＥグラフトによる内シャント
を、血管縫合の専門技術の必要なく、誰でもが簡単に作
れるようにしたＥ−ＰＴＦＥグラフトである。また万
一、閉塞をみたばあいにも新しく作り改める必要なく、
部分のみの交換にて修理、修復が可能である。【構成】Ｅ−ＰＴＦＥグラフト（４）の両端に、そ
れぞれテフロン・コネクター（３）によってシリコン・
チューブ（２）とテフロン・ベセル・チップ（１）とを
連結する。部分（パーツ）から成り、連結組立が可能で
あり、血管縫合技術を必要とせず、装着、修理を可能と
した特徴がある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【医学上の利用分野】

この考案は、血液浄化療法を行うに必要なブラッド・アクセス（ＢｌｏｏｄＡｃｃｅｓｓ−血液出入口）に関するもので、殊に内シャントとして用いられるＥ−ＰＴＦＥグラフトに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ブラッド・アクセスには、“外シャント”と“内シャント”の２種があり、外シャントでは、テフロン・ベセル・チップ（１）とシリコン・チューブ（２）を組み合わせていた。また内シャントでは、動脈と静脈を直接に血管縫合を行って作成するものと，動脈と静脈の間にＥ−ＰＴＦＥグラフトをそれぞれ血管縫合を行って縫着し、皮下に埋め込む内シャントがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の“外シャント”と“内シャント”の欠点。（イ）“外シャント”を四肢（手・足）に装着する手術操作は簡単であるが、シリコン・チューブを、常時、体外に出しておかなければならず（外シャントと呼ばれる由来）、その為に感染が頻発し、入浴も制限され，また体外に出ているので手・足の運動にさいして、ひっかゝったり、はずれたりして大出血をみる危険があった。（ロ）“内シャント”は、Ｅ−ＰＴＦＥグラフトを四肢（手・足）の皮下トンネル内に埋没するが、グラフトの両端をそれぞれ動脈と静脈に血管縫合を行って取りつけるという極めて困難な手術操作で、血管外科の専門技術を要する。従って誰でも作れるというものではなく、またその技術の巧拙によってグラフトの開存期間が左右されるので普及をみていない。また一度、閉塞したばあい、その修理、修復にも血管外科の専門技術を必要とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記“外シャント”と“内シャント”の利点を組合せることによって（イ）と（ロ）の欠点を消却した。すなわち、“外シャント”の手術操作が簡単である利点−血管縫合という専門技術を必要としないテフロン・ベセル・チップ（１）とシリコン・チューブ（２）を用い、このシリコン・チューブ（２）とＥ−ＰＴＦＥグラフト（４）をテフロン・コネクター（３）で連結することによって、シリコン・チューブ（２）もＥ−ＰＴＦＥグラフト（４）も、すべてを皮下トンネルに埋没し、血管縫合を要しないＥ−ＰＴＦＥグラフトによる内シャントの作成を可能とした。

【０００５】

【本考案の利点】

（イ）本グラフトの装着には、テフロン・ベセル・チップ（１）をそれぞれ動脈と静脈に挿入し結紮固定するだけで、血管縫合技術を一切必要とせず手術が簡単である。（ロ）テフロン・コネクター（３）で、シリコン・チューブ（２）とＥ−ＰＴＦＥグラフトとを連結し、すべてを皮下トンネル内に埋没するので“内シャント”となり、運動制限、入浴制限もなく、また感染の危険もない。（ハ）万一、閉塞（血栓による）をきたしたばあいにも、各部分（パーツ）─ ──（テフロン・ベセル・チップ（１），シリコン・チューブ（２），テフロン・コネクター（３），Ｅ−ＰＴＦＥグラフト（４）───の閉塞部分（多くはＥ −ＰＴＦＥグラフトであるが）のみを新しい部分と取りかえ交換するだけで良く、こゝでも血管外科の専門技術を要しない。

【０００６】

【考案の効果】

血管外科の専門技術を要しない、誰でもが作り得るＥ−ＰＴＦＥによる内シャントである。また、その修理、修復にも血管縫合技術を要せず、部分の交換のみによって可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の各部分の斜視図である。

【図２】本考案の部分を連結し完成した断面図である。

【図３】本考案の実施、手術例を示す斜視図である。

【図４】本考案の実施、手術後、創が治癒した完成時の
斜視図である。

【符号の説明】

１テフロン・ベセル・チップ２シリコン・チューブ３テフロン・コネクター４Ｅ−ＰＴＦＥグラフト５手術創（動脈側）６手術創（静脈側）７手術創治癒完成図

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】Ｅ−ＰＴＦＥグラフト（延伸加工・テフ
ロン・グラフト）（４）の両端に、シリコン・チューブ
（２）とテフロン・ベセル・チップ（ＴｅｆｌｏｎＶ
ｅｓｓｅｌＴｉｐ）（１）をテフロン・コネクター
（ＴｅｆｌｏｎＣｏｎｎｅｃｔｏｒ）（３）を用いて連
結した内シャント用Ｅ−ＰＴＦＥグラフト。
【請求項２】Ｅ−ＰＴＦＥグラフト（４），テフロン
・コネクター（３），シリコン・チューブ（２）および
テフロン・ベセル・チップ（１）は、おのおの部分（パ
ーツ）となっており、連結組立および部分の交換を可能
とした内シャント用Ｅ−ＰＴＦＥグラフト。