JPH0611689U - 物干台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】物干竿を掛止する竿受が支持腕に取着された物
干台において、軽量かつ安定性に優れるとともにコンパ
クトに収納できる物干台を提供する。 【構成】支柱１の下部に開閉自在となされた少なくとも
四本の脚杆２を放射状に取着する。該支柱１に対して水
平方向に回動自在となされた支持腕３を該支柱１にほぼ
垂直に張出す。該支持腕３に竿受５を取着する。該支持
持腕３の回動による前記竿受５の軌跡が、拡開された脚
杆２の各接地部２３で囲まれる領域内におさまるように
し、竿受５にかかる荷重を常に前記領域内で支持する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は主として自立式の物干台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に自立式の物干台は屋外で使用されることが多いため、具備すべき条件と しては、風圧や外力により容易に倒れることのない充分なる安定性と、持ち運び に便利な軽量性と、収納に便利なコンパクト性と、見た目の美しさ等とが要求さ れ、従来、この種の物干台としては、支柱がコンクリート台で支持されたものや 、支柱が固定式の三脚や四脚で支持されたものがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら支柱がコンクリート台で支持された前者の物干台にあっては、コ ンクリート台の重量が重いので、持ち運びが不便であり、またコンクリートの地 肌が露出しているので見た目が見苦しくかつ該コンクリートがかけたり割れたり する恐れもあった。

【０００４】 一方支柱が固定式の三脚や四脚で支持された後者の物干台にあっては、脚部が 固定式のためコンパクトに収納できず、また安定性に欠け風圧や外力により容易 に倒れる恐れがあった。

【０００５】 そこで本考案は、従来の上記の如き問題点を解消し、軽量かつ安定性に優れる とともにコンパクトに収納できる物干台を提供せんとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成させるために、本考案は次のような構成としている。 すなわちこの考案に係る物干台は、支柱と、該支柱の下部に放射状に取着され かつ開閉自在となされた少なくとも四本の脚杆と、該支柱にほぼ垂直に張出され かつ支柱に対して水平方向に回動自在となされた支持腕と、該支持腕に取着され た竿受とからなり、該支持腕の回動による前記竿受の軌跡が、拡開された脚杆の 各接地部で囲まれる領域内におさまるようになされてなることを特徴としている 。

【０００７】

【作用】

本考案物干台は、竿受を有する支持腕が支柱に対して水平方向に回動自在とな されかつ支柱の下部に放射状に取着された脚杆が開閉自在となされているので、 必要に応じて該支持腕を適宜位置に回動させて使用できるとともに、該脚杆を閉 じてコンパクトに収納ができる。

【０００８】 さらに本考案物干台は、支持腕の回動による竿受の軌跡が、拡開された脚杆の 各接地部で囲まれる領域内におさまるようになされているので、支持腕を適宜位 置に回動させて使用しても、竿受にかかる物干竿の荷重が常に脚杆の各接地部で 囲まれる領域内で支持されるため安定性にすぐれている。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【００１０】 図１において、１は一般に金属、合成樹脂被覆金属、合成樹脂等から作製され る支柱であり、棒状であってもよいし、管状であってもよく、また一本の長いも のであってもよいし、適宜継ぎ足し式となされていてもよい。

【００１１】 該支柱１の下部には少なくとも四本の脚杆２が放射状かつ開閉自在に取着され ている。すなわち図１の如く、支柱１に摺動自在に外嵌された操作部２１に該脚 杆２の各上端部が放射状に枢着されるとともに各脚杆２の中間部と支柱１の下端 部とが連結杆２２によりそれぞれ枢着され、前記操作部２１を上下動することに より脚杆２が開閉するようになされている。

【００１２】 さらに前記支柱１には、支柱１に対して水平方向に回動自在となされた支持腕 ３がほぼ垂直に張出されている。支柱１に張出された回動自在な支持腕３は一本 でもよいが、図１の如く支柱１の上部と中途部に上下二段に回動自在な支持腕３ ，３が張出されていれば多くの物干竿を掛止できるので好ましい。さらに回動不 能な支持腕と回動自在な支持腕とが上下二段に張出されていてもよく、すくなく とも一本以上の回動自在な支持腕３が支柱１にほぼ垂直に張出されていればよい 。この場合、回動不能な支持腕は支柱１に垂直に張出されていてもよいし、傾斜 状に張出されていてもよい。

【００１３】 また支持腕３は上下に摺動不能とされて支柱１より張出されていてもよいが、 支持腕３が図１の如き継手部材４を介して支柱１より張出されていると、該支持 腕３が支柱１に対して水平方向に回動自在となされるとともに支柱１に沿って上 下摺動自在となされるので、使用者の背丈や干し物の高さに応じて支持腕３の高 さを調節できるので好ましい。

【００１４】 上記継手部材４は、図３の如く支柱１に摺動自在に外嵌された摺動筒４１と、 該摺動筒４１の下端部に回転可能に外嵌された締付環４２と、摺動筒４１の上端 部に回転可能に外嵌され、支持腕３の端部が垂直方向に装着された略Ｌ形状の継 手筒４３とからなり、摺動筒４１に対して継手筒４３が回転されることにより支 持腕３が支柱１に対して水平方向に回動しうるようになされている。

【００１５】 さらに図４〜５の如く摺動筒４１の下端部には長さ方向に沿って複数の切欠部 ４４が形成されるとともに下端縁が鍔状に膨出され、該切欠部４４間の上記鍔状 外周面がそれぞれ周方向のテーパー状面部４５となされ、締付環４２の内周面に は該テーパー状面部４５に対応する逆テーパー状面部４６が設けられている。

【００１６】 すなわち、図５（ａ）の如く該締付環４２を回転すると各テーパー状面部４６ が摺動筒４１の各テーパー状面部４５を支柱１に圧着して摺動筒４１が支柱１に 固定されるようになされ、また図５（ｂ）の如く締付環４２を上記と逆方向に回 転すると各テーパー状面部４６が圧着を開放し、摺動筒４１が支柱１に沿って上 下に摺動されるようになされている。なお支柱１の長手中間部には摺動筒４１の 摺動を制止するストッパー１１が設けられており、摺動筒４１が万がいち摺動落 下しても該ストッパー１１で制止されるようになされている。

【００１７】 前記支持腕３には物干竿が掛止される竿受５が取着されており、該竿受５は支 持腕３に一個だけ取着されていてもよいが、通常は支持腕３の長手方向に沿って 複数個配設されている。また竿受５はＶ字状、Ｕ字状等特にその形状は限定する ものではない。なお竿受５は支持腕３に固定されていてもよいが、支持腕３に対 して回動自在に取着されていると、竿受５に物干竿を掛止した状態のまま支持腕 ３を回動させることができるので好ましい。

【００１８】 さらに竿受５が支持腕３に取着される位置範囲は、図２の如く該支持腕３の回 動による竿受５の軌跡Ａが、拡開された脚杆２の各接地部２３で囲まれる領域Ｂ 内に常におさまるようになされている。すなわち上から見ると、支持腕３を適宜 位置に回動させて使用しても、該支持腕３に取着された全ての竿受５が、脚杆２ の各接地部２３で囲まれる領域Ｂをはみだすことなく、常に領域Ｂ内に位置する ようになされている。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明したように本考案物干台は、竿受を有する支持腕が支柱に対して水平 方向に回動自在となされかつ支柱の下部に放射状に取着された脚杆が開閉自在と なされているので、必要に応じて該支持腕を適宜位置に回動させて使用できると ともに、該脚杆を閉じてコンパクトに収納ができる。

【００２０】 さらに本考案物干台は、支持腕の回動による竿受の軌跡が、拡開された脚杆の 各接地部で囲まれる領域内におさまるようになされているので、支持腕を適宜位 置に回動させて使用しても、竿受にかかる物干竿の荷重が常に脚杆の各接地部で 囲まれる領域内で支持されているため安定性にすぐれ、風圧や外力により容易に 倒れることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の物干台の一実施例を示す正面図であ
る。

【図２】図１の物干台の平面図である。

【図３】図１の物干台の支持腕の取付構造を示す縦断面
図である。

【図４】図１の物干台の摺動筒の斜視図である。

【図５】図１の物干台の摺動筒と締付環の動作を示す横
断面図である。

【符号の説明】

１ 支柱 ２ 脚杆 ２１ 操作部 ２２ 連結杆 ３ 支持腕 ４ 継手部材 ４１ 摺動筒 ４２ 締付環 ４３ 継手筒 ５ 竿受

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】支柱と、該支柱の下部に放射状に取着され
   かつ開閉自在となされた少なくとも四本の脚杆と、該支
   柱にほぼ垂直に張出されかつ支柱に対して水平方向に回
   動自在となされた支持腕と、該支持腕に取着された竿受
   とからなり、該支持腕の回動による前記竿受の軌跡が、
   拡開された脚杆の各接地部で囲まれる領域内におさまる
   ようになされてなる物干台。