JPH06116482A - 容器成形品 - Google Patents

容器成形品

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Publication number
JPH06116482A
JPH06116482A JP27033592A JP27033592A JPH06116482A JP H06116482 A JPH06116482 A JP H06116482A JP 27033592 A JP27033592 A JP 27033592A JP 27033592 A JP27033592 A JP 27033592A JP H06116482 A JPH06116482 A JP H06116482A
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JP
Japan
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container
molded
copolymer
general formula
molding
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Application number
JP27033592A
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English (en)
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Toshiyasu Miyashita
俊逸 宮下
Akio Fukushima
昭夫 福島
Tamotsu Hayakawa
保 早川
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication of JPH06116482A publication Critical patent/JPH06116482A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工性、生産性がよく、しかも、耐熱性、耐
食品性、耐薬品性、ガスバリア性、強靭性などにすぐれ
た容器成形品をうる。 【構成】 (A)一般式(I): 【化6】 (式中、R1 は炭素数2〜18の2価の基、kは5〜4
0の整数、k個のR1 は同じである必要はない)で表わ
される単位を1〜50重量%含有するポリエチレンテレ
フタレート系共重合体100重量部と(B)α−オレフ
ィンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体0.5〜
30重量部とよりなる組成物からなる容器成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工性、生産性、耐熱
性、耐食品性、耐薬品性、ガスバリア性などにすぐれた
易結晶性ポリエチレンテレフタレート系共重合体組成物
からなる容器成形品に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】ポリエチ
レンテレフタレート(PET)樹脂は結晶化により比較
的高温の耐熱性と食用油などに対する良好な耐性、ガス
バリア性などの特性を有し、また、非晶時に良好な熱成
形性などを有するため、食品容器を始めとした容器材料
として広く使用されている。
【0003】前記のごとくPET樹脂は結晶化によりそ
のすぐれた特性を発現するため、成形加工時に賦形する
とともに結晶化を行なうのが一般的である。
【0004】PET樹脂は同じポリエステル系樹脂のポ
リブチレンテレフタレート樹脂などと比較すると結晶化
し難いという欠点を有しており、実用的な結晶化度の成
形体をうるためにいくつかの方法が提案されている。た
とえば、特公平1−9179号公報に記載の方法では、
ポリオレフィンを配合し、充分な結晶化度の製品をえて
いる。また、特開平1−66265号公報に記載の方法
では、液晶ポリマーおよびポリオレフィンを核剤として
使い、結晶化速度の改善を行なっている。
【0005】このほか、タルクなどの無機核剤を用いて
容器用PET樹脂の結晶化特性を改善する方法などがよ
く知られている。
【0006】また、ポリアルキレングリコールを共重合
または配合して結晶化特性を改善することも公知である
が、ポリアルキレングリコールを用いると組成物の溶融
粘度が低下し、押出成形によるシート加工、ブロー成形
などで制約を受けることがある。
【0007】このように結晶化特性が改善されたPET
樹脂が、容器に成形され使用されている。このばあい、
成形時の生産性は、賦形および結晶化に要する時間が短
いことにより達成されるが、これは一般的に金型の温度
に依存している。たとえば結晶化速度が遅いPET樹脂
組成物のばあい、金型温度を高くし、結晶化を促進する
が、このばあい、寸法面で安定した成形品をうるには比
較的長い時間金型内に成形品を保持したり、冷却用金型
を別に用意し、その金型で賦形することになる。したが
って、比較的低温の金型温度で賦形および結晶化させた
り、冷却用金型を必要としない方法が生産性向上にとっ
て重要であり、望まれている。
【0008】また、PET樹脂で成形した容器は比較的
脆く、用途によっては改善が求められている。
【0009】前記のごとくPET樹脂の結晶化特性を改
善する方法が数多く提案されているが、一層の改善が求
められている。また、PET樹脂で成形した容器の靱性
についても加熱使用したばあい、非常にもろくなり、改
善が求められている。
【0010】本発明は易結晶性のPET系共重合体を用
い、低温金型で賦形および結晶化でき、冷却用金型を用
いなくても成形品の寸法安定性を改善することができ、
したがって、生産性などを改善することができ、同時に
成形した容器の靱性の改善をも図ることを目的としてな
されたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、PET樹脂の
結晶性を改善し、寸法安定性、生産性、押出加工性、耐
熱性、ガスバリヤ性、耐薬品性などにすぐれた、また、
靱性にすぐれた容器成形品を提供するものであり、 (A)一般式(I):
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R1 は炭素数2〜18の2価の
基、kは5〜40の整数、k個のR1 は同じである必要
はない)で表わされる単位を1〜50%(重量%、以下
同様)含有するポリエチレンテレフタレート系共重合体
100部(重量部、以下同様)と (B)α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸との
共重合体0.5〜30部とよりなる組成物からなる容器
成形品に関する。
【0014】
【実施例】本発明に用いる(A)成分であるポリエチレ
ンテレフタレート(PET)系共重合体は、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)またはこの原料と、エステ
ル化により一般式(I)で表わされる単位を与える化合
物とから製造されるものである。
【0015】PET系共重合体(A)がPETまたはこ
の原料を構成要素として含有するため、PET樹脂を使
用したばあいの特徴である機械的強度、耐薬品性などが
良好という性質を有し、また、一般式(I)で表わされ
る単位を構成要素として含有するため、ポリオキシアル
キレングリコール単位を使用したばあいの特徴である結
晶化促進効果が大きく、容器成形時の金型温度を下げる
ことができ、成形サイクルを速め、生産性を高めるとい
う性質を有する。
【0016】また、PET系共重合体(A)にしめる一
般式(I)で表わされる単位の割合は1〜50%、好ま
しくは3〜35%、とくに好ましくは25〜35%であ
る。
【0017】前記一般式(I)で表わされる単位のPE
T系共重合体(A)にしめる割合が1〜50%であるた
め、一般式(I)で表わされる単位を使用することによ
り達成される特徴とPETまたはこの原料を使用するこ
とにより達成される特徴とがバランスよく発現し、か
つ、強靱性をもつ容器となる。
【0018】前記PET系共重合体(A)の固有粘度
(IV)は、フェノール/1,1,2,2−テトラクロ
ロエタン=1/1(重量比、以下同様)からなる混合溶
媒中、25℃で測定したとき、0.4〜1.2であるの
が好ましく、とくに0.6〜1.0が好ましい。前記固
有粘度が0.4未満では機械的強度がおとり容器に使用
するのに適さなくなる。一方、1.2をこえると、結晶
化特性がおとり、加工時の生産性が低下する。
【0019】また、PET系共重合体は、Tgが20〜
80℃、さらには50〜70℃であることが、結晶化促
進効果を高め、生産性向上をはかるなどの点から好まし
い。
【0020】前記PETは、酸成分として主としてテレ
フタル酸またはそのエステル形成能を有する誘導体を用
い、グリコール成分として主としてエチレングリコール
またはそのエステル形成能を有する誘導体を用いてえら
れる線状飽和の樹脂のことである。
【0021】前記ポリエチレンテレフタレートには50
%までの範囲で他の成分、たとえば炭素数8〜14の他
の芳香族ジカルボン酸、炭素数4〜8の脂肪族ジカルボ
ン酸、炭素数8〜12の脂環式ジカルボン酸、炭素数3
〜10の脂肪族ジオール、炭素数6〜15の脂環式ジオ
ール、炭素数6〜15の芳香族ジオールなどに由来する
単位を含んでいてもよい。これらの具体例としては、た
とえばイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、4,4´−ジフェニルジカルボン酸、アジピン酸、
セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、プロパン−
1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ペンタ
ン−1,5−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメ
タノール、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオー
ル、2,2−ビス(4´−ヒドロキシシクロヘキシル)
プロパン、2,2−ビス(4´−ヒドロキシフェニル)
プロパンなどに由来する単位があげられる。
【0022】前記一般式(I):
【0023】
【化4】
【0024】で表わされる単位におけるR1 は炭素数2
〜18の2価の基、kは5〜40の整数であり、k個の
1 は同じである必要はない。
【0025】一般式(I)で表わされる単位を与える化
合物の具体例としては、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール
などや、一般式(II):
【0026】
【化5】
【0027】(式中、R2 は炭素数2〜4の2価の炭化
水素基、Xはたとえば−C(CH3 2 −、−CH
2 −、−S−、−SO2 −、−CO−などの2価の結合
基、mおよびnはそれぞれ5〜15の整数、(m+n)
個のR2 は同じである必要はない)で表わされる単位を
与えるポリエーテル化合物などがあげられる。また、こ
れらの化合物を構成する単位成分を共重合したものであ
ってもよい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を
併用してもよい。
【0028】一般式(II)で表わされる単位を与える
化合物の具体例としては、ビスフェノールAのポリエチ
レンオキサイド付加物、ビスフェノールAのポリブチレ
ンオキサイド付加物などがあげられる。
【0029】前記一般式(I)で表わされる単位が一般
式(II)で表わされる単位のばあいには、耐熱性にすぐ
れ、加工時の劣化、たとえば粘度低下の防止などの点か
らとくに好ましい。
【0030】本発明における(B)成分であるα−オレ
フィンとα,β−不飽和カルボン酸との共重合体とは、
たとえばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−オク
テン、1−ヘキセンなどのα−オレフィンの少なくとも
1種と、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸など
のα,β−不飽和カルボン酸の少なくとも1種との共重
合体をいい、α−オレフィンの含量が50%以上のもの
が、靱性をもち、加熱後も強靱性を有するという点から
好ましい。
【0031】前記α−オレフィンとα,β−不飽和カル
ボン酸との共重合体には50%以下の範囲でほかの成
分、たとえばアクリル酸エチル、メタアクリル酸メチ
ル、酢酸ビニルなどを共重合させてもよい。また、該共
重合体に含有されるカルボキシル基の5モル%以上が中
和されてアルカリ金属塩になっているのが本発明に用い
る組成物の結晶性と成形した容器の靱性の改善などの点
から好ましく、さらに30モル%以上がナトリウム塩に
なっているばあいがとくに好ましい。
【0032】前記アルカリ金属塩を形成する金属イオン
の例としては、Na+ 、K+ などをあげることができ
る。
【0033】本発明においては、PET系共重合体
(A)100部に対し、α−オレフィンとα,β−不飽
和カルボン酸との共重合体(B)0.5〜30部、好ま
しくは1〜20部、さらに好ましくは2〜5部の割合で
用いられる。
【0034】(A)成分に対する(B)成分の割合を前
記の範囲にするため、耐熱性を維持した状態で結晶化特
性を改善する(結晶化を促進する)という顕著な効果が
えられる。
【0035】本発明の樹脂組成物には、さらに必要に応
じて、有機または無機の強化材、充填材をPET系共重
合体(A)100部に対して200部、好ましくは15
0部以下の範囲で配合することができる。前記配合量が
200部をこえると成形加工が難しくなり、組成物の機
械的強度も低下する。
【0036】前記有機または無機の強化材、充填材と
は、本発明に用いる樹脂組成物の機能を高める目的で加
えるものをいい、具体的には、ガラス繊維、炭素繊維、
アスベスト、芳香族ポリアミド繊維、炭化ケイ素繊維、
チタン酸カリウム繊維、鉱物繊維などの繊維強化材、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、焼成クレー、グラフ
ァイト、マイカ、タルク、ガラスビーズ、金属粉、フッ
素樹脂粉末などがあげられる。
【0037】本発明に用いる組成物には、前記成分に加
えて一般にPET樹脂に用いる添加剤、たとえば酸化防
止剤、着色剤、結晶化促進剤、可塑剤、ポリエステル以
外の樹脂などを配合することもできる。
【0038】本発明の容器成形品は、前記(A)成分お
よび(B)成分から調製された組成物から成形されたも
のである。
【0039】本発明の容器成形品の形状は、その用途に
より異なるが、一般に瓶状、箱状、トレー状などで食
品、工業製品、工業用原料などを入れる、またはのせる
ものに適した形状である。
【0040】前記容器成形品の結晶化度は、容器耐熱
性、耐薬品性の点から金型温度110℃で成形したばあ
い20%以上であり、また、靱性の観点から30%以下
であることが好ましい。さらに、結晶化度のコントロー
ルがこの組成では行ないやすく、広い温度幅でこの結晶
化度の範囲に入り、よって靱性を確保しやすい。また容
器を加熱使用後でも結晶化度が上らず、靱性を保持し、
従来の成形品が約220℃のオーブンで加熱使用したば
あいに結晶化が進み、非常にもろくなる欠点があるのに
対し、本発明の成形品は加熱後も強靱性を有し、従来の
成形品に比して2倍以上の強度を有するため、取扱い、
使用上非常に有効となる。また、その肉厚が0.3〜
1.5mmであるのが、成形したばあい、シートが均一
に延伸し、容器構造強度、衝撃強度の点から好ましく、
厚すぎるばあい、経済的に不利となる。
【0041】前記容器成形品の製法にはとくに限定はな
いが、好ましい製法としては、前記組成物をシートに加
工し、ついで真空成形または真空圧空成形する方法があ
げられる。このとき、成形に用いるシートは結晶化度1
5%以下、さらには5〜13%であることが、シートの
保存安定性、成形時のオーブンコントロールなどの点か
ら好ましい。
【0042】本発明に用いる組成物からなる成形用シー
トが前記要件を満足し、真空成形または真空圧空成形に
より成形するばあいには、冷却用金型を使用せずに一段
成形を行なっても、金型が低温であるため、変形のない
容器成形品がえられる。
【0043】また、前記容器成形品は他にブロー成形、
射出成形などで製造してもよい。
【0044】本発明の容器成形品を加工するばあいに
は、該組成物中の水分を0.02%以下、とくに0.0
1%以下にすることが好ましい。このような水分率にす
ることにより、加水分解による劣化を防止でき、容器強
度の低下を防ぐことができる。
【0045】前記容器成形品の製法に使用される金型
は、製造する容器によって異なるが、通常金型として用
いられるものであれば、とくに限定はされない。
【0046】また前記製法における条件は金型温度が1
10〜130℃であるのが一般成形を行なう点から好ま
しく、金型温度が130℃以下であるのが離型時の変形
を防ぎ、また経済性の点から好ましい。
【0047】つぎに本発明の容器成形品を実施例と比較
例をあげてさらに具体的に説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0048】なお、結晶化度は、DSC測定を10℃/
分で昇温(20〜290℃)、290℃で3分間保持、
ついで10℃/分で降温(290〜20℃)し、ΔHm
(結晶融解吸熱量)およびΔHch(昇温時結晶化ピー
クの発熱量)を求め、下記結晶化度計算式より求めた。
【0049】結晶化度=(ΔHm−ΔHch)×100
/140.06 実施例1〜3 表1記載の組成物を押出機(単軸、スクリュー径40m
m)でシート化し、厚さ0.7mm、幅500mmのシ
ートをえた。このときキャストロールは15℃の冷水で
冷却していた。えられたシートの結晶化度は、8.3
%、10.2%、12.5%(実施例1〜3)であっ
た。
【0050】ついでこのシートと口径105mm、底径
75mm、高さ40mmのカップ型の金型を用いて真空
圧空成形を行なった。成形条件は金型温度110℃、オ
ーブン温度300℃、加熱時間4.0秒であった。成形
時間4秒で寸法安定性の良好な容器成形品がえられた。
この容器の一部を切取り、DSC測定を行ない、結晶化
度を測定した。また、えられた容器成形品を220℃の
オーブンに30分間入れ、耐熱テストを行なったが形状
変化はなかった。
【0051】またえられた容器成形品を厚さ10mmの
ラワン材の上に伏せておき、1mの高さから底面に20
0gの鋼球を落下させ、割れなかったものを○、割れた
ものを×として評価した。さらに220℃のオーブンに
1時間入れた容器についても50gの鋼球を落下させ、
その破壊高さを求めた。
【0052】結果を表1に示す。
【0053】なお、表1中のPET系共重合体(A−
1)は、ビスフェノールAにエチレンオキサイドが付加
した平均分子量800のポリエーテルを10%共重合し
たIV0.82(フェノール/1,1,2,2−テトラ
クロロエタン=1/1混合溶媒中、25℃で測定、以下
同様)のPET系共重合体、PET系共重合体(A−
2)は、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリ
コールブロック共重合体(エチレンオキシド/プロピレ
ンオキシド=2/8(重量比)、平均分子量800)を
20%共重合したIV 0.73のPET系共重合体、
PET(1)はIV0.80のPET、共重合体(B−
1)は、エチレン91%、無水マレイン酸3%、アクリ
ル酸エチル6%の三元共重合体でMFR 5.0(測定
法:ASTM D1238、以下同様)の共重合体、共
重合体(B−2)は、エチレン91%、カルボン酸の5
0モル%がNa塩のメタアクリル酸の共重合体でMFR
1.0の共重合体、安定剤(1)はジステアリルペン
タエリスリトールジフォスファイト、タルク(1)は日
本タルク(株)製のミクロエースK−1である。
【0054】比較例1〜2 表1記載の組成物を実施例1〜3と同様にしてシートを
作製し(シートの結晶化度8.5%および10.2
%)、真空圧空成形を行なったが、金型温度が110℃
で成形したときにはシートが充分に伸びず、型から取り
出すと型もどりし、容器の形状は全体に丸い形状とな
り、カップ形状にはならなかった。この成形品は、22
0℃のオーブンでの耐熱テストで激しく変形した。金型
温度を140℃以上にすると耐熱テストで変形すること
はなかった。このとき、良品のえられる最短成形時間は
9秒であった。
【0055】靱性は金型温度140℃で成形したものに
ついて評価した。
【0056】結果を表1に示す。
【0057】実施例4 表2記載の組成物を常法で二軸押出機(池貝鉄工(株)
製のPCM−45)で溶融混合し、ペレット状の成形材
料を作製した。除湿エアーで140℃、4時間乾燥し
(水分率0.01%)、えられたペレットを用いて射出
成形機 IS75E(東芝機械(株)製)により射出成
形温度(ホッパー側)240℃、250℃、260℃
(ノズル側)、金型温度120℃で射出成形し、容器形
状50×100mm、深さ30mm、肉厚1.5mmの
箱型の容器をえた。
【0058】成形品の一部を切取り結晶化度を測定し
た。
【0059】耐熱性は成形品を220℃のオーブンに3
0分間入れて変形の有無をみることにより調べ、変形の
ないものを○、変形したものを×とした。
【0060】靱性はこの成形品を70cmの高さから落
し、割れなかったものを○、割れたものを×として評価
した。
【0061】結果を表2に示す。
【0062】なお、表2中のPET系共重合体(A−
3)は、ビスフェノールAにエチレンオキサイドが付加
した平均分子量1000のポリエーテルを10%共重合
したIV 0.80のPET系共重合体、PET(2)
はIV 0.65のPETである。
【0063】比較例3 表2記載の組成物を用い、実施例4と同様にして評価し
た。
【0064】結果を表2に示す。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】本発明に用いる組成物を用いて本発明の
容器成形品を成形すると、加工性、生産性がよく、しか
も、耐熱性、耐食品性、耐薬品性、ガスバリア性、強靱
性などにすぐれた容器成形品がえられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23:02) B29K 67:00 B29L 22:00 4F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は炭素数2〜18の2価の基、kは5〜4
    0の整数、k個のR1 は同じである必要はない)で表わ
    される単位を1〜50重量%含有するポリエチレンテレ
    フタレート系共重合体100重量部と (B)α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸との
    共重合体0.5〜30重量部とよりなる組成物からなる
    容器成形品。
  2. 【請求項2】 前記(B)成分に含有されているカルボ
    キシル基の5モル%以上がアルカリ金属塩に中和されて
    いる請求項1記載の容器成形品。
  3. 【請求項3】 前記(A)成分であるポリエチレンテレ
    フタレート系共重合体のTgが20〜80℃である請求
    項1記載の容器成形品。
  4. 【請求項4】 前記(A)成分の一般式(I)で表わさ
    れる単位が一般式(II): 【化2】 (式中、R2 は炭素数2〜4の2価の炭化水素基、Xは
    2価の結合基、mおよびnはそれぞれ5〜15の整数、
    (m+n)個のR2 は同じである必要はない)で表わさ
    れる単位である請求項1記載の容器成形品。
  5. 【請求項5】 前記一般式(II)におけるXで表わされ
    る結合基が−C(CH3 2 −、−CH2 −、−S−、
    −SO2 −または−CO−である請求項4記載の容器成
    形品。
  6. 【請求項6】 容器成形品がシートからの真空または真
    空圧空成形により成形されたものである請求項1記載の
    容器成形品。
  7. 【請求項7】 前記真空または真空圧空成形が冷却用金
    型を使用しない成形である請求項6記載の容器成形品。
  8. 【請求項8】 シートから容器成形品を成形するときの
    シートの結晶化度が15%以下であり、金型温度110
    ℃で成形した容器の結晶化度が20%以上である請求項
    6記載の容器成形品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007131822A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Daiwa Can Co Ltd 樹脂容器
JP2008037492A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Asahi Breweries Ltd 包装容器及びその製造方法
JP2021091424A (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 シーピー化成株式会社 包装用容器の蓋体とその成型方法

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