JPH06116441A - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH06116441A JPH06116441A JP35613191A JP35613191A JPH06116441A JP H06116441 A JPH06116441 A JP H06116441A JP 35613191 A JP35613191 A JP 35613191A JP 35613191 A JP35613191 A JP 35613191A JP H06116441 A JPH06116441 A JP H06116441A
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- coal
- rubber
- carbon
- shale
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Abstract
(57)【要約】
【目 的】本発明は硬度、引張り強度、反発弾性等を高
めながら、伸びをも併せて増大させたゴム組成物を提供
する。 【構 成】ボタ、即ち石炭層中、又は石炭層付近に存在
する石炭と頁岩との混合物である炭質頁岩の粒経50μ
m以下の粒子を単独、又はカーボン、シリカ粉末等無機
物粒子(粉末)と混じてゴム組成物の充填材とする。
めながら、伸びをも併せて増大させたゴム組成物を提供
する。 【構 成】ボタ、即ち石炭層中、又は石炭層付近に存在
する石炭と頁岩との混合物である炭質頁岩の粒経50μ
m以下の粒子を単独、又はカーボン、シリカ粉末等無機
物粒子(粉末)と混じてゴム組成物の充填材とする。
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野)本発明は、硬度、引張り強度、反
撥弾性を高めながら、伸びをも併せて増大させたゴム組
成物に関する。
撥弾性を高めながら、伸びをも併せて増大させたゴム組
成物に関する。
(従来の技術)カーボンを充填材とする加硫ゴムは、一
般的に、無機物であるカーボンの添加量を一定量まで増
加させると、硬度引張り強度等が大となり、反面伸びが
低下する傾向を示す。粉末状のSiO2を充填材とする
加硫ゴムにおいて充填材粒子形状が塊状の場合、硬度は
増大するが反撥弾性が低下するなどの問題を有してい
る。
般的に、無機物であるカーボンの添加量を一定量まで増
加させると、硬度引張り強度等が大となり、反面伸びが
低下する傾向を示す。粉末状のSiO2を充填材とする
加硫ゴムにおいて充填材粒子形状が塊状の場合、硬度は
増大するが反撥弾性が低下するなどの問題を有してい
る。
(発明が解決しようとする課題)本発明は、上記問題の
解決、すなわち硬度、引張り強度、反撥弾性を高め、伸
びをも増大させたゴム組成物を提供することを目的とし
たものである。
解決、すなわち硬度、引張り強度、反撥弾性を高め、伸
びをも増大させたゴム組成物を提供することを目的とし
たものである。
(問題を解決するための手段)すなわち、本発明はSi
O2を主体とする無機物微粒子と、石炭、すなわち芳香
族化合物を主体とした高分子の微粒子との強固な結合体
であるボタの、粒径50μm以下の粒子を加硫ゴムの充
填材とすることによりSiO2等によって強度、引張り
強度等を向上させ、石炭、すなわち芳香族化合物を主体
とする高分子によって、伸び、反撥弾性等を向上させる
ことを可能としたものである。ボタとは、石炭層中、又
は石炭層付近に存在する炭質頁岩であって、石炭と頁岩
との混合物である。しかもそれは単なる混合体ではな
く、有機物である高分子と、SiO2を主体とした無機
物とが微粒子状で強固な結合を行っている複合体であ
る。これを1μm程度の超微粒子に粉砕しても尚上記有
機物と無機物とは強い結合を保持している。公知の如
く、工業的手法によってSiO2等無機物と高分子を微
粒子状で強固な結合を行わせることは極めて困難であ
る。しかるにボタにおいては、数千万年から、数億年に
わたる時間と、この間における地球重力、地熱等によっ
てそれを可能としたものである。この様なボタのもつす
ぐれた物性上の特性は本発明人の発見するところのもの
で、その特性の工業的応用を鋭意検討し本発明に到達し
た。ボタと石炭とを区別する明確な定義はないが、本発
明においては燃焼を前提とした従来の概念に従い、灰分
30%以上の石炭をボタと定義づける。本発明において
ゴムとは、天然ゴム、合成ゴム、及びそれらの混合物を
いう。具体的にはポリブタジエンゴム、スチレンブタジ
エンゴム、ポリイソプロピレンゴム、アクリルニトリル
ゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレン、クロロ
スルホン化ポリエチレン、エチレン・アクリル酸エステ
ル共重合体ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム等があげら
れる。また本発明においては必要に応じて、公知の補強
剤、加工剤等を添加することができる。以下実施例に基
づき詳細な説明を行う。
O2を主体とする無機物微粒子と、石炭、すなわち芳香
族化合物を主体とした高分子の微粒子との強固な結合体
であるボタの、粒径50μm以下の粒子を加硫ゴムの充
填材とすることによりSiO2等によって強度、引張り
強度等を向上させ、石炭、すなわち芳香族化合物を主体
とする高分子によって、伸び、反撥弾性等を向上させる
ことを可能としたものである。ボタとは、石炭層中、又
は石炭層付近に存在する炭質頁岩であって、石炭と頁岩
との混合物である。しかもそれは単なる混合体ではな
く、有機物である高分子と、SiO2を主体とした無機
物とが微粒子状で強固な結合を行っている複合体であ
る。これを1μm程度の超微粒子に粉砕しても尚上記有
機物と無機物とは強い結合を保持している。公知の如
く、工業的手法によってSiO2等無機物と高分子を微
粒子状で強固な結合を行わせることは極めて困難であ
る。しかるにボタにおいては、数千万年から、数億年に
わたる時間と、この間における地球重力、地熱等によっ
てそれを可能としたものである。この様なボタのもつす
ぐれた物性上の特性は本発明人の発見するところのもの
で、その特性の工業的応用を鋭意検討し本発明に到達し
た。ボタと石炭とを区別する明確な定義はないが、本発
明においては燃焼を前提とした従来の概念に従い、灰分
30%以上の石炭をボタと定義づける。本発明において
ゴムとは、天然ゴム、合成ゴム、及びそれらの混合物を
いう。具体的にはポリブタジエンゴム、スチレンブタジ
エンゴム、ポリイソプロピレンゴム、アクリルニトリル
ゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレン、クロロ
スルホン化ポリエチレン、エチレン・アクリル酸エステ
ル共重合体ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム等があげら
れる。また本発明においては必要に応じて、公知の補強
剤、加工剤等を添加することができる。以下実施例に基
づき詳細な説明を行う。
(実施例)表1に発熱量3500カロリーの低カロリー
炭であるボタ(A)と、選炭工程における廃棄物ボタ
(B)との蛍光X線による成分分析と灰化残渣率とを示
す。低カロリー炭(A)の灰化残渣率(灰分)は41.
8%であり.その主成分はSiO2、Al2O3であ
る。元素分析においてはC=13.5%、N=0.9
%、H=3.6%であった。廃棄物ボタ(B)の灰化残
渣率(灰分)は84.4%であり、その主成分はSiO
2である。元素分析においてC=8.0%、N=0.6
%、H=0.6%であった。低カロリー炭ボタ(A)
と、廃棄ボタ(B)とをそれぞれ粉砕して10μm以下
の微粒子とし、加硫ゴムの充填剤である カーボンと各
10%、20%、30%置換させたゴム組成物の物性の
測定を行った。物性の測定はTISK6300、630
1、及び日本ゴム協会標準規格SRIS3105に従っ
た。表−2は(A)をカーボンと置換した場合のカーボ
ン100%との比較、表−3は(B)をカーボンと置換
した場合のカーボン100%との比較である。表−2、
および表−3より、実施例は充填剤がカーボンのみの場
合に比べ、(A)および(B)の置換は硬度、引張り強
度、反撥弾性を高め、同時に伸びを向上させていること
を示している。また、粉末状のSiO2を充填材料とす
る時、ゴム中におけるSiO2の分散が極めて悪い欠点
を有するが、本発明においては石炭、即ちポリマーの作
用によって分散性はカーボンにほとんど劣らない程度に
改善される。
炭であるボタ(A)と、選炭工程における廃棄物ボタ
(B)との蛍光X線による成分分析と灰化残渣率とを示
す。低カロリー炭(A)の灰化残渣率(灰分)は41.
8%であり.その主成分はSiO2、Al2O3であ
る。元素分析においてはC=13.5%、N=0.9
%、H=3.6%であった。廃棄物ボタ(B)の灰化残
渣率(灰分)は84.4%であり、その主成分はSiO
2である。元素分析においてC=8.0%、N=0.6
%、H=0.6%であった。低カロリー炭ボタ(A)
と、廃棄ボタ(B)とをそれぞれ粉砕して10μm以下
の微粒子とし、加硫ゴムの充填剤である カーボンと各
10%、20%、30%置換させたゴム組成物の物性の
測定を行った。物性の測定はTISK6300、630
1、及び日本ゴム協会標準規格SRIS3105に従っ
た。表−2は(A)をカーボンと置換した場合のカーボ
ン100%との比較、表−3は(B)をカーボンと置換
した場合のカーボン100%との比較である。表−2、
および表−3より、実施例は充填剤がカーボンのみの場
合に比べ、(A)および(B)の置換は硬度、引張り強
度、反撥弾性を高め、同時に伸びを向上させていること
を示している。また、粉末状のSiO2を充填材料とす
る時、ゴム中におけるSiO2の分散が極めて悪い欠点
を有するが、本発明においては石炭、即ちポリマーの作
用によって分散性はカーボンにほとんど劣らない程度に
改善される。
(発明の効果)以上より、本発明によれば、硬度、引張
り強度、反撥弾性を高め、同時に伸びをも増大させた、
ゴム組成を提供することができる。又、石炭の選炭工程
よりの廃棄物ボタは、その処分に従来まで多くの経済的
負担を必要としてきたが本発明によって、工業材料とし
て工業的利用が可能となることや、低カロリー炭、高濃
度硫黄含有の低カロリー炭などにも同様に工業材料をし
て利用できること等から本発明による経済効果は著しい
ものがある。
り強度、反撥弾性を高め、同時に伸びをも増大させた、
ゴム組成を提供することができる。又、石炭の選炭工程
よりの廃棄物ボタは、その処分に従来まで多くの経済的
負担を必要としてきたが本発明によって、工業材料とし
て工業的利用が可能となることや、低カロリー炭、高濃
度硫黄含有の低カロリー炭などにも同様に工業材料をし
て利用できること等から本発明による経済効果は著しい
ものがある。
Claims (1)
- ボタ、即ち石炭層中、又は石炭層付近に存在する石炭と
頁岩との混合物である炭質頁岩の、粒径50μm以下の
粉末を単独、又はカーボン、シリカ粉末等無機物粉末と
混じて充填材としたゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35613191A JPH06116441A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35613191A JPH06116441A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06116441A true JPH06116441A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=18447492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35613191A Pending JPH06116441A (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06116441A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7776951B2 (en) | 2005-02-14 | 2010-08-17 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition and tire comprising thereof |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP35613191A patent/JPH06116441A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7776951B2 (en) | 2005-02-14 | 2010-08-17 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition and tire comprising thereof |
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