JPH0611608U - 匂い袋 - Google Patents

匂い袋

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Publication number
JPH0611608U
JPH0611608U JP5451792U JP5451792U JPH0611608U JP H0611608 U JPH0611608 U JP H0611608U JP 5451792 U JP5451792 U JP 5451792U JP 5451792 U JP5451792 U JP 5451792U JP H0611608 U JPH0611608 U JP H0611608U
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JP
Japan
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bag
fragrance
odor
capsule
filled
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Pending
Application number
JP5451792U
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English (en)
Inventor
敬 野垣
Original Assignee
敬 野垣
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 袋の内部に充填した芳香剤の持続性を大幅に
伸ばした匂い袋 【構成】 袋体1の内部に芳香剤2を充填した周知の匂
い袋であるが、本実施例では、芳香剤2と一緒に複数の
芳香カプセル3が納めてあり、芳香カプセル3の内部に
も芳香剤2が充填されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は袋体に芳香剤を充填し、充填口を封着した匂い袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
臭覚によって生じる人間の感覚は、普通、良いにおい(匂い)と悪いにおい( 臭い)とに区別して使われているが、においの良し悪し自体は極めて主観的な感 覚である。なぜならば、人間が雰囲気中から臭覚を受ける場合、空中の揮発性物 質から間接的に受ける刺激がほとんどなので、溶液中の化学物質から直接受ける 味覚ほど正確に判断しにくいからである。しかし、人間の臭覚の識別能力は、基 本的には他の地上性の哺乳動物と同様の優れた臭覚識別力を潜在的に備えていて 、一説によると10万種類以上のにおいが識別可能ともいわれている。 これは、原野で生活する人間以外の哺乳動物が、同種間のコミニケーションの手 段としての固有のにおいの存在が生存上不可欠の意味を持っていて、異性・敵・ 食物の発見・なわばり宣言などの判別に大きな役割を担っているからである。
【0003】 一方、文明の発達によって高度に情報・機械化された現代社会では、個人の臭 覚能力は、他の哺乳類の動物に比較して相当退化しており、生理学的にみて人間 の臭覚が及ぶ範囲は極めて狭く、普通は身近な周辺に限られている。 こうした局面から人間の臭覚を味覚と共に低級感覚と位置付け、視覚や聴覚の高 級感覚と区別する考えがある。しかし、人間の言語社会においては、しばしば用 いられる俗語的言い回しに、例えば「(あいつ)がくさい」,「うさんくさい」 ,「臭(醜)聞」,「鼻につく」,「鼻もちならない」など臭いや鼻に関係した 言葉が日本のみならず欧米にも非常に多く見受けられる。 これは、臭覚がせまい生理学的局面を超えて、人間的・社会的・倫理的な次元に わたる幅広い射程を備えているからである。このことは、ある場所にたちこめる 雰囲気や、人と人との間に漂う微妙な陰影を臭覚の働きでいち早くがぎつけるこ とからも明らかである。この点に着目したドイツの精神科医テレンバッハは臭覚 と味覚を従来からの低級感覚と位置付けるのではなく、人間の出会いを最深部で 媒介する感覚とみなして重要視する考えを発表している。 この見方を如実に例証すると思われるのが、ノイローゼーの一種である「自己臭 症」である。この自己臭症にかかると、人は自分の体からいやなにおいが発散し 、そのため周辺の人たちが顔をそむけたり、不愉快そうな表情をすると思い込む ようになる心理的な病理現象であるが、これは心理的な人間関係の不安や不信、 疎外感を臭覚で感じとっているからである。こうした、臭覚による心理的作用は 、欧米人より日本人に多く、いいかえると、体臭や悪臭を周辺に無闇に発散させ ることは人格や体面・世間体を傷つけかねないと受け取る日本人の感受性が大い に影響しているからである。
【0004】 このように、体臭や体から発散されるにおいにを抑えるために、日本では古く から香をたいて楽しむ「香道」や「香合」などの風習が王族・貴族を中心に行な われていた。そして、平安時代になると宮廷人の身だしなみとして広まった香を たく習慣が一般庶民の間にも波及し、これが、香料などを袋に入れて持ち歩く「 匂い袋」を登場させる引き金となった。最初に登場した頃の匂い袋は、室内に掛 けて邪鬼を払う薬玉として用いられていたが、江戸時代になると、懐中物として 所持する袋物に変化して、浮世袋,花袋,誰袖などの名称で親しまれた。 また、匂い袋に充填する香料はおもに、丁字,麝香,竜脳などが使われ各種の調 合方法があった。この匂い袋は明治時代になると洋服の普及で、普段匂い袋を所 持する人は少なくなったが、現代でも携帯用として装飾を施したものが販売され ている。一方、西洋では、花や香草,香料を乾燥させたポプリなどを袋に詰めた サッシュと呼ばれる西洋式匂い袋があるが、起源はギリシャ時代からあったもの で、今日の日本でもこの種の商品が出回っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、この種の匂い袋は包装用のフィルムから取り出して使用すると、袋 の内部に充填した芳香剤が外気に触れたり、袋の内部から芳香剤の粉が外部に漏 れて匂いの効果が薄れて遂には匂わなくなってしまい、短期間で使用できなくな るという問題があった。そこで、本考案はこの問題を解決するために成されたも ので、袋の内部に充填した芳香剤の持続性を大幅に伸ばした匂い袋の提供を目的 としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために成された本考案は、通気性の袋体の内部に芳香剤を 充填した匂い袋において、 上記袋体内部に、予め充填した芳香剤とは別に内部に芳香剤を充填したカプセ ルを納めたことを特徴とする匂い袋を要旨としている。 カプセルは外部から熱を加えるとカプセルの隔壁が自己破壊して、カプセル内 部に充填した芳香剤が袋体の内部に拡散するように構成するとよい。
【0007】
【作用】
本考案の匂い袋によれば、袋体の内部に充填した芳香剤の効果が薄れたり無く なって匂わなくなった時に、匂い袋全体を適度の温度で加熱する。 すると袋体の内部に納めたカプセルの隔壁が加熱によって自己破壊し、カプセル 内部の芳香剤が袋体の内部に拡散して、匂い袋は再度匂うようになる。
【0008】
【実施例】
本考案の匂い袋の実施例について、図面に基づき説明する。 図1は本考案の実施例である匂い袋の一部破断斜視図,図2は本実施例の匂い袋 の作用説明図である。 本実施例の匂い袋は、図1に示す如く、袋体1の内部に芳香剤2を充填した周知 の匂い袋であるが、本実施例では芳香剤2と一緒に複数の芳香カプセル3を納め てあり、この芳香カプセル3の内部にも芳香剤2が充填されている。
【0009】 次に、本実施例の匂い袋の作用・効果について説明する。 まず、本実施例の匂い袋は通常の匂い袋と同様に使用すると、袋体1の内部に充 填した芳香剤2の匂いが袋体1の外部に漏れて匂い袋周辺は芳香剤の匂いに包ま れることになる。このようにして、匂い袋をある程度使用すると、袋体1の内部 に充填した芳香剤2の効果が薄れたり芳香剤2の残量が少なくなって匂わなくな ったりする。そこで、本実施例の匂い袋全体を電子レンジ等に入れて加熱すると 、、図2に示す如く、匂い袋の内部に納めた芳香カプセル3のカプセル隔壁3a が、電子レンジの加熱により自己破壊し芳香カプセル3の内部に充填されていた 芳香剤2は袋体1の内部に拡散する。この作用により、本実施例の匂い袋は従来 のものに比較して芳香効果の有効期間を大幅に伸ばすことが可能になる。 尚、本実施例の匂い袋では、袋体1に納める芳香カプセル3のカプセル素材に 、外部から所定の熱を加えると密封が自己破壊する周知の薬用カプセルを用い、 そして、袋体1には複数の芳香カプセル3を納めるようにしたが、本考案はこれ に限定されるものではなく、加熱することで密封が破れる容器ならどのような物 を用いてもよく、また袋体に納めるカプセルも袋体の大きさに応じて、その数を 1個以上で調整すればよい。
【0010】
【考案の効果】
以上、詳述したように本考案匂い袋は、通気性の袋体の内部に芳香剤を充填し た匂い袋において、袋体内部に、予め充填した芳香剤とは別に内部に芳香剤を充 填したカプセルを納め、更に、カプセルは外部から熱を加えるとカプセルの隔壁 が自己破壊して、カプセル内部に充填した芳香剤が袋体の内部に拡散するように 構成したことで、従来のものに比較して芳香効果の有効期間を大幅に伸ばすこと が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例である匂い袋の一部破断斜視図
である。
【図2】本実施例の匂い袋の作用説明図である。
【符号の説明】
1 袋体 2 芳香剤 3 芳香カプセル 3a カプセル隔壁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性の袋体の内部に芳香剤を充填した
    匂い袋において、 上記袋体内部に、予め充填した芳香剤とは別に内部に芳
    香剤を充填したカプセルを納めたことを特徴とする匂い
    袋。
  2. 【請求項2】 カプセルは外部から熱を加えるとカプセ
    ルの隔壁が自己破壊して、カプセル内部に充填した芳香
    剤が袋体の内部に拡散するように構成したことを特徴と
    する請求項第1項記載の匂い袋。
JP5451792U 1992-07-10 1992-07-10 匂い袋 Pending JPH0611608U (ja)

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JP5451792U JPH0611608U (ja) 1992-07-10 1992-07-10 匂い袋

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JPH0611608U true JPH0611608U (ja) 1994-02-15

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ID=12972847

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JP (1) JPH0611608U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006034503A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Miyabi:Kk におい袋作成方法、および手作りにおい袋作成キット
KR20200144315A (ko) * 2019-06-18 2020-12-29 강병구 신발 탈취구

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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