JPH06114569A - 直流抵抗溶接装置の溶接電流制御方法および装置 - Google Patents

直流抵抗溶接装置の溶接電流制御方法および装置

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JPH06114569A
JPH06114569A JP4270599A JP27059992A JPH06114569A JP H06114569 A JPH06114569 A JP H06114569A JP 4270599 A JP4270599 A JP 4270599A JP 27059992 A JP27059992 A JP 27059992A JP H06114569 A JPH06114569 A JP H06114569A
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welding
welding current
voltage
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phase pulse
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JP4270599A
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Kenji Miyanaga
健二 宮永
Fumitomo Takano
文朋 高野
Hitoshi Saito
仁 斉藤
Katsuhiro Suzuki
雄浩 鈴木
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Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】A相パルスのパルス幅とB相パルスのパルス幅
とが異なるような溶接電流の制御をする場合であって
も、偏磁現象を検出し、この検出結果によって溶接電流
の制御をすることが可能な直流抵抗溶接装置の溶接電流
制御方法および装置を提供する。 【構成】直流抵抗溶接装置10は溶接トランス回路18
に巻着されたサーチコイルSCと、このサーチコイルS
Cの出力電圧を微分して微分電圧VD を出力する微分回
路28と、前記微分電圧VD と電圧設定器30に設定さ
れた閾値とを比較し、比較結果を出力する第1比較回路
32および第2比較回路36と、前記夫々の比較回路3
2、36から出力される比較結果とインバータ回路16
を付勢するA相パルスおよびB相パルスとの論理積演算
をして偏磁現象検出信号VA およびVB を出力するAN
Dゲート34および38を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直流抵抗溶接装置の溶接
電流制御方法および装置に関し、一層詳細には、直流抵
抗溶接装置の溶接トランスで発生する偏磁現象を検出
し、該検出結果に基づいて溶接電流を制御する直流抵抗
溶接装置の溶接電流制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、種々のワークを溶接するため
に、直流抵抗溶接装置が多用されている。この種の直流
抵抗溶接装置では、位相が180°異なるA相パルスお
よびB相パルスからなる制御パルスを溶接コントローラ
からインバータ回路に対して出力し、溶接トランスの1
次巻線に通電される1次溶接電流を生成している。
【0003】この場合、A相パルスによって生成される
1次溶接電流と、B相パルスによって生成される1次溶
接電流とは互いに逆方向に通電されるが、溶接トランス
の鉄心に生ずる残留磁気のヒステリシス特性によって、
溶接トランスに偏磁現象が発生する。この偏磁現象は前
記生成される1次溶接電流がインバータ回路を構成する
スイッチング素子の最大定格電流を越えるものであり、
放置するとスイッチング素子が破損するため、この現象
が発生した場合は直ちに1次溶接電流の通電を停止しな
ければならない。
【0004】そこで、前記A相パルスとB相パルスのパ
ルス幅が同一であることに着目し、前記夫々のパルスに
よって生成される夫々の1次溶接電流を溶接トランスの
1次側に配設された電流検出器で検出する。次いで、A
相パルスによって生成された1次溶接電流およびB相パ
ルスによって生成された1次溶接電流の中心時間におけ
る電流値を比較して偏磁現象を検出する方法が用いられ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術における偏磁現象の検出方法では、A相パルス
のパルス幅とB相パルスのパルス幅とを異ならせる、例
えば、通電初期において予め設定されたスローアップ曲
線に従って溶接電流を制御する場合、偏磁現象を検出す
ることができないという問題がある。
【0006】本発明はこのような従来の問題を解決する
ためになされたものであって、A相パルスのパルス幅と
B相パルスのパルス幅とが異なるような溶接電流の制御
をする場合であっても、偏磁現象を検出し、この検出結
果によって溶接電流の制御をすることが可能な直流抵抗
溶接装置の溶接電流制御方法および装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、溶接トランスの鉄心に発生する偏
磁現象を検出し、該検出された偏磁現象に基づいて溶接
電流を制御する直流抵抗溶接装置の溶接電流制御方法で
あって、溶接トランスの鉄心に生ずる磁束の変化を電圧
として検出する第1のステップと、前記検出された電圧
を微分して微分電圧を求める第2のステップと、前記微
分電圧と、複数の電圧設定器に予め設定された夫々の設
定値とを複数の比較手段で比較する第3のステップと、
前記夫々の比較結果とインバータ回路を付勢するA相パ
ルスまたはB相パルスとの論理積演算を行う第4のステ
ップと、前記論理積演算結果に基づいて溶接トランスに
発生する偏磁現象を検出する第5のステップと、前記検
出された偏磁現象に基づいて溶接電流を制御することを
特徴とする。
【0008】さらに、第2の発明は、溶接トランスの鉄
心に発生する偏磁現象を検出し、該検出された偏磁現象
に基づいて溶接電流を制御する直流抵抗溶接装置の溶接
電流制御装置であって、溶接トランスの鉄心に巻着さ
れ、前記鉄心に生ずる磁束の変化を電圧として検出する
磁束変化検出手段と、前記磁束変化検出手段に検出され
た電圧を微分して微分電圧を生成する微分手段と、前記
微分電圧を判定するための複数の閾値を設定する設定手
段と、前記微分電圧と前記設定手段に設定された夫々の
閾値とを比較して、複数の比較結果を出力する比較手段
と、前記比較手段から出力される夫々の比較結果と、イ
ンバータ回路を付勢する制御パルスを構成するA相パル
スおよびB相パルスとの論理積演算をする複数の論理積
演算手段と、前記論理積演算結果に基づいて溶接電流を
制御することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に係る直流抵抗溶接装置の溶接電流制御
方法および装置では、溶接トランスの鉄心に巻着された
磁束変化検出手段が前記鉄心に生ずる磁束の変化を電圧
として検出し、当該電圧を微分手段が微分して微分電圧
を生成する。前記微分電圧と夫々の設定手段に予め設定
された夫々の閾値とを夫々の比較手段が比較して、比較
結果を論理積演算手段に出力する。
【0010】論理積演算手段は前記夫々の比較結果と、
インバータ回路を付勢するA相パルスまたはB相パルス
との論理積演算を行い、この演算結果を偏磁現象検出信
号として出力する。
【0011】従って、溶接トランスの鉄心に発生する偏
磁現象を容易に検出することができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る直流抵抗溶接装置の溶接
電流制御方法について、それを実施する装置との関係に
おいて、好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。
【0013】図1は本発明を実施する直流抵抗溶接装置
10の全体構成を示すブロック図である。
【0014】直流抵抗溶接装置10は交流電源12から
出力される交流を全波整流するコンバータ回路14と、
前記全波整流された直流を高周波交流に変換する複数の
スイッチング素子であるトランジスタS1〜S4からな
るインバータ回路16と、前記高周波交流の1次溶接電
流I1 によって2次電圧V2 を誘起する溶接トランスT
および2次電圧V2 によって通電される2次溶接電流I
2 を整流するダイオードD1およびD2とから構成され
る溶接トランス回路18と、前記溶接トランス回路18
から供給される2次溶接電流I2 によってワークWの溶
接を行う溶接ガン部20とを備える。
【0015】前記溶接トランスTは1次巻線N1 、2次
巻線N2 、およびコアCから構成され、このコアCには
サーチコイルSCが巻着される。
【0016】直流抵抗溶接装置10は前記コンバータ回
路14と前記インバータ回路16との間に配設されて前
記溶接トランス回路18の1次側に通電される1次溶接
電流I1 を検出する1次電流検出器22と、前記溶接ト
ランス回路18と前記溶接ガン部20との間に配設され
て前記溶接トランス回路18から供給される2次溶接電
流I2 を検出する2次電流検出器24と、前記1次電流
検出器22に検出される1次溶接電流I1 および前記2
次電流検出器24に検出される2次溶接電流I 2 に基づ
いて前記インバータ回路16を付勢するための信号を導
出する溶接コントローラ26とを備える。
【0017】さらに、直流抵抗溶接装置10は前記サー
チコイルSCから出力される電圧V C を微分する微分回
路28と、この微分回路28の出力である微分電圧VD
と電圧設定器30に設定された設定値VS1とを比較する
第1比較回路32と、前記第1比較回路32の出力電圧
CAと前記溶接コントローラ26のA相ドライブ回路6
8(後述する)から出力されるA相パルスとの論理積演
算を行うANDゲート34と、前記微分回路28の出力
である微分電圧VD と前記電圧設定器30に設定された
設定値VS2とを比較する第2比較回路36と、前記第2
比較回路36の出力電圧VB と前記溶接コントローラ2
6のB相ドライブ回路70(後述する)から出力される
B相パルスとの論理積演算を行うANDゲート38とを
備え、ANDゲート34およびANDゲート38の出力
信号は溶接コントローラ26のインタフェース(以下、
I/Fという)回路40に入力される。
【0018】図2は溶接コントローラ26の構成を示す
ブロック図である。
【0019】溶接コントローラ26は1次電流検出器2
2から出力される1次溶接電流I1と過電流値設定器4
2に設定された設定値IM とを比較する比較回路44
と、前記1次溶接電流I1 をデジタル値に変換するアナ
ログ/デジタル(以下、A/Dという)変換回路46
と、2次電流検出器24の出力を平滑する平滑回路48
と、この平滑回路48の出力をデジタル値に変換するA
/D変換回路50と、比較回路44、A/D変換回路4
6、およびA/D変換回路50の出力端子が接続される
制御回路52とを備える。
【0020】制御回路52は中央処理装置(以下、CP
Uという)54と、予備通電制御、本通電遅延制御、ス
ローアップ制御、本通電制御並びに擬似溶接中止制御等
を行うためのプログラムを格納するROM56と、前記
CPU54が演算結果を一時的に記憶するとともに予め
設定された目標溶接電流IT 等の設定値を記憶するRA
M58と、図示しない入力手段としてのキーボード、お
よびディスプレイとしてのCRT等が接続されるととも
に、前記ANDゲート34および38の出力端子が接続
されるI/F回路40とから構成される。
【0021】さらに、溶接コントローラ26は制御回路
52の出力端子に接続されるデジタル/アナログ(以
下、D/Aという)変換回路60と、このD/A変換回
路60から出力されるアナログ電圧と三角波発生回路6
2から入力される三角波とを比較する比較回路64と、
この比較回路64の出力と前記CPU54から出力され
る信号との論理積演算を行うANDゲート66と、AN
Dゲート66から出力されるパルスをA相ドライブ回路
68およびB相ドライブ回路70に分配するパルス制御
回路72とを備える。
【0022】前記A相ドライブ回路68およびB相ドラ
イブ回路70は、インバータ回路16を構成するトラン
ジスタS1〜S4のベースを付勢する。
【0023】上記のように構成される直流抵抗溶接装置
10において、ROM56に記憶されたプログラムに従
って2次溶接電流I2 がワークWに通電される作用につ
いて、図1および図2を参照しながら説明する。
【0024】RAM58からCPU54に読み出された
目標溶接電流IT は、D/A変換回路60でアナログ値
に変換され比較回路64に対して出力される。
【0025】比較回路64は前記目標溶接電流IT と三
角波発生回路62で生成される三角波とを比較し、前記
目標溶接電流IT が前記三角波より大となる時間だけ、
「H」となるパルスを出力する。すなわち、比較回路6
4はD/A変換回路60から出力されるアナログ電圧に
比例した幅のパルスを生成するパルス幅変調(PWM)
回路を構成する。
【0026】前記比較回路64によって生成されたパル
スはパルス制御回路72によってA相ドライブ回路68
とB相ドライブ回路70とに振り分けられ、この振り分
けられた夫々のパルスによってA相ドライブ回路68は
A相パルスによってインバータ回路16を構成するトラ
ンジスタS1およびS4を付勢し、B相ドライブ回路7
0はB相パルスによってインバータ回路16を構成する
トランジスタS2およびS3を付勢する。
【0027】前記付勢された夫々のトランジスタS1〜
S4によってコンバータ回路14から出力される直流が
スイッチングされ、パルス電圧が溶接トランス回路18
の1次巻線N1 に印加されて、1次溶接電流I1 を生成
する。この1次溶接電流I1によって溶接トランス回路
18の2次巻線N2 に起電力が誘起され、溶接ガン部2
0に挟持されるワークWに2次溶接電流I2 が通電され
る。
【0028】このとき、溶接コントローラ26の制御回
路52は、ワークWに通電される2次溶接電流I2 を2
次電流検出器24、平滑回路48およびA/D変換回路
50を介して読み取り、この2次溶接電流I2 をフィー
ドバックデータとして、2次溶接電流I2 を目標溶接電
流IT と一致させるための制御を行う。
【0029】このように作用する直流抵抗溶接装置10
において、溶接トランスTのコアCに巻着されたサーチ
コイルSCによって、1次巻線N1 の両端に生ずる1次
電圧V1 と相似の電圧VC を検出し、この電圧VC に基
づいて溶接トランスTに発生する偏磁現象を検出する作
用について、図1〜図5を参照しながら説明する。
【0030】オペレータによって設定値VS1およびVS2
が電圧設定器30に設定され(ステップS1)、A相ド
ライブ回路68からA相パルスがインバータ回路16の
トランジスタS1およびS4に出力されるとともに、A
NDゲート38の入力端子に対して出力され、さらに、
B相ドライブ回路70からB相パルスがインバータ回路
16のトランジスタS2およびS3に出力されるととも
に、ANDゲート38の入力端子に対して出力されて
(図4(1)、(2)参照)、このA相パルスおよびB
相パルスによって1次溶接電流I1 の通電が開始される
と(図4(3)参照)(ステップS2)、この1次溶接
電流I1 によってコアCに磁束Φが発生し、さらに、前
記磁束Φによって電圧VC がサーチコイルSCに検出さ
れる(図4(4)参照)(ステップS3)。前記サーチ
コイルSCに検出される電圧VC はサーチコイルSCの
巻数をnとすると、VC =n×(dΦ/dt)で表され
る。
【0031】ここで、コアCで偏磁現象が発生すると
(図4参照)、コアCの磁束Φが飽和するため、サー
チコイルSCに検出される電圧VC は徐々に減少する
(図4参照)。
【0032】このように、サーチコイルSCに検出され
た電圧VC は微分回路28で微分されて微分電圧VD
なり(図4(5)参照)(ステップS4)、第1比較回
路32の一方の入力端子に入力される。第1比較回路3
2は前記微分電圧VD と、他方の入力端子に入力される
電圧設定器30に設定されたマイナスの設定値VS1とを
比較し(ステップS5)、VD <VS1である期間だけ信
号VCAをANDゲート34の制御端子に対して出力する
(図4(6)参照)。
【0033】ANDゲート34では前記信号VCAとAN
Dゲート34の入力端子に入力されるA相パルスとの論
理積演算がなされ(ステップS6)、この演算結果であ
る偏磁現象検出信号VA がANDゲート34から溶接コ
ントローラ26のI/F回路40に対して出力される
(図4(7)参照)(ステップS7)、すなわち、A相
パルスによる偏磁現象が検出された場合(ステップS
8)、CPU54は前記A相パルスによる偏磁現象検出
信号VA をI/F回路40を介して読み取り、溶接コン
トローラ26のANDゲート66に対してA相パルスの
出力を停止する信号を出力する(ステップS9)。
【0034】一方、前記ステップS4において、微分回
路28で微分された微分電圧VD は電圧設定器30に設
定された設定値VS2と第2比較回路36によって比較さ
れ(ステップS10)、VD >VS2である期間だけ信号
CBが出力される(図5(6)参照)。
【0035】前記信号VCBはANDゲート38の制御端
子に入力され、この信号VCBと溶接コントローラ26の
B相ドライブ回路70からANDゲート38の入力端子
に入力されるB相パルスとの論理積演算がANDゲート
38でなされる(ステップS11)。この演算の結果、
ANDゲート38から溶接コントローラ26のI/F回
路40に対してB相パルスによる偏磁現象検出信号VB
が出力されると(図5(7)参照)(ステップS1
2)、CPU54はB相において偏磁現象が発生したと
判定して(ステップS13)、溶接コントローラ26の
ANDゲート66に対してB相パルスの出力を停止する
信号を出力する(ステップS14)。
【0036】また、前記ステップS5においてVD <V
S1ではないとき、前記ステップS7においてANDゲー
ト34から偏磁現象検出信号VA が出力されないとき、
前記ステップS12においてANDゲート38から偏磁
現象検出信号VB が出力されないとき、および前記ステ
ップS10においてVD >VS2ではないとき、溶接のた
めの通電制御が終了したか否かを判定して(ステップS
15)、通電制御が終了していない場合は、ステップS
3における「電圧VC の検出」を実行し、通電時間が終
了した場合は通電を終了する(ステップS16)。
【0037】以上説明したように、本実施例によれば、
サーチコイルSCに検出された電圧VC を微分回路28
で微分して微分電圧VD を求め、この微分電圧VD と電
圧設定器30に設定された負の設定値VS1とを第1比較
回路32で比較して、VD <VS1の場合の出力電圧VCA
を生成する。次いで、前記出力電圧VCAとA相ドライブ
回路68から出力されるA相パルスとの論理積演算をA
NDゲート34によって行い、ANDゲート34から偏
磁現象検出信号VA が出力された場合は、A相パルスに
よって溶接トランス回路18のコアCで偏磁現象が発生
していると判定して、A相パルスの出力を停止させる。
【0038】同様に微分電圧VD と電圧設定器30に設
定された正の設定値VS2とを第1比較回路32で比較し
て、VD >VS2の場合の信号VCBを生成し、この信号V
CBとB相ドライブ回路70から出力されるB相パルスと
の論理積演算をANDゲート38によって行い、AND
ゲート38から偏磁現象検出信号VB が出力された場合
は、B相パルスによって溶接トランス回路18のコアC
で偏磁現象が発生していると判定して、B相パルスの出
力を停止させる。
【0039】従って、A相パルスまたはB相パルスによ
って溶接トランス回路18のコアCに偏磁現象が発生し
たことを検出して、1次溶接電流I1 の通電を制御する
ことが可能となる。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る直流抵抗溶接装置の溶接電
流制御方法および装置によれば、以下の効果が得られ
る。
【0041】溶接トランスの鉄心に巻着された磁束変化
検出手段によって溶接トランスの鉄心に発生する偏磁現
象を検出することができ、この検出結果によって溶接電
流を制御するため、溶接トランスの1次側に配設された
トロイダルコイル等の電流センサによって溶接電流を検
出する従来の方法と比較して、小型で安価な直流抵抗溶
接装置の溶接電流制御方法および装置を得ることが可能
となる。
【0042】さらに、溶接トランスの鉄心に巻着された
磁束変化検出手段によって溶接トランスの鉄心に生ずる
磁束の変化を検出するため、インバータ回路を付勢する
A相パルスおよびB相パルスのパルス幅が異なる溶接電
流の制御が行われる場合であっても、溶接トランスに発
生する偏磁現象を容易に検出することができ、より正確
な溶接電流の制御が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶接電流制御方法を実施する直流
抵抗溶接装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例に示す装置における溶接コントロ
ーラの構成を示すブロック図である。
【図3】図1の実施例に示す装置において、溶接トラン
スの偏磁を検出する動作を示すフローチャートである。
【図4】図1の実施例に示す装置において、A相パルス
によって発生した偏磁を検出する動作を示すタイミング
チャートである。
【図5】図1の実施例に示す装置において、B相パルス
によって発生した偏磁を検出する動作を示すタイミング
チャートである。
【符号の説明】
10…直流抵抗溶接装置 14…コンバータ回路 16…インバータ回路 18…溶接トランス回路 20…溶接ガン部 22…1次電流検出器 24…2次電流検出器 26…溶接コントローラ 28…微分回路 30…電圧設定器 32…第1比較回路 34、38…ANDゲート 36…第2比較回路 40…I/F回路 68…A相ドライブ回路 70…B相ドライブ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 雄浩 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接トランスの鉄心に発生する偏磁現象を
    検出し、該検出された偏磁現象に基づいて溶接電流を制
    御する直流抵抗溶接装置の溶接電流制御方法であって、 溶接トランスの鉄心に生ずる磁束の変化を電圧として検
    出する第1のステップと、 前記検出された電圧を微分して微分電圧を求める第2の
    ステップと、 前記微分電圧と、複数の電圧設定器に予め設定された夫
    々の設定値とを複数の比較手段で比較する第3のステッ
    プと、 前記夫々の比較結果とインバータ回路を付勢するA相パ
    ルスまたはB相パルスとの論理積演算を行う第4のステ
    ップと、 前記論理積演算結果に基づいて溶接トランスに発生する
    偏磁現象を検出する第5のステップと、 前記検出された偏磁現象に基づいて溶接電流を制御する
    ことを特徴とする直流抵抗溶接装置の溶接電流制御方
    法。
  2. 【請求項2】溶接トランスの鉄心に発生する偏磁現象を
    検出し、該検出された偏磁現象に基づいて溶接電流を制
    御する直流抵抗溶接装置の溶接電流制御装置であって、 溶接トランスの鉄心に巻着され、前記鉄心に生ずる磁束
    の変化を電圧として検出する磁束変化検出手段と、 前記磁束変化検出手段に検出された電圧を微分して微分
    電圧を生成する微分手段と、 前記微分電圧を判定するための複数の閾値を設定する設
    定手段と、 前記微分電圧と前記設定手段に設定された夫々の閾値と
    を比較して、複数の比較結果を出力する比較手段と、 前記比較手段から出力される夫々の比較結果と、インバ
    ータ回路を付勢する制御パルスを構成するA相パルスお
    よびB相パルスとの論理積演算をする複数の論理積演算
    手段と、 前記論理積演算結果に基づいて溶接電流を制御すること
    を特徴とする直流抵抗溶接装置の溶接電流制御装置。
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JP (1) JPH06114569A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062730A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Nas Toa Co Ltd 抵抗溶接の監視装置及び監視方法
CN109900971A (zh) * 2017-12-11 2019-06-18 长鑫存储技术有限公司 脉冲信号延时检测方法、装置以及半导体存储器

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