JPH0611416Y2 - コンスタントメッシュ型の変速装置 - Google Patents
コンスタントメッシュ型の変速装置Info
- Publication number
- JPH0611416Y2 JPH0611416Y2 JP10844687U JP10844687U JPH0611416Y2 JP H0611416 Y2 JPH0611416 Y2 JP H0611416Y2 JP 10844687 U JP10844687 U JP 10844687U JP 10844687 U JP10844687 U JP 10844687U JP H0611416 Y2 JPH0611416 Y2 JP H0611416Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission shaft
- transmission
- gear
- clutch hub
- clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンスタントメッシュ式の変速装置に関し、
詳しくは、同軸芯上に配置された2つの軸に跨がってス
リーブがシフト操作されるよう構成された変速装置に関
する。
詳しくは、同軸芯上に配置された2つの軸に跨がってス
リーブがシフト操作されるよう構成された変速装置に関
する。
上記の如く構成された変速装置としては、従来、特開昭
59-194163号公報に示されるものが存在し、この従来例
では、軸とピニオン軸とが同軸芯上に配置されると共
に、ピニオン軸に対してギヤを外嵌し、又、スリーブ外
嵌用のクラッチハブがスプライン嵌合し、このピニオン
軸の端部にクラッチハブの位置を保持するスナップリン
グが取付けられている。
59-194163号公報に示されるものが存在し、この従来例
では、軸とピニオン軸とが同軸芯上に配置されると共
に、ピニオン軸に対してギヤを外嵌し、又、スリーブ外
嵌用のクラッチハブがスプライン嵌合し、このピニオン
軸の端部にクラッチハブの位置を保持するスナップリン
グが取付けられている。
しかし、前記従来例では、ピニオン軸に外嵌するギヤ及
びクラッチハブ夫々がスナップリングによって、ピニオ
ン軸の軸芯方向への移動が規制される状態で装着される
ので、スナップリング嵌め込み用の環状溝を比較的高い
精度で形成しなくてはならない。
びクラッチハブ夫々がスナップリングによって、ピニオ
ン軸の軸芯方向への移動が規制される状態で装着される
ので、スナップリング嵌め込み用の環状溝を比較的高い
精度で形成しなくてはならない。
又、クラッチハブは軸芯方向での寸法が大きいほどスリ
ーブの姿勢を安定させることになるが、この寸法を大き
く設定すると変速系を大型化することに繋がる。
ーブの姿勢を安定させることになるが、この寸法を大き
く設定すると変速系を大型化することに繋がる。
本考案の目的は同軸芯上に配置された2つの軸に跨がっ
てスリーブがシフト操作されるコンスタントメッシュ型
の変速装置の合理的な改造によって、クラッチハブ及び
軸に外嵌するギヤの軸芯方向での配置を簡単な構造で精
度高く決めると共に、この変速系を大型化させること無
くスリーブの姿勢を安定させる点にある。
てスリーブがシフト操作されるコンスタントメッシュ型
の変速装置の合理的な改造によって、クラッチハブ及び
軸に外嵌するギヤの軸芯方向での配置を簡単な構造で精
度高く決めると共に、この変速系を大型化させること無
くスリーブの姿勢を安定させる点にある。
本考案の特徴は、伝動下手側の端部にクラッチギヤを備
えた第1伝動軸と同軸芯上に第2伝動軸を設け、この第
2伝動軸上で前記第1伝動軸に対して遠い側から順に、
第1伝動軸からギヤ伝動機構を介して動力が伝えられ、
かつ、クラッチギヤを備えた遊転ギヤ、この第2伝動軸
にトルク伝動状態で外嵌し、かつ、外面にスリーブ外嵌
用のスプライン部を形成したクラッチハブ、このクラッ
チハブを前記遊転ギヤ側に締付けるべく第2伝動軸に螺
合するナット夫々を配置すると共に、このナットの最大
径と前記クラッチハブに形成したスプライン部の谷径と
を略一致させてある点にあり、その作用、及び効果は次
の通りである。
えた第1伝動軸と同軸芯上に第2伝動軸を設け、この第
2伝動軸上で前記第1伝動軸に対して遠い側から順に、
第1伝動軸からギヤ伝動機構を介して動力が伝えられ、
かつ、クラッチギヤを備えた遊転ギヤ、この第2伝動軸
にトルク伝動状態で外嵌し、かつ、外面にスリーブ外嵌
用のスプライン部を形成したクラッチハブ、このクラッ
チハブを前記遊転ギヤ側に締付けるべく第2伝動軸に螺
合するナット夫々を配置すると共に、このナットの最大
径と前記クラッチハブに形成したスプライン部の谷径と
を略一致させてある点にあり、その作用、及び効果は次
の通りである。
上記特徴を例えば第1図及び第2図に示すように構成す
ると、ナット(14)の締付けによって第2伝動軸(2)に対
する遊転ギヤ(6)及びクラッチハブ(9)の位置が決まるの
で、従来例のようにスナップリングを用いるものとは異
なり、遊転ギヤ(6)とクラッチハブ(9)との間隔を微妙に
調節できると共に、スリーブ(10)の軸芯方向での寸法を
大きくせずとも、該スリーブ(10)をナット(14)の外面(1
4a)に接触させてこのスリーブ(10)を安定的に支持でき
ることになる。
ると、ナット(14)の締付けによって第2伝動軸(2)に対
する遊転ギヤ(6)及びクラッチハブ(9)の位置が決まるの
で、従来例のようにスナップリングを用いるものとは異
なり、遊転ギヤ(6)とクラッチハブ(9)との間隔を微妙に
調節できると共に、スリーブ(10)の軸芯方向での寸法を
大きくせずとも、該スリーブ(10)をナット(14)の外面(1
4a)に接触させてこのスリーブ(10)を安定的に支持でき
ることになる。
従って、ナットを用いる程度の改造によってクラッチハ
ブ及びギヤの軸芯方向での位置設定を比較的簡単な操作
で精度高く行うと共に、この変速系を大型化させること
無くスリーブの姿勢を安定させることが可能となったの
である。
ブ及びギヤの軸芯方向での位置設定を比較的簡単な操作
で精度高く行うと共に、この変速系を大型化させること
無くスリーブの姿勢を安定させることが可能となったの
である。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図には農用トラクタにおける走行変速系の一部を示
してあり、この走行変速系では主変速装置(図示せず)
からの動力が第1伝動軸(1)に伝えられ、この第1伝動
軸(1)からの動力は、コンスタントメッシュ型の副変速
装置(A)を介して、第1伝動軸(1)と同軸芯上に配置され
た第2伝動軸(2)に伝えられると共に、この第2伝動軸
(2)の端部に一体形成したベベルピニオンギヤ(3)に伝え
られるように構成されている。
してあり、この走行変速系では主変速装置(図示せず)
からの動力が第1伝動軸(1)に伝えられ、この第1伝動
軸(1)からの動力は、コンスタントメッシュ型の副変速
装置(A)を介して、第1伝動軸(1)と同軸芯上に配置され
た第2伝動軸(2)に伝えられると共に、この第2伝動軸
(2)の端部に一体形成したベベルピニオンギヤ(3)に伝え
られるように構成されている。
又、副変速装置(A)は、第2伝動軸(1)の端部にクラッチ
ギヤ(4a)を備えた状態で一体形成された出力ギヤ(4)
と、第2伝動軸(2)に対してニードルベアリング(5)を介
して遊転自在に外嵌し、かつ、クラッチギヤ(6a)を備え
た状態の遊転ギヤ(6)と、これらのギヤ(4),(6)を伝動状
態にするよう、夫々のギヤ(4),(6)と咬合する大径、小
径ギヤ(7),(8)と、第2伝動軸(2)にスプライン嵌合する
クラッチハブ(9)と、このクラッチハブ(9)の外面に形成
されたスプライン部(9a)に外嵌するスリーブ(10)とで成
り、前記2つのクラッチギヤ(4a),(6a)のうちの一方に
スリーブ(10)を嵌合させることで高低2段階の変速速度
が得られるように構成されている。
ギヤ(4a)を備えた状態で一体形成された出力ギヤ(4)
と、第2伝動軸(2)に対してニードルベアリング(5)を介
して遊転自在に外嵌し、かつ、クラッチギヤ(6a)を備え
た状態の遊転ギヤ(6)と、これらのギヤ(4),(6)を伝動状
態にするよう、夫々のギヤ(4),(6)と咬合する大径、小
径ギヤ(7),(8)と、第2伝動軸(2)にスプライン嵌合する
クラッチハブ(9)と、このクラッチハブ(9)の外面に形成
されたスプライン部(9a)に外嵌するスリーブ(10)とで成
り、前記2つのクラッチギヤ(4a),(6a)のうちの一方に
スリーブ(10)を嵌合させることで高低2段階の変速速度
が得られるように構成されている。
同図に示すように、第2伝動軸(2)は2つのベアリング
(11),(11)によってミッションケース内壁(12)支持され
ると共に、前記遊転ギヤ(6)は、ベアリング(11)に対し
てカラー(13)を介してこの側への移動規制が行われ、
又、クラッチハブ(9)は、遊転ギヤ(6)との接当によって
この側への移動規制が行われ、第2伝動軸(2)に螺合す
るナット(14)によって軸端側への移動規制が行われてい
る。
(11),(11)によってミッションケース内壁(12)支持され
ると共に、前記遊転ギヤ(6)は、ベアリング(11)に対し
てカラー(13)を介してこの側への移動規制が行われ、
又、クラッチハブ(9)は、遊転ギヤ(6)との接当によって
この側への移動規制が行われ、第2伝動軸(2)に螺合す
るナット(14)によって軸端側への移動規制が行われてい
る。
そして、第2図に示すようにナット(14)の外面(14a)の
一部が、第2伝動軸(2)の軸芯を中心とする円形に成形
され、かつ、この成形面の半径とクラッチハブ(9)に形
成したスプライン部(9a)の谷径とを略一致させること
で、スリーブ(10)の操作時にはナット(14)の外面(14a)
によってスリーブ(10)を支持する結果、安定した姿勢で
スリーブ(10)の操作が行われるように構成されている。
一部が、第2伝動軸(2)の軸芯を中心とする円形に成形
され、かつ、この成形面の半径とクラッチハブ(9)に形
成したスプライン部(9a)の谷径とを略一致させること
で、スリーブ(10)の操作時にはナット(14)の外面(14a)
によってスリーブ(10)を支持する結果、安定した姿勢で
スリーブ(10)の操作が行われるように構成されている。
尚、第1図において、第1、第2伝動軸(1),(2)の上部
位置に仮想線で表されている伝動軸(15)はPTO軸(図
示せず)に対するものである。
位置に仮想線で表されている伝動軸(15)はPTO軸(図
示せず)に対するものである。
本考案は上記実施例以外に例えば、農作業車あるいは運
搬車に適用して良く、又、ナットは全周が円形のもので
あっても良い。
搬車に適用して良く、又、ナットは全周が円形のもので
あっても良い。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
図面は本考案に係るコンスタントメッシュ型の変速装置
の実施例を示し、第1図は該変速装置の縦断側面図、第
2図は第1図のII−II線断面図である。 (1)……第1伝動軸、(2)……第2伝動軸、 (4a)……クラッチギヤ、(6)……遊転ギヤ、 (6a)……クラッチギヤ、(9)……クラッチハブ、 (9a)……スプライン部、(10)……スリーブ、 (14)……ナット。
の実施例を示し、第1図は該変速装置の縦断側面図、第
2図は第1図のII−II線断面図である。 (1)……第1伝動軸、(2)……第2伝動軸、 (4a)……クラッチギヤ、(6)……遊転ギヤ、 (6a)……クラッチギヤ、(9)……クラッチハブ、 (9a)……スプライン部、(10)……スリーブ、 (14)……ナット。
Claims (1)
- 【請求項1】伝動下手側の端部にクラッチギヤ(4a)を備
えた第1伝動軸(1)と同軸芯上に第2伝動軸(2)を設け、
この第2伝動軸(2)上で前記第1伝動軸(1)に対して遠い
側から順に、第1伝動軸(1)からギヤ伝動機構を介して
動力が伝えられ、かつ、クラッチギヤ(6a)を備えた遊転
ギヤ(6)、この第2伝動軸(2)にトルク伝動状態で外嵌
し、かつ、外面にスリーブ(10)外嵌用のスプライン部(9
a)を形成したクラッチハブ(9)、このクラッチハブ(9)を
前記遊転ギヤ側に締付けるべく第2伝動軸(2)に螺合す
るナット(14)夫々を配置すると共に、このナット(14)の
最大径と前記クラッチハブ(9)に形成したスプライン部
(9a)の谷径とを略一致させてあるコンスタントメッシュ
型の変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10844687U JPH0611416Y2 (ja) | 1987-07-15 | 1987-07-15 | コンスタントメッシュ型の変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10844687U JPH0611416Y2 (ja) | 1987-07-15 | 1987-07-15 | コンスタントメッシュ型の変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6415843U JPS6415843U (ja) | 1989-01-26 |
JPH0611416Y2 true JPH0611416Y2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=31343782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10844687U Expired - Lifetime JPH0611416Y2 (ja) | 1987-07-15 | 1987-07-15 | コンスタントメッシュ型の変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0611416Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-07-15 JP JP10844687U patent/JPH0611416Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6415843U (ja) | 1989-01-26 |
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