JPH06113988A

JPH06113988A - 自己推進型産業用掃除機械

Info

Publication number: JPH06113988A
Application number: JP5164846A
Authority: JP
Inventors: Robert D Hennessey; ロバート・ディー・ヘネシー; Michael S Wilmo; マイケル・エス・ウィルモ
Original assignee: Tennant Co
Current assignee: Tennant Co
Priority date: 1992-07-02
Filing date: 1993-07-02
Publication date: 1994-04-26
Also published as: EP0577288B1; DE69313539T2; EP0577288A2; US5231725A; EP0577288A3; DE69313539D1

Abstract

(57)【要約】【目的】少なくとも大型の産業用スイーパ及びスクラ
バにおいて、機械の操作者が刷子を交換するために容易
に採用することの出来る、迅速な工具不要の手段を提供
すること。【構成】床、又は屋外の表面を拭き取り、又は擦り取
る機械は、掃除する面に対して回転する一又は二以上の
水平方向の円筒状刷子２２を備えている。工具を使用せ
ずに、かかる刷子２２を迅速に取り外し且つ交換する新
規な手段が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、拭き取り掃除機械（ス
イーパ）、及び多くのスクラバの刷子を工具無しで交換
する手段に関する。

【０００２】

【従来の技術】建物の床及び舗装した屋外領域を掃除す
るスイーパ、及び多くのスクラバは、掃除すべき表面に
接して回転する、水平方向に取り付けた円筒状刷子を備
えている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】かかる刷子と表面とが
接触することは、最終的に、刷子を摩耗させ、従って刷
子は、機械から時々、取り外し、新品、又は再生した刷
子と交換しなければならない。又、刷子は、検査のため
に時々、取り外し、又は均一に摩耗するように交換しな
ければならない。これら保守作業が十分な頻度で行わ
れ、従って、その刷子の取り外し及び交換を迅速且つ容
易に実施し得るように設計されている場合、機械の操作
者は、相当な時間的節約が可能である。

【０００４】この必要性は、古くから認識されており、
この点に関し各種の努力が為されてきた。その一例は、
米国特許第3,892,003号の明細書に記載されている。該
米国特許には、捩れ剛性のクロス部材に取り付けられた
二つの刷子アームの間に回転可能に取り付けられた刷子
を備える小型のスイーパが図示されている。一つのアー
ムは、十分に可撓性であり、このため、該刷子に加えた
指の圧力により、該アームは刷子から反発動作して離れ
る。これにより刷子を取り外すことが可能となる。この
構造は、刷子アームが手でばね反発動作させるのに十分
に軽量であり、しかも所期の目的のためには、十分に堅
牢である小型のスイーパに適している。しかし、搭乗型
産業用機械のような大型のスイーパ及びスクラバーの場
合、より耐久性のある刷子アームが必要とされ、これら
アームは、当然、指の圧力で曲げることは出来ない。

【０００５】これらより大型の機械において、捩り剛性
のクロス部材と一つの刷子アームとの間には、一般にあ
る形態のボルト接続部が設けられる。刷子は、ボルトを
緩めた後に一つの刷子アームをクロス部材から取り外す
ことが出来、勿論、この刷子の交換は、その接続部を再
度、ボルト止めすることを含む。これら最良の設計は、
作業を開始したならば約５分以内で刷子の交換を可能に
する。しかし、このためには、スイーパが使用される場
所で入手することは出来ない、レンチが必要とされる。
又、工具を使用しないならば、機械の操作者自身が機械
の保守を行うことが出来るが、工具が必要であるなら
ば、その作業は、保守要員が行わなければならない。か
かる作業の計画には、遅れが生じることがある。従っ
て、少なくとも大型の産業用スイーパ及びスクラバにお
いて、機械の操作者が刷子を交換するために容易に採用
することの出来る、迅速な工具不要の方法の開発が古く
から課題とされている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明において、工具を
使用せずに取り外し且つ交換し得るような方法で二つの
刷子アームの一方を捩り剛性なクロス部材に着脱可能に
結合させる。この刷子アームを取り外した後、刷子を容
易に取り外し且つ交換することが出来る。クロス部材
は、止めピンが締まり嵌めされた、リーマ穴を有するフ
ランジ付き端部を備えており、該止めピンは、フランジ
の表面を幾分、越えて伸長する。着脱可能な刷子アーム
には、適合する滑り嵌め止め穴が形成され、二つの部品
を互いに固着するため、片手の指で容易に操作すべく、
ラッチが設けられる。このラッチ及び止めピンは、刷子
を迅速、容易に且つ工具を使用しない方法で交換すると
いう方法に適合する条件を満足させるような方法で刷子
アームをフランジ止めしたクロス部材に取り付ける。

【０００７】機能的な付属装置を提供し、工具を使用せ
ずに作動させることの出来る、その他の機構がある。例
えば、一つの選択可能な設計は、大きい握部を有する一
つの特殊なボルトと共に、上述のような止めピンを使用
し、レンチを使用せずに締め付け、刷子アームをクロス
部材に固着することが出来るようにするものである。し
かし、大きい握部であってもレンチのように大きいてこ
力を作用させることは出来ず、このためボルトは、強固
に締め付けることが出来ず、緩む可能性がある。又、大
きい握部は、回転させることが容易でなく、又、相当な
スペースを必要とする。現在、ラッチが本発明の使用に
好適な取り付け手段である。

【０００８】刷子アームとクロス部材とを捩り結合させ
るために止めピンが使用される。その他の方法でも、こ
れと同一の目的を達成することが出来るが、例えば、刷
子アームに適合する六角穴を形成すると共に、クロス部
材の端部に六角形ボスを形成し、又はスプライン端部を
スプライン穴に結合させることも可能である。これら何
れの構造、及び機械技術の当業者に公知のその他の方法
は、本発明の目的を達成するのに有用であろうが、製造
上の便宜性の点で、止めピンが好適である。二つの止め
ピンで十分であるが、所望であれば、より多くの止めピ
ンを使用することも可能である。

【０００９】

【実施例】図１を参照すると、本発明が有利に具体化さ
れた典型的な搭乗型産業用スイーパが符号１０で示して
ある。該スイーパ１０は、本発明を適用する点を除け
ば、完全に従来型式のものである。該スイーパ１０は、
フレーム１２を有し、二つの前輪１４（その一方のみ図
示）及び一つの後輪１６により支持されており、これら
車輪が機械を駆動し且つ舵を取る。操作者用の座席１８
及び舵取りハンドル２０が設けられている。スイーパ１
０のその他の多くの特徴は、本発明に関係せず、従って
図示せず、又は図示する場合でも、これらを当該技術分
野で周知であるため、これについて説明はしない。

【００１０】スイーパ１０には、完全に従来型式の主た
る拭き取り刷子２２が設けられている。該刷子２２は、
拭き取る床又はその他の面２６に接触する。図２に最も
良く図示するように、刷子２２は、円筒状コア管２５に
固定された剛毛タフト２４から成る。

【００１１】刷子２２は、二つの刷子アーム２８、３０
上に回転可能に支持される。刷子駆動アーム２８は、液
圧管３４により液圧の供給を受ける液圧モータ（図示せ
ず）が取り付けられており、該液圧モータは、符号３２
で示す回転可能な駆動プラグ内にあり、該駆動プラグを
回転させる。駆動プラグ３２は、その表面にスプライン
を備え、該スプラインがコア管２５の内側のスプライン
に嵌まり、刷子２２は図１に矢印３６で示すように回転
される。刷子のアイドラーアーム３０は、ボール軸受に
よりアーム３０に回転可能に取り付けられた、符号３８
で示すアイドラープラグを備えている。図２に図示する
ように、駆動アーム２８は、左側にあり、アイドラーア
ーム３０は右側にあるが、所望であれば、これの位置は
逆にすることも出来る。

【００１２】刷子アーム２８、３０は、刷子２２を適正
に支持し得るように、互いに一定の整合状態に保持しな
ければならず、このため、これら刷子アーム２８、３０
は、捩り剛性のクロスシャフト４０の両端に取り付けら
れる。該クロスシャフト４０は、二つのブラケット４４
にボルト止めした二つのフランジ軸受４２内に取り付け
られる。これら軸受は、刷子２２のハウジングの一部で
ある刷子ラップ４６に溶接、又はその他の方法で取り付
けられ、機械のフレーム１２の構造体的一部である。ク
ロスシャフト４０は、所望であれば、該クロスシャフト
４０に溶接、又はその他の方法で取り付けたリフトレバ
ー４８を備えることが出来る。レバー４８は、図１に両
端付き矢印４９で示すように刷子２２の上昇及び下降を
制御する制御装置に接続することが出来る。この刷子の
上下動は、クロスシャフト４０内に中心決めした円弧に
沿って行われ、又、軸受４２内で回転するクロスシャフ
ト４０がこれに対応する。

【００１３】図２に図示するように、クロスシャフト４
０の各端部には、該クロスシャフト４０に嵌まり且つ該
シャフト４０にピン止めされたハブを有するフランジ付
き部材が設けられる。クロスシャフト４０の左端部に
は、ピン５２によりシャフト４０に取り付けたフランジ
部材５０がある。フランジ部材５０は、一つのねじ穴及
び二つのリーマ穴を備えている。二つの止めピン５４
（その一方のみ図示）がリーマ穴に押し込まれ、フラン
ジの表面を越えて突出する。刷子駆動アーム２８は、止
めピンと整合した二つの滑り嵌め穴と、フランジのねじ
穴と整合された一つの隙間ボルト穴と、を備えている。
ボルト５６は、アーム２８を通って進み、フランジ付き
部材５０に捩込まれ、このため二つの止めピン５４及び
一つのボルト５６がフランジ部材５０のピン５２と協働
し、刷子の駆動アーム２８をクロスシャフト４０に強固
に取り付ける。上述のことは、全て従来型式のものであ
る。本発明を適用する構造体を理解し得るように上記の
説明を記載した。以下に本発明の好適な実施例を説明す
る。

【００１４】クロスシャフト４０の右端部には、フラン
ジ付き部材５８がある。該フランジ付き部材５８は、シ
ャフト４０が嵌まるように穴が形成され、ピン５２によ
りピン止めされ、止めピン５４がその内に挿入される二
つのリーマ穴を備える点で、フランジ付き部材５０と同
様である。しかし、フランジ付き部材５８は、ボルト５
６のようなボルト用ねじが形成されていない。その代わ
り、該部材には、スペーサ６０及び打撃板又は箱６２が
取り付けられており、該打撃板、又は箱６２は、ラッチ
組立体６４と協働する。

【００１５】刷子のアイドラーアーム３０は、フランジ
付き部材５８の止めピン５４に適合する二つの滑り嵌め
穴６６を有する。又、該アーム３０には、ラッチ組立体
６４が取り付けられる。ラッチ組立体６４は、例えば、
ペンシルベニア州、コンコードビルのサウスコ・ファス
ナーズ（Southco Fasteners）が製造する部品番号A7-10
-351-20のような市販のものとすることが出来る。該ラ
ッチ組立体６４は、係合位置６８と解放位置７０との間
を動くハンドル６７を備えている。ラッチ組立体の舌状
体７２は、該ラッチ組立体が係合するとき、打撃箱６２
に入り、刷子アーム３０をフランジ付き部材５８に強固
に保持する。しかし、ラッチハンドル６７を位置７０ま
で引っ張ることにより、打撃箱６２内の舌状体７２の係
合を解放させることが出来、その後は、スリップアーム
３０を止めン５４から滑り出させ、アイドラープラグ３
８を刷子管２５から引き出すことは、容易な作業であ
る。次に、刷子２２を駆動プラグ３２から引き出し、機
械から取り外すことが出来る。刷子２２の交換作業は、
上記手順を逆にするだけで済む極めて簡単な作業であ
る。

【００１６】本発明は、産業用拭き取り掃除機械への適
用例について説明したが、同一の刷子交換の伴う問題点
は、多くの産業用スクラバで経験されており、刷子をこ
れらスクラバに取り付ける方法は、産業用スイーパと同
様に産業用スクラバに本発明を適用することを可能にす
る。

【００１７】本発明の好適な実施例及び幾つかの変形例
について図示し、説明し且つ示唆したが、本発明の基本
的原理から逸脱せずに、適当な付加的な応用例、変形
例、置換及び変更を加え得ることを理解すべきである。
故に、本発明は、請求の範囲の記載の事項以外で限定さ
れることはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】その内部に具体化された本発明を示すため、一
部の外側カバー部分を切り欠いた典型的な搭乗型産業用
床スイーパの図である。

【図２】図１の線２−２に沿った図である。

【図３】その他の部品は省略し、捩り剛性のクロス部材
のフランジ付き端部を示す、図２の線３−３に沿った断
面図である。

【図４】その他の部品は省略した取り外し可能な刷子ア
ームを示す、図２の線３−３に沿った断面図である。

【符号の説明】

１０スイーパ１２フレー
ム１４前輪１６後輪１８座席２０ハンド
ル２２拭き取り刷子２４剛毛タ
フト２５円筒状コア管２６床２８刷子駆動アーム３０刷子ア
イドラーアーム３２駆動プラグ３４液圧管３６矢印３８アイド
ラープラグ４０クロスシャフト４２フラン
ジ軸受４４ブラケット４６刷子ラ
ップ４８リフトレバー４９両端付
き矢印５０フランジ部材５２ピン５４止めピン５６ボルト５８フランジ付き部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者マイケル・エス・ウィルモアメリカ合衆国ミネソタ州55428，クリスタル，フィフティス・アベニュー・ノース 7018

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】自己推進型産業用掃除機械にして、水平方向に取り付けられた回転可能な円筒状掃除刷子
と、前記刷子に対して略平行に且つ該刷子から半径方向に離
間して伸長する捩り剛性の接続部材と、前記接続部材の各端部に取り付けられた剛性なアームで
あって、そのアームの各々が、前記刷子の一端を支持す
る剛性なアームと、前記アームの一方を解放して前記刷子の取り外し又は交
換を許容する手操作手段と、を備え、前記手操作手段が、前記アームの前記一つを前記接続部
材に取り付けた状態に保持し得るように配置され、前記
手操作手段を解放することにより、前記接続部材及び刷
子から前記一つのアームを取り外すのを許容することを
特徴とする掃除機械。
【請求項２】請求項１に記載の掃除機械にして、前記手操作手段が、前記接続部材の一端に取り付けられ
た打撃部材と、前記一つのアームに取り付けられた可動
の固定手段と、を備えることを更に特徴とする掃除機
械。
【請求項３】請求項２に記載の掃除機械にして、前記固定手段が、前記一つのアームに枢動可能に取り付
けられることを更に特徴とする掃除機械。
【請求項４】請求項３に記載の掃除機械にして、前記一つの剛性なアームを前記接続部材に取り付ける手
段がその間に摺動接続部を備えることを更に特徴とする
掃除機械。
【請求項５】請求項４に記載の掃除機械にして、前記摺動接続部が、前記剛性な接続部材から外方に伸長
する複数のピンと、前記一つの剛性なアームに形成された複数の開口部と、
を備えることを更に特徴とする掃除機械。
【請求項６】請求項１に記載の掃除機械にして、前記手操作手段が、ラッチであることを更に特徴とする
掃除機械。