JPH0671565A - 路面標識の研磨装置 - Google Patents

路面標識の研磨装置

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JPH0671565A
JPH0671565A JP16392991A JP16392991A JPH0671565A JP H0671565 A JPH0671565 A JP H0671565A JP 16392991 A JP16392991 A JP 16392991A JP 16392991 A JP16392991 A JP 16392991A JP H0671565 A JPH0671565 A JP H0671565A
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JP
Japan
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road surface
nozzle
shaft
main body
attached
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JP16392991A
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Inventor
Hideo Asano
日出男 浅野
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NIPPON KOTSU SANGYO KK
UEITEKU KK
Nippon Polyester Co Ltd
Original Assignee
NIPPON KOTSU SANGYO KK
UEITEKU KK
Nippon Polyester Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 路面に表示された各種の標識を高圧水によっ
て研磨もしくはピーリングして標識の表面の清浄化し、
視認性を向上させると共に、汚損した標識を除去するた
の研磨装置を提供する。 【構成】 左右独立した動車輪4とキャスター車輪5を
有する装置本体2内に、路面に対して高圧水を噴射する
ための多数の噴射孔11a,11bを設けたノズル10
a,10bを有する1対のノズルヘッド9a,9bを位
相回転自在に設ける。ノズル回転用モータ13を駆動し
てノズルヘッド9a,9bを回転させ、ノズル10a,
10bの噴出孔11a,11bから噴射する高圧水で路
面の標識を研磨もしくはピーリングする。ノズルヘッド
9a,9bは操作ハンドル7によって上下動し、路面と
ノズルとの距離を変え高圧水の噴射角度や噴射圧を調節
することができ、固定用ハンドル18を操作することに
よって路面に対するノズルの固定角度を変更し、施工幅
を調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、路面にペイント等で
標示したラインマークなどの標識が汚れや経時変化によ
って劣化して視認性が低下した場合、その表面を清浄化
し、あるいは新しい標識に塗り変えるために標識の表面
を研磨あるいはピーリング(皮剥ぎ)するための路面標
識の研磨装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】路面には、ペイントで文字や記号、線な
どからなる各種の交通標識や横断歩道などの標識が表示
されている。かゝる路面に標示された標識は日時の経過
につれて汚損し、あるいは表面が劣化して視認性が悪化
するので、視認性が悪くなった標識はその表面を高圧水
で洗浄することによって視認性の向上を図ると共に、損
傷したり古くなった標識はこれを超硬フライスカッター
を使用して標示を削り取ったり、ショットブラスト工法
によって表面を研削し、改めて路面に必要な標識をペイ
ントしたり、研削した部位を再ペイントしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】標識の視認性の向上の
ための作業において、人手によるはつり作業は仕上がり
にムラが多く、作業時間が長い割合に施工量が少なく不
能率であるうえ、作業者に多くの労力を強いる割りには
視認性の向上がさほど期待できない。一方、塗り替えの
ための標識のはつりや除去作業における超硬フライスカ
ッターの使用は、超硬フライスカッターの消耗があるう
え、施工時の騒音、振動及び塵埃の飛散なども生ずる。
また、ショットブラスト工法においては、超硬フライス
カッター使用の場合とほゞ同じ問題があることに加え
て、施工表面に微細なクラックが残り易くコンクリート
の強度を低下させるという問題がある。
【0004】この発明はかゝる現状に鑑み、汚損等によ
る路面標識の視認性の低下を回復するために汚損面を高
圧水によって研磨あるいはピーリングしてほゞ元の清浄
な状態に回復させることができると共に、研磨やピーリ
ングの幅、さらには使用する高圧水の噴射圧や噴射角度
などを自在に調節することによって作業能率の大幅な向
上と品質の安定した施工を行うことのできる路面標識の
研磨装置を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明における路面標識の研磨装置は、走行用モ
ータによって駆動する左右独立した1対の動車輪と単数
または複数のキャスター車輪とによって走行する装置本
体の下方に、路面に対して高圧水を噴射するための多数
の噴射孔を設けたノズルを有する1対のノズルヘッドを
所定の間隔を存して位相回転可能に装着し、前記ノズル
の路面に対する固定角度を可変とすることによって路面
に表示された標識に対する研磨またはピーリング幅を自
在に調節可能とすると共に、路面とノズルとの上下方向
における間隔を調節自在とすることによってノズルから
噴射される高圧水の噴射圧や噴射角度を自在に調節可能
としたことを特徴とするものである。
【0006】路面に表示された標識に対する研磨または
ピーリング幅を自在に調節可能とするため、この発明の
路面標識の研磨装置おいては、路面に対して高圧水を噴
射するための多数の噴射孔を設けたノズルを有する1対
のノズルヘッドは、各ノズルヘッドの上端部を装置本体
内にノズルヘッド回転用モータの駆動によって回転可能
に装着された主回転軸の基端部に設けられたピニオンに
噛み合う1対のギアの中心を貫通して、前記主回転軸の
外側に独立して所定の範囲内で回転する副回転軸の基端
に取付けられたブラケットに装着すると共に、前記副回
転軸の上端部に該副回転軸を手動で回動させるためのレ
バーを取付け、該レバーの先端側に固定ハンドルを上下
動自在に装着し、該固定ハンドルの先端を副回転軸の外
側に設けた固定外筒に設けた係止板に同一円弧上に配設
した複数の係止孔に選択自在に係合させることによっ
て、主回転軸の基端部に設けたブラケットの装置本体に
対する固定方向を調節し、もってブラケットに取付けら
れた1対のノズルヘッドの路面に対する固定角度を所定
の範囲内で可変としている。
【0007】また、路面とノズルとの上下方向における
間隔を調節自在とすることによってノズルから噴射され
る高圧水の噴射圧や噴射角度を自在に調節可能とするた
め、この発明の路面標識の研磨装置おいては、前項記載
の路面標識の研磨装置において、装置本体内に固定した
取付部材に左右1対のリンク部材を上下方向に所定の間
隔を存して配設して平行リンク機構を構成する各リンク
部材の基端部を回動可能に軸支すると共に、各リンク部
材の先端部を前記固定外筒の側面部に一端を固定した可
動ブラケットの他端に回動自在に軸支し、該可動ブラケ
ットの一部に先端部にねじを設けた軸部材の基端を取付
け、該軸部材の先端部を装置本体上に突出させ、突出し
た軸部材の先端部に昇降用ハンドルを設け、該昇降用ハ
ンドルを操作することによって取付部材に軸支した基端
部を支点として平行リンク機構を上下動させ、もって前
記平行リンク機構と連動する可動ブラケットを上下動さ
せて路面と装置本体内も設けたノズルとの上下方向にお
ける間隔を調節自在とすることによってノズルから噴射
される高圧水の噴射圧や噴射角度を自在に調節可能とし
ている。
【0008】さらに、この発明の路面標識の研磨装置
は、装置本体を構成する車枠の下方に、キャスター車輪
と左右独立の動車輪を装着すると共に、車枠内に両端部
に出力スプロケットを装着した駆動軸を軸承し、該駆動
軸に噛合歯部を有する入力スプロケットを回転自在に軸
着し、該入力スプロケットの歯部に相対した噛合歯部を
有するクラッチを前記駆動軸に設けたキーに沿ってスラ
イド自在に取付けると共に、該クラッチの作動溝内に基
端を車枠に固定した支点に枢支した円筒突起を有するク
ラッチレバーの一部を係合させ、前記駆動軸の入力スプ
ロケットと減速機構を有する走行用モータの出力軸に設
けたスプロケットとを1次チェーンで連結させ、かつ前
記駆動軸の両端に設けた前記出力スプロケットと、左右
別個に設けた動車輪の車軸に固定したトルク制限スプロ
ケットとをそれぞれ2次チェーンで連結し、クラッチを
切ることによって手動で走行可能とすると共に、一方の
動車輪に負荷を与えることによって負荷が加わった動車
輪を支点として方向転換をさせるよう構成したことを特
徴としている。
【0009】
【作用】この発明の路面標識の研磨装置は、ウォータジ
ェット装置で発生させた高圧水(500〜1000kg
・f/cm2)を高圧水ホースを介して受け入れ、ノズ
ル回転用モータによって前後1対のノズルヘッドを所定
の回転数で回転させ、ノズルヘッドの下部に設けたノズ
ルの各噴射孔から高圧水を噴射して汚損した路面標識の
研磨、ピーリングおよび洗浄を行うものである。
【0010】前記1対のノズルヘッドは、下面に設けた
多数の噴出孔を配設した直線状のノズルが互いに接触し
ないように個々に同速で動方向に回転して装置本体の走
行にしたがって路面の標識を研磨もしくはピーリングす
るものである。前記1対のノズルヘッドは、路面に対す
る固定角度を装置本体の前後方向の位置から角度90°
までの範囲で段階的に調整できるようにしたので、路面
の標示幅に合わせて研磨のための施工幅を変更すること
ができると共に、手動によってノズルヘッドを上下に調
整することができるので、路面に対する高圧水の噴射圧
力と噴射角度を適宜に調整することができる。
【0011】また、この発明の路面標識は、装置本体に
走行用モータによって走行する左右独立の動車輪を、ク
ラッチを有する駆動軸の出力スプロケットと連動させる
と共に、各動車輪にトルク制限スプロケットを具備せし
め、クラッチの係合を解くことによって装置本体をモー
タ以外の動力で走行させることができ、一方の動車輪側
に負荷を与えることによって他方の動車輪を一方の動車
輪を支点として円方向に楽に回転させることができる。
【0012】なお、この発明の路面標識の研磨装置は、
当該研磨装置に供給するための水タンク、高圧水の発生
のための前記ウォータジェット装置及び研磨等のための
電源となるエンジン発電機などと共に、これらをトラッ
クに搭載して目的とする場所に移動し、研磨装置をトラ
ックから降ろして高圧水のホースと電源コードを伸ばし
て所定の路面を研磨するもので、これるによって優れた
機動力を発揮して能率よく研磨、ピーリングすることが
できるものである。
【0013】
【実施例】以下、この発明の路面標識の研磨装置の実施
例を添付の図面に基づいて具体的に説明する。
【0014】この発明の路面標識の研磨装置1は、外観
形状が図1に示すように、先端側が先細りし、かつ下方
に向けて次第に傾斜する装置本体2からなるもので、該
装置本体2の基端部の上面には後方に上り傾斜させた操
縦のための計器類を具備した計器取付部材3を設け、該
計器取付部材3の左右の側面部に研磨装置1を制御する
ための操縦桿3a,3bを突設したものである。
【0015】装置本体2の下部には、前端部には1対の
キャスター車輪5が取付けられていると共に、後端側に
は後述の可変速の走行用モータ26によって駆動される
左右独立した動車輪4,4とを具備し、これらによって
路面上を安定して移動するように構成されている。な
お、6はウォータージェット装置(図示せず)によって
発生させた高圧水(500〜1000kg・f/cm
2)を装置本体2内に導入するための回転継手を、7は
後述する1対のノズルヘッド9a,9bを昇降させるた
めの操作ハンドルを、8は電源コードを示すものであ
る。
【0016】この研磨装置1の装置本体2内には、高圧
水の噴射系統に関連した一連の機器類を収納し、その周
囲を側板2aと天板2bとによって囲ったもので、図2
に示すように走行用モータ26の回転を左右独立の動車
輪4,4に伝えてキャスター車輪5と共に移動する装置
本体2の下部に、多数の噴出孔11aを直線状に2列に
点在配設させ、かつ相互に反対側の斜め下方に向けて高
圧水を噴射するよう構成したノズル10aを有するノズ
ルヘッド9aと、同じく多数の噴出孔11bを直線状に
2列に点在配設させ、かつ相互に反対側の斜め下方に向
けて高圧水を噴射するよう構成したノズル10bを有す
るノズルヘッド9bとの1対を、その直線状の各ノズル
10aと10bとが回転によって互いに接触しないよう
に角度を変えて設けたもので、図においては互いに直角
の方向となるように装置本体2の前後方向に設けたもの
である。
【0017】これらノズルヘッド9a,9bは、その上
端を装置本体1内に垂直状態で保持されている主回転軸
12の下端に軸着したピニオン15に噛み合う1対のギ
ア16a,16bの中心を貫通してそれぞれ取付けられ
ている。前記主回転軸12は、上端に軸着したスプロケ
ットホィールと、ノズル回転用モータ13に軸着したス
プロケットホィール(いずれも図示を省略)とをチェン
14を介して連繋させ、ノズル回転用モータ13の回転
によって回転するように構成されている。
【0018】この主回転軸12の外側には、主回転軸1
2とは別個に適宜の範囲で手動で回動する副回動軸17
が取付けられいてる。この副回動軸17は、基端に路面
に対して平行な1対のブラケット17aと17bとが相
互に対向して設けられている。一方のブラケット17a
には、前記のギア16aを貫通したノズルヘッド9aの
上端が、他方のブラケット17bには、ギア16bを貫
通したノズルヘッド9bの上端がそれぞれ取付けられて
いるもので、その取付部24a,24bは、ノズルヘッ
ド9a,9bの回転を阻害しないように遊嵌状態で取付
られているものである。
【0019】副回動軸17の上端の一側には、該副回動
軸17を手動で回動させるためのレバー17cが突設さ
れていると共に、該レバー17cには、上下方向に操作
することができる固定用ハンドル18が設けられてい
る。前記副回動軸17の外側には回動しない固定外筒1
9が設けられ、該固定外筒19の上部一側の前記レバー
17cの下面には扇型の係止板19aが取付けられてい
る。この扇型の係止板19aには、前記固定用ハンドル
18の下端が嵌入する複数の係合孔(図示せず)が同一
円弧上に設けられ、レバー17cの固定用ハンドル18
を引き上げ、レバー17cを回動して固定用ハンドル1
8を係止板19aに設けた前記係合孔に選択して対峙さ
せた後、固定用ハンドル18の下端を該当する係合孔に
嵌入させることによって、副回動軸17を所定の回動位
置に固定することができる。したがって、副回動軸17
の基端の1対のブラケット17a,17bの装置本体2
に対する取付方向を変更調節し、ブラケット17a,1
7bに取付けられた1対のノズルヘッド9a,9bの装
置本体2に対する固定方向を、前記のギア16a,16
bと共に所定の範囲で変更調節することができる。
【0020】装置本体2を構成する車枠の後端部の内側
には、取付部材20が固定されている。この取付部材2
0には、左右1対のリンク部材21aと、同じく左右1
対のリンク部材21bとを所定の間隔を存して上下方向
に配設して平行リンク機構21とした各リンク部材21
a,21bの基端部を回動可能に軸支すると共に、各リ
ンク部材21a,21bの先端部を前記固定外筒19の
側面部に一端を固定した可動ブラケット22の他端に回
動自在に軸支し、該可動ブラケット22の一部に先端部
にねじを設けた軸部材23の基端を取付け、該軸部材2
3の先端部を装置本体2上に突出させ、突出した軸部材
23の先端部に球面座を介して操作ハンドル7を設けた
ものである。したがって、該操作ハンドル7を操作する
ことによって取付部材20に軸支した基端部を支点とし
て平行リンク機構21が上下動し、もって前記平行リン
ク機構21と連動する可動ブラケット22も上下動して
路面と装置本体2内も設けたノズル10a,10bとの
上下方向における間隔を調節自在とすることによってノ
ズル10a,10bから噴射される高圧水の噴射圧や噴
射角度を自在に調節可能としている。なお、25aは前
記1対のノズルヘッド9a,9bの側面を共通に包囲し
た1次スカート、25bは装置本体2の下方を覆う2次
スカートを示す。
【0021】かゝる研磨装置1は、ノズル回転用モータ
13を起動してチェン14を介して連繋させた主回転軸
12を回転させることによって、主回転軸12に取付け
たピニオン15に噛み合って同方向に回転する1対のギ
ア16a,16bに結合したノズルヘッド9a,9bを
同時に位相回転させ、外部のウォータージェット装置
(図示せず)で発生させた高圧水を回転継手7を経て図
の点線で示す経路を経てノズルヘッド9a,9bの上部
に導入させ、各ノズル10a,10bの噴出孔11a,
11bから図1に示した路面の汚損しているラインマー
クAの表面を向けて噴出させてラインマークAを研磨乃
至ピーリングするものである。
【0022】その際、装置本体2の上部に突出させた操
作ハンドル7を操作し、各ノズル10a,10bを上下
動させて路面と噴出孔11a,11bとの間隔を調整す
ることによって最適の研磨乃至ピーリング状態を維持す
ることができる。また、副回動軸17に設けたレバー1
7cの固定用ハンドル18を引き上げ、レバー17cを
水平方向に回動させ、固定用ハンドル18を固定外筒1
9の係止板19aに設けた係合孔の一つに選択して対峙
させ、しかるのち固定用レバー18を下ろして係合孔に
先端部を嵌入させることによって、装置本体2の前後方
向に設けられたノズル10aと10bを装置本体2の前
後方向に対して所定の角度を保持させ、これによって研
磨乃至ピーリングの幅を調整することができる。
【0023】すなわち、図3に示すように矢印の方向に
走行する研磨装置1に対して、前記副回動軸17の回動
を調整して、ノズル10a,10bが前後方向に直交状
態で位置するようにした場合、実線で示すように各ノズ
ルの長さ(実施例においては150mm)に相当する範
囲の施工幅の150mmしか確保できないが、副回動軸
17を90°回動すると、各ノズル10a,10bは横
並びの状態となって図の2点鎖線の状態、すなわち概ね
各ノズル10a,10bの長さの和に相当する広い施工
幅の300mmを確保することができる。かゝる最大角
度90°の範囲内の定められた角度−実施例においては
20°回転させた場合は200mmの幅が、40°回転
させた場合には24mmの幅となる−を選択することに
よって所要の施工幅を確保して研磨乃至ピーリングを行
うことができる。
【0024】なお、この発明の研磨装置1を使用して路
面の標識を研磨もしくはピーリングする場合、高圧水に
よる施工の機能関数は、使用する水圧と水量および使用
するノズル径とノズル個数で決まると共に、ノズル噴射
口と路面との距離、ノズルヘッドの回転速さおよび装置
本体の移動速度である。
【0025】この研磨装置1は、前記のとおり走行用モ
ータ26の回転を左右独立する動車輪4にそれぞれ別個
に伝達して走行させ、計器取付部材3に設けた操縦桿3
a,3bを把持して走行方向を調節することができると
共に、かゝる走行用モータ26を設けることなく、操縦
桿3a,3bによる完全な手押しで移動させることがで
きるが、図4に示す走行機構とすることによってさらに
能率のよい施工が可能である。
【0026】図4において、減速機付きの走行用モータ
26の軸端にスプロケット27を軸着し、このスプロケ
ット27を噛合歯部を有する入力スプロケット29を設
けた駆動軸30の該入力スプロケット29に、1次チェ
ン28を介して連繋させて走行用モータ26の回転を駆
動軸30に伝達するよう構成する。駆動軸30は、両端
を装置本体2を構成する車枠に固定し、両側に出力スプ
ロケット31a,31bを設けると共に、前記入力スプ
ロケット29の噛合歯部に歯合するクラッチ部33を設
けたもので、該クラッチ33は駆動軸30に設けたキー
34に沿って軸方向に摺動自在とする。このクラッチ3
3の摺動は、車枠を支点35として軸支され、クラッチ
33に形成した作動溝に嵌合する円筒状突起を有するク
ラッチレバー32を前記クラッチ33に装着して、該ク
ラッチレバー32の左右の動きで両端の出力スプロケッ
ト31a,31bを入力スプロケット29から切り離し
て動力の伝達を遮断し、連結により動力伝達を行うよう
に構成したものである。
【0027】前記出力スプロケット31a,31bは、
車軸38a,38bによってそれぞれ別個に車枠に取付
けられた動車輪4,4に設けたトルク制限スプロケット
37a,37bにそれぞれ2次チェン36a,36bを
介して連繋され、通常状態においては前記走行用モータ
26の回転出力を駆動軸30を介して動車輪4,4に伝
達するものである。この走行用モータ26を駆動し、装
置本体2の計器取付部材3に設けた操縦桿3a,3bを
把持して前方に向けて真っ直ぐに前進させる場合には、
前記クラッチレバー32は中央に在ってクラッチ部33
が結合状態で両側の出力スプロケット31a,31bを
回転させ、これを動車輪4a,4bに伝えて研磨装置1
を直進させることができる。研磨装置1の方向変換をさ
せる時は、いずれか一方の操縦桿3aを押し、他方の操
縦桿3bを押すことなく、または引き気味に操作するこ
とによって、いずれか一方のトルク制限スプロケット、
例えば37aに制限以上のトルクをかけ、この負荷側の
動車輪4の回転を制限し、負荷のかゝらない他方の動車
輪4の回転によって研磨装置1を負荷側の動車輪4の側
にターンさせることができる。また、この研磨装置1の
走行用モータ26と動車輪4,4とを切り離して手動で
走行させたいときには、クラッチレバー32を操作して
駆動軸30をクラッチ部33より切り離すことによって
動車輪4,4への動力伝達を絶って楽に手動走行させる
ことができる。
【0028】
【発明の効果】この発明の路面標識の研磨装置は、ノズ
ル回転用モータによって前後1対のノズルヘッドを所定
の回転数で回転させ、ノズルヘッドの下部に設けたノズ
ルの噴射孔から高圧水を噴射させながら研磨装置を路面
の標識上を走行させるのみで、容易に汚損した路面標識
の研磨、ピーリングおよび洗浄を行うことができるもの
である。
【0029】この研磨装置は、1対のノズルヘッドは一
括してその固定角度を所定の角度範囲に段階的に調整す
ることができるので、路面の標示幅に合わせて研磨のた
めの施工幅を変更することができる。また、昇降用ハン
ドルを回動させることによって簡単にノズルヘッドを上
下させることができ、これによって路面に対する高圧水
の噴射圧、噴射角度を適宜に調整することができるの
で、作業性の安定と施工の容易性が向上し、作業員1人
当たりの生産性を大幅に向上させることができる。
【0030】また、この発明の路面標識の研磨装置は、
前記高圧水の噴射機構に加えて、ノズル回転用モータと
別個に設けた走行用モータをチェンを介してクラッチ機
構を具備した駆動軸の入力スプロケットに連繋させ、こ
の駆動軸に設けた各出力スプロケットをチェンを介して
左右独立させて設けた動車輪のトルク制限スプロケット
に伝達するよう構成することによって、左右への方向転
換や手動による走行を容易に行うことができ、路面標識
の研磨に大きく貢献することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明おける路面標識の研磨装置の一例を示
す全体斜視図である。
【図2】この発明における路面標識の研磨装置の主とし
て高圧水の噴射系統の構造を示す一部切欠断面図であ
る。
【図3】この発明における研磨装置のノズルヘッドの作
用を説明した平面図である。
【図4】この発明における路面標識の研磨装置の走行系
統を示す説明図である。
【符号の説明】
1 研磨装置 2 装置本体 4 動車輪 5 キャスター車輪 7 操作ハンドル 9a ノズルヘッド 9b ノズルヘッド 10a ノズル 10b ノズル 11a 噴射孔 11b 噴射孔 12 主回転軸 13 ノズル回転用モータ 14 チェン 15 ピニオン 16a ギア 16b ギア 17 副回動軸 17a ブラケット 17b ブラケット 18 固定用ハンドル 19 固定外筒 19a 係止板 20 取付部材 21 平行リンク機構 22 可動ブラケット 23 軸部材 26 走行用モータ 27 スプロケット 28 1次チェン 29 入力スプロケット 30 駆動軸 31a 出力スプロケット 31b 出力スプロケット 32 クラッチレバー 33 クラッチ 36a 2次チェン 36b 2次チェン 37a トルク制限スプロケット 37b トルク制限スプロケット 38a 車軸 38b 車軸 A ラインマーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用モータによって駆動する左右独立
    した1対の動車輪と単数または複数のキャスター車輪と
    によって走行する装置本体の下方に、路面に対して高圧
    水を噴射するための多数の噴射孔を設けたノズルを有す
    る1対のノズルヘッドを所定の間隔を存して位相回転可
    能に装着し、前記ノズルの路面に対する固定角度を可変
    とすることによって路面に表示された標識に対する研磨
    またはピーリング幅を自在に調節可能とすると共に、路
    面とノズルとの上下方向における間隔を調節自在とする
    ことによってノズルから噴射される高圧水の噴射圧や噴
    射角度を自在に調節可能としたことを特徴とする路面標
    識の研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズルヘッドは、各ノズルヘッドの
    上端部を装置本体内にノズルヘッド回転用モータの駆動
    によって回転可能に装着された主回転軸の基端部に設け
    られたピニオンに噛み合う1対のギアの中心を貫通し
    て、前記主回転軸の外側に独立して所定の範囲内で回転
    する副回転軸の基端に取付けられたブラケットに装着す
    ると共に、前記副回転軸の上端部に該副回転軸を手動で
    回動させるためのレバーを取付け、該レバーの先端側に
    固定ハンドルを上下動自在に装着し、該固定ハンドルの
    先端を副回転軸の外側に設けた固定外筒に設けた係止板
    に同一円弧上に配設した複数の係止孔に選択自在に係合
    させることによって、主回転軸の基端部に設けたブラケ
    ットの装置本体に対する固定方向を調節し、もってブラ
    ケットに取付けられた1対のノズルヘッドの路面に対す
    る固定角度を所定の範囲内で可変としたことを特徴とす
    る路面標識の研磨装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の路面標識の研磨装置にお
    いて、装置本体内に固定した取付部材に左右1対のリン
    ク部材を上下方向に所定の間隔を存して配設して平行リ
    ンク機構を構成する各リンク部材の基端部を回動可能に
    軸支すると共に、各リンク部材の先端部を前記固定外筒
    の側面部に一端を固定した可動ブラケットの他端に回動
    自在に軸支し、該可動ブラケットの一部に先端部にねじ
    を設けた軸部材の基端を取付け、該軸部材の先端部を装
    置本体上に突出させ、突出した軸部材の先端部に昇降用
    ハンドルを設け、該昇降用ハンドルを操作することによ
    って取付部材に軸支した基端部を支点として平行リンク
    機構を上下動させ、もって前記平行リンク機構と連動す
    る可動ブラケットを上下動させて路面と装置本体内も設
    けたノズルとの上下方向における間隔を調節自在とする
    ことによってノズルから噴射される高圧水の噴射圧や噴
    射角度を自在に調節可能としたことを特徴とする路面標
    識の研磨装置。
  4. 【請求項4】 装置本体を構成する車枠の下方に、キャ
    スター車輪と左右独立の動車輪を装着すると共に、車枠
    内に両端部に出力スプロケットを装着した駆動軸を軸承
    し、該駆動軸に噛合歯部を有する入力スプロケットを回
    転自在に軸着し、該入力スプロケットの歯部に相対した
    噛合歯部を有するクラッチを前記駆動軸に設けたキーに
    沿ってスライド自在に取付けると共に、該クラッチの作
    動溝内に基端を車枠に固定した支点に枢支した円筒突起
    を有するクラッチレバーの一部を係合させ、前記駆動軸
    の入力スプロケットと減速機構を有する走行用モータの
    出力軸に設けたスプロケットとを1次チェーンで連結さ
    せ、かつ前記駆動軸の両端に設けた前記出力スプロケッ
    トと、左右別個に設けた動車輪の車軸に固定したトルク
    制限スプロケットとをそれぞれ2次チェーンで連結し、
    クラッチを切ることによって手動で走行可能とすると共
    に、一方の動車輪に負荷を与えることによって負荷が加
    わった動車輪を支点として方向転換をさせるよう構成し
    たことを特徴とする路面標識の研磨装置。
JP16392991A 1991-06-08 1991-06-08 路面標識の研磨装置 Withdrawn JPH0671565A (ja)

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