JPH06113285A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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Publication number
JPH06113285A
JPH06113285A JP28227092A JP28227092A JPH06113285A JP H06113285 A JPH06113285 A JP H06113285A JP 28227092 A JP28227092 A JP 28227092A JP 28227092 A JP28227092 A JP 28227092A JP H06113285 A JPH06113285 A JP H06113285A
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JP
Japan
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data
circuit
dct
block data
frame
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JP28227092A
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English (en)
Inventor
Masakazu Yoshimoto
正和 吉本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 第1のDCT変換回路10aは、リファレン
スブロックデータをDCT変換すると共に、各係数の絶
対値和データを求める。第2のDCT変換回路10b
は、リファレンスブロックデータと各動きベクトル毎の
オフセットブロックデータとの差分を求め、DCT変換
すると共に、各係数の絶対値和データを求める。最小値
選択回路12は、各絶対値和データに基づいて動きベク
トル及び動作モードを切り換える切換信号を生成する。 【効果】 符号データのデータ発生量や圧縮歪みを従来
の装置に比して小さくすることができると共に、フィー
ルド内モードも考慮した最適な動作モード切換を行うこ
とができる。また、動きベクトル検出と動作モード切換
を同一基準で行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビ会議システムや
テレビ電話システム、スタジオ間の素材伝送システム等
において使用される画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ会議システムやテレビ電話システ
ム、スタジオ間の素材伝送システム等において使用され
る所謂MC−DCT方式を用いた画像処理装置として、
従来、図7に示す装置が知られている。
【0003】この図に示す画像処理装置は、現フレーム
の画像データ(以下現フレームデータという)から切り
出されたブロックデータと動き補償を施した前フレーム
データから切り出されたブロックデータの差データ等を
求める減算回路101と、上記現フレームのブロックデ
ータと上記減算回路101からの差データを切り換え選
択する切換スイッチ115と、該切換スイッチ115で
選択された現フレームのブロックデータ又は差データを
離散余弦変換(以下DCT変換という)してDCT出力
データを生成するDCT回路102と、該DCT回路1
02からのDCT出力データを量子化して符号データを
生成する量子化回路103と、該量子化回路103から
の符号データを可変長符号化して可変長符号データを生
成し、これを圧縮済みのデータとして出力する可変長符
号化回路104とを備えている。
【0004】さらに、この画像処理装置は、上記量子化
回路103からの符号データを逆量子化してDCT出力
データを再生する逆量子化回路105と、該逆量子化回
路105からのDCT出力データを逆離散余弦変換(以
下逆DCT変換という)して現フレームのブロックデー
タ又は差データを再生する逆DCT回路106と、該逆
DCT回路106からの差データと動き補償を施した前
フレームのブロックデータを加算して現フレームのブロ
ックデータを再生する加算回路107と、上記逆DCT
回路106からの現フレームのブロックデータと上記加
算回路107からの現フレームのブロックデータを切り
換え選択する切換スイッチ116と、該切換スイッチ1
16で選択された現フレームのブロックデータを記憶す
ると共に、上記減算回路101に次フレームのブロック
データが入力されたとき、記憶している現フレームデー
タを前フレームデータとして出力するフレームメモリ回
路108と、該フレームメモリ回路108からの前フレ
ームデータと上記減算回路101に入力されている現フ
レームのブロックデータを比較して動きベクトルを生成
する動き検出回路110と、該動き検出回路110から
の動きベクトルに基づいて上記フレームメモリ回路10
8からの前フレームデータに対し動き補償を施して動き
補償済みのブロックデータを生成し、これを上記減算回
路101と加算回路107に供給する動き補償回路10
9とを備えている。
【0005】そして、この画像処理装置は、フィールド
内モード、フィールド間モード及びフレーム間モードの
3つの動作モードを有し、フィールド内モードではフィ
ールド内の画素値(輝度信号、色差信号)を、フィール
ド間モードでは画素のフィールド間予測誤差値を、フレ
ーム間モードでは画素の動き補償フレーム間予測誤差値
を選択し、8画素×8画素からなるブロックデータを2
次元のDCT変換し、得られるDCT出力データを量子
化、可変長符号化して伝送するようになっている。
【0006】例えばフィールド内モードでは、現フィー
ルドの8画素×8画素からなるブロックデータが供給さ
れると、このブロックデータにDCT変換処理、量子化
処理、可変長符号化処理を順次施して、現フィールドの
ブロックデータを圧縮し、この圧縮処理によって得られ
た可変長符号データを、例えばバッファメモリ(図示せ
ず)に一旦記憶し、記憶した可変長符号データを一定レ
ートで読み出して出力するようになっている。
【0007】また、例えばフィールド間モードでは、現
フィールドのブロックデータが供給されると、このブロ
ックデータと前フィールドの対応するブロックデータ
(現フィールドと前フィールドの間では垂直方向に1ラ
イン分ずれているので、例えば上下のラインの平均値を
用いる)の差データを生成した後、この差データに対し
DCT変換処理、量子化処理、可変長符号化処理を順次
施して、この圧縮処理によって得られた可変長符号デー
タをバッファメモリを介して出力するようになってい
る。
【0008】また、例えばフレーム間モードでは、現フ
ィールドのブロックデータが供給されると、このブロッ
クデータと、前フレームデータとに基づいて最適な動き
ベクトルを選択して、この動きベクトルに基づき前フレ
ームデータに対して動き補償を施すと共に、動き補償済
みのブロックデータと現フィールドのブロックデータの
差データを生成した後、この差データに対しDCT変換
処理、量子化処理、可変長符号化処理を順次施して現フ
ィールドのブロックデータを圧縮し、この圧縮処理によ
って得られた可変長符号データをバッファメモリを介し
て出力するようになっている。
【0009】また、この動作と並行して量子化動作によ
って得られた符号データを逆量子化した後、逆DCT変
換して、フィールド内モードでは現フィールドのブロッ
クデータに対応するブロックデータ、すなわち現フィー
ルドのブロックデータに量子化歪みが付加されたブロッ
クデータを再生し、フィールド間モード又はフレーム間
モードでは差データを再生すると共に、この差データと
前フィールド又は前フレームのブロックデータに基づい
て現フィールドのブロックデータに対応するブロックデ
ータ、すなわち量子化歪みが付加されたブロックデータ
を生成し、これらを現フレームデータとして記憶する。
【0010】そして、次フレームのブロックデータが入
力されたとき、このブロックデータと、記憶している前
回のフレームデータとに基づいて動きベクトルを生成し
て、前回のフレームデータに対し動き補償を施し、この
動き補償動作によって得られた動き補償済みブロックデ
ータと次フレームのブロックデータとの差を生成する。
【0011】以下、上述した動作を繰り返して圧縮対象
となるフィールドをブロック単位で圧縮してバッファメ
モリを介して出力する。
【0012】ところで、このような従来の画像処理装置
においては、図8に示す動き検出回路110によって現
フレームのブロックデータと、前フレームデータとを比
較して動きベクトルを求めると共に、上述の動作モード
の切り換えが行われるようになっている。
【0013】すなわち、動き検出回路110は、上記フ
レームメモリ回路108に記憶されている前フレームデ
ータから各動きベクトル毎のブロックデータを生成する
オフセットブロック生成回路111と、上記減算回路1
01に入力される現フィールドのブロックデータ(以下
リファレンスブロックデータという)と、このリファレ
ンスブロックデータの位置を基準として上記フレームメ
モリ回路108に記憶されている前フレームから切り出
した各動きベクトル毎のブロックデータ(以下オフセッ
トブロックデータという)との画素毎の差分を求めると
共に、それらの絶対値和を求めて、絶対値和データを生
成する複数のブロック評価回路120と、該複数のブロ
ック評価回路120からの各絶対値和データの最小値を
選択する最小値選択回路112と、該最小値選択回路1
12で選択された絶対値和データと所定の閾値THを比
較する比較回路113とを備えている。
【0014】そして、この動き検出回路110は、図9
に示すように、減算回路10に入力されるリファレンス
ブロックデータから、このリファレンスブロックデータ
の位置を基準としてフレームメモリ回路108に記憶さ
れている前フレームデータから切り出した各動きベクト
ル毎のオフセットブロックデータをそれぞれ減算し、こ
れらの減算値に基づいて各オフッセトブロックデータの
うち、リファレンスブロックデータに最も近いオフセッ
トブロックデータの動きベクトルを選択して、これを動
き補償回路109に供給するようになっている。また、
動き検出回路110は、選択された動きベクトルに対応
する減算値に基づいて、フィールド内モードと、フィー
ルド間モード又はフレーム間モードの切換を制御するよ
うになっている。
【0015】具体的には、オフセットブロック生成回路
111は、減算回路101に入力されるリファレンスブ
ロックデータの位置を基準としてフレームメモリ回路1
08に記憶されている前フレームデータからリファレン
スブロックデータに対応する各動きベクトル毎のオフセ
ットブロックデータを作り出して各ブロック評価回路1
20に供給する。
【0016】各ブロック評価回路120は、上述の図8
に示すように、上記減算回路101に入力されるリファ
レンスブロックデータと、上記オフセットブロック生成
回路111から供給されるオフセットブロックデータと
の差を演算して差データを生成する減算回路121と、
該減算回路121からの差データを構成する各画素毎の
値の絶対値和を求める絶対値和回路123とそれぞれを
備えており、減算回路101に入力されるリファレンス
ブロックデータと、オフセットブロック生成回路111
から供給されるオフセットブロックデータとの差データ
を求めると共に、この差データの絶対値和を求め、得ら
れる絶対値和データをそれぞれ最小値選択回路112に
供給する。
【0017】最小値選択回路112は、各ブロック評価
回路120から供給される各動きベクトル毎の絶対値和
データの値を比較して、最も値が小さい絶対値和データ
を選択し、この絶対値和データに対応する動きベクトル
を動き補償回路109に供給する。また、この最小値選
択回路112は、選択した絶対値和データを比較回路1
13に供給する。
【0018】比較回路113は、最小値選択回路112
から供給される絶対値和データを所定の閾値THと比較
して、絶対値和データが閾値THより大きいときは、切
換スイッチ115、116をINTRA側(フィールド
内モード)に切り換え、閾値THよりも小さいときはI
NTER側(フィールド間モード又はフレーム間モー
ド)に切り換える切換信号を生成する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の装
置では、フィールド内モードと、フィールド間モード又
はフレーム間モードとのデータ発生量を直接比較してお
らず、データ発生量を少なくする最適な動作モードへの
切換を行うことができなかった。また、DCT変換前に
おける現フレームデータと、前フレームデータとを比較
する動き検出では、これらの差データに対しDCT変換
処理及び量子化処理を施して得られる符号データが、必
ずしも少ないデータ発生量にはならず、逆に量子化歪み
が大きくなってしまうことがあった。
【0020】本発明は上述の事情に鑑み、データ発生量
を少なくする最適な動作モード切換をフィールド内モー
ドも含めた評価により行うことができると共に、動きベ
クトル検出と動作モード切換を同一基準により行うこと
ができる画像処理装置を提供することを目的としてい
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による画像処理装置は、画像データをフィ
ールド内又はフレーム内において符号化する第1の動作
モードと、画像データのフィールド間又はフレーム間の
差分を符号化する第2の動作モードとを有し、画像デー
タをMC−DCT方式により符号化して符号データを生
成する画像処理装置において、画像データをフィールド
内又はフレーム内において離散余弦変換する第1のDC
T変換手段と、現フィールド又は現フレームの画像デー
タと、前フィールド又は前フレームの画像データとの差
データを離散余弦変換する第2のDCT変換手段と、上
記第1のDCT変換手段と第2のDCT変換手段からの
各DCT出力データに基づいて、上記第1の動作モード
と第2の動作モードを切り換えると共に、動きベクトル
を検出する動き検出手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明を適用した画像処理装置では、画像デー
タをフィールド内又はフレーム内で離散余弦変換して得
られるDCT出力データと、現フィールド又は現フレー
ムの画像データと、前フィールド又は前フレームの画像
データとの差データを離散余弦変換して得られるDCT
出力データとに基づいて、第1の動作モードと第2の動
作モードを切り換えると共に、動きベクトルを検出す
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る画像処理装置の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。この実施例は、例
えば所謂CCIR勧告723に準拠した画像処理装置に
本発明を適用したものであり、図1は、この画像処理装
置の回路構成を示すブロック図である。
【0024】画像処理装置は、図1に示すように、現フ
レームの画像データ(以下現フレームデータという)か
ら切り出されたブロックデータと動き補償を施した前フ
レームデータから切り出されたブロックデータの差デー
タ等を求める減算回路1と、上記現フレームのブロック
データと上記減算回路1からの差データを切り換え選択
する切換スイッチ15と、該切換スイッチ15で選択さ
れた現フレームのブロックデータ又は差データを離散余
弦変換(以下DCT変換という)してDCT出力データ
を生成するDCT回路2と、該DCT回路2からのDC
T出力データを量子化して符号データを生成する量子化
回路3と、該量子化回路3からの符号データを可変長符
号化して可変長符号データを生成し、これを圧縮済みの
データとして出力する可変長符号化回路4とを備えてい
る。
【0025】さらに、この画像処理装置は、上記量子化
回路3からの符号データを逆量子化してDCT出力デー
タを再生する逆量子化回路5と、該逆量子化回路5から
のDCT出力データを逆離散余弦変換(以下逆DCT変
換という)して現フレームのブロックデータ又は差デー
タを再生する逆DCT回路6と、該逆DCT回路6から
の差データと動き補償を施した前フレームのブロックデ
ータを加算して現フレームのブロックデータを再生する
加算回路7と、上記逆DCT回路6からの現フレームの
ブロックデータと上記加算回路7からの現フレームのブ
ロックデータを切り換え選択する切換スイッチ16と、
該切換スイッチ16で選択された現フレームのブロック
データを記憶すると共に、上記減算回路1に次フレーム
のブロックデータが入力されたとき、記憶している現フ
レームのデータを前フレームデータとして出力するフレ
ームメモリ回路8と、上記減算回路1に入力されている
現フレームのブロックデータと、このブロックデータと
前フレームのブロックデータの差データをDCT変換
し、各DCT出力データに基づいて、動きベクトルを生
成すると共に、動作モードを切り換える動き検出回路1
0と、該動き検出回路10からの動きベクトルに基づい
て上記フレームメモリ回路8からの前フレームデータに
対し動き補償を施して動き補償済みのブロックデータを
生成し、これを上記減算回路1と加算回路7に供給する
動き補償回路9とを備えている。
【0026】そして、この画像処理装置は、フィールド
内モード、フィールド間モード及びフレーム間モードの
3つの動作モードを有し、フィールド内モードではフィ
ールド内の画素値(輝度信号、色差信号)を、フィール
ド間モードでは画素のフィールド間予測誤差値を、フレ
ーム間モードでは画素の動き補償フレーム間予測誤差値
を選択し、例えば8画素×8画素からなるブロックデー
タを2次元のDCT変換し、得られるDCT出力データ
を量子化、可変長符号化して伝送するようになってい
る。
【0027】例えばフィールド内モードでは、現フィー
ルドの例えば8画素×8画素からなるブロックデータが
供給されると、このブロックデータにDCT変換処理、
量子化処理、可変長符号化処理を順次施して、現フィー
ルドのブロックデータを圧縮し、この圧縮処理によって
得られた可変長符号データを、例えばバッファメモリ
(図示せず)に一旦記憶し、記憶した可変長符号データ
を一定レートで読み出して出力するようになっている。
【0028】また、例えばフィールド間モードでは、現
フィールドのブロックデータが供給されると、このブロ
ックデータと前フィールドの対応するブロックデータ
(現フィールドと前フィールドの間では垂直方向に1ラ
イン分ずれているので、例えば上下のラインの平均値を
用いる)の差データを生成した後、この差データに対し
DCT変換処理、量子化処理、可変長符号化処理を順次
施して、この圧縮処理によって得られた可変長符号デー
タをバッファメモリを介して出力するようになってい
る。
【0029】また、例えばフレーム間モードでは、現フ
ィールドのブロックデータが供給されると、このブロッ
クデータと、前フレームデータとに基づいて最適な動き
ベクトルを選択して、この動きベクトルに基づき前フレ
ームデータに対して動き補償を施すと共に、動き補償済
みのブロックデータと現フィールドのブロックデータの
差データを生成した後、この差データに対しDCT変換
処理、量子化処理、可変長符号化処理を順次施して、現
フィールドのブロックデータを圧縮し、この圧縮処理に
よって得られた可変長符号データをバッファメモリを介
して出力するようになっている。
【0030】具体的には、減算回路1は、フィールド間
モードでは、例えば8画素×8画素からなるブロック単
位で新たなフィールドのブロックデータ(現ブロックデ
ータ)が供給される毎に、この現ブロックデータと動き
補償回路9を介してフレームメモリ回路8から供給され
る前フィールドのブロックデータを画素単位で比較して
8画素×8画素からなる差データを求め、これをDCT
回路2に供給する。また、フレーム間モードでは、ブロ
ック単位で現ブロックデータが供給される毎に、この現
ブロックデータと動き補償回路9から供給される動き補
償が施された前フレームのブロックデータを画素単位で
比較して8画素×8画素からなる差データを求め、これ
をDCT回路2に供給する。
【0031】切換スイッチ15、16は、動き検出回路
10により制御され、切換スイッチ15は、フィールド
内モードではINTRA側に、フィールド間モード及び
フレーム間モードではINTER側に切り換わり、現フ
ィールドのブロックデータ(フィールド内の画素値)、
現フィールドのブロックデータと前フィールドのブロッ
クデータの差データ(フィールド間予測誤差値)又は現
フィールドのブロックデータと動き補償された前フレー
ムの対応するフィールドのブロックデータ(動き補償フ
レーム間予測誤差値)を選択する。
【0032】そして、DCT回路2は、切換スイッチ1
5で選択された8画素×8画素からなるブロックデータ
(フィールド内の画素値、フィールド間予測誤差値又は
動き補償フレーム間予測誤差値)をDCT変換する。例
えばフィールド内モードでは、DCT回路2は、切換ス
イッチ15で新たなフィールドのブロックデータが選択
されたとき、これをDCT変換して8係数×8係数から
なるDCT出力データを生成し、これを量子化回路3に
供給する。また、例えばフィールド間モードでは、DC
T回路2は、減算回路1からフィールド間のブロック単
位の差データが選択されたとき、これをDCT変換して
差データに対応する8係数×8係数からなるDCT出力
データを生成し、これを量子化回路3に供給する。ま
た、例えばフレーム間モードでは、DCT回路2は、減
算回路1からフレーム間のブロック単位の差データが選
択されたとき、これをDCT変換して差データに対応す
る8係数×8係数からなるDCT出力データを生成し、
これを量子化回路3に供給する。
【0033】量子化回路3は、例えば輝度信号に対する
2ブロックと色差信号に対する2ブロック(Cr、Cb
の各1ブロック)からなる所謂マクロブロック毎の符号
化難易度を示す所謂クリティカリティmと、45マクロ
ブロックからなるブロックストライプ毎のバッファ占有
度に相当する所謂伝送ファクタfとに基づいて、DCT
出力データに各係数毎に異なった重み付けをして量子化
し、符号データを生成する。
【0034】具体的には、量子化回路3は、例えば図2
に示すように、上記DCT回路2からのDCT出力デー
タに重み付けする重み付け回路31aと、該重み付け回
路31aからの重み付けされたDCT出力データを準線
形的に量子化する非線形量子化回路31bとを備える。
【0035】さらに、重み付け回路31aは、同じく図
2に示すように、この画像処理装置全体を制御する符号
化制御回路(図示せず)から供給される輝度信号と色差
信号を識別するY/C信号、及びDCT出力データを構
成する各係数の位置を識別する位置情報(k,l)に基
づいて、所謂視感度特性の初期値P0(k,l)を発生する初
期値発生回路40と、上記符号化制御回路から供給され
るマクロブロック毎のクリティカリティmに基づいて、
変換値Tr(m) を生成する変換回路41と、上記初期値
発生回路40からの視感度特性の初期値P0(k,l)に上記
変換回路41からの変換値Tr(m) を加算する加算回路
42と、上記クリティカリティmに基づいて閾値Th
(m) を生成する閾値生成回路43と、上記加算回路42
からの変換値Tr(m) が加算された視感度特性(P0(k,
l)+Tr(m) )を、上記閾値生成回路43からの閾値T
h(m) 以下となるように制限して、視感度特性P(k,l,
m) を出力するリミッタ回路44と、該リミッタ回路4
4からの視感度特性P(k,l,m)を2倍した後、48を減
算し、得られる値が上記符号化制御回路から供給される
ブロックストライプ毎の伝送ファクタf以下となるよう
に制限するリミッタ回路45と、該リミッタ回路45の
出力に上記伝送ファクタfを加算する加算回路46と、
該加算回路46の出力(q(k,l,m,f) )が0以上となる
ように制限するリミッタ回路47と、上記符号化制御回
路から供給されるDCT出力データを構成する係数の所
謂DC成分(k、l=0)とAC成分(k、l≠0)を
識別するDC/AC信号に基づいて、上記リミッタ回路
47の出力(n’(k,l,m,f) )をDC成分とAC成分と
でそれぞれ所定の閾値以下となるように制限して、所謂
スケール制御パラメータn(k,l,m,f) を出力するリミッ
タ回路48と、該リミッタ回路48からのスケール制御
パラメータn(k,l,m,f) に基づいて、所謂伝送閾値S
(=2n(k,l,m,f)/16 )を求めると共に、上記DCT回
路2から供給されるDCT出力データを2倍した後、こ
の伝送閾値Sで割る演算回路49とを備える。
【0036】そして、初期値発生回路40は、符号化制
御回路から供給されるY/C信号及び位置情報(k,
l)に基づいて、例えば輝度信号に対して、下記表1に
示すように、水平及び垂直方向の低域成分ほど小さな値
となる視感度特性の初期値P0(k,l)を発生し、この初期
値P0(k,l)を加算回路42に供給する。
【0037】
【表1】
【0038】一方、変換回路41は、符号化制御回路か
ら供給される例えば2ビット(すなわち4段階)からな
るクリティカリティmに基づいて、例えば、m=0のと
きは8であって、m=1のときは2であって、m=2又
は3のときは0である変換値Tr(m) を生成し、この変
換値Tr(m) を加算回路42に供給する。
【0039】加算回路42は、初期値発生回路40から
供給される視感度特性の初期値P0(k,l)に、変換回路4
1から供給される変換値Tr(m) を加算し、この変換値
Tr(m) が加算された視感度特性(P0(k,l)+Tr(m)
)をリミッタ回路44に供給する。
【0040】閾値生成回路43は、符号化制御回路から
供給されるクリティカリティmに基づいて、例えば、m
=2のときは34であって、m=3のときは24であっ
て、m=0又は1のときはリミッタがかからない十分に
大きな値(例えば53以上)である閾値Th(m) を生成
し、この閾値Th(m) をリミッタ回路44に供給する。
【0041】リミッタ回路44は、加算回路42から供
給される変換値Tr(m) が加算された視感度特性(P
0(k,l)+Tr(m) )を、閾値生成回路43から供給され
る閾値Th(m) 以下となるように制限して、m=0のと
きは、例えば下記表2に示すように52以下であって、
水平及び垂直方向の低域成分ほど小さな値となる視感度
特性P(k,l,m) を出力し、m=1のときは、例えば下記
表3に示すように46以下であって、水平及び垂直方向
の低域成分ほど小さな値となる視感度特性P(k,l,m) を
出力し、m=2のときは、例えば下記表4に示すように
34以下であって、水平及び垂直方向の低域成分ほど小
さな値となる視感度特性P(k,l,m) を出力し、m=3の
ときは、例えば下記表5に示すように24以下であっ
て、水平及び垂直方向の低域成分ほど小さな値となる視
感度特性P(k,l,m) を出力する。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】リミッタ回路45は、リミッタ回路44か
ら供給される視感度特性P(k,l,m)を2倍した後、48
を減算すると共に、得られる値が、符号化制御回路から
供給される例えば176段階からなる伝送ファクタf以
下となるように制限する。
【0047】加算回路46は、リミッタ回路45の出力
に伝送ファクタfを加算し、得られる加算値(q(k,l,
m,f) )をリミッタ回路47に供給する。
【0048】リミッタ回路47は、加算回路46の出力
(q(k,l,m,f) )が、0以上となるように制限し、得ら
れる値(n’(k,l,m,f) )をリミッタ回路48に供給す
る。
【0049】リミッタ回路48は、符号化制御回路から
供給されるDC/AC信号に基づいて、リミッタ回路4
7の出力(n’(k,l,m,f) )を、DC成分に対応すると
きは48以下となるように制限すると共に、AC成分に
対応するときは175以下となるように制限して、スケ
ール制御パラメータn(k,l,m,f) を生成し、このスケー
ル制御パラメータn(k,l,m,f) を演算回路49に出力す
る。
【0050】演算回路49は、リミッタ回路48から供
給されるスケール制御パラメータn(k,l,m,f) に基づい
て、伝送閾値S(=2n(k,l,m,f)/16 )を求めると共
に、DCT回路2から供給されるDCT出力データの各
係数を2倍した後、各伝送閾値Sでそれぞれ割ることに
よって、DCT出力データを重み付けする。すなわち、
DCT出力データの各係数をZ(k,l) とすると、下記式
1に示す演算式により、DCT出力データの各係数の相
対値C(k,l) を求める。
【0051】 C(k,l) =2Z(k,l) /S =2Z(k,l) /2n(k,l,m,f)/16 ・・・式1
【0052】非線形量子化回路31bは、DCT出力デ
ータの各係数の相対値C(k,l) に対して、例えば下記表
6に示すように、値が255以下では線形であって、2
56〜511では2ステップの線形であって、512〜
1023では4ステップの線形であって、1024〜2
047では8ステップの線形である準線形量子化を行
い、得られる符号データC’(k,l) を可変長符号化回路
4と逆量子化回路5に供給する。
【0053】
【表6】
【0054】絶対値和回路23は、これらの符号データ
C’(k,l) の絶対値和データを求めてこれを最小値選択
回路12に供給する。最小値選択回路12は、各ブロッ
ク評価回路30から供給される各動きベクトル毎の絶対
値和データの値を比較して、最も値が小さい絶対値和デ
ータを選択すると共に、この選択動作によって得られた
絶対値和データに対応する動きベクトルを動き補償回路
9に供給する。
【0055】動き補償回路9は、動き検出回路10から
供給される動きベクトルに基づいてフレームメモリ回路
8から供給されるフレームデータを動き補償処理し、こ
の処理によって得られた動き補償済みのブロックデータ
を減算回路1と加算回路7に供給する。
【0056】一方、色差信号の量子化処理では、初期値
発生回路40は、Y/C信号及び各係数の位置情報
(k,l)に基づいて、例えば下記表7に示すような視
感度特性の初期値P0(k,l)を発生するようになってい
る。
【0057】
【表7】
【0058】また、閾値生成回路43は、符号化制御回
路から供給されるクリティカリティmに基づいて、例え
ば、m=2のときは16であって、m=3のときは9で
あって、m=0又は1のときはリミッタがかからない十
分に大きな値(例えば34以上)である閾値Th(m) を
生成するようになっている。
【0059】そして、リミッタ回路44は、加算回路4
2から供給される変換値Tr(m) が加算された視感度特
性(P0(k,l)+Tr(m) )を、閾値生成回路43から供
給される閾値Th(m) 以下となるように制限して、m=
0のときは、例えば下記表8に示すように34以下とな
る視感度特性P(k,l,m) を出力し、m=1のときは、例
えば下記表9に示すように28以下となる視感度特性P
(k,l,m) を出力し、m=2のときは、例えば下記表10
に示すように16以下となる視感度特性P(k,l,m) を出
力し、m=3のときは、例えば下記表11に示すように
9以下となる視感度特性P(k,l,m) を出力するようにな
っている。
【0060】
【表8】
【0061】
【表9】
【0062】
【表10】
【0063】
【表11】
【0064】なお、量子化回路10を、例えば図3に示
すように、所謂リードオンリメモリ(ROM)で構成
し、このROMにDCT出力データを符号データに変換
するテーブルを予め記憶しておき、DCT出力データの
各係数の値Z(k,l) 、各係数の位置情報(k,l)等を
アドレスとして、符号データを読み出すようにしてもよ
い。
【0065】可変長符号化回路4は、このようにして得
られる符号データに例えば所謂ハフマン符号化及びラン
レングス符号化を施して、可変長符号データを生成す
る。そして、上述したバッファメモリにおいて平滑化さ
れた可変長符号データに、動作モード、動きベクトル、
クリティカリティm、伝送ファクタf、誤り訂正符号、
音声データ等が多重化され、所定のチャンネルフレーム
構成で伝送される。この結果、例えば水平・垂直ブラン
キング期間を除いた有効画素のソースビットレートが約
170Mbpsである所謂4:2:2コンポーネントテ
レビ信号が32〜45Mbpsに圧縮されて伝送され
る。
【0066】一方、逆量子化回路5は、量子化回路3か
ら供給される符号データを逆量子化し、この逆量子化処
理によって得られた8係数×8係数からなるDCT出力
データを逆DCT回路6に供給する。
【0067】逆DCT回路6は、逆量子化回路5から供
給されるDCT出力データを逆DCT変換して、例えば
フィールド内モードでは、減算回路1に入力されている
現フレームのブロックデータと対応するブロックデー
タ、すなわち現フレームのブロックデータに量子化歪み
が付加されたブロックデータを生成し、このブロックデ
ータを切換スイッチ16を介してフレームメモリ回路8
に供給する。一方、フィールド間モード及びフレーム間
モードでは、減算回路1の出力に対応した差データ、す
なわち量子化歪みが付加された差データを生成し、この
差データを加算回路7に供給する。
【0068】加算回路7は、例えばフィールド間モード
では、逆DCT回路6から供給される差データと、動き
補償回路9を介して供給される前フィールドのブロック
データとを加算して減算回路1に入力されている現フィ
ールドのブロックデータと対応するブロックデータ、す
なわち量子化歪みが付加されたブロックデータを生成
し、これを切換スイッチ16を介してフレームメモリ回
路8に供給する。また、フレーム間モードでは、逆DC
T回路6から供給される差データと、動き補償回路9か
ら供給される動き補償済みの前フレームのブロックデー
タとを加算して減算回路1に入力されている現フレーム
のブロックデータと対応するブロックデータ、すなわち
量子化歪みが付加されたブロックデータを生成し、これ
を切換スイッチ16を介してフレームメモリ回路8に供
給する。
【0069】切換スイッチ16は、上述のしたように動
き検出回路10によって制御され、フィールド内モード
では逆DCT回路6の出力を選択し、フィールド間モー
ド及びフレーム間モードでは加算回路7の出力を選択す
る。
【0070】フレームメモリ回路8は、切換スイッチ1
6を介してブロックデータが供給される毎に、これを取
り込んで現フレームに対応するデータを構築して記憶す
ると共に、減算回路1に次フレームのブロックデータが
入力されたとき、記憶しているフレームデータを前フレ
ームデータとして動き検出回路10と動き補償回路9に
供給する。
【0071】動き検出回路10は、例えば図4に示すよ
うに、上記フレームメモリ回路8に記憶されている前フ
レームデータから各動きベクトル毎のブロックデータを
生成するオフセットブロック生成回路11と、上記減算
回路1に入力される現フィールドのブロックデータ(以
下リファレンスブロックデータという)をDCT変換す
ると共に、得られるDCT出力データを構成する各係数
の絶対値和を求めて、絶対値和データを生成する第1の
DCT変換回路10aと、上記リファレンスブロックデ
ータと、このリファレンスブロックデータの位置を基準
として上記フレームメモリ回路8に記憶されている前フ
レームから切り出した各動きベクトル毎のブロックデー
タ(以下オフセットブロックデータという)との画素毎
の差分を求め、該差分をDCT変換すると共に、それら
の絶対値和を求めて、動きベクトル毎の各DCT出力デ
ータの絶対値和データを生成する第2のDCT変換回路
10bと、上記第1のDCT変換回路10aと第2のD
CT変換回路10bからの各絶対値和データに基づい
て、動きベクトル及び動作モードを切り換える切換信号
を生成する最小値選択回路12とを備えている。
【0072】そして、この動き検出回路10は、減算回
路1に入力される現フィールドの例えば8画素×8画素
からなるリファレンスブロックデータと、このリファレ
ンスブロックデータの位置を基準としてフレームメモリ
回路8に記憶されている前フレームから切り出した各動
きベクトル毎のオフセットブロックデータとの差データ
をDCT変換し、これらの変換処理によって得られる8
係数×8係数からなる各DCT出力データに基づいて、
現フィールドのブロックデータと各動きベクトル毎のオ
フセットブロックデータのうち、DCT出力データを構
成する各係数の絶対値和である絶対値和データが最小と
なるオフセットブロックデータの動きベクトルを選択し
てこれを動き補償回路9に供給するようになっている。
また、この動き検出回路10は、リファレンスブロック
データをDCT変換し、得られるDCT出力データと、
上述の選択された動きベクトルに対応するDCT出力デ
ータとを比較して、フィールド内モードと、フィールド
間モード又はフレーム間モードとを切り換える切換信号
を生成し、この切換信号により切換スイッチ15、16
を制御するようになっている。
【0073】具体的には、第1のDCT変換回路10a
は、上述の図4に示すように、上記減算回路1に入力さ
れるリファレンスブロックデータをDCT変換するDC
T回路32と、該DCT回路32から供給されるDCT
出力データを構成する各係数の絶対値和を演算して絶対
値和データを生成する絶対値和回路33とを備え、リフ
ァレンスブロックデータをDCT変換すると共に、得ら
れるDCT出力データの各係数の絶対値和を求め、得ら
れる絶対値和データを最小値選択回路12に供給する。
【0074】オフセットブロック生成回路11は、減算
回路1に入力される現フィールドのリファレンスブロッ
クデータの位置を基準としてフレームメモリ回路8に記
憶されている前フレームデータからリファレンスブロッ
クデータに対応する各動きベクトル毎のオフセットブロ
ックデータを切り出して第の動き検出回路10bに供給
する。
【0075】第2のDCT変換回路10bは、複数のブ
ロック評価回路20から構成される。各ブロック評価回
路20は、上述の図4に示すように、上記減算回路1に
入力されるリファレンスブロックデータと、上記オフセ
ットブロック生成回路11から供給されるオフセットブ
ロックデータとの差を演算して8画素×8画素からなる
差データを生成する減算回路21と、該減算回路21か
らの差データをDCT変換してDCT出力データを生成
するDCT回路22と、該DCT回路22から供給され
るDCT出力データを構成する各係数の絶対値和を演算
して絶対値和データを生成する絶対値和回路23とを備
えており、減算回路21に入力されるリファレンスブロ
ックデータと、オフセットブロック生成回路11から供
給されるオフセットブロックデータとの差データを求め
ると共に、差データをDCT変換してDCT出力データ
を生成した後、DCT出力データの絶対値和データを求
めて、これを最小値選択回路12にそれぞれ供給する。
【0076】最小値選択回路12は、各ブロック評価回
路20から供給される各動きベクトル毎の絶対値和デー
タの値を比較して、最も値が小さい絶対値和データを選
択し、この絶対値和データに対応する動きベクトルを動
き補償回路9に供給する。また、この最小値選択回路1
2は、第1のDCT変換回路10aから供給されるリフ
ァレンスブロックデータに対する絶対値和データと、上
述の選択された絶対値和データを比較して、第1のDC
T変換回路10aからの絶対値和データが小さいとき
は、切換スイッチ15、16をINTRA側(フィール
ド内モード)に切り換え、大きいときはINTER側
(フィールド間モード又はフレーム間モード)に切り換
える切換信号を生成する。
【0077】すなわち、リファレンスブロックデータ
と、このリファレンスブロックデータと動きベクトル毎
のオフセットブロックの差データとをDCT変換し、得
られる各DCT出力データの絶対値和を求めて、これら
を比較することにより、フィールド内モード(リファレ
ンスブロックデータをDCT変換したとき)のデータ発
生量と、フィールド間モード又はフレーム間モード(リ
ファレンスブロックデータとオフセットブロックの差デ
ータをDCT変換したとき)のデータ発生量を直接比較
することができ、フィールド内モードでのデータ発生量
が少ないときは、フィールド内モード(切換スイッチ1
5、16をINTRA側)とすることができ、フィール
ド間モード又はフレーム間モードでのデータ発生量が少
ないときは、フィールド間モード又はフレーム間モード
(切換スイッチ15、16をINTER側)とすること
ができる。換言すると、フィールド内モードも考慮した
最適な動作モード切換を行うことができる。
【0078】動き補償回路9は、動き検出回路10から
供給される動きベクトルに基づいてフレームメモリ回路
8から供給されるフレームデータを動き補償処理し、こ
の処理によって得られた動き補償済みのブロックデータ
を減算回路1と加算回路7に供給する。
【0079】かくして、動き検出回路10において、減
算回路1に入力される現フレームのブロックデータ(リ
ファレンスブロックデータ)と、このリファレンスブロ
ックデータの位置を基準としてフレームメモリ回路8に
記憶されている前フレームデータから切り出した各動き
ベクトル毎のブロックデータ(オフセットブロックデー
タ)とに基づいて動きベクトルを検出する際に、リファ
レンスブロックデータと各動きベクトル毎のオフセット
ブロックデータの差データをそれぞれ求め、これらの差
データをDCT変換して得られる各DCT出力データの
絶対値和を比較して、DCT出力データの絶対値和が最
小となるブロックデータの動きベクトルを選択するよう
にしているので、DCT回路2から出力されるDCT出
力データのデータ発生量を少なくするのに最適な動きベ
クトルを選択することができ、これによって最終的に得
られる符号データのデータ発生量や圧縮歪みを、従来の
装置に比して小さくすることができる。また、リファレ
ンスブロックデータをDCT変換して得られるDCT出
力データの絶対値和と、リファレンスブロックデータと
各動きベクトル毎のオフセットブロックデータの差デー
タをDCT変換して得られるDCT出力データの絶対値
和とに基づいて、フィールド内モードと、フィールド間
モード又はフレーム間モードとの切換を行うことによ
り、フィールド内モードも考慮した最適な動作モード切
換を行うことができる。また、動きベクトル検出と動作
モード切換を同一基準で行うことができる。
【0080】つぎに、上述のようにして圧縮されたコン
ポーネントテレビ信号を再生する受信装置は、例えば図
5に示すように受信される可変長符号データを復号化し
て符号データを再生する可変長復号化回路61と、該可
変長復号化回路61からの符号データを逆量子化してD
CT出力データを再生する逆量子化回路62と、該逆量
子化回路62からのDCT出力データを逆DCT変換し
てブロックデータ又は差データを再生する逆DCT回路
63と、該逆DCT回路63からの差データと前フィー
ルド又は前フレームのブロックデータを加算してブロッ
クデータを再生する加算回路64と、上記逆DCT回路
63の出力と加算回路64の出力を切り換え選択する切
換スイッチ65と、前フレームデータを記憶しているフ
レームメモリ回路66と、該フレームメモリ回路66に
記憶されている前フレームデータに動き補償を加える動
き補償回路67とを備える。
【0081】そして、可変長復号化回路61は、受信さ
れる可変長符号データを復号化して符号データを再生
し、逆量子化回路62は、受信されるクリティカリティ
m、伝送ファクタf等に基づいて、符号データを逆量子
化してDCT出力データを再生する。逆DCT回路63
は、DCT出力データを逆DCT変換してブロックデー
タ(フィールド内の画素値、フィールド間予測誤差値又
は動き補償フレーム間予測誤差値)を再生する。切換ス
イッチ65は、受信される動作モードに従って制御さ
れ、フィールド内モードではINTRA側に、フィール
ド間モード及びフレーム間モードではINTER側に切
り換わる。この結果、切換スイッチ65からは、フィー
ルド内モードではフィールド内の画素値が出力され、フ
ィールド間モードではフレームメモリ回路66に記憶さ
れている前フィールドの上下ライン上の画素値の平均値
とフィールド間予測誤差値が加算されて出力され、フレ
ーム間モードではフレームメモリ回路66に記憶されて
いる前フレームの画素値に動き補償が施されると共に、
フィールド間予測誤差値が加算されて出力される。
【0082】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、例えば、上述の図4に示す動き検出回路
10では、DCT回路2から出力されるDCT出力デー
タのデータ発生量が最小となる動作モードの切り換え及
び動き補償を行うことによって、符号データのデータ発
生量を従来の装置に比して少なくしているので、DCT
出力データを量子化して得られる符号データのデータ発
生量が最小とはならないことがある。そこで、例えば図
6に示すように、第1のDCT変換回路10aのDCT
回路32と絶対値和回路33の間に、上述の図1に示す
量子化回路3と同等の量子化特性を有する量子化回路3
4を追加し、各ブロック評価回路20のDCT回路22
と絶対値和回路23の間に、同じ量子化特性を有する量
子化回路24を追加するようにしてもよい。この場合、
量子化回路4から出力される符号データを少なくするの
に最適な動きベクトルを選択することができ、上述の実
施例よりもさらに、符号データのデータ発生量や圧縮歪
みを小さくすることができる。
【0083】また、例えば、上述した実施例において
は、フレーム間でのMC−DCT方式による圧縮に対し
て本発明を適用するようにしているが、フィールド間で
のMC−DCT方式による圧縮や他の画像圧縮等に対し
て本発明を適用するようにしても良い。
【0084】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明を
適用した画像処理装置では、画像データをフィールド内
又はフレーム内で離散余弦変換して得られるDCT出力
データと、現フィールド又は現フレームの画像データ
と、前フィールド又は前フレームの画像データとの差デ
ータを離散余弦変換して得られるDCT出力データとに
基づいて、第1の動作モードと第2の動作モードを切り
換えると共に、動きベクトルを検出することにより、符
号データのデータ発生量や圧縮歪みを従来の装置に比し
て小さくすることができると共に、第1の動作モードも
考慮した最適な動作モード切換を行うことができる。ま
た、動きベクトル検出と動作モード切換を同一基準で行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像処理装置の一実施例の回
路構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像処理装置を構成する量子化回路の具体
的な回路構成を示すブロック図である。
【図3】上記画像処理装置を構成する量子化回路の他の
具体的な回路構成を示すブロック図である。
【図4】上記画像処理装置を構成する動き検出回路の具
体的な回路構成を示すブロック図である。
【図5】受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図6】上記画像処理装置を構成する動き検出回路の他
の具体的な回路構成を示すブロック図である。
【図7】従来の画像処理装置の回路構成を示すブロック
図である。
【図8】従来の画像処理装置に用いられている動き検出
回路の回路構成を示すブロック図である。
【図9】動き検出回路の動作を説明するための前フレー
ムと現フレームの関係を示す図である。
【符号の説明】
1・・・減算回路 2・・・DCT回路 3・・・量子化回路 5・・・逆量子化回路 6・・・逆DCT回路 7・・・加算回路 8・・・フレームメモリ回路 9・・・動き補償回路 10・・・動き検出回路 15、16・・・切換スイッチ 10a・・・第1のDCT変換回路 10b・・・第2のDCT変換回路 11・・・オフセットブロック生成回路 12・・・最小値選択回路 20・・・ブロック評価回路 21・・・減算回路 22、32・・・DCT回路 23、33・・・絶対値和回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データをフィールド内又はフレーム
    内において符号化する第1の動作モードと、画像データ
    のフィールド間又はフレーム間の差分を符号化する第2
    の動作モードとを有し、画像データをMC−DCT方式
    により符号化して符号データを生成する画像処理装置に
    おいて、 画像データをフィールド内又はフレーム内において離散
    余弦変換する第1のDCT変換手段と、 現フィールド又は現フレームの画像データと、前フィー
    ルド又は前フレームの画像データとの差データを離散余
    弦変換する第2のDCT変換手段と、 上記第1のDCT変換手段と第2のDCT変換手段から
    の各DCT出力データに基づいて、上記第1の動作モー
    ドと第2の動作モードを切り換えると共に、動きベクト
    ルを検出する動き検出手段とを備えることを特徴とする
    画像処理装置。
JP28227092A 1992-09-29 1992-09-29 画像処理装置 Withdrawn JPH06113285A (ja)

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