JPH06111314A - 磁気記録媒体の製造装置 - Google Patents
磁気記録媒体の製造装置Info
- Publication number
- JPH06111314A JPH06111314A JP26202192A JP26202192A JPH06111314A JP H06111314 A JPH06111314 A JP H06111314A JP 26202192 A JP26202192 A JP 26202192A JP 26202192 A JP26202192 A JP 26202192A JP H06111314 A JPH06111314 A JP H06111314A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- vapor
- deposited
- cooling
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 走行安定性に優れた磁気記録媒体を製造する
ことができる磁気記録媒体の製造装置を提供すること。 【構成】 本発明の磁気記録媒体の製造装置は、真空容
器と、該真空容器内に配設され一連の被蒸着材を走行さ
せる走行装置と、被蒸着材の下方に配設され磁性材料を
収容する蒸発源と、該蒸発源の磁性材料に電子ビームを
照射するための電子ビーム発生装置とを含み、前記走行
装置の冷却キャン上を冷却キャンと同期して走行する被
蒸着材に磁性材料の蒸気を蒸着して磁性層を形成する磁
気記録媒体の製造装置において、前記冷却キャンは、微
小磁石を均一に分散して配設した表面を有することを特
徴とする。
ことができる磁気記録媒体の製造装置を提供すること。 【構成】 本発明の磁気記録媒体の製造装置は、真空容
器と、該真空容器内に配設され一連の被蒸着材を走行さ
せる走行装置と、被蒸着材の下方に配設され磁性材料を
収容する蒸発源と、該蒸発源の磁性材料に電子ビームを
照射するための電子ビーム発生装置とを含み、前記走行
装置の冷却キャン上を冷却キャンと同期して走行する被
蒸着材に磁性材料の蒸気を蒸着して磁性層を形成する磁
気記録媒体の製造装置において、前記冷却キャンは、微
小磁石を均一に分散して配設した表面を有することを特
徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性材料の蒸気を蒸着
して磁性層を形成する蒸着型の磁気記録媒体を製造する
装置に関し、特にその冷却キャンの構成に関する。
して磁性層を形成する蒸着型の磁気記録媒体を製造する
装置に関し、特にその冷却キャンの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蒸着型磁気記録媒体の製造装置と
して、真空容器と、該真空容器内に配設され一連の被蒸
着材を走行させる走行装置と、被蒸着材の下方に配設さ
れ磁性材料を収容する蒸発源と、該蒸発源の磁性材料に
電子ビームを照射するための電子ビーム発生装置とを含
むものがある。そして、前記走行装置の冷却キャン上で
走行する被蒸着材に磁性材料の蒸気を蒸着して磁性層を
形成していた。
して、真空容器と、該真空容器内に配設され一連の被蒸
着材を走行させる走行装置と、被蒸着材の下方に配設さ
れ磁性材料を収容する蒸発源と、該蒸発源の磁性材料に
電子ビームを照射するための電子ビーム発生装置とを含
むものがある。そして、前記走行装置の冷却キャン上で
走行する被蒸着材に磁性材料の蒸気を蒸着して磁性層を
形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁気記録媒体(磁気テ
ープ、磁気ディスク等)の磁性層は、磁気信号の記録・
再生の際に、磁気ヘッドに摺接する。その際に、磁性層
が適当な摩擦係数を有している場合は、磁気テープの走
行方向と反対の方向に摩擦力が働き、この摩擦力は磁気
テープが安定して走行できるように作用する。
ープ、磁気ディスク等)の磁性層は、磁気信号の記録・
再生の際に、磁気ヘッドに摺接する。その際に、磁性層
が適当な摩擦係数を有している場合は、磁気テープの走
行方向と反対の方向に摩擦力が働き、この摩擦力は磁気
テープが安定して走行できるように作用する。
【0004】ところが、上記従来の装置により製造され
る磁気テープは、その表面(磁性層が形成される側)が
平滑であるため、摩擦力が充分でなく、従ってテープ走
行のジッタや回転ヘッドの回転むらなどが起こり、走行
安定性に関し問題があった。
る磁気テープは、その表面(磁性層が形成される側)が
平滑であるため、摩擦力が充分でなく、従ってテープ走
行のジッタや回転ヘッドの回転むらなどが起こり、走行
安定性に関し問題があった。
【0005】よって、本発明は上記従来技術の有する問
題点を解消する新規な磁気記録媒体の製造装置を提供す
ることを目的とする。
題点を解消する新規な磁気記録媒体の製造装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録媒体の
製造装置は、真空容器と、該真空容器内に配設され一連
の被蒸着材を走行させる走行装置と、被蒸着材の下方に
配設され磁性材料を収容する蒸発源と、該蒸発源の磁性
材料に電子ビームを照射するための電子ビーム発生装置
とを含み、前記走行装置の冷却キャン上を冷却キャンと
同期して走行する被蒸着材に磁性材料の蒸気を蒸着して
磁性層を形成する磁気記録媒体の製造装置において、前
記冷却キャンは、微小磁石を均一に分散して配設した表
面を有することを特徴とする。
製造装置は、真空容器と、該真空容器内に配設され一連
の被蒸着材を走行させる走行装置と、被蒸着材の下方に
配設され磁性材料を収容する蒸発源と、該蒸発源の磁性
材料に電子ビームを照射するための電子ビーム発生装置
とを含み、前記走行装置の冷却キャン上を冷却キャンと
同期して走行する被蒸着材に磁性材料の蒸気を蒸着して
磁性層を形成する磁気記録媒体の製造装置において、前
記冷却キャンは、微小磁石を均一に分散して配設した表
面を有することを特徴とする。
【0007】そして、前記微小磁石は、粒状の磁性体を
着磁して形成されることが好ましい。
着磁して形成されることが好ましい。
【0008】本発明においては、冷却キャンが微小磁石
を均一に分散して配設した表面を有するものである。
を均一に分散して配設した表面を有するものである。
【0009】冷却キャン上の微小磁石は、粒状の磁性体
を冷却キャン表面に均一に分散して個着し、この状態で
磁界の中に置いて着磁することにより形成することがで
きる。
を冷却キャン表面に均一に分散して個着し、この状態で
磁界の中に置いて着磁することにより形成することがで
きる。
【0010】また、着磁することなく、微小に分割され
た磁石を冷却キャンの表面に分散して配してもよい。
た磁石を冷却キャンの表面に分散して配してもよい。
【0011】なお微小磁石は、作製される磁気記録媒体
のノイズを抑制する意図からも、冷却キャンの表面に均
一に分散して配設される。
のノイズを抑制する意図からも、冷却キャンの表面に均
一に分散して配設される。
【0012】(作用)被蒸着材は、走行装置の送りロー
ルと巻取りロール間で、冷却キャン上を冷却キャンと同
期して走行する。磁性材料の蒸気は、冷却キャンの表面
に分散して配設された微小磁石に引きつけられ、これに
集り、微小磁石上の被蒸着材の面に周囲よりも肉厚の蒸
着膜を形成する。これにより、被蒸着材の表面が適度に
荒れた状態となり、従ってテープの安定走行に必要とさ
れる充分な摩擦係数を有する磁性層が得られる。
ルと巻取りロール間で、冷却キャン上を冷却キャンと同
期して走行する。磁性材料の蒸気は、冷却キャンの表面
に分散して配設された微小磁石に引きつけられ、これに
集り、微小磁石上の被蒸着材の面に周囲よりも肉厚の蒸
着膜を形成する。これにより、被蒸着材の表面が適度に
荒れた状態となり、従ってテープの安定走行に必要とさ
れる充分な摩擦係数を有する磁性層が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
する。
【0014】図1は、本発明による磁気記録媒体の製造
装置の構成図である。本装置は、真空容器1と、走行装
置2と、蒸発源3と、そして電子ビーム発生装置4とを
含んでいる。真空容器1は、図示しない真空ポンプに接
続され、この真空容器内に一連の被蒸着材、すなわち合
成樹脂製テープ5を走行させる走行装置2が配設されて
いる。走行装置2は、送りロール6と、巻取りロール7
と、そして後述する冷却キャン8からなっている。蒸発
源3は、合成樹脂製テープ5の下方に配設されたルツボ
9からなり、このルツボ9はその上面に形成された凹部
内に磁性金属10を収容している。電子ビーム発生装置
4は電子銃11を備え、この電子銃11から電子ビーム
32を発射し、この電子ビームをルツボ9の磁性金属1
0に照射するようになっている。
装置の構成図である。本装置は、真空容器1と、走行装
置2と、蒸発源3と、そして電子ビーム発生装置4とを
含んでいる。真空容器1は、図示しない真空ポンプに接
続され、この真空容器内に一連の被蒸着材、すなわち合
成樹脂製テープ5を走行させる走行装置2が配設されて
いる。走行装置2は、送りロール6と、巻取りロール7
と、そして後述する冷却キャン8からなっている。蒸発
源3は、合成樹脂製テープ5の下方に配設されたルツボ
9からなり、このルツボ9はその上面に形成された凹部
内に磁性金属10を収容している。電子ビーム発生装置
4は電子銃11を備え、この電子銃11から電子ビーム
32を発射し、この電子ビームをルツボ9の磁性金属1
0に照射するようになっている。
【0015】中央孔13を備える遮蔽板12が冷却キャ
ン8の下方に水平に配設され、この遮蔽板12により磁
性金属10の蒸発領域が規制されている。また、酸化性
ガス供給管14が、磁性膜の生成時に酸化性ガスを供給
するべく、遮蔽板の中央孔13の左端にその供給口を向
けて配置されている。
ン8の下方に水平に配設され、この遮蔽板12により磁
性金属10の蒸発領域が規制されている。また、酸化性
ガス供給管14が、磁性膜の生成時に酸化性ガスを供給
するべく、遮蔽板の中央孔13の左端にその供給口を向
けて配置されている。
【0016】冷却キャン8は、その表面に微小磁石を均
一に分散して配している。この微小磁石は、以下のよう
にして形成される。
一に分散して配している。この微小磁石は、以下のよう
にして形成される。
【0017】平均粒径0.07μmの粒子状のサマリウ
ム・コバルト(SmCo5を主成分とする)100部に
対し、ウレタンと塩化ビニル1:1配合のバインダ20
部を加え、サンドミルにて混練し分布を均等にし、これ
を冷却キャンの表面に塗布し、次いで乾燥後に、100
00G(ガウス)の磁場の中にいれて着磁させることに
より形成される。
ム・コバルト(SmCo5を主成分とする)100部に
対し、ウレタンと塩化ビニル1:1配合のバインダ20
部を加え、サンドミルにて混練し分布を均等にし、これ
を冷却キャンの表面に塗布し、次いで乾燥後に、100
00G(ガウス)の磁場の中にいれて着磁させることに
より形成される。
【0018】このように構成された本発明装置におい
て、電子銃11により電子ビーム32を磁性金属10に
向け照射した場合、磁性金属10は電子ビームの照射を
受けて溶融し、蒸発を続ける。送りロール6より送り出
されてこの蒸発領域内に入ったテープ5は、磁性金属蒸
気の蒸着を受けながら冷却キャン上を冷却キャンと共に
円周方向に回転し、その間に磁性膜がテープ上に形成さ
れる。更に、このテープ5は中央孔13の左端において
酸化性ガス供給管14により酸素が供給され、これによ
り磁性膜の上に保護膜として酸化膜が形成され、巻取り
ロール7により巻取られる。
て、電子銃11により電子ビーム32を磁性金属10に
向け照射した場合、磁性金属10は電子ビームの照射を
受けて溶融し、蒸発を続ける。送りロール6より送り出
されてこの蒸発領域内に入ったテープ5は、磁性金属蒸
気の蒸着を受けながら冷却キャン上を冷却キャンと共に
円周方向に回転し、その間に磁性膜がテープ上に形成さ
れる。更に、このテープ5は中央孔13の左端において
酸化性ガス供給管14により酸素が供給され、これによ
り磁性膜の上に保護膜として酸化膜が形成され、巻取り
ロール7により巻取られる。
【0019】磁性金属10の蒸気は、冷却キャン8の表
面に均一に分散して配設された微小磁石に引きつけら
れ、これに集り、微小磁石上のテープ面に周囲よりも膜
厚の大きな蒸着膜を形成する。これにより、テープの安
定走行に必要とされる充分な摩擦係数を有する磁性層が
得られる。
面に均一に分散して配設された微小磁石に引きつけら
れ、これに集り、微小磁石上のテープ面に周囲よりも膜
厚の大きな蒸着膜を形成する。これにより、テープの安
定走行に必要とされる充分な摩擦係数を有する磁性層が
得られる。
【0020】このように構成された本発明装置を使用し
て、プラスチックフィルム上にCo−Ni(80−20
%)からなる磁性材料の蒸着膜を形成した。このときの
蒸着の様子を図2に示す。図面より、微小磁石に磁性金
属の蒸気(粒子)が集り、周囲よりも膜厚の大きな蒸着
膜15が粒子状に形成されている様子がよくわかる。
て、プラスチックフィルム上にCo−Ni(80−20
%)からなる磁性材料の蒸着膜を形成した。このときの
蒸着の様子を図2に示す。図面より、微小磁石に磁性金
属の蒸気(粒子)が集り、周囲よりも膜厚の大きな蒸着
膜15が粒子状に形成されている様子がよくわかる。
【0021】
【発明の効果】本発明の装置は、被蒸着材の表面(磁性
層)に適当な摩擦係数を与えることができ、これにより
走行安定性に優れた磁気記録媒体が実現できるものであ
る。
層)に適当な摩擦係数を与えることができ、これにより
走行安定性に優れた磁気記録媒体が実現できるものであ
る。
【図1】本発明による蒸着型磁気記録媒体の製造装置の
構成図。
構成図。
【図2】本発明装置により製造した磁気記録媒体の蒸着
の様子を示す図。
の様子を示す図。
1 真空容器 2 走行装置 3 蒸発源 4 電子ビーム発生装置 5 テープ(被蒸着材) 8 冷却キャン 10 磁性金属 15 粒子状蒸着膜
Claims (2)
- 【請求項1】真空容器と、該真空容器内に配設され一連
の被蒸着材を走行させる走行装置と、被蒸着材の下方に
配設され磁性材料を収容する蒸発源と、該蒸発源の磁性
材料に電子ビームを照射するための電子ビーム発生装置
とを含み、前記走行装置の冷却キャン上を冷却キャンと
同期して走行する被蒸着材に磁性材料の蒸気を蒸着して
磁性層を形成する磁気記録媒体の製造装置において、 前記冷却キャンは、微小磁石を均一に分散して配設した
表面を有することを特徴とする磁気記録媒体の製造装
置。 - 【請求項2】前記微小磁石は、粒状の磁性体を着磁して
形成される請求項1記載の磁気記録媒体の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26202192A JPH06111314A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 磁気記録媒体の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26202192A JPH06111314A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 磁気記録媒体の製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06111314A true JPH06111314A (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=17369923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26202192A Pending JPH06111314A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 磁気記録媒体の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06111314A (ja) |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP26202192A patent/JPH06111314A/ja active Pending
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