JPH0611096A - 保温筒及びその製造方法 - Google Patents

保温筒及びその製造方法

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JPH0611096A
JPH0611096A JP18467692A JP18467692A JPH0611096A JP H0611096 A JPH0611096 A JP H0611096A JP 18467692 A JP18467692 A JP 18467692A JP 18467692 A JP18467692 A JP 18467692A JP H0611096 A JPH0611096 A JP H0611096A
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JP
Japan
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heat
fiber
heat insulating
fiber layer
inorganic
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JP18467692A
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English (en)
Inventor
Toru Oishi
大石  徹
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調ダクト、冷暖房機器、工場配管等の外径
に嵌着する、柔軟性、弾力性、復元力を有すると共に二
つ割りした場合にも、切断面相互が変形して開いてしま
うことのない二つ割り保温筒を提供することを目的とす
る。 【構成】 柔軟性繊維状バインダーで接着一体化した無
機質繊維層を所望の管体の外径に合わせた成形型に複数
回巻いた後、熱硬化炉で加熱成型する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調ダクト、冷暖房機
器、工場配管等の外径に嵌着される断熱性、吸音性に優
れた二つ割り保温筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、管体の外周に取り付けて保温作用
を行わせる保温筒としては、熱硬化性樹脂をバインダー
として添加したガラスウール、ロックウール、セラミッ
クファイバー等の無機質繊維の薄層を製造し、この薄層
を所望の管体と同径の中心軸外周面部に、所定の肉厚に
なるまで巻き付けた後、熱硬化炉でバインダーを硬化さ
せ、次に上記中心軸を引き抜き、別に設けた切断装置に
よって半円筒状に切断して製造したものがある。また、
このような煩雑な製造方法を回避する方法として、無機
質繊維に熱硬化性樹脂をバインダーとして添加後、熱硬
化炉で加熱成型して得た無機質繊維板状体を方形柱状体
に切断した後、これを所望の管体の外径に密着するよう
に半円筒部分を切り出すことによって製造したものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
場合には、無機質繊維の繊維相互を結合するためにバイ
ンダーとして熱硬化性樹脂を使用しているため、得られ
る保温筒は柔軟性、弾力性、復元力が乏しく、特に折れ
やすいため、ビル設備等の限られた空間内では施工しづ
らい問題があった。そこで、事前に公知の方法で無機質
繊維シートを作成し、その表面に層間接着用の室温硬化
型接着剤を添加後、中心軸外周面部に、所定の肉厚にな
るまで巻き付けて保温筒を製造する方法が検討された
が、このようにした場合には、無機質繊維シートを巻き
付ける際にシートに引っ張り応力がかかったまま、シー
ト間相互が接着剤で強固に固着されていることから、切
断装置によって二つ割りにした結果、切断面相互が変形
して開いてしまい、割り口が合わなくなるという問題点
がある。本発明の目的は、柔軟性、弾力性、復元力にと
み、しかも折れにくい保温筒を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記した欠点
を解消するため鋭意検討を行った結果、無機質繊維を脱
粒子した後、柔軟性繊維状バインダー樹脂で結合するこ
とに気付き本発明を完成した。すなわち、本発明は、繊
維径7μm以下の無機質繊維と柔軟性繊維状バインダー
樹脂とを解繊、混合と同時に脱粒子して得た繊維層を成
形型に複数回巻いた後、加熱成型したことを特徴とする
保温筒である。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
使用する無機質繊維としては、繊維径が7μm以下のも
のが使用され、ロックウール、ガラスウール、セラミッ
クファイバー等の無機質繊維を挙げることができる。繊
維径が7μm以下のものとした理由は、繊維径が7μm
を越えると取り扱い時にチクチクし、また単位体積中に
存在する繊維の本数が減少して断熱性、吸音性が低下す
るためである。ロックウール、ガラスウール、セラミッ
クファイバーをそれぞれ単独に使用することもできる
が、複数種類の無機質繊維を配合することによって、繊
維層の強度、耐熱性を向上することができる。
【0006】柔軟性繊維状バインダー樹脂としては、室
温下で柔軟性を示し、加熱によって接着性を発現する塩
ビ系、酢ビ系、アクリル系、スチレン系、ポリオレフィ
ン系、ポリエステル系、ナイロン系等の熱可塑性樹脂等
の繊維状体が挙げられ、より好ましくは、軟化温度の異
なる複数の熱可塑性樹脂で構成されたクラッド/コアタ
イプの熱融着繊維である。
【0007】これらの繊維を用いて繊維層とする方法と
しては、無機質繊維と柔軟性繊維状バインダー樹脂とを
公知の解繊装置によって、解繊、混合と同時に脱粒子し
た後、加熱ボンディングさせることなく、所定の厚さの
シート状又はフェルト状に形成したものが使用される。
また、湿式抄造法を用いてもよい。無機質繊維をシート
状或いはマット状に形成した後、ハンドリング強度を向
上させるために必要に応じてニードリング処理を行うこ
とができる。解繊、混合と同時に行う脱粒子工程では、
原綿に含まれる全粒子分の重量の少なくとも30%以
上、より好ましくは45%以上の脱粒子を行うことが必
要であり、脱粒子率が30%未満では、最終製品の吸音
率、単位重量当たりの強度および弾力性が低下する。
【0008】このようにして得られた厚さ0.5〜30
mm、密度30〜350kg/m3の繊維層を所望の管
体の外径に合わせた公知の成形型に複数回巻いた後、熱
硬化炉で加熱成型する。この際には、繊維層間同志の接
着を目的とした接着剤の添加は一般には不要であるが、
特に、繊維層間の結合強度を必要とする場合には、柔軟
性繊維状バインダー樹脂の接着温度域で接着する熱軟化
性または熱硬化性のバインダー樹脂を添加してもよい。
熱硬化炉での加熱温度、加熱時間は、製品の密度、厚
さ、使用する柔軟性繊維状バインダー樹脂によって決ま
るものである。
【0009】このようにして得た保温筒を別に設けた切
断装置によって、二つ割りとする。成型後の本発明によ
る保温筒の密度は45〜350kg/m3 であって、弾
力性に富むものであった。この保温筒は、性能に寄与し
ない粒子分が除かれ、内部に多数の空隙を有しているこ
とから、断熱性、吸音性が高く、しかも、無機質繊維と
柔軟性繊維状バインダー樹脂が互いにからみあって構成
されていることから、引張強度、圧縮強度が強く、折れ
にくい。
【0010】
【作用】本発明では、繊維径7μm以下の無機質繊維と
柔軟性繊維状バインダー樹脂とを解繊と同時に脱粒子し
て得た繊維層を成形型に複数回巻いた後、加熱成型した
ため、弾力性、柔軟性に富み折れにくい高強度の成型品
を得ることができる。
【0011】
【実施例】
実施例1 ロックウール(エスファイバー、新日鐵化学(株)製)
を無機質繊維の主原料とし、これに繊維状バインダー樹
脂として、融点の異なるポリエステル系樹脂を用いた芯
鞘タイプの熱融着性繊維(ベルコンビ、鐘紡(株)製)
5重量%を配合した。次いで、公知の無機質繊維の解繊
装置を使用して解繊・混合と同時に全粒子分の約50重
量%を脱粒子した。そして、シート状に配綿し、密度1
10kg/m3 、厚さ約7mmで70℃の熱伝導率がJ
IS A−1412の測定方法で0.0335Kcal
/mh℃である繊維層を得た。次いで、この繊維層を直
径20mmφの成形型に約3回巻き付け、熱硬化炉に
て、加熱成形し、内径20mm、外径40mmの保温筒
を得た。次いで、公知の切断装置を使用してこの保温筒
を二つ割りとした。その結果、この保温筒の密度は11
0kg/m3 で、断熱性は70℃の熱伝導率で0.03
16Kcal/mh℃であり、柔軟性、弾力性、復元力
があることから、管体に装着するために切断箇所を開い
ても、クラックは発生しておらず、切断箇所相互の開き
は認められなかった。 比較例1 実施例1と同様の形状で、密度150kg/m3 の市販
のロックウールと熱硬化性バインダーからなる保温筒の
断熱特性を実施例1同様にJIS A−1412に準じ
て測定した。その結果、0.0354Kcal/mh℃
であった。以上の結果から明らかなように、本発明の保
温筒は従来のものより、断熱性が向上すると共に、軽量
で、クラック、切断箇所の開きがないことが分かった。
【0012】
【発明の効果】本発明は、繊維径7μm以下の無機質繊
維と繊維状バインダー樹脂とを解繊、混合と同時に脱粒
子して得た繊維層を成形型に複数回巻いた後、加熱成型
した保温筒であるから、柔軟性、弾力性、復元力がある
ことから、二つ割りした場合にも切断面相互が変形して
開くということがなく、しかも、断熱性が従来の市販品
と比して約10%向上するという顕著な効果がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟性繊維状バインダーで接着一体化され
    た無機質繊維層からなる二つ割り保温筒。
  2. 【請求項2】繊維径7μm以下の無機質繊維と柔軟性繊
    維状バインダー樹脂とを解繊、混合と同時に脱粒子して
    得た繊維層を成形型に複数回巻いた後、加熱成型するこ
    とを特徴とする保温筒の製造方法。
JP18467692A 1992-06-19 1992-06-19 保温筒及びその製造方法 Withdrawn JPH0611096A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU621550B2 (en) * 1987-08-28 1992-03-19 Kurimoto, Ltd. Abrasion resistant composite casting and production method thereof
JP2005155777A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Kanebo Ltd ホース用吸音断熱材
JP2014062612A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Meisei Ind Co Ltd 配管設備の断熱工法

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