JPH06109870A - 期間経過表示体 - Google Patents

期間経過表示体

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JPH06109870A
JPH06109870A JP26025792A JP26025792A JPH06109870A JP H06109870 A JPH06109870 A JP H06109870A JP 26025792 A JP26025792 A JP 26025792A JP 26025792 A JP26025792 A JP 26025792A JP H06109870 A JPH06109870 A JP H06109870A
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JP26025792A
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Keijirou Nanba
系治郎 難波
Kenichi Ninobe
健一 二ノ戸
Hiroshi Suzuki
啓 鈴木
Hiroki Okano
浩樹 岡野
Koji Tada
公司 多田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者にとって所定期間経過後に現われる画
像が事前に判別できない期間経過表示体を提供すること
を目的とする。 【構成】 透明保護フイルム(1)上に塗布された隠蔽
及び染料拡散層(2)と、受像シート(5)上に印刷さ
れた染料印刷層(6)とが貼り合わされ、染料印刷層内
の染料が隠蔽及び染料拡散層に拡散することで期間経過
を表示する期間経過表示体である。受像シート(5)上
には、所定の画像で印刷された染料印刷層(6)と、染
料印刷層以外の部分に印刷されかつ染料印刷層と同系色
であって隠蔽及び染料拡散層(2)に拡散しない色料を
主原料とする固定印刷層(7)とが配されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は期間経過表示ラベルに関
するものであり、特に、X線に対する感光性のフィルム
や印画紙や感光紙、化粧品、電池、オイル、化学薬品等
の有効期間が限られる製品、あるいは偽造防止を付与し
た期限つき入門証等に適用し、その有効期間内であるか
否かを一目で知ることの出来る期間経過表示体(以下
「タイム・インジケータ」もしくは単に「インジケー
タ」と呼ぶ)に関する。
【0002】
【従来の技術】商品の有効期限等の期間を表す方法とし
ては以下に述べるようなものがある。例えば、揮発性の
薬剤においては有効成分が溶液、ワックス状でこれらの
揮散が、容器の外側から目視できるものがある。このタ
イプのものは有効成分自体の性状が揮発性のものに限定
されるため全ての商品に応用することは出来ない。有効
成分とは関係なく、期間を示すインジケーターとしては
物質の揮発性を利用したものがあり、着色液体の揮散
(ゲル中に吸収させたものも含む)や昇華性染料の揮散
による着色度の低下を見るものがある。しかし物質の揮
散は温度や湿度に大きく影響され正確な期間を示すこと
が難しく、また揮散物質が周囲の空気を汚染する惧れが
ある。
【0003】他の例としては光、温度、湿度あるいは、
大気中の酸素(O2 )や炭酸ガス(CO2 )等のガスに
よる色変化によって、経過期間を判断し得るタイム・イ
ンジケーターも考えられる。
【0004】しかしながら、光、温度、湿度等は、日常
生活の中で変化が大きく、このためこれらを利用したタ
イム・インジケーターは予定された期間を経過する前に
色変化を生じたり、予定期間を経過した後でも色変化を
しないといったことが生じ、安定したタイム・インジケ
ーターを得るのが難しい。また、一定量の酸素透過性を
有するプラスチックフィルムより成る袋にメチレンブル
ー等の、雰囲気中のO2 の量によって色変化する着色剤
を入れて、真空状態で密封し、経時的にこのプラスチッ
クフィルムを透過して侵入するO2 により、この着色剤
を変色させ、これによって経過した期間を測定する方法
も検討されたが、一般的にプラスチックフィルムの酸素
透過量は周囲の温度や湿度によって変わり、このためや
はり常に一定の期間経過を測定し得る安定したタイム・
インジケーターを得ることは難しい。
【0005】更に、O2 の変わりにCO2 を利用して、
一定量の炭酸ガス透過性を有するプラスチックフィルム
から成る袋に、雰囲気のpHの変化によって色変化する
着色剤を入れて真空状態で密封し、このプラスチックフ
ィルムを透過して侵入するCO2 による雰囲気のpHの
変化によって着色剤を変色させる方法もあるが、このタ
イム・インジケーターは、芳香剤、消臭剤、あるいは防
虫剤などの有効期間、すなわち、数ヶ月〜数年の期間を
表示できず、もっと短時間(数時間〜数十時間)で変色
してしまうという欠点を持ち、さらに湿度の影響を敏感
に受けてしまうことからこういった用途においては期間
経過を表示するインジケーターとして使うことができな
い。
【0006】そこで、このような問題点を解決するもの
として、本出願人は、特願平4−185027号とし
て、透明な保護フイルム上に隠蔽及び染料拡散層を塗布
した期間経過ラベルに、染料印刷層が印刷されてなる受
像シートを貼り合われ、染料印刷層内の染料が前記隠蔽
及び染料拡散層に拡散することで、数分〜数ケ月の期間
の経過を、光湿度や他の大気中の因子の影響を受けず安
定した状態で表示できる期間経過表示体を提案した。
【0007】また、特願平4−189480号として、
透明な保護フイルム上に隠蔽層と染料拡散層が順に積層
され、該積層された染料拡散層と、受像シート上に印刷
された染料印刷層とが貼り合わさせ、該染料印刷層内の
染料が前記染料拡散層及び隠蔽層に拡散することで、上
記と同様に所定期間経過を安定した状態で表示できる期
間経過表示体を提案した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の期間経過表示体にあっては、いずれも以下の問題点
が残されていた。
【0009】すなわち、使用者は透明な保護フイルム上
の隠蔽及び染料拡散層と、受像シート上の染料印刷層を
適宜接着手段で貼り合わせて使用するが、このとき使用
者は受像シート上の染料印刷層の画像を目視できること
から、期間経過後に期間経過表示体に現われる画像を前
もって知ることができる。染料印刷層の画像がベタ印刷
等の場合には問題はないが、画像が絵柄、文字、数字、
記号等にように何らかの意味を持つ場合、以下の不具合
が生じる。
【0010】 期間経過表示体に現われる画像が事前
にわかるので、画像に意外性を持たせることができな
い。従って、画像を利用した「くじ」や「クイズの解
答」等に使用できず、当該時間経過表示体の用途が限定
される。
【0011】 期間経過表示体に現われる画像が事前
にわかるので、画像に使用できる用語等が限定される。
例えば、スキー場のリフト1日券に、1日経過後に「使
用不可」という文字が表示される期間経過表示体を使用
する場合、「使用不能」と印刷されかつそれが認識でき
る受像シートを使用者に手渡すこととなるので、不愉快
な印象を与える。
【0012】 期間経過表示体に現われる画像が事前
にわかるので、隠蔽及び染料拡散層と、受像シート上に
染料印刷層を貼り合わせる際に、使用者がそれらの層の
間に薄いフイルムを介在させる等の手段を構じることで
画像の一部の表示を妨げる偽造を行なうことが可能にな
る問題がある。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、使用者にとって所定期間経過後に現われる画像が事
前に判別できない期間経過表示体を提供することを目的
とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、係る目的を達成するために、透明保護フイルム上に
塗布された隠蔽及び染料拡散層と、受像シート上に印刷
された染料印刷層とが貼り合わされ、該染料印刷層内の
染料が前記隠蔽及び染料拡散層に拡散することで期間経
過を表示する期間経過表示体において、前記受像シート
上には、前記所定の画像で印刷された前記染料印刷層
と、該染料印刷層以外の部分に印刷されかつ染料印刷層
と同系色であって前記隠蔽及び染料拡散層に拡散しない
色料を主原料とする固定印刷層とが配されている構成と
した。
【0015】また、請求項2記載の発明では、透明保護
フイルム上に隠蔽層と染料拡散層が順に積層され、該積
層された染料拡散層と、受像シート上に印刷された染料
印刷層とが貼り合わされ、該染料印刷層内の染料が前記
染料拡散層及び隠蔽層に拡散することで期間経過を表示
する期間経過表示体において、前記受像シート上には、
前記所定の画像で印刷された前記染料印刷層と、該染料
印刷層以外の部分に印刷されかつ染料印刷層と同系色で
あって前記隠蔽と染料拡散層の内少なくともいずれかの
層に拡散しない色料を主原料とする固定印刷層とが配さ
れている構成とした。
【0016】
【作用】受像シート上に印刷されている染料印刷層と固
定印刷層とが同系色とされているため、たとえ、隠蔽及
び染料拡散層を塗布された透明保護フイルムと染料印刷
層および固定印刷層を印刷された受像シートとが別々に
使用者に手渡されたところで、使用者は期間経過表示体
に現われる画像を事前に判別することができず、したが
って、例えば「くじ」や「クイズの解答」用としても利
用することができ、また、使用者に、期間経過表示体に
現われる画像を事前に知らせることで不愉快を与える事
態等も回避できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明にかかる期間経過表示体の断面図
である。
【0018】図において符号1は透明な保護フイルムで
あり、この保護フイルム1上には隠蔽及び染料拡散層2
が塗布されている。また、5は受像シートであり、この
受像シート5上には、染料印刷層6が文字等の所定形状
の画像を描くように印刷され、また該染料印刷層6以外
の部分には固定印刷層7が、染料印刷層6と重ならない
ようにかつ受像シート5全体を覆うように印刷されてい
る。
【0019】そして、上記保護フイルム1と受像シート
5とは、互いの下面あるいは上面に設けられた隠蔽及び
染料拡散層2と染料印刷層6等とが互いに対向するよう
に適宜接着手段により貼り合わされる。接着手段として
は、隠蔽及び染料拡散層2と染料印刷層6との間に接着
剤を介装させる、あるいは隠蔽及び染料拡散層2と染料
印刷層6とを適宜温度まで上昇させて圧着する等があ
る。
【0020】ここで、前記染料印刷層6と固定印刷層7
とは同系色とされており、前記受像シート5上に印刷さ
れた状態を見ただけでは、染料印刷層6がどのような画
像を描いて印刷されているか判別できないようになって
いる。
【0021】前記透明な保護フイルム1は、通常一般に
使用されているプラスチックフィルムであれば何れをも
使用できる。例えば、セロハン、アセテート、塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、四
フッ化エチレン、フッ化ビニル、ポリイミド、ポリカー
ボネート、ポリスチレンなどのフィルム類等である。
【0022】前記隠蔽及び染料拡散層2は、顔料、可塑
剤及び高分子結着剤から構成されている。
【0023】本発明に使用される顔料は、隠蔽性の高い
ものが好ましい。例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、リト
ポン、鉛白、カドミエロー、黄鉛、チタンエロー、ジン
ククロメート、黄土、クロムバーミリオン、赤口顔料、
アンバー、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、カドミウムレッ
ト、紺青、鉛丹、酸化クロムグリーン、コバルトブル
ー、群青、コバルトバイオレット、鉄黒等の、無機顔
料、及びベンジジンエロー、ハンザエロー、リソールレ
ット、アリザリンレーキ、ピグメントスカーレット3
B、ブリリアントカーミン6B、パーマネントレッドF
−5R、レーキレッドC、パーマネントレッド4R、ロ
ーダミンレーキB、ローダミンレーキY、パラレッド、
ピーコックブルーレーキ、フタロシアニンブルー、アニ
リンブラック、パーマネントエローHR、キナクリド
ン、ペリノンペリレン、クロモフタールエロー6G、ク
ロモフタールエロー3G、クロモフタールエローGR等
の有機顔料等である。特に、好ましいのは、白色、黄
色、赤色及び青色等の上記記載の顔料である。
【0024】本発明に使用される可塑剤は、比較的難揮
発性で、使用する高分子結着剤と親和性(相溶性)でな
ければならない。そのような化合物であれば何れをも使
用することができる。例えば、燐酸トリブチル、燐酸ト
リ2−エチルヘキシル、燐酸トリクレシル等の燐酸エス
テル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸
ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジn−オクチ
ル、フタル酸ジ2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノ
ニル、フタル酸ジオクチルデシル、フタル酸ブチルベン
ジル等のフタル酸エステル、オレイン酸ブチル、グリセ
リンモノオレイン酸エステル等の脂肪族一塩基酸エステ
ル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジn−ヘキシル、
アジピン酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸アルキル
610、アゼライン酸ジ2−エチルヘキシル、セバチン
酸ジブチル、セバチン酸ジ2−エチルヘキシル等の脂肪
族二塩基酸エステル、ジエチレングリコールジベンゾエ
ート、トリエチレングリコールジ2−エチルブチラール
等の二価アルコールエステル、アセチルリシノール酸メ
チル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチルフタリルブ
チルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチル等のオ
キシ酸エステル、塩素化パラフィン、アビエチン酸メチ
ル、トリメリット酸系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、
エポキシ系可塑剤、ステアリン酸系可塑剤等である。
【0025】本発明に使用される高分子結着剤は、熱可
塑性樹脂であれば何れをも使用可能である。例えば、熱
可塑性樹脂として線状飽和ポリエステル等のエステル樹
脂、ポリ塩化ビニルや塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
などの塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、酢酸ビニル樹脂、スチレン樹脂、ブチラール樹脂、
アクリル酸系樹脂、メタアクリル酸系樹脂、エポキシ樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル樹脂、石油系樹脂、塩素化ポリプロピレン、
ポリアミド系樹脂、セルロース系樹脂、ポリビニルアル
コール系樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル
酸系共重合体、ポリウレタン系樹脂等である。上記記載
の熱可塑性樹脂は単独もしくは2種以上混合して用いる
ことができる。
【0026】本発明において、隠蔽及び染料拡散層2の
各組成物の組成比は限定されないが染料の拡散を制御す
る可塑剤は固形分比100重量部にたいして0〜60重
量部の範囲で使用することが好ましい。塗布量は、隠蔽
性及び染料拡散能を考慮して5〜10g/m2 が良い。
【0027】上記構成の保護シート1に隠蔽及び染料拡
散層2が塗布された構造のラベルは、次のようにして作
られる。すなわち、まず、隠蔽及び染料拡散層組成物を
適当な溶剤により塗料化し、その塗料を透明保護フィル
ム1上にグラビアコータ、ロールコータ、バーコータ、
リバースコータ、コンマコータ、ダイコータなどの塗塗
布機で塗布乾燥する。 後述する、受像シート5に染料
印刷層6及び固定印刷層7がそれぞれ印刷された構造の
ラベルも同様にして作られる。
【0028】一方、前記受像シート5は、通常の印刷用
の用紙あるいは前記保護フイルム等のシートが使用され
る。
【0029】また、前記染料印刷層6を構成する染料と
しては、油溶性染料及び分散染料等がある。 具体的に
は、例えば油溶性染料としては、ソルベントエロー2、
ソルベントオレンジ1、ソルベントレッド24、ソルベ
ントブラウン3等のアゾ染料、ソルベントエロー10、
ソルベントオレンジ5、ソルベントブラウン37、ソル
ベントオレンジ5、ソルベントレッド8、等のアゾ金属
錯塩、ソルベントバイオレット13、ソルベントブルー
11、ソルベントグリーン3等のアントラキノン染料、
ソルベントブルー25等のフタロシアニン染料等であ
る。
【0030】分散染料としては、ディスパーズオレンジ
3、ディスパーズレッド1、ディスパーズエロー3、デ
ィスパーズバイオレット24、ディスパーズブルー44
等のアミノアゾ染料、ディスパーズオレンジ11、ディ
スパーズレッド4、ディスパーズバイオレット1、ディ
スパーズブルー4等のアミノアントラキノン染料、ディ
スパーズエロー1及び42等のユトロアリールアミン染
料等である。ここで、分散染料には昇華染料も含んでい
る。
【0031】前記固定印刷層7を構成する、隠蔽及び染
料拡散層に拡散しない色料には顔料が用いられる。 使
用される顔料は、黄色顔料としては、ファストイエロー
G、ファストイエロー10G、ジスアゾイエローAA
A、ジスアゾイエローAAMX、ジスアゾイエローAA
OT、ジスアゾイエローHR等の不溶性アゾ顔料があ
り、また黄色酸化鉄等の無機顔料がある。
【0032】また、ダイダイ色顔料としては、ジニトロ
アニリンオレンジ、ジスアゾオレンジPMP、ジアニシ
ジンオレンジ等の不溶性アゾ顔料がある。
【0033】また、赤色顔料としては、トルイジンレッ
ド、塩素化パラレッド、プリリアントファストスカーレ
ット、ピラゾロンレッドB、ナフトールレッドFGR等
の不溶性アゾ顔料があり、また、バリウムレッド2B、
カルシウムレッド2B、バリウムリソールレッド、レー
キレッドC、プリリアントカーミン6B、ピグミントス
カーレット3Bレーキ等のアゾレーキ顔料があり、ま
た、ローダミン6GPMAトーナー等の染付けレーキ顔
料があり、また、ベンガラ等の無機顔料があり、さら
に、キナクリドンマゼンダ等のキナクリドン顔料があ
る。
【0034】また、紫色顔料としては、ローダミンBP
TMAトーナー、メチルバイオレットPTMAトーナー
等の染付けレーキ顔料があり、また、キナクリドンレッ
ド等のキナクリドン顔料があり、さらに、ジオキサジン
バイオレット等のジオキサジン顔料がある。
【0035】また、青色顔料としては、ビクトリアピュ
アブルーPTMAトーナー等の染付けレーキ顔料があ
り、また、フタロシアニンブルー(α形)、フタロシア
ニンブルー(β形)等のフタロシアニン顔料があり、ま
た、アルカリブルートーナー等のトリアリールメタン顔
料があり、さらに、紺青、群青等の無機顔料がある。
【0036】また、緑色顔料としては、ブリリアントグ
リーンPTMAトーナー、ダイヤモンドグリーンPTM
Aトーナー等の染付けレーキ顔料があり、フタロシアニ
ングリーン、フタロシアングリーン(黄口)等のフタロ
シアニン顔料がある。
【0037】また、黒色顔料としてはカーボンブラック
等の無機顔料がある。また、白色顔料としては、亜鉛
華、酸化チタン、炭酸カルシウム、クレー、沈降性硫酸
バリウム、クロスホワイト、アルミナホワイト等の無機
顔料がある。また、金属色としては、銀色顔料としてア
リミニウム粉、金色顔料としてブロンズ粉等の無機顔料
がある。さらに、特殊顔料としては昼光蛍光顔料等の有
機顔料の他、パール顔料等の無機顔料がある。
【0038】なお、前記透明保護フイルム上に塗布され
た隠蔽及び染料拡散層2と、受像シート上に印刷された
染料印刷層6等とを貼り合わす場合に使用される接着材
としては、一般に使用されるゴム系、アクリル系及びシ
リコーン系の3種類のものが用いられる。これらの粘着
剤は、弾性体、粘着付与剤、可塑剤、充填剤の助剤から
構成されている。詳しくは、弾性体として天然ゴム、合
成イソプレン、再生ゴム、SBRゴム、ポリイソプレン
ゴム、ポリアクリル酸エステル、又はその誘導体、スチ
レン−イソプレン−スチレンゴム、シリコーンゴム、シ
リコーンレジン等である。粘着付与剤はロジン系及びロ
ジン誘導体、ポリテルペン樹脂、クロマン−インデン樹
脂、石油系樹脂、テルペンフェノール樹脂等である。可
塑剤としては、液状ポリブテン、鉱油、ラノリン、液状
ポリイソプレン、液状ポリアクリレート等である。必要
に応じて体質顔料や無機顔料等の充填剤や酸化防止等の
老化防止剤を添加する。なお、粘着剤の塗布量は、粘着
能及び染料移行能を考慮して5〜25g/m2 が好まし
い。
【0039】しかして、上記構成の隠蔽及び染料拡散層
2を有する保護フイルム1と、染料印刷層6および固定
印刷層7を有する受像シート5とは、互いの下面あるい
は上面に設けられた隠蔽及び染料拡散層2と染料印刷層
6等とが互いに対向するように配され、それらの間に接
着剤等が介装されて貼り合わされることで、図1に示す
期間経過表示体が得られる。
【0040】この期間経過表示体では、貼り合わされた
後、予め設計してある隠蔽及び拡散層組成物2の拡散能
に応じ、数分から数ケ月の期間を経て、染料印刷層6内
の染料が前記隠蔽及び染料拡散層2に拡散することで、
該拡散された画像が透明な保護フイルム1を介して表示
される。
【0041】ここで、受像シート5上に印刷されている
染料印刷層6と固定印刷層7とは同系色とされているた
め、たとえ、隠蔽及び染料拡散層2を塗布された保護フ
イルム1と染料印刷層6および固定印刷層7を印刷され
た受像シート5とが別々に使用者に手渡されたところ
で、使用者は当該期間経過表示体に現われる画像を事前
に判別することができない。
【0042】したがって、例えば「くじ」や「クイズの
解答」用等のように、使用者に手渡された時点で所定時
間後に現われる画像が事前に判別されては困るような用
途にも使用することができ、また、使用者に、期間経過
表示体に現われる画像を事前に知らせることで不快感を
与える事態等も回避できる。さらに、隠蔽及び染料拡散
層2と受像シート5上に染料印刷層6等を貼り合わせる
際に、使用者がそれらの層の間に薄いフイルムを介在さ
せて画像の一部の表示を妨げるといった偽造を行なうこ
とも回避できる。
【0043】なお、上記実施例では、透明な保護フイル
ム1に隠蔽及び染料拡散層2を塗布しているが、これに
限られることなく、透明な保護フイルム1上に隠蔽層と
染料拡散層とを別々にかつ隠蔽層が保護フイルム1側に
位置するように順に積層し、単独に積層した染料拡散層
と、受像シート5上に印刷された染料印刷層とを貼り合
わす構造にしてもよい。この場合、受像シート5上に印
刷する固定印刷層7を構成する色料は、前記隠蔽と染料
拡散層の内少なくともいずれかの層に拡散しない性質で
あれば足りる。
【0044】また、上記実施例では、隠蔽及び染料拡散
層2とが塗布された保護フイルム1と、染料印刷層6及
び固定印刷層7とが印刷された受像シート5とを使用者
に手渡しし、使用者が接着剤等の接着手段で両者を貼り
合わす使用方法をとっているが、これに限られることな
く、保護フイルム1の隠蔽及び染料拡散層2上に接着剤
層及び剥離層を予め積層させておき、手渡された使用者
が、剥離層をはがして露出する接着層を介して、保護フ
イルム1の隠蔽及び染料拡散層2と受像シート5の染料
印刷層6及び固定印刷層7とを接着させるような使用方
法でもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、受像シート上に印刷されている染料印刷層と
固定印刷層とを同系色としたため、たとえ、隠蔽及び染
料拡散層を塗布された保護フイルムと、染料印刷層およ
び固定印刷層を印刷された受像シートとが別々に使用者
に手渡されたところで、使用者は当該期間経過表示体に
現われる画像を事前に判別することができない。この結
果、例えば「くじ」や「クイズの解答」用等のように、
使用者に手渡された時点で所定時間後に現われる画像が
事前に判別されては困るような用途にも使用することが
でき、また、使用者に、期間経過表示体に現われる画像
を事前に知らせることで不快感を与える事態等も回避で
き、さらに、隠蔽及び染料拡散層と受像シート上に染料
印刷層等を貼り合わせる際に、使用者がそれらの層の間
に薄いフイルムを介在させて画像の一部の表示を妨げる
といった偽造を行なうことも回避できる等の優れた効果
を奏する。 また、請求項2記載の発明でも同様な効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる期間経過表示体の構成を示す断
面図である。
【図2】本発明にかかる期間経過表示体の構成を示す斜
視図である。
【図3】本発明にかかる期間経過表示体の作用を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 保護フイルム 2 隠蔽及び染料拡散層 5 受像シート 6 染料印刷層 7 固定印刷層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 浩樹 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 多田 公司 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明保護フイルム上に塗布された隠蔽及
    び染料拡散層と、受像シート上に印刷された染料印刷層
    とが貼り合わされ、該染料印刷層内の染料が前記隠蔽及
    び染料拡散層に拡散することで期間経過を表示する期間
    経過表示体において、 前記受像シート上には、前記所定の画像で印刷された前
    記染料印刷層と、該染料印刷層以外の部分に印刷されか
    つ染料印刷層と同系色であって前記隠蔽及び染料拡散層
    に拡散しない色料を主原料とする固定印刷層とが配され
    ていることを特徴とする期間経過表示体。
  2. 【請求項2】 透明保護フイルム上に隠蔽層と染料拡散
    層が順に積層され、該積層された染料拡散層と、受像シ
    ート上に印刷された染料印刷層とが貼り合わされ、該染
    料印刷層内の染料が前記染料拡散層及び隠蔽層に拡散す
    ることで期間経過を表示する期間経過表示体において、 前記受像シート上には、前記所定の画像で印刷された前
    記染料印刷層と、該染料印刷層以外の部分に印刷されか
    つ染料印刷層と同系色であって前記隠蔽と染料拡散層の
    内少なくともいずれかの層に拡散しない色料を主原料と
    する固定印刷層とが配されているを特徴とする期間経過
    表示体。
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