JPH06109834A - 追尾レーダ装置 - Google Patents

追尾レーダ装置

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JPH06109834A
JPH06109834A JP4286893A JP28689392A JPH06109834A JP H06109834 A JPH06109834 A JP H06109834A JP 4286893 A JP4286893 A JP 4286893A JP 28689392 A JP28689392 A JP 28689392A JP H06109834 A JPH06109834 A JP H06109834A
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JP
Japan
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target
echo
distance
pulse
tracking
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Application number
JP4286893A
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English (en)
Inventor
Jun Tomita
純 富田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 追尾レーダ装置のノイズ,クラッタ,ECM
対策を行い追尾信頼性を向上させることを目的とする。 【構成】 データ判別器9によってI/Qピークレンジ
3の信頼性が低いか否かを判別し、信頼性が高いデータ
については距離算出器10により目標距離を算出し、信
頼性が低いデータについては、目標距離を算出せず校正
処理器11により校正処理を行って追尾を続行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、追尾レーダ装置の追
尾機能の改良に関するものであり、特に、ノイズ,クラ
ッタ等の条件の中で正確に目標を追尾するため、誤目標
判別機能を付加して目標追尾性能の信頼性の向上を図っ
た装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は例えば、電子情報通信学会より
昭和59年に初版が発行された文献「レーダ技術」の
P.270に記載された従来の追尾レーダ装置を説明す
るための図である。
【0003】図において、1はこのレーダ装置が送信し
たレーダパルス信号が目標等により反射して戻ってきた
レーダエコー信号、2は送受信機7によりこのレーダエ
コー信号が復調されて相互に直交するI,Q成分に分離
されたI/Qビデオ信号、3は検出器8により検出され
た、このI/Qビデオ信号2の振幅値が最も大きなレン
ジビン位置を示すI/Qピークレンジ信号、5は追尾す
べき目標とこのレーダ装置との距離を示す追尾距離、7
はレーダパルス信号を空間に向けて送信し、目標等から
のレーダエコーを受信,復調する送受信機、8は送受信
機7からのI/Qビデオ信号2の振幅値が最も大きなレ
ンジビン位置を検出する検出器、14は検出器8からの
I/Qピークレンジ信号3に基づいて送受信機7のレン
ジゲート位置を制御する距離ゲート制御器、15はこの
距離ゲート制御器14が送受信機7に対し出力する距離
ゲート制御信号、10は距離ゲート制御器14からのI
/Qピークレンジ信号3に基づいて目標等とこのレーダ
装置との距離5を算出する距離算出器である。
【0004】次に図10の動作について説明する。目標
等からのレーダエコー信号1は送受信機7に入力され
て、ここで増幅,周波数変換され、I/Qビデオ信号2
として出力される。このI/Qビデオ信号2の振幅値が
最も大きなレンジビン位置が検出器8によって検出さ
れ、I/Qピークレンジ3として出力される。このI/
Qピークレンジ3から次パルスの追尾位置のレンジゲー
ト位置を距離ゲート制御器14によって推定して送受信
機7にフィードバックする。一方、検出器8によって検
出されたI/Qピークレンジ3が距離算出器10によっ
て絶対距離として算出され、追尾距離5として外部に出
力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の追尾レーダ装置
は以上のように構成されていたので、電波環境が悪く、
ノイズやクラッタが存在したり、ECMが稼働していた
りする等の悪条件下においても、入力データはこれを全
て真のデータと判断して追尾を行うため、全く別の物体
を本来の目標として追尾してしまう危険性があり、追尾
の信頼性に乏しく、より高精度で追尾を行う必要のある
レーダには不向きであるなどの問題点があった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、追尾目標がノイズ,クラッ
タ,ECM等に対して埋もれていても、追尾不能に陥る
ことなく高精度な追尾を実行できる追尾レーダ装置を得
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る追尾レー
ダ装置は、誤目標判別手段によりレーダエコーが所定以
上のレベルを有し、かつ目標のエコーが、注目パルスの
前のパルスにおける距離ゲートに収まるか否かにより、
当該レーダエコーが真の目標からのエコーか誤目標から
のエコーかを判別し、誤目標判別手段が真の目標からの
エコーと判別したとき距離算出手段により目標と当該レ
ーダ装置との距離を算出し、誤目標判別手段が誤目標か
らのエコーと判別したとき校正処理手段により当該パル
スより前の所定個のパルスに対応するエコーを用いて当
該パルスにおける目標とレーダ装置との距離を校正する
ようにしたものである。
【0008】また、この発明に係る追尾レーダ装置は、
誤目標判別手段によりレーダエコーが所定以上のレベル
を有し、かつ目標からのエコーが、注目パルスの前のパ
ルスにおける角度ゲートに収まるか否かにより、当該レ
ーダエコーが真の目標からのエコーか誤目標からのエコ
ーかを判別し誤目標判別手段が真の目標からのエコーと
判別したとき角度算出手段により目標に対する当該レー
ダ装置のアンテナ角度を算出し、誤目標判別手段が誤目
標からのエコーと判別したとき、校正処理手段により当
該パルスより前の所定個のパルスに対応するエコーを用
いて当該パルスにおける目標に対するレーダ装置のアン
テナ角度を校正するようにしたものである。
【0009】この発明に係る追尾レーダ装置は、誤目標
判別手段により、レーダエコーが所定以上のレベルを有
し、かつ目標からのエコーが、注目送信時の前の送信時
におけるドップラゲートに収まるか否かにより、当該レ
ーダエコーが真の目標からのエコーか誤目標からのエコ
ーかを判別し、誤目標判別手段が真の目標からのエコー
と判別したとき距離算出手段により当該目標とレーダ装
置との距離を算出し、誤目標判別手段が誤目標からのエ
コーと判別したとき校正処理手段により当該送信時より
前の所定回分の送信時に対応するエコーを用いて当該パ
ルスにおける目標とレーダ装置との距離を校正するよう
にしたものである。
【0010】
【作用】この発明における追尾レーダ装置においては、
上述のように、S/N,レンジゲート規定により構成さ
れた誤目標判別手段により誤目標を判別し、信頼性の乏
しいデータについては校正処理によって追尾を行うよう
にしたので、追尾目標がノイズ,クラッタ,ECM等に
対して埋もれていても、追尾不能に陥ることなく、距離
追尾の信頼性を向上させる。
【0011】また、この発明における追尾レーダ装置に
おいては、上述のように、S/N,レンジゲート規定に
より構成された誤目標判別手段により誤目標を判別し、
信頼性の乏しいデータについては校正処理によって追尾
を行うようにしたので、追尾目標がノイズ,クラッタ,
ECM等に対して埋もれていても、追尾不能に陥ること
なく、角度追尾の信頼性を向上させる。
【0012】さらに、この発明における追尾レーダ装置
においては、上述のように、S/N,レンジゲート規定
により構成された誤目標判別手段により誤目標を判別
し、信頼性の乏しいデータについては校正処理によって
追尾を行うようにしたので、追尾目標がノイズ,クラッ
タ,ECM等に対して埋もれていても、追尾不能に陥る
ことなく、距離追尾の信頼性を向上させる。
【0013】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例による追尾レーダ装置
を示す。図1において、図10と同一符号は同一のもの
を示す。4はデータ判別器9から出力され、追尾する目
標が真の目標である旨を示すTRUEデータ、6は距離
ゲート記憶器12から送受信機7およびデータ判別器9
に対し出力される距離ゲートフィードバック信号、8は
送受信機7の出力からI/Qピークレンジ3を検出する
検出器、9は送受信機7からのI/Qビデオ信号2,検
出器8からのI/Qピークレンジ3および距離ゲート記
憶器12からの距離ゲートフィードバック信号6を用い
てデータの真偽を判別し、TRUEデータ4あるいはF
AULTデータ13を出力するデータ判別器、11はF
AULTデータ13が入力されることにより、校正した
追尾距離5を出力する校正処理器、12は追尾距離5を
記憶する距離ゲート記憶器、13は追尾する目標が誤っ
た目標である旨を示すFAULTデータである。また、
図2,図3は、この発明の一実施例を説明するための図
である。
【0014】最初に、図1について、その動作を説明す
る。目標からのレーダエコー1は送受信機7に入力され
る。レーダエコー1は送受信機7によって増幅、周波数
変換されてI/Qビデオ信号2となり、一方は検出器8
に入力されてI/Qピークレンジ3が検出され、データ
判別器9に入力される。また、送受信機7から出力され
た直後に分岐されたI/Qビデオ信号2も同様にデータ
判別器9に入力される。
【0015】データ判別器9ではI/Qビデオ信号2の
S/Nを算出し、ある値を満たしていればこれを真のデ
ータと判断する。また、距離ゲート記憶器12によって
記憶されている直前のパルスと、現在のパルスとのI/
Qピークレンジの差分を算出して、その差分がある値以
下であれば真のデータと判断する。図2はこのI/Qピ
ークレンジの差分範囲について説明するための図であ
り、n+1番目のパルスの距離はn番目のパルスのレン
ジゲート内に存在し、n+2番目のパルスの距離はn+
1番目のパルスのレンジゲート内に存在し、かつn+3
番目のパルスの距離はn+2番目のパルスのレンジゲー
トの外に存在することを示している。
【0016】このように、I/Qビデオ信号2のS/N
とI/Qピークレンジの差分の両者が真であれば、デー
タ判別器9はその判別結果を、信頼性がある旨のTRU
Eデータ4として出力し、距離算出器10によって絶対
距離を算出して追尾距離5を出力するが、データ判別器
9によって一方でも偽と判別された場合は、FAULT
データ13として、距離算出器10には入力されずに、
校正処理器11に入力され、この校正処理器11によっ
て、図3に示すように過去のパルスの距離軌跡から目標
距離をレンジゲート内に戻す校正処理が行なわれ、この
校正処理により校正目標距離を算出してこれを追尾距離
として出力する。
【0017】この校正処理は、図3に示すように数パル
ス(この実施例では3パルス)の範囲内で校正目標距離
を直線近似による外挿によって追尾距離を算出するもの
であり、このように少ないパルスの範囲内では、変曲点
でない限りいかなる曲線でも直線近似による外挿で充分
近似できる。
【0018】各パルス毎の追尾距離は、距離ゲート記憶
器12に記憶された後に、データ判別器9と送受信機7
に距離ゲートフィードバック信号としてフィードバック
されて次のパルスの判別と追尾制御用に使われる。
【0019】このように、上記実施例によれば、真の目
標をS/N,レンジゲート規定で判別して、I/Qビデ
オ信号のS/NとI/Qピークレンジの差分の少なくと
も一方が偽と判定されれば、直線近似によって外挿した
校正目標距離を真の追尾距離として算出することによ
り、信頼性の乏しいデータについては目標距離を校正処
理し、これに基づいて追尾を行なうようにしたので、追
尾能力を向上でき、追尾目標がノイズ,クラッタ,EC
M等に埋もれていても、追尾不能に陥ることはない。
【0020】実施例2.また、上記実施例1では、デー
タ判別器9に距離ゲートの判別器を付加したものを示し
たが、図4に示すように距離ゲート記憶器の代わりに角
度ゲート記憶器17を付加するとともに、距離算出器の
代わりに方位,仰角算出器16を付加することにより、
いわゆるモノパルス測角レーダ装置のアンテナの角度系
追尾にも使用することができる。
【0021】即ち、図4において、24はデータ判別器
29から出力され、追尾する目標が真の目標である旨を
示すTRUEデータ、19は角度ゲート記憶器17から
送受信機7およびデータ判別器29に対し出力される角
度ゲートフィードバック信号、28は送受信機7の出力
からアンテナの仰角,方位角33を検出する検出器、2
9は送受信機7からのI/Qビデオ信号2,検出器28
からの仰角,方位角33および角度ゲート記憶器17か
らの角度ゲートフィードバック信号19を用いてTRU
Eデータ24あるいはFAULTデータ23を出力する
データ判別器、21はFAULTデータ23が入力する
ことにより、校正したアンテナ制御角度18を出力する
校正処理器、17はアンテナ制御角度18を記憶する角
度ゲート記憶器、23は追尾する目標が誤った目標であ
る旨を示すFAULTデータである。また、図5,図6
は、この発明の他の実施例を説明するための図である。
【0022】この図4について、その動作を説明する。
目標からのレーダエコー1は送受信機7に入力される。
レーダエコー1は送受信機7によって増幅、周波数変換
されてI/Qビデオ信号2となり、一方は検出器28に
入力されて仰角,方位角33が検出され、データ判別器
29に入力される。また、送受信機7から出力された直
後に分岐されたI/Qビデオ信号2も同様にデータ判別
器29に入力される。
【0023】データ判別器29ではI/Qビデオ信号の
S/Nを算出し、ある値を満たしていればこれを真のデ
ータと判断する。また、角度ゲート記憶器17によって
記憶されている直前の角度と、現在の角度との角度レン
ジの差分を算出して、その差分がある値以下であれば真
のデータと判断する。図5はこの角度ゲートの差分範囲
について説明するための図であり、n+1番目のパルス
におけるアンテナの角度はn番目のパルスの角度ゲート
内に存在し、n+2番目のパルスにおけるアンテナの角
度はn+1番目のパルスの角度ゲート内に存在し、かつ
n+3番目のパルスにおけるアンテナの角度はn+2番
目のパルスの角度ゲートの外に存在することを示してい
る。
【0024】このように、I/Qビデオ信号2のS/N
と角度レンジの差分の両者が真であれば、データ判別器
29は信頼性のあるTRUEデータ24として出力して
方位,仰角算出器16によって絶対角度を算出してアン
テナ制御角度18を出力するが、データ判別器29によ
って一方でも偽と判別された場合は、FAULTデータ
23として方位,仰角算出器16には入力されずに、校
正処理器21に入力され、この校正処理器21によって
図6に示すように過去のパルスの距離軌跡から目標距離
を角度ゲート内に戻す校正処理が行なわれ、この校正処
理によって校正角度を算出してこれを追尾角度として出
力する。
【0025】この校正処理は、図6に示すように数パル
ス(この実施例では3パルス)の範囲内で校正角度を直
線近似による外挿によって追尾距離を算出するものであ
り、このように少ないパルスの範囲内では、変曲点でな
い限りいかなる曲線でも直線近似による外挿で充分近似
できる。
【0026】各パルス毎の追尾角度は、角度ゲート記憶
器17に記憶された後に、データ判別器29と送受信機
7に角度ゲートフィードバック信号としてフィードバッ
クされて次のパルスの判別と追尾制御用に使われる。
【0027】実施例3.さらに、上記実施例1ではデー
タ判別器9に距離ゲートの判別器を付加したものを示し
たが、図7に示すようにデータ判別器9の距離ゲートの
代わりに連続波を送信して、そのドップラシフトにより
目標の移動速度,距離を求めるドップラレーダにおける
ドップラフィルタによる目標検出を行なう、ドップラ周
波数のドップラゲート記憶器20を用いてもよく、実施
例1と同様の効果を奏する。
【0028】即ち、図7において、34はデータ判別器
39から出力され、追尾する目標が真の目標である旨を
示すTRUEデータ、36はドップラゲート記憶器20
から送受信機7およびデータ判別器39に対し出力され
るドップラゲートフィードバック信号、38は送受信機
7の出力からドップラシフト53を検出する検出器、3
9は送受信機7からのI/Qビデオ信号2,検出器38
からのドップラシフト53およびドップラゲート記憶器
20からのドップラゲートフィードバック信号36を用
いてTRUEデータ34あるいはFAULTデータ63
を出力するデータ判別器、31はFAULTデータ63
を校正して得た追尾距離5を出力する校正処理器、20
は追尾距離5を記憶するドップラゲート記憶器、63は
追尾する目標が誤った目標である旨を示すFAULTデ
ータである。また、図8,図9は、この発明の他の実施
例を説明するための図である。
【0029】次に、図7について、その動作を説明す
る。目標からのレーダエコー1は送受信機7に入力され
る。レーダエコー1は送受信機7によって増幅、周波数
変換されてI/Qビデオ信号2となり、一方は検出器3
8に入力されてドップラシフト53が検出され、データ
判別器39に入力される。また、送受信機7から出力さ
れた直後に分岐されたI/Qビデオ信号2も同様にデー
タ判別器39に入力される。
【0030】データ判別器39ではI/Qビデオ信号の
S/Nを算出し、ある値を満たしていればこれを真のデ
ータと判断する。また、ドップラゲート記憶器20によ
って記憶されている直前のドップラシフトと、現在のド
ップラシフトとのドップラレンジゲートの差分を算出し
て、その差分がある値以下であれば真のデータと判断す
る。図8はこのドップラレンジの差分範囲について説明
するための図であり、n+1番目のパルスのドップラシ
フトはn番目のパルスのドップラシフトのレンジゲート
内に存在し、n+2番目の送信時のドップラシフトはn
+1番目の送信時のドップラシフトのレンジゲート内に
存在し、かつn+3番目の送信時のドップラシフトはn
+2番目の送信時のドップラシフトのレンジゲート内に
存在することを示している。
【0031】このように、I/Qビデオ信号2のS/N
とドップラシフトのレンジの差分の両者が真であれば、
データ判別器39は信頼性のあるデータをTRUEデー
タ34として出力して距離算出器10によって絶対距離
を算出して追尾距離5を出力するが、データ判別器39
によって一方でも偽と判別された場合は、FAULTデ
ータ63として距離算出器10には入力されずに、校正
処理器31に入力され、この校正処理器31によって図
3に示すように過去のパルスの距離軌跡から目標距離を
レンジゲート内に戻す校正処理が実行され、この校正処
理により校正目標距離を算出してこれを追尾距離として
出力する。
【0032】この校正処理は、図9に示すように数回の
送信(この実施例では3回)の範囲内で校正目標距離を
直線近似による外挿によって追尾距離を算出するもので
あり、このように少ない送信回数の範囲内では、変曲点
でない限りいかなる曲線でも直線近似による外挿で充分
近似できる。
【0033】各送信時毎の追尾距離は、ドップラゲート
記憶器20に記憶された後に、データ判別器39と送受
信機7にドップラゲートフィードバック信号としてフィ
ードバックされて次の送信時の判別と追尾制御用に使わ
れる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る追尾レー
ダ装置によれば、誤目標判別手段によりレーダエコーが
所定以上のレベルを有し、かつ目標からのエコーが、注
目パルスの前のパルスにおける距離ゲートに収まるか否
かにより、当該レーダエコーが真の目標からのエコーか
誤目標からのエコーかを判別し、誤目標判別手段が真の
目標からのエコーと判別したとき距離算出手段により目
標と当該レーダ装置との距離を算出し、誤目標判別手段
が誤目標からのエコーと判別したとき校正処理手段によ
り当該パルスより前の所定個のパルスに対応するエコー
を用いて当該パルスにおける目標とレーダ装置との距離
を校正するように構成することにより、送受信機に入力
されるレーダエコーの真偽判別機能を付加して信頼性の
低いデータについてはこれを校正処理するようにしたの
で、従来のようにノイズ,クラッタ除去のみに依存した
信号抽出ではなく、信号自体の信頼性も同時に考慮した
高精度な距離追尾が行える効果がある。
【0035】また、この発明に係る追尾レーダ装置によ
れば、誤目標判別手段によりレーダエコーが所定以上の
レベルを有し、かつ目標からのエコーが、注目パルスの
前のパルスにおける角度ゲートに収まるか否かにより、
当該レーダエコーが真の目標からのエコーか誤目標から
のエコーかを判別し誤目標判別手段が真の目標からのエ
コーと判別したとき角度算出手段により目標に対する当
該レーダ装置のアンテナ角度を算出し、誤目標判別手段
が誤目標からのエコーと判別したとき、校正処理手段に
より当該パルスより前の所定個のパルスに対応するエコ
ーを用いて当該パルスにおける目標に対するレーダ装置
のアンテナ角度を校正するように構成することにより、
送受信機に入力されるレーダエコーの真偽判別機能を付
加して信頼性の低いデータについてはこれを校正処理す
るようにしたので、従来のようにノイズ,クラッタ除去
のみに依存した信号抽出ではなく、信号自体の信頼性も
同時に考慮した高精度な角度追尾が行える効果がある。
【0036】さらに、この発明に係る追尾レーダ装置に
よれば、誤目標判別手段により、レーダエコーが所定以
上のレベルを有し、かつ目標からのエコーが、注目送信
時の前の送信時におけるドップラゲートに収まるか否か
により、当該レーダエコーが真の目標からのエコーか誤
目標からのエコーかを判別し、誤目標判別手段が真の目
標からのエコーと判別したとき距離算出手段により当該
目標とレーダ装置との距離を算出し、誤目標判別手段が
誤目標からのエコーと判別したとき校正処理手段により
当該送信時より前の所定回分の送信時に対応するエコー
を用いて当該パルスにおける目標とレーダ装置との距離
を校正するように構成することにより、送受信機に入力
されるレーダエコーの真偽判別機能を付加して信頼性の
低いデータについてはこれを校正処理するようにしたの
で、従来のようにノイズ,クラッタ除去のみに依存した
信号抽出ではなく、信号自体の信頼性も同時に考慮した
高精度な距離追尾が行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による追尾レーダ装置を示
す機能ブロック図である。
【図2】この発明の一実施例におけるデータ判別器の動
作原理を説明するための図である。
【図3】この発明の一実施例における校正処理器の動作
原理を説明するための図である。
【図4】この発明の他の実施例による追尾レーダ装置を
示す機能ブロック図である。
【図5】この発明の他の実施例におけるデータ判別器の
動作原理を説明するための図である。
【図6】この発明の他の実施例における校正処理器の動
作原理を説明するための図である。
【図7】この発明のさらに他の実施例による追尾レーダ
装置を示す機能ブロック図である。
【図8】この発明のさらに他の実施例におけるデータ判
別器の動作原理を説明するための図である。
【図9】この発明のさらに他の実施例における校正処理
器の動作原理を説明するための図である。
【図10】従来の追尾レーダ装置の機能ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 レーダエコー信号 2 I/Qビデオ信号 3 I/Qピークレンジ 4 TRUEデータ 5 追尾距離 6 距離ゲートフィードバック信号 7 送受信機 8 検出器 9 データ判別器 10 距離算出器 11 校正処理器 12 距離データ記憶器 13 FAULTデータ 14 距離ゲート制御器 15 距離ゲート制御信号 16 方位,仰角算出器 17 角度ゲート記憶器 18 アンテナ制御角度 19 角度ゲートフィードバック信号 20 ドップラゲート記憶器 21 校正処理器 23 FAULTデータ 24 TRUEデータ 28 検出器 29 データ判別器 31 校正処理器 33 仰角,方位角 34 TRUEデータ 38 検出器 39 データ判別器 53 ドップラシフト 63 FAULTデータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る追尾レー
ダ装置は、誤目標判別手段によりレーダエコーが所定以
上のレベルを有し、かつ目標のエコーが、当該パルスの
前のパルスにおける距離ゲートに収まるか否かにより、
当該レーダエコーが真の目標からのエコーか誤目標から
のエコーかを判別し、誤目標判別手段が真の目標からの
エコーと判別したとき距離算出手段により目標と当該レ
ーダ装置との距離を算出し、誤目標判別手段が誤目標か
らのエコーと判別したとき校正処理手段により当該パル
スより前の所定個のパルスに対応するエコーを用いて当
該パルスにおける目標とレーダ装置との距離を校正する
ようにしたものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】この発明に係る追尾レーダ装置は、誤目標
判別手段により、レーダエコーが所定以上のレベルを有
し、かつ目標からのエコーが、注目送信時の前の送信時
におけるドップラゲートに収まるか否かにより、当該レ
ーダエコーが真の目標からのエコーか誤目標からのエコ
ーかを判別し、誤目標判別手段が真の目標からのエコー
と判別したとき距離算出手段により当該目標とレーダ装
置との距離を算出し、誤目標判別手段が誤目標からのエ
コーと判別したとき校正処理手段により当該送信時より
前の所定回分の送信時に対応するエコーを用いて当該
信時パルスにおける目標とレーダ装置との距離を校正す
るようにしたものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る追尾レー
ダ装置によれば、誤目標判別手段によりレーダエコーが
所定以上のレベルを有し、かつ目標からのエコーが、
パルスの前のパルスにおける距離ゲートに収まるか否
かにより、当該レーダエコーが真の目標からのエコーか
誤目標からのエコーかを判別し、誤目標判別手段が真の
目標からのエコーと判別したとき距離算出手段により目
標と当該レーダ装置との距離を算出し、誤目標判別手段
が誤目標からのエコーと判別したとき校正処理手段によ
り当該パルスより前の所定個のパルスに対応するエコー
を用いて当該パルスにおける目標とレーダ装置との距離
を校正するように構成することにより、送受信機に入力
されるレーダエコーの真偽判別機能を付加して信頼性の
低いデータについてはこれを校正処理するようにしたの
で、従来のようにノイズ,クラッタ除去のみに依存した
信号抽出ではなく、信号自体の信頼性も同時に考慮した
高精度な距離追尾が行える効果がある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】さらに、この発明に係る追尾レーダ装置に
よれば、誤目標判別手段により、レーダエコーが所定以
上のレベルを有し、かつ目標からのエコーが、注目送信
時の前の送信時におけるドップラゲートに収まるか否か
により、当該レーダエコーが真の目標からのエコーか誤
目標からのエコーかを判別し、誤目標判別手段が真の目
標からのエコーと判別したとき距離算出手段により当該
目標とレーダ装置との距離を算出し、誤目標判別手段が
誤目標からのエコーと判別したとき校正処理手段により
当該送信時より前の所定回分の送信時に対応するエコー
を用いて当該送信時パルスにおける目標とレーダ装置と
の距離を校正するように構成することにより、送受信機
に入力されるレーダエコーの真偽判別機能を付加して信
頼性の低いデータについてはこれを校正処理するように
したので、従来のようにノイズ,クラッタ除去のみに依
存した信号抽出ではなく、信号自体の信頼性も同時に考
慮した高精度な距離追尾が行える効果がある。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 追尾レーダ装置において、 レーダエコーが所定以上のレベルを有し、かつ目標から
    のエコーが、注目パルスの前のパルスにおける距離ゲー
    トに収まるか否かにより、当該レーダエコーが真の目標
    からのエコーか誤目標からのエコーかを判別する誤目標
    判別手段と、 該誤目標判別手段が真の目標からのエコーと判別したと
    き目標と当該レーダ装置との距離を算出する距離算出手
    段と、 上記誤目標判別手段が誤目標からのエコーと判別したと
    き当該パルスより前の所定個のパルスに対応するエコー
    を用いて当該パルスにおける目標とレーダ装置との距離
    を校正する校正処理手段とを備えたことを特徴とするレ
    ーダ装置。
  2. 【請求項2】 追尾レーダ装置において、 レーダエコーが所定以上のレベルを有し、かつ目標から
    のエコーが、注目パルスの前のパルスにおける角度ゲー
    トに収まるか否かにより、当該レーダエコーが真の目標
    からのエコーか誤目標からのエコーかを判別する誤目標
    判別手段と、 該誤目標判別手段が真の目標からのエコーと判別したと
    き目標に対する当該レーダ装置のアンテナ角度を算出す
    る角度算出手段と、 上記誤目標判別手段が誤目標からのエコーと判別したと
    き当該パルスより前の所定個のパルスに対応するエコー
    を用いて当該パルスにおける目標に対するレーダ装置の
    アンテナ角度を校正する校正処理手段とを備えたことを
    特徴とするレーダ装置。
  3. 【請求項3】 追尾レーダ装置において、 レーダエコーが所定以上のレベルを有し、かつ目標から
    のエコーが、注目送信時の前の送信時におけるドップラ
    ゲートに収まるか否かにより、当該レーダエコーが真の
    目標からのエコーか誤目標からのエコーかを判別する誤
    目標判別手段と、 該誤目標判別手段が真の目標からのエコーと判別したと
    き当該目標とレーダ装置との距離を算出する距離算出手
    段と、 上記誤目標判別手段が誤目標からのエコーと判別したと
    き当該送信時より前の所定回分の送信時に対応するエコ
    ーを用いて当該パルスにおける目標とレーダ装置との距
    離を校正する校正処理手段とを備えたことを特徴とする
    レーダ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140159948A1 (en) * 2012-12-07 2014-06-12 Fujitsu Ten Limited Radar apparatus and signal processing method
CN116430347A (zh) * 2023-06-13 2023-07-14 成都实时技术股份有限公司 一种雷达数据采集与存储方法

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