JPH06109376A - スラグ除去装置 - Google Patents

スラグ除去装置

Info

Publication number
JPH06109376A
JPH06109376A JP27928292A JP27928292A JPH06109376A JP H06109376 A JPH06109376 A JP H06109376A JP 27928292 A JP27928292 A JP 27928292A JP 27928292 A JP27928292 A JP 27928292A JP H06109376 A JPH06109376 A JP H06109376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bucket
state
rod
slag
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27928292A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Minemura
豊 峰村
Hiroyuki Torii
寛往 鳥居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUKUSHIMA JIKOU KK
TOSHIKO CHUKO KK
Original Assignee
FUKUSHIMA JIKOU KK
TOSHIKO CHUKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUKUSHIMA JIKOU KK, TOSHIKO CHUKO KK filed Critical FUKUSHIMA JIKOU KK
Priority to JP27928292A priority Critical patent/JPH06109376A/ja
Publication of JPH06109376A publication Critical patent/JPH06109376A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業者が溶解炉に近付くことなく除砕剤の投
入とスラグの除去を効率良く行う。 【構成】 クレーンで吊り下げるベース11の下部に複
数の揺動レバー15を揺動可能に軸着し、各揺動レバー
には棒材5を下向きに取り付け、油圧シリンダ13を揺
動レバーに連繋して棒材の下端をつぼめた第1状態と棒
材の下端を開いた第2状態とに変換可能とし、下面開口
部を開閉する弁体41を備えたバケット18を上記棒材
に囲まれた部分に、ベースに対して着脱可能な状態で取
り付け、バケットの弁体を、棒材が第1状態のときはバ
ケットの下面開口部を閉じ、棒材が第2状態に変換する
とバケットの下面開口部を開くように上記油圧シリンダ
に連繋した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶解炉内のスラグを除
去するスラグ除去装置に関するもので、特に除砕剤を投
下するバケットを備えたものである。
【0002】
【従来の技術】坩堝等の溶解炉において、溶解炉内のス
ラグを除去するには、先ず除砕剤を溶解炉内に投入して
スラグを固め、その後で作業者が手作業で鉄筋等の棒を
溶解炉内に差入れ、水飴状に固まったスラグを棒の先端
に絡ませて除去する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、除砕剤
を投入したり鉄筋を差入れてスラグを除去する作業は、
高温に晒された中での作業なので、作業環境の改善が必
要である。また、一度に除去できるスラグの量は僅かな
ので、熱い溶解炉の中に鉄筋を何度でも繰り返し差し込
まなければならないし、同じ鉄筋を使用していると鉄筋
自体が融けてしまうので、鉄筋自体を頻繁に交換しなけ
ればならない。更に、鉄筋を一度使用するとスラグが絡
みついているので、このスラグを取り除く作業も面倒で
ある。この様に、溶解炉内に除砕剤を投入したりスラグ
を除去する作業は過酷な仕事であり、また、火傷などの
危険も伴うので、作業者が溶解炉に近付かなくても効率
良く安全に作業を行える装置の開発が切望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、クレーンで吊り下げるベースの下部に複
数の揺動レバーを同一円周上に揺動可能に軸着し、各揺
動レバーには棒材を下向きに取り付け、上記揺動レバー
と機械的に連繋して揺動レバーを揺動することにより棒
材の下端をつぼめた第1状態と、棒材の下端を開いた第
2状態とに変換する駆動シリンダをベースに取り付け、
下面開口部を開閉する弁体を備えたバケットを上記棒材
に囲まれた部分に、ベースに対して着脱可能な状態で取
り付け、バケットの弁体を、棒材が第1状態のときはバ
ケットの下面開口部を閉じ、棒材が第2状態に変換する
とバケットの下面開口部を開くように上記駆動シリンダ
に機械的に連繋したことを特徴とする。
【0005】
【作用】バケットをスラグ除去装置に取り付け、この状
態でクレーンで吊り下げて溶解炉上に移動し、駆動シリ
ンダの駆動により揺動レバーを揺動すると、揺動レバー
に固定した棒材がつぼまった第1状態から開いた第2状
態に変換するとともに、駆動シリンダに連繋してある弁
体が開動作してバケットの下面開口部を開く。したがっ
て、バケット内に入れておいた除砕剤を溶解炉の溶湯面
に投下することができる。バケットを取り外し、スラグ
除去装置をクレーンで吊り下げて溶解炉上に移動し、棒
材を開いた状態で下降して棒材の下端を溶湯内に浸漬す
る。この状態で駆動シリンダの駆動により揺動レバーを
揺動すると、棒材が次第につぼまって溶湯面に浮いたス
ラグを寄せ集める。そして、この状態でスラグ除去装置
を上昇すると、大量のスラグを掬い上げることができ、
クレーンを旋回してスラグ除去装置をスラグ捨て場上ま
で移動し、ここで棒材を開くと溶解炉から掬い上げたス
ラグを捨てることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説
明する。スラグ除去装置1は、図1に示すように、溶解
炉2の近くに設置したクレーン3に吊り下げられてお
り、クレーン3のブーム4を旋回、伸縮、或は傾斜角度
を変化させたりすることにより高さや位置を調節し、下
端の棒材5…を開閉動作することにより溶解炉2内に除
砕剤を投入したり、或は溶解炉2内のスラグ6を掴んで
後方のスラグ捨場7に排除できるようにしてある。
【0007】なお、図面に示すクレーン3は、モータ8
によって駆動される油圧ポンプ9から作動油をそれぞれ
の油圧シリンダに圧送し、油圧シリンダの駆動によりブ
ーム4を旋回したり、傾斜角度を変化させり、或はブー
ム4を伸縮したりするが、停電した場合は非常用ポート
パーク10によりスラグ除去装置1の自由降下を防止し
て安全を確保する。
【0008】このスラグ除去装置1は、図2に示すよう
に、クレーン3で吊り下げるベース11と、このベース
11内に上下動可能な状態で設けた昇降体12と、シリ
ンダチューブの上端をベース11に固定してシリンダロ
ッドの先端を昇降体12に接続して昇降体12を上下動
する油圧シリンダ13と、ベース11の下部の同一円周
上に位相を換えてほぼ等間隔に軸支され、下端にホルダ
14を有する複数の揺動レバー15…と、各揺動レバー
15のホルダ14に下向きに固定した棒材5と、揺動レ
バー15と昇降体12とを機械的に接続して昇降体12
の上下動を揺動レバー15の揺動運動に変換して棒材5
…の下端をつぼめた第1状態と、棒材5…の下端を開い
た第2状態とに変換する機械的変換部材としての連動腕
16と、昇降体12の中心から垂設した接続ロッド17
の下端に着脱可能な状態で取り付けられ、第1状態の棒
材5…に抱かれるようにして保持されるバケット18と
を備える。
【0009】ベース11は、金属の丸いベース板19の
上面の中心に吊下部20を立設し、下面の外周縁部分か
らは4本の脚部21…を90度位相を変えて垂設し、こ
れら脚部21…の下端にリング板22を固定するととも
に該リング板22に揺動レバー用軸受23…を120度
位相を変えて3箇所設ける。また、上記脚部21…の内
側には昇降体12を案内するガイドポスト24…をベー
ス板19の下面から垂設する。なお、脚部21…の周囲
に金属板25を巻いて、ベース11の内部に火粉が入ら
ないようにすることが望ましい。
【0010】昇降体12は上面が開放した有底円筒体で
あり、前記したガイドポスト24を挿通するガイド孔を
有するガイド部26を上面開口部の内側に設け、底面部
材27の上面中央には油圧シリンダ13のシリンダロッ
ドを接続するジョイント28を設け、下面には中心から
バケット用接続ロッド17を垂設すると共に、このロッ
ド17の周りに機械的変換部材の一部を構成する部材と
して、横長孔29を有するブラケット30を120度位
相を変えた位置に3箇所、放射状に配設してある。した
がって、この昇降体12は、油圧シリンダ13に圧送す
る作動油を適宜に制御すると、ガイドポスト24…に案
内された状態で垂直方向に上下動する。なお、底面部材
27と周面との接続部分はシールを介在させて水密状態
に接続し、油圧シリンダから洩れたオイルが外に流れ出
るのを防止することが望ましい。
【0011】ベース11のリング板22に軸着する揺動
レバー15は、本実施例では機械的変換部材の主要部を
構成する連動腕16と、ホルダ14を取付けた板部32
とを一体化したほゞく字形のベルクランク状であり、軸
着基端から斜め上方に連動腕16を延出し、該連動腕1
6の上端に横向きに突設した連結ピン31をブラケット
30の傾斜した横長孔29内に遊嵌する。一方、軸着基
端から下方に延設した板部32の下端にホルダ14を設
ける。このホルダ14は棒材5を固定することができれ
ばどのような構成でもよいが、図面に示す実施例では、
断面が円形の炭素棒を棒材5として1つの揺動レバー1
5に2本宛取り付けるので、板部32に円筒状のホルダ
14を2つ並設してある。また、並設する両ホルダ14
は、図6に示すように、棒材5…が第1状態になった際
に各棒材5…の下端間隔が小さくなるように、ホルダ1
4の上端間隔を下端間隔よりも少し広く設定して固定す
る。なお、図中33は棒材5…の上端を固定するねじで
ある。
【0012】また、連動腕16とホルダ14の位置およ
び相対角度は、図2,3,4に示すように、各連動腕1
6の上端が上昇した状態で棒材5…の下端が中心に向か
ってつぼまって閉じる第1状態になり、図5に示すよう
に、連動腕16の上端が下降した状態では棒材5…の下
端が外側に向かって開く第2状態になるように設定す
る。したがって、油圧シリンダ13の駆動により昇降体
12を上昇させた状態においては、図2に示すように、
連動腕16の上端が持ち上げられて、棒材5…は下端を
つぼめて閉じる第1状態となる。そして、油圧シリンダ
13の駆動により昇降体12を下降すると、連結ピン3
1が横長孔29内を内側に移動しながら押し下げられ、
これにより連動腕16が軸23′を中心にして揺動レバ
ー15と一体的に回動する。このようにして揺動レバー
15が回動すると、棒材5…が図2の状態から図5に示
す様に揺動して下端を大きく開いた第2状態に変換す
る。
【0013】次に、バケット18について説明する。バ
ケット18は、図4に示すように、上面と下面が開放し
て直径が下方に向かって次第に減少するテーパー周面3
4を有し、このテーパー周面34から斜め下方に脚35
を取り付けたバケット本体36と、該バケット本体36
の上面開口部内に中心から放射状に架設した横材37
と、横材37の中心に設けた筒状軸受38により支えた
軸39などからなる。そして、軸39の上端には昇降体
12から垂設したロッド17に接続する接続部40を設
け、軸39の下端には円錐台形でバケット本体36の下
面開口部よりも小径の弁体41を取り付け、弁体41よ
りも上方の軸39に筒体42をストッパとして挿通す
る。
【0014】したがって、上記した構成からなるバケッ
ト18においては、軸39がバケット本体36の中心で
バケット本体36に対して相対的に上下動することがで
き、軸39が最も下降した状態で弁体41がバケット本
体36の下面開口部を閉じ(図2,4)、軸39がバケ
ット本体36に対して相対的に上昇すると弁体41の外
周縁とバケット本体36の内周面との間に隙間が生じ
(図5)、これによりバケット本体36の下面開口部が
開放されて内容物、即ち除砕材が落下可能な状態にな
る。また、軸39はバケット本体36に対して所定スト
ロークだけ上昇すると、筒体42の上端が筒状軸受38
の下端に当接する。即ち、筒体42は、バケット本体3
6が軸39に対して相対的に下降したときの下降位置を
規制するストッパとして機能する。
【0015】次に、上記した構成からなるスラグ除去装
置1を使用して除砕剤を投入する場合について説明す
る。スラグ除去装置1から取り外したバケット18を床
上に載置し、軸39を充分に下降し、弁体41の外周縁
がバケット本体36の内周面に当接して下面開口部が閉
じていることを確認し、図4に示すように、軸39の貫
通孔43と筒状軸受38の貫通孔44とを連通させ、両
貫通孔43,44にピン45を挿通する。そして、バケ
ット本体36内に軽石などの除砕剤を所定量入れた後、
棒材5…を開いた状態でスラグ除去装置1をバケット1
8の上方から下降し、昇降体12から垂下した接続ロッ
ド17の下端を軸39の上端に合わせて接続ピン46を
差し込むことにより接続ロッド17と軸39とを接続す
る。なお、スラグ除去装置1をバケット18上から下降
する際には棒材5…を開いた状態で下降し、棒材5…に
囲まれた部分にバケット18が確実に入ってから棒材5
…を閉じ、これら棒材5…によりバケット18を抱き込
んで保持し、その後ピン45を抜き取って弁体41のロ
ックを解除する。
【0016】この状態でスラグ除去装置1を吊り上げる
と、弁体41により下面開口部を閉じた状態でバケット
18が棒材5…に保持されてスラグ除去装置1と共に上
昇する。そして、この状態で溶解炉2の上方まで移動
し、油圧シリンダ13の駆動により昇降体12を下降す
る。
【0017】昇降体12が下降すると各揺動レバー15
が回動するので、棒材5…が揺動して下端を開く。この
様にして棒材5…の下端が開いて第2状態に変換する
と、図5に示すように、バケット本体36は棒材5…か
ら放されるので自重により下降する。このとき、軸39
も昇降体12の下降に伴って下降するが、バケット本体
36が下降する長さの方が軸39の下降長さよりも大き
いのバケット本体36が軸39に対して下降する。した
がって、弁体41がバケット本体36に対して相対的に
上昇することとなり、弁体41の外周縁とバケット本体
36の内周面との間に隙間が生じ、バケット本体36の
下面開口部が開放される。このため、バケット本体36
内の除砕剤が上記隙間から落下し、溶解炉2内に投下さ
れる。なお、バケット本体36が充分に下降すると、筒
状軸受38の下端が軸39の筒体42の上端に当接す
る。したがって、バケット本体36は軸39の筒体42
に支持されて停止し、溶解炉2まで落下することはな
い。
【0018】この様にして溶解炉2内に除砕剤を投入す
ると、この除砕剤の作用により溶湯に浮いたスラグが次
第に固まる。そこで、今度はこのスラグを除去する。
【0019】スラグを除去する場合は、スラグ除去装置
1を一旦戻してバケット18を取り外す。バケット18
を取り外すには、バケット本体36の脚部35…が床面
に着いた状態で接続ピン46を抜くだけでよい。
【0020】バケット18を取り外したならば、再度ス
ラグ除去装置1を吊り上げて溶解炉2上に移動する。そ
して、油圧シリンダ13の駆動により棒材5…を開き、
この第2状態で次第に下降して棒材5…の下端を溶湯内
に浸漬する。
【0021】棒材5…の下端が溶湯面に没した状態で油
圧シリンダ13の駆動により昇降体12を次第に上昇さ
せて棒材5…の下端を次第につぼめると、溶湯面に浮か
んでいる水飴状のスラグが棒材5…に挟まれるようにし
て集められ、この状態でスラグ除去装置1を上昇する
と、溶湯は流れ落ちてスラグだけが溶湯から掬い上げら
れる。そこで、クレーン3のブーム4を旋回してスラグ
除去装置1をスラグ捨場7まで移動し、ここで棒材5…
を開くとスラグが落下する。そして、引き続きスラグを
除去する場合には再度スラグ除去装置1を溶解炉2上に
移動し、上記した操作を繰り返す。
【0022】この様にして溶解炉2の溶湯面に浮いたス
ラグをスラグ除去装置1により除去すると、作業者が溶
解炉2に近付くことなくスラグ除去作業を行うことがで
きるので、作業者への負担が大幅に減少し、しかも安全
である。なお、上記した実施例においては、クレーン3
の架台近傍にクレーン3と油圧シリンダ13の操作部4
7を配置したが、更に遠くはなれた場所にこれらの操作
部を配置してリモートコントロールしたり、或は無線で
操作するようにすると、溶解炉2から一層離れて操作で
きるので、作業者は溶解炉2の熱から解放され、火傷等
の虞れもなく一層安全である。
【0023】本実施例では、揺動レバー15に固定した
二股フォーク状の棒材5,5が3組、合計6本の棒材5
…でスラグを掬い上げるので、一回の作業で大量のスラ
グを除去することができ、作業能率を著しく高めること
ができる。また、本実施例では炭素棒を棒材5として使
用しているので、水飴状のスラグを容易に掬い上げるこ
とができし、炭素棒は溶湯に接触しても容易に融けるこ
とがないので耐久性に優れ、交換時期を大幅に延ばすこ
とができる。また、スラグは炭素棒に絡み着き難いし、
たとえ絡み着いてスラグがそのまま冷えて固まっても、
衝撃を与えるだけでスラグが容易に割れ落ちるので、付
着したスラグを簡単に取り除くことができる。
【0024】なお、スラグ除去装置1を溶解炉2の溶湯
面に近付けても、昇降体12の下面を遮熱板48で保護
しているので、油圧シリンダ13や油圧回路が溶湯の輻
射熱に直接晒されることはない。このため、作動油中に
気泡が生じたり、シールが損傷するなどのトラブルを未
然に防止できる。また、油圧回路の作動油が万一漏れて
も昇降体12の底面部材27上に溜るだけで漏れ落ちる
ことはない。
【0025】また、上記した実施例においては油圧シリ
ンダ13の駆動により上下動する昇降体12の下部に傾
斜した横長孔29…を開設し、揺動レバー15から延設
した連動腕16の上端の連結ピン31を上記横長孔29
内に遊嵌し、昇降体12を上下動することにより揺動レ
バー15を揺動せしめ、これにより揺動レバー15から
下向きに延びた棒材5…を開閉するように構成したが、
本発明における棒材5…の開閉機構はこれに限定される
ものではなく、揺動レバー15と機械的に連繋して揺動
レバー15を揺動することにより棒材5…の下端をつぼ
めた第1状態と,棒材5…の下端を開いた第2状態とに
変換することができればどのように構成してもよい。例
えば、公知のリンク機構により接続してもよい。
【0026】また、バケット18は、バケット本体36
の下面開口部を開閉する弁体41を備え、バケット18
を上記棒材5…に囲まれた部分に、ベース11に対して
着脱可能な状態で取り付けることができ、弁体41を、
棒材5…が第1状態のときはバケット本体36の下面開
口部を閉じ、棒材5…が第2状態に変換するとバケット
本体36の下面開口部を開くように駆動シリンダに機械
的に連繋したものであればどのような構成でもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、作
業者が溶解炉に近付くことなく除砕材を投入したり、或
はスラグを除去することができるので、劣悪な作業環境
を著しく改善することができるとともに安全性も大幅に
向上する。また、複数本の棒材によりスラグを掬い上げ
るので、一度の作業で大量のスラグを除去することがで
き、作業効率を飛躍的に向上することができる。さら
に、棒材に炭素棒を使用すると、溶湯に浸漬しても棒材
自体が融けにくいので、棒材の交換の手間を省くことが
できるし、スラグの剥離性もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーンにより吊り下げた状態におけるスラグ
除去装置の正面図である。
【図2】バケットを取り付けた状態における棒材が第1
状態のときのスラグ除去装置の正面図である。
【図3】バケットを取り外した状態におけるスラグ除去
装置の正面図である。
【図4】バケットの断面図である。
【図5】バケットを取り付けた状態における棒材が第2
状態のときのスラグ除去装置の正面図である。
【図6】棒材の下端をつぼめた第1状態におけるスラグ
除去装置の底面図である。
【図7】バケットの平面図である。
【符号の説明】
1 スラグ除去装置 2 溶解炉 3 クレーン 4 ブーム 5 棒材 11 ベース 12 昇降体 13 油圧シリンダ 14 ホルダ 15 揺動レバー 16 連動腕 17 接続ロッド 18 バケット 24 ガイドポスト 29 横長孔 31 連結ピン 36 バケット本体 38 筒状軸受 39 軸 41 弁体 42 筒体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンで吊り下げるベースの下部に複
    数の揺動レバーを同一円周上に揺動可能に軸着し、各揺
    動レバーには棒材を下向きに取り付け、上記揺動レバー
    と機械的に連繋して揺動レバーを揺動することにより棒
    材の下端をつぼめた第1状態と、棒材の下端を開いた第
    2状態とに変換する駆動シリンダをベースに取り付け、
    下面開口部を開閉する弁体を備えたバケットを上記棒材
    に囲まれた部分に、ベースに対して着脱可能な状態で取
    り付け、バケットの弁体を、棒材が第1状態のときはバ
    ケットの下面開口部を閉じ、棒材が第2状態に変換する
    とバケットの下面開口部を開くように上記駆動シリンダ
    に機械的に連繋したことを特徴とするスラグ除去装置。
  2. 【請求項2】 クレーンで吊り下げたベースに上下動可
    能な状態で設けた昇降体と、一端をベースに固定し他端
    を昇降体に接続して昇降体を上下動する駆動シリンダ
    と、ベースの下部の同一円周上に位相を換えてほぼ等間
    隔に軸支され、下端にホルダを有する複数の揺動レバー
    と、揺動レバーのホルダに下向きに固定された棒材と、
    揺動レバーと昇降体とを機械的に接続して昇降体の上下
    動を揺動レバーの揺動運動に変換して棒材の下端をつぼ
    めた第1状態と、棒材の下端を開いた第2状態とに変換
    する機械的変換部材と、上端を昇降体側に着脱可能な状
    態で取り付け、第1状態の棒材に囲まれて保持されるバ
    ケットとを備え、 バケットは、上面と下面が開放して直径が下方に向かっ
    て次第に減少するテーパー周面を有するバケット本体
    と、該バケット本体の内部のほぼ中心にバケット本体に
    対して上下動可能な状態で縦方向に設けられ、上端には
    昇降体側に接続する接続部を有し、下端にはバケット本
    体の下面開口部よりも小径の弁体を有する軸と、弁体の
    外周縁がバケット本体の内面に当接してバケット本体の
    下面を閉じた状態からバケット本体が軸に対して相対的
    に下降したときの下降位置を規制するストッパとからな
    ることを特徴とするスラグ除去装置。
  3. 【請求項3】 棒体が炭素棒である請求項1または請求
    項2に記載のスラグ除去装置。
JP27928292A 1992-09-25 1992-09-25 スラグ除去装置 Pending JPH06109376A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27928292A JPH06109376A (ja) 1992-09-25 1992-09-25 スラグ除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27928292A JPH06109376A (ja) 1992-09-25 1992-09-25 スラグ除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06109376A true JPH06109376A (ja) 1994-04-19

Family

ID=17608999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27928292A Pending JPH06109376A (ja) 1992-09-25 1992-09-25 スラグ除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06109376A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220397A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 転炉付着物除去装置
CN103406530A (zh) * 2013-06-28 2013-11-27 新兴铸管股份有限公司 电炉抓渣机
JP2016097441A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 三明機工株式会社 ノロ取り装置及び方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006220397A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 転炉付着物除去装置
CN103406530A (zh) * 2013-06-28 2013-11-27 新兴铸管股份有限公司 电炉抓渣机
JP2016097441A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 三明機工株式会社 ノロ取り装置及び方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6513939B2 (ja) ノロ取り装置及び方法
JPH06109376A (ja) スラグ除去装置
US4511125A (en) Ladle scraper mechanism
CN104697349B (zh) 一种液体表层漂浮粉体物的捞取装置和捞取方法
JP6559605B2 (ja) 補助吊上装置および補助吊上装置を備えた作業機械
CN208792314U (zh) 用于水下桩基施工的双护筒结构
JP2007154215A (ja) 取鍋乾燥用バーナ装置
KR100797820B1 (ko) 슬래그 스키머의 붐대 분리장치
CN110953897B (zh) 一种电炉铁水扒渣机构和扒渣方法
FR2587393A1 (fr) Procede et dispositif de construction de cheminees en beton arme
CN217798940U (zh) 扒渣机
US8580186B2 (en) Flow control apparatus for molten metal
CN217128235U (zh) 一种管状混凝土浇筑工具
JP2000508725A (ja) 運搬装置上昇技術
JPH0719761A (ja) 溶解炉の自動カス取り装置
CN218175815U (zh) 一种桩体内钢筋笼构造
JP2001221424A (ja) 溶融炉及びその出湯装置
CN220434239U (zh) 一种便捷可移动式自由调节垂直高度的提料浇筑车
CN216758160U (zh) 一种铁水包捞渣装置
SU788532A1 (ru) Устройство дл ломки футеровки емкости
CN111392453B (zh) 装船机溜筒更换方法及装船机
US20230175779A1 (en) Side-supported cantilever furnace roof
CN208394780U (zh) 用于放置油桶的装置
SU1696830A1 (ru) Устройство дл удалени шлака с поверхности расплава в металлургической емкости
SU963947A1 (ru) Одноковшовый погрузчик