JPH06109340A - 空気調和装置 - Google Patents
空気調和装置Info
- Publication number
- JPH06109340A JPH06109340A JP25772792A JP25772792A JPH06109340A JP H06109340 A JPH06109340 A JP H06109340A JP 25772792 A JP25772792 A JP 25772792A JP 25772792 A JP25772792 A JP 25772792A JP H06109340 A JPH06109340 A JP H06109340A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- indoor
- liquid
- heat exchanger
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数ある室内機の運転台数が減少しても、冷
凍サイクル中の冷媒量を最適に維持する。 【構成】 液側膨脹弁15a(15b,15c)及びガ
ス側膨脹弁13a(13b,13c)が共に閉状態とな
る停止室内機が存在する運転時に、冷凍サイクル中の冷
媒量が過充填状態となり、かつ圧縮機1の冷媒吸入側に
液状態の冷媒が存在すると、前記停止室内機の室内熱交
換器5a(5b,5c)の液側膨脹弁15a(15b,
15c)を開状態として運転を行う。これにより、停止
室内機の室内熱交換器15a(15b,15c)には、
開状態の液側膨脹弁15a(15b,15c)を通じて
液状態の冷媒が流入し貯溜される。
凍サイクル中の冷媒量を最適に維持する。 【構成】 液側膨脹弁15a(15b,15c)及びガ
ス側膨脹弁13a(13b,13c)が共に閉状態とな
る停止室内機が存在する運転時に、冷凍サイクル中の冷
媒量が過充填状態となり、かつ圧縮機1の冷媒吸入側に
液状態の冷媒が存在すると、前記停止室内機の室内熱交
換器5a(5b,5c)の液側膨脹弁15a(15b,
15c)を開状態として運転を行う。これにより、停止
室内機の室内熱交換器15a(15b,15c)には、
開状態の液側膨脹弁15a(15b,15c)を通じて
液状態の冷媒が流入し貯溜される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、1台の室外機に対し
複数の室内機が設けられた空気調和装置に関する。
複数の室内機が設けられた空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の室内機を備えた、多室型の
空気調和装置、いわゆるマルチエアコンにおいては、全
室内機運転時に充分な運転能力が得られるように、冷凍
サイクル内に充填される冷媒量が決められている。この
ため、室内機の運転台数が減少する毎に、冷凍サイクル
中の冷媒量は過充填状態となるが、このときの余剰冷媒
はアキュームレータなどに吸収されていた。また、アキ
ュームレータなどによる吸収だけでは充分に対応できな
い場合の余剰冷媒は、高温,高圧のホットガス状態で、
ある一定の運転状態で常に一定量を停止室内機の室内熱
交換器に貯溜する方法が用いられていた。
空気調和装置、いわゆるマルチエアコンにおいては、全
室内機運転時に充分な運転能力が得られるように、冷凍
サイクル内に充填される冷媒量が決められている。この
ため、室内機の運転台数が減少する毎に、冷凍サイクル
中の冷媒量は過充填状態となるが、このときの余剰冷媒
はアキュームレータなどに吸収されていた。また、アキ
ュームレータなどによる吸収だけでは充分に対応できな
い場合の余剰冷媒は、高温,高圧のホットガス状態で、
ある一定の運転状態で常に一定量を停止室内機の室内熱
交換器に貯溜する方法が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように、余剰冷媒をガス状態で貯溜する場合に
は、貯溜量に限界があり、このため冷媒過多となって運
転台数に応じた最適の冷媒量が得られず、効率の良い運
転ができないという問題があった。
来例のように、余剰冷媒をガス状態で貯溜する場合に
は、貯溜量に限界があり、このため冷媒過多となって運
転台数に応じた最適の冷媒量が得られず、効率の良い運
転ができないという問題があった。
【0004】そこで、この発明は、複数ある室内機の運
転台数が減少しても、冷凍サイクル中の冷媒量を最適に
維持することを目的としている。
転台数が減少しても、冷凍サイクル中の冷媒量を最適に
維持することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、圧縮機より吐出される冷媒が循環する
冷凍サイクル中に、前記冷媒と室内空気との間で熱交換
を行う複数の室内熱交換器が設けられ、この複数の室内
熱交換器は、相互に並列に冷媒配管にて接続されて各別
に室内機に付設され、前記各室内熱交換器に接続される
冷媒配管には、一方側に液側開閉弁が他方側にガス側開
閉弁がそれぞれ設けられ、前記液側開閉弁及びガス側開
閉弁が共に閉状態となる停止室内機が存在する運転時
に、冷凍サイクル中の冷媒量が過充填状態となったと
き、前記停止室内機の室内熱交換器の液側開閉弁を開状
態として運転を行う構成としてある。
に、この発明は、圧縮機より吐出される冷媒が循環する
冷凍サイクル中に、前記冷媒と室内空気との間で熱交換
を行う複数の室内熱交換器が設けられ、この複数の室内
熱交換器は、相互に並列に冷媒配管にて接続されて各別
に室内機に付設され、前記各室内熱交換器に接続される
冷媒配管には、一方側に液側開閉弁が他方側にガス側開
閉弁がそれぞれ設けられ、前記液側開閉弁及びガス側開
閉弁が共に閉状態となる停止室内機が存在する運転時
に、冷凍サイクル中の冷媒量が過充填状態となったと
き、前記停止室内機の室内熱交換器の液側開閉弁を開状
態として運転を行う構成としてある。
【0006】
【作用】このような構成の空気調和装置によれば、液側
開閉弁及びガス側開閉弁が共に閉状態となる停止室内機
が存在する運転時に、冷凍サイクル中の冷媒量が過充填
状態となると、前記停止室内機の室内熱交換器の液側開
閉弁を開状態として運転を行う。これにより、停止室内
機の室内熱交換器には、開状態の液側開閉弁を通じて液
状態の冷媒が流入し貯溜される。液状態の冷媒が流入す
ることから、室内熱交換器への冷媒貯溜量は充分であ
り、複数ある室内機の運転台数が減少しても、冷凍サイ
クル中の冷媒量は最適に維持される。
開閉弁及びガス側開閉弁が共に閉状態となる停止室内機
が存在する運転時に、冷凍サイクル中の冷媒量が過充填
状態となると、前記停止室内機の室内熱交換器の液側開
閉弁を開状態として運転を行う。これにより、停止室内
機の室内熱交換器には、開状態の液側開閉弁を通じて液
状態の冷媒が流入し貯溜される。液状態の冷媒が流入す
ることから、室内熱交換器への冷媒貯溜量は充分であ
り、複数ある室内機の運転台数が減少しても、冷凍サイ
クル中の冷媒量は最適に維持される。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
する。
【0008】図1は、この発明の一実施例を示す空気調
和装置における冷媒加熱器を備えた冷凍サイクル構成図
である。この冷凍サイクルは、圧縮機1から吐出された
冷媒の流れ方向が、暖房時(実線矢印)と冷房時(破線
矢印)とで切替わる四方弁3と、暖房時には凝縮器に冷
房時には蒸発器になる三つの室内熱交換器5a,5b,
5cと、冷房時に使用されて凝縮器となる室外熱交換器
7とを備えるほか、暖房時に使用されて蒸発器となる相
互に直列に接続された二つの冷媒加熱器9a,9bが前
記室外熱交換器7と並列に接続されている。冷媒加熱器
9a,9bにはバーナ11a,11bがそれぞれ設けら
れて冷媒が加熱される。
和装置における冷媒加熱器を備えた冷凍サイクル構成図
である。この冷凍サイクルは、圧縮機1から吐出された
冷媒の流れ方向が、暖房時(実線矢印)と冷房時(破線
矢印)とで切替わる四方弁3と、暖房時には凝縮器に冷
房時には蒸発器になる三つの室内熱交換器5a,5b,
5cと、冷房時に使用されて凝縮器となる室外熱交換器
7とを備えるほか、暖房時に使用されて蒸発器となる相
互に直列に接続された二つの冷媒加熱器9a,9bが前
記室外熱交換器7と並列に接続されている。冷媒加熱器
9a,9bにはバーナ11a,11bがそれぞれ設けら
れて冷媒が加熱される。
【0009】室内熱交換器5a,5b,5cは、相互に
並列接続され、それぞれ個別の室内に設置される各室内
機A,B,Cに付設されている。各室内熱交換器5a,
5b,5cの暖房時でのガス冷媒流入側となる冷媒配管
には、ガス側開閉弁としてのガス側電子膨脹弁13a,
13b,13cが、同暖房時での液冷媒流出側となる冷
媒配管には、液側開閉弁としての液側電子膨脹弁15
a,15b,15cがそれぞれ設けられている。各ガス
側電子膨脹弁13a,13b,13cをバイパスする配
管には、バイパス弁17a,17b,17c及びチェッ
ク弁19a,19b,19cが設けられている。ガス側
電子膨脹弁13a,13b,13c及び液側電子膨脹弁
15a,15b,15cにより分流器を構成する。
並列接続され、それぞれ個別の室内に設置される各室内
機A,B,Cに付設されている。各室内熱交換器5a,
5b,5cの暖房時でのガス冷媒流入側となる冷媒配管
には、ガス側開閉弁としてのガス側電子膨脹弁13a,
13b,13cが、同暖房時での液冷媒流出側となる冷
媒配管には、液側開閉弁としての液側電子膨脹弁15
a,15b,15cがそれぞれ設けられている。各ガス
側電子膨脹弁13a,13b,13cをバイパスする配
管には、バイパス弁17a,17b,17c及びチェッ
ク弁19a,19b,19cが設けられている。ガス側
電子膨脹弁13a,13b,13c及び液側電子膨脹弁
15a,15b,15cにより分流器を構成する。
【0010】前記圧縮機1,四方弁3,室外熱交換器7
及び冷媒加熱器9a,9bなどは室外機を構成し、室外
熱交換器7の液冷媒流出側の冷媒配管には、液冷媒を気
化しやすい状態まで減圧するキャピラリチューブ21が
設けられている。室外熱交換器7前後の冷媒配管,室外
熱交換器7をバイパスする冷媒配管,四方弁3と冷媒加
熱器9bとの間の冷媒配管,及び圧縮機1の吸入側と室
外熱交換器7の冷媒流出側と接続する冷媒配管には、そ
れぞれチェック弁23,25,27,29及び31が設
けられている。
及び冷媒加熱器9a,9bなどは室外機を構成し、室外
熱交換器7の液冷媒流出側の冷媒配管には、液冷媒を気
化しやすい状態まで減圧するキャピラリチューブ21が
設けられている。室外熱交換器7前後の冷媒配管,室外
熱交換器7をバイパスする冷媒配管,四方弁3と冷媒加
熱器9bとの間の冷媒配管,及び圧縮機1の吸入側と室
外熱交換器7の冷媒流出側と接続する冷媒配管には、そ
れぞれチェック弁23,25,27,29及び31が設
けられている。
【0011】圧縮機1の吸入側の冷媒配管には、液冷媒
を吸収するアキュームレータ33が、また冷媒加熱器9
aの冷媒流入側の冷媒配管には、暖房運転開始時に室外
熱交換器7内の冷媒を室内熱交換器5a,5b,5cに
回収する際に閉じ状態とする回収弁35が設けられてい
る。また、冷媒加熱器9aの冷媒流入側の冷媒配管と四
方弁3の暖房時での冷媒流出側の冷媒配管とを接続する
配管には、ホットガスバイパス弁37が設けられ、この
配管及び前記チェック弁31が設けられた配管には、キ
ャピラリチューブ39及び41が設けられている。
を吸収するアキュームレータ33が、また冷媒加熱器9
aの冷媒流入側の冷媒配管には、暖房運転開始時に室外
熱交換器7内の冷媒を室内熱交換器5a,5b,5cに
回収する際に閉じ状態とする回収弁35が設けられてい
る。また、冷媒加熱器9aの冷媒流入側の冷媒配管と四
方弁3の暖房時での冷媒流出側の冷媒配管とを接続する
配管には、ホットガスバイパス弁37が設けられ、この
配管及び前記チェック弁31が設けられた配管には、キ
ャピラリチューブ39及び41が設けられている。
【0012】冷媒加熱器9bの冷媒流入側及び冷媒流出
側のそれぞれの冷媒配管には、冷媒の温度を検出する温
度センサ43及び45が設けられている。この温度セン
サ43及び45の検出値に基づき、冷媒の過熱度がチェ
ックされ、流出側で完全な気体となるような適切な過熱
度が得られるよう圧縮機1の回転数が、図示しない制御
回路によって制御される。また、過熱度をチェックする
ことで、圧縮機1の冷媒吸入側に液状態の冷媒が存在す
る、いわゆる液バックの発生状態の検知も行う。液バッ
クが発生する状態となったときに、室内機の運転台数減
少時での余剰冷媒を、停止室内機の液側電子膨脹弁を開
弁して室内熱交換器に貯溜する。
側のそれぞれの冷媒配管には、冷媒の温度を検出する温
度センサ43及び45が設けられている。この温度セン
サ43及び45の検出値に基づき、冷媒の過熱度がチェ
ックされ、流出側で完全な気体となるような適切な過熱
度が得られるよう圧縮機1の回転数が、図示しない制御
回路によって制御される。また、過熱度をチェックする
ことで、圧縮機1の冷媒吸入側に液状態の冷媒が存在す
る、いわゆる液バックの発生状態の検知も行う。液バッ
クが発生する状態となったときに、室内機の運転台数減
少時での余剰冷媒を、停止室内機の液側電子膨脹弁を開
弁して室内熱交換器に貯溜する。
【0013】次に、上記のように構成された空気調和装
置の暖房モードにおける作用について説明する。この空
気調和装置は、暖房時には冷媒加熱器9a,9bを使用
し、室外熱交換器7を使用しないため、室外熱交換器7
に存在する冷媒を回収する必要がある。冷媒回収の際に
は、三つのガス側電子膨脹弁13a,13b,13c及
び三つの液側電子膨脹弁15a,15b,15cすべて
を全開とし、回収弁35を閉とする。この状態で圧縮機
1を駆動すると、室外熱交換器7内の冷媒は、チェック
弁31を通って圧縮機1に吸い込まれ、高温高圧の冷媒
ガスとして吐出される。吐出された高温高圧の冷媒ガス
は、主に室内熱交換器5a,5b,5c内に回収され
る。ある一定時間冷媒回収を行ったら、回収弁35を開
にする。これにより、室内熱交換器5a,5b,5cに
回収された冷媒は、チェック弁25の作用により、室外
熱交換器7に戻ることなく、冷媒加熱器9a,9bを含
む暖房サイクル中に一定の冷媒量が循環することにな
る。
置の暖房モードにおける作用について説明する。この空
気調和装置は、暖房時には冷媒加熱器9a,9bを使用
し、室外熱交換器7を使用しないため、室外熱交換器7
に存在する冷媒を回収する必要がある。冷媒回収の際に
は、三つのガス側電子膨脹弁13a,13b,13c及
び三つの液側電子膨脹弁15a,15b,15cすべて
を全開とし、回収弁35を閉とする。この状態で圧縮機
1を駆動すると、室外熱交換器7内の冷媒は、チェック
弁31を通って圧縮機1に吸い込まれ、高温高圧の冷媒
ガスとして吐出される。吐出された高温高圧の冷媒ガス
は、主に室内熱交換器5a,5b,5c内に回収され
る。ある一定時間冷媒回収を行ったら、回収弁35を開
にする。これにより、室内熱交換器5a,5b,5cに
回収された冷媒は、チェック弁25の作用により、室外
熱交換器7に戻ることなく、冷媒加熱器9a,9bを含
む暖房サイクル中に一定の冷媒量が循環することにな
る。
【0014】そして、各室内機から要求される運転能力
に応じて冷媒加熱器9a,9bでの燃焼量が決定され、
圧縮機1は適切な過熱度が得られる回転数で運転され
る。例えば、室内機A,B,Cからの要求が、1:0.
8:0.5の場合、冷媒も同様に1:0.8:0.5に
配分されるようにガス側電子膨脹弁13a,13b,1
3cの開度が決定され、必要冷媒量が冷凍サイクル中を
循環することになる。なお、このときの液側電子膨脹弁
15a,15b,15cは全開である。
に応じて冷媒加熱器9a,9bでの燃焼量が決定され、
圧縮機1は適切な過熱度が得られる回転数で運転され
る。例えば、室内機A,B,Cからの要求が、1:0.
8:0.5の場合、冷媒も同様に1:0.8:0.5に
配分されるようにガス側電子膨脹弁13a,13b,1
3cの開度が決定され、必要冷媒量が冷凍サイクル中を
循環することになる。なお、このときの液側電子膨脹弁
15a,15b,15cは全開である。
【0015】次に、室内機全体の要求能力が低下し、室
内機Bの運転を停止して室内機A,Cの2室運転の場合
について説明する。
内機Bの運転を停止して室内機A,Cの2室運転の場合
について説明する。
【0016】室内機A,Cからの要求運転能力が1:
0.6とすると、前述したように冷媒流量も1:0.6
となるように、ガス側電子膨脹弁13a,13cの開度
が決定され、この開度に応じた冷房量が循環する。一
方、運転中止となった室内機Bのガス側及び液側の各電
子膨脹弁13b及び15bの開度は全閉とし、このとき
室内機Bには、そのときの運転状態に応じた冷媒量が封
入されることになる。
0.6とすると、前述したように冷媒流量も1:0.6
となるように、ガス側電子膨脹弁13a,13cの開度
が決定され、この開度に応じた冷房量が循環する。一
方、運転中止となった室内機Bのガス側及び液側の各電
子膨脹弁13b及び15bの開度は全閉とし、このとき
室内機Bには、そのときの運転状態に応じた冷媒量が封
入されることになる。
【0017】このような運転状態において、運転サイク
ル中、つまり室内機Bを除く暖房サイクル中の冷媒量が
必要以上に多い場合には、ある程度の余剰冷媒はアキュ
ームレータ33などに吸収され、貯溜されることにな
る。そしてさらに、運転中の室内機A,Cの要求能力が
低下して冷媒循環量が減少すると、余剰冷媒の貯溜はア
キュームレータ33では対応しきれなくる。このとき、
圧縮機1は適切な過熱度を得るように回転数を低下させ
るが、圧縮機1が回転数の下限値に達しても適切な過熱
度が得られない場合には、冷媒が液状態で圧縮機1に吸
い込まれる、いわゆる液バック状態が発生することにな
る。
ル中、つまり室内機Bを除く暖房サイクル中の冷媒量が
必要以上に多い場合には、ある程度の余剰冷媒はアキュ
ームレータ33などに吸収され、貯溜されることにな
る。そしてさらに、運転中の室内機A,Cの要求能力が
低下して冷媒循環量が減少すると、余剰冷媒の貯溜はア
キュームレータ33では対応しきれなくる。このとき、
圧縮機1は適切な過熱度を得るように回転数を低下させ
るが、圧縮機1が回転数の下限値に達しても適切な過熱
度が得られない場合には、冷媒が液状態で圧縮機1に吸
い込まれる、いわゆる液バック状態が発生することにな
る。
【0018】この状態が継続すると、圧縮機1は液圧縮
を起こして破壊を招く原因となる。そこで、圧縮機1の
回転数が下限値に達しても、適切な過熱度が得られなく
なった場合、例えば、過熱度<2℃の状態が30秒継続
した場合に、運転を停止している室内機Bの室内熱交換
器5bに接続されている液側電子膨脹弁15bを、ある
一定時間だけ僅かに開として室内熱交換器5bに余剰冷
媒を貯溜する。この冷媒貯溜の工程は適切な過熱度が得
られるまで繰り返し行う。
を起こして破壊を招く原因となる。そこで、圧縮機1の
回転数が下限値に達しても、適切な過熱度が得られなく
なった場合、例えば、過熱度<2℃の状態が30秒継続
した場合に、運転を停止している室内機Bの室内熱交換
器5bに接続されている液側電子膨脹弁15bを、ある
一定時間だけ僅かに開として室内熱交換器5bに余剰冷
媒を貯溜する。この冷媒貯溜の工程は適切な過熱度が得
られるまで繰り返し行う。
【0019】次に、上述の2室運転から室内機Cが停止
し、室内機Aのみの1室運転となった場合について説明
する。
し、室内機Aのみの1室運転となった場合について説明
する。
【0020】1室運転では2室運転の場合より余剰冷媒
量がさらに増すことになり、その分過熱度も得にくくな
る。そこで、停止している2室の室内機B,Cに接続さ
れている液側電子膨脹弁15b,15cの開度を一定時
間だけ僅かに開とし、余剰冷媒を室内機B,Cの室内熱
交換器5b,5cに貯溜し、適正な過熱度を得るように
する。
量がさらに増すことになり、その分過熱度も得にくくな
る。そこで、停止している2室の室内機B,Cに接続さ
れている液側電子膨脹弁15b,15cの開度を一定時
間だけ僅かに開とし、余剰冷媒を室内機B,Cの室内熱
交換器5b,5cに貯溜し、適正な過熱度を得るように
する。
【0021】ところで、上記のようにして停止室内機の
室内熱交換器に貯溜される冷媒量は、運転状態,各室内
機の周囲温度などによって異なる。これは、液側電子膨
脹弁の開度が同じ場合であっても貯溜量は供給側と、供
給される側との圧力差で決まるためで、例えば運転停止
直後の室内機と長時間停止中の室内機とでは、熱交換器
の温度,圧力が異なることによる。
室内熱交換器に貯溜される冷媒量は、運転状態,各室内
機の周囲温度などによって異なる。これは、液側電子膨
脹弁の開度が同じ場合であっても貯溜量は供給側と、供
給される側との圧力差で決まるためで、例えば運転停止
直後の室内機と長時間停止中の室内機とでは、熱交換器
の温度,圧力が異なることによる。
【0022】このため、冷媒貯溜毎にその貯溜量を判断
する必要がある。その方法としては、例えば圧縮機1の
回転数と過熱度との関係が挙げられる。つまり、規定の
冷媒量で運転した場合、要求運転能力に対する冷媒加熱
器9a,9bでの燃焼量は一定とするため、適切な過熱
度をもって圧縮機1を運転すると、圧縮機1の回転数は
ある一定の範囲で安定することになる。この方法によ
り、運転サイクル中の冷媒量が最適と判断されたら冷媒
貯溜は行わない。
する必要がある。その方法としては、例えば圧縮機1の
回転数と過熱度との関係が挙げられる。つまり、規定の
冷媒量で運転した場合、要求運転能力に対する冷媒加熱
器9a,9bでの燃焼量は一定とするため、適切な過熱
度をもって圧縮機1を運転すると、圧縮機1の回転数は
ある一定の範囲で安定することになる。この方法によ
り、運転サイクル中の冷媒量が最適と判断されたら冷媒
貯溜は行わない。
【0023】また逆に、この方法で要求に対する圧縮機
1の回転数が、ある設定値より高い場合は、運転サイク
ル中の冷媒量が不足状態と判断できる。これは、停止室
内機に冷媒を貯溜し過ぎたことによる。この場合、冷媒
を貯溜した全停止室内機、あるいはいずれかの室内機に
接続される液側及びガス側の電子膨脹弁の開度を制御し
て、貯溜した冷媒を一定時間放出すればよい。その後、
停止室内機に接続されるガス側及び液側の各電子膨脹弁
を全閉にし、再度前述した冷媒貯溜を行う。
1の回転数が、ある設定値より高い場合は、運転サイク
ル中の冷媒量が不足状態と判断できる。これは、停止室
内機に冷媒を貯溜し過ぎたことによる。この場合、冷媒
を貯溜した全停止室内機、あるいはいずれかの室内機に
接続される液側及びガス側の電子膨脹弁の開度を制御し
て、貯溜した冷媒を一定時間放出すればよい。その後、
停止室内機に接続されるガス側及び液側の各電子膨脹弁
を全閉にし、再度前述した冷媒貯溜を行う。
【0024】なお、1室運転の場合、通常運転中の室内
機のガス側電子膨脹弁は全開とするが、要求能力が特に
低い場合には、上記方法によって最適冷媒量に保って
も、圧縮機の下限回転数において液バックが生ずること
がある。この場合、ガス側電子膨脹弁の開度を低下する
ことによって過熱度を得ることが可能である。
機のガス側電子膨脹弁は全開とするが、要求能力が特に
低い場合には、上記方法によって最適冷媒量に保って
も、圧縮機の下限回転数において液バックが生ずること
がある。この場合、ガス側電子膨脹弁の開度を低下する
ことによって過熱度を得ることが可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、複数ある室内機のうち、液側開閉弁及びガス側開
閉弁が共に閉状態となる停止室内機が存在する運転時
に、冷凍サイクル中の冷媒量が過充填状態となったと
き、停止室内機の室内熱交換器に接続される液側開閉弁
を開状態として、余剰の液冷媒を停止室内機の室内熱交
換器に貯溜するようにしたので、停止室内機発生時での
冷媒の貯溜量が充分となり、冷凍サイクル中の冷媒量を
運転台数に応じた最適量に調整でき、高効率運転が可能
となる。
れば、複数ある室内機のうち、液側開閉弁及びガス側開
閉弁が共に閉状態となる停止室内機が存在する運転時
に、冷凍サイクル中の冷媒量が過充填状態となったと
き、停止室内機の室内熱交換器に接続される液側開閉弁
を開状態として、余剰の液冷媒を停止室内機の室内熱交
換器に貯溜するようにしたので、停止室内機発生時での
冷媒の貯溜量が充分となり、冷凍サイクル中の冷媒量を
運転台数に応じた最適量に調整でき、高効率運転が可能
となる。
【図1】この発明の一実施例を示す空気調和装置の冷凍
サイクル構成図である。
サイクル構成図である。
1 圧縮機 5a,5b,5c 室内熱交換器 13a,13b,13c ガス側電子膨脹弁(ガス側開
閉弁) 15a,15b,15c 液側電子膨脹弁(液側開閉
弁)
閉弁) 15a,15b,15c 液側電子膨脹弁(液側開閉
弁)
フロントページの続き (72)発明者 豊田 正基 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 圧縮機より吐出される冷媒が循環する冷
凍サイクル中に、前記冷媒と室内空気との間で熱交換を
行う室内熱交換器が複数設けられた空気調和装置におい
て、前記複数の室内熱交換器は、相互に並列に冷媒配管
にて接続されて各別に室内機に付設され、前記各室内熱
交換器に接続される冷媒配管には、一方側に液側開閉弁
が他方側にガス側開閉弁がそれぞれ設けられ、前記液側
開閉弁及びガス側開閉弁が共に閉状態となる停止室内機
が存在する運転時に、冷凍サイクル中の冷媒量が過充填
状態となったとき、前記停止室内機の室内熱交換器の液
側開閉弁を開状態として運転を行うことを特徴とする空
気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25772792A JP3285956B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25772792A JP3285956B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 空気調和装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06109340A true JPH06109340A (ja) | 1994-04-19 |
JP3285956B2 JP3285956B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=17310260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25772792A Expired - Fee Related JP3285956B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3285956B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012013278A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和装置 |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP25772792A patent/JP3285956B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012013278A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Sanyo Electric Co Ltd | 空気調和装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3285956B2 (ja) | 2002-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4123829B2 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP4394709B2 (ja) | 空調機の液冷媒蓄積防止装置および方法 | |
US6314744B1 (en) | Air-conditioning system and operation control method thereof | |
JP3983520B2 (ja) | 超臨界蒸気圧縮システムおよび超臨界蒸気圧縮システムを循環する冷媒の高圧成分の圧力を調整する吸入ライン熱交換器 | |
JP3352469B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP2003004321A (ja) | 冷凍空調装置 | |
CN110595089B (zh) | 一种可回收停机后室内余冷余热的空调系统 | |
JPS6155018B2 (ja) | ||
KR101964946B1 (ko) | 외기온도 보상형 고효율 냉각시스템 | |
CN113154566A (zh) | 氟泵空调控制方法、装置、设备和系统 | |
JP2002174463A (ja) | 冷凍装置 | |
JP2514936B2 (ja) | 冷凍サイクル | |
JPH06257868A (ja) | 空調用ヒートポンプ式氷蓄熱装置 | |
JPH06109340A (ja) | 空気調和装置 | |
JPH07190534A (ja) | 蓄熱式空気調和装置 | |
JPH09287847A (ja) | 熱回収式空気調和装置 | |
KR100441008B1 (ko) | 냉난방 공기조화시스템 | |
JP2504416B2 (ja) | 冷凍サイクル | |
KR200401277Y1 (ko) | 히트펌프 | |
JP3237206B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JPS63187042A (ja) | 空調機 | |
JP3164079B2 (ja) | 冷凍装置 | |
EP4310416A1 (en) | Hybrid multi-air conditioning system | |
JPH081340B2 (ja) | 冷凍サイクル | |
JP2877278B2 (ja) | 空気調和機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |