JPH0610897Y2 - 化粧カード容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、１個の容器に化粧カードや化粧用ブラシ等を
まとめて収納し、携帯に便利にした化粧カード容器に関
するものである。

（従来の技術） 従来、チーク（頬紅）、アイシャドー（目の縁の紅）、
リップ（口紅）、目の縁の隈隠し用のコンシーラー等は
厚さ３mmの板状カードの凹部に色彩の濃淡を有する各種
の紅材を色分けして入れてある。

この各種化粧カードは単体でハンドバックあるいは鏡台
の引出しに入れておき、化粧時に化粧カードを取り出し
て使用していたが、化粧カードの色材にごみがついたり
するので保管に不便であり、又、携帯時にハンドバック
内で他の物品と接触し、他の物品に紅その他の色を付着
させる等の欠点があった。

（考案が解決しようとする課題） 本考案は従来のように化粧カードにごみが付着したり、
携帯中に化粧カードの色が他の物品についたりすること
を防止し、かつ、多数の化粧カードや化粧用具をひとま
とめにして携帯及び取扱いを便利にすることを目的とし
たものである。

（課題を解決するための手段） 本考案は合成樹脂、その他の材料で全体を製作するもの
で、皿状容体１の上方口縁の上口部２に皿状中枠３を固
定し、皿状容体１の底面部と皿状中枠３の下面部の間に
チーク、アイシャドー、リップ、コンシーラー等の化粧
カード８を載置するカード枠９を出し入れ自在に収納す
る化粧カード収納室４を設け、一方端を皿状容体１の底
部の軸１１に軸着した前蓋１０の他方端を皿状中枠３の
外側に当接するように設けて化粧カード収納室４の横方
向を開閉自在に設け、化粧カード収納室４の皿状容体１
の内壁に突設した適宜数の支受部７にカード枠９を係合
して化粧カード８を数段に設け、皿状容体１の口端の軸
６に軸着した上蓋５を皿状中枠３の上方を覆うように開
閉自在に設け、皿状中枠３と上蓋５との間にチークブラ
シ、アイシャドーブラシ、オートリップ、パフ等を収納
する化粧用具収納室を設け、皿状中枠３に形成した係合
突起１４に係合する係合突起１５を上蓋５に形成し、上
蓋５に指掛部１２を設け、前蓋１０に指掛部１３を設け
たものである。

なお、皿状中枠３にアイシャドーブラシ16、チークブラ
シ17、オートリップ18、パフ19をそれぞれ収納し、皿状
容体１に出し入れ自在に設けたカード枠９には、チー
ク、アイシャドー、リップ、コンシーラー等の化粧カー
ド８の他プレストパウダー用の皿20を収納するようにし
てあり、又、上蓋５の内面に鏡21を設け、皿状中枠３に
仕切突条22を設け、化粧カード８に開閉自在の蓋25を設
けた。

又、図中23はカード型コンパクトＢタイプのカード、24
はカード型コンパクトＢタイプのファンデーション用カ
ードである。

（作用） 本考案は、皿状容体１の上方口縁に皿状中枠３を固定
し、皿状容体１の底面部と皿状中枠３の下面部の間にチ
ーク、アイシャドー、リップ、コンシーラー等の化粧カ
ード８を載置するカード枠９を収納する化粧カード収納
室４を設けると共に、皿状容体１の軸６に軸着した上蓋
５を皿状中枠３の上方を覆うように開閉自在に設け、皿
状中枠３と上蓋５との間にチークブラシ、アイシャドー
ブラシ、オートリップ、パフ等を収納する化粧用具収納
室を設け、化粧カード類と化粧用具類とを分けて収納で
きるようにしたから、化粧カード類と化粧用具類とを混
在させることがない為、化粧カード収納室４から所望の
化粧カード８を容易に取り出せると共に、化粧用具収納
室から必要な化粧用具を容易に取り出すことができ、更
に、化粧カード収納室４に横方向に開閉できるようにし
た前蓋１０を設けると共に、化粧用具収納室を上方へ開
閉できるようにした上蓋５を設け、化粧カード収納室４
と化粧用具収納室の夫々に蓋を設けて開閉できるように
したから、化粧カード収納室４と化粧用具収納室に別々
に化粧カード類と化粧用具類を収納し、取り出すことが
でき、化粧カード収納室４と化粧用具収納室の夫々を、
別々に開閉し、使用する化粧カード収納室４又は化粧用
具収納室は開け、或いは、使用しない化粧カード収納室
４又は化粧用具収納室は閉められる為、化粧カード類と
化粧用具類とを散乱させることがないと共に、使用しな
い化粧カード収納室４又は化粧用具収納室は閉められる
為、化粧カード収納室４と化粧用具収納室内にごみ等が
入らないように防止でき、化粧カード類と化粧用具類と
を汚すことがなく、且つ、化粧カード収納室４に横方向
に開閉できるようにした前蓋１０を設けたから、化粧カ
ード収納室４に数段に入れた化粧カード８を、下位の化
粧カード８であっても横方向から容易に取り出すことが
でき、しかも、化粧カード収納室４の皿状容体１の内壁
に突設した適宜数の支受部７にカード枠９を出し入れ自
在に数段に係合し、数段に係合したカード枠９に化粧カ
ード８を載置したから、各化粧カード８がカード枠９に
よって接触せず、各化粧カード８を汚したり、破損させ
ることなく収納できると共に、カード枠９を引き出して
必要な化粧カード８を容易に把持し、簡単に取り出せ、
且つ、化粧カード８をカード枠９に載置して収納する
為、化粧カード８がカード枠９より小さなものでも汚し
たりしないように確実に収納し、使用でき、その上、皿
状中枠３に形成した係合突起１４に係合する係合突起１
５を上蓋５に形成したから、上蓋５が不用意に開き、化
粧用具を散乱させることがなく、また、上蓋５に指掛部
１２を設けると共に、前蓋１０に指掛部１３を設けたた
から、上蓋５および前蓋１０を容易に開くことができ
る。

さらに、本考案は、合成樹脂材、金属、木材等適宜の材
料で皿状容体１を形成し、該皿状容体１の上口部２に皿
状中枠３を設け、その仕切突条12の右側にアイシャドー
ブラシ16、チークブラシ17、オートブラシ18を入れ、仕
切突条22の左側にパフ19を入れ、化粧カード枠９に各種
の化粧カード８を載置し、該カード枠９を化粧カード収
納室４にひとまとめに収納し得られるので、携帯及び取
扱いに便利であり、又、皿状容体１の前端に開閉自在の
前蓋10を設けてあるから、前蓋10を開くことにより使用
しようとする化粧カード９を前方に引出して化粧カード
枠９に載置してある所望の化粧カード８を取り出して容
易に化粧する事ができる。又、不使用の化粧カード８
は、そのまま皿状容体１に収納したままにしておかれ
る。従って使用する化粧カード８と不使用の化粧カード
８とは区別して取扱い得られるので使用に便利である。
更に皿状中枠３の上方に上蓋５を軸部６で開閉自在に軸
着してあるから上蓋５を自由に開閉し得られ皿状中枠３
と上蓋５との間に形成してあるブラシ収納室に収納して
ある各種のブラシを使用し化粧カード８の化粧品を選択
して所望の化粧を容易に行うことが出来る。

従って、各種の化粧カード８がばらばらにならず１個の
容器内に収納され、携帯や取扱いに便利であり、且つ各
化粧カード８は本考案の化粧カード容器に収納してある
ので、該化粧カード容器をハンドバックに入れておいて
もハンドバック内のハンカチや、その他の物品に色を付
着させることがないなどの作用がある。

（実施例） 本考案はプラスチック材で全体の長さ約90mm、巾約61m
m、高さ約25mmとし、皿状容体１の上口部２に、化粧用
ブラシがすべり落ちないように、皿状にした皿状中枠３
を設け、皿状中枠３の後端に上蓋５を軸部６で開閉自在
に軸着し、皿状容体１の前端に開閉できる前蓋10を軸部
11により開閉自在に軸着し、前記皿状容体１に化粧カー
ド８用のカード枠９を収納するカード収納室４を設け、
皿状容体１の内側に設けてある支受部７にチーク、アイ
シャドー、リップ、コンシーラー等各種の化粧カード８
を載置してあるカード枠９を皿状容体１に出し入れ自在
に挿入して収納し、皿状容体１の前端に円弧形状の前蓋
10を軸11で開閉自在に軸着し、皿状中枠３と上蓋５との
間にチークブラシ、アイシャドーブラシ、リップブラシ
等を収納する。又、皿状容体１の後端壁は傾斜せしめ、
上蓋５の先端に指掛部12を設け、上蓋５の内面に鏡21を
設け全体を流線形状に形成した化粧カード容器である。

（考案の効果） 本考案は上述のように、皿状容体１に各種の化粧カード
８を複数収納するカード収納室４を設けて数個の化粧カ
ード８が摺り合うことなく、ひとまとめに収納できるの
で、各種化粧カード８の携帯及び取扱いに便利であるの
みならず、皿状容体１の上口部２に皿状中枠３を設け、
更に上蓋５を開閉自在に設けて、化粧用の各種ブラシを
収納するブラシ収納室を設けてあるから、必要な化粧カ
ード８に適するブラシだけを取り出して化粧をすること
ができるので使用に便利であり、化粧時にブラシを他所
から取り出す手数が省けるし、化粧カード８は皿状容体
１の前端に前蓋10を設けてあるから、各種化粧カード８
を選択して皿状容体１の前端から出し入れできる。従っ
て化粧カード８を取り出すのに上蓋５を一々開閉する必
要がなく、前蓋10の開閉だけで化粧カード８の出し入れ
が自由にでき、使用に便利であり、且つ全体を流線形状
にしてあるから、体裁も良好で商品価値も大である等の
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の一例を示す拡大断面図、第２図は
同上の一部断面の前面図、第３図は同上の一部切欠き平
面図、第４図は皿状中枠の平面図、第５図は化粧カード
の平面図、第６図は同上Ａ−Ａ線の断面図、第７図は皿
の平面図、第８図は同上Ｂ−Ｂ線の断面図、第９図はカ
ードの平面図、第10図は同上Ｃ−Ｃ線の断面図、第11図
はカードの平面図、第12図は同上Ｄ−Ｄ線の断面図であ
る。 １……皿状容体、２……上口部、３……皿状中枠、４…
…化粧カード収納室、５……上蓋、６……軸、７……支
受部、８……化粧カード、９……カード枠、10……前
蓋、11……軸、12,13……指掛部、14,15……係合突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】皿状容体の上方口縁の上口部に皿状中枠を
   固定し、皿状容体の底面部と皿状中枠の下面部の間にチ
   ーク、アイシャドー、リップ、コンシーラー等の化粧カ
   ードを載置するカード枠を出し入れ自在に収納する化粧
   カード収納室を設け、一方端を皿状容体の底部の軸に軸
   着した前蓋の他方端を皿状中枠の外側に当接するように
   設けて化粧カード収納室の横方向を開閉自在に設け、化
   粧カード収納室の皿状容体の内壁に突設した適宜数の支
   受部にカード枠を係合して化粧カードを数段に設け、皿
   状容体の口端の軸に軸着した上蓋を皿状中枠の上方を覆
   うように開閉自在に設け、皿状中枠と上蓋との間にチー
   クブラシ、アイシャドーブラシ、オートリップ、パフ等
   を収納する化粧用具収納室を設け、皿状中枠に形成した
   係合突起に係合する係合突起を上蓋に形成し、上蓋に指
   掛部を設け、前蓋に指掛部を設けたことを特徴とする、
   化粧カード容器。