JPH0610857U - 吸引式ガス検出装置 - Google Patents

吸引式ガス検出装置

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JPH0610857U
JPH0610857U JP4881992U JP4881992U JPH0610857U JP H0610857 U JPH0610857 U JP H0610857U JP 4881992 U JP4881992 U JP 4881992U JP 4881992 U JP4881992 U JP 4881992U JP H0610857 U JPH0610857 U JP H0610857U
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JP
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gas
suction
nozzle
detection
suction head
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JP4881992U
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裕正 高島
穂積 二田
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 灯油や軽油のように揮発性の低い炭化水素に
対しても検出感度が高い吸引式ガス検出装置を提供する
こと。 【構成】 ノズル15を有する吸引ヘッド10と、この
吸引ヘッド10のノズル15を介して気体を吸引する吸
引手段40と、この吸引手段40が吸引する気体中の被
検出ガスを検出する検出手段50と、この検出手段50
の検出結果を表示する表示手段60とを有すると共に、
前記吸引ヘッド10にノズル15中の気体を加温する加
温体12を設けた構成。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、吸引式ガス検出装置に関し、さらに詳しくは、灯油、軽油のような 揮発性の低い炭化水素ガスの検出に好適な吸引式ガス検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に用いられている吸引式ガス検出装置は、例えばガソリンエンジン のガソリン漏洩検出の場合を例に説明すると、ノズルを漏洩検査箇所に近付けて 空気を吸引し、この吸引した気流中にセンサを設けておき、気流中のガソリンの 濃度を検出して、漏洩の有無を判断している。また、同様な構成で、炭化水素ガ スを検出する炭化水素ガス検出装置が市販されているが、これらのガス検出装置 は、揮発したガス、またはガス状態の炭化水素を検出するものであり、揮発性の 低い灯油や軽油などに対してはセンサの感度が小さく検出しにくいという問題点 があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記したように、従来の吸引式ガス検出装置は、空気中に含まれているガス状 態のガソリンや炭化水素を検出するので、揮発性の低い灯油や軽油に対しては極 めて感度が低いという問題点があった。
【0004】 そこで、本考案の目的は、灯油や軽油のように揮発性の低い炭化水素に対して も検出感度が高い吸引式ガス検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、ノズルを有する吸引ヘッドと、この吸 引ヘッドのノズルを介して気体を吸引する吸引手段と、この吸引手段が吸引する 気体中の被検出ガスを検出する検出手段と、この検出手段の検出結果を表示する 表示手段とを有する吸引式ガス検出装置であって、 前記吸引ヘッドはノズル中の気体を加温する加温体を有することを特徴として いる。
【0006】
【作用】
本考案においては、加温体を設けてノズル中の気体を加温するようにしたので 、被検出ガスの飽和蒸気圧が高くなり、飽和蒸発濃度も高くなる。その結果、常 温では飽和蒸気圧の低い被検出ガスに対しても大幅に検出感度を向上させること ができる。
【0007】 なお、飽和蒸発濃度と感度向上との関係につき説明する。灯油あるいは軽油に 含まれる炭化水素の例としてドデカン(C1226)の飽和蒸発濃度を例に説明す ると、飽和蒸発濃度Cは次式(1) で表される。すなわち 飽和蒸気濃度C=P/(1−P)… (1) P:飽和蒸気圧(atm ) また、ドデカンの飽和蒸気圧は、下記の式(2)であるAntoine の式から導か れ、周囲温度における蒸気圧は対数的に変化する。すなわち、 log(P/mmHg)=A−B/(C+t/℃)… (2) A、B、Cは定数でドデカンの場合は、A=6.98059、B=1625. 928、C=180.311である。ここで、20℃および50℃での飽和蒸気 圧を求めると、 log(P20)=6.98059−1625.928/(180.311+2 0)=−1.136420 すなわちP20/atm =0.0730418/760=9.61×10-5(atm) log(P50)=6.98059−1625.928/(180.311+5 0)=−0.0791162 すなわちP50/atm =0.8334581/760=1.0966×10-3( atm) 以上のようになる。すなわち飽和蒸気濃度Cは C20=9.61×10-5/(1−9.61×10-5)=96.1ppm C50=1.0966×10-3/(1−1.0966×10-3)=1097.8 ppm となる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を実施例により図面を参照しながら説明する。図1は本考案の実 施例の全体構成を示す斜視説明図、図2は同じく要部(吸引ヘッド)を示す断面 正面視説明図、図3は本実施例の吸引式ガス検出器と従来のものとの感度比較線 図、図4は本実施例の実施態様を説明する斜視図である。
【0009】 本実施例からなる吸引式ガス検出装置Eは、ノズル15を有する吸引ヘッド1 0と、この吸引ヘッド10のノズル15を介して気体を吸引する吸引手段40と 、この吸引手段40が吸引する気体中の被検出ガスを検出する検出手段50と、 この検出手段50の検出結果を表示する表示手段60とを備えて構成されている 。
【0010】 そして、さらに本考案は、ノズル15中の気体を加温する加温体12を吸引ヘ ッド10に設けたことを特徴とするものである。すなわち、ノズル中の気体の温 度を上げることにより、飽和蒸発濃度を高め、揮発性の低い被検出体に対する検 出感度を高めたものである。
【0011】 各部の構造につき説明すると、本実施例は、吸引ヘッド10と、本体30とか ら構成されている。
【0012】 吸引ヘッド10は、第2図に示すように、径小部と径大部をもち、径小部の一 端側が閉じられた筒状部材からなるセンサーケース11を備えている。径小部の 閉じた一端には透孔11aが開けられており、径大部の他端は透孔をもったカッ プ状の蓋体11bが取り外し可能にねじ込まれて閉じられている。
【0013】 また、径小部には全長にわたって加温体12が収容されており、この加温体1 2はテープまたは、ジリコンラバーなどのヒータ材からなるもので、円柱状に形 成されると共に、中心部に貫通孔12aが設けられている。また、他端側の蓋体 11bには、センサ13(接触燃焼式炭化水素ガスセンサ)を収容したセンサ室 14が取付けられている。
【0014】 上記貫通孔12aにはノズル15が挿入されており、このノズル15は、例え ば熱伝導性が高いアルミニュウムパイプからなっている。そして、ノズル15の 一端、すなわち先端15aが透孔11aから突出しており、他端、すなわち後端 15bはセンサ室14にフィルターを介して開口している。ノズル15は加温体 12を貫通しているので、後述する吸引手段40により先端15aから吸引され た気体、例えば空気はノズル15を通過する際に加温体12により温められ、被 検出ガスの濃度が高められた状態でセンサ室14に流入するようになっている。 また、センサ室14から電源用および検知用の4本の電線からなるリード線(4 芯シールド線)16が蓋体11bを通って導出されており、このリード線16の 先端には本体30に接続するための4Pのセンサー電源コネクター16aが取り 付けられている。
【0015】 また、センサー室14の他端側にはビニールチューブからなる連結ホース17 がはめ込まれており、これは蓋体11bの透孔を通って導出され、その先端には 本体部31に接続するためのホースコネクター17aが取り付けられている。ま た、18は加温体12の電力供給線で本体30の電源部に接続される。
【0016】 本体30は収容体31と、この収容体31に収容設置された吸引手段40と、 この吸引手段40に電力を供給する検出手段50と、この検出手段50からの指 令により各種表示を行う表示手段60とから構成されている。
【0017】 収容体31は前面に表示パネルをもった箱状部材で、上記各手段40、50、 60が収容されており、パネルには表示部材、操作部材などが取付けられている 。
【0018】 吸引手段40は、収容体31に収容された吸引ポンプ41を備えており、ノズ ル接続口43に連結ホース17を接続することによりノズル15と連通する。ま た流速計を備えており、出力は検出手段50に入力される。
【0019】 検出手段50は、センサ13および図示してないが電力供給回路、センサ駆動 回路、表示駆動回路などを備えており、接続コネクタ52にリード線16を接続 することによりセンサ13を駆動すると共に、、センサ13の検出出力が入力さ れるようになっている。また、センサ13からの入力に基づいて、表示手段61 に濃度表示を行なわせ、また、濃度設定値を超えた場合は、警報器を作動させる 。また、電力供給線18をヒータコンセント53に接続することにより、加温体 12を作動させる。なお、54は電源スイッチであり、55は検出手段50の作 動ランプである。
【0020】 表示手段60は、検出結果を表示するもので、検出手段50からの指令により 作動する。そして、正面パネルに濃度計61、設定濃度を超えた場合に警報を発 する警報ブザー62、漏れ警報ランプ63を備えている。これらの他に吸引流速 が異常の場合に警告する流速警報ランプ65、流速が異常のときに点灯する異常 流速ランプ66などを備えている。
【0021】 次に本実施例の実施態様と共に、作用を説明するが、その前に本実施例のガス 検出装置と従来のものとの性能につき説明する。図3は横軸に時間sec をとり、 縦軸にセンサ13の出力mvをとったセンサ出力特性図である。また、曲線a(実 線)は本実施例のものを表し、曲線b(破線)は従来のものを表す。実施条件は 約1ccの軽油の近傍にノズル15を近づけたときのセンサ出力である。ここで実 施例のノズル15の温度は約50℃に設定してある。図から理解されるように、 約10秒でそれぞれ一定値になるが、本実施例のセンサ出力は、従来のものに比 べて約2倍であり、大幅に感度が向上していることが分かる。なお、加温体12 の温度設定に際しては、検出する燃料の引火点を十分考慮して設定する必要があ る。
【0022】 上述の優れたガス検出装置の実施態様の一例として、本実施例を車両用エンジ ンの燃料(軽油)の漏洩検査に適用した場合を説明する。図4は検査に際しての 本検知装置の配置図であって、エンジン検査用のターンテーブル71の上に、被 検査体としてのエンジン72が載置されている。このエンジン72の背後に、エ ンジンの検査装置73が設置されており、吸引ヘッド10と本体30とは所定の 間隔を設けて配置されている。
【0023】 さて、電源スイッチ54を入れると、作動ランプ55が点灯し、ポンプが回転 して空気の吸引が開始される、一方、加温体12が作動し、ノズル15内の温度 が高くなる。そこで正常な流速と、ノズル12の適温が確認されれば準備完了で ある。このようにして準備が整ったら、吸引ヘッド10をエンジン72の軽油漏 れ検査部位近傍に臨ませると、吸引された空気はノズル15内で温度が高くなり 、濃度も高くなる。そして、センサー13を通り、連結ホース17を経てポンプ に達し、排出される。この間、センサー13が軽油を検出し、この値が設定値を 超えている場合、すなわち濃度計62の表示が設定値以上の場合は、警報ブザー 62が鳴り、漏れ警報ランプ63も点灯し、軽油の漏れありと判断される。若し 漏れが無ければ、次の測定位置にノズル15を移動させる。
【0024】 なお、本実施例においては、軽油の検出につき説明したが、これに限定されず 揮発性の低いものなら何でも良い。また、実施対象もエンジンに以外のものでも 良く、加温体の設定温度も50℃に限定されない。
【0025】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案においては、加温体を設けてノズル中の気体を加 温するようにしたので、被検出ガスの飽和蒸気圧が高くなり、飽和蒸発濃度も高 くなる。その結果、常温では飽和蒸気圧の低い被検出ガスに対しても大幅に検出 感度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の構成を示す斜視説明図。
【図2】同じく要部(吸引ヘッド)の正面視説明図。
【図3】上記実施例と従来例との検出感度特性説明線
図。
【図4】上記実施例の実施態様を説明する斜視図。
【符号の説明】
10 吸引ヘッド 12 加温体 15 ノズル 40 吸引手段 50 検出手段 60 表示手段

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルを有する吸引ヘッドと、この吸引
    ヘッドのノズルを介して気体を吸引する吸引手段と、こ
    の吸引手段が吸引する気体中の被検出ガスを検出する検
    出手段と、この検出手段の検出結果を表示する表示手段
    とを有する吸引式ガス検出装置であって、 前記吸引ヘッドはノズル中の気体を加温する加温体を有
    することを特徴とした吸引式ガス検出装置。
  2. 【請求項2】 被検出ガスは灯油、軽油などの揮発性の
    低い炭化水素系ガスであることを特徴とした吸引式ガス
    検出装置。
JP4881992U 1992-07-13 1992-07-13 吸引式ガス検出装置 Pending JPH0610857U (ja)

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