JPH06108490A - 運河等底面清掃装置 - Google Patents

運河等底面清掃装置

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JPH06108490A
JPH06108490A JP26205292A JP26205292A JPH06108490A JP H06108490 A JPH06108490 A JP H06108490A JP 26205292 A JP26205292 A JP 26205292A JP 26205292 A JP26205292 A JP 26205292A JP H06108490 A JPH06108490 A JP H06108490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mud
canal
mud collecting
dredging
pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP26205292A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshie Konno
勤衛 紺野
Mineo Kobayashi
峯男 小林
Toshihiko Kobayashi
敏彦 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
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Publication of JPH06108490A publication Critical patent/JPH06108490A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】被浚渫底面全体の堆積物を集泥板で集積して吸
引除去することができ、特に底面をコンクリートで仕上
げた人工運河等での使用に好適な運河等底面清掃装置を
提供する。 【構成】運河等の底面2の中央部に集泥溝3を延長して
構築するとともに、その集泥溝3を起点に進行方向に向
けてV字状に拡開する集泥板10及びその集泥板の基部
近傍において集泥溝3の泥土を排泥する排泥ポンプ7よ
りなる浚渫機16を浚渫船4に搭載した。堆積泥土を集
泥板10で掻き寄せ集泥溝3に集めて濃縮した状態で吸
い上げて揚泥するから、水質を汚濁させずに底面全域の
完全な浚渫が短時間で完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運河等の底面に堆積し
た土砂,ヘドロ等を浚渫して水質の維持を図る運河等底
面清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、運河,河川,湖沼等(以下、運河
等という)の底面に堆積した土砂やヘドロなどの堆積物
を除去するには浚渫船を使用するのが一般的である。浚
渫船は浚渫方式によって種々のタイプのものが用いられ
ており、バケットを多数連結したものを回転して浚渫す
る方式のバケット式浚渫船、強力な渦巻ポンプなどの排
泥ポンプを使用して堆積物を水と共に吸い上げて浚渫す
るポンプ式浚渫船、ジブの先に吊り下げた開閉自在なグ
ラブバケットで堆積物を掴みあげて浚渫するグラブ式浚
渫船等がある。これらの浚渫船は、運河等における堆積
物の性質や量、環境等に応じて使用され、浚渫土は排砂
管で埋め立て地に圧送している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バケッ
ト式浚渫船やグラブ式浚渫船は、浚渫作業時にバケット
やグラブで堆積物が水中拡散し易く、これによる水の汚
濁が生じて良水質の維持が難しいという問題点があっ
た。また、特に、人工運河のように底面がコンクリート
で固めて仕上げてある場合は、その底面のコンクリート
をバケットやグラブで損傷させないように浚渫作業する
ことは容易ではなく、狭い範囲の浚渫作業にも長時間を
要してしまい作業能率が良くない。
【0004】これに対して、ポンプ式浚渫船の方は、堆
積物の水中拡散が少ない、底面コンクリートを損傷させ
ないという点で有利であるが、一方、従来のポンプ式浚
渫船の場合、運河等の底面に下ろした吸入管をスイング
させて底面を掃くように移動させる必要があり、河幅が
広いと完全な浚渫は容易ではなく、広範囲の浚渫を行う
には長時間を要するという問題点があった。
【0005】また、上記従来の各方式の浚渫船は、いず
れも船上にクレーンやウインチ等の大型の構造物が構築
されており、そのため作業現場の景観が損なわれるとい
う問題点があった。そこで本発明は、こうした従来の問
題点に着目してなされたものであり、ポンプ浚渫方式の
吸入管を水中でスイングさせることなく被浚渫底面全体
の堆積物を集積して吸引除去することができ、特に底面
をコンクリートで仕上げた人工運河等での使用に好適な
運河等底面清掃装置を提供することにより上記従来の問
題点を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、運河等の底面の中央部に集泥溝を延長して構築
するとともに、該集泥溝を起点に進行方向に向けてV字
状に拡開する集泥板及び該集泥板の起点近傍において前
記集泥溝の泥土を排泥する排泥ポンプよりなる浚渫機を
浚渫船に搭載したことを特徴とする。
【0007】
【作用】集泥板を運河等の幅一杯に開いた状態で浚渫船
を進行させると、被浚渫面に堆積している泥土が集泥板
で掻き寄せられて運河中央部の集泥溝に集められる。そ
の集泥溝に集積した泥土は、排泥ポンプで船上に吸い上
げて泥土処理機へ揚泥する。排泥ポンプの吸入管を水中
でスイングさせる必要がないから、堆積物の水中拡散が
なく良水質が維持される。また、船を前進させるのみで
底面全域の泥土を掻き集めることが可能であり、完全な
浚渫が容易で広範囲の浚渫が短時間で完了する。しか
も、船上のクレーンやウインチ等の大型の構造物が不要
で、作業現場の景観が損なわれない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。先ず構成を説明すると、図1ないし図3は、運河
等底面清掃装置の一実施例の全体を模式的に表したもの
で、地表を掘削して形成されている人工運河1は、底面
2がコンクリートで固めて仕上げてあり、その底面2の
中央部には、中心線位置を掘り下げて形成された集泥溝
3が長く延長して構築されている。
【0009】一方、浚渫船4の船体後尾には、甲板上か
ら運河底面2の近くまで達する櫓6が立設されており、
その櫓6で支持して排泥ポンプ(例えば渦巻き式揚泥ポ
ンプ)7と吸入管8とが設けてある。排泥ポンプ7の吸
い込み口は、人工運河1の底面に構築されている集泥溝
3の内部に突っ込んで取付けてある。この排泥ポンプ7
で吸い上げた泥土は、上記櫓6内を通した吸入管8を経
て船上の泥土処理装置9へ送られるようになっている。
【0010】更に、櫓6の下端部には、集泥溝3の位置
を起点にして、矢符号Yで示す進行方向にV字状に拡開
させた集泥板10が取付けられている。この実施例の集
泥板10は、図 に示すように、V字に合体している基
部10A(2枚の板の根元を蝶番状に連結して合体して
あってもよい)をピン11を介して回動可能に支持する
とともに、間隔保持棒12で人工運河1の河幅一杯に開
いた状態を保持し、支柱13を介して櫓6に取付けられ
ている。また、集泥板10の外側には、基部10Aの近
くにフランジ付きローラ14が、先端部にフランジ無し
ローラ15がそれぞれ取付けてある。
【0011】このように形成した集泥板10と、この集
泥板10の基部10A近傍において排泥する排泥ポンプ
7とにより、浚渫機16が構成されている。次に、作用
を述べる。この実施例の場合、人工運河1の底面に堆積
した泥土を底面全域から集泥板10で中央の集泥溝3に
掻き集める集泥作業と、集泥溝3に集めた泥土を排泥ポ
ンプ7で船上に送る揚泥作業と、揚泥したものを船上の
泥土処理装置9で処理する泥土処理作業とが一連の作業
として連続的に行われる。
【0012】すなわち、浚渫船4を人工運河1に浮かべ
て浚渫機16を構成している排泥ポンプ7の吸い込み口
を運河底面2の集泥溝3内に位置させる。V字状集泥板
10の先端部は人工運河1の被浚渫面一杯に拡開せしめ
て、フランジ無しローラ14を被浚渫面の左右両端に位
置させる。一方、集泥板の基部10A近くのフランジ付
きローラ15は集泥溝3の側縁に位置させる。フランジ
15aは集泥溝3内に突き出す(図6参照)。
【0013】この状態で、浚渫船4を前進させると、集
泥板10がともに前進する。この前進に伴い、運河の底
面2に薄く堆積している泥土は集泥板10で運河中央に
掻き寄せられて集泥溝3に落ち込み集積される。集積し
た泥土は連続的に排泥ポンプ7により吸引され、吸入管
8を経て船上に揚泥され、そのまま泥土処理装置9へ投
入されて処理される。
【0014】人工運河1がカーブしている場所にかかる
と、集泥板の基部10Aのフランジ付きローラ15のフ
ランジ15aが集泥溝3の溝壁面のカーブに面って案内
されるとともに、集泥板10の基部10Aがピン11を
軸に回動して、集泥板10全体を運河のカーブになじま
せつつ方向転換していく。かくして、本実施例の運河等
底面清掃装置によれば、カーブを含む人工運河1でも、
長い距離を移動しつつ連続的に浚渫することができて、
短時間で広範囲の浚渫が可能である。しかも排泥ポンプ
の吸い込み口を河幅方向にスイングさせる必要は全くな
く、浚渫船4の進行に伴い集泥溝3内を前進させるのみ
で、底面2に拡がって堆積している泥土を掻き集めて濃
縮状態で吸引できるから、揚泥効率が極めて高くなる。
勿論、コンクリートで仕上げてある運河底面を損傷する
おそれもなく、また、堆積している泥土を水中に拡散さ
せて水質を汚染することも殆どない。さらに、浚渫機1
6の大部分は水中に没しており、浚渫船4の甲板上に巨
大な構築物はないから、環境や景観を乱すこともない。
【0015】なお、上記の実施例では、集泥板10の拡
開の角度を固定角としているが、例えば間隔保持棒12
の長さを調節可能なものとし、被浚渫面の幅に応じて角
度を変えられる可変角とすることも可能である。また、
例えば櫓6を固定式に変えて上下可動式にすることで、
浚渫機16の作業深度を調節可能にすることもできる。
【0016】なおまた、排泥ポンプ7として渦巻きポン
プを用いたものを説明したが、これに限らず、例えばピ
ストンポンプ,エゼクタポンプ,ニューマチックポンプ
等その他の形式のものを使用して良い。更にまた、本発
明を適用し得る浚渫船は自航船とは限らず、曳航式など
の非自航船に対しても適用可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
運河等の底面の中央部に集泥溝を延長して構築するとと
もに、その集泥溝を起点に進行方向に向けてV字状に拡
開する集泥板及び該集泥板の基部近傍において集泥溝の
泥土を排泥する排泥ポンプよりなる浚渫機を浚渫船に搭
載したものとしたため、被浚渫面の幅全域に堆積してい
る泥土を集泥板で掻き寄せて前記集泥溝に濃縮して集積
せしめ、排泥ポンプで連続的に揚泥しつつ処理すること
が可能となり、堆積物の水中拡散がなく良水質が維持
でき、船を前進させるのみで容易に被浚渫底面全域の
浚渫作業ができ、広範囲の浚渫を短時間で完了でき
て、しかも、大型の構造物が不要で、作業現場の景観
が損なわれない等、実用上の顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】図1の要部の拡大断面図である。
【図5】図4のV 矢視で示す平面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【符号の説明】
2 (運河等の)底面 3 集泥溝 4 浚渫船 7 排泥ポンプ 10 集泥板 16 浚渫機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運河等の底面の中央部に集泥溝を延長し
    て構築するとともに、該集泥溝を起点に進行方向に向け
    てV字状に拡開する集泥板及び該集泥板の起点近傍にお
    いて前記集泥溝の泥土を排泥する排泥ポンプよりなる浚
    渫機を浚渫船に搭載したことを特徴とする運河等底面清
    掃装置。
JP26205292A 1992-09-30 1992-09-30 運河等底面清掃装置 Pending JPH06108490A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26205292A JPH06108490A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 運河等底面清掃装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP26205292A JPH06108490A (ja) 1992-09-30 1992-09-30 運河等底面清掃装置

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JPH06108490A true JPH06108490A (ja) 1994-04-19

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108911278A (zh) * 2018-09-17 2018-11-30 湖北晶艺水晶有限公司 一种用于水晶污水的预处理设备
CN111576518A (zh) * 2020-06-04 2020-08-25 江苏电力装备有限公司 外进内出型鼓网底部在线清淤系统及其清淤方法
CN113819069A (zh) * 2021-10-07 2021-12-21 广东瑞荣泵业有限公司 潜水抽沙泵

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