JPH061081U - 索道用連結型握索装置 - Google Patents

索道用連結型握索装置

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JPH061081U
JPH061081U JP4246092U JP4246092U JPH061081U JP H061081 U JPH061081 U JP H061081U JP 4246092 U JP4246092 U JP 4246092U JP 4246092 U JP4246092 U JP 4246092U JP H061081 U JPH061081 U JP H061081U
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gripping
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JP4246092U
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勇 久野
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川鉄鉄構工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2以上の握索機を連結してなる索道用連結型
握索装置について、索道線路の屈曲地点等の誘導索車の
車周を通過する際、装置に生じる応力を軽減し、また握
索部における索条の曲折度を小さして、索条の断線や握
索部の欠損等を防止する。 【構成】 2連結型握索装置を構成する2つの握索機2
a,2bは、連結部材10の両端に設けた軸受部材11
の水平軸孔12内で回動可能となっている。軸受部材1
1は連結部材10に固定せず、軸受部材11の上下に設
けた鉛直軸13a,13bが、上下の連結部材10の鉛
直軸孔14a,14b内で回動する。一方の鉛直軸孔1
4aは長孔となっており、握索機2aは平面内で回動、
かつ移動することができる。誘導索車9の車周を通過す
るとき、握索機2a,2bの中心線Y−Y,Z−Zは誘
導索車9の軸心Oの方向を向き、誘導索車9を通過した
後、コイルバネ15が移動側の軸受部材11aを元の位
置に復帰させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は複数の握索機を連結してなる索道用連結型握索装置に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
単線式索道においては、通常、1つの搬器に1台の握索機を着装して使用に供 するが、搬器の容量が増大して1台の握索機だけでは必要な握索力が得られない 場合や、1台の握索機が故障した時の予備機として安全対策を考慮した場合には 、2台の握索機を連結した2連結型握索装置が使用される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、索道線路の屈曲地点または折り返し地点には、図10及び図11に 示すように、索条1を屈曲させるための誘導索車装置が設置される。図中、9は 誘導索車を示し、単一の握索機2がこの索車9の車周を通過する場合は、特に支 障はない。
【0004】 図12及び図13は、索条1を把握し、索車9の車周を通過中の単一の握索機 2を示したものである。握索機2は搬器ハンガー3の上部に設けられ、ロングク リップ4とスプリングケース6に内蔵されている皿バネに押圧されたショートク リップ5とで索条1を把握しており、固定状態のまま乗降場においても放索停止 することがない固定式の場合と、乗降場において放索する自動循環式の場合とが ある。なお、図12及び図13は固定式のものを示している。
【0005】 この単一の握索機2の場合、車周を通過中の握索機2の中心線X−Xは、力の 釣合から、索条1の張力T1 、T2 の合力Fの方向、即ち、索車9の軸心O(図 11参照)の方向を向く(ただし、T1 =T2 )。このとき、ロングクリップ4 の握索頭部前面は、合力Fによって索車9の車周に押し付けられ、Fなる圧力を 受けるが、F以外の力が握索機2に作用することはない。
【0006】 これに対し、図14は従来の2つの握索機2a,2bを連結してなる2連結型 握索装置が、索条1に曳行されて、誘導索車9の車周を通過している状態を示し たもので、2つの握索機2a,2bの中心線Y−Y,Z−Zは、水平面内におい て互いに平行であり、その間隔Lは不変である。この2連結型握索装置の構造は 、搬器ハンガー3の上部に取り付けられた図15に示すようなビーム状の連結部 材10の両端に、水平方向の軸受部材11を設け、この軸受部材11中央の水平 軸孔12に、それぞれ握索機2a,2bの胴部を挿入したものである。
【0007】 両握索機2a,2bは、各々の中心線Y−Y,Z−Zを軸として回動できるの で、線路中の立面内では、索条1の傾斜勾配及び撓みの変化に順応することがで きる。しかし、握索機2a,2bを支持する軸受部材11が連結部材10の両端 に固定されているので、握索機2a,2bは平面内では回転することも、移動す ることもできない。
【0008】 従って、これらの握索機2a,2bが誘導索車9を通過するとき、握索機2a ,2bの中心線Y−Y,Z−Zは、誘導索車9の軸心方向を向くことができず、 図14のように、中心線Y−Y,Z−Zが平行のまま通過することになるので、 索条張力により、握索機2a,2b及び軸受部材11、連結部材10に大きな内 部応力が発生する。
【0009】 即ち、強力な索条張力が、握索機2a,2bの中心線Y−Y,Z−Zを誘導索 車9の軸心方向に向かせようとするため、軸受部材11及び連結部材10に強力 な繰り返し張力T’が作用し、握索機2a,2bにはせん断及び曲げ応力が発生 し、これらが損傷を受ける恐れがある。特に、握索部の両端における索条1の曲 折度が、図12の場合と比べ極端に大きく、強大な繰り返し曲げ力により、索条 1及び握索部の疲労が甚だしく、索条1の断線、握索部の欠損等が発生し、運行 に支障をきたすようになる。
【0010】 本考案は、従来の連結型握索装置における上述のような問題点の解決を図った ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、搬器ハンガーの上部に設けた連結部材と、この連結部材によって連 結される水平方向の複数の軸受部材と、各軸受部材に支持された2以上の握索機 とからなる索道用連結型握索装置について、誘導索車の車周を通過する際、各握 索機の中心線が、自動的に誘導索車の軸心方向を向いて通過できるよう、各軸受 部材が連結部材に対し水平面内で回動可能となるようにしたことを特徴とする。
【0012】 それぞれの握索機が誘導索車の軸心方向を向くことで、握索機や軸受部材及び 連結部材に生じる応力が軽減され、握索部における索条の曲折度も小さくなるた め、索条の断線や握索部の欠損等が防止される。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例について説明する。
【0014】 図1〜図7は本考案の一実施例として、単線固定式索道用の2連結型握索装置 の実施例を示したものである。個々の握索機2a,2bは、従来の単線固定式索 道用の握索機2と同様の構造であり、ロングクリップ4とスプリングケース6に 内蔵されている皿バネに押圧されたショートクリップ5との握力により、索条1 に固定して運行される。
【0015】 2つの握索機2a,2bは、その胴部がそれぞれ連結部材10両端に設けられ た軸受部材11の水平軸孔12内で回動可能となっており、また軸受部材11は 連結部材10に固定せず、水平面内で回動できるよう、軸受部材11の上下に鉛 直軸13a,13bを突出させ、上下の連結部材10の鉛直軸孔14a,14b に取り付けてある(図4参照)。
【0016】 また、本実施例では、一方の鉛直軸孔14a(握索機2a側の軸孔)を長孔に してあるので、握索機2aは平面内で回動、かつ移動することができる。従って 、図1に示すように、誘導索車9の車周を通過するときの車周の索心における握 索機2a,2bの中心線Y−Y,Z−Zの間隔を、図2におけるLのまま保持す る場合、左右の軸受部材11の鉛直軸13a,13bどうしの中心間隔が自動的 にL’(L’>L)に広がり、両中心線Y−Y,Z−Zは誘導索車9の軸心Oの 方向(図7参照)を向き、目的を達する。
【0017】 移動側の鉛直軸13aを取り付ける鉛直軸孔14aの孔長は、鉛直軸13aの 移動を妨げないようにするため、余裕長が必要である。また、本実施例において は、鉛直軸13a,13bをコイルバネ15(上下に2本配置)で連結し、2連 結型握索機が誘導索車9を通過した後、移動側の軸受部材11aを速やかに元の 位置に復帰させるとともに、防振、防音を図っている。
【0018】 図6は誘導索車9の車周を通過中の2連結型握索装置の側断面を示したもので ある。
【0019】 図8及び図9は本考案の他の実施例として、単線自動循環式索道用の2連結型 握索装置の実施例を示したものである。
【0020】 本実施例は、握索機2a,2bを上述した単線固定式索道用のものから単線自 動循環式索道用のものに交換したもので、連結機構そのものは図1〜図7の実施 例の場合と同一である。
【0021】 図9(a) は、握索機2a,2bが索条1を把握している状態を示し、停留場を 出発する握索機2a,2bは、停留場の出口に設置した自動握索装置により、レ バー7を下向きに移動させ、レバー7の先端部のカムが、スプリングケース6に 内蔵されている皿バネを圧縮して、ショートクリップ5を押し出し、索条1を把 握する。
【0022】 図9(b) は、この握索機2a,2bが索条1を放索した状態を示し、停留場に 到着した握索機2a,2bは、停留場の入口に設置した自動放索装置により、レ バー7を上向きに移動させ、レバー7の先端部のカムが、スプリングケース6に 内蔵されている皿バネの圧力を解除し、ショートクリップ5を後退させて放索す る。
【0023】 即ち、握索機2a,2bのシフティングレバー7が下向きになっている時は、 握索状態であり、レバー7が上向きの場合には放索状態である。従って、シフテ ィングレバー7は線路中では、下向き、停留場内では上向きである。
【0024】 図中、8は停留場内の放索状態において、搬器を移動させるための走行車輪で ある。
【0025】
【考案の効果】
本考案の索道用連結型握索装置は、索道線路の屈曲地点または折り返し地点等 に設けられる誘導索車の車周を通過する際、各握索機の中心線が、自動的に誘導 索車の軸心方向を向いて通過できるよう、各軸受部材を連結部材に対し水平面内 で回動可能としてあるため、連結された各握索機が誘導索車の軸心方向を向くこ とで、握索機や軸受部材及び連結部材に生じる応力が軽減され、握索部における 索条の曲折度も小さくなるため、索条の断線や握索部の欠損等が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を単線固定式索道に用いた場合の実施例
において、握索装置が誘導索車の車周を通過する状態を
示す平面図である。
【図2】図1の実施例における握索装置が直線線路にあ
るときの平面図である。
【図3】図2に対応する正立面図である。
【図4】図2の連結部材位置における鉛直断面図であ
る。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】図1に対応する握索装置の側断面図である。
【図7】本考案において握索装置が誘導索車の車周を通
過するときの握索機の向きを示す平面図である。
【図8】本考案を単線自動循環式索道に用いた場合の実
施例において、握索装置が直線線路にあるときの平面図
である。
【図9】(a) は図8の実施例における握索状態を示す鉛
直断面図、(b) は放索状態を示す索条位置の鉛直断面図
である。
【図10】搬器が誘導索車の車周を通過する状態を示す
立面図である。
【図11】図10に対応して、単一の握索機を有する搬
器が誘導索車の車周を通過する状態を示す平面図であ
る。
【図12】従来の単一の握索機が誘導索車の車周を通過
する状態を示す平面図である。
【図13】図12に対応する鉛直断面図である。
【図14】従来の2連結型握索装置が誘導索車の車周を
通過する状態を示す平面図である。
【図15】図14の従来例における連結部材及び軸受部
材位置の鉛直断面図である。
【符号の説明】
1…索条、2,2a,2b…握索機、3…搬器ハンガ
ー、4…ロングクリップ、5…ショートクリップ、6…
スプリングケース、7…シフティングレバー、8…走行
車輪、9…誘導索車、10…連結部材、11…軸受部
材、12…水平軸孔、13a,13b…鉛直軸、14
a,14b…鉛直軸孔、15…コイルバネ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬器ハンガーの上部に設けた連結部材
    と、前記連結部材によって連結される複数の軸受部材
    と、前記各軸受部材に胴部が該胴部の軸回りに回動可能
    に支持された複数の握索機とからなる索道用連結型握索
    装置において、前記軸受部材を前記連結部材に対し水平
    面内で回動可能に支持したことを特徴とする索道用連結
    型握索装置。
JP4246092U 1992-06-19 1992-06-19 索道用連結型握索装置 Expired - Lifetime JP2565772Y2 (ja)

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JPH061081U true JPH061081U (ja) 1994-01-11
JP2565772Y2 JP2565772Y2 (ja) 1998-03-18

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