JPH06108022A - 粘着テープの製造方法 - Google Patents

粘着テープの製造方法

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JPH06108022A
JPH06108022A JP26161792A JP26161792A JPH06108022A JP H06108022 A JPH06108022 A JP H06108022A JP 26161792 A JP26161792 A JP 26161792A JP 26161792 A JP26161792 A JP 26161792A JP H06108022 A JPH06108022 A JP H06108022A
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JP
Japan
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pressure
sensitive adhesive
adhesive layer
release sheet
adhesive tape
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JP26161792A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamano
浩市 山野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の粘着テープの製造方法と比較して生産
性を落とさずに製造出来、最終製品において平滑な粘着
剤面が得られる片面粘着テープおよび両面テープの製造
方法を提供することである。 【構成】 基材の少なくとも片面に養生反応の完了して
いない2液混合架橋型アクリル系粘着剤層と剥離シート
を重ね合わせた積層体を巻き取り、巻き取った状態で上
記未反応粘着剤層の養生反応をほぼ完全に完了せしめる
ことを特徴とする片面又は両面粘着テープの製造方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着剤表面が平滑性を
有する粘着テープの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粘着テープの製造方法としては基材上に
直接粘着剤層を形成させ、該粘着剤層を内側にして巻き
取ることにより製造する方法および一旦剥離シート上に
粘着剤層を形成させたものを基材に重ね合わせ積層体と
し、積層体の剥離シートを剥ぎ取りながら巻き取る際、
基材上に形成させた該粘着剤層を内側にして巻き取るこ
とにより製造する転写方式がある。
【0003】又、両面粘着テープの製造方法としては通
常、支持体を有する両面粘着テープにおいては支持体と
しての基材の片面に1次剥離シート上に粘着剤層を形成
したものを重ね合わせ積層体とし、該積層体を一旦巻き
取ったものを原反とし、該原反を巻き出しながら上記と
同様に2次剥離シート上に粘着剤層を形成したものを上
記積層体の基材面側に重ね合わせ積層体とし、該積層体
を巻き取りながら2次剥離シートを剥ぎ取ることにより
基材2次側面に粘着剤層を形成させ2次側粘着剤層を内
面にして巻き取ることにより該基材層の両面に粘着剤層
を形成する転写塗布方式の製造方法が用いられている。
【0004】又、支持体のない両面粘着テープの場合に
は、1次剥離シート上に粘着剤層を形成させ、該粘着剤
層の粘着剤面側に、2次剥離シートを重ね合わせた積層
体とし、該積層体をそのまま巻き取るかあるいは1次剥
離シート又は2次剥離シートのいずれかを剥ぎ取りなが
ら粘着剤面を内側に巻き取ることにより製造されてい
る。
【0005】しかしながら、上記の様な少なくとも片面
を転写方式塗布方法で行う片面粘着テープ及び両面粘着
テープの製造方法において、片面粘着テープの場合には
剥離シートを剥ぎ取った粘着剤面、支持体を有する両面
粘着テープの場合には2次剥離シートを剥ぎ取った2次
側粘着剤面、支持体のない両面粘着テープの場合には、
1次剥離シート又は2次剥離シートを剥ぎ取った側の粘
着剤面において粘着剤面の平滑性がどうしても得られな
かった。
【0006】上記粘着剤表面に凹凸の有する片面粘着テ
ープおよび両面粘着テープを使用した場合、片面粘着テ
ープは基材表面の外観品質が要求される用途において、
粘着剤面の凹凸がそのまま基材表面の凹凸として目立っ
てしまい外観品質の低下を招くという問題点があった。
又、両面粘着テープは接着固定における用途分野の内、
薄膜フィルムとの貼り合わせ等に使用される場合に、粘
着剤面の凹凸がそのままフィルム表面の凹凸として目立
ってしまい外観品質の低下を招くという問題点があっ
た。
【0007】従来この様な粘着剤面の凹凸を平滑化する
方法としては、長尺巻き積層体を製造後小巻きのテープ
製品にするまで保管しておくか、オートクレーブ等を用
いる強制的な加圧によるレベリング促進する方法が実行
されていたに過ぎない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の様な
方法においては以下の問題点が生じる。すなわち、長尺
巻き積層体を製造後小巻きのテープ製品にするまで保管
しておく場合には、その保管期間が少なくとも6か月以
上は必要となり最終製品が仕上がるまでの時間がかかり
過ぎる。強制的な加圧によるレベリング促進において
は、平滑面は得られるが長尺巻き積層体毎のバッチ処理
をしなければならず、生産効率が非常に悪くなる。
【0009】本発明は、以上の問題点を鑑みて、従来と
比較して生産性が劣らないで製造出来、且つ平滑な粘着
剤面が得られる片面粘着テープおよび両面粘着テープの
製造方法を供給することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の状
況に鑑みて観察検討を行った結果、これら片面粘着テー
プおよび両面粘着テープにおける粘着剤面の平滑性を阻
害する主な原因としては以下の内容であることを発見し
た。
【0011】すなわち片面粘着テープの場合には、上記
転写塗布方式により基材上に粘着剤層を転写し、すぐに
剥離シートを剥ぎ取りながら粘着剤面を内側にして巻き
取る工程を経る際、剥離シート上の粘着剤層中には剥離
シート上への粘着剤塗布乾燥時に気泡を巻き込んでいる
こと、粘着剤の養生反応がまだ完了していないため、粘
着剤がまだ柔らかく流動性に富むこと及び基材背面上に
重ね合わさる上部基材との密着性が完全でないことから
両者間に存在する粘着剤層中の気泡が基材背面上に積層
する上部基材との僅かな隙間から抜けて行き、該気泡の
抜け跡が粘着剤表面に凹凸を形成してしまう。
【0012】支持体を有する両面粘着テープの場合、1
次側の粘着剤層は、直接塗布方式、転写塗布方式にかか
わらず該粘着剤層を介した基材と1次剥離シート間は両
者を重ね合わせた後は製品化して使用する迄、そのまま
の状態で維持するため密着性が高く且つ粘着剤の養生反
応が進行し粘着剤の流動性はなくなること等により、粘
着剤層中の気泡がそのままの状態で固定されることとな
り粘着剤面の平滑性は確保出来る。一方、2次側の粘着
剤層においては2次剥離シート上に形成された粘着剤層
を上記転写塗布方式により基材の粘着剤層が形成されて
いない他面側に転写した場合、上記と同様の原因により
2次剥離シートを剥ぎ取りながら粘着剤面を内側に巻き
取ることにより製造する場合、2次側粘着剤表面には凹
凸を形成してしまう。さらに、支持体のない両面粘着テ
ープの場合においても同様の理由により、1次剥離シー
ト又は2次剥離シートのいずれかを剥ぎ取りながら粘着
剤面を内側に巻き取ることにより製造する場合には、剥
離シートを剥ぎ取った側の粘着剤面に凹凸が発生してし
まうこととなる。
【0013】上記問題点を解決するため鋭意研究を行っ
た結果、我々は以下の結論に到った。すなわち、基材の
少なくとも片面に養生反応が完了していない粘着剤層と
剥離シートを重ね合わせた積層体を巻き取り、巻き取っ
た状態で上記養生反応が完了していない粘着剤層の反応
を実質的に完了せしめることを特徴とする粘着テープの
製造方法および養生反応が完了していない粘着剤層の両
面に剥離シートを重ね合わせた積層体を巻取り、巻き取
った状態で上記養生反応が完了していない粘着剤層の反
応を実質的に完了せしめることを特徴とする粘着テープ
の製造方法である。
【0014】以下に本発明の片面粘着テープおよび両面
粘着テープ製造方法の内容について詳細に説明する。本
発明に使用される粘着剤は塗布時において、充分な流動
性を有し、どの様な被塗布体に対しても塗布可能であり
塗布後そままま放置するかもしくは、熱、光等のエネル
ギー処理をすることにより、経時的に粘着剤組成物中の
架橋反応が進行して、流動性がなくなり弾性状態へと変
化して行く様な性質を有するもので、この様な状態変化
は、例えば有機溶剤に対して不溶な成分の比率が高くな
って行くことで確認出来る。
【0015】この発明において養生反応が完了していな
い粘着剤層とは、上記反応過程における塗布後、熱、光
等のエネルギー処理を済ませたほぼ直後の初期状態のこ
とを言い、養生反応が完了していない粘着剤層の反応を
実質的に完了せしめるとは、上記有機溶剤に不溶な成分
比率の経時的変化がほとんどなくなった様な状態を言
う。さらに、養生反応進行後は室温において適度な粘着
性を示す感圧性粘着剤が生成される。
【0016】本発明請求項1における基材の片面に養生
反応が完了していない粘着剤層と剥離シートを重ね合わ
せた積層体(a)とは、養生反応が完了していない粘着
剤層1を介して剥離シート2の剥離層面と基材3が積層
されている状態を言い、基材3は粘着テープの場合にお
いては粘着剤層1の形成面と反対面側には粘着剤層はな
いもの(図1)であり、両面粘着テープにおいては粘着
剤層1の形成面と反対面側に粘着剤層と剥離シートの積
層体が形成されているものである(図2)。この様な積
層体(a’)は、基材3に直接、養生反応が完了してい
ない粘着剤層1を塗布形成させた後、剥離シート2を重
ね合わせるか、もしくは一旦剥離シート2の剥離層面に
粘着剤層1を塗布形成させたものを基材3に重ね合わせ
ることにより形成させることが出来る。
【0017】基材3に直接、養生反応が完了していない
粘着剤層1を塗布する方法及び剥離シート2上に養生反
応が完了していない粘着剤層1を塗布する方法は、ナイ
フコータ、ロールコータ、リバースロールコータ、グラ
ビアコータ、ディッピングコータ、ファウンテンダイコ
ータ及びカーテンフローコータ等を選択出来る。請求項
2における養生反応が完了していない粘着剤層1の両面
に剥離シート2を重ね合わせた積層体(b)も上記方法
と同様な方法により養生反応が完了していない粘着剤層
1を剥離シート2上に塗布形成させたものの該粘着剤層
1面側にさらに剥離シート2を重ね合わせることにより
作成することが出来る(図3)。
【0018】本発明に使用可能な粘着剤の例としては、
アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤及
び紫外線架橋型粘着剤等を挙げることが出来るが、特に
2液硬化型アクリル系粘着剤が好ましい。上記2液硬化
型アクリル系粘着剤は、炭素数が4〜12からなるアク
リル酸アルキルエステルと官能基を有するビニル化合物
とを共重合させて得られる。アクリル酸アルキルエステ
ルとしては、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレ
ート、ヘキシルアクリレート、2─エチルヘキシルアク
リレート、ノニルアクリレート、オクチルアクリレー
ト、ラウリルアクリレート等が使用出来る。又、必要に
応じて上記以外のアクリル酸エステルとして、下記のも
のを加えることも可能である。すなわちメチルアクリレ
ート、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、
イソブチルメタクリレート、ラウリルメタクリレートエ
チルアクリレート、ステアリルアクリレート、イソプロ
ピルアクリレート、2─エチルヘキシルメタクリレート
等である。さらに、スチレン、α─メチルスチレン、プ
ロピオン酸ビニル、酢酸ビニル等のビニル化合物を共重
合させることも可能である。アクリル酸エステルのアル
キル炭素数は、4〜12を有し含有率はアクリル樹脂を
構成するモノマー全体の50〜95重量%が好ましい。
【0019】官能基を有するビニル化合物としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フ
マル酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のカルボン酸含
有モノマー、2─ヒドロキシエチルメタクリレート、2
─ヒドロキシエチルアクリレート、2─ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート、2─ヒドロキシブチルメタクリレ
ート等の水酸基含有モノマーおよびアクリルアミド、メ
タクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、アク
リルニトリル等が挙げられる。
【0020】官能基を有するビニル化合物の含有割合
は、アクリル樹脂を構成するモノマー全体の0.5〜2
0重量%であり必要に応じて他のモノマーを、例えばベ
ンゼン、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の適当な
有機溶剤に溶解して溶液重合により得られる。官能基を
有するビニル化合物および他のモノマーは、それぞれ1
種もしくは2種以上が用いられる。又、架橋剤としては
通常アクリル系粘着剤に使用されるイソシアネート系架
橋剤、エポキシ基含有のポリグリシジルアミン系架橋剤
が使用出来る。
【0021】本発明の粘着テープに使用可能な剥離シー
ト2は、支持力を有し、且つ基材の有する感圧性粘着剤
層を剥離することが可能な剥離面を有しているものであ
り、剥離シート2の基材は例えば、不織布、合成繊維、
ネット、紙、プラスチックフィルム、又はポリエチレン
フィルム等のポリオレフィンフィルムと紙との積層物等
の各種シート状体が使用出来る。
【0022】本発明の粘着テープに使用出来る基材3は
用途によりレーヨン、ポリエステル、ポリプロピレン及
び和紙等の不織布並びに綿、スフ及びビニロン等の織布
並びにポリエチレン、ポリウレタン、ブチルゴム、クロ
ロプレン、塩化ビニル及びアクリルゴム等を使用した発
泡体並びにポリエステルフィルム、塩化ビニル、延伸ポ
リプロピレンフィルム、アセテートフィルム及びセロハ
ンフィルム等の合成樹脂フィルム等が使用出来る。
【0023】
【作用】基材の少なくとも片面に養生反応が完了してい
ない粘着剤層と剥離シートを重ね合わせた積層体(a)
を巻き取り、巻き取った状態で上記養生反応が完了して
いない粘着剤層の反応を実質的に完了せしめること及び
養生反応が完了していない粘着剤層の両面に剥離シート
を重ね合わせた積層体(b)を巻取り、巻き取った状態
で上記養生反応が完了していない粘着剤層の反応を実質
的に完了せしめることにより粘着剤層中の気泡が固定さ
れることとなる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)剥離シートとして、紙の両面にポリエチレ
ンシートをラミネートしたもの(WHT80、サンエー
化学社製)を使用し、粘着剤として2液混合型アクリル
系粘着剤(SKダイン1717、綜研化学社製)100
重量部に対してイソシアネート系硬化剤(コロネートL
5SE、日本ポリウレタン社製)1重量部を添加混合し
たものを使用し、上記粘着剤を上記剥離シート上にナイ
フコータ方式の塗工機により塗布、乾燥し粘着剤層を3
0μ形成させたものを50μ厚みの2軸延伸ポリエステ
ルフィルムを基材としたものに、ラミネータで貼り合わ
せ積層体(a)とし、そのまま巻き取り原反とした(図
1)。
【0025】(実施例2)1次剥離シートとして、紙の
両面にポリエチレンシートをラミネートしたもの(WH
T80、サンエー化学社製)を使用し、粘着剤として2
液混合型アクリル系粘着剤(SKダイン1717、綜研
化学社製)100重量部に対してイソシアネート系硬化
剤(コロネートL5SE、日本ポリウレタン社製)1重
量部を添加混合したものを使用し、上記粘着剤を上記1
次側剥離シート上にナイフコータ方式の塗工機により塗
布、乾燥し粘着剤層を40μ形成させたものを不織布
(SPC、日本紙業社製)を基材としたものに、ラミネ
ータで貼り合わせ積層体(a)とした。
【0026】次いで、上記積層体の基材面側に上記と同
様の方法により2次剥離シート(TP38、サンエー化
学社製)上に上記と同様の粘着剤層を40μ形成させた
ものを貼り合わせ積層体(a’)とし、そのまま巻き取
り原反とした(図2)。
【0027】(実施例3)1次剥離シートとして、紙の
両面にポリエチレンシートをラミネートしたもの(WH
T80、サンエー化学社製)を使用し、粘着剤として2
液混合型アクリル系粘着剤(SKダイン1717、綜研
化学社製)100重量部に対してイソシアネート系硬化
剤(コロネートL5SE、日本ポリウレタン社製)1.
5重量部を添加混合したものを使用し、上記粘着剤を上
記剥離シート上にナイフコータ方式の塗工機により塗
布、乾燥し粘着剤層を50μ形成させ、該粘着剤層側に
2次剥離シート(TP38、サンエー化学社製)を重ね
合わせ積層体(b)とし、そのまま巻き取り原反とした
(図3)。
【0028】(比較例)比較例として、実施例2と全く
同様の材料及び方法により積層体(a)を作成し、その
まま一緒に巻き取らずに2次剥離シートを剥ぎ取りなが
ら2次側粘着剤面を内側になる様にして巻き取り、原反
とした(図4)。
【0029】(粘着剤面の平滑性評価方法)以上のよう
にして作成した実施例1〜3及び比較例の製造方法によ
り製造した片面及び両面粘着テープにおいて、実施例1
のものは巻取り原反の剥離シートを剥ぎ取った側の粘着
剤面の平滑性、実施例2のものは巻取り原反の2次剥離
シートを剥ぎ取った側の粘着剤面の平滑性及び実施例3
のものは巻取り原反の1次又は2次剥離シートの一方を
剥ぎ取った側の粘着剤面の平滑性を目視により一定時間
毎により以下の規定により評価した。比較例において
は、巻取り原反を2次側粘着剤面が接している1次剥離
シートの自背面から剥ぎ取った内側粘着剤面の平滑性を
目視により同様に一定時間毎に以下の規定により評価し
た。
【0030】○:気泡は存在するが、テープ表面に均一
に分散し平滑な面が存在厚み差がほとんどない。 △:気泡の集まりは、見えるが平滑部と比べ厚み差は無
い。
【0031】×:気泡が一箇所に集まり、テープの表面
にまだら状に存在し平滑部と比べ厚み差が20μ以上あ
る。 さらに、養生反応進行具合の代用特性評価として、実施
例1〜3、比較例における粘着剤面平滑性の目視評価を
行った時点での粘着剤組成分の有機溶剤に対する不溶成
分をゲル分率(%)として以下の方法により各時間毎に
測定し、評価した。
【0032】1.テープを20×40cm角に切断し、
実施例1、3においては粘着剤層、実施例2および比較
例においては2次側粘着剤層面のみを丁寧に全部掻き落
とし、その重量(W1 )を測定する。
【0033】2.上記粘着剤を酢酸エチル中に23℃条
件で48時間浸漬する。 3.2を200メッシュの金網に取り、60℃、2時間
真空乾燥させた後、酢酸エチルに溶解しなかった成分の
重量(W2 )を測定する。
【0034】ゲル分率(%)=W2 /W1 ×100 (評価結果)
【0035】
【表1】
【0036】表に示す様に実施例1〜3のものは剥離シ
ートを一緒に巻取った原反をそのままの状態で保管する
ことによりアクリル系粘着剤の架橋反応が進行しその結
果、剥離シートを貼り合わせた粘着剤面の平滑性は良く
なって行くことが分かる。
【0037】一方、比較例のものは巻取る際、2次剥離
シートを剥ぎ取ることにより実施例2と同じ時間経過を
経て、同様にアクリル系粘着剤の架橋反応が進行しても
2次側粘着剤面上の平滑性は良くならないことが分か
る。
【0038】
【発明の効果】本発明における粘着テープの製造方法に
よれば、片面粘着テープの場合には粘着剤面、支持体を
有する両面粘着テープの場合には2次剥離シートををは
ぎ取った2次側粘着剤面および支持体のない両面粘着テ
ープにおいては1次又は2次の剥離シートを剥ぎ取った
側の粘着剤面の平滑性が得られることとなりその結果、
平滑な粘着剤面を有する片面粘着テープおよび両面共に
平滑な粘着剤面を有する両面粘着テープを製造すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明、実施例1の片面粘着テープの積層体
(a)を示す断面図である。
【図2】本発明、実施例2の支持体を有する両面粘着テ
ープの積層体(a’)を示す断面図である。
【図3】本発明、実施例3の支持体のない両面粘着テー
プ積層体(b)を示す断面図である。
【図4】比較例の両面粘着テープ巻取り原反を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 粘着剤層 2 剥離シート 3 基材 4 巻取り原反 a 片面粘着テープの積層体 a’支持体を有する両面粘着テープの積層体 b 支持体のない両面粘着テープ積層体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の少なくとも片面に養生反応が完了し
    ていない粘着剤層と剥離シートを重ね合わせた積層体を
    巻き取り、巻き取った状態で上記養生反応が完了してい
    ない粘着剤層の反応を実質的に完了せしめることを特徴
    とする粘着テープの製造方法。
  2. 【請求項2】養生反応が完了していない粘着剤層の両面
    に剥離シートを重ね合わせた積層体を巻取り、巻き取っ
    た状態で上記養生反応が完了していない粘着剤層の反応
    を実質的に完了せしめることを特徴とする粘着テープの
    製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5837569A (en) * 1994-04-15 1998-11-17 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor device and method for producing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5837569A (en) * 1994-04-15 1998-11-17 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor device and method for producing the same

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