JPH06107200A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
電動式パワーステアリング装置Info
- Publication number
- JPH06107200A JPH06107200A JP27796092A JP27796092A JPH06107200A JP H06107200 A JPH06107200 A JP H06107200A JP 27796092 A JP27796092 A JP 27796092A JP 27796092 A JP27796092 A JP 27796092A JP H06107200 A JPH06107200 A JP H06107200A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- clutch
- steering
- power steering
- steering device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 電動式パワーステアリング装置のモータに回
転不能の異常が発生したときにはパワーステアリング装
置を確実に且即座に正常なマニュアルステアリング装置
として機能させる。 【構成】 クラッチCを介してステアリングリンケージ
部材Sを駆動するモータM1と、操舵状態を検出する操
舵状態検出装置M2と、操舵状態に応じてモータを制御
する制御装置M3とを有する電動式パワーステアリング
装置。モータの回転速度を検出する回転速度検出装置M
4を備え、モータの回転速度が実質的に0であるときに
はクラッチ解放装置M5によりクラッチを解放し、マニ
ュアルステアリング装置に切換わるようになっている。
転不能の異常が発生したときにはパワーステアリング装
置を確実に且即座に正常なマニュアルステアリング装置
として機能させる。 【構成】 クラッチCを介してステアリングリンケージ
部材Sを駆動するモータM1と、操舵状態を検出する操
舵状態検出装置M2と、操舵状態に応じてモータを制御
する制御装置M3とを有する電動式パワーステアリング
装置。モータの回転速度を検出する回転速度検出装置M
4を備え、モータの回転速度が実質的に0であるときに
はクラッチ解放装置M5によりクラッチを解放し、マニ
ュアルステアリング装置に切換わるようになっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌のパワ
ーステアリング装置に係り、更に詳細には電動式パワー
ステアリング装置に係る。
ーステアリング装置に係り、更に詳細には電動式パワー
ステアリング装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌の電動式パワーステアリ
ング装置は、従来より一般に、クラッチ及びステアリン
グギヤボックスを介してラックバーの如きステアリング
部材を駆動するモータと、モータの回転を制御する制御
装置とを有し、制御装置は種々のセンサの検出結果に基
づきモータを制御することにより所要の操舵アシスト力
を発生するようになっている。
ング装置は、従来より一般に、クラッチ及びステアリン
グギヤボックスを介してラックバーの如きステアリング
部材を駆動するモータと、モータの回転を制御する制御
装置とを有し、制御装置は種々のセンサの検出結果に基
づきモータを制御することにより所要の操舵アシスト力
を発生するようになっている。
【0003】かかる電動式パワーステアリング装置の一
つとして、例えば特開平1−223071号公報に記載
されている如く、クラッチが解放された状態に於てモー
タを駆動し、モータの無負荷電流によりモータの異常を
判別するよう構成された電動式パワーステアリング装置
が従来より知られている。かくして構成された電動式パ
ワーステアリング装置によれば、ロックの如きモータの
異常をクラッチ解放時に確実に検出することができる。
つとして、例えば特開平1−223071号公報に記載
されている如く、クラッチが解放された状態に於てモー
タを駆動し、モータの無負荷電流によりモータの異常を
判別するよう構成された電動式パワーステアリング装置
が従来より知られている。かくして構成された電動式パ
ワーステアリング装置によれば、ロックの如きモータの
異常をクラッチ解放時に確実に検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
の電動式パワーステアリング装置に於ては、クラッチを
解放しなければモータの異常を検出することができない
ため、車輌の走行中にはモータの異常を検出することが
できず、実質的に車輌の停止中にしかモータの異常を監
視することができない。従って車輌の走行中にモータが
ロックの如き異常を生じ回転不能になってもクラッチを
積極的に解放することができないため、パワーステアリ
ング装置を正常な状態にてマニュアルステアリング装置
として機能させることができず、車輌の運転者はクラッ
チに於ける滑りにより生じる過大な摩擦力に抗して操舵
しなければならないという問題がある。
の電動式パワーステアリング装置に於ては、クラッチを
解放しなければモータの異常を検出することができない
ため、車輌の走行中にはモータの異常を検出することが
できず、実質的に車輌の停止中にしかモータの異常を監
視することができない。従って車輌の走行中にモータが
ロックの如き異常を生じ回転不能になってもクラッチを
積極的に解放することができないため、パワーステアリ
ング装置を正常な状態にてマニュアルステアリング装置
として機能させることができず、車輌の運転者はクラッ
チに於ける滑りにより生じる過大な摩擦力に抗して操舵
しなければならないという問題がある。
【0005】本発明は、従来の電動式パワーステアリン
グ装置に於ける上述の如き問題に鑑み、車輌の走行中常
にモータの異常を監視することができ、これにより車輌
の走行中にモータが回転不能になった場合には確実に且
即座にクラッチが解放され、正常にマニュアルステアリ
ング装置として機能することができるよう改良された電
動式パワーステアリング装置を提供することを目的とし
ている。
グ装置に於ける上述の如き問題に鑑み、車輌の走行中常
にモータの異常を監視することができ、これにより車輌
の走行中にモータが回転不能になった場合には確実に且
即座にクラッチが解放され、正常にマニュアルステアリ
ング装置として機能することができるよう改良された電
動式パワーステアリング装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、図1に示されている如く、クラッチCを介
してステアリングリンケージ部材Sを駆動するモータM
1と、車輌の操舵状態を検出する操舵状態検出手段M2
と、検出された操舵状態に応じて前記モータを制御する
制御手段M3とを有する電動式パワーステアリング装置
にして、前記モータの回転速度を検出する回転速度検出
手段M4と、前記モータの回転速度が実質的に0である
ときには前記クラッチを解放するクラッチ解放手段M5
とを有することを特徴とする電動式パワーステアリング
装置によって達成される。
明によれば、図1に示されている如く、クラッチCを介
してステアリングリンケージ部材Sを駆動するモータM
1と、車輌の操舵状態を検出する操舵状態検出手段M2
と、検出された操舵状態に応じて前記モータを制御する
制御手段M3とを有する電動式パワーステアリング装置
にして、前記モータの回転速度を検出する回転速度検出
手段M4と、前記モータの回転速度が実質的に0である
ときには前記クラッチを解放するクラッチ解放手段M5
とを有することを特徴とする電動式パワーステアリング
装置によって達成される。
【0007】
【作用】車輌の走行中には車輪が路面反力を受けること
により生じるラックバーの如きステアリング部材の微小
変位が常にクラッチを介してモータへ伝達され、これに
よりモータは制御手段により回転制御されていなくても
微小角度回転するのに対し、モータにロックの如き異常
が発生するとモータは全く回転しなくなるので、車輌の
走行中に於けるモータの回転速度が実質的に0であるか
否かにより、モータに異常が発生したか否かを推定する
ことができる。
により生じるラックバーの如きステアリング部材の微小
変位が常にクラッチを介してモータへ伝達され、これに
よりモータは制御手段により回転制御されていなくても
微小角度回転するのに対し、モータにロックの如き異常
が発生するとモータは全く回転しなくなるので、車輌の
走行中に於けるモータの回転速度が実質的に0であるか
否かにより、モータに異常が発生したか否かを推定する
ことができる。
【0008】上述の如き構成によれば、回転速度検出手
段M4により検出されるモータM1の回転速度が実質的
に0であるときには、モータに回転不能の異常が発生し
た可能性が高いので、クラッチ解放手段M5によりクラ
ッチが解放され、これによりパワーステアリング装置は
確実に正常な状態にてマニュアルステアリング装置とし
て機能するようになる。
段M4により検出されるモータM1の回転速度が実質的
に0であるときには、モータに回転不能の異常が発生し
た可能性が高いので、クラッチ解放手段M5によりクラ
ッチが解放され、これによりパワーステアリング装置は
確実に正常な状態にてマニュアルステアリング装置とし
て機能するようになる。
【0009】尚、車輌が操舵されることなく実質的に停
止した状態にあるときにもモータの回転速度は実質的に
0になるので、モータに回転不能の異常が発生していな
くてもクラッチが解放され、パワーステアリング装置は
マニュアルステアリング装置として機能するようになっ
てしまうが、かかる機能の変化は操舵されないときに生
じるので操舵に支障をきたすことはなく、また操舵が開
始されるとモータの回転速度は実質的な値になってクラ
ッチが接続されることにより、パワーステアリング装置
は再度その本来のパワーアシスト機能を発揮し得るよう
になる。
止した状態にあるときにもモータの回転速度は実質的に
0になるので、モータに回転不能の異常が発生していな
くてもクラッチが解放され、パワーステアリング装置は
マニュアルステアリング装置として機能するようになっ
てしまうが、かかる機能の変化は操舵されないときに生
じるので操舵に支障をきたすことはなく、また操舵が開
始されるとモータの回転速度は実質的な値になってクラ
ッチが接続されることにより、パワーステアリング装置
は再度その本来のパワーアシスト機能を発揮し得るよう
になる。
【0010】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
例について詳細に説明する。
【0011】図2は本発明による電動式パワーステアリ
ング装置の第一の実施例を示す概略構成図、図3は図1
に示された電子制御装置を示すブロック線図である。
ング装置の第一の実施例を示す概略構成図、図3は図1
に示された電子制御装置を示すブロック線図である。
【0012】図2に於て、10はステアリングホイール
を示しており、ステアリングホイール10はステアリン
グシヤフト12及びステアリングギヤボックス14を介
してステアリングリンケージ部材としてのラックバー1
6を駆動するようになっている。ステアリングシャフト
12には歯車減速機構18によりパワーユニット20が
駆動接続されている。パワーユニット20はモータ22
と、歯車減速機構18とモータ22とを選択的に駆動接
続する電磁クラッチ24とを有している。
を示しており、ステアリングホイール10はステアリン
グシヤフト12及びステアリングギヤボックス14を介
してステアリングリンケージ部材としてのラックバー1
6を駆動するようになっている。ステアリングシャフト
12には歯車減速機構18によりパワーユニット20が
駆動接続されている。パワーユニット20はモータ22
と、歯車減速機構18とモータ22とを選択的に駆動接
続する電磁クラッチ24とを有している。
【0013】図示の実施例に於ては、ステアリングシャ
フト12には操舵角θを検出する操舵角センサ26及び
それぞれ操舵トルクT1 及びT2 を検出するトルクセン
サ28及び30が設けられており、これらのセンサの出
力は電子制御装置32へ供給されるようになっている。
また電子制御装置32には車速センサ34により検出さ
れた車速Vを示す信号及び回転角センサ36により検出
されたモータ22の回転角φを示す信号も入力されるよ
うになっている。
フト12には操舵角θを検出する操舵角センサ26及び
それぞれ操舵トルクT1 及びT2 を検出するトルクセン
サ28及び30が設けられており、これらのセンサの出
力は電子制御装置32へ供給されるようになっている。
また電子制御装置32には車速センサ34により検出さ
れた車速Vを示す信号及び回転角センサ36により検出
されたモータ22の回転角φを示す信号も入力されるよ
うになっている。
【0014】図3に詳細に示されている如く、電子制御
装置32はマイクロコンピュータ38を含み、マイクロ
コンピュータ38は中央処理ユニット(CPU)40
と、リードオンリメモリ(ROM)42と、ランダムア
クセスメモリ(RAM)44と、入力ポート装置46
と、出力ポート装置48とを有し、これらは双方向性の
コモンバス50により互いに接続されている。
装置32はマイクロコンピュータ38を含み、マイクロ
コンピュータ38は中央処理ユニット(CPU)40
と、リードオンリメモリ(ROM)42と、ランダムア
クセスメモリ(RAM)44と、入力ポート装置46
と、出力ポート装置48とを有し、これらは双方向性の
コモンバス50により互いに接続されている。
【0015】後述の如く、電子制御装置32は作動開始
時に駆動回路54を経て電磁クラッチ24へ制御信号を
出力して歯車減速機構18とモータ22とを駆動接続す
ると共に、各センサにより検出された操舵トルクT1 、
T2 等に基き操舵アシスト量を演算し、アシスト量に対
応する電圧信号を駆動回路52を経てモータ20へ出力
するようになっている。更に電子制御装置32は後に詳
細に説明する如くモータにロックの如き異常が発生した
虞れがある場合にはクラッチ24への制御信号の出力を
停止し、これによりクラッチを解放するようになってい
る。
時に駆動回路54を経て電磁クラッチ24へ制御信号を
出力して歯車減速機構18とモータ22とを駆動接続す
ると共に、各センサにより検出された操舵トルクT1 、
T2 等に基き操舵アシスト量を演算し、アシスト量に対
応する電圧信号を駆動回路52を経てモータ20へ出力
するようになっている。更に電子制御装置32は後に詳
細に説明する如くモータにロックの如き異常が発生した
虞れがある場合にはクラッチ24への制御信号の出力を
停止し、これによりクラッチを解放するようになってい
る。
【0016】次に図4に示されたフローチャートを参照
して第一の実施例の作動について説明する。
して第一の実施例の作動について説明する。
【0017】まずステップ10に於てはクラッチ24へ
制御信号が出力されることによりクラッチが接続される
と共にクラッチ接続フラグFが1にセットされる。ステ
ップ20に於ては操舵角センサ26等により検出された
検出値を示す信号の読込みが行われ、ステップ30に於
てはトルクセンサ28、30により検出された操舵トル
クT1 、T2 及び車速センサ34により検出された車速
V等に基き操舵のアシスト量が演算され、ステップ40
に於てはステップ20に於て読込まれたモータの回転角
φを微分することによりモータの回転角速度φd が演算
される。
制御信号が出力されることによりクラッチが接続される
と共にクラッチ接続フラグFが1にセットされる。ステ
ップ20に於ては操舵角センサ26等により検出された
検出値を示す信号の読込みが行われ、ステップ30に於
てはトルクセンサ28、30により検出された操舵トル
クT1 、T2 及び車速センサ34により検出された車速
V等に基き操舵のアシスト量が演算され、ステップ40
に於てはステップ20に於て読込まれたモータの回転角
φを微分することによりモータの回転角速度φd が演算
される。
【0018】尚ステップ30に於けるアシスト量の演算
は当技術分野に於てよく知られており、また本発明の要
旨をなすものではないので、アシスト量の演算の要領に
ついては詳細な説明を省略するが、アシスト量は少なく
とも操舵トルクに応じて演算される限り任意の態様にて
演算されてよい。
は当技術分野に於てよく知られており、また本発明の要
旨をなすものではないので、アシスト量の演算の要領に
ついては詳細な説明を省略するが、アシスト量は少なく
とも操舵トルクに応じて演算される限り任意の態様にて
演算されてよい。
【0019】ステップ50に於てはモータの回転角速度
φd が0であるか否かの判別が行われ、φd =0である
旨の判別が行われたときにはステップ80へ進み、φd
=0ではない旨の判別が行われたときにはステップ60
に於てクラッチ接続フラグFが1であるか否かの判別が
行われる。F=1である旨の判別が行われたときにはそ
のままステップ110へ進み、F=1ではない旨の判別
が行われたきとにはステップ70に於てクラッチ24へ
制御信号が出力されることによりクラッチが接続される
と共にフラグFが1にセットされ、しかる後ステップ1
10へ進む。
φd が0であるか否かの判別が行われ、φd =0である
旨の判別が行われたときにはステップ80へ進み、φd
=0ではない旨の判別が行われたときにはステップ60
に於てクラッチ接続フラグFが1であるか否かの判別が
行われる。F=1である旨の判別が行われたときにはそ
のままステップ110へ進み、F=1ではない旨の判別
が行われたきとにはステップ70に於てクラッチ24へ
制御信号が出力されることによりクラッチが接続される
と共にフラグFが1にセットされ、しかる後ステップ1
10へ進む。
【0020】ステップ80に於てはクラッチ接続フラグ
Fが1であるか否かの判別が行われ、F=1ではない旨
の判別が行われたときにはそのままステップ100へ進
み、F=1である旨の判別が行われたときにはステップ
90に於てクラッチ24への制御信号の出力が停止され
ることによりクラッチが解放されると共にフラグFが0
にリセットされ、しかる後ステップ100に於て操舵ア
シスト量が0にセットされ、更にステップ110へ進
む。
Fが1であるか否かの判別が行われ、F=1ではない旨
の判別が行われたときにはそのままステップ100へ進
み、F=1である旨の判別が行われたときにはステップ
90に於てクラッチ24への制御信号の出力が停止され
ることによりクラッチが解放されると共にフラグFが0
にリセットされ、しかる後ステップ100に於て操舵ア
シスト量が0にセットされ、更にステップ110へ進
む。
【0021】ステップ110に於てはステップ30に於
て演算されたアシスト量又はステップ100に於てセッ
トされたアシスト量(=0)に対応する電圧の制御信号
が駆動回路52を経てモータ22へ出力され、これによ
り所要のアシスト力が発生され、しかる後ステップ20
へ戻る。
て演算されたアシスト量又はステップ100に於てセッ
トされたアシスト量(=0)に対応する電圧の制御信号
が駆動回路52を経てモータ22へ出力され、これによ
り所要のアシスト力が発生され、しかる後ステップ20
へ戻る。
【0022】かくしてこの第一の実施例によれば、モー
タ22に回転不能の異常が発生しその回転角速度φd が
0になると、ステップ50に於てイエスの判別が行わ
れ、ステップ90に於てクラッチ24が解放され、ステ
ップ100に於て操舵アシスト量が0にセットされるの
で、モータに回転不能の異常が発生した場合には確実に
且即座にクラッチを解放してパワーステアリング装置を
確実に正常な状態にてマニュアルステアリング装置とし
て機能させることができる。
タ22に回転不能の異常が発生しその回転角速度φd が
0になると、ステップ50に於てイエスの判別が行わ
れ、ステップ90に於てクラッチ24が解放され、ステ
ップ100に於て操舵アシスト量が0にセットされるの
で、モータに回転不能の異常が発生した場合には確実に
且即座にクラッチを解放してパワーステアリング装置を
確実に正常な状態にてマニュアルステアリング装置とし
て機能させることができる。
【0023】またこの第一の実施例によれば、車輌が停
止状態にあり且操舵が行われていない場合にはモータ2
2の回転角速度φd が0になり、モータに回転不能の異
常が発生していなくてもクラッチ24が解放されるが、
車輌が停止状態にあり且操舵が行われていない場合であ
るので、パワーステアリング装置がマニュアルステアリ
ング装置に切替わることが操舵に支障をきたすことはな
く、またその後車輌が停止した状態にて操舵が行われる
とモータの回転角速度φd が0以外の値になり、ステッ
プ50に於てノーの判別が行われ、ステップ70に於て
クラッチが接続されるので、パワーステアリング装置に
その本来の機能を発揮させて軽快な操舵に必要なパワー
アシストを行わせることができる。
止状態にあり且操舵が行われていない場合にはモータ2
2の回転角速度φd が0になり、モータに回転不能の異
常が発生していなくてもクラッチ24が解放されるが、
車輌が停止状態にあり且操舵が行われていない場合であ
るので、パワーステアリング装置がマニュアルステアリ
ング装置に切替わることが操舵に支障をきたすことはな
く、またその後車輌が停止した状態にて操舵が行われる
とモータの回転角速度φd が0以外の値になり、ステッ
プ50に於てノーの判別が行われ、ステップ70に於て
クラッチが接続されるので、パワーステアリング装置に
その本来の機能を発揮させて軽快な操舵に必要なパワー
アシストを行わせることができる。
【0024】図5及び図6はそれぞれ本発明による電動
式パワーステアリング装置の第二及び第三の実施例に於
ける制御フローを示すフローチャートである。尚これら
の図に於て図4に示されたステップに対応するステップ
には図4に於て付されたステップ番号と同一のステップ
番号が付されている。
式パワーステアリング装置の第二及び第三の実施例に於
ける制御フローを示すフローチャートである。尚これら
の図に於て図4に示されたステップに対応するステップ
には図4に於て付されたステップ番号と同一のステップ
番号が付されている。
【0025】図5に示された第二の実施例に於ける制御
フローは、ステップ40の次に実行されるステップ45
に於て車速Vが基準値Vo (正の定数)以上であるか否
かの判別が行われ、V≧Vo ではない旨の判別が行われ
たときにはステップ60へ進み、V≧Vo である旨の判
別が行われたときにはステップ50へ進むようになって
いる点を除き第一の実施例の制御フローと同一である。
フローは、ステップ40の次に実行されるステップ45
に於て車速Vが基準値Vo (正の定数)以上であるか否
かの判別が行われ、V≧Vo ではない旨の判別が行われ
たときにはステップ60へ進み、V≧Vo である旨の判
別が行われたときにはステップ50へ進むようになって
いる点を除き第一の実施例の制御フローと同一である。
【0026】尚車速判断の基準値Vo は、車輌が良路を
走行する場合にもそれ以上の車速域に於ては車輪が路面
より反力を受けることに起因してモータの正常時にはそ
の回転角速度φd が必ず0以外の値になるよう設定され
る。
走行する場合にもそれ以上の車速域に於ては車輪が路面
より反力を受けることに起因してモータの正常時にはそ
の回転角速度φd が必ず0以外の値になるよう設定され
る。
【0027】また図6に示された第三の実施例に於て
は、ステップ100に於て操舵アシスト量が0にセット
されると共にモータの異常検出の回数に関するカウンタ
のカウント値Nが1インクリメントされ、次のステップ
105に於てカウント値Nが例えば5であるか否かの判
別が行われ、N=5ではない旨の判別が行われたときに
はステップ110へ進み、N=5である旨の判別が行わ
れたときにはステップ120に於て図2及び図3には示
されていない警報ランプが点灯され、しかる後図6に示
された制御フローによる制御を終了する。またステップ
70に於てはクラッチ24へ制御信号が出力されること
によりクラッチが接続されフラグFが1にセットされる
と共に、カウント値Nが0にリセットされる。この実施
例の制御フローの他のステップは第二の実施例のステッ
プと同一である。
は、ステップ100に於て操舵アシスト量が0にセット
されると共にモータの異常検出の回数に関するカウンタ
のカウント値Nが1インクリメントされ、次のステップ
105に於てカウント値Nが例えば5であるか否かの判
別が行われ、N=5ではない旨の判別が行われたときに
はステップ110へ進み、N=5である旨の判別が行わ
れたときにはステップ120に於て図2及び図3には示
されていない警報ランプが点灯され、しかる後図6に示
された制御フローによる制御を終了する。またステップ
70に於てはクラッチ24へ制御信号が出力されること
によりクラッチが接続されフラグFが1にセットされる
と共に、カウント値Nが0にリセットされる。この実施
例の制御フローの他のステップは第二の実施例のステッ
プと同一である。
【0028】従って第二及び第三の実施例によれば、ス
テップ50に於てイエスの判別が行われるのは車輌が走
行状態にあり且モータ20の回転角速度φd が0の場合
のみであるので、車輌が停止状態にあり且操舵が行われ
ていない場合にクラッチ24が解放されパワーステアリ
ング装置がマニュアルステアリング装置に切替わること
を確実に回避することができる。
テップ50に於てイエスの判別が行われるのは車輌が走
行状態にあり且モータ20の回転角速度φd が0の場合
のみであるので、車輌が停止状態にあり且操舵が行われ
ていない場合にクラッチ24が解放されパワーステアリ
ング装置がマニュアルステアリング装置に切替わること
を確実に回避することができる。
【0029】また第三の実施例によれば、車輌の走行中
にモータに異常が発生すると、ステップ45及び50に
於てそれぞれイエスの判別が行われ、異常の検出が連続
して5回行われるとステップ120に於て警報ランプが
点灯されるので、車輌の運転者はパワーステアリング装
置のモータに異常が発生していることを確実に認識する
ことができ、またモータ異常の検出が連続して5回行わ
れない限りステップ120へ進まないので、実際にはモ
ータに異常が生じていないにも拘らず警報ランプが点灯
され図6に示されたルーチンによるアシスト制御が終了
されることを確実に防止することができる。
にモータに異常が発生すると、ステップ45及び50に
於てそれぞれイエスの判別が行われ、異常の検出が連続
して5回行われるとステップ120に於て警報ランプが
点灯されるので、車輌の運転者はパワーステアリング装
置のモータに異常が発生していることを確実に認識する
ことができ、またモータ異常の検出が連続して5回行わ
れない限りステップ120へ進まないので、実際にはモ
ータに異常が生じていないにも拘らず警報ランプが点灯
され図6に示されたルーチンによるアシスト制御が終了
されることを確実に防止することができる。
【0030】更に上述の第一乃至第三の実施例によれ
ば、車輌の走行中にモータ22の回転角速度φd が0に
なる瞬間があると、モータに回転不能の異常が発生して
いなくても電子制御装置32よりクラッチ24に対し解
放指令が出力されるが、実際にはクラッチの解放に応答
遅れがあるので、次のサイクルに於てモータの回転角速
度φd が0以外の値になることによりクラッチに対し接
続指令が出力され、クラッチは実際には解放されず、従
って車輌の走行中に必要なパワーアシストが損われるこ
とはない。
ば、車輌の走行中にモータ22の回転角速度φd が0に
なる瞬間があると、モータに回転不能の異常が発生して
いなくても電子制御装置32よりクラッチ24に対し解
放指令が出力されるが、実際にはクラッチの解放に応答
遅れがあるので、次のサイクルに於てモータの回転角速
度φd が0以外の値になることによりクラッチに対し接
続指令が出力され、クラッチは実際には解放されず、従
って車輌の走行中に必要なパワーアシストが損われるこ
とはない。
【0031】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0032】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、回転速度検出手段M4により検出されるモ
ータM1の回転速度が実質的に0であるときには、即ち
モータに回転不能の異常が発生した可能性が高いときに
は、クラッチ解放手段M5により確実に且即座にクラッ
チが解放されるので、パワーステアリング装置を確実に
正常な状態にてマニュアルステアリング装置として機能
させることができ、これにより車輌の運転者がクラッチ
に於ける滑りにより生じる過大な摩擦力に抗して操舵し
なければならなくなることを確実に回避することができ
る。
明によれば、回転速度検出手段M4により検出されるモ
ータM1の回転速度が実質的に0であるときには、即ち
モータに回転不能の異常が発生した可能性が高いときに
は、クラッチ解放手段M5により確実に且即座にクラッ
チが解放されるので、パワーステアリング装置を確実に
正常な状態にてマニュアルステアリング装置として機能
させることができ、これにより車輌の運転者がクラッチ
に於ける滑りにより生じる過大な摩擦力に抗して操舵し
なければならなくなることを確実に回避することができ
る。
【0033】また車輌が操舵されることなく実質的に停
止した状態にあるときにもモータの回転速度は実質的に
0になるので、モータに回転不能の異常が発生していな
くてもクラッチが解放され、パワーステアリング装置は
マニュアルステアリング装置として機能するようになる
が、かかる機能の変化は操舵されないときに生じるので
操舵に支障をきたすことはなく、また操舵が開始される
とモータの回転速度は実質的な値になってクラッチが接
続されるので、パワーステアリング装置に再度その本来
のパワーアシスト機能を発揮させることができる。
止した状態にあるときにもモータの回転速度は実質的に
0になるので、モータに回転不能の異常が発生していな
くてもクラッチが解放され、パワーステアリング装置は
マニュアルステアリング装置として機能するようになる
が、かかる機能の変化は操舵されないときに生じるので
操舵に支障をきたすことはなく、また操舵が開始される
とモータの回転速度は実質的な値になってクラッチが接
続されるので、パワーステアリング装置に再度その本来
のパワーアシスト機能を発揮させることができる。
【図1】本発明による電動式パワーステアリング装置の
構成を特許請求の範囲の記載に対応させて示す説明図で
ある。
構成を特許請求の範囲の記載に対応させて示す説明図で
ある。
【図2】本発明による電動式パワーステアリング装置の
第一の実施例を示す概略構成図である。
第一の実施例を示す概略構成図である。
【図3】図2に示された電子制御装置を示すブロック線
図である。
図である。
【図4】図2及び図3に示された電子制御装置より達成
される制御フローを示すフローチャートである。
される制御フローを示すフローチャートである。
【図5】本発明による電動式パワーステアリング装置の
第二の実施例に於ける制御フローを示すフローチャート
である。
第二の実施例に於ける制御フローを示すフローチャート
である。
【図6】本発明による電動式パワーステアリング装置の
第三の実施例に於ける制御フローを示すフローチャート
である。
第三の実施例に於ける制御フローを示すフローチャート
である。
10…ステアリングホイール 12…ステアリングシャフト 14…ステアリングギヤボックス 16…ラックバー 22…モータ 24…電磁クラッチ 26…操舵角センサ 28、30…トルクセンサ 32…電子制御装置 34…車速センサ 36…回転角センサ
Claims (1)
- 【請求項1】クラッチを介してステアリングリンケージ
部材を駆動するモータと、車輌の操舵状態を検出する操
舵状態検出手段と、検出された操舵状態に応じて前記モ
ータを制御する制御手段とを有する電動式パワーステア
リング装置にして、前記モータの回転速度を検出する回
転速度検出手段と、前記モータの回転速度が実質的に0
であるときには前記クラッチを解放するクラッチ解放手
段とを有することを特徴とする電動式パワーステアリン
グ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27796092A JPH06107200A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 電動式パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27796092A JPH06107200A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 電動式パワーステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06107200A true JPH06107200A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17590677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27796092A Pending JPH06107200A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 電動式パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06107200A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002308133A (ja) * | 2001-04-13 | 2002-10-23 | Toyota Motor Corp | 運転操作装置 |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP27796092A patent/JPH06107200A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002308133A (ja) * | 2001-04-13 | 2002-10-23 | Toyota Motor Corp | 運転操作装置 |
JP4513227B2 (ja) * | 2001-04-13 | 2010-07-28 | トヨタ自動車株式会社 | 運転操作装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7628245B2 (en) | Vehicle steering apparatus | |
JP2004017929A (ja) | 舵角中立位置の誤検出防止方法および誤検出防止装置 | |
JP2643041B2 (ja) | 電動パワーステアリング制御方法 | |
US4842087A (en) | Motor driven type power steering control device | |
JP2668235B2 (ja) | 電動式パワステアリング装置の捩りトルク信号異常検出方法 | |
US5052508A (en) | Steering control system of motor vehicle | |
JP4007200B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
EP0274541A1 (en) | Motor driven power steering controller | |
JPH06344937A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JPH06107200A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JPH06305436A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JPH06305439A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP2891038B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP3024434B2 (ja) | 車輌用操舵装置の故障診断処理装置 | |
JP3282293B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP2924516B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JPH11208498A (ja) | 車両用自動操舵装置 | |
JP2943535B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JPH06239256A (ja) | 車両の前後輪操舵装置 | |
JPH06127412A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JPH06127409A (ja) | 車両の後輪操舵装置 | |
JPH0725344A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JPH06135340A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP3104507B2 (ja) | パワーステアリング装置における異常判定装置 | |
JP2698914B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 |