JPH06105915A - 皮下埋込型薬液注入装置 - Google Patents

皮下埋込型薬液注入装置

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Publication number
JPH06105915A
JPH06105915A JP4278029A JP27802992A JPH06105915A JP H06105915 A JPH06105915 A JP H06105915A JP 4278029 A JP4278029 A JP 4278029A JP 27802992 A JP27802992 A JP 27802992A JP H06105915 A JPH06105915 A JP H06105915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
drug solution
needle
catheter
affect
Prior art date
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Pending
Application number
JP4278029A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Okawa
勝 大川
Osamu Egawa
修 江川
Takashi Kawabata
隆司 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP4278029A priority Critical patent/JPH06105915A/ja
Publication of JPH06105915A publication Critical patent/JPH06105915A/ja
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  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ハウジングと針穿刺部で囲まれた内部空間を有
する薬液注入ポート本体と、前記内部空間からカテーテ
ルに通じる通路と、カテーテル及び前記薬液注入ポート
本体とカテーテルを接続する接続部から成る薬液注入装
置であって、前記ハウジング及び前記接続部が磁気共鳴
映像法検査に影響を与えない材質から構成され、針穿刺
時針先が当たる底部がハウジングを構成している材質よ
りも硬く、かつ磁気共鳴映像法検査に影響を与えない材
質又は影響を与えない量の金属で構成されている皮下埋
込型薬液注入装置。 【効果】薬液注入時皮膚上からの針穿刺において針先が
確実に薬液注入ポート内に挿入された感触が得られ、か
つMRI検査時に影響を与えない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薬液を患者の体内に注入
する器具である薬液注入装置に関するものであり、さら
に詳しくは化学療法等の治療に際して用いる皮下埋込型
薬液注入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】何回も繰り返し薬液を注射器で患者の体
内に注入する化学療法等の治療では、注射される患者の
皮膚部及びその周辺部が繰り返し注射により損傷して注
射が出来なくなることがあり、また患者に苦痛を与えて
いる。これを防止するために、皮下埋込型薬液注入ポー
ト等の皮下埋込型薬液注入装置が用いられている。とこ
ろで、化学療法等の治療状況を把握するために、皮下埋
込型薬液注入装置を埋め込んだまま磁気共鳴映像法検査
(以下MRI検査という)を行うことがよく行われる。
従来の皮下埋込型薬液注入装置のハウジングは、生体適
合性の良いステンレス、チタン等の金属又はポリエーテ
ルスルフォン等の樹脂等で作られている。しかしなが
ら、ステンレス、チタン等の金属でハウジングを構成す
ると、ハウジングの大部分が金属で構成されているため
MRI検査時にこれらの金属が悪影響を与え、ノイズな
どが発生し正確にMRI検査をすることができないとい
う欠点があった。また、ポリエーテルスルフォン等の樹
脂でハウジングを構成すると、正確にMRI検査をする
ことができるものの、皮膚上からの薬液注入時の針穿刺
において、針先が薬液注入ポート内に挿入されたかどう
かの感触が得られにくいという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、薬液注入時皮膚上からの針穿刺
において針先が確実に薬液注入ポート内に挿入された感
触が得られ、かつMRI検査時に影響を与えない皮下埋
込型薬液注入装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、ハウジングを生体適合性の良いポリエーテルスル
フォン等の樹脂で構成し、針穿刺に際し針があたる底部
のみに、MRI検査時に影響を与えないアルミナ、アパ
タイト等のセラミックス等の材質又はMRIに影響を与
えない量のチタン金属等のハウジングの材質よりも硬い
材質を使用することにより上記課題を解決できることを
見い出し、その知見に基づき本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、ハウジングと針穿刺部で囲ま
れた内部空間を有する薬液注入ポート本体と、前記内部
空間からカテーテルに通じる通路と、カテーテル及び前
記薬液注入ポート本体とカテーテルを接続する接続部か
ら成る薬液注入装置であって、前記ハウジング及び前記
接続部が磁気共鳴映像法検査に影響を与えない材質から
構成され、針穿刺時針先が当たる底部がハウジングを構
成している材質よりも硬く、かつ磁気共鳴映像法検査に
影響を与えない材質又は影響を与えない量の金属で構成
されていることを特徴とする皮下埋込型薬液注入装置を
提供するものである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
皮下埋込型薬液注入装置は、ハウジングと針穿刺部で囲
まれた内部空間を有する薬液注入ポート本体と、前記内
部空間からカテーテルに通じる通路と、カテーテル及び
前記薬液注入ポート本体とカテーテルを接続する接続部
から成るものである。針穿刺部は、注射針を穿刺するこ
とができ、薬液を注入した後針を抜き出した時に針穿刺
孔が自動的に閉塞して気密性を保つことができるもので
あり、この機能を果たすことができるものであれば種々
の材質のものを使用することができるが、通常はゴムな
どの弾性体が使用される。ハウジングの形状は、特に限
定されるものではないが、略円錐台のものが好ましい。
これらのハウジングと針穿刺部で囲まれた内部空間の構
造も特に限定されるものではないが、注射針を針穿刺部
から刺しこんだ時に内部空間の底部に針先が当たる構造
であることが必要である。薬液注入ポート本体は、上記
ハウジングと針穿刺部から成る。薬液注入ポート本体の
内部空間には、カテーテルに通じる通路が設けられてお
り、注射針から注入され内部空間に入った薬液がこの通
路を通ってカテーテルに送られる。このカテーテルに通
じる通路は、ハウジングに設けられてもよいし、針穿刺
部に設けられてよい。薬液注入ポート本体とカテーテル
を接続する接続部は、薬液が漏れないようにカテーテル
を薬液注入ポート本体に接続するためのものである。こ
の接続部は、カテーテルを取り外すことができるものが
好ましい。カテーテルは、通常用いられる種々のカテー
テルを使用することができる。
【0006】本発明の皮下埋込型薬液注入装置は、ハウ
ジング及び接続部が磁気共鳴映像法検査に影響を与えな
い材質から構成されているものである。磁気共鳴映像法
検査に影響を与えない材質としては、種々の樹脂が挙げ
られ、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリフルオロ
エチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リウレタン樹脂などが挙げられるが、好ましくは生体適
合性の良い樹脂である。生体適合性の良い樹脂として
は、例えばポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルイ
ミド樹脂、ポリイミド樹脂などが挙げられる。本発明の
皮下埋込型薬液注入装置は、針穿刺時針先が当たる底部
がハウジングを構成している材質よりも硬く、かつ磁気
共鳴映像法検査に影響を与えない材質又は影響を与えな
い量の金属で構成されているものである。ハウジングを
構成している材質よりも硬く、かつ磁気共鳴映像法検査
に影響を与えない材質としては、例えばアルミナ、アパ
タイト等のセラミックスが挙げられる。磁気共鳴映像法
に影響を与えない金属の量は、金属の種類に応じて異な
るが、通常は1g以下であり、好ましくは0.1g以下
である。使用できる金属としては、特に限定されるもの
ではないが、チタンが好ましい。ハウジングを構成して
いる材質と底部を構成している材質との硬さの差は、針
先を当てて硬さに違いが感じられる程度の差があればよ
く、特に特定されるものではないが、通常ショア硬度で
5D以上の差があれば硬さの違いを感じられるが、好ま
しくはショア硬度で10D以上の差があればよい。特
に、底部の材質は、針を通さないものが好ましく、針の
材質と同程度又はそれ以上の硬度を有するものが最も好
ましい。なお、この底部を構成している上記材質は、そ
の上に薄い柔らかい材質で覆われていてもよい。また、
底部の形状は、針先が当たり底部の硬さが感じることが
できるものであればよいが、平板状が好ましい。
【0007】
【作用】上記の構成から成る皮下埋込型薬液注入装置に
よれば、薬液注入時の針穿刺において、針があたる底部
はハウジングを構成している樹脂よりも硬いので、針穿
刺が確実に薬液注入ポート内に挿入された場合には針先
に硬い感触が得られる。また、ハウジング、接続部及び
底板に使用されている材質はMRI検査に影響を与えな
い材質で構成されており、治療効果等の判定のためにお
こなわれるMRI検査にも悪影響を与えない。従って、
正しく針穿刺が行えた場合には、針先に硬い感触が得ら
れるので、間違って針穿刺した場合にはすぐに判断する
ことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。本発明は、これらの例によって何ら限定さ
れるものではない。第1図は、本発明の皮下埋込型薬液
注入装置の一例を示す平面図である。薬液注入ポート本
体は、第1図に示すように生体適合性の良い材料(ポリ
エーテルスルフォン樹脂)から成るハウジング1、及び
生体適合性が良く針穿刺可能な弾性体(材質:シリコン
ゴム)から成り、針穿刺薬液注入後針を抜去した時に針
穿刺孔が自動的に閉塞して気密性を保つ針穿刺部2から
構成されており、薬液注入ポート本体にはカテーテル5
と薬液注入ポート本体を接続するための接続部4が設け
られている。接続部4は、ハウジング1と同様に生体適
合性の良い材料(ポリエーテルスルフォン樹脂)で作ら
れており、カテーテルを差し込むことによりカテーテル
を接続することができる。この接続部4は、カテーテル
を取り外すこともできる。また、薬液注入ポート本体側
面には皮下組織に固定するための側孔3が形成されてい
る。第2図は、第1図に示すA−B線での断面図であ
る。薬液注入ポート本体のハウジング1は、略円錐台状
の外形を有し、円錐台の上面には注入口6のくぼみを有
する。この注入口6の下には、針穿刺部2が設けられて
いる。薬液注入ポート本体の内部は、薬液が注入される
内部空間7、針穿刺した時に針があたる円板状の底板
8、内部に注入された薬液の出口である通路9から構成
されている。この通路9は、内部空間7に注入された薬
液をカテーテルに送り出す通路である。薬液注入ポート
本体を皮下に埋込み後、皮膚上から注入口6へ針を入れ
て針穿刺部2に穿刺する。皮膚上から正確に注入口6へ
針が穿刺された場合には、針が針穿刺部2を貫通し、内
部空間7に挿入され針先が底板8に当たる。底板8はハ
ウジング1よりも硬い材質(アパタイト)で構成されて
いるので、針が正しく穿刺された場合には、針先に硬い
感触が得られる。針を間違って針穿刺部2以外の部分に
穿刺した場合には、上記の様に針先に硬い感触が得られ
ないので、正しく針が穿刺されていないことがわかる。
従って、本発明による薬液注入ポートによれば、針を正
しく針穿刺部2へ穿刺することができる。また、ハウジ
ング及び底板の材質はMRI検査に影響を与えない材質
で構成されているので、本発明の薬液注入ポートでは、
問題なくMRI検査を行うことができる。
【0009】
【発明の効果】本発明の皮下埋込型薬液注入装置による
と、薬液薬液注入時皮膚上からの針穿刺において針先が
ハウジングの材質よりも硬い材質で出来ている底部に当
たり、確実に薬液注入ポート内に挿入された感触が得ら
れ、かつMRI検査時に影響を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明の皮下埋込型薬液注入装置の
平面図である。
【図2】第2図は、第1図に示すA−B線での断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 針穿刺部 3 側孔 4 接続部 5 カテーテル 6 注入口 7 内部空間 8 底板 9 通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと針穿刺部で囲まれた内部空間
    を有する薬液注入ポート本体と、前記内部空間からカテ
    ーテルに通じる通路と、カテーテル及び前記薬液注入ポ
    ート本体とカテーテルを接続する接続部から成る薬液注
    入装置であって、前記ハウジング及び前記接続部が磁気
    共鳴映像法検査に影響を与えない材質から構成され、針
    穿刺時針先が当たる底部がハウジングを構成している材
    質よりも硬く、かつ磁気共鳴映像法検査に影響を与えな
    い材質又は影響を与えない量の金属で構成されているこ
    とを特徴とする皮下埋込型薬液注入装置。
  2. 【請求項2】底部を構成している硬い材質が、セラミッ
    クスである請求項1記載の皮下埋込型薬液注入装置。
  3. 【請求項3】底部を構成している硬い材質が、チタンで
    ある請求項1記載の皮下埋込型薬液注入装置。
JP4278029A 1992-09-22 1992-09-22 皮下埋込型薬液注入装置 Pending JPH06105915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4278029A JPH06105915A (ja) 1992-09-22 1992-09-22 皮下埋込型薬液注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4278029A JPH06105915A (ja) 1992-09-22 1992-09-22 皮下埋込型薬液注入装置

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Publication Number Publication Date
JPH06105915A true JPH06105915A (ja) 1994-04-19

Family

ID=17591661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4278029A Pending JPH06105915A (ja) 1992-09-22 1992-09-22 皮下埋込型薬液注入装置

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JP (1) JPH06105915A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012045139A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Nihon Covidien Kk 皮下埋込ポート及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012045139A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Nihon Covidien Kk 皮下埋込ポート及びその製造方法

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