JPH06105903A - 医療用ドレナージチューブ - Google Patents

医療用ドレナージチューブ

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JPH06105903A
JPH06105903A JP4278028A JP27802892A JPH06105903A JP H06105903 A JPH06105903 A JP H06105903A JP 4278028 A JP4278028 A JP 4278028A JP 27802892 A JP27802892 A JP 27802892A JP H06105903 A JPH06105903 A JP H06105903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drainage tube
guide wire
connector
tube
liquid
Prior art date
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Pending
Application number
JP4278028A
Other languages
English (en)
Inventor
Morihide Goseki
謹秀 五関
Masaru Okawa
勝 大川
Takashi Kawabata
隆司 川端
Hisao Nakamura
尚生 中村
Osamu Egawa
修 江川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06105903A publication Critical patent/JPH06105903A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ドレナージチューブ本体内の液体の吸引用サイ
ドポートを有し、かつ弁が設けられているガイドワイヤ
ー挿通孔を有する取り外し可能なコネクターがドレナー
ジチューブ本体の一端に接続されている医療用ドレナー
ジチューブ。 【効果】熟練を必要とせず、胆管内などの体腔内に簡単
に挿入させて留置し、胆汁などの液体をドレナージする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用ドレナージチュ
ーブに関するものであり、さらに詳しくは各種胆道疾患
などの治療に際して行われる経皮経肝胆道ドレナージに
使用することができる医療用ドレナージチューブに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の経皮経肝胆道ドレナージ(PTC
D)法では、まず穿刺針を体腔内に穿刺し、穿刺針を通
じてガイドワイヤーを挿入した後、穿刺針のみを除去す
る。次に、ドレナージチューブを外挿した穿刺針をガイ
ドワイヤーに沿って体腔内に挿入し、穿刺針及びガイド
ワイヤーを除去した後にドレナージを行うというもので
ある。しかしながら、従来の方法では、ドレナージチュ
ーブ挿入時に胆管にドレナージチューブが正しく入った
かどうか確認できず、挿入過剰から胆管を突き破った
り、挿入不足からうまく胆管に入らないという問題点が
あり、ドレナージチューブの挿入に熟練を要した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
事情に鑑みてなされたもので、熟練を必要とせず、胆管
内に簡単に挿入させて留置することができる医療用ドレ
ナージチューブを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ドレナージチュー
ブ本体内の液体の吸引用サイドポートをコネクターに設
けること、弁が設けられているガイドワイヤー挿通孔を
コネクターに設けること、さらにこのコネクターをドレ
ナージチューブ本体の基端に取り外し可能に接続させる
ことにより、上記課題を解決することができることを見
い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、ドレナージチューブ本体内の
液体の吸引用サイドポートを有し、かつ弁が設けられて
いるガイドワイヤー挿通孔を有する取り外し可能なコネ
クターがドレナージチューブ本体の基端に接続されてい
ることを特徴とする医療用ドレナージチューブを提供す
るものである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
医療用ドレナージチューブは、ドレナージチューブ本体
の基端にコネクターを取り外し可能に接続しているもの
である。ドレナージチューブ本体は、胆汁などの体内の
液体をドレナージするために内部にドレナージ用液体通
路を有する管から成る。このドレナージチューブ本体
は、一重管でもよいが、内側チューブと外側チューブか
ら成る二重管でもよく、三重以上の多重管から成るもの
でもよく、また、一重管内あるいは多重管内に長手方向
の仕切りを設けて2個以上の通路を有するものでもよ
い。これらのドレナージチューブ本体のうち、ガイドワ
イヤー挿入用通路と液体ドレナージ用通路を別にしたも
のが好ましく、特に二重管が好ましい。ドレナージチュ
ーブ本体の管の外径は、通常0.5〜10mmの範囲であ
り、好ましくは1〜5mmの範囲である。
【0006】ドレナージチューブ本体の管の材料として
は、特に限定されるものではないが、種々のポリマーが
適応でき、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、ポリウレタン、ポリフルオロエチレン、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体、ポリジメチルシロキサンとポリウレタンのブロック
共重合体、シリコンゴム、及びこれらの変成ポリマーな
どが挙げられる。これらのポリマーは一種単独で用いて
もよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。ドレナ
ージチューブ本体内のドレナージ用液体通路の断面積
は、胆汁などの液体の吸引状況をサイドポート部分で確
認することが多いので、少量の吸引量でも吸引事実を把
握できるように狭い方が好ましい。
【0007】コネクターは、例えば第1図に示す如くド
レナージチューブ本体1内の液体の吸引用サイドポート
3を有し、かつ弁が設けられているガイドワイヤー5挿
通孔を有するものである。サイドポートは、ドレナージ
チューブ本体内の胆汁などの液体を吸引するためのもの
であり、それを吸引することができる通路を有するもの
であれば種々の構造のものを使用することができる。
【0008】サイドポートの吸引用通路は、ドレナージ
チューブ本体のドレナージ用液体吸引用通路とつながっ
ていなければならない。その接続方法は、種々の方法が
あるが、例えば、サイドポートの吸引用通路に接するド
レナージチューブ本体に穴が開けられて接続する方法、
ドレナージチューブ本体の端部のドレナージ用液体通路
に当たる部分にサイドポートの吸引用通路を接続させる
方法などが挙げられる。サイドポートの吸引用通路の形
は特に限定されるものではなく種々の形状のものが適用
できる。また、吸引用通路の大きさは、特に限定される
ものではないが、その断面径は通常0.5〜5mmの範囲
であり、好ましくは1〜3mmの範囲である。サイドポー
トには、吸引器具を取り付けて吸引することになる。吸
引器具としては、シリンダ、吸引ポンプなどが挙げられ
るが、シリンダが好ましい。また、サイドポートは、コ
ネクター本体に直接取り付けられていてもよいし、配管
を介して取り付けられていてもよい。
【0009】弁が設けられているガイドワイヤー挿通孔
は、ガイドワイヤーを挿通することができる大きさであ
ればよく、通常は断面径が1〜8mmの範囲で選定され
る。また、弁は、ガイドワイヤーを通すため、かつ胆汁
などの液体が抜けるのを防ぐために設けられるものであ
り、この機能を有する弁であれば特に制限されるもので
はない。好ましい弁としては、逆止弁、止血弁などが挙
げられる。弁の材質は、プラスチック、ゴムなどの種々
の材質が適用できるが、薄いシリコンゴムのディスクが
好ましい。
【0010】ドレナージチューブ本体とコネクターの接
続方法は、種々の方法が使用することができ、例えばド
レナージチューブ本体の一端の内側にコネクター内に設
けられた接続用管を挿入する方法、ドレナージチューブ
本体の一端の外側に必要に応じパッキンを介して外側か
ら締め付ける方法、ドレナージチューブ本体の一端とコ
ネクターの間に他の接続具又は他の治具を介して接続す
る方法などが挙げられる。他の治具を介して接続する方
法としては、例えば、ドレナージチューブ本体を穿刺長
針に外挿して、その穿刺長針とコネクターを接続する方
法が挙げられる。なお、このコネクターの接続は、取り
外し可能でなければならない。取り外し可能な接続方法
としては、例えばネジによる方法、ジョイントカップラ
ーによる方法などが挙げられる。
【0011】
【作用】上記の構成の本発明の医療用ドレナージチュー
ブによれば、次のような一連の操作によって、ドレナー
ジ用チューブを短時間かつ確実に胆管などの体腔に挿入
して留置することができる。まず、穿刺針を体腔内に穿
刺し、穿刺針を通してガイドワイヤーを挿入した後、穿
刺針のみを除去する。次に、本発明の医療用ドレナージ
チューブ、又は本発明の医療用ドレナージチューブを外
挿した穿刺針をガイドワイヤーに沿って体腔内に挿入す
る。この際、コネクターに設けられたサイドポートから
吸引を行い、胆汁などの液体が逆流してくるかどうか確
認しながら、徐々に挿入していく。胆汁などの液体が逆
流してきた時点で挿入を中止し、穿刺針及びガイドワイ
ヤーを除去し、ドレナージチューブのみを留置し、胆汁
などの液体のドレナージを行う。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定され
るものではない。図1は、本発明の一実施例である医療
用ドレナージチューブの斜視図である。図中、ドレナー
ジチューブ本体1は、内部にドレナージ用液体通路4を
有するウレタン樹脂製の管であり、ドレナージチューブ
本体1の長さは30cmであり、外径は2mmであった。こ
のドレナージチューブ本体1の一端には吸引可能なサイ
ドポート3及び弁が設けられているガイドワイヤー挿通
孔を有するコネクター2が接続されており、このコネク
ター2は取り外しが可能な構造になっている。この医療
用ドレナージチューブには、ガイドワイヤー5が挿通さ
れている。図2は、図1のA−B線で切断したときの断
面図であり、ドレナージチューブ本体である管1は、外
側管6と内側管7からなる二重管であり、外側通路8と
内側通路9の2つの通路が設けられている。この外側管
6の内径は2mmであり、内側管7の内径は1mmである。
この内側通路9にはガイドワイヤーを挿通し、外側通路
8では胆汁などの液体を吸引することができる。
【0013】図3は、図1の本発明の医療用ドレナージ
チューブのコネクター及びコネクターとドレナージチュ
ーブ本体の接続部の一例を示した断面図である。図3に
おいて、コネクター2の本体は、材質がポリカーボネー
トであり、雄ネジ12が切られている雄ネジ部材10と
雌ネジ13か切られている雌ネジ部材11に分割可能な
2つの部材から構成されている構造になっており、これ
らの部材は雄雌ネジでネジ締めして結合させることがで
き、また取り外すこともできる。雄ネジ部材10には、
その中央にガイドワイヤー挿通孔17(断面直径:1m
m)が貫通しており、ドレナージチューブ本体1と連結
している。そのガイドワイヤー挿通孔17の外側の端部
は、開口部15につながっている。ガイドワイヤー挿通
孔17の内部には、シリコンゴムの薄いディスクで構成
されている逆流防止弁18が設けられており、ガイドワ
イヤー5を挿通することができ、かつ胆汁などの液体の
漏れを防ぐことができる。一方、雌ネジ部材11には、
ドレナージチューブ本体1を挿入することができる穴2
0が開けられている。ドレナージチューブ本体1をコネ
クター2に接続するには、ドレナージチューブ本体1を
雌ネジ部材11の穴20に挿入したのち、ドレナージチ
ューブ本体1の先端を雄ネジ部材10の雄ネジ12の頂
部に接触させて、ドレナージチューブ本体1の外側にパ
ッキン19を外挿して、さらに雌ネジ部材11をネジ締
めすることにより行うことができる。
【0014】サイドポート3は、その内部に吸引用通路
21を有しており、その一方は雌ネジ部材11の側孔1
4に配管23で連結されており、他方は開口部16につ
ながっている。側孔14はドレナージチューブ本体1の
外表面に開けられている穴22に通じており、吸引用通
路21はドレナージチューブ本体1の外側液体通路8に
つながっている。このように連結されているので、サイ
ドポート3の開口部16から吸引すればドレナージチュ
ーブ本体1の内部に胆汁を吸引し、サイドポート3の吸
引用通路21に胆汁を吸引することができる。なお、吸
引用通路21のコネクター本体2とサイドポート3の間
の部分23は、透明な管にすることが内部に胆汁がある
か否かを把握し易いので好ましい。この医療用ドレナー
ジチューブを次の手順で胆管内に装着した。すなわち、
穿刺針を体腔内に穿刺し、穿刺針を通してガイドワイヤ
ーを挿入した後、穿刺針のみを除去した。次いで、本発
明の医療用ドレナージチューブをガイドワイヤーに沿っ
て体腔内に挿入した。サイドポート3の開口部16から
シリンジにて吸引しながら徐々に挿入していった。胆管
内にドレナージチューブがはいると、外側管と内側管の
隙間である外側液体通路8を通じて胆汁が逆流し、ドレ
ナージチューブの胆管への挿入を適切に行うことができ
た。
【0015】図4は、本発明の医療用ドレナージチュー
ブの他の例を示している斜視図である。図4に示してあ
る医療用ドレナージチューブは、ドレナージチューブ本
体1が穿刺長針に外挿されており、この穿刺長針を介し
てドレナージチューブ本体1とコネクター2が接続され
ている例である。図5は、図4の本発明の医療用ドレナ
ージチューブのコネクター及びコネクターと穿刺長針及
びドレナージチューブ本体との接続部の一例を示した断
面図である。図中、穿刺長針25の手元部以外の部分に
は、ドレナージチューブ本体1が外挿されている。この
穿刺長針25は、内部が空洞になっており、ガイドワイ
ヤー5を挿通するこができるようになっている。コネク
ター2の内部の中央には、ガイドワイヤー挿通孔17
(断面直径:1mm)が貫通しており、穿刺長針25を介
してドレナージチューブ本体1と連結している。そのガ
イドワイヤー挿通孔17の外側の端部は、開口部15に
つながっている。ガイドワイヤー挿通孔17の内部に
は、シリコンゴムの薄いディスクで構成されている逆流
防止弁18が設けられており、ガイドワイヤー5を挿通
することができ、かつ胆汁の漏れを防ぐことができる。
【0016】穿刺長針25をコネクター2に接続するに
は、穿刺長針25をコネクター2の内部に設けられたル
アーロック式のネジに押し込み、穿刺長針25の先端を
ガイドワイヤー挿通孔17の先端が飛び出た管に嵌合さ
せることにより行われる。このガイドワイヤー挿通孔1
7には、サイドポート3に設けられている吸引用通路2
1に通じる穴が開けられており、吸引用通路21と連結
されている。このように連結されているので、サイドポ
ート3の開口部16から吸引すればドレナージチューブ
本体1の内部に胆汁を吸引し、サイドポート3の吸引用
通路21に胆汁を吸引することができる。なお、吸引用
通路21のコネクター本体2とサイドポート3の間の部
分23は、透明な管にすることが内部に胆汁があるか否
かを把握し易いので好ましい。この医療用ドレナージチ
ューブを図3の医療用ドレナージチューブと同様に体腔
内に装着した結果、ドレナージチューブの挿入を適切に
行うことができた。
【0017】
【発明の効果】本発明の医療用ドレナージチューブは、
ドレナージチューブ挿入時に胆管にドレナージチューブ
が正しく入ったかどうか確認することができ、胆管に容
易に挿入することができ、挿入過剰から胆管を突き破る
ことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例である医療用ドレナ
ージチューブの斜視図である。
【図2】図2は、図1の医療用ドレナージチューブをA
−B線で切断したときの断面図である。
【図3】図3は、図1の本発明の医療用ドレナージチュ
ーブのコネクター及びコネクターとドレナージチューブ
本体の接続部の一例を示した断面図である。
【図4】図4は、本発明の医療用ドレナージチューブの
他の例を示している斜視図である。
【図5】図5は、図1の本発明の医療用ドレナージチュ
ーブのコネクター及びコネクターと穿刺長針及びドレナ
ージチューブ本体との接続部の一例を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ドレナージチューブ本体 2 コネクター 3 サイドポート 4 ドレナージ用液体通路 5 ガイドワイヤー 6 外側管 7 内側管 8 外側通路 9 内側通路 10 雄ネジ部材 11 雌ネジ部材 12 雄ネジ 13 雌ネジ 14 側孔 15 開口部 16 開口部 17 ガイドワイヤー挿通孔 18 逆流防止弁 19 パッキン 20 穴 21 吸引用通路 22 穴 23 配管 25 穿刺長針 26 ルアーロック式ネジ山

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドレナージチューブ本体内の液体の吸引用
    サイドポートを有し、かつ弁が設けられているガイドワ
    イヤー挿通孔を有する取り外し可能なコネクターがドレ
    ナージチューブ本体の基端に接続されていることを特徴
    とする医療用ドレナージチューブ。
  2. 【請求項2】ドレナージチューブ本体が、内側チューブ
    と外側チューブの二重管から成る請求項1記載の医療用
    ドレナージチューブ。
JP4278028A 1992-09-22 1992-09-22 医療用ドレナージチューブ Pending JPH06105903A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009014026A1 (ja) * 2007-07-26 2009-01-29 Kyoto University 吸引器具、吸引システムおよび吸引方法
CN109646792A (zh) * 2019-02-25 2019-04-19 南京微创医学科技股份有限公司 一种胆道引流管

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