JPH06105554A - 高電圧整流装置 - Google Patents
高電圧整流装置Info
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- JPH06105554A JPH06105554A JP25513692A JP25513692A JPH06105554A JP H06105554 A JPH06105554 A JP H06105554A JP 25513692 A JP25513692 A JP 25513692A JP 25513692 A JP25513692 A JP 25513692A JP H06105554 A JPH06105554 A JP H06105554A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】オーバシュート特性を持たせることなしに制御
の応答特性を改善して安定した負荷電圧の制御が可能に
なるようにする。 【構成】負荷回路に変流器を設け、この変流器で負荷電
流を測定して得られる電流測定信号104を電圧補正演
算器31Aに入力する。電圧補正演算器31Aは負荷電
流に応じた電圧変動値を演算し出力するものである。出
力された電圧変動信号を電圧調節器33の出力信号に加
算してゲー信号発生器34に入力することによって、電
圧変動を先取りした制御を行うことができることから、
電圧測定信号だけをフィードバックする制御方式に比べ
て即応性のある制御方式となり、負荷電流が急激に増減
した場合でも負荷電圧を安定して一定に保持する制御を
行うことができるという効果が得られる。
の応答特性を改善して安定した負荷電圧の制御が可能に
なるようにする。 【構成】負荷回路に変流器を設け、この変流器で負荷電
流を測定して得られる電流測定信号104を電圧補正演
算器31Aに入力する。電圧補正演算器31Aは負荷電
流に応じた電圧変動値を演算し出力するものである。出
力された電圧変動信号を電圧調節器33の出力信号に加
算してゲー信号発生器34に入力することによって、電
圧変動を先取りした制御を行うことができることから、
電圧測定信号だけをフィードバックする制御方式に比べ
て即応性のある制御方式となり、負荷電流が急激に増減
した場合でも負荷電圧を安定して一定に保持する制御を
行うことができるという効果が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、碍子などの高電圧絶
縁電気製品の直流絶縁強度を検出するために、高電圧直
流電圧を発生する倍電圧整流器を使用した高電圧整流装
置に関する。
縁電気製品の直流絶縁強度を検出するために、高電圧直
流電圧を発生する倍電圧整流器を使用した高電圧整流装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の倍電圧整流器が使用された
高電圧整流装置の回路図である。この図において、商用
電源1を電力調節器2を介して昇圧変圧器22の一次側
に入力し、二次側から出力された高電圧交流が倍電圧整
流器4に入力されて整流されて高圧の直流が得られ、制
限抵抗61を介して負荷6に印加さる。
高電圧整流装置の回路図である。この図において、商用
電源1を電力調節器2を介して昇圧変圧器22の一次側
に入力し、二次側から出力された高電圧交流が倍電圧整
流器4に入力されて整流されて高圧の直流が得られ、制
限抵抗61を介して負荷6に印加さる。
【0003】倍電圧整流器4は2つのコンデンサ41,
44と2つの整流素子42,43が図のような回路に接
続されたもので、入力電圧である昇圧変圧器22の出力
電圧が正のときに整流素子42を介してコンデンサ41
が入力電圧の波高値まで充電され、入力電圧の符号が反
転して負となったときに、この入力電圧とコンデンサ4
1の電圧が加算されて整流素子43を介してコンデンサ
44が充電される。このコンデンサ44の電圧が制限抵
抗61を介して負荷6に印加される。制限抵抗61は負
荷6が短絡したときの短絡電流を抑制するために挿入さ
れているもので定常運転時には実質的には無視できる。
コンデンサ44には入力電圧の波高値の2倍の電圧に充
電されることからこの整流器4は前述のように倍電圧整
流器と呼ばれている。
44と2つの整流素子42,43が図のような回路に接
続されたもので、入力電圧である昇圧変圧器22の出力
電圧が正のときに整流素子42を介してコンデンサ41
が入力電圧の波高値まで充電され、入力電圧の符号が反
転して負となったときに、この入力電圧とコンデンサ4
1の電圧が加算されて整流素子43を介してコンデンサ
44が充電される。このコンデンサ44の電圧が制限抵
抗61を介して負荷6に印加される。制限抵抗61は負
荷6が短絡したときの短絡電流を抑制するために挿入さ
れているもので定常運転時には実質的には無視できる。
コンデンサ44には入力電圧の波高値の2倍の電圧に充
電されることからこの整流器4は前述のように倍電圧整
流器と呼ばれている。
【0004】負荷電圧は分圧器5によって測定され絶縁
増幅器51で主回路から絶縁をとった信号102として
電力調節器2の制御装置3に入力される。電力調節器2
1は逆接続サイリスタを制御装置が生成するゲートパル
ス信号によって点弧時点が制御されることによって昇圧
変圧器22の入力電圧が制御されるものであり、負荷電
圧を設定するための電圧設定信号101と前述の電圧測
定信号102とが制御装置3に入力されて負荷6に印加
される直流電圧が一定になるように制御される。
増幅器51で主回路から絶縁をとった信号102として
電力調節器2の制御装置3に入力される。電力調節器2
1は逆接続サイリスタを制御装置が生成するゲートパル
ス信号によって点弧時点が制御されることによって昇圧
変圧器22の入力電圧が制御されるものであり、負荷電
圧を設定するための電圧設定信号101と前述の電圧測
定信号102とが制御装置3に入力されて負荷6に印加
される直流電圧が一定になるように制御される。
【0005】図5は図4の制御装置3のブロック図であ
る。この図において、電圧測定信号102がこの信号の
高調波成分をカットするためのフィルタ32を介して電
圧設定信号101とともに電圧調節器33に入力され
る。電圧調節器33はこれらの信号101と102との
差信号をとった上で図示しないPI調節器とも賞される
自動調節器に入力されてゲート信号発生器35の入力信
号が得られ、ゲート信号発生器35は電圧調節器33の
出力信号が入力されてサイリスタ素子を制御するための
ゲートパルス信号103を出力する。
る。この図において、電圧測定信号102がこの信号の
高調波成分をカットするためのフィルタ32を介して電
圧設定信号101とともに電圧調節器33に入力され
る。電圧調節器33はこれらの信号101と102との
差信号をとった上で図示しないPI調節器とも賞される
自動調節器に入力されてゲート信号発生器35の入力信
号が得られ、ゲート信号発生器35は電圧調節器33の
出力信号が入力されてサイリスタ素子を制御するための
ゲートパルス信号103を出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】負荷6はキャパシタン
ス負荷が普通であり、その場合負荷電圧が目標値を越え
た場合には制御不能になるため、制御装置3の制御特性
としてはオーバシュートのない過制動に調整されるが、
そのために応答速度が遅いという欠点を持っている。ま
た、何らかの理由で負荷電流が急激に減少すると、倍電
圧整流器4のコンデンサ41,44が充電されるだけに
なって負荷を介した放電が不充分になるために過電圧状
態になりしかもこの状態で安定して持続するという制御
不能状態になる可能性があるという問題がある。
ス負荷が普通であり、その場合負荷電圧が目標値を越え
た場合には制御不能になるため、制御装置3の制御特性
としてはオーバシュートのない過制動に調整されるが、
そのために応答速度が遅いという欠点を持っている。ま
た、何らかの理由で負荷電流が急激に減少すると、倍電
圧整流器4のコンデンサ41,44が充電されるだけに
なって負荷を介した放電が不充分になるために過電圧状
態になりしかもこの状態で安定して持続するという制御
不能状態になる可能性があるという問題がある。
【0007】この発明の目的は、このような問題を解決
し、オーバシュート特性を持たせることなしに制御の応
答特性を改善して安定した負荷電圧の制御が可能な制御
装置を有する高電圧整流装置提供することにある。
し、オーバシュート特性を持たせることなしに制御の応
答特性を改善して安定した負荷電圧の制御が可能な制御
装置を有する高電圧整流装置提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、負荷電圧の測定値と設定値とが
入力された電圧調節器の出力信号をゲート信号発生器に
入力して交流側の電圧を制御することによって定電圧制
御されてなる倍電圧整流器が使用された高電圧整流装置
において、負荷電流を測定する変流器と、この変流器で
測定された電流測定信号を入力して電圧変動値に応じた
信号を演算する電圧補正演算器とを設け、この電圧補正
演算器の出力信号を前記電圧調節器の出力信号に加算し
てなるものとし、また、電圧変動値が負荷電流に一義的
な関係にあるものとし、電圧演算補正器の入力信号と出
力信号との関係が前述一義的な関係に対応してなるもの
とし、また、電圧変動値が負荷電流に一定の比例係数で
比例するものとし、電圧演算補正器の入力信号と出力信
号との関係を前記比例係数に対応する比例係数に設定し
てなるものとする。ものとする。
に、この発明によれば、負荷電圧の測定値と設定値とが
入力された電圧調節器の出力信号をゲート信号発生器に
入力して交流側の電圧を制御することによって定電圧制
御されてなる倍電圧整流器が使用された高電圧整流装置
において、負荷電流を測定する変流器と、この変流器で
測定された電流測定信号を入力して電圧変動値に応じた
信号を演算する電圧補正演算器とを設け、この電圧補正
演算器の出力信号を前記電圧調節器の出力信号に加算し
てなるものとし、また、電圧変動値が負荷電流に一義的
な関係にあるものとし、電圧演算補正器の入力信号と出
力信号との関係が前述一義的な関係に対応してなるもの
とし、また、電圧変動値が負荷電流に一定の比例係数で
比例するものとし、電圧演算補正器の入力信号と出力信
号との関係を前記比例係数に対応する比例係数に設定し
てなるものとする。ものとする。
【0009】
【作用】この発明の構成において、変流器を負荷側の回
路に挿入して負荷電流を測定し、その測定信号を制御装
置内に設け電流に応じた電圧変動値を演算し出力する電
圧補正演算器に入力することによって、電流測定信号に
応じた電圧変動信号を得ることができる。この電圧変動
信号を電圧調節器の出力信号に加算してゲー信号発生器
に入力することによって、電圧変動を先取りした制御を
行うことができる。また、電圧変動値を負荷電流に一義
的な関係にあるものとし他の要素を無視することによっ
て、電圧演算補正器の入力信号と出力信号との関係を前
述の一義的な関係に対応した非線形特性を持たせること
によって構成の簡単な電圧演算補正器を得ることができ
る。また、一義的な関係を最も単純な関係としての比例
関係に近似することによって電圧演算補正器は増幅器で
構成することができる。
路に挿入して負荷電流を測定し、その測定信号を制御装
置内に設け電流に応じた電圧変動値を演算し出力する電
圧補正演算器に入力することによって、電流測定信号に
応じた電圧変動信号を得ることができる。この電圧変動
信号を電圧調節器の出力信号に加算してゲー信号発生器
に入力することによって、電圧変動を先取りした制御を
行うことができる。また、電圧変動値を負荷電流に一義
的な関係にあるものとし他の要素を無視することによっ
て、電圧演算補正器の入力信号と出力信号との関係を前
述の一義的な関係に対応した非線形特性を持たせること
によって構成の簡単な電圧演算補正器を得ることができ
る。また、一義的な関係を最も単純な関係としての比例
関係に近似することによって電圧演算補正器は増幅器で
構成することができる。
【0010】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施例を示す高電圧整流装置の回路図
であり、図4と同じ回路要素に対しては共通の符号を付
けて詳しい説明を省略する。この図において、負荷6に
流れる負荷電流を変流器7で測定しこれを絶縁増幅器7
1によって主回路から絶縁した電流測定信号103を得
て制御装置3Aに入力する。
図1はこの発明の実施例を示す高電圧整流装置の回路図
であり、図4と同じ回路要素に対しては共通の符号を付
けて詳しい説明を省略する。この図において、負荷6に
流れる負荷電流を変流器7で測定しこれを絶縁増幅器7
1によって主回路から絶縁した電流測定信号103を得
て制御装置3Aに入力する。
【0011】図2は図1の制御装置3Aのブロック図で
あり、図5と同じブロックについては同じ符号を付けて
説明を省略する。この図において、電流測定信号104
は電圧補正演算器31Aに入力される。電流補正演算器
31Aは符号を付さない回路要素で略図的に示すよう
に、演算増幅器と抵抗の組み合わせからなる線形増幅器
であり、可変抵抗を調整することによって増幅率を所定
の値に設定できる機能を持ったものである。電流測定信
号104はこの電圧補正演算器31Aによって所定の係
数が乗算された上で加算器34に入力される。加算器3
4は電圧調節器33の出力信号も入力されていてこれら
が加算されてゲート信号発生器35の入力信号になる。
電圧補正演算器31Aで乗算される係数すなわち増幅率
は、負荷電流による倍電圧整流器の電圧変動分に相当す
る電圧変化を生じさせるものである。ただ、後述のよう
に実際の倍電圧整流器の負荷電流に対する電圧変動値は
負荷電流に単純に比例するものではなく非線形特性を持
っているので、線形特性を持つ電流補正演算器31Aの
使用が許されるのは電圧変動率が比較的小さい条件のと
きである。
あり、図5と同じブロックについては同じ符号を付けて
説明を省略する。この図において、電流測定信号104
は電圧補正演算器31Aに入力される。電流補正演算器
31Aは符号を付さない回路要素で略図的に示すよう
に、演算増幅器と抵抗の組み合わせからなる線形増幅器
であり、可変抵抗を調整することによって増幅率を所定
の値に設定できる機能を持ったものである。電流測定信
号104はこの電圧補正演算器31Aによって所定の係
数が乗算された上で加算器34に入力される。加算器3
4は電圧調節器33の出力信号も入力されていてこれら
が加算されてゲート信号発生器35の入力信号になる。
電圧補正演算器31Aで乗算される係数すなわち増幅率
は、負荷電流による倍電圧整流器の電圧変動分に相当す
る電圧変化を生じさせるものである。ただ、後述のよう
に実際の倍電圧整流器の負荷電流に対する電圧変動値は
負荷電流に単純に比例するものではなく非線形特性を持
っているので、線形特性を持つ電流補正演算器31Aの
使用が許されるのは電圧変動率が比較的小さい条件のと
きである。
【0012】前述のように、電圧測定信号による定電圧
制御は応答速度が遅いために、急激な負荷の変動に追従
することができず、特に負荷電流が急激に低下しときに
は制御の遅れのために過電圧になって制御不能に陥る可
能性があるが、負荷電流をフィードバックして、倍電圧
整流器4の負荷電流に対する電圧変動分を補償すること
によって即応性のよい制御特性が得られることから、前
述のような過電圧になるという問題を回避することがで
きる。
制御は応答速度が遅いために、急激な負荷の変動に追従
することができず、特に負荷電流が急激に低下しときに
は制御の遅れのために過電圧になって制御不能に陥る可
能性があるが、負荷電流をフィードバックして、倍電圧
整流器4の負荷電流に対する電圧変動分を補償すること
によって即応性のよい制御特性が得られることから、前
述のような過電圧になるという問題を回避することがで
きる。
【0013】図3は電圧変動特性の非線形性を考慮した
電圧補正演算器を使用した制御装置のブロック図であ
る。この図において図2と異なるのは電圧補正演算器3
1Bが非線形特性を演算するという点である。この図に
おいて、補正演算器31Bは電流測定信号104をディ
ジタル信号に変換するA/D変換器311、A/D変換
器311の出力信号をアドレス信号として、このアドレ
スに記憶されているデータを出力するROM312から
なっていて、及びこの出力データをD/A変換器ROM
312の出力信号が加算器34に入力される。このよう
に、CPUを使用しないで直接ROMやRAMなどの記
憶素子をアクセスする方法はダイレクトメモリアクセ
ス、略してDMAと称されているもので、実際の電圧補
正演算器31Bにはクロック発生器など他の周辺の回路
が必要であるがここではこれらを省略し基本的なものだ
けを図示してある。勿論、CPUを使用したディジタル
演算方式でもよいしアナログ演算器を組み合わせたアナ
ログ演算回路を使用しても同じ機能の電圧補正演算器3
1Bを構成することができるのであり、図2に示した電
圧補正演算器31Bはその一例に過ぎない。
電圧補正演算器を使用した制御装置のブロック図であ
る。この図において図2と異なるのは電圧補正演算器3
1Bが非線形特性を演算するという点である。この図に
おいて、補正演算器31Bは電流測定信号104をディ
ジタル信号に変換するA/D変換器311、A/D変換
器311の出力信号をアドレス信号として、このアドレ
スに記憶されているデータを出力するROM312から
なっていて、及びこの出力データをD/A変換器ROM
312の出力信号が加算器34に入力される。このよう
に、CPUを使用しないで直接ROMやRAMなどの記
憶素子をアクセスする方法はダイレクトメモリアクセ
ス、略してDMAと称されているもので、実際の電圧補
正演算器31Bにはクロック発生器など他の周辺の回路
が必要であるがここではこれらを省略し基本的なものだ
けを図示してある。勿論、CPUを使用したディジタル
演算方式でもよいしアナログ演算器を組み合わせたアナ
ログ演算回路を使用しても同じ機能の電圧補正演算器3
1Bを構成することができるのであり、図2に示した電
圧補正演算器31Bはその一例に過ぎない。
【0014】実際の倍電圧整流器4の負荷電流に対する
電圧変動特性は、前述のように非線形であり、また整流
器用変圧器22の出力電圧の波高値にも比例するという
関係がある。したがって、厳密に負荷電流に対する電圧
変動値を演算するための電圧補正演算器では、負荷電流
信号の他に整流器用変圧器22の出力電圧の波高値に相
当する信号の入力が必要である。しかし、この波高値は
大幅に変化することはないと考えてよいので、これを一
定値とみなすことで電圧演算補正器31Bのように単な
る負荷電流に対する非線形特性を持ったものでも実用的
には充分であるといえる。前述のように最も単純に線形
特性とした図2の電流演算補正器31Aでも限定した条
件のもとでは充分に実用性がある。
電圧変動特性は、前述のように非線形であり、また整流
器用変圧器22の出力電圧の波高値にも比例するという
関係がある。したがって、厳密に負荷電流に対する電圧
変動値を演算するための電圧補正演算器では、負荷電流
信号の他に整流器用変圧器22の出力電圧の波高値に相
当する信号の入力が必要である。しかし、この波高値は
大幅に変化することはないと考えてよいので、これを一
定値とみなすことで電圧演算補正器31Bのように単な
る負荷電流に対する非線形特性を持ったものでも実用的
には充分であるといえる。前述のように最も単純に線形
特性とした図2の電流演算補正器31Aでも限定した条
件のもとでは充分に実用性がある。
【0015】電圧演算補正器31Bに比べて電圧補正演
算器31Aの方が構成が簡単でしたがって安価でかつ信
頼性も高いという利点があるので、非線形特性を線形特
性に近似ししたことによって制御特性が劣る点が実際上
問題にならないのであれば、この電圧補正演算器31A
を採用すればよい。それでは制御特性に問題がある場合
は、電圧補正演算器31Bなどの非線形特性を持った電
圧補正演算器を使用することになる。
算器31Aの方が構成が簡単でしたがって安価でかつ信
頼性も高いという利点があるので、非線形特性を線形特
性に近似ししたことによって制御特性が劣る点が実際上
問題にならないのであれば、この電圧補正演算器31A
を採用すればよい。それでは制御特性に問題がある場合
は、電圧補正演算器31Bなどの非線形特性を持った電
圧補正演算器を使用することになる。
【0016】
【発明の効果】この発明は前述のように、分圧器による
電圧測定に加えて変流器によって負荷電流を測定して制
御装置に入力する。制御装置には電流に応じた電圧変動
値を演算し出力する電圧補正演算器を設け、この電圧補
正演算器に前述の電流測定信号を入力し電圧変動信号を
出力信号として得ることができる。この電圧変動信号を
電圧調節器の出力信号に加算してゲー信号発生器に入力
することによって、電圧変動を先取りした制御を行うこ
とができることから、電圧測定信号だけをフィードバッ
クする制御方式に比べて即応性のある制御方式となり、
負荷電流が急激に増減した場合でも負荷電圧を安定して
一定に保持する制御を行うことができるという効果が得
られる。
電圧測定に加えて変流器によって負荷電流を測定して制
御装置に入力する。制御装置には電流に応じた電圧変動
値を演算し出力する電圧補正演算器を設け、この電圧補
正演算器に前述の電流測定信号を入力し電圧変動信号を
出力信号として得ることができる。この電圧変動信号を
電圧調節器の出力信号に加算してゲー信号発生器に入力
することによって、電圧変動を先取りした制御を行うこ
とができることから、電圧測定信号だけをフィードバッ
クする制御方式に比べて即応性のある制御方式となり、
負荷電流が急激に増減した場合でも負荷電圧を安定して
一定に保持する制御を行うことができるという効果が得
られる。
【0017】また、電圧変動値を負荷電流に一義的な関
係にあるものとし他の要素を無視することによって、電
圧演算補正器の入力信号と出力信号との関係を前述の一
義的な関係に対応した非線形特性を持たせることによっ
て構成の簡単な電圧演算補正器を得ることができる。更
に、一義的な関係を、最も単純な比例関係に近似するこ
とによって電圧演算補正器は増幅器で実現できるので更
に安価かつ高信頼性となる。
係にあるものとし他の要素を無視することによって、電
圧演算補正器の入力信号と出力信号との関係を前述の一
義的な関係に対応した非線形特性を持たせることによっ
て構成の簡単な電圧演算補正器を得ることができる。更
に、一義的な関係を、最も単純な比例関係に近似するこ
とによって電圧演算補正器は増幅器で実現できるので更
に安価かつ高信頼性となる。
【図1】この発明の実施例を示す高電圧整流装置の回路
図
図
【図2】図1の制御装置のブロック図
【図3】この発明の別の実施例を示す制御装置のブロッ
ク図
ク図
【図4】従来の高電圧整流装置の回路図
【図5】図4の制御装置のブロック図
1 交流電源 2 電力調節器 21 サイリスタ変換器 3 制御装置 3A 制御装置 3B 制御装置 31A 電圧補正演算器 31B 電圧補正演算器 33 電圧調節器 34 加算器 35 ゲート信号発生器 4 倍電圧整流器 6 負荷 7 変流器
Claims (3)
- 【請求項1】負荷電圧の測定値と設定値とが入力された
電圧調節器の出力信号をゲート信号発生器に入力して交
流側の電圧を制御することによって定電圧制御されてな
る倍電圧整流器が使用された高電圧整流装置において、
負荷電流を測定する変流器と、この変流器で測定された
電流測定信号を入力して電圧変動値に応じた信号を演算
する電圧補正演算器とを設け、この電圧補正演算器の出
力信号を前記電圧調節器の出力信号に加算してなること
を特徴とする高電圧整流装置。 - 【請求項2】電圧変動値が負荷電流に一義的な関係にあ
るものとし、電圧演算補正器の入力信号と出力信号との
関係が前述一義的な関係に対応してなることを特徴とす
る請求項1記載の高電圧整流装置。 - 【請求項3】電圧変動値が負荷電流に一定の比例係数で
比例するものとし、電圧演算補正器の入力信号と出力信
号との関係を前記比例係数に対応する比例係数に設定し
てなることを特徴とする請求項2記載の高電圧整流装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25513692A JPH06105554A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 高電圧整流装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25513692A JPH06105554A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 高電圧整流装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06105554A true JPH06105554A (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=17274586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25513692A Pending JPH06105554A (ja) | 1992-09-25 | 1992-09-25 | 高電圧整流装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06105554A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08251911A (ja) * | 1995-03-10 | 1996-09-27 | Kyosan Electric Mfg Co Ltd | 定電圧制御回路 |
CN110224617A (zh) * | 2019-07-08 | 2019-09-10 | 维尔纳(福建)电机有限公司 | 一种防反接的可控硅整流线路 |
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1992
- 1992-09-25 JP JP25513692A patent/JPH06105554A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08251911A (ja) * | 1995-03-10 | 1996-09-27 | Kyosan Electric Mfg Co Ltd | 定電圧制御回路 |
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CN110224617B (zh) * | 2019-07-08 | 2024-03-29 | 维尔纳集电电子科技(福建)有限公司 | 一种防反接的可控硅整流线路 |
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