JPH06105374A

JPH06105374A - 電気機器制御装置

Info

Publication number: JPH06105374A
Application number: JP4275086A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Kawabata; 康夫川端
Original assignee: Tamura Corp
Current assignee: Tamura Corp
Priority date: 1992-09-18
Filing date: 1992-09-18
Publication date: 1994-04-15

Abstract

(57)【要約】【目的】空間伝送によらずリモコン制御を行うことが
でき、しかも制御用ケーブルの配線が不要であり、しか
も一台のリモコン装置で多数の電気機器を制御すること
が可能な電気機器制御装置を提供することを目的とす
る。【構成】リモコン装置１は電気機器の制御情報を含む
パルス列の送出を行う装置であり、リモコン受信機２は
リモコン装置１の送出したパルス列を検出し、これに接
続される電気機器３０の制御を行う装置である。リモコ
ン装置１の入力装置により指定された制御内容に対応し
たパルス列は、リモコン装置１の制御装置で発生され、
ドライバ１２を介してＡＣ１００Ｖ系に送出される。こ
のパルス列はライントランスを介してリモコン受信機２
のレシーバで電源周波数成分と共に受信され、フィルタ
リングされ、パルス列のみが取り出され、リモコン受信
機２の制御回路で制御信号が解析される。この制御回路
はこの制御信号に基づいてスイッチを制御し、電源の投
入／切断を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商用電源の配線を介し
て信号の送信および受信を行い、電気機器の電源の投入
／切断を行う電気機器制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電気機器の電源の投入／切断を遠
隔制御する方法として、以下に述べるような方法がとら
れている。例えば、家電製品、特にテレビ受像機を遠隔
操作（リモコン操作）する場合を説明する。従来のテレ
ビ受像機の電源の投入／切断等を行うリモコン制御装置
は、操作の対象となるテレビ受像機を識別する符号およ
びその操作内容の情報で赤外線等を変調し、空間的に伝
送するリモコン装置と、操作の対象となるテレビ受像機
に配設され、前記リモコン装置から伝送される赤外線を
検出し、その赤外線上に変調される前記識別符号および
操作内容の情報を識別し、さらに、その情報の内容に従
ってテレビ受像機の操作を行うリモコン受信機によって
構成される。

【０００３】前記リモコン制御装置の動作は以下の通り
である。テレビ受像機のリモコン操作により電源の投入
／切断を行う場合、操作者はリモコン装置上に配設され
た操作ボタンのうち、所望の操作を行うボタンを押下す
る。この情報はリモコン装置の制御装置に伝えられ、そ
のボタンに対応する操作が解析される。リモコン装置の
制御装置は、この解析結果に従い、通常、テレビ受像機
の製造者ごとに固有な識別符号を表すパルス列を前置
し、前記ボタンの制御内容に対応した制御情報パルス列
で赤外線発光素子（ＬＥＤ等）が発生する赤外線を変調
し、テレビ受像機に空間的に伝送する。

【０００４】赤外線パルス列はテレビ受像機のリモコン
受信機により検出される。このパルス列は一定の周波数
速度を有しており、リモコン受信機内部で電気信号に変
換後、選択性の高いバンドパスフィルタにより雑音成分
が除去され、さらにもとのパルス列に識別される。ここ
で、前記識別符号はリモコン受信機により識別され、リ
モコン受信機はこの識別符号が自己の識別符号と一致す
る場合にのみテレビ受像機の制御を行い、一致しない場
合は制御を行わない。

【０００５】この識別子が一致した場合、リモコン装置
は前記制御情報対応したテレビ受像機の制御を行う。つ
まり、前記制御情報がテレビ受像機の電源切断を指示す
るものである場合、テレビ受像機の電源を切断し、前記
制御情報がテレビ受像機の電源投入を指示するものであ
る場合、テレビ受像機の電源を投入する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の電気機器制御装
置は以上述べたように構成されていたので、空間伝送に
よるリモコン制御の場合、赤外線の届く範囲でしか電気
機器の制御ができない。例えば、隣室のテレビ受像機を
リモコン制御できないという問題点があった。

【０００７】また、空間伝送によらずリモコン制御を行
う場合、制御情報を有線伝送し、電気機器の制御を行う
方法も考えられるが、この方法によると制御信号伝送用
のケーブルの配線が必要となり、費用と手間がかかると
いう問題点がある。また、前記空間伝送時によるリモコ
ン制御の場合は、前記識別符号が一致すればリモコン装
置と制御の対象となる電気機器は一対多でのリモコン制
御も可能である。しかし、制御信号を有線伝送する場
合、基本的にリモコン装置と制御の対象となる電気機器
は一対一のくくりつけの形式となり、多数の電気機器を
一台のリモコン装置で制御できないという問題点があ
る。

【０００８】本発明は以上述べたような問題点に鑑みて
なされたものであり、空間伝送によらずリモコン制御を
行うことができ、しかも制御用ケーブルの配線が不要で
あり、しかも一台のリモコン装置で多数の電気機器を制
御することが可能な電気機器制御装置を提供することを
目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電気機器制御装置は、電気機器に電源を供
給する電源ケーブルに接続され、電源周波数と異なる周
期の電気機器の電源を切断または接続する制御情報を含
むパルス列を発生し、前記電源ケーブルに送出するリモ
コン装置と、このパルス列を検出し、前記制御情報を識
別するリモコン受信機とを有し、前記リモコン受信機
は、接続される制御情報の内容に基づいて電源の切断ま
たは投入を前記リモコン受信機に接続される電気機器に
ついて行う。

【００１０】また、前記パルス列は前記リモコン受信機
の識別符号をさらに含み、前記リモコン受信機はこの識
別符号をさらに識別し、自己の識別番号と一致する識別
番号を含むパルス列の制御情報に基づいて電源の切断ま
たは接続を前記リモコン受信機に接続される電気機器に
ついて行うことを特徴とする。

【００１１】また、前記リモコン受信機と電気機器の
間、および／または、電源ケーブルの導入部に前記パル
ス列の周波数用のトラップ回路を設けたことを特徴とす
る。

【００１２】また、前記リモコン受信機はさらに所定の
時間の計測を行うタイマー手段をさらに有し、前記タイ
マー手段から出力される信号と前記パルス列の制御情報
に基づいて電源の切断または接続を前記リモコン受信機
に接続される電気機器について行うことを特徴とする。
また、前記リモコン受信機は、テーブルタップ中に内蔵
されていることを特徴とする。

【００１３】

【作用】商用電源にリモコン装置を配設し、このリモコ
ン装置から商用電源の配線上に、電源の周波数と容易に
分離可能な周波数の電気機器制御用パルスを重層し、こ
のパルスにより制御用受信機の識別符号および制御情報
を伝送する。この電気機器制御用パルスは、制御の対象
となる電気機器の電源部に配設され、商用電源に接続さ
れたリモコン受信機により検出され、リモコン受信機は
その電気機器について、電気機器制御用パルスの内容に
対応した制御を行う。より好適には、雑音に弱い電気機
器および家屋の商用電源の導入部に前記パルスのトラッ
プ回路を設け、雑音に弱い電気機器の動作を保証し、ま
た、他の家屋にこの発明に使用される電気機器制御用パ
ルスの影響を他の家屋に及ぼさないようにする。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の電気機器制御装置の第一実施
例について説明する。図１は本発明の電気機器制御装置
のリモコン装置１の構成を示す図である。また、図２
は、本発明の電気機器制御装置のリモコン受信機２の構
成を示す図である。リモコン装置１は電気機器の制御情
報を含むパルス列の送出を行う装置であり、リモコン受
信機２はリモコン装置１の送出したパルス列を検出し、
これに接続される電気機器３０の制御を行う装置であ
る。

【００１５】本実施例においてはリモコン装置１とリモ
コン受信機２は一対一で使用され、例えば家庭用交流電
源（ＡＣ１００Ｖ系）に適用され、電気機器３０の電源
投入／切断を行うものである。リモコン装置１の入力装
置１０により指定された制御内容に対応したパルス列
は、制御装置１１で発生され、制御装置１１がドライバ
１２を駆動し、コンデンサ１３およびライントランス１
４を介してＡＣ１００Ｖ系に送出する。このパルス列
は、コンデンサ２０およびライントランス２１を介して
リモコン受信機２のレシーバ２２で電源周波数成分と共
に受信され、フィルタリングされ、パルス列のみが取り
出され、制御回路２３で制御信号が解析される。制御回
路２３はこの制御信号に基づいてスイッチ２４を制御
し、電源の投入／切断を行う。

【００１６】図１において、入力装置１０はリモコン装
置１に配設され、スイッチ等から構成され、リモコン装
置１を操作する人がこのスイッチを押下することにより
リモコン装置１に対して所望の電気機器３０の制御を指
定する装置である。制御装置１１は、ワンチップマイコ
ン、あるいは固定論理素子等から構成され、入力装置１
０から入力された情報を解析し、ドライバ１２を駆動
し、入力された情報に応じたパルス列を送出する回路で
ある。

【００１７】ドライバ１２は、制御装置１１から入力さ
れるパルス列を増幅し、ＡＣ１００Ｖ系に送出する回路
である。コンデンサ（Ｃ）１３は、ライントランス１４
に流れる直流成分を阻止するためのコンデンサである。
ライントランス１４は、パルス信号をＡＣ１００Ｖ系に
送出するためのトランスである。ここで、コンデンサ１
３およびライントランス１４は、リモコン装置１の必須
構成用件ではなく、これらの両方、または一方を適宜省
くことが可能なように構成を変更してもよい。

【００１８】コンデンサ２０は、ライントランス２１に
直流成分に流れる直流成分を阻止し、また、交流成分に
対して高いインピーダンスを示すように配設されたコン
デンサである。ライントランス２１は、ＡＣ１００Ｖ系
の信号をレシーバ２２に入力するトランスである。レシ
ーバ２２は、増幅器およびバンドパスフィルタ等から構
成され、ＡＣ１００Ｖ系上の信号を受信し、制御信号を
含むパルス列の周波数帯域のみを取り出（フィルタリン
グ）し、制御回路２３に入力する回路である。

【００１９】制御回路２３は、ワンチップマイコン、あ
るいは固定論理素子等から構成され、レシーバ２２から
入力されるパルス列に含まれる制御情報を解析し、制御
情報に対応したスイッチ２４の制御（投入／切断）を行
う回路である。なお、制御装置２４は、ワンチップマイ
コン、あるいは固定論理素子等で構成しなくともよく、
例えば、ＡＣ１００Ｖ系のノイズが極く少なく、かつ、
電気機器３０にさほどの制御の正確さが要求されない場
合、フィルタリング用回路と簡単なアナロクスイッチに
より構成してもよい。スイッチ２４は、アナログ（半導
体）スイッチあるいはリレー等により構成され、制御回
路２３の制御により電気機器３０とＡＣ１００Ｖ系の接
続／切断を行うスイッチである。なお、リモコン装置１
およびリモコン受信機２の電源はＡＣ１００Ｖ系から電
源回路（図示せず）により供給される。

【００２０】以下、動作について説明する。操作者はリ
モコン装置１の入力装置１０に配設されたスイッチの
内、所望の動作に対応するスイッチを押下し、電気機器
３０に対する制御を指定する。押下されたスイッチは制
御装置１１により読み取られ、その制御に対応するパル
ス列（制御用パルス列）が生成され、ドライバ１２に入
力される。

【００２１】ここで、パルス列は８個のパルスから構成
され、例えば、（１０１１１０１１）ならば電気機器３
０の電源投入、（１１０１１１０１）電気機器３０の電
源切断を示す。ここで、（０）はパルス列の周波数にお
いて、パルスがあるべきところにパルスが存在しないこ
とを示す。ここで、前記パルス列はここに示したものに
限らず、伝送特性上の要求が満たさるもの、つまり、先
頭にパルスが存在し（（１）であり）、（０）ばかりが
連続せず、しかも特定の制御に対応しているものであれ
ばよい。また、１つのパルス列中のパルス数は８個に限
らず、例えば１６個でもよい。

【００２２】このパルス列の周波数は、電源周波数と容
易に分離可能な周波数で生成され、例えば２２０Ｈｚで
生成される。この２２０Ｈｚという周波数は電源周波数
（５０／６０Ｈｚ）の高調波から離れているため、電源
周波数の影響を受けにくく、フィルタリングが容易であ
る。なお、このパルス列の周波数はこれに限らず、同様
な性質を有する周波数であればよい。また、このパルス
列のパルス波高値は例えば２００Ｖであり、電源のノイ
ズ等に埋もれないよう比較的高い電圧でＡＣ１００Ｖ系
に重層される。また、パルスの波形は、高い周波数成分
を多く持ち、ラインフィルタ等で容易に電気機器３０あ
るいは外部への影響を防止できるように幅の狭いものが
使用される。パルスの波高値および波形は、リモコン受
信機２において十分検出できるものであれば、ここで述
べたものに限らない。

【００２３】このパルス列はＡＣ１００Ｖ系、コンデン
サ２０、およびライントランス２１を介して、ＡＣ１０
０Ｖ系上の雑音と共にレシーバ２２に入力される。レシ
ーバ２２においては、これらの信号は中心周波数２２０
Ｈｚのバンドパスフィルタにより前記パルス列のみが取
り出され、制御回路２３に出力される。

【００２４】制御回路２３においては、レシーバ２２か
ら入力されるパルス列を解析し、パルス列が（１１０１
１０１１）ならばスイッチ２４を接続し、電気機器３０
の電源投入を行い、パルス列が（１１０１１１０１）な
らばスイッチ２４を切断し、電気機器３０の電源切断を
行う。以上でリモコン装置１およびリモコン受信機２を
使用した電気機器の電源投入／切断制御の動作が終了す
る。

【００２５】第一の実施例においては、電気機器３０の
電源投入／切断のみの制御について述べたが、パルス列
の種類を増やし、このパルス列の種類に応じた制御装置
１１の処理、および制御手段を増設することによりその
他の制御、例えば玄関ドアの施錠等を行うよう構成して
もよい。また、信頼性を高めるため、リモコン装置１よ
りパルス列を連続送信するように構成し、リモコン受信
機２においては一定回数以上のパルス列を受信してから
制御を行うように構成してもよい。また、リモコン受信
機２は電気機器３０に内蔵されるか、電気機器３０の電
源プラグに内蔵されるか、電気機器３０の電源コードの
途中に配設されるか、あるいは電気機器３０を接続する
いわゆるテーブルタップ中に内蔵されるか等を問わな
い。

【００２６】以下、第二の実施例について説明する。第
二の本実施例においては、第一の実施例で示した制御情
報を伝送するパルス列にリモコン受信機２の識別符号を
付加し、一台のリモコン装置１で複数（ここでは６台）
のリモコン受信機２を制御可能としたものである。図３
は、第二の実施例におけるリモコン装置１の外形図であ
る。リモコン装置１には、リモコン装置１の制御するリ
モコン受信機２ａ〜２ｆに対応したボタンスイッチ１５
ａ〜１５ｆが配設され、このボタンスイッチ１５ａ〜１
５ｆを投入／切断することにより、それぞれ対応するリ
モコン受信機２ａ〜２ｆおよび電気機器３０ａ〜３０ｆ
の制御（電源の投入／切断）を行う。また、リモコン受
信機２はコンセント３に装着された状態で使用され、コ
ンセント３を介してＡＣ１００Ｖ系と信号の送受信を行
う。

【００２７】図４は、リモコン装置１およびリモコン受
信機２ａ〜２ｆの接続を示す図である。リモコン装置１
と６台のリモコン受信機２ａ〜２ｆおよび電気機器３０
ａ〜３０ｆは図中に示すようにそれぞれＡＣ１００Ｖ系
およびコンセント３を介して接続されている。リモコン
装置１およびリモコン受信機２ａ〜２ｆの構成は第一の
実施例に示した通りである。

【００２８】以下、動作について説明する。リモコン装
置１は第一の実施例に示した制御用のパルス列（（１１
０１１０１１）および（１１０１１１０１））にリモコ
ン受信機２の識別子用のパルス列を前置する。ここで、
識別用パルス列は、例えば８ビット構成であり、（１０
１１１１１１）はリモコン受信機２ａに対応し、（１１
０１１１１１）はリモコン受信機２ｂ、・・（中略）・
・、（１１１１１１０１）はリモコン受信機２ｆに対応
するものとする。識別用パルス列に要求される性質は第
一の実施例で制御用パルス列について示したものと同じ
である。また、識別用パルス列は制御用パルス列に前置
されるか後置されるか等は問わない。

【００２９】識別用パルス列と制御用パルス列はリモコ
ン装置１から第一の実施例に示したのと同様な動作でＡ
Ｃ１００Ｖ系に送出され、リモコン受信機２ａ〜２ｆで
検出され、リモコン受信機２ａ〜２ｆそれぞれの制御回
路２３に入力される。ここで、リモコン受信機２ａ〜２
ｆそれぞれの制御回路２３には、自己の識別用パルス列
の情報が予め設定されており、受信された識別用パルス
列と自己の識別用パルス列の情報の比較を行う。ここ
で、受信された識別用パルスと自己の識別パルスの情報
が一致した場合、続いて受信される制御用のパルス列の
内容に従った制御をスイッチ２４について行い、電気機
器３０の電源の投入／切断を行う。ここで、スイッチ２
４に対する制御は第一の実施例に示したものと同じであ
る。

【００３０】第二の実施例の電気機器制御装置において
は、第一の実施例に示した電気機器制御装置の効果に加
え、一台のリモコン装置１により複数のリモコン受信機
２の制御を行うことができるという効果がある。また、
リモコン装置１およびリモコン受信機２の変形例は第一
の実施例に示したものと同様である。

【００３１】以下、第三の実施例について説明する。第
三の本実施例の電気機器制御装置は、テーブルタップ４
にリモコン受信機２を内蔵したものである。図５は、リ
モコン受信機２を内蔵したテーブルタップ４の構成を示
す図である。図５において、リモコン受信機２の構成お
よび動作は第一の実施例、または第二の実施例に示した
リモコン受信機２に同じである。テーブルタップ４はコ
ンセント３を介してＡＣ１００Ｖ系に接続され、テーブ
ルタップ４に内蔵されたリモコン受信機２はリモコン装
置１（図示せず）とパルス列の送受信を行い、リモコン
装置１により電気機器３０ａ〜３０ｃの制御を行う。電
気機器３０ａ〜３０ｃは、テーブルタップ４に配設され
たコンセント３をから電源が供給される。このようにリ
モコン受信機２を内蔵したテーブルタップ４とした場
合、単一のリモコン受信機２により複数の電気機器３０
の制御を行うことが可能となる。

【００３２】以下、第四の実施例に付いて説明する。第
四の実施例においては、ＡＣ１００Ｖ系の導入部および
リモコン受信機２と電気機器３０の間に、リモコン装置
１の送出するパルス列が、外部およびリモコン受信機２
に接続される電気機器３０に影響を与えないようにフィ
ルタ４１、４２を設けたものである。

【００３３】図６は、本発明の電気機器制御装置におけ
るフィルタ４１、４２の配設位置を示す図である。図６
において、フィルタ４１は、屋外高圧送電線（高圧系）
の電圧を変圧し、家庭用ＡＣ１００Ｖ系に変換するトラ
ンス４０の直後（導入部）に配設されたフィルタであ
る。フィルタ４２はリモコン受信機２と電気機器３０の
間に配設されたフィルタである。図６中のその他の部分
の構成および動作は以上の実施例で述べたものと同じで
ある。

【００３４】フィルタ４１、４２としては、リモコン装
置１とリモコン受信機２で送受信されるパルス列の周波
数成分を減衰するために設けられるもので、例えば、遮
断周波数１００Ｈｚのローパスフィルタ、或いはパルス
列の周波数（２２０Ｈｚ）を選択的に遮断するトラップ
フィルタ等が使用される。このようにフィルタ４１、４
２を配設することにより、リモコン装置１およびリモコ
ン受信機２の間で送受信されるパルス列が電気機器３
０、例えばパソコンといったノイズに弱い電気機器、お
よび外部に与える影響を排除することが可能である。

【００３５】以下、第五の実施例について説明する。第
五の実施例は、リモコン受信機２に図１に示すタイマー
２５をさらに配設し、電気機器３０の電源の制御を遅延
させて行うものである。タイマー２５は、制御情報を含
むパルス列が制御回路２３に入力された時点で、制御回
路２３の制御によりカウントを始め、一定時間の後（カ
ウント終了時）、制御回路２３にカウント終了信号を送
出する回路である。

【００３６】第五の実施例においては、制御回路２３は
前記カウント終了信号がタイマー２５から入力された時
点で、前記パルス列により指定された制御をスイッチ２
４により電気機器３０について行う。ここで述べないリ
モコン受信機２の各部分およびリモコン装置１の構成お
よび動作は、以上の各実施例等で説明したものと同じで
ある。このように構成されたリモコン受信機２により、
電気機器、例えばテレビ受像機をリモコン装置１による
操作の一定時間の後につける、あるいは消すといった操
作が可能となる。

【００３７】タイマー２５および制御回路２３の動作は
ここで述べたものに限らず、例えば一度電源を投入した
電気機器の電源をカウント終了信号送出時に再び切断す
る等の動作を行うように構成してもよい。また、タイマ
ー２５を使用しない動作を行う場合と、使用する動作を
行う場合とでリモコン装置１とリモコン受信機２で送受
信する異なったパルス列を使用し、このパルス列に対応
した制御を行ってもよい。

【００３８】本発明の電気機器制御装置は以上述べた構
成のほか、種々の構成をとることができる。以上述べた
各実施例は例示である。

【００３９】

【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、空
間伝送によらずリモコン制御を行うことができ、しかも
制御用ケーブルの配線が不要であり、しかも一台のリモ
コン装置で多数の電気機器を制御することが可能な電気
機器制御装置を提供することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電気機器制御装置のリモコン装置の構
成を示す図である。

【図２】本発明の電気機器制御装置のリモコン受信機の
構成を示す図である。

【図３】第二の実施例におけるリモコン装置の外形図で
ある。

【図４】第二の実施例におけるリモコン装置およびリモ
コン受信機の接続を示す図である。

【図５】リモコン受信機を内蔵したテーブルタップの構
成を示す図である。

【図６】本発明の電気機器制御装置におけるフィルタの
配設位置を示す図である。

【符号の説明】

１・・・リモコン装置２・・・リモコン受信機３・・・コンセント４・・・テーブルタップ１０・・・入力装置１１・・・制御装置１２・・・ドライバ１３・・・コンデンサ１４・・・ライントランス２０・・・コンデンサ２１・・・ライントランス２２・・・レシーバ２３・・・制御回路２４・・・スイッチ２５・・・タイマー３０・・・電気機器４０・・・トランス４１、４２・・・フィルタ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電気機器に電源を供給する電源ケーブルに
接続され、電源周波数と異なる周期の電気機器の電源を
切断または接続する制御情報を含むパルス列を発生し、
前記電源ケーブルに送出するリモコン装置と、このパル
ス列を検出し、前記制御情報を識別するリモコン受信機
とを有し、前記リモコン受信機は、接続される制御情報の内容に基
づいて電源の切断または投入を前記リモコン受信機に接
続される電気機器について行う電気機器制御装置。
【請求項２】請求項１記載の電気機器制御装置におい
て、前記パルス列は前記リモコン受信機の識別符号をさらに
含み、前記リモコン受信機はこの識別符号をさらに識別し、自
己の識別番号と一致する識別番号を含むパルス列の制御
情報に基づいて電源の切断または接続を前記リモコン受
信機に接続される電気機器について行うことを特徴とす
る電気機器制御装置。
【請求項３】請求項１または請求項２記載の電気機器制
御装置において、前記リモコン受信機と電気機器の間、および／または、
電源ケーブルの導入部に前記パルス列の周波数用のトラ
ップ回路を設けたことを特徴とする電気機器制御装置。
【請求項４】請求項１または請求項２記載の電気機器制
御装置において、前記リモコン受信機はさらに所定の時間の計測を行うタ
イマー手段をさらに有し、前記タイマー手段から出力さ
れる信号と前記パルス列の制御情報に基づいて電源の切
断または接続を前記リモコン受信機に接続される電気機
器について行うことを特徴とする電気機器制御装置。
【請求項５】請求項１〜４のいずれかに記載の電気機器
制御装置において、前記リモコン受信機は、テーブルタップ中に内蔵されて
いることを特徴とする電気機器制御装置。