JPH06105295A - 直交変換符号化画像データの誤り修正方式 - Google Patents

直交変換符号化画像データの誤り修正方式

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JPH06105295A
JPH06105295A JP9667193A JP9667193A JPH06105295A JP H06105295 A JPH06105295 A JP H06105295A JP 9667193 A JP9667193 A JP 9667193A JP 9667193 A JP9667193 A JP 9667193A JP H06105295 A JPH06105295 A JP H06105295A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビット誤り部分が視覚的に目立つことなく修
正でき、また復号化、符号化を繰り返すことなくVTR
装置等でダビングができる。 【構成】 直交変換符号化された画像データの直流成分
に誤りがあるか否かを検出する。直流成分に誤りを検出
したときは直流成分を修正する。または、前後フィール
ドの同位置のブロックの直流成分に誤りがあるか否かを
判定し、前後フィールドの同位置のブロックの直流成分
が共に誤っているときは、誤りが検出されたブロックの
直流成分を含む全データを視覚的に目立ちにくい中間レ
ベル値で置換する。また、前後のフィールドの少なくと
も一方が誤っていないときは、誤っていないブロックの
直流成分で置換する。次に、交流成分に誤りがあるか否
かを検出し、誤りを検出したときは交流成分を修正す
る。ビット誤り部分が視覚的に目立つことなく修正で
き、また復号化、符号化を繰り返すことなくVTR装置
等でダビングができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直交変換符号化された画
像データの誤り修正方式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像信号を画面上のブロック毎
に直交変換符号化して伝送あるいは記録再生する場合、
伝送あるいは記録再生によって生じたビット誤りに対し
て補正処理を行っている。この場合、まず誤り訂正符号
によってビット誤りを検出し訂正した後、直交変換復号
化処理を行い、更に誤り訂正不能となった画像データに
対しては誤り修正処理を行っている。このような誤り修
正は、画像データが時間方向及び空間方向に相関が高い
ことを利用して、視覚的に画質劣化が目立たない様にし
ている。なお、このとき直交変換復号化によってビット
誤りは伝搬し、ブロック内の全ての画素が影響を受けて
いるので、誤り修正はブロック単位で行われる。
【0003】従来の誤り修正方式としては、誤り訂正不
能とされたビット誤りが発生したとき、ビット誤りが発
生したブロック内の画像データを、1フィールド前の同
位置のブロックの画像データで置き換えている。あるい
は、ビット誤りが発生したブロックに空間的に隣接する
ブロックの画像データから線形補間により修正値を求め
て置き換えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の誤り修
正方式の前者では、訂正不能なビット誤りが含まれるブ
ロックの画像データを、1フィールド前の画像データで
置き換えるため、動画像等の場合には、画像の動きが不
自然になったり、ブロック歪が生じたりするという問題
点がある。
【0005】また後者の方法では、訂正不能なビット誤
りが発生したブロックに空間的に隣接するブロックの画
像データから線形補間により修正値を求めて置き換えて
いる。しかし、一般的に直交変換は8画素×8ライン程
度のブロックサイズで処理されるため、空間的に隣接す
るブロックでは画素間距離が大きく相関性に欠けるとこ
ろがあり、誤り修正として不十分であるという問題点が
ある。ところで、例えばVTR装置において画像劣化が
目立たない様にダビングを行うためには、各映像機器に
おいて誤り訂正及び誤り修正を行う必要がある。しか
し、従来の方式では直交変換符号化された画像データを
復号した後、誤り修正を行うので、修正した画像データ
をVTR装置に記録するためには、再度符号化処理を行
わなければならず、符号化及び復号化処理の繰り返しに
よって画像の劣化が蓄積してしまう。また、符号化及び
復号化による遅延量も大きくなるという問題点を有して
いる。
【0006】本発明の目的は、ビット誤りが視覚的に目
立つことなく、またダビング等において修正した画像デ
ータを記録する際に、符号化処理を必要としない直交変
換符号化画像データの誤り修正方式を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明の直交変換画
像データの誤り修正方式は、画面上のブロック毎に直交
変換符号化された画像データに対して誤り修正を行う直
交変換符号化画像データの誤り修正方式において、前記
画像データの直流成分に誤りがあるか否かを検出する手
段と、前記直流成分に誤りを検出したときに誤りを含む
直流成分を修正する手段と、前記画像データの交流成分
に誤りがあるか否かを検出する手段と、前記交流成分に
誤りを検出したときに誤りを含む交流成分を修正する手
段とを備えている。
【0008】第2の発明の直交変換画像データの誤り修
正方式は、画面上のブロック毎に直交変換符号化された
画像データに対して誤り修正を行う直交変換符号化画像
データの誤り修正方式において、前記画像データに対し
てブロック内の直流成分近傍からジグザグスキャンを行
ってジグザグスキャン画像データを送出する手段と、前
記ジグザグスキャン画像データの直流成分に誤りがある
か否かを検出する手段と、前記直流成分に誤りを検出し
たときに誤りを含む直流成分を修正する手段と、前記ジ
グザグスキャン画像データの交流成分に誤りがあるか否
かを検出する手段と、前記交流成分に誤りを検出したと
きに誤りを含む交流成分を修正する手段とを備えてい
る。
【0009】また、前記第1及び第2の発明の直流成分
を修正する手段は、誤りを含む直流成分を時間的前画面
の同位置のブロックの直流成分で置換してもよいし、あ
るいは、誤りを含む直流成分を、空間的に隣接するブロ
ックの直流成分で補間した値に置換してもよいし、ある
いは、時間的前後の画面の同位置のブロックの直流成分
にも誤りがあるか否かを検出し、前記時間的前後の画面
の同位置のブロックの直流成分が両方とも誤っている場
合には誤りを含むブロックの全データを視覚的目立ちに
くい中間レベル値で置換し、前記時間的前後の画面の同
位置のブロックの少なくとも一方の直流成分が誤ってい
ない場合には誤りを含む直流成分を誤っていない直流成
分で置換してもよい。
【0010】また、前記第1の発明の交流成分を修正す
る手段は、誤りを含む交流成分を「0」で置換してもよ
いし、あるいは、誤りを含む交流成分を、時間的前画面
の同位置の交流成分で置換してもよい。
【0011】また、前記第2の発明の交流成分を修正す
る手段は、誤りを含む交流成分以降の全ての高域成分を
「0」で置換してもよいし、あるいは、誤りを含む交流
成分以降の全ての高域成分を、時間的前画面の同位置の
交流成分で置換してもよい。
【0012】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0013】図1は、本発明の直交変換画像データの誤
り修正方式を用いた、画像伝送システムのブロック図で
ある。画像信号101は直交変換符号化回路11におい
て符号化され、直交変換符号化画像データ102とな
る。そして、誤り訂正符号付加回路12において誤り訂
正符号が付加される。この誤り訂正符号は、伝送路にお
いて生じたビット誤りを訂正するためにあらかじめ付加
しておくもので、リードソロモン符号等が用いられる。
誤り訂正符号を付加された画像データ103は変調回路
13で変調されたデータ104として、伝送路10へと
出力される。
【0014】ここで、伝送路10には有線、無線などに
よる通信系や、磁気媒体、光磁気媒体などによる記録再
生系などがある。この伝送路10においては、いろいろ
な原因によりノイズを受け、多少なりとも信号は劣化す
るのが一般的である。さて、伝送路10から出力される
受信信号や再生信号105は復調回路14により復調さ
れる。復調データ106は、前述の伝送路10での信号
劣化により、ビット誤りを含んでいるので、誤り訂正回
路15にてビット誤りの訂正を行う。しかし、誤り訂正
符号にも限界があり、ビット誤りによっては誤っている
ことの検出は可能であったが訂正は不可能とされて訂正
されないまま出力されてしまうデータもある。つまり誤
り訂正回路15から出力されたデータ107には、まだ
ビット誤りしたままで訂正されていないデータを含んで
おり、これをそのまま直交変換復号化回路17で復号し
て出力すると、大きな画質劣化となるので、それを防ぐ
ために誤り修正回路16でビット誤りが視覚的に目立た
なくなるような処理を行っている。誤り訂正符号には、
前述のように誤り検出を行う機能も持っているので、誤
りを示すエラーフラグ信号110が誤り訂正回路出力デ
ータ107と共に誤り修正回路へと入力される。誤り修
正回路16では、後述の信号処理により誤り修正を行
い、誤り修正されたデータ108は直交変換復号化回路
17へと入力される。そして直交変換復号化された画像
信号109が受信画像、または再生画像として出力され
る。
【0015】図2は、本発明のうち第1の発明の実施例
を示すブロック図である。誤り訂正回路15では、前述
のように誤り訂正不可能とされたデータに対しては誤り
検出を行い、出力データ107とともにエラーフラグ信
号110を出力する。誤り訂正回路15から出力された
データ107及びエラーフラグ信号110は直流成分誤
り修正回路19、交流成分誤り修正回路20に入力され
る。直交変換符号化画像データは、図4に示すようにブ
ロックの左上に位置するデータが直流成分F(0,0)
を表し、それ以外のデータは交流成分を表している。
【0016】したがって、直流成分誤り修正回路19で
はブロックの左上に位置する直流成分データのための修
正処理を行い、交流成分誤り修正回路20ではブロック
の左上以外のデータのための修正処理を行っている。そ
れぞれの修正処理の具体例については後述するが、どち
らもエラーフラグ信号110にしたがって、誤りである
とされたデータはあらかじめ定められた方法により求め
た修正値にて置換し、誤りでないとされたデータは入力
値をそのまま出力する、という処理を行っている。直流
成分誤り修正回路19、交流成分誤り修正回路20の出
力データ111、112はそれぞれ選択回路21に入力
される。選択回路21では、図4に示すようなデータの
ブロック内における位置によって直流成分誤り修正回路
19の出力データ111か、交流成分誤り修正回路20
の出力データ112かのいずれかを選択する。すなわち
データがブロック内の左上に位置するF(0,0)のと
きはデータ111を、それ以外のときはデータ112を
選択して、誤り修正データ108として出力する。
【0017】さて、直流成分を修正するための直流成分
誤り修正回路の構成として3種類ある。第1の構成を図
6に、第2の構成を図7に、そして第3の構成を図9に
示す。
【0018】まず、図6に示す第1の直流成分誤り修正
回路の構成は、誤った直流成分を時間的に1フィールド
前の画面の同位置のブロックの直流成分で置換する方法
である。誤り修正前のデータ107はフィールドメモリ
27及び選択回路28に入力される。フィールドメモリ
27では、データを1フィールド遅延させて遅延データ
117を出力し、遅延データ117は選択回路28に入
力される。この遅延データ117は、誤り修正前のデー
タ107に対して1フィールド遅延しているため、丁度
時間的に1フィールド前の同位置のデータを表してい
る。選択回路28では、エラーフラグ信号110にした
がって、誤りとされたデータは遅延データ117を選択
し、誤りでないとされたデータは誤り修正前のデータ1
07を選択する。つまり、誤り部分のみ時間的に1フィ
ールド前のデータに置換されたデータ118が選択回路
28より出力される。
【0019】次に、図7に示す第2の直流成分誤り修正
回路の構成は、誤った直流成分を空間的に隣接するブロ
ックの直流成分で補間した値に置換する方法である。誤
り修正前のデータ107は、ブロックライン−1ブロッ
クメモリ29に入力され、その出力遅延データ119は
ブロックメモリ30に入力され、その出力遅延データ1
20はブロックメモリ31に入力され、その出力遅延デ
ータ121はブロックライン−1ブロックメモリ32に
入力される。各メモリはデータの遅延を行っている。デ
ータ107、119、121、122はそれぞれ加算回
路33に入力されて和が計算され、和を表すデータ12
3は演算回路34にて4で除算されて、加算回路33に
入力された4種類のデータの平均値が計算される。その
平均値を表すデータ124及び、データ120は選択回
路35に入力される。
【0020】選択回路35では、エラーフラグ信号11
0を遅延回路36で遅延された信号にしたがって、誤り
の場合はデータ124を、誤りでない場合はデータ12
0を選択して出力する。なお、遅延回路36は選択回路
35に入力される2種類のデータ124及び120との
タイミングを合わせる処理を行っている。
【0021】ここでメモリ遅延量と空間的サンプルの位
置との関係、及び誤り修正での処理について図8を用い
て説明する。いま、直交変換ブロックの大きさがmサン
プル×nラインとすると、1ブロックラインはnライン
であるとする。すると、ブロックライン−1ブロックメ
モリの遅延量は、nラインからm×nサンプルを減じた
値となり、ブロックメモリの遅延量はm×nサンプルと
いう値となる。したがって、図7でのデータ107、1
19、120、121、122は、図8上では例えばそ
れぞれサンプル208、206、205、204、20
2という位置関係になる。各サンプルはそれぞれブロッ
クの左上に位置しており、直流成分を表しているとする
と、直流サンプル205にとって、他の4つの直流サン
プル202、204、206、208は空間的に隣接す
るブロックの直流成分にあたる。
【0022】隣接ブロックの直流成分202、204、
206、208の平均値は、空間的相関の面からもサン
プル205と似た値となる可能性が高い。よって、図7
での選択回路35は、図8上のサンプル205が誤った
ときは隣接ブロックの直流成分の平均値で置換する、と
いう処理を行っている。なお、図7の構成では、隣接す
る4つのブロックの直流成分の平均値を計算して、デー
タが誤りであるときは、その平均値で置換するという方
法について説明したが、水平方向に隣接する2つのブロ
ックの直流成分平均値、垂直方向に隣接する2つのブロ
ックの直流成分平均値、周囲に隣接する8つのブロック
の直流成分平均値、あるいはそれらを適応的に切り換え
る方法など、いずれの補間方法を用いた場合でも使用で
きる。
【0023】次に、図9に示す第3の直流成分誤り修正
回路の構成は、時間的前後の画面の同位置のブロックの
直流成分にも誤りがあるかどうかを検出し、その時間的
前後の画面の同位置のブロックの直流成分が両方とも誤
っている場合には誤りを含むブロックの全データを視覚
的目立ちにくい中間レベル値で置換し、時間的前後の画
面の同位置のブロックの少なくとも一方の直流成分が誤
っていない場合には誤りを含む直流成分を誤っていない
直流成分で置換する方法である。誤り修正前のデータ1
07はフィールドメモリ37に入力され、その遅延デー
タ127はフィールドメモリ38に入力される。そし
て、データ107、127、128は選択回路39に入
力される。また、選択回路39には中間値を表す固定デ
ータ129も入力される。
【0024】一方エラーフラグ信号110もまた、フィ
ールドメモリ40を経て遅延エラーフラグ信号131と
なり、さらにフィールドメモリ41を経て遅延エラーフ
ラグ信号132となる。エラーフラグ信号110、13
1、132はそれぞれゲート回路42に入力される。こ
こで、遅延されたエラーフラグ信号131から見ると、
エラーフラグ信号132は時間的に前のフィールドのエ
ラー状態を表し、またエラーフラグ信号110は時間的
に後のフィールドのエラー状態を表している。
【0025】よって、ゲート回路42では、エラーフラ
グ信号131から見て時間的に前後のフィールドの状態
から選択回路39用の選択制御信号133を作る。つま
り、エラーフラグ信号131が表す現フィールドのエラ
ー状態から誤りでないとされた場合には、現フィールド
のデータ127を選択する。また現フィールドのエラー
状態から誤りであるとされた場合には、前後フィールド
のエラー状態を見て、もし前フィールドの同位置が誤り
で後フィールドの同位置が誤りでないという場合は、後
フィールドのデータ107を選択し、もし後フィールド
の同位置が誤りで前フィールドの同位置が誤りでないと
いう場合には、前フィールドのデータ128を選択し、
もし前後フィールドとも同位置が誤りという場合には固
定値データ129が選択される。固定値データ129
は、直交変換復号化の後に、ブロック内が視覚的に目立
ちにくいグレーレベルのデータであり、また固定値デー
タ129が選択される場合には、そのブロックの全ての
データがグレーレベルのデータとなるように置換され
る。選択回路39で選択処理されたデータは、誤り修正
データ130として出力される。
【0026】さて次に、図2に示す第1の発明の誤り修
正方式のブロック図の中で、交流成分を修正するための
交流成分誤り修正回路の構成として2種類ある。第1の
構成を図10に、第2の構成を図11に示す。
【0027】まず図10に示す第1の交流成分誤り修正
回路の構成は、誤った交流成分の値を「0」に置換す
る。誤り修正前のデータ107は、選択回路44に入力
される。一方、「0」を表すデータ135も選択回路4
4に入力されており、エラーフラグ信号110にしたが
って誤った部分は「0」データ135が選択され、誤り
でない部分はデータ107が選択されて、修正データ1
36として出力される。
【0028】次に図11に示す第2の交流成分誤り修正
回路の構成は、誤った交流成分を時間的に1フィールド
前の画面の同位置のデータで置換する方法である。誤り
修正前のデータ107はフィールドメモリ45及び選択
回路46に入力される。フィールドメモリ45では、デ
ータを1フィールド遅延させて遅延データ137を出力
し、遅延データ137は選択回路46に入力される。選
択回路46では、エラーフラグ信号110にしたがっ
て、誤りとされたときは遅延データ137を選択し、誤
りでないとされたときは誤り修正前のデータ107を選
択する。つまり、誤り部分のみ時間的に1フィールド前
のデータに置換されたデータ138が選択回路46より
出力される。
【0029】図3は、本発明のうち第2の発明の実施例
を示すブロック図である。誤り訂正回路15では、前述
のように誤り訂正不可能とされたデータに対しては誤り
検出を行い、出力データ107とともにエラーフラグ信
号110を出力する。まずデータ107はブロック内ス
キャン変換回路22において、スキャン順序の変換が施
される。通常のブロック内スキャン順序は、図4に示す
データ座標において、直流成分のF(0,0)→F
(1,0)→F(2,0)→…→F(0,1)→F
(1,1)→…、と左から右へ順次スキャンしている
が、ブロック内スキャン変換回路出力は図5に示すよう
に、F(0,0)→F(1,0)→F(0,1)→F
(0,2)→F(1,1)→F(2,0)→…の順にジ
グザグにスキャンを行う。このようなスキャン方法を、
ジグザグスキャンと呼んでいる。
【0030】ところで、画像信号のエネルギー分布は直
流成分及び低域交流成分を中心に高いので、ジグザグス
キャンされたデータは、エネルギー分布が大きい重要な
サンプルから順次スキャンしていることになる。ブロッ
ク内スキャン変換回路22から出力されたデータ113
は直流成分誤り修正回路23、交流成分誤り修正回路2
4に入力される。一方、エラーフラグ信号110もデー
タのスキャン順序に対応させておく必要があるので、ブ
ロック内スキャン変換回路43においてデータと同様に
スキャン変換処理が行われる。
【0031】スキャン変換されたエラーフラグ信号13
4は、データ113と同じように直流成分誤り修正回路
23、交流成分誤り修正回路24に入力される。直流成
分誤り修正回路23ではブロックの左上に位置するデー
タのための修正処理を行い、交流成分誤り修正回路24
ではブロックの左上以外のデータのための修正処理を行
っている。どちらもスキャン変換されたエラーフラグ信
号134にしたがって、誤りであるとされたデータはあ
らかじめ定められた方法により求めた修正値にて置換
し、誤りでないとされたデータは入力値をそのまま出力
する、という処理を行っている。
【0032】直流成分誤り修正回路23、交流成分誤り
修正回路24の出力データ114、115はそれぞれ選
択回路25に入力される。選択回路25では、ブロック
内におけるデータの位置によって直流成分誤り修正回路
23の出力データ114か、交流成分誤り修正回路24
の出力データ115のいずれかを選択する。すなわちデ
ータがブロック内の左上に位置するF(0,0)のとき
はデータ114を、それ以外のときはデータ115を選
択して、誤り修正データ116を出力する。そして、ブ
ロック内スキャン逆変換回路26でジグザグスキャンさ
れたデータをもとのスキャンに変換し、誤り修正データ
108として出力する。
【0033】さて、この第2の発明の誤り修正方式のう
ち、直流成分を修正するための直流成分誤り修正回路
は、第1の発明の実施例と同じであるので説明は省略す
る。
【0034】次に、第2の発明の誤り修正方式のブロッ
ク図の中で、交流成分を修正するための交流成分誤り修
正回路の構成として2種類ある。第1の構成を図12
に、第2の構成を図13に示す。
【0035】まず図12に示す第1の交流成分誤り修正
回路の構成は、誤った交流成分以降の交流成分の値を
「0」に置換する方法である。誤り修正前のデータ10
7は、選択回路47に入力される。一方、「0」を表す
データ139も選択回路44に入力されている。エラー
フラグ信号110は、ブロック内ホールド回路48に入
力され、ブロック内で交流成分に誤りがあった場合、以
降ブロック最後まで誤りを表す状態に変更される。そし
て、選択回路47では、ブロック内ホールド回路48か
ら出力されるエラーフラグ信号140にしたがって誤っ
た部分は「0」データ139が選択され、誤りでない部
分はデータ107が選択されて、修正データ141とし
て出力される。
【0036】次に図13に示す第2の交流成分誤り修正
回路の構成は、誤った交流成分以降の交流成分を時間的
に1フィールド前の画面の同位置のデータで置換する方
法である。誤り修正前のデータ107はフィールドメモ
リ49及び選択回路50に入力される。フィールドメモ
リ49では、データを1フィールド遅延させて遅延デー
タ142を出力し、遅延データ142は選択回路50に
入力される。エラーフラグ信号110は、ブロック内ホ
ールド回路51に入力され、ブロック内で交流成分に誤
りがあった場合、以降ブロック最後まで誤りを表す状態
に変更される。そして、選択回路50では、ブロック内
ホールド回路51から出力されるエラーフラグ信号14
3にしたがって、誤りとされたときは遅延データ143
を選択し、誤りでないとされたときは誤り修正前のデー
タ107を選択する。つまり、誤り部分のみ時間的に1
フィールド前のデータに置換されたデータ138が選択
回路46より出力される。
【0037】以上の構成により、本発明の誤り修正方式
の機能を表現できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれ
ば、直交変換符号化された画像データに対し、直流成分
及び交流成分の誤りを検出し、直流成分に誤りを検出し
たときは相関性の高い前画面の直流成分で置換し、ある
いは空間的に隣接するブロックの直流成分で補間修正
し、あるいは前後の画面の同位置のブロックの直流成分
の誤り状況をチェックして、両方とも誤っている場合に
は視覚的に目立ちにくい中間レベルで置換し、どちらか
片方が誤っていないときはその誤っていない直流成分で
置換し、また交流成分に誤りを検出したときはブロック
内において誤りを含む成分のみを、「0」あるいは相関
性の高い前画面の同位置のブロックの交流成分で置換す
ることにより、ビット誤り部分が視覚的に目立つことな
く修正できる。また、VTR装置等でのダビングに際
し、画像データの復号化、符号化を繰り返す必要がない
ので、画質の劣化を防止でき、処理遅延量も少なくする
ことができるという効果がある。
【0039】また、第2の発明によれば、直交変換符号
化された画像データに対し、ブロック内の直流成分近傍
からジグザグスキャンを行った後、直流成分及び交流成
分の誤りを検出し、交流成分に誤りを検出したときは誤
りを含む成分以降の高域交流成分を全て「0」に置換
し、あるいは誤りを含む成分以降の高域交流成分を前画
面の同位置のブロックの交流成分で置換することによ
り、第1の発明と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直交変換画像データ誤り修正方式を適
用した画像伝送システムのブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】直交変換されたサンプルのブロック内配置を示
す図である。
【図5】ブロック内スキャン変換(ジグザグスキャン)
を示す図である。
【図6】直流成分誤り修正回路の第1の実施例を示すブ
ロック図である。
【図7】直流成分誤り修正回路の第2の実施例を示すブ
ロック図である。
【図8】隣接ブロックの直流成分の位置関係を示す図で
ある。
【図9】直流成分誤り修正回路の第3の実施例を示すブ
ロック図である。
【図10】本発明の第1の実施例における、交流成分誤
り修正回路の第1の実施例を示すブロック図である。
【図11】本発明の第1の実施例における、交流成分誤
り修正回路の第2の実施例を示すブロック図である。
【図12】本発明の第2の実施例における、交流成分誤
り修正回路の第1の実施例を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施例における、交流成分誤
り修正回路の第2の実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 伝送路 11 直交変換符号化回路 12 誤り訂正符号付加回路 13 変調回路 14 復調回路 15 誤り訂正回路 16 誤り修正回路 17 直交変換復号化回路 19,23 直流成分誤り修正回路 20,24 交流成分誤り修正回路 22,43 ブロック内スキャン変換回路 26 ブロック内スキャン逆変換回路 21,25,28,35,39,44,46,47,5
0 選択回路 27,37,38,40,41,45,49 フィール
ドメモリ 29,32 ブロックライン−1ブロックメモリ 30,31 ブロックメモリ 33 加算回路 34 除算回路 36 遅延回路 42 ゲート回路 48,51 ブロック内ホールド回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面上のブロック毎に直交変換符号化さ
    れた画像データに対して誤り修正を行う直交変換符号化
    画像データの誤り修正方式において、前記画像データの
    直流成分に誤りがあるか否かを検出する手段と、前記直
    流成分に誤りを検出したときに誤りを含む直流成分を修
    正する手段と、前記画像データの交流成分に誤りがある
    か否かを検出する手段と、前記交流成分に誤りを検出し
    たときに誤りを含む交流成分を修正する手段とを備える
    ことを特徴とする直交変換符号化画像データの誤り修正
    方式。
  2. 【請求項2】 画面上のブロック毎に直交変換符号化さ
    れた画像データに対して誤り修正を行う直交変換符号化
    画像データの誤り修正方式において、前記画像データに
    対してブロック内の直流成分近傍からジグザグスキャン
    を行ってジグザグスキャン画像データを送出する手段
    と、前記ジグザグスキャン画像データの直流成分に誤り
    があるか否かを検出する手段と、前記直流成分に誤りを
    検出したときに誤りを含む直流成分を修正する手段と、
    前記ジグザグスキャン画像データの交流成分に誤りがあ
    るか否かを検出する手段と、前記交流成分に誤りを検出
    したときに誤りを含む交流成分を修正する手段とを備え
    ることを特徴とする直交変換符号化画像データの誤り修
    正方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の直交変換符号化
    画像データの誤り修正方式において、前記直流成分を修
    正する手段は、誤りを含む直流成分を、時間的前画面の
    同位置のブロックの直流成分で置換することを特徴とす
    る直交変換符号化画像データの誤り修正方式。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の直交変換符号化
    画像データの誤り修正方式において、前記直流成分を修
    正する手段は、誤りを含む直流成分を、空間的に隣接す
    るブロックの直流成分で補間した値に置換することを特
    徴とする直交変換符号化画像データの誤り修正方式。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の直交変換符号化
    画像データの誤り修正方式において、前記直流成分を修
    正する手段は、時間的前後の画面の同位置のブロックの
    直流成分にも誤りがあるか否かを検出し、前記時間的前
    後の画面の同位置のブロックの直流成分が両方とも誤っ
    ている場合には誤りを含むブロックの全データを視覚的
    目立ちにくい中間レベル値で置換し、前記時間的前後の
    画面の同位置のブロックの少なくとも一方の直流成分が
    誤っていない場合には誤りを含む直流成分を誤っていな
    い直流成分で置換することを特徴とする直交変換符号化
    画像データの誤り修正方式。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の直交変換符号化画像デー
    タの誤り修正方式において、前記交流成分を修正する手
    段は、誤りを含む交流成分を「0」で置換することを特
    徴とする直交変換符号化画像データの誤り修正方式。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の直交変換符号化画像デー
    タの誤り修正方式において、前記交流成分を修正する手
    段は、誤りを含む交流成分を、時間的前画面の同位置の
    交流成分で置換することを特徴とする直交変換符号化画
    像データの誤り修正方式。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の直交変換符号化画像デー
    タの誤り修正方式において、前記交流成分を修正する手
    段は、誤りを含む交流成分以降の全ての高域成分を
    「0」で置換することを特徴とする直交変換符号化画像
    データの誤り修正方式。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の直交変換符号化画像デー
    タの誤り修正方式において、前記交流成分を修正する手
    段は、誤りを含む交流成分以降の全ての高域成分を、時
    間的前画面の同位置の交流成分で置換することを特徴と
    する直交変換符号化画像データの誤り修正方式。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6433993A (en) * 1987-07-30 1989-02-03 Toshiba Corp Printed circuit board
JPH03124182A (ja) * 1989-10-09 1991-05-27 Fujitsu Ltd セル廃棄補償画像復号化方式
JPH03139083A (ja) * 1989-10-24 1991-06-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 動画像符号化装置

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