JP2001186521A - 画像復号化装置及び方法 - Google Patents

画像復号化装置及び方法

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JP2001186521A
JP2001186521A JP36562399A JP36562399A JP2001186521A JP 2001186521 A JP2001186521 A JP 2001186521A JP 36562399 A JP36562399 A JP 36562399A JP 36562399 A JP36562399 A JP 36562399A JP 2001186521 A JP2001186521 A JP 2001186521A
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Takahiro Kimoto
崇博 木本
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NEC Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/85Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using pre-processing or post-processing specially adapted for video compression
    • H04N19/89Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using pre-processing or post-processing specially adapted for video compression involving methods or arrangements for detection of transmission errors at the decoder
    • HELECTRICITY
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    • H04N19/85Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using pre-processing or post-processing specially adapted for video compression
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    • H04N19/895Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using pre-processing or post-processing specially adapted for video compression involving methods or arrangements for detection of transmission errors at the decoder in combination with error concealment

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回線品質の低い通信路で伝送された画像信号
に対し、誤りの発生した箇所を効率的に検出し、画像信
号が劣化するのを抑制する画像復号化装置を提供する。 【解決手段】 複数のブロックデータと誤り検出符号と
からなる入力信号に対して誤り検出部101により誤り
検出を行った後に、パケット分割部102により個々の
ブロックに分割して、画像復号部103にて画像の復号
を行う。また、第1不正ブロック判定部104が、誤り
検出を行った結果誤りの含まれている可能性のあるブロ
ックに対してのみ、それが不正に復号されたブロックか
否かの判定を行い、第1不正ブロック隠蔽部105が、
その判定結果に従って不正ブロックの画素値の修正を行
う。従って、第1不正ブロック判定部104が処理量を
大きく要することなく不正ブロックを特定することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像復号化装置及
び方法に関し、特に回線品質の低い通信路において伝送
された画像データの劣化を抑制する画像復号化装置及び
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮符号化した画像信号を回線品質の低
い伝送路環境で通信する場合、伝送時に混入する誤りに
より復号後の画像信号が著しく劣化してしまう。
【0003】これを抑制するためには、画像信号のうち
誤りの発生した箇所を特定する検出処理、及び誤りの発
生した箇所の画素値を修正し、誤りを隠蔽する隠蔽処理
が必要となる。
【0004】このうち、検出処理の技術として、復号時
の状態や復号後の画像から誤りを検出する第1の方法
と、伝送時に予め誤り検出用の符号を挿入しておき、画
像復号化装置側でその符号を用いた誤り検出を行う第2
の方法とがある。
【0005】図6を参照しながら、上述した第1の方法
を用いて画像の復号を行う画像復号化装置の構成、及び
動作を説明する。
【0006】図6に示されるように、この画像復号化装
置は、入力信号2000を入力するパケット分割部20
1と、パケット分割部201の出力する信号2001を
入力し、復号後の画像信号2011を出力する画像復号
部202と、画像復号部202の後述するフレームメモ
リ206から画像信号2007を読み出し、処理後の信
号2008を第1不正ブロック判定部204に出力する
不正ブロック判定部203と、不正ブロック判定部20
3の出力する信号2008と、画像復号部202のフレ
ームメモリ206から読み出した画像信号2009とを
入力し、処理後の画像信号2010をフレームメモリ2
06に出力する第1不正ブロック隠蔽部204とから構
成される。
【0007】また、画像復号部202は、パケット分割
部201の出力する信号2001と、フレームメモリ2
06から読み出した画像信号2003とを入力するブロ
ックデータ復号部205と、ブロックデータ復号部20
5の出力する画像信号2002と、第1不正ブロック隠
蔽部204の出力する画像信号2010と、第2不正ブ
ロック隠蔽部207の出力する画像信号2006とを格
納するフレームメモリ206と、ブロックデータ復号部
205の出力する信号2004と、フレームメモリ20
6から読み出した画像信号2005とを入力し、処理後
の画像信号2006をフレームメモリ206に出力する
第2不正ブロック隠蔽部207とから構成される。
【0008】入力信号2000は、画像信号の符号化単
位である画素ブロックを符号化したブロックデータを複
数個まとめたパケットの形で到着する。
【0009】パケット分割部201は、そのパケットを
個々のブロックデータに分割する。ブロックデータ復号
部205は、パケット分割部201から出力されるブロ
ックデータ2001を入力して復号し、復号結果をフレ
ームメモリ206に格納する。
【0010】誤りにより復号不能であったりパケットが
未到着でデータの存在しないブロックについては、第2
不正ブロック隠蔽部207がフレームメモリ206に格
納された前時刻のフレームから適当な位置にあるブロッ
クを複写してそれを修正値とする。
【0011】不正ブロック判定部203は、フレームメ
モリ206に格納された復号後の画像について、それが
誤って復号された不正ブロックであるか否かを判定し、
その判定結果2008を第1不正ブロック隠蔽部204
に出力する。
【0012】第1不正ブロック隠蔽部204は、該当す
るブロックについて、その周囲のブロックもしくは前時
刻のフレームの位置にあるブロックから修正値を算出す
る。
【0013】このようにして、ブロックデータ復号部2
05により復号され、第1不正ブロック隠蔽部204、
及び第2不正ブロック隠蔽部207により隠蔽処理を施
された復号画像2011が、画像復号部202より出力
される。
【0014】次に、図7を参照しながら上述した第2の
方法を用いて画像の復号を行う画像復号化装置の構成及
び動作について説明する。
【0015】図7に示されるように、この画像復号化装
置は、入力信号3000を入力する誤り検出部301
と、誤り検出部301から出力される信号3001、及
び3002を入力するパケット分割部302と、パケッ
ト分割部302から出力される信号3003を入力し、
復号後の画像信号3009を出力する画像復号部303
と、パケット分割部302の出力する信号3004、及
び画像復号部303のフレームメモリ306から読み出
した画像信号3007を入力し、処理後の画像信号30
08をフレームメモリ306に出力する不正ブロック隠
蔽部304とを有して構成される。
【0016】また、画像復号部303は、パケット分割
部302の出力する信号3003、及び後述するフレー
ムメモリ306から読み出した画像信号3006を入力
するブロックデータ復号部305と、ブロックデータ復
号部305の出力する復号画像信号3005と、不正ブ
ロック隠蔽部304の出力する画像信号3008とを入
力するフレームメモリ306とを有して構成される。
【0017】入力信号3000には、CRCなどの誤り
検出符号が追加されている。誤り検出部301は、この
誤り検出符号を用いて各パケットに誤りが混入していな
いかを判定し、その判定結果を表す信号3002と、入
力信号から誤り検出符号を除いたパケット3001をパ
ケット分割部302に出力する。
【0018】パケット分割部302は、パケットをブロ
ックに分割し、誤りの混入しているパケットについて
は、対応するブロックのアドレス3004を不正ブロッ
ク隠蔽部304に出力する。
【0019】画像復号部303のブロックデータ復号部
305は、正常であるブロックデータについて復号を行
い、復号画像をフレームメモリ306に格納する。
【0020】不正ブロック隠蔽部304は、パケット分
割部302からの不正ブロックのアドレス信号3004
を参照して、誤りの混入している可能性のあるブロック
について、周囲のブロックもしくは前時刻のフレームの
適当な位置にあるブロックから修正値を算出する。
【0021】このようにして、ブロックデータ復号部3
05により復号され、不正ブロック隠蔽部304により
隠蔽処理を施された復号画像3009が、画像復号部3
03により出力される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1の方法を用いて画像の復号を行う画像復号化装置
は、不正ブロック判定部2007が復号後の全てのブロ
ックについて判定処理を行う。そのため正常に復号でき
ているはずのブロックに対して誤検出を行う可能性があ
り、また、処理量も膨大になるという問題がある。
【0023】一方、上述した第2の方法を用いて画像の
復号を行う画像復号化装置では、パケット長を長くとる
と実際には誤りが混入していないブロックについても隠
蔽処理を行ってしまう。その一方、パケット長を短くと
ると、誤り検出符号に要する符号量が増大し、符号化効
率が低下するという問題がある。
【0024】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、圧縮符号化した画像信号を回線品質の低い伝送路
環境で通信した際に、誤りの発生した箇所を効率的に検
出し、画像信号が劣化するのを防止する画像復号化装置
及び方法を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、複数の画素からなるブロッ
クを単位として符号化された画像信号を復号する画像復
号化装置であって、複数のブロックデータからなる入力
信号に対して、誤りが発生しているか否かを検出して、
誤りの発生している領域を示す誤り検出手段と、誤り検
出手段による誤り検出後の画像信号を、個々のブロック
のデータに分割すると共に、誤り検出手段によって得ら
れた誤りの発生している領域に対応するブロックのアド
レスを送出するパケット分割手段と、ブロックデータを
順次復号し、復号画像を生成する画像復号手段と、画像
復号手段によって得られた復号画像のうち、パケット分
割手段の出力するアドレスに該当するブロックについ
て、隣接するブロックの画素値から該当するブロックが
不正に復号されたか否かを判定する第1の不正ブロック
判定手段と、第1の不正ブロック判定手段により不正に
復号されたブロックであると判定されたブロックに対し
て、誤りを隠蔽するような画素値の修正を施す第1の不
正ブロック隠蔽手段と、を有することを特徴とする。
【0026】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、画像復号手段は、前時刻における復号画像
と、現時刻における復号済ブロックとを格納する第1の
記憶手段と、第1の記憶手段の格納する前時刻における
復号画像を参照して、符号化されたブロックデータを復
号し、ブロックデータに誤りが混入していたため復号不
能だった場合には、対応するブロックのアドレスを送出
するブロックデータ復号手段と、復号画像のうちアドレ
スの指定するブロックに対して、誤りを隠蔽するような
画素値の修正を施す第2の不正ブロック隠蔽手段と、を
有することを特徴とする。
【0027】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、画像復号手段は、前時刻における復号画像
と、現時刻における復号済ブロックとを格納する第1の
記憶手段と、第1の記憶手段に記憶された前時刻におけ
る復号画像を参照して、符号化されたブロックデータを
復号し、ブロックデータに誤りが混入していたため復号
不能だった場合には、対応するブロックのアドレスを送
出するブロックデータ復号手段と、第1の記憶手段に格
納された復号画像のうちアドレスに指定する該当ブロッ
クについて、誤りを隠蔽するような画素値の修正を施す
第2の不正ブロック隠蔽手段と、復号画像のうちアドレ
スの指定する該当ブロックに対して、隠蔽後の該当ブロ
ックの画素値が適当であるか否かを、隣接するブロック
の画素値から判定する第2の不正ブロック判定手段と、
第1の記憶手段に格納された復号画像のうち、第2の不
正ブロック判定手段により適当でないと判定された該当
ブロックに対して、誤りを隠蔽するような画素値の修正
を施す第3の不正ブロック隠蔽手段と、を有することを
特徴とする。
【0028】請求項4記載の発明は、複数の画素からな
るブロックを単位として符号化された画像信号を復号す
る画像復号化装置であって、複数のブロックデータから
なる入力信号に対して、誤りが発生しているか否かを検
出して、誤りの発生している領域を示す誤り検出手段
と、誤り検出手段による誤り検出後の画像信号を、個々
のブロックのデータに分割すると共に、誤り検出手段に
よって得られた誤りの発生している領域に対応するブロ
ックのアドレスを送出するパケット分割手段と、ブロッ
クデータを順次復号し、復号画像を生成する画像復号手
段と、を有し、画像復号手段は、前時刻における復号画
像と、現時刻における復号済ブロックとを格納する第1
の記憶手段と、第1の記憶手段に格納された前時刻にお
ける復号画像を参照して、符号化されたブロックデータ
を復号し、ブロックデータに誤りが混入していたため復
号不能であった場合には、対応するブロックのアドレス
を送出するブロックデータ復号手段と、第1の記憶手段
に格納された復号画像のうちアドレスの指定する該当ブ
ロックについて、誤りを隠蔽するような画素値の修正を
施す第2の不正ブロック隠蔽手段と、復号画像のうちア
ドレスの指定する該当ブロックに対して、隠蔽後の該当
ブロックの画素値が適当であるか否かを、隣接するブロ
ックの画素値から判定する第2の不正ブロック判定手段
と、第1の記憶手段に格納された復号画像のうち、第2
の不正ブロック判定手段が適当でないと判定した該当ブ
ロックに対して、誤りを隠蔽するような画素値の修正を
施す第3の不正ブロック隠蔽手段と、を有することを特
徴とする。
【0029】請求項5記載の発明は、請求項1から3の
何れか一項に記載の発明において、第1の不正ブロック
隠蔽手段は、不正ブロックと判定された該当ブロックに
対し、該当ブロックの近傍に位置するブロックの画素値
からの補間処理によって該当ブロックの画素値を修正す
るフレーム内隠蔽処理か、不正ブロックと判定された該
当ブロックに対し、第1の記憶手段に格納されている前
時刻の復号画像において該当ブロックと同じ位置にある
ブロックあるいはその近傍ブロックの画素値を複写する
ことで、該当するブロックの画素値を修正するフレーム
間隠蔽処理の何れかを用いて画素値の修正を行うことを
特徴とする。
【0030】請求項6記載の発明は、請求項2記載の発
明において、第2の不正ブロック隠蔽手段は、不正ブロ
ックと判定された該当ブロックに対し、該当ブロックの
近傍に位置するブロックの画素値からの補間処理によっ
て該当ブロックの画素値を修正するフレーム内隠蔽処理
か、不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、第
1の記憶手段に格納されている前時刻の復号画像におい
て該当ブロックと同じ位置にあるブロックあるいはその
近傍ブロックの画素値を複写することで、該当するブロ
ックの画素値を修正するフレーム間隠蔽処理の何れかを
用いて画素値の修正を行うことを特徴とする。
【0031】請求項7記載の発明は、請求項3または4
記載の発明において、第2の不正ブロック隠蔽手段は、
不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、該当ブ
ロックの近傍に位置するブロックの画素値から補間処理
によって該当ブロックの画素値を修正するフレーム間隠
蔽処理を用いて画素値の修正を行い、第3の不正ブロッ
ク隠蔽手段は、不正ブロックと判定された該当ブロック
に対し、第1の記憶手段に格納されている前時刻の復号
画像において該当ブロックと同じ位置にあるブロックあ
るいはその近傍ブロックの画素値を複写することで、該
当ブロックの画素値を修正するフレーム間隠蔽処理を用
いて画素値の修正を行うことを特徴とする。
【0032】請求項8記載の発明は、請求項1、2、
3、5、6の何れか一項に記載の発明において、第1の
不正ブロック判定手段は、パケット分割手段の算出した
ブロックアドレスに基づいて、復号画像内の対応するブ
ロックおよびその近傍ブロックの画素値を参照し、その
変動の不連続性の指標となる判定値を算出する判定値算
出手段と、判定値算出手段により算出した判定値と所定
の閾値とを比較する第1の閾値処理手段と、第1の閾値
処理手段による閾値との比較結果を表すフラグを格納す
る第2の記憶手段と、第2の記憶手段に格納されたフラ
グの値と所定の閾値との比較を行う第2の閾値処理手段
と、を有することを特徴とする。
【0033】請求項9記載の発明は、請求項3、4、7
の何れか一項に記載の発明において、第2の不正ブロッ
ク判定手段は、パケット分割手段の算出したブロックア
ドレスに基づいて、復号画像内の対応するブロックおよ
びその近傍ブロックの画素値を参照し、その変動の不連
続性の指標となる判定値を算出する判定値算出手段と、
判定値算出手段により算出した判定値と所定の閾値とを
比較する第1の閾値処理手段と、第1の閾値処理手段に
よる閾値との比較結果を表すフラグを格納する第2の記
憶手段と、第2の記憶手段に格納されたフラグの値と所
定の閾値との比較を行う第2の閾値処理手段と、を有す
ることを特徴とする。
【0034】請求項10記載の発明は、複数の画素から
なるブロックを単位として符号化された画像信号を復号
する画像復号化方法であって、複数のブロックデータか
らなる入力信号に対して、誤りが発生しているか否かを
検出して、誤りの発生している領域を示す誤り検出工程
と、誤り検出工程による誤り検出後の画像信号を、個々
のブロックのデータに分割すると共に、誤り検出工程に
よって得られた誤りの発生している領域に対応するブロ
ックのアドレスを送出するパケット分割工程と、ブロッ
クデータを順次復号し、復号画像を生成する画像復号工
程と、画像復号工程によって復号された復号画像のう
ち、パケット分割工程の出力するアドレスに該当するブ
ロックについて、隣接するブロックの画素値から該当す
るブロックが不正に復号されたか否かを判定する第1の
不正ブロック判定工程と、第1の不正ブロック判定工程
により不正に復号されたブロックであると判定されたブ
ロックに対して、誤りを隠蔽するような画素値の修正を
施す第1の不正ブロック隠蔽工程と、を有することを特
徴とする。
【0035】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、画像復号工程は、前時刻における復号
画像と、現時刻における復号済ブロックとを第1の記憶
手段に格納する第1の記憶工程と、第1の記憶手段の格
納する前時刻における復号画像を参照して、符号化され
たブロックデータを復号し、ブロックデータに誤りが混
入していたため復号不能だった場合には、対応するブロ
ックのアドレスを送出するブロックデータ復号工程と、
復号画像のうちアドレスの指定するブロックに対して、
誤りを隠蔽するような画素値の修正を施す第2の不正ブ
ロック隠蔽工程と、を有することを特徴とする。
【0036】請求項12記載の発明は、請求項10記載
の発明において、画像復号工程は、前時刻における復号
画像と、現時刻における復号済ブロックとを第1の記憶
手段に格納する第1の記憶工程と、第1の記憶手段に記
憶された前時刻における復号画像を参照して、符号化さ
れたブロックデータを復号し、ブロックデータに誤りが
混入していたため復号不能だった場合には、対応するブ
ロックのアドレスを送出するブロックデータ復号工程
と、第1の記憶手段に格納された復号画像のうちアドレ
スに指定する該当ブロックについて、誤りを隠蔽するよ
うな画素値の修正を施す第2の不正ブロック隠蔽工程
と、復号画像のうちアドレスの指定する該当ブロックに
対して、隠蔽後の該当ブロックの画素値が適当であるか
否かを、隣接するブロックの画素値から判定する第2の
不正ブロック判定工程と、第1の記憶手段に格納された
復号画像のうち、第2の不正ブロック判定工程により適
当でないと判定された該当ブロックに対して、誤りを隠
蔽するような画素値の修正を施す第3の不正ブロック隠
蔽工程と、を有することを特徴とする。
【0037】請求項13記載の発明は、複数の画素から
なるブロックを単位として符号化された画像信号を復号
する画像復号化方法であって、複数のブロックデータか
らなる入力信号に対して、誤りが発生しているか否かを
検出して、誤りの発生している領域を示す誤り検出工程
と、誤り検出工程による誤り検出後の画像信号を、個々
のブロックのデータに分割すると共に、誤り検出工程に
よって得られた誤りの発生している領域に対応するブロ
ックのアドレスを送出するパケット分割工程と、ブロッ
クデータを順次復号し、復号画像を生成する画像復号工
程と、を有し、画像復号工程は、前時刻における復号画
像と、現時刻における復号済ブロックとを第1の記憶手
段に格納する第1の記憶工程と、第1の記憶手段に格納
された前時刻における復号画像を参照して、符号化され
たブロックデータを復号し、ブロックデータに誤りが混
入していたため復号不能であった場合には、対応するブ
ロックのアドレスを送出するブロックデータ復号工程
と、第1の記憶手段に格納された復号画像のうちアドレ
スの指定する該当ブロックについて、誤りを隠蔽するよ
うな画素値の修正を施す第2の不正ブロック隠蔽工程
と、復号画像のうちアドレスの指定する該当ブロックに
対して、隠蔽後の該当ブロックの画素値が適当であるか
否かを、隣接するブロックの画素値から判定する第2の
不正ブロック判定工程と、第1の記憶手段に格納された
復号画像のうち、第2の不正ブロック判定工程が適当で
ないと判定した該当ブロックに対して、誤りを隠蔽する
ような画素値の修正を施す第3の不正ブロック隠蔽工程
と、を有することを特徴とする。
【0038】請求項14記載の発明は、請求項10から
12の何れか一項に記載の発明において、第1の不正ブ
ロック隠蔽工程は、不正ブロックと判定された該当ブロ
ックに対し、該当ブロックの近傍に位置するブロックの
画素値からの補間処理によって該当ブロックの画素値を
修正するフレーム内隠蔽処理か、不正ブロックと判定さ
れた該当ブロックに対し、第1の記憶手段に格納されて
いる前時刻の復号画像において該当ブロックと同じ位置
にあるブロックあるいはその近傍ブロックの画素値を複
写することで、該当するブロックの画素値を修正するフ
レーム間隠蔽処理の何れかを用いて画素値の修正を行う
ことを特徴とする。
【0039】請求項15記載の発明は、請求項11記載
の発明において、第2の不正ブロック隠蔽工程は、不正
ブロックと判定された該当ブロックに対し、該当ブロッ
クの近傍に位置するブロックの画素値からの補間処理に
よって該当ブロックの画素値を修正するフレーム内隠蔽
処理か、不正ブロックと判定された該当ブロックに対
し、第1の記憶手段に格納されている前時刻の復号画像
において該当ブロックと同じ位置にあるブロックあるい
はその近傍ブロックの画素値を複写することで、該当す
るブロックの画素値を修正するフレーム間隠蔽処理の何
れかを用いて画素値の修正を行うことを特徴とする。
【0040】請求項16記載の発明は、請求項12また
は13記載の発明において、第2の不正ブロック隠蔽工
程は、不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、
該当ブロックの近傍に位置するブロックの画素値から補
間処理によって該当ブロックの画素値を修正するフレー
ム間隠蔽処理を用いて画素値の修正を行い、第3の不正
ブロック隠蔽工程は、不正ブロックと判定された該当ブ
ロックに対し、第1の記憶手段に格納されている前時刻
の復号画像において該当ブロックと同じ位置にあるブロ
ックあるいはその近傍ブロックの画素値を複写すること
で、該当ブロックの画素値を修正するフレーム間隠蔽処
理を用いて画素値の修正を行うことを特徴とする。
【0041】請求項17記載の発明は、請求項10、1
1、12、14、15の何れか一項に記載の発明におい
て、第1の不正ブロック判定工程は、パケット分割工程
の算出したブロックアドレスに基づいて、復号画像内の
対応するブロックおよびその近傍ブロックの画素値を参
照し、その変動の不連続性の指標となる判定値を算出す
る判定値算出工程と、判定値算出工程により算出した判
定値と所定の閾値とを比較する第1の閾値処理工程と、
第1の閾値処理工程による閾値との比較結果を表すフラ
グを格納する第2の記憶工程と、第2の記憶工程に格納
されたフラグの値と、所定の閾値との比較を行う第2の
閾値処理工程と、を有することを特徴とする。
【0042】請求項18記載の発明は、請求項12、1
3、16の何れか一項に記載の発明において、第2の不
正ブロック判定工程は、パケット分割工程の算出したブ
ロックアドレスに基づいて、復号画像内の対応するブロ
ックおよびその近傍ブロックの画素値を参照し、その変
動の不連続性の指標となる判定値を算出する判定値算出
工程と、判定値算出工程により算出した判定値と所定の
閾値とを比較する第1の閾値処理工程と、第1の閾値処
理工程による閾値との比較結果を表すフラグを格納する
第2の記憶工程と、第2の記憶工程に格納されたフラグ
の値と、所定の閾値との比較とを行う第2の閾値処理工
程と、を有することを特徴とする。
【0043】従って、本発明によれば、誤り検出手段に
より特定された、誤りが混入している可能性があるブロ
ックに対してのみ不正ブロックの判定を行うことによ
り、正常に復号されているブロックに対して不要な判定
処理を行うことがなく、誤検出の低下や処理量の削減の
効果が得られる。
【0044】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照しながら本発
明の画像復号化装置及び方法に係る実施の形態を詳細に
説明する。図1〜図5を参照すると本発明の画像復号化
装置及び方法に係る実施形態が示されている。
【0045】まず、図1を参照しながら本発明の画像復
号化装置及び方法に係る第1の実施形態の構成を詳細に
説明する。
【0046】図1に示されるように本発明に係る第1の
実施形態は、入力信号1000を入力して、信号100
1と1002とを出力する誤り検出部101と、誤り検
出部101からの信号1001と信号1002とを入力
して、信号1003と信号1004とを出力するパケッ
ト分割部102と、パケット分割部102からの信号1
003を入力して、出力画像1014を生成する画像復
号部103と、パケット分割部102からの信号100
4と、画像復号部103の後述するフレームメモリ10
7から読み出した画像信号1010とを入力して、信号
1011を出力する第1不正ブロック判定部104と、
第1不正ブロック判定部104からの信号1011と、
フレームメモリ107から読み出した画像信号1012
とを入力して、処理後の画像信号1013をフレームメ
モリ107に返す第1不正ブロック隠蔽部105と、を
有して構成される。
【0047】誤り検出部101は、入力信号1000に
付加されている誤り検出符号から、入力信号に伝送誤り
が発生しているか否かを判定して、その判定結果を表す
判定信号1002と共に、入力信号から誤り検出符号を
除いたパケット信号1001を出力する。
【0048】パケット分割部102は、誤り検出部10
1からのパケット信号1001を個々のブロックに分割
してブロックデータ1003を出力すると共に、判定信
号1002を参照して誤りが含まれている可能性のある
ブロックのアドレスを表すアドレス信号1004を出力
する。
【0049】画像復号部103は、前時刻における復号
画像を保持しておくと共に、パケット分割部102から
のブロックデータ1003を受け取って、保持した前時
刻における復号画像1006を参照して出力画像101
4を生成する。
【0050】第1不正ブロック判定部104は、画像復
号部103のフレームメモリ107に記憶されている復
号画像のうち、アドレス信号1004の示すブロック
が、誤りによって画質の劣化している不正ブロックであ
るか否かを判定し、判定結果を表す判定信号1011を
第1不正ブロック隠蔽部105に出力する。
【0051】第1不正ブロック隠蔽部105は、フレー
ムメモリ107に記憶されている復号画像のうち、第1
不正ブロック判定部104からの判定信号1011によ
り不正なブロックであると判定されたブロックに対して
隠蔽処理を行う。ここでの隠蔽処理には、現在フレーム
における周囲ブロックを用いるフレーム内隠蔽処理か、
前時刻での復号画像を用いるフレーム間隠蔽処理の何れ
かが用いられる。隠蔽処理後の画像信号1013はフレ
ームメモリ107に格納される。
【0052】また、画像復号部103は、パケット分割
部102からのブロックデータ信号1003と、後述す
るフレームメモリ107からの画像信号1006とを入
力して、復号画像信号1005と、判定信号1007と
を出力するブロックデータ復号部106と、ブロックデ
ータ復号部106からの復号画像信号1005と、第2
不正ブロック隠蔽部108からの隠蔽処理後の画像信号
1009と、第1不正ブロック隠蔽部105からの隠蔽
処理後の画像信号1013とを格納するフレームメモリ
107と、ブロックデータ復号部106からの信号10
07と、フレームメモリ107から読み出した画像信号
1008とを入力とし、処理後の画像信号1009をフ
レームメモリ107に出力する第2不正ブロック隠蔽部
108とを有して構成される。
【0053】ブロックデータ復号部106は、パケット
分割部102から受けとったブロックデータ1003
を、フレームメモリ107に保持された前時刻の復号画
像1006を参照して画像に復号する。復号した画像デ
ータ1005は、フレームメモリ107に格納される。
【0054】フレームメモリ107は、前時刻における
復号画像を保持しておくと同時に、ブロックデータ復号
部106により復号されたブロックの画像データ100
5を保持する。
【0055】また、フレームメモリ107は、第1不正
ブロック隠蔽部105、及び第2不正ブロック隠蔽部1
08により隠蔽処理を施された画像信号を格納する。
【0056】第2不正ブロック隠蔽部108は、ブロッ
クデータ復号部106の出力する不正ブロックのアドレ
スを受け取って、フレームメモリ107の格納する復号
画像のうち不正ブロックに該当するアドレスのブロック
について誤りを隠蔽する処理を行う。この隠蔽処理に
も、現在フレームにおける周囲ブロックを用いるフレー
ム内隠蔽処理か、前時刻での復号画像を用いるフレーム
間隠蔽処理の何れかが用いられる。
【0057】ここで、第1不正ブロック隠蔽部105、
及び第2不正ブロック隠蔽部108において適用される
フレーム内隠蔽処理、及びフレーム間隠蔽処理について
説明する。
【0058】まず、図2を参照しながらフレーム内隠蔽
処理について具体的に説明する。図2は、隠蔽対象とな
るブロックと、その隠蔽対象ブロックに隣接するブロッ
クにおける画素の配置を示す図である。フレーム内隠蔽
処理は、周囲の画素値からの補間処理によって該当ブロ
ック画素値を予測する方法である。
【0059】図2に示されたC00〜C77,T70〜
T77,R00〜R70,B00〜B07,L07〜L
77は何れも個々の画素を示すものとする。ブロックは
8画素×8画素の形を取っており、隠蔽対象となる画素
はC00〜C77の画素である。その他の画素は、この
隠蔽対象画素に隣接しているものとする。
【0060】フレーム内隠蔽処理では、隠蔽対象画素に
隣接する画素を用いて、隠蔽対象画素C00〜C77の
画素値修正を行う。
【0061】まず、隠蔽対象画素の左右の両隣のブロッ
クの何れかが不正ブロックであった場合には、上下に隣
接する画素T70〜T77、及びB00〜B07を用い
る。T70〜T77の画素値の平均値をTM、B00〜
B07の画素値の平均値をBMとして、隠蔽対象となる
ブロックの上半分の画素、即ち、C00〜C37の画素
値をTMで置き換え、下半分の画素、即ち、C40〜C
77の画素値をBMで置き換える。この場合、さらに上
下両隣のブロックの何れかが不正ブロックであった場合
には、もう一方のブロック内の境界上の画素平均値、つ
まり下隣のブロックが不正ブロックならばTMでC00
〜C77の画素値を置き換える。四方向に隣接するすべ
てのブロックが不正ブロックであるならば、予め定めら
れた固定値でC00からC77の画素値を置き換える。
【0062】一方、左右の両隣のブロックのいずれもが
不正ブロックでなかった場合には、左右に隣接する画素
L07〜L77,及びR00〜R70を用いる。L07
〜L77の画素値の平均値をLM,R00〜R70の画
素値の平均値をRMとして、隠蔽対象となるブロックの
左半分の画素、即ちC00〜C03,C10〜C13,
C20〜C23、C30〜C33,C40〜C43、C
50〜C53,C60〜C63,C70〜C73の画素
値をLMで置き換え、右半分の画素、即ちC04〜C0
7,C14〜C17,C24〜C27、C34〜C3
7,C44〜C47,C54〜C57,C64〜C6
7,C74〜C77の画素値をRMで置き換える。な
お、以上の説明では、ブロックが8画素×8画素の場合
について説明したが、例えば、16画素×16画素のよ
うに他のサイズのブロックについても同様に処理でき
る。
【0063】また、他のフレーム内隠蔽処理としては、
上に挙げた例のように隣接ブロックの境界上画素値から
補間する方法の他に、隣接ブロックのエッジ成分を抽出
して、それを外挿する形で補間する方法、あるいは、IC
IP'96 でのP.Salamaらの"A baysian approacl to error
concealment In encoded video streams", のように隣
接するブロックの画素分布から基底関数の重ね合わせと
して該当するブロックの画素分布を推定する方法等が挙
げられる。
【0064】一方、フレーム間隠蔽処理は、前時刻フレ
ームにおいて同じ位置、あるいは動き補償予測によって
得られるブロックの画素値を新たな修正値として用いる
方法である。
【0065】上述したフレーム内隠蔽処理、及びフレー
ム間隠蔽処理は、第1不正ブロック隠蔽部105及び第
2不正ブロック隠蔽部108における隠蔽処理方法とし
て何れも適用可能である。
【0066】次に、図3を参照しながら第1不正ブロッ
ク判定部104の詳細な処理について説明する。図3に
は、不正ブロック判定部104の詳細な構成が示されて
いる。
【0067】図3に示されるように第1不正ブロック判
定部104は、パケット分割部102からの不正ブロッ
クのアドレス信号1004を入力して、そのアドレスに
対応するブロックの画素値あるいはその周囲のブロック
の画素値1010を参照し、該当ブロックが不正か否か
を判定するための判定値を算出する判定値算出処理部1
09と、判定値算出処理部109により算出された判定
値1015を所定の閾値と比較する閾値処理部110
と、閾値処理部110による閾値比較結果を表すフラグ
を格納するメモリ111と、メモリ111に格納された
フラグの値を所定の閾値と比較する閾値処理部112と
を有して構成される。
【0068】図2に示されたブロック内画素の配置図を
参照しながら第1不正ブロック判定部104による処理
について説明する。
【0069】判定値算出処理部109は、境界上で隣接
する画素値の絶対値差分、すなわち、|C00−T70
|,|C01−T71|,・・・,|C00−L70|
を判定値として出力する。
【0070】閾値処理部110は、これらの判定値を所
定の閾値TH1と比較する。判定値が閾値TH1よりも
大きい場合には、隣接する画素同士が不連続であるとし
て、メモリ111に格納しているフラグの値をインクリ
メントしていく。
【0071】すべの判定値に対する閾値処理が終了する
と、メモリ111に格納されたフラグの値を、閾値処理
部112の保持する閾値TH2と比較する。フラグの値
が閾値TH2よりも大きい場合には、このブロックの境
界が隣接するブロックの画素値と比較して不連続である
と判定して、不正ブロックと見なす。
【0072】なお、不正ブロックの判定方法の他の例と
して、1998年画像符号化シンポジウム(PSCJ9
8)、P−3.03、「画像信号特性を利用した動画像
誤り検出手段の一検討」のように、ブロック内の画素値
変動の不連続性を判定するため、境界近傍での画素値変
動量の差分絶対値およびその和を用いる方法や、特表平
9−503890号公報のようにブロック内の統計的分
布の不連続性を用いる方法、あるいはエッジ成分などブ
ロック内の画素分布の不連続性を用いる方法などがあ
る。
【0073】上記構成からなる本実施形態は、圧縮符号
化した画像信号を回線品質の低い伝送路環境で通信した
場合に、誤りの発生した箇所を効率的に検出し、画像信
号が劣化するのを抑制することを目的とする。
【0074】この目的を達成するために、第1不正ブロ
ック判定部104が、誤り検出部101によって検出し
たエラー発生領域の情報を参照し、このエラー発生領域
に限定して不正ブロックであるか否かを判定する。従っ
て、処理量を大きく要することなく不正ブロックを特定
することができる。
【0075】例えば、伝送路での誤りが10のマイナス
4乗の確立で発生する場合、不正ブロックの判定処理
は、図6に示された従来の画像復号化装置による画像復
号化方法と比較して、およそ0.05%にまで減少する
ことが実験により明らかとなった。ブロックの判定処理
は、境界上にある全ての画素に対して閾値判定を行うも
のであるため、予めエラー発生領域を限定して不正ブロ
ックであるか否かを判定することにより、処理量を大幅
に削減することが可能となる。
【0076】また、図6に示された従来の画像復号化装
置においては、復号画像において、正常に復号されてい
るはずのブロックに対しても不正ブロック判定部203
により判定処理を行っているため、原画像の分布によっ
ては、不正ブロックを誤って検出する可能性があった。
【0077】これに対し本実施形態は、上述したように
判定対象となるブロックを誤りの発生している可能性の
あるものに限定しているため、誤検出する可能性を極め
て低く抑えることができる。
【0078】また、図7に示された従来の画像符号化装
置では、誤り検出用コードのみを用いてブロックの誤り
を検出していたため、すべてのブロックに対して誤り検
出用コードを付加しなければならなかった。
【0079】これに対して本実施形態は、ブロックデー
タ復号部106と、第1不正ブロック判定部104とに
より2段階でブロックの誤りを検出し、第2不正ブロッ
ク隠蔽部108、第1不正ブロック隠蔽部105で、検
出した不正ブロックに対して誤りを隠蔽する処理を行う
ことにより、複数のブロックからなる画像データパケッ
トに対して誤り検出用コードを付加するだけで、ブロッ
クの画像データの誤りを検出することが可能となる。従
って、符号量の増加を大きく抑えることができ、伝送時
の総符号量が制限されるような環境において、特に有効
な手段となる。
【0080】次に図4を参照しながら本発明に係る第2
の実施形態について説明する。なお、上述した第1の実
施形態と同一の装置については同一の符号を付してい
る。
【0081】図4に示された第2の実施形態は、上述し
た第1の実施形態とは画像復号部の構成が異なる。図4
に示されるように本実施形態は、画像復号部113に、
ブロックデータ復号部106からの判定信号1007を
入力し、判定信号1019を出力する第2不正ブロック
判定部114と、第2不正ブロック判定部114からの
判定信号1019と、フレームメモリ107から読み出
した画像信号1020とを入力し、隠蔽処理後の画像信
号をフレームメモリ107に出力する第3不正ブロック
隠蔽部115とを設けたことを特徴としている。
【0082】ブロックデータ復号部106は、ブロック
データ1003と、フレームメモリ107に格納された
前時刻の復号画像とを参照して、ブロックデータの復号
を行う。この際、誤りにより正常に復号できなかったブ
ロックに対して、そのアドレスを第2不正ブロック隠蔽
部108に出力する。
【0083】第2不正ブロック隠蔽部108は、ブロッ
クデータ復号部106より送られる不正ブロックのアド
レス1007に該当するブロックに対して、フレーム間
隠蔽処理を行う。
【0084】第2不正ブロック判定部114は、ブロッ
クデータ復号部106より出力される、誤りによって正
常に復号できなかった不正ブロックのアドレスから、該
当するブロックの画素値1018を参照して、第2不正
ブロック隠蔽部108の隠蔽処理により修正されたブロ
ックに隣接するブロックとの間に不連続が生じていない
かを判定する。なお、この第2不正ブロック判定部11
4による判定方法は、上述した第1不正ブロック判定部
104による判定方法と同一であるので、説明を省略す
る。
【0085】第3不正ブロック隠蔽部115は、第2不
正ブロック判定部114により不連続であると判定され
たブロックに対して、フレーム内隠蔽処理を行う。
【0086】本実施形態は、上述した第1の実施形態に
より得られる効果に加えて、フレーム間隠蔽処理によっ
て修正されたブロックが周囲のブロックに対して不連続
である場合に、フレーム内隠蔽処理を施すことにより、
隠蔽処理が不適切であったため隠蔽後も劣化の見られる
ブロックを大きく減少させることが可能となる。従っ
て、誤りにより劣化したブロックに対する隠蔽処理を適
応的に選択することができる。
【0087】なお、上述した第2の実施形態の変形例と
して、図5に示されるように第2の実施形態から第1不
正ブロック判定部104と、第1不正ブロック隠蔽部1
05とを省いた構成としてもよい。
【0088】このような構成であっても、図6に示され
た従来の画像符号化装置と比較して、誤りによる画質の
劣化を抑制することができる。また、上述した第2の実
施形態と同様に、フレーム間隠蔽処理によって修正され
たブロックが周囲のブロックに対して不連続である場合
に、フレーム内隠蔽処理を施すことにより、隠蔽処理が
不適切であったため隠蔽後も劣化の見られるブロックを
大きく減少させることが可能となる。
【0089】なお、上述した実施形態は、本発明の好適
な実施の形態である。但し、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
形実施が可能である。
【0090】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように本発明
は、第1不正ブロック判定手段が、誤り検出手段によっ
て検出したエラー発生領域の情報を参照し、このエラー
発生領域に限定して不正ブロックであるか否かを判定す
る。従って、処理量を大きく要することなく不正ブロッ
クを特定することができる。
【0091】例えば、伝送路での誤りが10のマイナス
4乗の確立で発生する場合、不正ブロックの判定処理
は、図6に示された従来の画像復号化装置による画像復
号化方法と比較して、およそ0.05%にまで減少する
ことが実験により明らかとなった。ブロックが不正ブロ
ックであるか否かの判定処理は、境界上にある全ての画
素に対して閾値判定を行うものであるため、予めエラー
発生領域を限定して不正ブロックであるか否かを判定す
ることにより、処理量を大幅に削減することが可能とな
る。
【0092】また、図6に示された従来の画像復号化装
置においては、復号画像において、正常に復号されてい
るはずのブロックに対しても不正ブロック判定部203
により判定処理を行っているため、原画像の分布によっ
ては、不正ブロックを誤って検出する可能性があった。
【0093】これに対し本発明は、上述したように判定
対象となるブロックを誤りの発生している可能性のある
ものに限定しているため、誤検出する可能性を極めて低
く抑えることができる。
【0094】また、図7に示された従来の画像復号化装
置では、誤り検出用コードのみを用いてブロックの誤り
を検出していたため、すべてのブロックに対して誤り検
出用コードを付加しなければならなかった。
【0095】これに対して本発明は、ブロックデータ復
号手段と、第1不正ブロック判定手段とにより2段階で
ブロックの誤りを検出し、第2不正ブロック隠蔽手段
と、第1不正ブロック隠蔽手段で、検出した不正ブロッ
クに対して誤りを隠蔽する処理を行うことにより、複数
のブロックからなる画像データパケットに対して誤り検
出用コードを付加するだけで、ブロックの画像データの
誤りを検出することが可能となる。従って、符号量の増
加を大きく抑えることができ、伝送時の総符号量が制限
されるような環境において、特に有効となる。
【0096】また、フレーム間隠蔽処理を用いる第2不
正ブロック隠蔽手段により修正されたブロックが周囲の
ブロックに対して不連続である場合に、フレーム内隠蔽
処理を用いる第3不正ブロック隠蔽手段によって修正を
行うことにより、隠蔽処理が不適切であったため隠蔽後
も劣化の見られるブロックを大きく減少させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の構成を表すブロ
ック図である。
【図2】不正ブロック隠蔽処理、不正ブロック検出処理
について説明するためのブロック内画素の配置図であ
る。
【図3】不正ブロック判定部の構成を表すブロック図で
ある。
【図4】本発明に係る第2実施形態の構成を表すブロッ
ク図である。
【図5】第2実施形態の変形例の構成を表すブロック図
である。
【図6】従来の画像復号化装置の構成を表すブロック図
である。
【図7】従来の画像符号化装置の構成を表すブロック図
である。
【符号の説明】
101 誤り検出部 102 パケット分割部 103、113 画像復号部 104 第1不正ブロック判定部 105 第1不正ブロック隠蔽部 106 ブロックデータ復号部 107 フレームメモリ 108 第2不正ブロック隠蔽部 109 判定値算出処理部 110、112 閾値処理部 111 メモリ 114 第2不正ブロック判定部 115 第3不正ブロック隠蔽部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素からなるブロックを単位とし
    て符号化された画像信号を復号する画像復号化装置であ
    って、 複数のブロックデータからなる入力信号に対して、誤り
    が発生しているか否かを検出して、誤りの発生している
    領域を示す誤り検出手段と、 前記誤り検出手段による誤り検出後の画像信号を、個々
    のブロックのデータに分割すると共に、前記誤り検出手
    段によって得られた誤りの発生している領域に対応する
    ブロックのアドレスを送出するパケット分割手段と、 前記ブロックデータを順次復号し、復号画像を生成する
    画像復号手段と、 前記画像復号手段によって得られた復号画像のうち、前
    記パケット分割手段の出力する前記アドレスに該当する
    ブロックについて、隣接するブロックの画素値から前記
    該当するブロックが不正に復号されたか否かを判定する
    第1の不正ブロック判定手段と、 前記第1の不正ブロック判定手段により不正に復号され
    たブロックであると判定されたブロックに対して、誤り
    を隠蔽するような画素値の修正を施す第1の不正ブロッ
    ク隠蔽手段と、を有することを特徴とする画像復号化装
    置。
  2. 【請求項2】 前記画像復号手段は、 前時刻における復号画像と、現時刻における復号済ブロ
    ックとを格納する第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段の格納する前時刻における復号画像
    を参照して、符号化されたブロックデータを復号し、前
    記ブロックデータに誤りが混入していたため復号不能だ
    った場合には、対応するブロックのアドレスを送出する
    ブロックデータ復号手段と、 前記復号画像のうち前記アドレスの指定するブロックに
    対して、誤りを隠蔽するような画素値の修正を施す第2
    の不正ブロック隠蔽手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載の画像復号化装
    置。
  3. 【請求項3】 前記画像復号手段は、 前時刻における復号画像と、現時刻における復号済ブロ
    ックとを格納する第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶された前時刻における復号画
    像を参照して、符号化されたブロックデータを復号し、
    前記ブロックデータに誤りが混入していたため復号不能
    だった場合には、対応するブロックのアドレスを送出す
    るブロックデータ復号手段と、 前記第1の記憶手段に格納された復号画像のうち前記ア
    ドレスに指定する該当ブロックについて、誤りを隠蔽す
    るような画素値の修正を施す第2の不正ブロック隠蔽手
    段と、 前記復号画像のうち前記アドレスの指定する該当ブロッ
    クに対して、隠蔽後の前記該当ブロックの画素値が適当
    であるか否かを、隣接するブロックの画素値から判定す
    る第2の不正ブロック判定手段と、 前記第1の記憶手段に格納された復号画像のうち、前記
    第2の不正ブロック判定手段により適当でないと判定さ
    れた該当ブロックに対して、誤りを隠蔽するような画素
    値の修正を施す第3の不正ブロック隠蔽手段と、 を有することを特徴とする請求項1記載の画像復号化装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の画素からなるブロックを単位とし
    て符号化された画像信号を復号する画像復号化装置であ
    って、 複数のブロックデータからなる入力信号に対して、誤り
    が発生しているか否かを検出して、誤りの発生している
    領域を示す誤り検出手段と、 前記誤り検出手段による誤り検出後の画像信号を、個々
    のブロックのデータに分割すると共に、前記誤り検出手
    段によって得られた誤りの発生している領域に対応する
    ブロックのアドレスを送出するパケット分割手段と、 前記ブロックデータを順次復号し、復号画像を生成する
    画像復号手段と、 を有し、 前記画像復号手段は、 前時刻における復号画像と、現時刻における復号済ブロ
    ックとを格納する第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に格納された前時刻における復号画
    像を参照して、符号化されたブロックデータを復号し、
    前記ブロックデータに誤りが混入していたため復号不能
    であった場合には、対応するブロックのアドレスを送出
    するブロックデータ復号手段と、 前記第1の記憶手段に格納された復号画像のうち前記ア
    ドレスの指定する該当ブロックについて、誤りを隠蔽す
    るような画素値の修正を施す第2の不正ブロック隠蔽手
    段と、 前記復号画像のうち前記アドレスの指定する該当ブロッ
    クに対して、隠蔽後の前記該当ブロックの画素値が適当
    であるか否かを、隣接するブロックの画素値から判定す
    る第2の不正ブロック判定手段と、 前記第1の記憶手段に格納された復号画像のうち、前記
    第2の不正ブロック判定手段が適当でないと判定した該
    当ブロックに対して、誤りを隠蔽するような画素値の修
    正を施す第3の不正ブロック隠蔽手段と、 を有することを特徴とする画像復号化装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の不正ブロック隠蔽手段は、 不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、該当ブ
    ロックの近傍に位置するブロックの画素値からの補間処
    理によって前記該当ブロックの画素値を修正するフレー
    ム内隠蔽処理か、 不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、前記第
    1の記憶手段に格納されている前時刻の復号画像におい
    て前記該当ブロックと同じ位置にあるブロックあるいは
    その近傍ブロックの画素値を複写することで、前記該当
    するブロックの画素値を修正するフレーム間隠蔽処理の
    何れかを用いて画素値の修正を行うことを特徴とする請
    求項1から3の何れか一項に記載の画像復号化装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の不正ブロック隠蔽手段は、 不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、該当ブ
    ロックの近傍に位置するブロックの画素値からの補間処
    理によって前記該当ブロックの画素値を修正するフレー
    ム内隠蔽処理か、 不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、前記第
    1の記憶手段に格納されている前時刻の復号画像におい
    て前記該当ブロックと同じ位置にあるブロックあるいは
    その近傍ブロックの画素値を複写することで、前記該当
    するブロックの画素値を修正するフレーム間隠蔽処理の
    何れかを用いて画素値の修正を行うことを特徴とする請
    求項2記載の画像復号化装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の不正ブロック隠蔽手段は、 不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、該当ブ
    ロックの近傍に位置するブロックの画素値から補間処理
    によって前記該当ブロックの画素値を修正するフレーム
    間隠蔽処理を用いて画素値の修正を行い、 前記第3の不正ブロック隠蔽手段は、 不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、前記第
    1の記憶手段に格納されている前時刻の復号画像におい
    て前記該当ブロックと同じ位置にあるブロックあるいは
    その近傍ブロックの画素値を複写することで、前記該当
    ブロックの画素値を修正するフレーム間隠蔽処理を用い
    て画素値の修正を行うことを特徴とする請求項3または
    4記載の画像復号化装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の不正ブロック判定手段は、 前記パケット分割手段の算出したブロックアドレスに基
    づいて、復号画像内の対応するブロックおよびその近傍
    ブロックの画素値を参照し、その変動の不連続性の指標
    となる判定値を算出する判定値算出手段と、 前記判定値算出手段により算出した判定値と所定の閾値
    とを比較する第1の閾値処理手段と、 前記第1の閾値処理手段による閾値との比較結果を表す
    フラグを格納する第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段に格納されたフラグの値と所定の閾
    値との比較を行う第2の閾値処理手段と、 を有することを特徴とする請求項1、2、3、5、6の
    何れか一項に記載の画像復号化装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の不正ブロック判定手段は、 前記パケット分割手段の算出したブロックアドレスに基
    づいて、復号画像内の対応するブロックおよびその近傍
    ブロックの画素値を参照し、その変動の不連続性の指標
    となる判定値を算出する判定値算出手段と、 前記判定値算出手段により算出した判定値と所定の閾値
    とを比較する第1の閾値処理手段と、 前記第1の閾値処理手段による閾値との比較結果を表す
    フラグを格納する第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段に格納されたフラグの値と所定の閾
    値との比較を行う第2の閾値処理手段と、 を有することを特徴とする請求項3、4、7の何れか一
    項に記載の画像復号化装置。
  10. 【請求項10】 複数の画素からなるブロックを単位と
    して符号化された画像信号を復号する画像復号化方法で
    あって、 複数のブロックデータからなる入力信号に対して、誤り
    が発生しているか否かを検出して、誤りの発生している
    領域を示す誤り検出工程と、 前記誤り検出工程による誤り検出後の画像信号を、個々
    のブロックのデータに分割すると共に、前記誤り検出工
    程によって得られた誤りの発生している領域に対応する
    ブロックのアドレスを送出するパケット分割工程と、 前記ブロックデータを順次復号し、復号画像を生成する
    画像復号工程と、 前記画像復号工程によって復号された復号画像のうち、
    前記パケット分割工程の出力する前記アドレスに該当す
    るブロックについて、隣接するブロックの画素値から前
    記該当するブロックが不正に復号されたか否かを判定す
    る第1の不正ブロック判定工程と、 前記第1の不正ブロック判定工程により不正に復号され
    たブロックであると判定されたブロックに対して、誤り
    を隠蔽するような画素値の修正を施す第1の不正ブロッ
    ク隠蔽工程と、 を有することを特徴とする画像復号化方法。
  11. 【請求項11】 前記画像復号工程は、 前時刻における復号画像と、現時刻における復号済ブロ
    ックとを第1の記憶手段に格納する第1の記憶工程と、 前記第1の記憶手段の格納する前時刻における復号画像
    を参照して、符号化されたブロックデータを復号し、前
    記ブロックデータに誤りが混入していたため復号不能だ
    った場合には、対応するブロックのアドレスを送出する
    ブロックデータ復号工程と、 前記復号画像のうち前記アドレスの指定するブロックに
    対して、誤りを隠蔽するような画素値の修正を施す第2
    の不正ブロック隠蔽工程と、 を有することを特徴とする請求項10記載の画像復号化
    方法。
  12. 【請求項12】 前記画像復号工程は、 前時刻における復号画像と、現時刻における復号済ブロ
    ックとを第1の記憶手段に格納する第1の記憶工程と、 前記第1の記憶手段に記憶された前時刻における復号画
    像を参照して、符号化されたブロックデータを復号し、
    前記ブロックデータに誤りが混入していたため復号不能
    だった場合には、対応するブロックのアドレスを送出す
    るブロックデータ復号工程と、 前記第1の記憶手段に格納された復号画像のうち前記ア
    ドレスに指定する該当ブロックについて、誤りを隠蔽す
    るような画素値の修正を施す第2の不正ブロック隠蔽工
    程と、 前記復号画像のうち前記アドレスの指定する該当ブロッ
    クに対して、隠蔽後の前記該当ブロックの画素値が適当
    であるか否かを、隣接するブロックの画素値から判定す
    る第2の不正ブロック判定工程と、 前記第1の記憶手段に格納された復号画像のうち、前記
    第2の不正ブロック判定工程により適当でないと判定さ
    れた該当ブロックに対して、誤りを隠蔽するような画素
    値の修正を施す第3の不正ブロック隠蔽工程と、 を有することを特徴とする請求項10記載の画像復号化
    方法。
  13. 【請求項13】 複数の画素からなるブロックを単位と
    して符号化された画像信号を復号する画像復号化方法で
    あって、 複数のブロックデータからなる入力信号に対して、誤り
    が発生しているか否かを検出して、誤りの発生している
    領域を示す誤り検出工程と、 前記誤り検出工程による誤り検出後の画像信号を、個々
    のブロックのデータに分割すると共に、前記誤り検出工
    程によって得られた誤りの発生している領域に対応する
    ブロックのアドレスを送出するパケット分割工程と、 前記ブロックデータを順次復号し、復号画像を生成する
    画像復号工程と、 を有し、 前記画像復号工程は、 前時刻における復号画像と、現時刻における復号済ブロ
    ックとを第1の記憶手段に格納する第1の記憶工程と、 前記第1の記憶手段に格納された前時刻における復号画
    像を参照して、符号化されたブロックデータを復号し、
    前記ブロックデータに誤りが混入していたため復号不能
    であった場合には、対応するブロックのアドレスを送出
    するブロックデータ復号工程と、 前記第1の記憶手段に格納された復号画像のうち前記ア
    ドレスの指定する該当ブロックについて、誤りを隠蔽す
    るような画素値の修正を施す第2の不正ブロック隠蔽工
    程と、 前記復号画像のうち前記アドレスの指定する該当ブロッ
    クに対して、隠蔽後の前記該当ブロックの画素値が適当
    であるか否かを、隣接するブロックの画素値から判定す
    る第2の不正ブロック判定工程と、 前記第1の記憶手段に格納された復号画像のうち、前記
    第2の不正ブロック判定工程が適当でないと判定した該
    当ブロックに対して、誤りを隠蔽するような画素値の修
    正を施す第3の不正ブロック隠蔽工程と、 を有することを特徴とする画像復号化方法。
  14. 【請求項14】 前記第1の不正ブロック隠蔽工程は、 不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、該当ブ
    ロックの近傍に位置するブロックの画素値からの補間処
    理によって前記該当ブロックの画素値を修正するフレー
    ム内隠蔽処理か、 不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、前記第
    1の記憶手段に格納されている前時刻の復号画像におい
    て前記該当ブロックと同じ位置にあるブロックあるいは
    その近傍ブロックの画素値を複写することで、前記該当
    するブロックの画素値を修正するフレーム間隠蔽処理の
    何れかを用いて画素値の修正を行うことを特徴とする請
    求項10から12の何れか一項に記載の画像復号化方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第2の不正ブロック隠蔽工程は、 不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、該当ブ
    ロックの近傍に位置するブロックの画素値からの補間処
    理によって前記該当ブロックの画素値を修正するフレー
    ム内隠蔽処理か、 不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、前記第
    1の記憶手段に格納されている前時刻の復号画像におい
    て前記該当ブロックと同じ位置にあるブロックあるいは
    その近傍ブロックの画素値を複写することで、前記該当
    するブロックの画素値を修正するフレーム間隠蔽処理の
    何れかを用いて画素値の修正を行うことを特徴とする請
    求項11記載の画像復号化方法。
  16. 【請求項16】 前記第2の不正ブロック隠蔽工程は、 不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、該当ブ
    ロックの近傍に位置するブロックの画素値から補間処理
    によって前記該当ブロックの画素値を修正するフレーム
    間隠蔽処理を用いて画素値の修正を行い、 前記第3の不正ブロック隠蔽工程は、 不正ブロックと判定された該当ブロックに対し、前記第
    1の記憶手段に格納されている前時刻の復号画像におい
    て前記該当ブロックと同じ位置にあるブロックあるいは
    その近傍ブロックの画素値を複写することで、前記該当
    ブロックの画素値を修正するフレーム間隠蔽処理を用い
    て画素値の修正を行うことを特徴とする請求項12また
    は13記載の画像復号化方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の不正ブロック判定工程は、 前記パケット分割工程の算出したブロックアドレスに基
    づいて、復号画像内の対応するブロックおよびその近傍
    ブロックの画素値を参照し、その変動の不連続性の指標
    となる判定値を算出する判定値算出工程と、 前記判定値算出工程により算出した判定値と所定の閾値
    とを比較する第1の閾値処理工程と、 前記第1の閾値処理工程による閾値との比較結果を表す
    フラグを格納する第2の記憶工程と、 前記第2の記憶工程に格納されたフラグの値と、所定の
    閾値との比較を行う第2の閾値処理工程と、 を有することを特徴とする請求項10、11、12、1
    4、15の何れか一項に記載の画像復号化方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の不正ブロック判定工程は、 前記パケット分割工程の算出したブロックアドレスに基
    づいて、復号画像内の対応するブロックおよびその近傍
    ブロックの画素値を参照し、その変動の不連続性の指標
    となる判定値を算出する判定値算出工程と、 前記判定値算出工程により算出した判定値と所定の閾値
    とを比較する第1の閾値処理工程と、 前記第1の閾値処理工程による閾値との比較結果を表す
    フラグを格納する第2の記憶工程と、 前記第2の記憶工程に格納されたフラグの値と、所定の
    閾値との比較とを行う第2の閾値処理工程と、 を有することを特徴とする請求項12、13、16の何
    れか一項に記載の画像復号化方法。
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