JP5183309B2 - 映像復号化装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮映像データを復号化する映像復号化装置及び方法に関し、より具体的には、エラーを修復する機能を具備する映像復号化装置及び方法に関する。
圧縮映像データ、即ち、動画像の符号化データを復号化する映像復号化装置では、データ伝送エラーにより、符号化データを正常に復号化できないことがある。このようなエラーを隠蔽又は修復する処理として、MPEG4におけるエラーコンシールメント処理が知られている。
例えば、図10に示すように、エラーが発生したブロックと同じ位置にある、前フレームの画像データで、エラー部分を補間する(特許文献1参照)。即ち、フレーム#NのブロックXにおいて復号化が不可能な場合、前フレーム#N−1における画面上の同一位置にあるブロックX2の復号済みデータによって、ブロックX1のデータを置き換える。ことにより補間する。
特許第3496378号
特許文献1に記載のエラーコンシールメント処理では、動きの激しい画像の場合に、正常に復号化されたブロックと補間処理を施したブロックとの境界部分において画像の連続性が保たれずに、画像にずれが生じることがある。
この問題を、図11を参照して説明する。復号化対象フレームP1を復号化中に、ブロックAでエラーが発生し、ブロックA以降のブロックで正常に復号化が出来なかったとする。従来の技術では、フレームP1のブロックAに対して、先行するフレームP2を参照フレームとして、エラーの発生したブロックAと同じ位置のブロックで補間処理を行う。しかし、動きの激しい映像では、復号化対象フレームと参照フレームとの差分が大きく、補間処理後画像P3のように、境界部Bにおける不整合が大きくなってしまう。
本発明は、このような不都合を緩和又は解消する映像復号化装置及び方法を提示することを目的とする。
本発明に係る映像復号化装置は、符号化画像データを復号化する復号化手段と、復号化不能エラーを発生した画像データを補間データで置換する置換手段と、前記置換手段の出力画像データを順次記憶するフレームメモリとを具備する映像復号化装置であって、前記符号化画像データに付加される参照フレーム情報と、動きベクトル情報及びカメラ情報を記憶する記憶手段と、前記復号化不能エラーの発生した前記画像データに対し、同じ画面内で復号化済み部分に対応する前記符号化画像データに付加された参照フレーム情報と動きベクトル情報又はカメラ情報を前記記憶手段から抽出し、補間処理用動きベクトル及び代表参照フレームを決定する決定手段と、前記決定手段により決定される前記補間処理用動きベクトル及び前記代表参照フレームに従い、前記フレームメモリに記憶される前記代表参照フレームの画像データから前記復号化不能エラーの発生した前記画像データに対する前記補間データを生成する補間データ生成手段とを具備し、前記決定手段は、前記復号化不能エラーの発生した前記画像データのピクチャタイプがPピクチャ又はBピクチャの場合、ピクチャのブロック数に対する復号化済みブロックの割合が閾値以上のときには、前記補間処理用動きベクトルを、同じ画面内で復号化済み部分に対応する前記符号化画像データに付加された動きベクトルの平均値または中央値を用いて算出し、前記復号化済みブロックの割合が前記閾値未満のときには、前記補間処理用動きベクトルを前記符号化不能エラーの発生した画像データに対応する前記符号化画像データに付加された前記カメラ情報から算出することを特徴とする。
本発明に係る映像復号化装置は、符号化画像データを復号化する復号化ステップと、復号化不能エラーを発生した画像データを補間データで置換する置換ステップと、前記置換ステップの補間結果である出力画像データをフレームメモリに順次記憶するステップとを具備する映像復号化方法であって、前記符号化画像データに付加される参照フレーム情報と、動きベクトル情報及びカメラ情報を記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記復号化不能エラーの発生した前記画像データに対し、同じ画面内で復号化済み部分に対応する前記符号化画像データに付加された参照フレーム情報と動きベクトル情報又はカメラ情報を前記記憶手段から抽出し、補間処理用動きベクトル及び代表参照フレームを決定する決定ステップと、前記決定ステップにより決定される前記補間処理用動きベクトル及び前記代表参照フレームに従い、前記フレームメモリに記憶される前記代表参照フレームの画像データから前記復号化不能エラーの発生した前記画像データに対する前記補間データを生成する補間データ生成ステップとを具備し、前記決定ステップは、前記復号化不能エラーの発生した前記画像データのピクチャタイプがPピクチャ又はBピクチャの場合、ピクチャのブロック数に対する復号化済みブロックの割合が閾値以上のときには、前記補間処理用動きベクトルを、同じ画面内で復号化済み部分に対応する前記符号化画像データに付加された動きベクトルの平均値または中央値を用いて算出し、前記復号化済みブロックの割合が前記閾値未満のときには、前記補間処理用動きベクトルを前記符号化不能エラーの発生した画像データに対応する前記符号化画像データに付加された前記カメラ情報から算出することを特徴とする。
本発明によれば、エラーコンシールメント処理における画像境界部の不整合を緩和できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、H.264/AVCに対応した映像復号化装置の、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。
データ入力端子10からTS処理/カメラ情報抽出装置12に、映像符号化データ(トランスポートストリーム)が入力する。トランスポートストリームのデータ構造を図2に示す。TS処理/カメラ情報抽出装置12は、入力するトランスポートストリーム50から図2に示すPES(Packetized Elementary Stream)パケット52を抽出する。PESパケット52からPESパケット・ペイロード54を抽出し、PESパケット・ペイロード54からビデオ符号化データ(符号化画像データ)56を抽出する。TS処理/カメラ情報抽出装置12は、抽出したビデオ符号化データ56をエントロピー復号化装置14に供給する。さらに、TS処理/カメラ情報抽出装置12は、ストリーム中のアクセスユニット内のSEI(Supplemental Enhancement Information)に付加されたカメラ情報を抽出して、カメラ情報メモリ13に供給する。カメラ情報は、例えば、パン/チルトの動き量を示す情報、および、カメラが動いたときの加速度を示す情報である。
エントロピー復号化装置14は、TS処理/カメラ情報抽出装置12からの符号化画像データのエントロピー符号化部分を復号化するCAVLC又はCABACのエントロピー復号化ブロックと、ビデオ符号化データ56を解析するパース部を含む。パース部は、エントロピー復号化ブロックの出力からパースエラーを検出するエラー検出手段としても機能する。パースエラー検出の詳細は、後述する。
動きベクトル抽出装置15は、エントロピー復号化装置14より動きベクトルを抽出して、動きベクトルメモリ17へ動きベクトル情報を供給する。ここで、動きベクトルメモリ17は、カメラ情報メモリ13と同一のメモリでも良い。
逆量子化装置16は、エントロピー復号化装置14から出力されるエントロピー復号化データを逆量子化し、逆DCT装置18は、逆量子化装置16の出力を逆離散コサイン変換する。逆DCT装置18の出力は、予測符号化の場合には、参照画像との差分を示す残差データ又は差分データであり、予測を使わない非予測符号化の場合には、画像データそのものである。
画面内予測装置20は、エントロピー復号化装置14の出力から画面内予測における参照画像を生成する。動き補償装置22及び重み付け予測装置24は、フレームメモリ32より復号化済み画像データを入力し、動き補償処理および重み付け処理を加味することで、画面間予測における参照フレーム画像を生成する。セレクタ26は、エントロピー復号化装置14からの制御信号に従い、画面内予測装置20の出力データ、重み付け予測装置24の出力データ又はゼロ値を選択し、選択したデータを加算器28に供給する。具体的には、セレクタ26は、非予測符号化に対してゼロ値を選択する。セレクタ26は、画面内予測符号化に対して画面内予測装置20の出力データを選択する。セレクタ26は、画面間予測符号化に対して重み付け予測装置24の出力データを選択する。
加算器28は、逆DCT装置18の出力データにセレクタ26で選択されたデータを加算する。加算器28の出力データは、予測符号化の対象か非予測符号化の対象かに関わらず、復元された画像データである。加算器28は、加算結果をセレクタ30に出力する。
セレクタ30には他に、補間データ生成装置38から補間データが供給される。セレクタ30は、補間データ生成装置38からの制御信号に従い、加算器28の出力データ、又は補間データ生成装置38からの補間データを選択する。
エントロピー復号化装置14のパース部がエラーを検出しない場合、無エラーを補間データ生成装置38に通知する。補間データ生成装置38は、無エラーの通知に従い、セレクタ30に加算器28の出力データを選択させる。セレクタ30の出力画像データ、即ち、セレクタ30で選択された画像データ(受信画像データ又は補間データ)は、フレームメモリ32に順次記憶される。フレームメモリ32に記憶される画像データは、順次読み出され、出力端子34から外部に出力される。
エントロピー復号化装置14のパース部がエラーを検出した場合の動作を説明する。パース部は、エラーが発生したブロックのアドレス情報を含むエラー検出信号を補間処理用動きベクトル算出装置36および補間データ生成装置38に出力する。補間処理用動きベクトル算出装置36は、エラー検出信号を受けると、動きベクトルメモリ37から同一フレーム内の既に復号化済みブロックの動きベクトル情報を抽出する。もしくは、カメラ情報メモリ13よりカメラ情報(パン/チルトの動き量および加速度)を抽出する。補間処理用動きベクトル算出装置36はまた、復号化済みブロックの動きベクトルの平均値(average)または中央値(median)を算出する。算出した平均値若しくは中央値、又はカメラ情報(パン/チルトの動き量および加速度)は、補間処理用動きベクトルとして補間データ生成装置38に供給される。また、フレームメモリ32から参照フレーム情報も補間データ生成装置38に供給される。
図3を参照して、同一フレーム内の既に復号化済みブロックの動きベクトル情報を用いた補間処理用動きベクトルの算出方法を説明する。図3は、復号化対象フレームの画面構成を示す。ブロックA〜Oは、復号化済みのブロックを示す。また、ブロックPは、復号化不能エラーにより復号化が不可能なブロックを示す。ブロックPのデータを補間する為に、復号化済みのブロックA〜Oの動きベクトルを用いて、補間処理用動きベクトルMVを算出する。即ち、MV=average(A、B、C、D、…、O)又は、MV=median(A、B、C、D、…、O)である。
補間データ生成装置38は、エントロピー復号化装置14からエラー検出信号を受けると、フレームメモリ32から復号化済みの参照フレーム画像を読み出す。そして、復号化不能エラーによる復号化不能ブロックと同一位置のブロックから、補間処理用動きベクトルだけ移動したブロックのデータを復号化済みの参照フレーム画像から抽出し、補間データを生成する。即ち、補間処理用動きベクトルの値が0(ゼロ)の場合には、復号化済みの参照フレーム画像の、復号化不能なブロックと同一位置のブロックのデータを用いて、補間データが生成される。補間データ生成装置38は、生成した補間データをセレクタ30に出力する。
セレクタ30は、補間データ生成装置38からの切替え制御信号に従い、エラーの発生したブロックの処理に合わせて、補間データ生成装置38からの補間データと加算器28からの画像データとを切り替える。即ち、セレクタ30は、加算器28からの画像データの内の復号化不能なブロックに対して、補間データで置換する置換手段として機能する。
エントロピー復号化装置14のパース部におけるエラー検出動作を説明する。パース部は、複数種類のエラーを検出する機能を持つ。例えば、ref_idx_l0及びref_idx_l1の制限値のエラーを検出機能を持つ。H.264/AVCでは、メイン・プロファイル、ハイ・プロファイル及びベースライン・プロファイルなど複数のプロファイルが規定されている。これらのプロファイル毎にref_idx_l0およびref_idx_l1の取り得る範囲が規定されている。パース部は、エントロピー復号化処理の結果が所定範囲外であるか否かを検出する。パース部はまた、処理するマクロブロック数が設定されたマクロブロック数と異なるか否かを検出する機能も具備する。このように、パース部は、エントロピー復号化の結果が規格外であるか否かを項目毎に検出するエラー検出機能を具備する。
図4に示すフローチャートを参照して、補間処理用動きベクトル算出装置36及び補間データ生成装置38の動作を説明する。
補間処理用動きベクトル算出装置36および補間データ生成装置38は、エントロピー復号化装置14からのエラー検出信号を待機する(S1)。エラーが検出されない場合(S1)、補間処理用動きベクトル算出装置36および補間データ生成装置38は機能せず、図1を用いて説明したエラー無しのパスにより復号化対象となるブロックの復号化処理(逆量子化及び逆DCT)が実行される(S2)。エラー検出信号が入力すると(S1)、補間処理用動きベクトル算出装置36は、エラーの発生したブロックのピクチャタイプがIピクチャかどうかを判定する(S3)。復号化対象ブロックがIピクチャであると判定されると(S3)、カメラ情報を抽出して、カメラ情報を元に補間処理用動きベクトルを決定する(S4)。
復号化対象ブロックがIピクチャでない場合、即ち、PピクチャまたはBピクチャの場合(S3)、同じピクチャ内で正常に復号化済みであるブロックの動きベクトル情報を抽出する(S5)。そして、抽出した動きベクトル情報の平均値又は中央値をもって、補間処理用動きベクトル情報とする(S6)。ステップS5,S6の代わりに、S4で抽出したカメラ情報から補間処理用動きベクトルを決定してもよい。
ステップS4,S6の後、エラー発生ブロックと同一の位置から、S4,S6で決定した補間処理用動きベクトル分移動した位置にある参照ピクチャ(又は参照フレーム)のブロックのデータから、補間データを生成する(S7)。そして、エラー発生ブロックのデータを補間データで置換する。
復号化対象フレームの全ブロックに対して、以上の処理を繰り返す(S8)。即ち、未処理ブロックが残っている限り(S8)、S1以降を繰り返す。
図5は、図4とは異なる処理方法の、図4とは同じ目的の動作フローチャートを示す。
補間処理用動きベクトル算出装置36および補間データ生成装置38は、エントロピー復号化装置14からのエラー検出信号を待機する(S11)。エラーが検出されない場合(S11)、補間処理用動きベクトル算出装置36および補間データ生成装置38は機能せず、図1を用いて説明したエラー無しのパスにより復号化対象となるブロックの復号化処理(逆量子化及び逆DCT)が実行される(S12)。エラー検出信号が入力すると(S11)、補間処理用動きベクトル算出装置36は、エラーの発生したブロックのピクチャタイプがIピクチャかどうかを判定する(S13)。復号化対象ブロックがIピクチャであると判定されると(S13)、抽出したカメラ情報を基に補間処理用動きベクトルを決定する(S15)。
復号化対象ブロックがIピクチャでない場合、即ち、PピクチャまたはBピクチャの場合(S13)、復号化対象ピクチャに対して、正常に復号化済みのブロックの割合が閾値以上か否かを判定する(S14)。復号化済みブロックの割合が閾値未満の場合には(S14)、ステップS15に移行する。復号化済みブロックの割合が閾値以上の場合には(S14)、正常に復号化済みであるブロックの動きベクトル情報を抽出し(S16)、抽出した動きベクトル情報の平均値又は中央値をもって、補間処理用動きベクトル情報とする(S17)。
ステップS15,S17の後、エラー発生ブロックと同一の位置から、それぞれS15,S17で決定した補間処理用動きベクトル分移動した位置にある参照ピクチャ(または参照フレーム)のブロックのデータから、補間データを生成する(S18)。そして、エラー発生ブロックのデータを補間データで置換する。
復号化対象フレームの全ブロックに対して、以上の処理を繰り返す(S19)。即ち、未処理ブロックが残っている限り(S19)、S11以降を繰り返す。
なお、本実施例では、カメラ情報を、アクセスユニットのSEIとして付加されている情報から取得する。アクセスユニットの構造例を図6に示す。但し、動きベクトルを得られるのであれば、カメラ情報は、別の方法で定義されるものであってもよい。また、カメラ情報をSEIから取得すると説明したが、その他の箇所に埋め込んで伝送しても良く、SEIに埋め込むことに限定されない。
復号化不能ブロックをデータ補間する際の、参照フレームの選定方法を説明する。H.264/AVCでは、PピクチャとBピクチャは、参照フレームが1つとは限らない。即ち、図7に示すように、復号化対象ピクチャAに対して、2つのフレームR0,R1を参照フレームとすることが可能である。本実施例では、復号化不能ブロックに対するデータ補間の参照フレームは、エラーの発生したフレーム内では同一のものとする。例えば、復号化済みブロックの参照フレームとして最も多く使用されている一つのフレームをデータ補間の参照フレーム、即ち、代表参照フレームとする。図7では、復号化済みブロックは、フレームR0又はR1を参照フレームとしているが、フレームR0を参照フレームとするブロックが6つ、フレームR1を参照フレームとするブロックが9つとなっている。従って、このケースでは、復号化不能ブロックのデータ補間に使用する代表参照フレームとして、フレームR1を採用する。
図8を参照して、本実施例のエラーコンシールメント処理を説明する。図8において、P1は復号化対象フレームを示す。フレームP1を復号化中に、ブロックAでエラーが発生し、ブロックA以降のブロックが正常に復号化出来なくなったとする。そして、復号化不能ブロックの補間のための参照フレームとして、前フレームP2が選択されたとする。エラーが発生したブロックと同じ位置のブロックから補間処理用動きベクトルだけ移動した位置のブロックのデータを、フレームP2から抽出し、補間処理に使用する。補間処理後の画像P3では、境界部Bにおいて不整合を抑制して、高品質な画像を生成する。
補間処理を実施する場合に、参照画像が存在しない場合が生じる。この場合の対応策を説明する。図9(A)は現在、復号化中(時間#N)のフレームの前フレーム(時間#N-1)を示し、同(B)は、現在、復号化中(時間#N)のフレームを示す。
現在、復号化中のフレーム(現在フレーム)では、左上のブロックから復号化処理を行い、太枠で囲ったブロックX,A〜D,Y,E〜Hについて、エラーが生じて正常な復号化が不可能となったとする。そして、現在フレームで復号化済みブロックの動きベクトルから、前フレームのブロックA〜Hが現在フレームのブロックA〜Hに対応しており、補間データとして利用できるとする。このとき、現在フレームのブロックX、Yに対しては、補間データを得ることができない。
このようなブロックX,Yに対して、本実施例では、参照フレームの同一位置のブロックにより補間するものとする。図9に示す例では、現在フレームのブロックX,Yを、参照フレームの同一位置にあるブロックA,Eを使って補間する。
他の方法として、参照フレームの端のブロックデータを水平方向又は垂直方向に保持して補間する方法や、レジスタに設定した値によって補間する方法などが考えられる。その他、出力映像が著しく低画質な映像とならなければ、他の方法を用いても良い。
本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。 トランスポートストリームのデータ構造を示す。 復号化対象フレームの画面構成例を示す。 本実施例における復号化不能ブロックの修復(補間)動作のフローチャートである。 本実施例における復号化不能ブロックの修復(補間)動作の別のフローチャートである。 アクセスユニットの構造例を示す。 復号化対象ピクチャAが2つのフレームR0,R1を参照フレームとする構成の説明図である。 本実施例の修復動作の説明図である。 本実施例で、参照フレームに対応ブロックが存在しない場合の修復動作の説明図である。 従来例における復号化不能ブロックを修復(補間)する処理の説明図である。 従来例の問題点の説明例である。
符号の説明
10:データ入力端子
12:TS処理/カメラ情報抽出装置
13:カメラ情報メモリ
14:エントロピー復号化装置
15:動きベクトル抽出装置
16:逆量子化装置
17:動きベクトルメモリ
18:逆DCT装置
20:画面内予測装置
22:動き補償装置
24:重み付け予測装置
26:セレクタ
28:加算器
30:セレクタ
32:フレームメモリ
34:出力端子
36:補間処理用動きベクトル算出装置
38:補間データ生成装置
50:トランスポートストリーム
52:PES(Packetized Elementary Stream)パケット
54:PESパケット・ペイロード
56:ビデオ符号化データ

Claims (10)

  1. 符号化画像データを復号化する復号化手段と、復号化不能エラーを発生した画像データを補間データで置換する置換手段と、前記置換手段の出力画像データを順次記憶するフレームメモリとを具備する映像復号化装置であって、
    前記符号化画像データに付加される参照フレーム情報と、動きベクトル情報及びカメラ情報を記憶する記憶手段と、
    前記復号化不能エラーの発生した前記画像データに対し、同じ画面内で復号化済み部分に対応する前記符号化画像データに付加された参照フレーム情報と動きベクトル情報又はカメラ情報を前記記憶手段から抽出し、補間処理用動きベクトル及び代表参照フレームを決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定される前記補間処理用動きベクトル及び前記代表参照フレームに従い、前記フレームメモリに記憶される前記代表参照フレームの画像データから前記復号化不能エラーの発生した前記画像データに対する前記補間データを生成する補間データ生成手段
    とを具備し、
    前記決定手段は、前記復号化不能エラーの発生した前記画像データのピクチャタイプがPピクチャ又はBピクチャの場合、ピクチャのブロック数に対する復号化済みブロックの割合が閾値以上のときには、前記補間処理用動きベクトルを、同じ画面内で復号化済み部分に対応する前記符号化画像データに付加された動きベクトルの平均値または中央値を用いて算出し、前記復号化済みブロックの割合が前記閾値未満のときには、前記補間処理用動きベクトルを前記符号化不能エラーの発生した画像データに対応する前記符号化画像データに付加された前記カメラ情報から算出する
    ことを特徴とする映像号化装置。
  2. 前記決定手段は、前記復号化不能エラーの発生した前記画像データのピクチャタイプがIピクチャの場合は、前記補間処理用動きベクトルを、カメラ情報から算出すことを特徴とする請求項1に記載の映像復号化装置。
  3. 前記決定手段は、複数の参照フレームが存在する場合、復号化済みブロックが最も多く参照するフレームを、前記代表参照フレームとすることを特徴とする請求項1または2に記載の映像復号化装置。
  4. 前記補間データ生成手段は、前記補間処理用動きベクトルに基づいて参照されるべき前記代表参照フレームの画像データが存在しない場合、前記補間処理用動きベクトルによらず前記復号化不能エラーの発生した画像データと同一位置の画像データに基づいて、前記復号化不能エラーの発生した画像データに対する補間データを生成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の映像復号化装置。
  5. 前記決定手段は、複数の参照フレームが存在する場合、前記復号化不能エラーの発生した前記画像データよりも前に復号化されたブロックが最も多く参照するフレームを、前記代表参照フレームとすることを特徴とする請求項3に記載の映像復号化装置。
  6. 符号化画像データを復号化する復号化ステップと、復号化不能エラーを発生した画像データを補間データで置換する置換ステップと、前記置換ステップの補間結果である出力画像データをフレームメモリに順次記憶するステップとを具備する映像復号化方法であって、
    前記符号化画像データに付加される参照フレーム情報と、動きベクトル情報及びカメラ情報を記憶手段に記憶する記憶ステップと、
    前記復号化不能エラーの発生した前記画像データに対し、同じ画面内で復号化済み部分に対応する前記符号化画像データに付加された参照フレーム情報と動きベクトル情報又はカメラ情報を前記記憶手段から抽出し、補間処理用動きベクトル及び代表参照フレームを決定する決定ステップと、
    前記決定ステップにより決定される前記補間処理用動きベクトル及び前記代表参照フレームに従い、前記フレームメモリに記憶される前記代表参照フレームの画像データから前記復号化不能エラーの発生した前記画像データに対する前記補間データを生成する補間データ生成ステップ
    とを具備し、
    前記決定ステップは、前記復号化不能エラーの発生した前記画像データのピクチャタイプがPピクチャ又はBピクチャの場合、ピクチャのブロック数に対する復号化済みブロックの割合が閾値以上のときには、前記補間処理用動きベクトルを、同じ画面内で復号化済み部分に対応する前記符号化画像データに付加された動きベクトルの平均値または中央値を用いて算出し、前記復号化済みブロックの割合が前記閾値未満のときには、前記補間処理用動きベクトルを前記符号化不能エラーの発生した画像データに対応する前記符号化画像データに付加された前記カメラ情報から算出する
    ことを特徴とする映像復号化方法。
  7. 前記決定ステップは、前記復号化不能エラーの発生した前記画像データのピクチャタイプがIピクチャの場合は、前記補間処理用動きベクトルを、カメラ情報から算出することを特徴とする請求項6に記載の映像復号化方法。
  8. 前記決定ステップは、複数の参照フレームが存在する場合、復号化済みブロックが最も多く参照するフレームを、前記代表参照フレームとすることを特徴とする請求項6または7に記載の映像復号化方法。
  9. 前記補間データ生成ステップは、前記補間処理用動きベクトルに基づいて参照されるべき前記代表参照フレームの画像データが存在しない場合、前記補間処理用動きベクトルによらず前記復号化不能エラーの発生した画像データと同一位置の画像データに基づいて、前記復号化不能エラーの発生した画像データに対する補間データを生成することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の映像復号化方法。
  10. 前記決定ステップは、複数の参照フレームが存在する場合、前記復号化不能エラーの発生した前記画像データよりも前に復号化されたブロックが最も多く参照するフレームを、前記代表参照フレームとすることを特徴とする請求項8に記載の映像復号化方法。
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