JP2009094892A - 動画像復号装置及び動画像復号方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンコーダの特性を把握することなく確実にエラーを検出可能にする。
【解決手段】 入力された符号化ストリームを復号処理して画像データを出力する動画像復号部11と、前記動画像復号部の復号処理に際して発生する中間データを複数のマクロブロックについて取得して統計情報を生成する統計情報取得部18と、前記統計情報取得部において得られた統計情報を利用して前記入力された符号化ストリームのエラーの有無を判定する第1のエラー判定部19とを具備したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 入力された符号化ストリームを復号処理して画像データを出力する動画像復号部11と、前記動画像復号部の復号処理に際して発生する中間データを複数のマクロブロックについて取得して統計情報を生成する統計情報取得部18と、前記統計情報取得部において得られた統計情報を利用して前記入力された符号化ストリームのエラーの有無を判定する第1のエラー判定部19とを具備したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、エラーコンシールメント機能を有する装置に好適な動画像復号装置及び動画像復号方法に関する。
従来、動画像符号化の標準化規格として、MPEG4(Moving Picture Experts Group-phase 4)が採用されることがある。MPEG4では、モバイルでの動画像伝送を想定した誤り耐性技術が採用されている。この種の誤り耐性技術においては、例えば、欠落したデータを補間することで誤りの修復(エラーコンシールメント)が行われる。
エラーコンシールメント機能を有する動画像のデコード装置においては、ビットストリーム上にエラーが存在する場合、そのエラー位置を正確に検出することが望ましい。ストリーム上のエラー発生位置とエラー検出位置とがずれている場合には、エラー部分が補間されずに、エラーを有するストリームに基づいて画像が表示されてしまうことがあるからである。エラー部分を確実に補間するために、エラー検出位置を含むスライス全体をエラーコンシールメントすることも考えられるが、この場合には、本来正常にデコードすることができる領域についても補間されてしまい、画像の劣化を招来する。
従来、エラーを検出する方法として、種々の方法が考えられている。例えば、以下の3つの方法がある。
(a)シンタックスにおいて未定義の符号語を検出したことによってエラーを検出する方法。例えば、シンタックス要素の値が未定義値となったことによってエラーを検出するものである。
(b)意味上、有り得ない状態を検出した場合にエラーとする方法。例えば、動きベクトルの計算結果が規格で制約された値域を超えた場合等にエラーを検出することができる。
(c)特許文献1によって開示された方法であり、マクロブロックの符号化モードと画素値とから、所定の計算式にあてはめて判定する方法。
通常、これらのうちの1つ又は2つ以上の方法を組み合わせてエラーを判定する。しかしながら、上記(a),(b)の方法では、エラーを検出することができないことがあるという欠点がある。また、上記(c)の方法は、判定条件をエンコーダの特徴に合わせて設計時に決定しなければならない。従って、デコーダ側においてエンコーダ側の特性を把握しているシステムにおいてのみ使用可能であるという問題があった。
特開平9−37244号公報
本発明は、エンコーダの特性を把握することなく、ストリームに発生するエラーを確実に検出することができる動画像復号装置及び動画像復号方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る動画像復号装置は、入力された符号化ストリームを復号処理して画像データを出力する動画像復号部と、前記動画像復号部の復号処理に際して発生する中間データを複数のマクロブロックについて取得して統計情報を生成する統計情報取得部と、前記統計情報取得部において得られた統計情報を利用して前記入力された符号化ストリームのエラーの有無を判定する第1のエラー判定部とを具備したことを特徴とするものであり、
本発明の一態様に係る動画像復号方法は、入力された符号化ストリームを復号処理して画像データを出力する動画像復号部から前記復号処理に際して発生する中間データを取得し、複数のマクロブロックについて取得した前記中間データの統計情報を生成し、生成された前記統計情報を利用して前記入力された符号化ストリームのエラーの有無を判定することを特徴とするものである。
本発明の一態様に係る動画像復号方法は、入力された符号化ストリームを復号処理して画像データを出力する動画像復号部から前記復号処理に際して発生する中間データを取得し、複数のマクロブロックについて取得した前記中間データの統計情報を生成し、生成された前記統計情報を利用して前記入力された符号化ストリームのエラーの有無を判定することを特徴とするものである。
本発明によれば、エンコーダの特性を把握することなく、ストリームに発生するエラーを確実に検出することができるという効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る動画像復号装置を示すブロック図である。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る動画像復号装置を示すブロック図である。
図1において、動画像復号部11には、図示しないエンコーダによって符号化された動画像の符号化ストリームが入力される。エンコーダは、H.264規格に従ってエンコードを行うものとして説明する。例えばH.264規格に対応した放送局等のエンコーダにおいては、映像信号をブロック単位でDCT処理して量子化し、更に所定の可変長符号表を用いて可変長符号化処理することにより、符号化ストリームを得ている。また、エンコーダは、差分回路、逆量子化回路、逆DCT回路、動き補償回路等を有しており、入力された映像信号と所定期間前後の参照画像との予測誤差を求め、求めた予測誤差のみをDCT処理、量子化処理及び可変長符号化処理することにより、入力された映像信号を動き補償予測符号化することもできるようになっている。
符号化ストリームは、動画像復号部11は、可変長復号部12、IQ/IDCT回路13、動き補償回路14、イントラ予測回路21、選択回路22、加算器15及びフィルタ16を有している。動画像復号部11は、可変長復号処理、逆DCT処理及び逆量子化処理が可能である。可変長復号部12は、入力された符号化ストリームを可変長復号化する。IQ/IDCT回路13は、可変長復号化された符号化データを逆量子化処理して、符号化側の量化処理前の変換係数に戻す。更に、IQ/IDCT回路13は、変換係数を逆DCT処理する。これにより、IQ/IDCT回路13は、符号化側のDCT処理前の画素データを得る。
可変長復号部12の出力は動き補償回路14及びイントラ予測回路21にも供給される。動画像復号部11に入力された符号化ストリームがイントラ予測符号化されたイントラ予測マクロブロックである場合には、IQ/IDCT回路13の出力はイントラ予測画像との差分値である。この場合には、イントラ予測回路21は、可変長復号部12からの予測モードに基づいて図示しないメモリに記憶されているイントラ予測画像を読み出してイントラ予測を行い、予測画像を選択回路22に出力する。
また、動画像復号部11に入力された符号化データがインター予測符号化されたマクロブロックである場合には、IQ/IDCT回路13の出力は参照ブロックとの差分値である。この場合には、動き補償回路14は、可変長復号部12からの動きベクトルに基づいて図示しないメモリに記憶されている参照画像を読み出して動き補償し、動き補償した参照画像を選択回路22に出力する。
選択回路22は、可変長復号部12からの制御信号(図示省略)に基づいて、イントラ予測回路21からの予測画像と動き補償回路14からの参照画像とのいずれか一方を選択して加算器15に出力する。加算器15は、IQ/IDCT回路13の出力(予測誤差)と参照画像又は予測画像とを加算することで、符号化前の画像データを復元する。
フィルタ16は、加算器15からの復元された画像データに対して適応的にデブロッキング・フィルタ処理を行い、これにより画像の符号化時に発生するブロック歪みを除去する。フィルタ16の出力は、誤り修復部20に供給される。
本実施の形態においては、可変長復号部12の出力は、統計情報取得部18及びエラー検出部19にも供給されている。エンコーダ側の可変長符号化回路は、シンタックスエレメント(Syntax element)を可変長符号化する。シンタックスエレメントとしては、スライス・ペイロード・データ、マクロブロック・タイプ(mb_type)、マクロブロックのCBP(coded block pattern)、マクロブロック量子化パラメータ、参照フレームインデックス、モーション・ベクトル(MVs)及び量子化された変換係数のデータが含まれ、可変長復号部12からはこれらのデータが可変長復号されて出力される。
統計情報取得部18は、可変長復号部12からのデータを中間データとして取得し、ビットストリームの性質に関する統計情報を取得する。統計情報取得部18は取得した統計情報をエラー検出部19に出力する。エラー検出部19は、可変長復号部12から中間データも与えられており、実際に入力される中間データと統計情報との比較によって、エラーを検出する。例えば、エラー検出部19は、統計情報に基づく統計値に対して、入力される中間データの確率が低い(つまり、稀な性質である)ことを検出した場合には、適応的にエラーとみなす、またはエラーの候補とする。
例えば、統計情報取得部18は、中間データとしてシンタックスエレメント中のマクロブロック・タイプ(mb_type)を用いる。マクロブロック・タイプとして複数の種類が考えられるが、各マクロブロックに設定されるマクロブロック・タイプは、エンコーダの特性に応じた頻度で選択される。
図2は所定のエンコーダからの符号化ストリームのマクロブロック・タイプとその出現回数の一例を示す図表である。図2の例では、マクロブロック・タイプ(mb_type)I_16x16_1_0_0及びI_16x16_1_1_0の出現回数は0回である。
統計情報取得部18は、例えば、所定フレーム期間、マクロブロック・タイプの統計情報を取得してエラー検出部19に出力し、エラー検出部19は、出現頻度が所定の閾値よりも小さい場合に、そのマクロブロック・タイプはエンコーダ側において設定され得ないタイプであるものと判定する。このようなマクロブロック・タイプが入力された場合には、エラー検出部19はエラーが発生しているものと判定する。
エラー検出部19は、エラーの検出結果を誤り修復部20に出力する。誤り修復部20は、誤り等により欠落した情報を補間するもので、エラー検出部19からのエラーの検出結果に従い、欠落したマクロブロックの画像データを関連する他のマクロブロックの画像データをもとに復元する。補間処理に使用する関連情報としては、例えば補間対象のマクロブロックの周辺に位置するマクロブロックの画像データや、前後のフレームの同一位置にあるマクロブロックの画像データが使用される。
次に、このように構成された実施の形態の動作について図3及び図4を参照して説明する。図3は統計情報の取得方法を示すフローチャートであり、図4はエラーの検出フローを示すフローチャートである。
符号化ストリームとして、H.264規格に従って圧縮符号化されたビットストリームが入力される動作の例について説明する。
符号化ストリームは、動画像復号部11に供給されて復号処理される。即ち、動画像復号部11の可変長復号部12は、符号化ストリームを可変長復号化し、IQ/IDCT回路13は可変長復号部12の出力を逆量子化し、更に、逆DCT処理して符号化側のDCT処理前のデータに戻す。
イントラ予測符号化された符号化データが入力された場合には、イントラ予測回路21は、図示しないメモリからのイントラ予測画像を選択回路22を介して加算器15に供給する。この場合には、加算器15は、IQ/IDCT回路13からの予測誤差と予測画像とを加算することで、復元画像を得る。また、フレーム間符号化(インター予測符号化)された符号化データが入力された場合には、動き補償回路14は、図示しないメモリからの参照画像を動き補償して選択回路22を介して加算器15に供給する。この場合には、加算器15は、IQ/IDCT回路13からの予測誤差と動き補償された参照画像とを加算することで、復元画像を得る。加算器15からの復元画像はフィルタ16によってフィルタ処理された後、誤り修復部20に出力される。
本実施の形態においては、誤り修復部20のエラーコンシールメント処理に必要なエラー位置の検出のために、可変長復号部12の出力は中間データとして統計情報取得部18及びエラー検出部19に与えられる。統計情報取得部18は中間データの統計情報を取得し、エラー検出部19は統計情報に基づいて、入力マクロブロックにエラーが発生しているか否かを判定する。
例えば、統計情報取得部18は、中間データとしてマクロブロック・タイプ(mb_type)の統計情報を求める。統計情報取得部18は、各マクロブロック・タイプ毎の出現回数を格納するための図示しない複数のメモリ領域を有している。統計情報取得部18は、図3のステップS1において、各マクロブロックごとにマクロブロック・タイプを取込み(ステップS2)、そのタイプを判定する(ステップS3)。
統計情報取得部18は、ステップS4において、各マクロブロック毎に求めたマクロブロック・タイプの出現回数を各メモリ領域に保持して、統計情報を求める。統計情報取得部18は、ステップS5において、サンプル数が既定値に到達したか否かを判定する。例えば、統計情報取得部18は、所定フレーム数に渡るマクロブロックについて統計情報をとったか否かを判定する。統計情報取得部18は、所定フレーム数に渡るマクロブロックの統計情報をとった場合にはサンプル数が既定値に到達したものとして、求めた統計情報をエラー検出部19に出力する(ステップS6)。
エラー検出部19は、統計情報に基づいて、エンコーダが希にしか選択しないマクロブロック・タイプを求め、可変長復号部12からのマクロブロックがこのタイプのマクロブロックである場合には、エラーが生じている可能性が高いものと判定する。例えば、エラー検出部19は、統計をとった全マクロブロックの総数に対する各マクロブロック・タイプの数によって、各マクロブロック・タイプが稀に出現するか否かを判定する。この場合において、エラー検出部19は、マクロブロック・タイプの出現の割合が所定の閾値よりも小さい場合には、エンコーダが選択しないマクロブロック・タイプであるものと判定して、このマクロブロック・タイプのマクロブロックが入力された場合には、エラーを検出したものとするようにしてもよい。
図4はこのようなエラー判定方法を示している。即ち、エラー検出部19は、ステップS11において、統計情報取得部18からの統計情報を取り込む。次に、各マクロブロック・タイプ毎に出現割合を算出する(ステップS12)。例えば、エラー検出部19は、全てのマクロブロック・タイプの出現回数の総和(全サンプル数)を
とし、所定のマクロブロック・タイプの出現回数をCcurとして、各マクロブロック・タイプ毎に出現割合を
により算出する。
とし、所定のマクロブロック・タイプの出現回数をCcurとして、各マクロブロック・タイプ毎に出現割合を
により算出する。
次にエラー検出部19は、各マクロブロック・タイプ毎の出願割合を閾値と比較し、稀なタイプであるか否かを判定する(ステップS13)。閾値をpとすると、各マクロブロック・タイプが稀なタイプであるか否かは、下記(1)式によって判定可能である。エラー検出部19は、図示しないメモリ領域に、稀なタイプであるものと判定したマクロブロック・タイプについての情報を記憶させる。
稀なタイプのマクロブロック・タイプの情報をメモリ領域に記憶させた後、エラー検出部19は可変長復号部12からの各マクロブロックについて、エラーの判定を行う。即ち、エラー検出部19は、ステップS14において可変長復号部12の出力をマクロブロック毎に取り込む。エラー検出部19は、入力されるマクロブロック・タイプとメモリ領域に記憶させた情報との比較によって、可変長復号部12からのマクロブロックのエラーの有無を判定する。即ち、エラー検出部19は、入力されたマクロブロック・タイプがメモリ領域に記憶させた稀なタイプに一致した場合には、ステップS16においてエラーと判定し、そうでない場合にはステップS17においてエラーでないと判定する。
例えば、エラー検出部19に、図2に示すマクロブロック・タイプI_16x16_1_0_0が入力された場合には、エラー検出部19はこのマクロブロック・タイプに対応するマクロブロックはエラーが発生しているものと判定する。
エラー検出部19は、エラーの判定結果を誤り修復部20に出力する。誤り修復部20は、エラー検出部19によってエラーと判定されたマクロブロックについては、関連する他のマクロブロックの画像データをもとに復元して出力する。
このように本実施の形態においては、動画像復号部によって得られる中間データの統計情報に基づいて、エンコーダが生成しない可能性が高いシンタックスであるか否かを判定してエラーを検出している。これにより、エンコーダの特性を把握することなく、確実なエラー検出が可能である。
なお、上記実施の形態においては、中間データとしてマクロブロック・タイプ(mb_type)を用いたが、エンコーダの特性に応じて現れる符号化ストリームの特徴を含むデータであれば、いずれの中間データを用いてもよい。例えば、中間データとして動きベクトルの値域やイントラ予測モードの情報を用いてもよいことは明らかである。
また、上記実施の形態においては、中間データを所定フレーム数以上取得することにより統計情報を得たが、他の条件を採用してもよい。例えば、中間データを数秒間以上、あるいは1スライスを2回以上デコードしたこと等によって統計情報を取得するようにしてもよい。また、上述した統計上の閾値pは任意の方法で決定してもよい。また、上記実施の形態においては、マクロブロック・タイプ毎の出現割合によってエラー判定を行ったが、マクロブロック・タイプ毎の絶対数が所定の数以下という条件で判定してもよい。
(第2の実施の形態)
図5は本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。本実施の形態は第1の実施の形態によるエラー検出方法と上述した3頁に記載のエラー検出方法の(a)項及び(b)項のエラー検出方法とを併用するものである。
図5は本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。本実施の形態は第1の実施の形態によるエラー検出方法と上述した3頁に記載のエラー検出方法の(a)項及び(b)項のエラー検出方法とを併用するものである。
本実施の形態は、従来のエラー検出部31を付加した点が図1の第1の実施の形態と異なる。従来のエラー検出部31は、上述した3頁に記載のエラー検出方法の(a)項及び(b)項等による従来のエラー検出方法を用いてエラー検出を行う。
図6は3頁に記載のエラー検出方法の(a)項のエラー検出方法を説明するための図表である。図6は入力される符号語に対する復号値を示しており、図6の例では入力符号語が“101”は未定義であることを示している。従来のエラー検出部31は、このような未定義の符号語を検出すると、その符号語の位置にエラーが発生しているものと判定する。従来のエラー検出部31は、このように、シンタックスにおいて未定義の符号語があるか否か、意味上有り得ない状態か否か等によってエラーを検出する。従来のエラー検出部31はエラーの検出結果を誤り修復部20に出力する。
誤り修復部20は、エラー検出部19によって検出されたエラー位置について誤り修復を行うと共に、従来のエラー検出部31によって検出されたエラー位置についても誤り修復を行う。
次に、このように構成された実施の形態の動作について図7のフローチャートを参照して説明する。
動画像復号処理は第1の実施の形態と同様である。可変長復号部12の出力は統計情報取得部18、エラー検出部19だけでなく、従来のエラー検出部31にも供給される。従来のエラー検出部31は、図7のステップS21において、マクロブロック毎に、例えば上記3頁に記載のエラー検出方法の(a)項及び(b)項による従来のエラー検出を行う。次のステップS22では、従来のエラー検出によってエラーが検出されたか否かが判定される。エラーが検出されると、ステップS16においてエラーを示す検出結果が誤り修復部20に出力される。従来のエラー検出部31においてエラーが検出されないマクロブロックについては、次のステップS23において統計情報取得部18において既に統計情報が取得されているか否かが判定される。例えば動画像復号部11の起動直後のように統計情報が取得されていない場合には、ステップS24において中間データの統計情報を取得して処理をステップS21に戻す。なお、ステップS23,S24の処理は図3のフローチャートと同様の処理である。
統計情報が既に取得されている場合には、処理をステップS25に移行して、エラー検出部19によるエラー判定処理を行う。ステップS25のエラー判定処理は、図4のステップS11〜S14と同様の処理である。エラー検出部19によって、入力されたマクロブロックのデータが稀なタイプか否かが判定されて、ステップS16,S17において、エラーの検出結果が誤り修復部20に出力される。
他の作用は第1の実施の形態と同様である。
このように本実施の形態においては、統計情報を用いたエラー検出だけでなく、従来のエラー検出方法を用いたエラー検出を併用しており、エラー検出精度が向上するという利点がある。また、本実施の形態においては、統計情報を取得するまでの期間においても、従来のエラー検出方法によってエラーを検出することができるという利点がある。
(第3の実施の形態)
図8は本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。第1及び第2の実施の形態においては、中間データとして可変長復号部12の出力を用いたが、本実施の形態は中間データとして可変長復号部12の出力だけでなく、IQ/IDCT回路13の出力及び動き補償回路14の出力も用いる例である。
図8は本発明の第3の実施の形態を示すブロック図である。第1及び第2の実施の形態においては、中間データとして可変長復号部12の出力を用いたが、本実施の形態は中間データとして可変長復号部12の出力だけでなく、IQ/IDCT回路13の出力及び動き補償回路14の出力も用いる例である。
本実施の形態は統計情報取得部18及びエラー検出部19に夫々代えて統計情報取得部18’及びエラー検出部19’を採用した点が第1の実施の形態と異なる。
統計情報取得部18’には、可変長復号部12の出力に含まれるマクロブロック・タイプ(mb_type)、IQ/IDCT回路13の出力に含まれる残差画素配列rij及び動き補償回路14の出力に含まれる予測画素配列predLが与えられる。なお、残差画素配列rijは、residual block(予測残差)を逆量子化・逆変換して得られた輝度成分の残差画素配列である。予測画素配列predLは、動き補償予測により得られた予測画素配列 (いずれも16×16画素の配列)である。
統計情報取得部18’は、マクロブロック・タイプによって可変長復号部12の出力のマクロブロックがインター予測符号化されたものであるか否かを判定する。インター予測符号化されている場合には、IQ/IDCT回路11からの残差画素配列rij及び動き補償回路14からの予測画素配列predLを用いた下記(2)の演算を行う。
α=var(rij)−var(rij+predL)
β=var(rij)
…(2)
但し、var(rij)は配列の全要素の分散を示す。
β=var(rij)
…(2)
但し、var(rij)は配列の全要素の分散を示す。
なお、 統計情報取得部18’は、可変長復号部12の出力のマクロブロックがインター予測符号化されたものでない場合には、当該マクロブロックについての残差画素配列rij及び予測画素配列predLを統計に用いない。
統計情報取得部18’は、得られたα,βを図示しないメモリ領域に記憶させると共に、α,βの平均値/α,/β及び標準偏差σα,σβを求めてメモリ領域に記憶させる。更に、統計情報取得部18’は、マクロブロック毎に処理を繰返して、全マクロブロックを対象として、α,β、その平均値/α,/β及び標準偏差σα,σβを更新し、統計情報として得る。
統計情報取得部18’は、所定フレーム数の中間データを取得したことによってサンプル数を満足するものと判断すると、取得したα,β、その平均値/α,/β及び標準偏差σα,σβを統計情報としてエラー検出部19’に出力する。
エラー検出部19’は、統計情報取得部18’からの統計情報に基づいて、可変長復号部12からのマクロブロックが稀なものか否かを判定する。例えば、エラー検出部19’は、下記(3)式によって稀であるか否かを判定する。
次に、このように構成された実施の形態の動作について図9のフローチャートを参照して説明する。図9において図1と同一の手順には同一符号を付して説明を省略する。
動画像復号処理は第1の実施の形態と同様である。統計情報取得部18’は、図9のステップS2において、中間データの取込みを行う。本実施の形態においては、統計情報取得部18’は、マクロブロック・タイプmb_type、残差画素配列rij及び予測画素配列predLを取り込む。
統計情報取得部18’は次のステップS3において、マクロブロック・タイプによって、当該マクロブロックがインター予測符号化されたものであるか否かを判定する。インター予測符号化されたものでない場合には、処理をステップS2に戻して次のマクロブロックについての中間データの取込みを行う。インター予測符号化されたものである場合には、処理をステップS32に移行して、上記(2)式のα,βを求めると共に、メモリ領域から読み出したしα,βを用いて、平均値/α,/β及び標準偏差σα,σβを更新算出して、メモリ領域を更新する(ステップS4)。統計情報取得部18’は、サンプル数が規定値に到達すると、求めたα、β、平均値/α,/β及び標準偏差σα,σβを統計情報としてエラー検出部19’に出力する。
エラー検出部19’は、当該マクロブロックについて得られたα,βの値が稀な値であるか否かによって、当該マクロブロックにエラーが生じているか否かを判定する。例えば、エラー検出部19’は、上記(3)式からエラーの判定を行う。即ち、エラー検出部19’は、上記(3)式のいずれも満足する場合にはエラーは発生していないものと判定し、上記(3)式のいずれか一方又は両方が満足しない場合には、エラーが発生しているものと判定する。
他の作用は第1の実施の形態と同様である。
このように本実施の形態においては、エンコーダによって影響を受ける残差画素配列及び予測画素配列の統計情報を用いることでエラーを検出しており、エンコーダの特性を把握することなく、確実なエラー検出が可能である。
本発明は上記実施の形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、中間データとして動きベクトルの値域を用い、エラー検出の判定方法として、動きベクトルの値域について偏差を求め、稀な値域の場合にエラーと判定するようにしてもよい。
11…動画像復号部、12…可変長復号部、13…IQ/IDCT回路、14…動き補償回路、18…統計情報取得部、19…エラー検出部、20…誤り修復部。
Claims (5)
- 入力された符号化ストリームを復号処理して画像データを出力する動画像復号部と、
前記動画像復号部の復号処理に際して発生する中間データを複数のマクロブロックについて取得して統計情報を生成する統計情報取得部と、
前記統計情報取得部において得られた統計情報を利用して前記入力された符号化ストリームのエラーの有無を判定する第1のエラー判定部と
を具備したことを特徴とする動画像復号装置。 - 前記第1のエラー判定部は、前記統計情報から得られる各マクロブロック毎の出現割合又は偏差に対する評価式によって、エラーの有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の動画像復号装置。
- 前記動画像復号部の復号処理に際して発生する中間データに対してシンタックス上又は意味上正しくないことを検出することによって、前記入力された符号化ストリームのエラーの有無を判定する第2のエラー判定部を具備したことを特徴とする請求項1又は2に記載の動画像復号装置。
- 入力された符号化ストリームを復号処理して画像データを出力する動画像復号部から前記復号処理に際して発生する中間データを取得し、
複数のマクロブロックについて取得した前記中間データの統計情報を生成し、
生成された前記統計情報を利用して前記入力された符号化ストリームのエラーの有無を判定する
ことを特徴とする動画像復号方法。 - 前記符号化ストリームのエラーの有無は、前記統計情報から得られる各マクロブロック毎の出現割合又は偏差に対する評価式を用いることで判定することを特徴とする請求項4に記載の動画像復号方法。
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JP2007264734A Pending JP2009094892A (ja) | 2007-10-10 | 2007-10-10 | 動画像復号装置及び動画像復号方法 |
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JP (1) | JP2009094892A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011055219A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | Sony Corp | 画像送信装置、画像受信装置、画像送信方法及び画像受信方法 |
WO2015059782A1 (ja) * | 2013-10-23 | 2015-04-30 | 株式会社K-Will | 映像検査方法及び音声検査方法 |
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2007
- 2007-10-10 JP JP2007264734A patent/JP2009094892A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011055219A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | Sony Corp | 画像送信装置、画像受信装置、画像送信方法及び画像受信方法 |
WO2015059782A1 (ja) * | 2013-10-23 | 2015-04-30 | 株式会社K-Will | 映像検査方法及び音声検査方法 |
JPWO2015059782A1 (ja) * | 2013-10-23 | 2017-03-09 | 株式会社K−Will | 映像検査方法及び音声検査方法 |
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