JPH0610522A - 駆動輪動力駐車場装置 - Google Patents

駆動輪動力駐車場装置

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Publication number
JPH0610522A
JPH0610522A JP19323592A JP19323592A JPH0610522A JP H0610522 A JPH0610522 A JP H0610522A JP 19323592 A JP19323592 A JP 19323592A JP 19323592 A JP19323592 A JP 19323592A JP H0610522 A JPH0610522 A JP H0610522A
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automobile
floor plate
drive
rotating body
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JP19323592A
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Inventor
Shuichi Matsuoka
周一 松岡
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 外部駆動源を設備することなく乗架させた自
動車の左右駆動輪の回転力を利用して上部床板を昇降さ
せることにより、設備経費や運転経費が安価で、広い駐
車場に多数並列設置して駐車スペースを拡大できること
を目的とする。 【構成】 下部基盤12と、下部基盤12の上面側に設
けられた上部床板14と、上部床板14を支持しつつ上
下動させる上下動支持機構16と、上部床板12に設け
られ自動車の駆動輪回転力の変換伝達機構18とを有
し、変換伝達機構18は、駆動輪回転力を変換する変換
部と、上下動支持機構に伝達する伝達部とを備え、前記
変換部は、上部床板14に設けられて左右駆動輪と密着
転動する駆動回転体58と、この駆動回転体58と並列
状に設けられ前記駆動回転体58に対する左右駆動輪の
密着転動と共に、前記左右駆動輪と密着転動する遊転回
転体60とを有して成る駆動輪動力駐車場装置から構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の駆動輪の回転
力で昇降する上部床板を備え、上下二段に自動車を駐車
できる駆動輪動力駐車場装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自家用自動車の増加に伴って駐車
場は勿論のこと一般住宅の車庫においても、駐車空間を
有効に利用するために上下二段に自動車を駐車させる駐
車装置が設備され、利用されている。この二段式駐車装
置においては、例えば、自動車一台の駐車可能な床面に
複数の支柱を立設して内部に上部床板を配置させ、ウイ
ンチより延長したワイヤーを前記支柱を介して上部床板
に昇降自在に連結させている。そして、床面に下降して
いる上部床板に自動車を駐車させた状態でウインチを電
動力で駆動しながらワイヤを巻き込み、自動車を駐車さ
せた上部床板を所定の高さまで上昇停止させ、この上昇
停止している上部床板の下方の床面に他の自動車を駐車
させる装置等が設備されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
二段式駐車装置においては、上部床板を昇降させるウイ
ンチを駆動させるため電動力等の外部駆動源が必要であ
り、そのための設備経費や運転経費が割高となる。ま
た、広い駐車場に前記二段式駐車装置を多数並列に設置
しても、駆動するモータ等へ配電線を架設するのに設備
経費が割高となる等の問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、外部駆動源を設備するこ
となく、自動車の左右駆動輪の回転力を利用して上部床
板を昇降させることにより、設備経費や運転経費が安価
で、かつ広い駐車場に多数並列設置して駐車スペースを
拡大し得るものであり、特に、近年一方の駆動輪の停止
状態で他方の駆動輪を回転体に乗架させて空転させる
と、駆動輪の乗越え脱落等の危険のあるノンスリップ・
デフ機構を備えた自動車においても、左右駆動輪の回転
力を均等に利用して上部床板を昇降できる駆動輪動力駐
車場装置を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、自動車Mが出入し得る下部基盤12
と、この下部基盤12の上面側に設けられた上部床板1
4と、この上部床板14を下方から支持しつつ上下動さ
せる上下動支持機構16と、前記上部床板14に設けら
れ自動車の駆動輪Tの回転力を前記上下動支持機構16
に変換伝達する変換伝達機構18とを有し、この変換伝
達機構18は、自動車Mの駆動輪Tの回転力を変換する
ための変換部54と、この変換部54に接続され同変換
部54で変換された動力を前記上下動支持機構16に伝
達するための伝達部56とを備え、前記変換部54は、
前記上部床板14の上面側に設けられ、かつ自動車Mの
左右駆動輪T1、T2と密着転動する駆動回転体58
と、この駆動回転体58と並列状に設けられ前記駆動回
転体58に対する左右駆動輪T1、T2の密着転動と共
に、前記自動車Mの左右駆動輪T1、T2と密着転動す
る遊転回転体60とを有して成る駆動輪動力駐車場装置
10から構成される。また、自動車Mの左右駆動輪T
1、T2は、前記駆動回転体58及び遊転回転体60の
上面側に載着支持され、前記駆動回転体58と、遊転回
転体60とは、その両端部に、上面に支持した自動車M
の左右車輪T1、T2が前記回転体の端部方向への滑動
を制止する制止体80を備えて成ることとしてもよい。
【0006】
【作用】本発明の駆動輪動力駐車場装置に自動車を上下
2段に駐車させる場合には、下部基盤の上面に下降して
いる上部床板に自動車を入庫させ、変換伝達機構の変換
部の駆動回転体と、この駆動回転体と並列状に設けられ
た遊転回転体とに自動車の左右駆動輪を乗架させる。そ
して左右駆動輪を駆動回転させて前記駆動回転体と遊転
回転体とを左右駆動輪と密着転動させ、この駆動回転体
の回転力で変換伝達機構を連動させつつ上部床板の上下
動支持機構を作動させ、上部床板を徐々に所定の高さま
で上昇ロックさせる。上部床板が上昇ロックされた状態
で下部基盤に他の自動車を駐車させるものであり、一台
の駐車スペースを利用して簡易に二台の自動車を駐車で
きる。逆に上段側の自動車を出庫させる時には、下部基
盤に駐車している自動車を出庫させ、その後で上部床板
のロックを解除させると、上部床板と自動車の荷重が上
下動支持機構に負荷されながら上下動支持機構に前記変
換伝達機構から逆制動が負圧されて上下動支持機構は徐
々に下降し、上部床板が下部基盤へ降着した後で上部床
板に駐車している自動車を出庫する。従って、下部基盤
に降着している上部床板の上昇に外部駆動源を必要とす
ることなく、上部床板に駐車させた自動車の左右駆動輪
の回転力を利用して上部床板を上昇でき、設備経費や運
転経費を節約でき、また、広い駐車場に多数並列設置し
て経費を節約できることとなる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面により、本発明の好適な実施
例を説明する。図1ないし図4には、本発明に係る駆動
輪動力駐車場装置10が示されている。図より明らかな
様に、駆動輪動力駐車場装置10は、自動車が出入し得
る下部基盤12と、この下部基盤12の上面側に設けら
れた上部床板14と、この上部床板14を下方から支持
しつつ上下動させる上下動支持機構16と、前記上部床
板14及び下部基盤12に設けられ自動車の駆動輪の回
転力を前記上下動支持機構16に変換伝達する変換伝達
機構18とを有している。前記下部基盤12の上面に降
着している上部床板14に自動車を入庫させ、この自動
車の左右駆動輪の回転力を変換伝達機構18で動力に変
換して前記上下動支持機構16に伝達させ、この上下動
支持機構16を作動させつつ上部床板14を所定高さに
上昇保持し、その後で下部基盤12に他の自動車を入庫
して上下2段に駐車させるものである。
【0008】図1、図2に示す様に、前記下部基盤12
は、薄鋼板を素材とし、自動車を駐車できる長幅よりや
や広幅な長方形状に形成されている。この下部基盤12
は、薄鋼板で形成する代わりにコンクリートを地面に打
設して構築してもよい。前記上部床板14は、薄鋼板を
素材とし、前記下部基盤12より狭幅な長方形状に形成
され、この上部床板14の両側部に沿って端面が逆U型
状の補強枠20、20が連設固定されている。前記上部
床板14下面の長手方向の両端部下面には、前記補強枠
20、20へ向け交差した2個の回転軸22、22が、
図9に示す様に上部床板14の下面の軸受24、24に
軸支されている。この回転軸22、22の両端部は前記
補強枠20、20の外面へ突出され、この突出端部にピ
ニオン26、26が固定され、このピニオン26、26
の一方側において、補強枠20、20の外面に各々押え
ローラ28、28が遊転状に軸支されている。また、一
方の補強枠20内において、前記回転軸22、22には
鎖車30、30が固定され、この鎖車30、30に連動
のための無端チエーン32が調帯されている。
【0009】図1、図3、図4に示す様に、前記上下動
支持機構16は、前記上部床板14の両側部の補強枠2
0、20の外面に配置された各ピニオン26、26と嵌
合する様に下部基盤12に立設された右側中空支柱3
4、34及び左側中空支柱34、34と、右側中空支柱
34の近傍に立設された押上シリンダー36と、所定高
さに上昇した上部床板14をロック保持するためのスト
ッパー38と、を備えている。前記各中空支柱34内部
の一方内側面には、前記各ピニオン26と噛合するラッ
ク40が上下両端まで固定され、このラック40の反対
側の各支柱外面には各ピニオン26と対向軸支された前
記押えローラ28が接合されて各ピニオン26とラック
40との噛合状態を保持している。図1、図3に示す様
に前記押上シリンダー36は、その伸縮ロッド42の端
部にVプーリ44が軸支され、前記上部床板14の補強
枠20と下部基盤12とに連結固定された所定長さの昇
降ワイヤ46がVプーリ44に逆U形状に調帯されてい
る。これにより、図7に示す様に押上シリンダ36の伸
縮ロッド42が縮長された状態で上部床板14は下部基
盤12に降着され、伸縮ロッド42が伸長しながら昇降
ワイヤ46をVプーリ44で押上げると上部床板14の
両側のピニオン26、26が各中空支柱34、34のラ
ック40と噛合しつつ、かつ回転軸22、22が無端チ
エーン32で同期連動しながら上部床板14は4点支持
の安定した状態で所定高さ位置へと上昇される。図3に
示す様に、前記ストッパー38は、例えば任意の右側中
空支柱34の押えローラ28が当接する反対側に固定さ
れた爪ラック48と、この爪ラック48と対向して上部
床板14の一方側面の端部寄り位置に枢着されたハンド
ルレバー50と、を有し、このハンドルレバー50の端
部に爪ラック48と係合する爪52が突設されている。
上部床板14の上昇中に前記爪52は爪ラック48と摺
動しつつ上昇し、上限位置で前記爪52が前記爪ラック
48に係着して上部床板14をロック保持し、上部床板
14の落下事故等の発生が防止される。
【0010】図1、図2、図3に示す様に、前記変換伝
達機構18は、自動車の左右駆動輪の回転力を変換する
ための変換部54と、この変換部54で変換された動力
を前記上下動支持機構16に伝達するための伝達部56
と、を備え、前記記変換部54は、上部床板14の上面
側に設けられ、かつ自動車の左右駆動輪と密着転動する
駆動回転体58と、この駆動回転体58と並列状に設け
られ前記自動車の左右駆動輪と密着転動する遊転回転体
60とを有している。本発明の特徴的なことは、自動車
の左右駆動輪を共に乗架させて左右駆動輪と安定した状
態で密着転動する駆動回転体58と遊転回転体60とを
設け、この駆動回転体58の回転力を動力に変換して上
下動支持機構16を作動させるものである。そして、ノ
ンスリップ・デフ機構を備えた左右駆動輪においても回
転体からの駆動輪の乗越え脱落等の危険もなく、上部床
板14を外部駆動源なしで所定高さに上昇させるもので
ある。図1、図2に示す様に、前記変換部54の駆動回
転体58は、上部床板14の端部寄りの両側位置に設け
られた軸受62、62に軸支された駆動ローラ64より
成り、図10にも示す様に一方の軸受62の外側位置に
駆動ローラ64の回転軸と連動する油圧ポンプ66が設
置されている。前記駆動回転体58と並列状に設けられ
て自動車の左右駆動輪と密着転動する遊転回転体60
は、図11に示す様に回転軸68に遊転状に軸架された
遊転ローラ70より成り、この遊転ローラ70内の端部
寄り位置には回転軸68に対して遊転ローラ70の逆回
転を阻止するラチエットギヤ72が内装されている。前
記回転軸68の両端部には角軸74、74が形成され、
前記上部床板14の左右補強枠20、20の端部寄り位
置に設けた3個程度の複数個の左右角溝76、76の任
意の角溝内に前記回転軸68の両端の角軸74、74が
着脱自在に嵌着されている。また、図2、図10、図1
1に示す様に前記駆動回転体58の駆動ローラ64と遊
転回転体60の遊転ローラ70との両端部には、円周溝
78、78が開講され、この円周溝78、78内に左右
駆動輪の滑動を制止する制止板80、80が遊嵌されて
いる。これにより、前記駆動ローラ64と遊転ローラ7
0との間隔を自動車の左右駆動輪の形状に合わせ間隔調
整できる。また、駆動ローラ64と遊転ローラ70とに
乗架して後進回転しながら密着転動中の左右駆動輪がロ
ーラの端部方向へ滑動しても制止板80、80で制止さ
れて滑落を防止でき、更に左右駆動輪の前進回転時には
遊転ローラ70は内装したラッチエットギヤ72で逆回
転が阻止されて密着転動しないため、上部床板14から
出庫するとき左右駆動輪が空回転することなく自動車を
容易に出庫できることとなる。
【0011】図1、図2、図3に示す様に、前記伝達部
56は、下部基盤12の一方側部上面に設置された油タ
ンク82と、切換弁ユニット84とを有し、前記油タン
ク82に連通された低圧ホース86aが前記油圧ポンプ
66に接続され、この油圧ポンプ66の吐出側の高圧ホ
ース86bが逆流防止弁88を介して切換弁ユニット8
4に接続され、更に切換弁ユニット84から前記押上シ
リンダー36へ高圧ホース86cが接続され、切換弁ユ
ニット84と油タンク82とが低圧ホース86dで連通
されている。また、切換弁ユニット84の切換レバー9
0と前記ハンドルレバー50とが操作紐92で連係され
ている。また、上部床板14と下部基盤12との一方側
において、左側中空支柱34の上端外側に下部基盤12
から階段94が連設設置され、この階段94側で上部床
板14の側部に手摺96が設置されている。
【0012】次に、本発明の実施例に係る駆動輪動力駐
車場装置10の作用について説明する。本発明の駆動輪
動力駐車場装置10は、第7図、第8図に示す様に上部
床板14を下部基盤12の上面に降着させた状態で上部
床板14の上面に自動車Mを後進させて入庫させ、後部
の左右駆動輪T1、T2を駆動回転体58の駆動ローラ
64と遊転回転体60の遊転ローラ70に乗架させる。
この状態で、運転者は左右駆動輪T1、T2をそのまま
低速で後進回転させるもので、駆動ローラ64と遊転ロ
ーラ70とは図7、図8に示す様に左右駆動輪T1、T
2と密着転動しながら矢印の様に回転する。そして、駆
動ローラ64と油圧ポンプ66が連動回転し、この油圧
ポンプ66で油タンク82内の油を吸引して切換弁ユニ
ット84から押上シリンダー36へと送圧する。これに
より、押上シリンダー36の伸縮ロッド42が伸長しな
がら昇降ワイヤ46をVプーリ44で押上げつつ昇降ワ
イヤ46で上部床板14を吊上げるものである。このと
き、上部床板14の下面に軸支された回転軸22、22
の両端に固定された4個のピニオン26が左側中空支柱
34、34と右側中空支柱34、34との内部の各ラッ
ク40と噛合しながら、かつ無端チエーン32で連動す
る回転軸22、22で各ピニオン26は同期連動回転し
ながら上部床板14は4点支持の安定した状態で所定高
さ位置へと上昇する。この上昇中にストッパ38のハン
ドルレバー50の端部の爪52は対向した中空支柱34
の爪ラック48と摺動しながら上昇する。上部床板12
が自動車Mと共に各左側中空支柱34、34と右側中空
支柱34、34の上端部位置へ上昇した時点で、運転者
が自動車のエンジンを停止させて変換伝達機構18の作
動を停止させると、ストッパ38のハンドルレバー50
の爪52が爪ラック48に係着して上部床板14を所定
の高さ位置に保持するものである。そして車内の運転者
は車外に出て階段94を利用して地面へ降りる。そし
て、上部床板14の下方の下部基盤12に他の自動車M
を入庫、駐車させる。
【0013】次に、所定高さの上部床板14に駐車中の
自動車を出庫させる時には、下部基盤12に駐車してい
る自動車を出庫させ、その後で、ハンドルレバー50の
爪52を爪ラック48より脱係させると共に切換弁ユニ
ット84の切換レバー90を操作紐92で下降側へ切換
える。これにより、押上シリンダー36内の高圧油は切
換弁ユニット84を経由して油タンク82内へと低速で
還流しながら押上シリンダー36の伸縮ロッド42は徐
々に縮長され、従って上部床板14は4個のピニオン2
6が各中空支柱34のラック40と噛合しつつ制動が負
荷されながら安定した状態で下部基盤12へと降着し、
その後で降着した上部床板14の上面に駐車している自
動車を出庫させるものである。なお、実施例において
は、下部基盤12に降着した上部床板14の背面側寄り
位置に変換部54の駆動回転体58と、遊転回転体60
とを設けているが、逆に上部床板14の正面側寄り位置
に駆動回転体58と、遊転回転体60とを設けてもよ
い。また、上部床板14に自動車を入庫及び出庫させる
場合には、変換部54の反対側より自動車を後進させつ
つ入庫させて左右駆動輪を駆動回転体58と遊転回転体
60とに乗架させ、出庫の時には前進出庫させるとして
いるが、逆に変換部54側から自動車を乗越前進させて
入庫し、そのまま前進出庫させてもよい。従って、上部
床板14を昇降させる外部駆動源を設備することなく、
駆動回転体と遊転回転体とに乗架させた自動車の左右駆
動輪を前記回転体と密着転動させつつ駆動回転体の回転
力を利用して上部床板を昇降させることにより、設備経
費や運転経費が安価で、かつ広い駐車場に多数並列設置
して駐車スペースを拡大し得ることとなる。また、近年
ノンスリップ・デフ機構を備えた左右駆動輪においも、
この左右駆動輪を共に駆動回転体58と遊転回転体60
とに乗架させるため、この回転体からの左右駆動輪の乗
越し脱落等の危険もなく、安全に昇降できることとな
る。なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、
本発明の特許請求の範囲に記載された範囲内において種
々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0014】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1に係る駆動
輪動力駐車場装置によれば、自動車が出入し得る下部基
盤と、この下部基盤の上面側に設けられた上部床板と、
この上部床板を下方から支持しつつ上下動させる上下動
支持機構と、前記上部床板に設けられ自動車の駆動輪の
回転力を前記上下動支持機構に変換伝達する変換伝達機
構とを有し、この変換伝達機構は、自動車の駆動輪の回
転力を変換するための変換部と、この変換部に接続され
同変換部で変換された動力を前記上下動支持機構に伝達
するための伝達部と、を備え、前記変換部は、前記上部
床板の上面側に設けられ、かつ自動車の左右駆動輪と密
着転動する駆動回転体と、この駆動回転体と並列状に設
けられ前記駆動回転体に対する左右駆動輪の密着転動と
共に、前記自動車の左右駆動輪と密着転動する遊転回転
体と、を有して成ることにより、上部床板を昇降させる
駆動源を設備することなく、駆動回転体と遊転回転体と
に乗架させた左右駆動輪を安定した状態で回転させつ
つ、かつこの回転力を利用して上部床板を昇降させるこ
とにより、設備経費や運転経費が安価で、かつ広い駐車
場に多数並列設置して駐車スペースを拡大し得ることと
なる。また、請求項2によれば、自動車の左右駆動輪
は、前記駆動回転体及び遊転回転体の上面側に載着支持
され、前記駆動回転体と、遊転回転体とは、その両端部
に、上面に支持した自動車の左右駆動輪が前記回転体の
端部方向への滑動を制止する制止体を備えて成ることに
より、駆動回転体と遊転回転体とに乗架して密着転動す
る左右駆動輪が前記回転体の端部方向へと滑動しても制
止体に制止されて回転体より脱落することなく、上部床
板を安全に昇降できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る駆動輪動力駐車場装置の
上部床板を上昇させた状態の斜視図である。
【図2】駆動輪動力駐車場装置の平面図である。
【図3】図1の駆動輪動力駐車場装置の右側面図であ
る。
【図4】図1の駆動輪動力駐車場装置の左側面である。
【図5】図1の駆動輪動力駐車場装置の正面図である。
【図6】図1の駆動輪動力駐車場装置の背面図である。
【図7】上部床板を下部基盤に降着させた状態を示した
右側面図である。
【図8】上部床板を下部基盤に降着させた状態を示した
左側面図である。
【図9】左右側中空支柱に沿って上昇した上部床板の横
断面図である。
【図10】駆動回転体の一部拡大断面図である。
【図11】遊転回転体の一部拡大断面図である。
【符合の説明】
10 駆動輪動力駐車場装置 12 下部基盤 14 上部床板 16 上下動支持装置 18 変換伝達機構 36 押上シリンダー 38 ストッパ 54 変換部 56 伝達部 58 駆動回転体 60 遊転回転体 M 自動車 T1 左駆動輪 T2 右駆動輪

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車が出入し得る下部基盤と、この下
    部基盤の上面側に設けられた上部床板と、この上部床板
    を下方から支持しつつ上下動させる上下動支持機構と、
    前記上部床板に設けられ自動車の駆動輪の回転力を前記
    上下動支持機構に変換伝達する変換伝達機構と、を有
    し、 この変換伝達機構は、自動車の駆動輪の回転力を変換す
    るための変換部と、この変換部に接続され同変換部で変
    換された動力を前記上下動支持機構に伝達するための伝
    達部と、を備え、 前記変換部は、前記上部床板の上面側に設けられ、かつ
    自動車の左右駆動輪と密着転動する駆動回転体と、この
    駆動回転体と並列状に設けられ前記駆動回転体に対する
    左右駆動輪の密着転動と共に、前記自動車の左右駆動輪
    と密着転動する遊転回転体と、を有して成る駆動輪動力
    駐車場装置。
  2. 【請求項2】 自動車の左右駆動輪は、前記駆動回転体
    及び遊転回転体の上面側に載着支持され、 前記駆動回転体と、遊転回転体とは、その両端部に、上
    面に支持した自動車の左右駆動輪が前記回転体の端部方
    向への滑動を制止する制止体を備えて成る請求項1記載
    の駆動輪動力駐車場装置。
JP19323592A 1992-06-26 1992-06-26 駆動輪動力駐車場装置 Pending JPH0610522A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008291641A (ja) * 2008-06-26 2008-12-04 Ninomiya Sangyo Kk 立体駐車装置
CN107098291A (zh) * 2017-06-13 2017-08-29 高子奇 无电力汽车自行走升降系统

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JP2008291641A (ja) * 2008-06-26 2008-12-04 Ninomiya Sangyo Kk 立体駐車装置
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