JPH06104670B2 - 化学化合物の新規製法 - Google Patents

化学化合物の新規製法

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JPH06104670B2
JPH06104670B2 JP61504888A JP50488886A JPH06104670B2 JP H06104670 B2 JPH06104670 B2 JP H06104670B2 JP 61504888 A JP61504888 A JP 61504888A JP 50488886 A JP50488886 A JP 50488886A JP H06104670 B2 JPH06104670 B2 JP H06104670B2
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ハンセン、エリック・トーンガード
クラン‐ニールセン、モゲンス・プレベン
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レオ・ファ−マシュ−ティカル・プロダクツ・リミテッド・エイ/エス(レ−ベンス・ケミスケ・ファブリック・プロデュクチオンスアクチ−セルスカブ)
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、式: [式中、Rはハロゲン、すなわち塩素、臭素またはヨウ
素を表す。] で示される化合物およびその塩の改良された新規製法に
関する。とりわけ、本発明は、広範なβ−ラクタマーゼ
産生菌に対するペニシリン類およびセファロスポリン類
の有効性を高めるβ−ラクタマーゼ阻害剤として知られ
ている6β−ハロペニシラン酸およびその塩の改良され
た新規製法に関する。
6β−および6α−ブロモペニシラン酸の混合物は、後
者のエピマー化によって、または6,6−ジブロモペニシ
ラン酸の選択的水素化によって得られることが報告され
ている(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリ
ー(J.Org.Chem.)第43巻、3611〜1613頁、1978年;プ
ロシーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オ
ブ・サイエンシーズ(Proc.Natl.Acad.Sci.)米国、第7
5巻、4145〜4149頁、1978年;米国特許第4,180,506号
(1979年);バイオケミカル・ジャーナル(Biochem.
J.)第177巻、365〜367頁、1979年)。これらの文献に
おいて、6β−ブロモペニシラン酸は、常に、6α−ブ
ロモペニシラン酸との分離不可能な混合物の少ないほう
の成分として記載されており、前者は、約5〜15%存在
する。
6−アリールセレニル−6−クロロ−または6,6−ジハ
ロペニシラン酸のエステルを水素化トリ−n−ブチルス
ズまたは水素化トリフェニルスズで選択的還元すること
によって、ペニシラン酸の対応するエステル並びに6α
−ハロおよび6,6−ジハロ誘導体と共に、6β−ハロペ
ニシラン酸エステルが約50%の収率で得られることが更
に報告されている(テトラヘドロン・レターズ(Tetrah
edron Letters)第48号、4631〜4634頁、1979年;米国
特許第4,347,182号(1982年);米国特許第4,397,783号
(1983年))。6β−ハロエステルを汚染物から分離
し、加水分解によってエステル基を除くと、対応する6
α−エピマーの含量が5%を越えない遊離6β−ハロペ
ニシラン酸またはその塩が、出発物質6,6−ジハロエス
テルに対して約30%の収率で得られた。
英国特許出願GB2,051,055A号およびテトラヘドロン・レ
ターズ第21巻、2991〜2994頁(1980年)によると、6α
−パーフロオロアルキルスルホニルオキシペニシラン酸
エステルをハロゲン化物イオンを求核置換し、次いで得
られた6β−ハロ置換エステルを加水分解することによ
って、6β−ハロペニシラン酸またはその塩が同様に得
られた。
対応する6α−ハロ誘導体を水性平衡(aqueous equili
bration)に付し、次いで得られるエピマー混合物を分
離することによる純粋な6β−ハロペニシラン酸および
その塩基塩(base salt)の合成は、英国特許GB2,125,0
35B号およびジャーナル・オブ・アンティバイオティク
ス(J.Antibiotics)第33巻、451〜452頁(1980年)に
記載されている。前者の文献には、6,6−ジハロペニシ
ラン酸またはその塩をアルカリ金属ホウ水素化物、テト
ラアルキルアンモニウムボラナートまたはシアノホウ水
素化ナトリウムで処理して選択的に還元することによっ
て、遊離6β−ハロペニシラン酸を高収率(>50%)で
得、これを反応混合物からカラムクロマトグラフィーま
たは分別結晶化によって分離する方法も開示されてい
る。
しかし、(i)カルボキシル保護基の導入および除去の
ために、全合成過程において追加の2工程を要するこ
と、および/または(ii)望ましくない副生成物からの
6β−エピマーの分離のためにクロマトグラフ法または
分別結晶化による精製が必要であることは、従来の6β
−ハロペニシラン酸の製法の欠点である。
驚くべきことに、6α−ハロペニシラン酸の適当な塩を
水−有機溶媒混合物に懸濁させ、塩基触媒エピマー化に
付し、生成した対応する6β−ハロペニシラン酸の比較
的難溶性の塩を沈澱させることを含んで成る本発明の改
良された方法によると、1工程で実質的に純粋な6β−
ハロペニシラン酸が高収率(70%までまたはそれ以上)
で得られることがわかった。これによって、エピマー化
反応の平衡(溶液中では6α−エピマーに大きく偏って
いる)は、式(I)で示される化合物の実質的に純粋な
塩の沈澱を従来に無く高い収率で与える望ましい方向に
シフトする。後述の実施例に示すように、この製法を大
規模に行う場合にも、この高収率は保持される。本発明
の方法は、既知のいずれの方法よりも簡単であり、分離
の問題が無く、大規模な合成に非常に適している。
すなわち、本発明の目的は、出発物質の3−カルボキシ
ル基を保護するためまたは所望の反応生成物の精製のた
めの追加の工程を必要とせず、実質的に純粋な6β−ハ
ロペニシラン酸およびその塩を高収率で得るための簡単
な工業的製法を提供することである。
エピマー化反応は、通例、6α−ハロペニシラン酸の適
当な塩基塩を、極性有機溶媒および水から成る適当な溶
媒混合物に懸濁させ、前記懸濁液を適当な塩基の存在下
に20〜80℃、好ましくは30〜60℃の温度で12〜180時間
処理することによって行う。
本発明の製法における出発物質として使用するのに適当
な6α−ハロペニシラン酸の塩基塩には、選択された有
機アミン、好ましくは2級アミン、とりわけジクロロヘ
キシルアミンによって生成する塩が含まれる。
本発明の出発物質および反応生成物を懸濁させるのに適
当な溶媒は、例えば極性有機溶媒、例えばジメチルスル
ホキシド、ジメチルホルミアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ジエチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホラミド
またはテトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシド(スル
ホラン)と水との混合物であり、有機溶媒と水との比
(v/v)は、4:1〜1:4、好ましくは2:1〜1:2である。
エピマー化を触媒する塩基の例は、例えば炭酸ナトリウ
ムおよびカリウム、リン酸三ナトリウム、およびトリエ
チルアミンであるが、試薬または反応物質の分解(例え
ばβ−ラクタム環の開環)を招くこと無くエピマー化を
促進するのに十分強力ないずれの無機または有機塩基を
使用してもよい。
沈澱した反応生成物は、従来の方法で回収する。化合物
(I)は、通例、塩基塩、好ましくはジシクロヘキシル
アンモニウム塩の形で単離されるが、従来の手段によっ
てハロペニシラン酸(I)に容易に変換し得る。
沈澱した6β−ハロペニシラネートを、要すれば再結晶
後に、分離工程において他の適当な塩、例えばアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩またはアミン塩(遊離アミ
ノ基を有するβ−ラクタム系抗生物質、例えばピバンピ
シリンおよびバカンピシリンとの塩を含む)に変換して
よい。
生成物中の6α−ハロ化合物の存在は、標準的な分析
法、例えばNMRスペクトル法、薄層クロマトグラフ法(T
LC)および高速液体クロマトグラフ法(HPLC)によって
調べられる。
本発明を以下の実施例において更に説明するが、実施例
は本発明を制限するものではない。
実施例1 ジシクロヘキシルアンモニウム6β−ハロペニシラネー
ト 反応: 一般的製法: ジメチルスルホキシド(またはジメチルホルムアミド)
および水の1:1(v/v)混合物(10ml)中の、対応するジ
シクロヘキシルアンモニウム6α−ハロペニシラネート
(10mmol;X=Cl:4.17g、X=Br:4.61g、X=I:5.08g)
および炭酸ナトリウム(1.06g;10mmol)または炭酸カリ
ウム(1.38g;10mmol)の懸濁液を、室温(20〜25℃)ま
たはやや高温(35〜40℃)で72〜120時間攪拌した。酢
酸エチル(20ml)および水(10ml)を加え、4N塩酸で混
合物の見掛けのpHを1.8に調節し、生成した結晶塩化ジ
シクロヘキシルアンモニウムを濾過し、酢酸エチル(5m
l)で洗った。濾液から有機相を分離し、水相を酢酸エ
チル(15ml)で抽出した。合した有機抽出物を水(2×
5ml)で洗い、乾燥(MgSO4)し、約25mlに濃縮した。次
いで、得られた溶液の見掛けのpHをジシクロヘキシルア
ミンで7.5に調節して結晶生成物を沈澱させた。混合物
を一晩冷蔵庫内に貯蔵し、結晶を濾取し、酢酸エチル
(5ml)、ジエチルエーテルで洗い、乾燥して結晶物質
の1次生成物を得た。
母液を濃縮して得られた2次結晶生成物は、主成分とし
て6α−ハロエピマーを含有していた。
前記方法による一連の反応によって得られた結果を第1
表に示す。1次生成物中の結晶6−ハロペニシラネート
の収率および生成物のα:β比を示す。
実施例2 ジシクロヘキシルアンモニウム6β−ハロペニシラネー
ト 反応: 一般的製法: ジメチルスルホキシド(またはジメチルホルムアミド)
および水の1:1(v/v)混合物(50ml)中の、ジシクロヘ
キシルアンモニウム6α−ハロペニシラネート(50mmo
l;X=Cl:20.85g、X=Br:23.07g、X=I:25.42g)の懸
濁液に、塩基(炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸
三ナトリウムまたはトリエチルアミン)50mmolを加え
た。混合物を、室温(20〜25℃)または高温(35〜60
℃)で20〜120時間攪拌した。酢酸エチル(100ml)およ
び水(50ml)を加え、4N硫酸で混合物の見掛けのpHを1.
7に調節した。有機相を分離し、水相を酢酸エチル(20m
l)で再抽出した。合した有機抽出物を水(10ml)で2
回洗い、乾燥(MgSO4)し、ジシクロヘキシルアミンを
攪拌しながら加えることによって見掛けのpHを7.5に調
節した。このようにして生成した結晶沈澱を氷水で冷却
(2時間)し、濾過し、冷酢酸エチルおよびエーテルで
洗い、乾燥して、実質的に純粋な6β−ハロペニシラネ
ートの1次生成物を得た。母液を約20〜25mlに濃縮する
と、主に6α−エピマーを含有する結晶物質の2次生成
物が得られた。
前記製法に従って得られた一連の生成物に関して、1次
生成物中の回収された結晶ジシクロヘキシルアンモニウ
ム6−ハロペニシラネートの収率および生成物のα:β
比を第2表に示す。
実施例3 ジシクロヘキシルアンモニウム6β−ブロモペニシラネ
ート 反応: 一般的製法: ジメチルスルホキシド(250ml)および水(250ml)の混
合物中の、ジシクロヘキシルアンモニウム6α−ブロモ
ペニシラネート(230.7g;0.5mol)および炭酸ナトリウ
ム(53.0g;0.5mol)の攪拌した懸濁液を、室温またはや
や高温(35〜40℃)で68〜120時間処理した。次いで、
酢酸エチル(1.5l)および水(500ml)を加え、4N硫酸
で混合物の見掛けのpHを1.3に調節した。有機相を分離
し、濾過によって清澄にし、水(2×500ml)で洗っ
た。得られた有機溶液の見掛けのpHを、ジシクロヘキシ
ルアミンを攪拌しながら加えることによって7.5に調節
した。沈澱した結晶物質を濾取し、酢酸エチル(250m
l)およびアセトン(500ml)で洗って、実質的に純粋な
6β−ブロモ化合物の1次生成物を得た。母液を濃縮す
ることによって、主成分として対応する6α−エピマー
を含有する結晶物質の2次生成物が得られた。
前記方法による種々のエピマー化反応の結果を第3表に
示す。
実施例4 ジシクロヘキシルアンモニウム6β−ブロモペニシラネ
ート ジメチルホルムアミド(またはジメチルスルホキシド)
および水の1:1(v/v)混合物500ml中の、ジシクロヘキ
シルアンモニウム6α−ブロモペニシラネート230.7g
(0.5mol)および塩基(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
またはトリエチルアミン)0.5molの懸濁液を、以下の第
4表に記載の条件で激しく攪拌した。次いで、実施例3
の一般的製法を行って、以下の第4表に示すように標題
化合物を得た。
実施例5 ジシクロヘキシルアンモニウム6β−ブロモペニシラネ
ート ジメチルスルホキシド(10l)および水(10l)の混合物
中の、ジシクロヘキシルアンモニウム6α−ブロモペニ
シラネート(9.23kg、20mol)および炭酸ナトリウム
(2.12kg、20mol)の激しく攪拌した懸濁液を45℃で96
時間処理し、次いで、実施例3に記載の方法に付し、対
応する6α−エピマーを約1%含有する標題化合物の1
次生成物5.35kg(58%)が得られた。母液の濃縮によっ
て、6β−および6α−ブロモエピマーの比が20:80で
ある結晶物質の2次生成物1.20kg(13%)が得られた。
実施例6 6β−ブロモペニシラン酸 ジメチルスルホキシドおよび水の1:1(v/v)混合物(10
ml)中の、ジシクロヘキシルアンモニウム6α−ブロモ
ペニシラネート(4.61g、10mmol)および炭酸ナトリウ
ム(1.06g、10mmol)の懸濁液を、40℃で96時間激しく
攪拌した。0℃に冷却後、僅かに黄色がかった沈澱を濾
過し、氷冷溶媒混合物(2×1ml)で洗い、乾燥し、エ
ーテル(30ml)および水(10ml)に懸濁させた。攪拌し
た混合物の見掛けのpHを4N硫酸で1.6に調節し、水相を
分離し、エーテル(10ml)で再抽出し、合した有機相を
水(2×2ml)で洗い、乾燥(MgSO4)し、脱色炭0.15g
で処理(30分間攪拌)し、濾過した。濾液に、ヘキサン
(10ml)を加え、混合物を約10〜12mlに濃縮し、沈澱し
た白色結晶を濾取し、ヘキサン−エーテル(9:1)で洗
い、乾燥して、純粋な6β−ブロモペニシラン酸1.59g
(56.8%)を得た;▲[α]20 D▼+258.8°(c0.5、CH
Cl3)。
実施例7 6β−ブロモペニシラン酸カリウム ジシクロヘキシルアンモニウム6β−ブロモペニシラネ
ート(46.15g、100mmol;実施例3dにおいて調製したも
の)および酢酸カリウム(10.80g;110mmol)の攪拌した
混合物を、35〜40℃で、水で飽和したn−ブタノール
(500ml)に溶解した。得られた溶液を濾過し、濾液を
減圧濃縮して水を共沸除去した。沈澱した結晶生成物を
濾取し、n−ブタノール(3×20ml)で洗い、次いでア
セトン(3×20ml)で洗い、乾燥して、純粋な6β−ブ
ロモペニシラン酸カリウム29.85g(93.8%)を得た;▲
[α]20 D▼+255.9°(c0.5;1Mリン酸緩衝液pH7)。
分析 実測値:C:30.24、H:2.87、Br:25.12、N:4.35、S:
9.97%。
C8H9BrNO3SKとしての計算値:C:30.19、H:2.85、Br:25.1
1、N:4.40、S:10.08%。
実施例8 6β−ブロモペニシラン酸ナトリウム ジシクロヘキシルアンモニウム6β−ブロモペニシラネ
ート(46.15g、100mmol,実施例3dにおいて調製したも
の)を酢酸エチル(500ml)に懸濁し、水(250ml)に加
え、攪拌した混合物のpHを4N硫酸で1.7に調節した。有
機相を分離し、水(50ml)で洗い、乾燥(MgSO4)し
た。攪拌した濾液に、1Mメタノール性酢酸ナトリウム
(100ml)を40分間にわたって加えると、所望の化合物
が白色針状物として沈澱した。更に1時間攪拌後、結晶
を濾取し、酢酸エチル(2×20ml)で洗い、乾燥して、
純粋な6β−ブロモペニシラン酸ナトリウム25.10g(8
3.1%)を得た。
分析 実測値:C:31.85、H:3.04、Br:26.53、N:4.56、S:
10.60%。
C8H9BrNO3SNaとしての計算値:C:31.80、H:3.00、Br:26.
45、N:4.64、S:10.61%。
母液を濃縮すると、所望の塩が更に3.25g(10.8%)得
られた。
実施例9 6β−ブロモペニシラン酸ピバンピシリン ジシクロヘキシルアンモニウム6β−ブロモペニシラネ
ート(50g、108.34mmol;実施例3cにおいて調製した1次
生成物)を、酢酸エチル飽和水(540ml)中でスラリー
とし、6β−ブロモペニシラン酸ピバンピシリンの種結
晶(1g)を加えた。攪拌した懸濁液に、酢酸エチル飽和
水(540ml)中のピバンピシリン塩酸塩(65g;130mmol)
の溶液を、75分間にわたって加えた。混合物を更に2時
間攪拌し、結晶を濾取し、酢酸エチル飽和水(300ml)
で洗い、次いでヘキサン(2×250ml)で洗い、乾燥し
て、白色針状物として所望の化合物78.4g(95.0%)を
得た;▲[α]20 D▼+223.2°(c0.5 EtOH)。
分析 実測値:C:47.42、H:5.40、Br:10.58、N:7.36、S:
8.54、H2O:2.51%。
C30H39BrN4O9S2、H2Oとしての計算値: C:47.31、H:5.43、Br:10.49、N:7.36、S:8.42、H2O:2.3
7%。
実施例10 6β−ブロモペニシラン酸バカンピシリン 水(800ml)中のジシクロヘキシルアンモニウム6β−
ブロモペニシラネート(46.15g、100mmol;実施例3cにお
いて調製した1次生成物)の攪拌した懸濁液に、水(80
0ml)中のバカンピシリン塩酸塩(60.24g、120mmol)の
溶液を75分間にわたって滴加した。更に2時間攪拌後、
結晶を濾取し、水(2×150ml)で洗い、次いでヘキサ
ン(2×250ml)で洗い、乾燥して、所望の化合物66.3g
(85.8%)を得た。
分析 実測値:C:45.24、H:5.21、Br:10.50、N:7.27、S:
8.30、H2O:3.53%。
C29H37BrN4O10S2、1.5H2Oとしての計算値: C:45.08、H:5.22、Br:10.34、N:7.25、S:8.30、H2O:3.4
9%。
実施例11 6β−ヨードペニシラン酸ピバンピシリン 酢酸エチル飽和水(50ml)中のジシクロヘキシルアンモ
ニウム6β−ヨードペニシラネート(2.54g、5mmol;実
施例2hにおいて調製したもの)の懸濁液を、酢酸エチル
飽和水(50ml)中のピバンピシリン塩酸塩(3.0g、6mmo
l)の溶液で、実施例9と同様に処理して、白色針状物
として標題化合物3.64g(90.0%)を得た。
分析 実測値:C:44.72、H:5.11、I:15.64、N:6.95、S:
7.96、H2O:2.25%。
C30H39IN4O9S、H2Oとしての計算値: C:44.56、H:5.11、I:15.69、N:6.93、S:7.93、H2O:2.23
%。
実施例12 6β−ヨードペニシラン酸バカピバンピシリン 対応する6β−ブロモ誘導体に関する実施例10と同様の
方法で、水(80ml)中のジシクロヘキシルアンモニウム
6β−ヨードペニシラネート(4.07g、8.0mmol;実施例2
hにおいて調製したもの)の攪拌した懸濁液に、水(80m
l)中のバカンピシリン塩酸塩(4.82g、9.6mmol)の溶
液を滴加することによって、白色結晶として標題化合物
5.52g(84.2%)を得た。
分析 実測値:C:42.54、H:4.93、I:15.42、N:6.81、S:
7.86、H2O:3.18%。
C29H37N4O10S2、1.5H2Oとしての計算値: C:42.49、H:4.92、I:15.48、N:6.84、S:7.82、H2O:3.30
%。
実施例13 6β−ブロモペニシラン酸ピバンピシリン A.ジシクロヘキシルアンモニウム6β−ブロモペニシラ
ネート ジメチルスルホキシド(100ml)および水(100ml)の混
合物中のジシクロヘキシルアンモニウム6α−ブロモペ
ニシラネート(92.2g、0.2mol)および炭酸ナトリウム
(21.2g、0.2mol)の攪拌した懸濁液を、60℃で24時間
攪拌した。
次いで、混合物を5℃に冷却し、濾過し、水(200ml)
で洗った。
生成物を水(500ml)中で再びスラリーとし、H3PO4(85
%)でpHを6.0に調節し、濾過し、水(200ml)で洗い、
乾燥して、実質的に純粋なジシクロヘキシルアンモニウ
ム6β−ブロモペニシラネート45g(48.8g)を得、これ
を次の工程に直接使用した。
B.6β−ブロモペニシラン酸ピバンピシリン 前記ジシクロヘキシルアンモニウム6β−ブロモペニシ
ラネート(45g、97.5mmol)を酢酸エチル飽和水(500m
l)中でスラリーとし、6β−ブロモペニシラン酸ピバ
ンピシリンの種結晶(1g)を加えた。攪拌した懸濁液
に、酢酸エチル飽和水(500ml)中のピバンピシリン塩
酸塩(58.5g、117mmol)の溶液を、75分間にわたって滴
下漏斗から加えた。混合物を更に2時間攪拌し、結晶を
濾取し、酢酸エチル飽和水(300ml)で洗い、次いでヘ
キサン(2×250ml)で洗い、乾燥して、白色針状物と
して所望の化合物70.6g(95.0%)を得た;▲[α]20 D
▼+223.2°(c0.5 EtOH)。
分析 実測値:C:47.37、H:5.41、Br:10.56、N:7.37、S:
8.52、H2O:2.55%。
C30H39BrN4O9S2、H2Oとしての計算値: C:47.31、H:5.43、Br:10.49、N:7.36、S:8.42、H2O:2.3
7%。
実施例14 6β−ブロモペニシラン酸カリウム ジシクロヘキシルアンモニウム6α−ブロモペニシラネ
ート(3.32kg、5.0mol)を、塩化メチレン(6l)および
メタノール(3l)の混合物に溶解した。溶液を濾過し、
イソプロパノール(16l)中の2−エチルヘキサン酸カ
リウム(5.5mol)の濾過した溶液を2.5時間にわたって
加えることによって6β−ブロモペニシラン酸カリウム
を沈澱させた。更に1時間攪拌を続け、生成物を濾取
し、イシプロパノール(4l)およびヘキサン(4l)で洗
った。
一晩風乾して、90〜93%の実質的に純粋な6β−ブロモ
ペニシラン酸カリウムを得、この分析結果は実施例7の
ものと一致した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フォン・ダエーネ、ベルフ デンマ−ク国 デェ・カ−−2940 ルング ステッド・キスト、フリードスベーユ 4 番

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: [式中、Rは塩素、臭素またはヨウ素を表す。] で示される化合物およびその塩の製法であって、水−非
    プロトン性有機溶媒混合物に懸濁させた6α−ハロペニ
    シラン酸のジシクロヘキシルアンモニウム塩を塩基触媒
    エピマー化して、生成した比較的難溶性の対応する6β
    −ハロペニシラン酸ジシクロヘキシルアンモニウム塩を
    沈澱させ、該沈澱物をそのまま回収するか、または対応
    する酸もしくは他の塩に直接変換することを含んで成る
    製法。
  2. 【請求項2】Rは臭素である第1項記載の製法。
  3. 【請求項3】Rはヨウ素である第1項記載の製法。
  4. 【請求項4】有機溶媒は、ジメチルスルホキシド、ジメ
    チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジエチルホ
    ルムアミド、ヘキサメチルホスホラミドおよびテトラヒ
    ドロチオフェン1,1−ジオキシドから成る群から選択さ
    れる極性有機溶媒である第1項記載の製法。
  5. 【請求項5】エピマー化を20〜80℃、好ましくは30〜60
    ℃の温度で12〜180時間行う第1項記載の製法。
  6. 【請求項6】溶媒混合物中の有機溶媒および水の比が、
    4:1〜1:4、好ましくは2:1〜1:2である第1項記載の製
    法。
  7. 【請求項7】沈澱した塩を複分解によって他の塩に変換
    する第1項記載の製法。
  8. 【請求項8】6β−ハロペニシラン酸を遊離させ、次い
    で塩に変換する第1項記載の製法。
  9. 【請求項9】他の塩は、遊離アミノ基を有するβ−ラク
    タム系抗生物質との塩である第7項記載の製法。
  10. 【請求項10】遊離させた6β−ハロペニシラン酸を、
    遊離アミノ基を有するβ−ラクタム系抗生物質との塩に
    変換する第8項記載の製法。
  11. 【請求項11】塩が6β−ブロモペニシラン酸の塩であ
    る第7項または第8項記載の製法。
  12. 【請求項12】β−ラクタム系抗生物質がピバンピシリ
    ンである第9項または第10項記載の製法。
  13. 【請求項13】β−ラクタム系抗生物質がバカンピシリ
    ンである第9項または第10項記載の製法。
  14. 【請求項14】塩基はアルカリ金属炭酸塩である請求項
    1記載の製法。
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