JPH06104639B2 - 6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0オクタン類の製造法 - Google Patents
6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0オクタン類の製造法Info
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- JPH06104639B2 JPH06104639B2 JP7823188A JP7823188A JPH06104639B2 JP H06104639 B2 JPH06104639 B2 JP H06104639B2 JP 7823188 A JP7823188 A JP 7823188A JP 7823188 A JP7823188 A JP 7823188A JP H06104639 B2 JPH06104639 B2 JP H06104639B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はプロパルギルシクロペンタン類を用いる6,7−
二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.
0]オクタン類の製造法に関する。さらに詳細には9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1
類の新規な鍵合成中間体である6,7−二置換−2−ヒド
ロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の
製造法に関する。
二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.
0]オクタン類の製造法に関する。さらに詳細には9
(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1
類の新規な鍵合成中間体である6,7−二置換−2−ヒド
ロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の
製造法に関する。
<従来の技術> カルバサイクリンは生体内生理活性物質であるプロスタ
グランジン(PGと略記することがある)I2(PGI2)の6,
9−位の酸素原子がメチレン基で置換されたプロスタグ
ランジンI2類縁体であり、分子内にエノールエーテルの
部分構造を有する天然のプロスタグランジンI2に比較し
て化学的に安定であるために抗血栓剤等の医薬品として
有用な化合物である。近年、カルバサイクリンの二重結
合異性体の一種であるイソカバサイクリン、すなわち、
9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジン
I1類が、この同族体の中でも最も強い血小板凝集抑制作
用を示すことが発見され、医薬品としての応用が期待さ
れるようになった[池上ら,テトラヘドロン・レターズ
(Tetrahedron Letters),33,3493および3497(1983)
参照]。
グランジン(PGと略記することがある)I2(PGI2)の6,
9−位の酸素原子がメチレン基で置換されたプロスタグ
ランジンI2類縁体であり、分子内にエノールエーテルの
部分構造を有する天然のプロスタグランジンI2に比較し
て化学的に安定であるために抗血栓剤等の医薬品として
有用な化合物である。近年、カルバサイクリンの二重結
合異性体の一種であるイソカバサイクリン、すなわち、
9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグランジン
I1類が、この同族体の中でも最も強い血小板凝集抑制作
用を示すことが発見され、医薬品としての応用が期待さ
れるようになった[池上ら,テトラヘドロン・レターズ
(Tetrahedron Letters),33,3493および3497(1983)
参照]。
先に本発明者らはかかる9(O)−メタノ−△
6(9α)−プロスタグランジンI1類(イソカルバサイ
クリン)の鍵合成中間体として有用な6,7−二置換−2
−ヒドロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタ
ン類とその製造法を特許出願した。(特開昭62−61937
号公報参照) その概要は次の通りである。
6(9α)−プロスタグランジンI1類(イソカルバサイ
クリン)の鍵合成中間体として有用な6,7−二置換−2
−ヒドロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタ
ン類とその製造法を特許出願した。(特開昭62−61937
号公報参照) その概要は次の通りである。
この方法によればアリルアルコール(A)より3工程を
へてアリルアルコール(C)(6,7−二置換−2−ヒド
ロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類)
に誘導されるが、この間の収率は50%で(A)の半分で
失われることになる。この為より効率的なアリルアルコ
ール(C)(6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチ
レンビシクロ[3.3.0]オクタン類)の合成法の開発が
望まれている。
へてアリルアルコール(C)(6,7−二置換−2−ヒド
ロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類)
に誘導されるが、この間の収率は50%で(A)の半分で
失われることになる。この為より効率的なアリルアルコ
ール(C)(6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチ
レンビシクロ[3.3.0]オクタン類)の合成法の開発が
望まれている。
また、先に本発明者らはかかる6,7−二置換−2−ヒド
ロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の
製造法として、下記式[I] で表わされるプロパルギルシクロペンタン類を、アルカ
リ金属又はアルカリ土類金属を用いる還元剤によって還
元せしめる方法を特許出願した(特開昭62-258330号公
報参照)が、これらの方法を改良した、より効率的な合
成法の開発が望まれている。
ロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の
製造法として、下記式[I] で表わされるプロパルギルシクロペンタン類を、アルカ
リ金属又はアルカリ土類金属を用いる還元剤によって還
元せしめる方法を特許出願した(特開昭62-258330号公
報参照)が、これらの方法を改良した、より効率的な合
成法の開発が望まれている。
最近、ランタノイド金属,その中でも特にヨウ化サマリ
ウム(SmI2)の強い還元力を利用した種々の反応が開発
されている(化学増刊105,オルガノメタリックス−発展
めざましい有機合成の新分野,化学同人;今本ら,有機
合成化学協会誌,42巻,143ページ,1984年など参照)。例
えば、ケトンやアルデヒドのアルコールへの還元反応,
アルキルハライドの還元による脱ハロゲン化,アルキル
ハライドとケトン(アルデヒド)のグリニア反応型のカ
ップリング,ベンジルハライドやアルキルハライドの還
元的2量化反応など多くの有用な反応が報告されてい
る。しかし、本発明者らの知る限りにおいて、ヨウ化サ
マリウムによるイナール(アルデヒド−三重結合)の還
元的分子内還化反応は報告されていない。
ウム(SmI2)の強い還元力を利用した種々の反応が開発
されている(化学増刊105,オルガノメタリックス−発展
めざましい有機合成の新分野,化学同人;今本ら,有機
合成化学協会誌,42巻,143ページ,1984年など参照)。例
えば、ケトンやアルデヒドのアルコールへの還元反応,
アルキルハライドの還元による脱ハロゲン化,アルキル
ハライドとケトン(アルデヒド)のグリニア反応型のカ
ップリング,ベンジルハライドやアルキルハライドの還
元的2量化反応など多くの有用な反応が報告されてい
る。しかし、本発明者らの知る限りにおいて、ヨウ化サ
マリウムによるイナール(アルデヒド−三重結合)の還
元的分子内還化反応は報告されていない。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明の目的は9(O)−メタノ−△6(9α)−プロ
スタグランジンI1類(イソカルバサイクリン類)の有用
な鍵中間体である。6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3
−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の効率的な製
造法を提供することにある。
スタグランジンI1類(イソカルバサイクリン類)の有用
な鍵中間体である。6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3
−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の効率的な製
造法を提供することにある。
本発明者らは9(O)−メタノ−△6(9α)−プロス
タグランジンI1類(イソカルバサイクリン類)の有用な
合成鍵中間体である。6,7−二置換−2−ヒドロキシ−
3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の、より効
率的な製造法を見出すべく鋭意研究した結果、特定のプ
ロパルギルシクロペンタノン類を用い、これによりヨウ
化サマリウム(SmI2)を反応せしめることにより目的と
する6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシ
クロ[3.3.0]オクタン類が効率的に得られることを見
出し、本発明に到達したものである。
タグランジンI1類(イソカルバサイクリン類)の有用な
合成鍵中間体である。6,7−二置換−2−ヒドロキシ−
3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の、より効
率的な製造法を見出すべく鋭意研究した結果、特定のプ
ロパルギルシクロペンタノン類を用い、これによりヨウ
化サマリウム(SmI2)を反応せしめることにより目的と
する6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシ
クロ[3.3.0]オクタン類が効率的に得られることを見
出し、本発明に到達したものである。
<問題を解決するための手段> 本発明では下記式[I] で表わされる化合物およびその鏡像体あるいはそれらの
任意の割合の混合物であるプロパルギルシクロペンタン
類を、ヨウ化サマリウム(SmI2)によって環化反応せし
め、また必要により脱保護反応せしめることを特徴とす
る下記式[II] で表わされる化合物およびその鏡像体あるいはそれらの
任意の割合の混合物である6,7−二置換−2−ヒドロキ
シ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の製造
法が提供される。
任意の割合の混合物であるプロパルギルシクロペンタン
類を、ヨウ化サマリウム(SmI2)によって環化反応せし
め、また必要により脱保護反応せしめることを特徴とす
る下記式[II] で表わされる化合物およびその鏡像体あるいはそれらの
任意の割合の混合物である6,7−二置換−2−ヒドロキ
シ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の製造
法が提供される。
上記式[I]においてR11及びR21は同一もしくは異な
り、トリ(C1〜C7)炭化水素シリル基又は水酸基の酸素
原子とともにアセタール結合を形成する基を表わす。
り、トリ(C1〜C7)炭化水素シリル基又は水酸基の酸素
原子とともにアセタール結合を形成する基を表わす。
トリ(C1〜C7)炭化水素シリル基としては、例えば、ト
リメチルシリル基,トリエチルシリル基,トリイソプロ
ピルシリル基,t−ブチルジメチル基のようなトリ(C1〜
C4)アルキルシリル基,t−ブチルジフェニルシリル基の
ようなジフェニル(C1〜C4)アルキルシリル基,ジメチ
ルフェニル基のようなジ(C1〜C4)アルキルフェニル
基、またはトリベンジルシリル基などを好ましいものと
して挙げることができる。トリ(C1〜C4)アルキルシリ
ル,ジフェニル(C1〜C4)アルキルシリル,フェニルジ
(C1〜C4)アルキルシリル基が好ましく、なかでもt−
ブチルジメチルシリル基,トリメチルシリル基が特に好
ましい。
リメチルシリル基,トリエチルシリル基,トリイソプロ
ピルシリル基,t−ブチルジメチル基のようなトリ(C1〜
C4)アルキルシリル基,t−ブチルジフェニルシリル基の
ようなジフェニル(C1〜C4)アルキルシリル基,ジメチ
ルフェニル基のようなジ(C1〜C4)アルキルフェニル
基、またはトリベンジルシリル基などを好ましいものと
して挙げることができる。トリ(C1〜C4)アルキルシリ
ル,ジフェニル(C1〜C4)アルキルシリル,フェニルジ
(C1〜C4)アルキルシリル基が好ましく、なかでもt−
ブチルジメチルシリル基,トリメチルシリル基が特に好
ましい。
水酸基の酸素原子と共にアセタール結合を形成する基と
しては、例えば、メトキシメチル基,1−エトキシエチル
基,2−メトキシ−2−プロピル基,2−エトキシ−2−プ
ロピル基,(2−メトキシエトキシ)メチル基,ベンジ
ルオキシメチル基,2−テトラヒドロピラニル基,2−テト
ラヒドロフラニル基,または6,6−ジメチル−3−オキ
サ−2−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキス−4−イル基
を挙げることができる。2−テトラヒドロピラニル基,2
−テトラヒドロフラニル,1−エトキシエチル,2−エトキ
シ−2−プロピル,(2−メトキシエトキシ)メチル,
6,6−ジメチル−3−オキサ−2−オキソビシクロ[3.
1.0]ヘキス−4−イル基が特に好ましい。なかでも2
−テトラヒドロピラニル基が特に好ましい。
しては、例えば、メトキシメチル基,1−エトキシエチル
基,2−メトキシ−2−プロピル基,2−エトキシ−2−プ
ロピル基,(2−メトキシエトキシ)メチル基,ベンジ
ルオキシメチル基,2−テトラヒドロピラニル基,2−テト
ラヒドロフラニル基,または6,6−ジメチル−3−オキ
サ−2−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキス−4−イル基
を挙げることができる。2−テトラヒドロピラニル基,2
−テトラヒドロフラニル,1−エトキシエチル,2−エトキ
シ−2−プロピル,(2−メトキシエトキシ)メチル,
6,6−ジメチル−3−オキサ−2−オキソビシクロ[3.
1.0]ヘキス−4−イル基が特に好ましい。なかでも2
−テトラヒドロピラニル基が特に好ましい。
これらのシリル基およびアセタール結合を形成する基は
水酸基の保護基であると理解されるべきである。これら
の保護基は最終生成物の段階で容易に除去されて薬剤と
して有用な遊離の水酸基とすることができる。したがっ
てこのような性状を有している水酸基の保護基はシリル
基やアセタール結合を形成する基の代わりとして使用す
ることができる。
水酸基の保護基であると理解されるべきである。これら
の保護基は最終生成物の段階で容易に除去されて薬剤と
して有用な遊離の水酸基とすることができる。したがっ
てこのような性状を有している水酸基の保護基はシリル
基やアセタール結合を形成する基の代わりとして使用す
ることができる。
上記式[I]においてR3は水素原子,メチル基,または
ビニル基を表わす。
ビニル基を表わす。
上記式[I]においてR4は酸素原子を含んでいてもよい
直鎖もしくは分岐鎖C3〜C8アルキル基,アルケニル基も
しくはアルキニル基;置換もしくは非置換のフェニル
基;置換もしくは非置換のフェノキシ基;置換もしくは
非置換のC3〜C10シクロアルキル基;またはC1〜C6アル
コキシ基;置換されていてもよいフェニル基,置換され
ていてもよいフェノキシ基もしくは置換されていてもよ
いC3〜C10シクロアルキル基で置換されている直鎖もし
くは分岐鎖C1〜C5アルキル基を表わす。
直鎖もしくは分岐鎖C3〜C8アルキル基,アルケニル基も
しくはアルキニル基;置換もしくは非置換のフェニル
基;置換もしくは非置換のフェノキシ基;置換もしくは
非置換のC3〜C10シクロアルキル基;またはC1〜C6アル
コキシ基;置換されていてもよいフェニル基,置換され
ていてもよいフェノキシ基もしくは置換されていてもよ
いC3〜C10シクロアルキル基で置換されている直鎖もし
くは分岐鎖C1〜C5アルキル基を表わす。
酸素を含んでいてもよい直鎖もしくは分岐鎖C3〜C8アル
キル基としては2−メトキシエチル基,2−エトキシエチ
ル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル
基,ヘプチル基,2−ヘキシル基,2−メチル−2−ヘキシ
ル基,2−メチルブチル基,2−メチルペンチル基,2−メチ
ルヘキシル基,2,2−ジメチルヘキシル基などを挙げるこ
とができる。ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプ
チル基,2−ヘキシル基,2−メチル−2−ヘキシル基,2−
メチルブチル基,2−メチルペンチル基,2−メチルヘキシ
ル基が好ましい。
キル基としては2−メトキシエチル基,2−エトキシエチ
ル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル
基,ヘプチル基,2−ヘキシル基,2−メチル−2−ヘキシ
ル基,2−メチルブチル基,2−メチルペンチル基,2−メチ
ルヘキシル基,2,2−ジメチルヘキシル基などを挙げるこ
とができる。ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプ
チル基,2−ヘキシル基,2−メチル−2−ヘキシル基,2−
メチルブチル基,2−メチルペンチル基,2−メチルヘキシ
ル基が好ましい。
酸素原子を含んでいてもよい直鎖もしくは分岐鎖C3〜C8
アルケニル基としては、例えば1−ブチルビニル,2−プ
ロピルアリル,2−ペンテニル,4−ベンテニル,2−メチル
−3−ペンテニル,4−ヘキセニル,1,4−ジメチル−3−
ペンテニル,5−ヘプテニル,1−メチル−5−ヘキセニ
ル,6−メチル−5−ヘプテニル,2,6−ジメチル−5−ヘ
プテニルなどが好ましい。
アルケニル基としては、例えば1−ブチルビニル,2−プ
ロピルアリル,2−ペンテニル,4−ベンテニル,2−メチル
−3−ペンテニル,4−ヘキセニル,1,4−ジメチル−3−
ペンテニル,5−ヘプテニル,1−メチル−5−ヘキセニ
ル,6−メチル−5−ヘプテニル,2,6−ジメチル−5−ヘ
プテニルなどが好ましい。
酸素原子を含んでいてもよい直鎖もしくは分岐鎖C3〜C8
アルキル基としては、例えば、2−ブチル,2−ペンチニ
ル,3−ペンチニル,1−メチル−2−ペンチニル,1−メチ
ル−3−ペンチニルが好ましい。
アルキル基としては、例えば、2−ブチル,2−ペンチニ
ル,3−ペンチニル,1−メチル−2−ペンチニル,1−メチ
ル−3−ペンチニルが好ましい。
置換フェニル基,置換フェノキシ基,もしくはC3〜C10
の置換シクロアルキル基の置換基としては、例えばハロ
ゲン原子,保護された水酸基(例えばシリルオキシ基,C
1〜C6アルコキシ基など),C1〜C4アルキル基などが挙げ
られる。C3〜C10のシクロアルキル基としては、例えば
シクロプロピル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル
基,シクロヘキセニル基,シクロヘプチル基,シクロオ
クチル基,シクロデシル基などを挙げることができる。
シクロペンチル基,シクロヘキシル基が好ましい。
の置換シクロアルキル基の置換基としては、例えばハロ
ゲン原子,保護された水酸基(例えばシリルオキシ基,C
1〜C6アルコキシ基など),C1〜C4アルキル基などが挙げ
られる。C3〜C10のシクロアルキル基としては、例えば
シクロプロピル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル
基,シクロヘキセニル基,シクロヘプチル基,シクロオ
クチル基,シクロデシル基などを挙げることができる。
シクロペンチル基,シクロヘキシル基が好ましい。
C1〜C6アルコキシ基,置換されていてもよいフェニル
基,置換されていてもよいフェノキシ基もしくは置換さ
れていてもよいフェノキシ基,もしくは置換されていて
もよいC3〜C10シクロアルキル基で置換されている直鎖
もしくは分岐鎖C1〜C5アルキル基において、C1〜C6アル
コキシ基としては、例えばメトキシ基,エトキシ基,プ
ロピルオキシ基,イテプロピルオキシ基,ブトキシ基,t
−ブトキシ基,ヘキシルオキシ基などが挙げられる。置
換されていてもよいフェニル基,置換されていてもよい
フェノキシ基,もしくは置換されていてもよいC3〜C10
シクロアルキル基としては前述の例示と同じものを挙げ
ることができる。直鎖もしくは分岐鎖C1〜C5アルキル基
としては、例えば、メチル基,エチル基,プロピル基,
イソプロピル基,ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル
基,t−ブチル基,ペンチル基などを挙げることができ
る。かかるR3としてはブチル,ペンチル,ヘキシル,ヘ
プチル,2−ヘキシル,2−メチル−2−ヘキシル,2−メチ
ルブチル,2−メチルペンチル,シクロペンチル,シクロ
ヘキシル,フェニル,フェノキシ,シクロペンチルメチ
ル,シクロヘキシルメチル基などを好ましいものとして
挙げることができる。なお、置換基はその任意の位置に
結合していてもよい。
基,置換されていてもよいフェノキシ基もしくは置換さ
れていてもよいフェノキシ基,もしくは置換されていて
もよいC3〜C10シクロアルキル基で置換されている直鎖
もしくは分岐鎖C1〜C5アルキル基において、C1〜C6アル
コキシ基としては、例えばメトキシ基,エトキシ基,プ
ロピルオキシ基,イテプロピルオキシ基,ブトキシ基,t
−ブトキシ基,ヘキシルオキシ基などが挙げられる。置
換されていてもよいフェニル基,置換されていてもよい
フェノキシ基,もしくは置換されていてもよいC3〜C10
シクロアルキル基としては前述の例示と同じものを挙げ
ることができる。直鎖もしくは分岐鎖C1〜C5アルキル基
としては、例えば、メチル基,エチル基,プロピル基,
イソプロピル基,ブチル基,イソブチル基,sec−ブチル
基,t−ブチル基,ペンチル基などを挙げることができ
る。かかるR3としてはブチル,ペンチル,ヘキシル,ヘ
プチル,2−ヘキシル,2−メチル−2−ヘキシル,2−メチ
ルブチル,2−メチルペンチル,シクロペンチル,シクロ
ヘキシル,フェニル,フェノキシ,シクロペンチルメチ
ル,シクロヘキシルメチル基などを好ましいものとして
挙げることができる。なお、置換基はその任意の位置に
結合していてもよい。
上記[I]においてnは0または1を表わす。
また上記式[II]においてR1およびR2は同一もしくは異
なり、水素原子,トリ(C1〜C7)炭化水素シリル基また
は水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形成する
基を表わす。ここでトリ(C1〜C7)炭化水素シリル基お
よび水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形成す
る基としては上記式[I]の場合と同じものがあげられ
る。
なり、水素原子,トリ(C1〜C7)炭化水素シリル基また
は水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形成する
基を表わす。ここでトリ(C1〜C7)炭化水素シリル基お
よび水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形成す
る基としては上記式[I]の場合と同じものがあげられ
る。
上記式[I]で表わされるプロパルギルシクロペンタン
類を原料とする環化反応に用いられるヨウ化サマリウム
(SmI2)は、通常金属サマリウムをテトラヒドロフラン
等の溶媒中で1,2−ジヨードエタンと反応させることに
より生成させることができ(P.Grardら,J.Am.Chem.So
c.,120巻,2693ページ,1980年等参照)、これを単離する
ことなくそのまま環化反応に用いることができる。該環
化反応は、ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジ
オキサン,ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒,ヘキ
サメチルホスホリックトリアミド,ジメチルスルホキシ
ド,ジメチルホルムアミド,アセトニトリル等の有機極
性溶媒など、およびそれらの任意の割合の混合溶媒中で
好ましく行なわれるが、テトラヒドロフラン中で行うの
が最も好ましい。反応温度は−100℃〜50℃、好ましく
は−78℃〜0℃程度の温度範囲が採用される。反応時間
は条件によって異なるが、通常数分〜1時間以内に反応
は終了する。また、上記式[I]で代表されるプロパル
ギルシクロペンタン類1モルに対して、ヨウ化サマリウ
ムを1.0〜50倍程度、好ましくは2〜10倍モル用いて反
応は行なわれる。なお、反応系にメタノール,エタノー
ル,イソプロパノール,t−ブタノール等のプロトン源を
加えて該環化反応を行ってもよく、t−ブタノール等の
プロトン源の使用量は、上記式[I]で示されるプロパ
ルギルシクロペンタン類1モルに対し0〜100倍程度、
好ましくは0〜5倍程度である。
類を原料とする環化反応に用いられるヨウ化サマリウム
(SmI2)は、通常金属サマリウムをテトラヒドロフラン
等の溶媒中で1,2−ジヨードエタンと反応させることに
より生成させることができ(P.Grardら,J.Am.Chem.So
c.,120巻,2693ページ,1980年等参照)、これを単離する
ことなくそのまま環化反応に用いることができる。該環
化反応は、ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン,ジ
オキサン,ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒,ヘキ
サメチルホスホリックトリアミド,ジメチルスルホキシ
ド,ジメチルホルムアミド,アセトニトリル等の有機極
性溶媒など、およびそれらの任意の割合の混合溶媒中で
好ましく行なわれるが、テトラヒドロフラン中で行うの
が最も好ましい。反応温度は−100℃〜50℃、好ましく
は−78℃〜0℃程度の温度範囲が採用される。反応時間
は条件によって異なるが、通常数分〜1時間以内に反応
は終了する。また、上記式[I]で代表されるプロパル
ギルシクロペンタン類1モルに対して、ヨウ化サマリウ
ムを1.0〜50倍程度、好ましくは2〜10倍モル用いて反
応は行なわれる。なお、反応系にメタノール,エタノー
ル,イソプロパノール,t−ブタノール等のプロトン源を
加えて該環化反応を行ってもよく、t−ブタノール等の
プロトン源の使用量は、上記式[I]で示されるプロパ
ルギルシクロペンタン類1モルに対し0〜100倍程度、
好ましくは0〜5倍程度である。
かくして得られた生成物は飽和塩化アンモニウム水を用
いたクエンチ,有機溶媒による抽出等を行うことによっ
て粗生成物として反応系からとり出すことができる。粗
生成物は所望により、カラムクロマトグラフィー,薄層
クロマトグラフィー,液体クロマトグラフィー,再結晶
等の精製手段により精製することができる。
いたクエンチ,有機溶媒による抽出等を行うことによっ
て粗生成物として反応系からとり出すことができる。粗
生成物は所望により、カラムクロマトグラフィー,薄層
クロマトグラフィー,液体クロマトグラフィー,再結晶
等の精製手段により精製することができる。
上記式[II]で表わされる6,7−二置換−2−ヒドロキ
シ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の7位
および6位の3′位あるいは4′位)が保護された水酸
基の場合には、必要に応じて脱保護することによって遊
離の水酸基とすることができる。
シ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の7位
および6位の3′位あるいは4′位)が保護された水酸
基の場合には、必要に応じて脱保護することによって遊
離の水酸基とすることができる。
水酸基の保護基の除去は、保護基が水酸基の酸素原子と
共にアセタール結合を形成する基の場合には、例えば酢
酸,p−トルエンスルホンさんのピリジニウム塩または陽
イオン交換樹脂等を触媒とし、例えば水,テトラヒドロ
フラン,エチルエーテル,ジオキサン,アセトン,アセ
トニトリル等を反応溶媒とすることにより好適に実施さ
れる。反応は通常−78℃〜+50℃の温度範囲で10分〜3
日間程度行なわれる。また、保護基がトリ(C1〜C7)炭
化水素シリル基の場合には、例えば酢酸,テトラブチル
アンモニウムフルオライド,セシウムフルオライド,フ
ッ化水素,ピリジン−ッ化水素の存在下に,上記したよ
うな反応溶媒中で同様の温度で同様の時間実施される。
共にアセタール結合を形成する基の場合には、例えば酢
酸,p−トルエンスルホンさんのピリジニウム塩または陽
イオン交換樹脂等を触媒とし、例えば水,テトラヒドロ
フラン,エチルエーテル,ジオキサン,アセトン,アセ
トニトリル等を反応溶媒とすることにより好適に実施さ
れる。反応は通常−78℃〜+50℃の温度範囲で10分〜3
日間程度行なわれる。また、保護基がトリ(C1〜C7)炭
化水素シリル基の場合には、例えば酢酸,テトラブチル
アンモニウムフルオライド,セシウムフルオライド,フ
ッ化水素,ピリジン−ッ化水素の存在下に,上記したよ
うな反応溶媒中で同様の温度で同様の時間実施される。
また上記式[I],[II]で表わされる化合物において
シクロペンタン環およびビシクロ[3.3.0]オクタン環
自身およびそれらの環上に結合している置換基の結合し
ている炭素は不斉な環境のために立体異性体が存在する
が、本発明ではいずれの立体異性体をも含むものであ
り、またこれらの任意の割合の立体異性体混合物でもさ
しつかえない。また式で代表される化合物とはこれらの
立体異性体すべて、およびそれらの異性体の任意の割合
の混合物をあらわすが、式で表わされた立体構造を有す
る化合物が最も好ましいものとして挙げられる。
シクロペンタン環およびビシクロ[3.3.0]オクタン環
自身およびそれらの環上に結合している置換基の結合し
ている炭素は不斉な環境のために立体異性体が存在する
が、本発明ではいずれの立体異性体をも含むものであ
り、またこれらの任意の割合の立体異性体混合物でもさ
しつかえない。また式で代表される化合物とはこれらの
立体異性体すべて、およびそれらの異性体の任意の割合
の混合物をあらわすが、式で表わされた立体構造を有す
る化合物が最も好ましいものとして挙げられる。
本反応に用いられる上記式[I]で表わされるプロパル
ギルシクロペンタン類は、下記式[III] で表わされるプロパルギルシクロペンタン類を酸化する
ことによって得ることができる。かかる酸化法としては
アルコールをアルデヒドに酸化するものならなんでもよ
いが、シュウ酸クロリド−ジメチルスルホキシド−トリ
エチルアミンを用いるスワーン酸化(Swern Osidation;
A.J.Mancusoら,J.Org,Chem.,44巻,4148ページ,1979年等
参照)、ピリジニウムクロロクロメート(PCC;E.J.Core
yら,Tetrahedron Lett.,2647ページ,1975年等参照),
ピリジニウムジクロメート(PDC;E.J.Coreyら,Tetrahed
ron Lett.,399ページ,1979年等参照)等が好ましく用い
られる。
ギルシクロペンタン類は、下記式[III] で表わされるプロパルギルシクロペンタン類を酸化する
ことによって得ることができる。かかる酸化法としては
アルコールをアルデヒドに酸化するものならなんでもよ
いが、シュウ酸クロリド−ジメチルスルホキシド−トリ
エチルアミンを用いるスワーン酸化(Swern Osidation;
A.J.Mancusoら,J.Org,Chem.,44巻,4148ページ,1979年等
参照)、ピリジニウムクロロクロメート(PCC;E.J.Core
yら,Tetrahedron Lett.,2647ページ,1975年等参照),
ピリジニウムジクロメート(PDC;E.J.Coreyら,Tetrahed
ron Lett.,399ページ,1979年等参照)等が好ましく用い
られる。
かかる酸化剤の使用量は原料である式[III]で表わさ
れるシクロペンタン類に対して0.8〜20倍、好ましくは
1.2〜2倍当量の酸化剤を用いて行なわれる。反応温度
および溶媒は用いる酸化剤によって大いに異なり、スワ
ーン酸化の場合は−60℃〜室温程度で、主にジクロルメ
タンを溶媒として行なわれ、PCCおよびPDCの場合は−20
℃〜室温程度の温度で主にジクロルメタンを溶媒として
行なわれる。反応時間は反応の条件によって異なるが、
通常10分〜6時間程度である。
れるシクロペンタン類に対して0.8〜20倍、好ましくは
1.2〜2倍当量の酸化剤を用いて行なわれる。反応温度
および溶媒は用いる酸化剤によって大いに異なり、スワ
ーン酸化の場合は−60℃〜室温程度で、主にジクロルメ
タンを溶媒として行なわれ、PCCおよびPDCの場合は−20
℃〜室温程度の温度で主にジクロルメタンを溶媒として
行なわれる。反応時間は反応の条件によって異なるが、
通常10分〜6時間程度である。
上記式[III]で表わされるプロパルギルシクロペンタ
ン類は、下記式[IV] で表わされるプロパルギルシクロペンタン類をハイドロ
ボレーション反応およびそれに続く酸化反応、またR5が
トリメチルシリル基の場合にはさらにR5を選択的に脱保
護することによって得ることができる。ハイドロボレー
ション反応は通常の手法で実施することができる。[オ
ルガニック・リアクション(Organic Reactions),13
巻,Chapter I,ジョン・ウイリー・アンド・サンズ(Joh
n,Wiley&Sons Inc.)New York,1963年;新実験化学講
座,誘起化合物の合成と反応I,P497-505,丸善等参
照。]ハイドロボレーション試薬としてはジシアミルボ
ラン((CH2)2CHCH(CH3)BH),9−ボラビシクロ[3.
3.1]ノナン(9−BBN),ジシクロヘキシルボラン,ジ
イソピノカンフェニルボラン等のジアルキルボランやカ
テコールボラン,ジハロボラン等のジ置換ボランを用い
ることができるが、好ましくはジシアミルボランおよび
9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN)が用いら
れる。ハイドロボレーションに続く酸化反応に使用され
る酸化剤としては過酸化水素−水酸化ナトリウム,トリ
メチルアミンオキシド,空気酸化等を用いることができ
るが過酸化水素−水酸化ナトリウムが特に好ましい。ハ
イドロボレーション試薬の使用量は式[IV]で表わされ
るシクロペンタン類に対して化学量論的には等モルで反
応は進行するが、通常は原料化合物に対して0.5〜5倍
モル用いられる。反応温度は−100〜50℃好ましくは−2
0℃〜室温程度である。反応時間は反応温度によって異
なるが、通常10分〜20時間、好ましくは30分〜5時間程
度である。反応は通常有機媒体の存在下に行なわれる。
用いられる媒体は反応試剤とは反応しない不活性な非プ
ロトン性有機媒体が用いられ、好ましくはテトラヒドロ
フラン,ジエチルエーテル,ジグリム,トリグリム等の
エーテル系溶媒が用いられ、特にテトラヒドロフランが
好ましい。ハイドロボレーション反応によって生成する
アルキルボランは通常単離することなく、反応系に直接
酸化剤を加えることにより酸化して下記式[III] で表わされるアルコール体へと導かれる。酸化剤として
過酸化水素を用いる時は同時に水酸化ナトリウム等の塩
基を使用する。過酸化水素はいかなる濃度のものでも使
用できるが、0%前後の濃度のものが一般的に使用され
る。過酸化水素の使用量は使用するハイドロボレーショ
ン試薬の0.5〜50倍モル、好ましくは3〜10倍モルであ
る。水酸化ナトリウムはそのもの自体または水溶液とし
て使用することができるが、一般的に1〜10規定濃度の
水溶液を使用する。その使用量はハイドロボレーション
試薬の0.5〜50倍モル、好ましくは3〜10倍モルであ
る。このときの反応温度は0℃〜100℃であるが、好ま
しくは40℃〜70℃である。反応時間は5分から5時間で
あるが、好ましくは20分〜1時間である。酸化剤として
トリメチルアミンオキシドを用いる時は、通常ハイドロ
ボレーション試薬に対して0.5〜50倍モル、好ましくは
3〜10倍モル用いる。
ン類は、下記式[IV] で表わされるプロパルギルシクロペンタン類をハイドロ
ボレーション反応およびそれに続く酸化反応、またR5が
トリメチルシリル基の場合にはさらにR5を選択的に脱保
護することによって得ることができる。ハイドロボレー
ション反応は通常の手法で実施することができる。[オ
ルガニック・リアクション(Organic Reactions),13
巻,Chapter I,ジョン・ウイリー・アンド・サンズ(Joh
n,Wiley&Sons Inc.)New York,1963年;新実験化学講
座,誘起化合物の合成と反応I,P497-505,丸善等参
照。]ハイドロボレーション試薬としてはジシアミルボ
ラン((CH2)2CHCH(CH3)BH),9−ボラビシクロ[3.
3.1]ノナン(9−BBN),ジシクロヘキシルボラン,ジ
イソピノカンフェニルボラン等のジアルキルボランやカ
テコールボラン,ジハロボラン等のジ置換ボランを用い
ることができるが、好ましくはジシアミルボランおよび
9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN)が用いら
れる。ハイドロボレーションに続く酸化反応に使用され
る酸化剤としては過酸化水素−水酸化ナトリウム,トリ
メチルアミンオキシド,空気酸化等を用いることができ
るが過酸化水素−水酸化ナトリウムが特に好ましい。ハ
イドロボレーション試薬の使用量は式[IV]で表わされ
るシクロペンタン類に対して化学量論的には等モルで反
応は進行するが、通常は原料化合物に対して0.5〜5倍
モル用いられる。反応温度は−100〜50℃好ましくは−2
0℃〜室温程度である。反応時間は反応温度によって異
なるが、通常10分〜20時間、好ましくは30分〜5時間程
度である。反応は通常有機媒体の存在下に行なわれる。
用いられる媒体は反応試剤とは反応しない不活性な非プ
ロトン性有機媒体が用いられ、好ましくはテトラヒドロ
フラン,ジエチルエーテル,ジグリム,トリグリム等の
エーテル系溶媒が用いられ、特にテトラヒドロフランが
好ましい。ハイドロボレーション反応によって生成する
アルキルボランは通常単離することなく、反応系に直接
酸化剤を加えることにより酸化して下記式[III] で表わされるアルコール体へと導かれる。酸化剤として
過酸化水素を用いる時は同時に水酸化ナトリウム等の塩
基を使用する。過酸化水素はいかなる濃度のものでも使
用できるが、0%前後の濃度のものが一般的に使用され
る。過酸化水素の使用量は使用するハイドロボレーショ
ン試薬の0.5〜50倍モル、好ましくは3〜10倍モルであ
る。水酸化ナトリウムはそのもの自体または水溶液とし
て使用することができるが、一般的に1〜10規定濃度の
水溶液を使用する。その使用量はハイドロボレーション
試薬の0.5〜50倍モル、好ましくは3〜10倍モルであ
る。このときの反応温度は0℃〜100℃であるが、好ま
しくは40℃〜70℃である。反応時間は5分から5時間で
あるが、好ましくは20分〜1時間である。酸化剤として
トリメチルアミンオキシドを用いる時は、通常ハイドロ
ボレーション試薬に対して0.5〜50倍モル、好ましくは
3〜10倍モル用いる。
かくして得られた生成物は、通常の方法に従ってクエン
チ・抽出等をすることにより粗生成物として反応系から
取り出すことができる。粗生成物は、所望によりカラム
クロマトグラフィー,薄層クロマトグラフィー,液体ク
ロマトグラフィー,再結晶等の精製手段により精製する
ことができる。
チ・抽出等をすることにより粗生成物として反応系から
取り出すことができる。粗生成物は、所望によりカラム
クロマトグラフィー,薄層クロマトグラフィー,液体ク
ロマトグラフィー,再結晶等の精製手段により精製する
ことができる。
上記式[III]で表わされる化合物は上記式[III′]で
表わされる化合物のうちR5がトリメチルシリル基である
ものを選択的に脱保護することによっても得られる。こ
のアセチレン末端の脱保護反応は通常の手法で実施する
ことができる[シリコン・リエージェント・フォー・オ
ルガニック・シンセシス(Silicon Reagents for Organ
ic Synthesis),Reactivity and Structure Concepts O
rganic Chemistry 14巻,Chapter 9,Springer-Verlag,19
83年]脱保護反応試薬としてはナトリウムメトキシド−
メタノール,硝酸銀−エタノール−水とシアン化カリウ
ム−水を用いるもの、水酸化カリウム水,フッ化カリウ
ム−メタノールなどが用いられる。
表わされる化合物のうちR5がトリメチルシリル基である
ものを選択的に脱保護することによっても得られる。こ
のアセチレン末端の脱保護反応は通常の手法で実施する
ことができる[シリコン・リエージェント・フォー・オ
ルガニック・シンセシス(Silicon Reagents for Organ
ic Synthesis),Reactivity and Structure Concepts O
rganic Chemistry 14巻,Chapter 9,Springer-Verlag,19
83年]脱保護反応試薬としてはナトリウムメトキシド−
メタノール,硝酸銀−エタノール−水とシアン化カリウ
ム−水を用いるもの、水酸化カリウム水,フッ化カリウ
ム−メタノールなどが用いられる。
上記式[IV]で表わされるプロパルギルシクロペンタン
類は下記式[V] で表わされるプロパルギルシクロペンタノン類を四塩化
チアン−亜鉛−ジブロムメタンより精製されるメチレン
化剤(L.Lombardoら,テトラヘドロンレターズ,23巻,42
93ページ,1982年参照),四塩化チタン−亜鉛−ジョー
ドメタンより調製されるメチレン剤(野崎一ら,テトラ
ヘドロンレターズ,26巻,5581ページ,1985年参照)また
は他のメチレン化剤を用いてメチレン化することにより
得ることができる。
類は下記式[V] で表わされるプロパルギルシクロペンタノン類を四塩化
チアン−亜鉛−ジブロムメタンより精製されるメチレン
化剤(L.Lombardoら,テトラヘドロンレターズ,23巻,42
93ページ,1982年参照),四塩化チタン−亜鉛−ジョー
ドメタンより調製されるメチレン剤(野崎一ら,テトラ
ヘドロンレターズ,26巻,5581ページ,1985年参照)また
は他のメチレン化剤を用いてメチレン化することにより
得ることができる。
かかる四塩化チタン−亜鉛−ジブロムメタンより調製さ
れるメチレン化剤とはジブロムメタン1gに対し、四塩化
チタン0.5g〜2g,亜鉛0.8〜2.5gよりなる混合物をテトラ
ヒドロフラン中0℃で5時間〜3日間撹拌し放置したも
のを表わす。
れるメチレン化剤とはジブロムメタン1gに対し、四塩化
チタン0.5g〜2g,亜鉛0.8〜2.5gよりなる混合物をテトラ
ヒドロフラン中0℃で5時間〜3日間撹拌し放置したも
のを表わす。
また四塩化チタン−亜鉛−ジョードメタンより調製され
るメチレン化剤とはジョードメタン1gに対し、四塩化チ
タン0.1〜0.2g,亜鉛0.3〜0.6gよりなる混合物をテトラ
ヒドロフラン中、25℃で30分撹拌したものを表わす。
るメチレン化剤とはジョードメタン1gに対し、四塩化チ
タン0.1〜0.2g,亜鉛0.3〜0.6gよりなる混合物をテトラ
ヒドロフラン中、25℃で30分撹拌したものを表わす。
上記式[V]で表わされるシクロペンタノン類とメチレ
ン化剤との反応は有機媒体の存在下に行なわれ、反応温
度下において液状であって反応試薬とは反応しない不活
性の非プロトン性の有機媒体が用いられる。かかる媒体
としてはジクロルメタン,ジクロルエタン,テトラクロ
ルエタンの如きハロゲン化炭化水素が好ましく挙げられ
る。有機媒体の使用量は反応を円滑に進行させるに十分
な量があればよく、通常は原料の1〜200倍容量、好ま
しくは5〜50倍容量が用いられる。反応温度は−20℃〜
70℃、好ましくは0℃〜50℃で行なわれる。反応時間は
10分〜24時間で終了する。かくして得られた生成物は飽
和炭酸水素ナトリウム水によってクエンチされ、抽出等
をすることにより反応系から取り出すことができる。粗
生成物は所望によりカラムクロマトグラフィー,薄層ク
ロマトグラフィー,液体クロマトグラフィー,再結晶等
の精製手段により精製することができる。
ン化剤との反応は有機媒体の存在下に行なわれ、反応温
度下において液状であって反応試薬とは反応しない不活
性の非プロトン性の有機媒体が用いられる。かかる媒体
としてはジクロルメタン,ジクロルエタン,テトラクロ
ルエタンの如きハロゲン化炭化水素が好ましく挙げられ
る。有機媒体の使用量は反応を円滑に進行させるに十分
な量があればよく、通常は原料の1〜200倍容量、好ま
しくは5〜50倍容量が用いられる。反応温度は−20℃〜
70℃、好ましくは0℃〜50℃で行なわれる。反応時間は
10分〜24時間で終了する。かくして得られた生成物は飽
和炭酸水素ナトリウム水によってクエンチされ、抽出等
をすることにより反応系から取り出すことができる。粗
生成物は所望によりカラムクロマトグラフィー,薄層ク
ロマトグラフィー,液体クロマトグラフィー,再結晶等
の精製手段により精製することができる。
上記式[V]で表わされるプロパルギルシクロペンタノ
ン類は野依らの方法に従い(野依良治ら,ジャーナル・
オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー,107巻,3
348ページ,1985年)、下記に示す如く三成分連結反応を
行うことにより得ることができる。
ン類は野依らの方法に従い(野依良治ら,ジャーナル・
オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー,107巻,3
348ページ,1985年)、下記に示す如く三成分連結反応を
行うことにより得ることができる。
かくの如く新規な環化反応によって得られた式[III]
で表わされる6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチ
レンビシクロ[3.3.0]オクタン類は最初に述べた抗血
栓剤等の医薬品として有用なイソカルバサイクリンすな
わち、9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラ
ンジンI1類の中間体として有用である。すなわち式[II
I]の6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシ
クロ[3.3.0]オクタン類(ただしR1,R2は各々前記定義
のR11,R21を表わすものとする)はそのアリルアルコー
ルのγ位で位置選択的に有機リチウム化合物と反応して
前述のイソカルバサイクリン、すなわち9(O)−メタ
ノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1骨格を構築す
ることができる有用な鍵中間体である(特開昭62-61937
号公報参照)。
で表わされる6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチ
レンビシクロ[3.3.0]オクタン類は最初に述べた抗血
栓剤等の医薬品として有用なイソカルバサイクリンすな
わち、9(O)−メタノ−△6(9α)−プロスタグラ
ンジンI1類の中間体として有用である。すなわち式[II
I]の6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシ
クロ[3.3.0]オクタン類(ただしR1,R2は各々前記定義
のR11,R21を表わすものとする)はそのアリルアルコー
ルのγ位で位置選択的に有機リチウム化合物と反応して
前述のイソカルバサイクリン、すなわち9(O)−メタ
ノ−△6(9α)−プロスタグランジンI1骨格を構築す
ることができる有用な鍵中間体である(特開昭62-61937
号公報参照)。
<実施例> 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 ヨウ化サマリウム(SmI2)−THF溶液の調製 P.Girardらの方法(J.Am.Chem.Soc.,102巻,2693ページ,
1980年)に従って調製した。
1980年)に従って調製した。
金属サマリウム(粉末)6.0g(40mmol)に窒素雰囲気で
氷冷下、1,2−ジョードエタン5.64g(20mmol)のテトラ
ヒドロフラン(200ml)溶液を滴下し、室温で5時間撹
拌後静置した。この上澄溶液をヨウ化サマリウム−THF
溶液として使用した。
氷冷下、1,2−ジョードエタン5.64g(20mmol)のテトラ
ヒドロフラン(200ml)溶液を滴下し、室温で5時間撹
拌後静置した。この上澄溶液をヨウ化サマリウム−THF
溶液として使用した。
実施例2 実施例1で調製したヨウ化サマリウム(SmI2)−THF溶
液60mlを窒素雰囲気下−70℃に冷却し、化合物[I a]
(508mg,1mmol)のテトラヒドロフラン(12ml)溶液
(−70℃に冷却)を加え、−70℃で30分間撹拌した。飽
和塩化アンモニウム水溶液60mlを加え、酢酸エチル(2
×60ml)で抽出した。合わせた有機層を、飽和重硫酸カ
リウム水溶液,飽和重炭酸ナトリウム水溶液,飽和食塩
水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し減圧留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで生成すると5%酢酸エチル−ヘキサン溶出部に372m
g(収率73%)の(1S,2RS,5S,6R,7R)−2−ヒドロキシ
−3−メチレン−6−[(E,3S)−3−t−ブチルジメ
チル−シリルオキシ−1−オクテニル]−7−t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ−ビシクロ[3.3.0]オクタン
(化合物[II a])を得た。この[II a]は下記の[II
aα]50mgと[II aβ]322mgよりなる。
液60mlを窒素雰囲気下−70℃に冷却し、化合物[I a]
(508mg,1mmol)のテトラヒドロフラン(12ml)溶液
(−70℃に冷却)を加え、−70℃で30分間撹拌した。飽
和塩化アンモニウム水溶液60mlを加え、酢酸エチル(2
×60ml)で抽出した。合わせた有機層を、飽和重硫酸カ
リウム水溶液,飽和重炭酸ナトリウム水溶液,飽和食塩
水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し減圧留去し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで生成すると5%酢酸エチル−ヘキサン溶出部に372m
g(収率73%)の(1S,2RS,5S,6R,7R)−2−ヒドロキシ
−3−メチレン−6−[(E,3S)−3−t−ブチルジメ
チル−シリルオキシ−1−オクテニル]−7−t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ−ビシクロ[3.3.0]オクタン
(化合物[II a])を得た。この[II a]は下記の[II
aα]50mgと[II aβ]322mgよりなる。
スペクトルデーター NMR(δCDCl3 Tms) 0.8-1.0(21H),3.6-4.5(3H,br),4.95(1H,bs),5.07
(1H,bs),5.45(2H,m). IR(λmax,液膜,cm-1) 3350,2960,2940,2860,1255,1115,1002,968,835,773. Rf値(シリカゲル薄層クロマトグラフィー,展開溶媒n
−ヘキサン−酢酸エチル,4:1)[II α]0.43,[II a
β]0.30 実施例3 実施例1で調製したヨウ化サマリウム(SmI2)−THF溶
液60mlを窒素雰囲気下−70℃に冷却し、化合物[I a]
(508mg,1mmol)のt−ブタノール0.28mlを含んだテト
ラヒドロフラン(12ml)溶液(−70℃に冷却)を加え、
−70℃で30分間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液
60mlを加え、酢酸エチル(2×60ml)で抽出した。合わ
せた有機層を、飽和重硫酸カリウム水溶液,飽和重炭酸
ナトリウム水溶液,飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し減圧留去した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで生成すると5%酢酸エ
チル−ヘキサン溶出部に401mg(収率79%)の(1S,2RS,
5R,6R,7R)−2−ヒドロキシ−3−メチレン−6−
[(E,3S)−3−t−ブチルジメチル−シリルオキシ−
1−オクテニル]−7−t−ブチルジメチルシリルオキ
シ−ビシクロ[3.3.0]オクタン(化合物[II a])を
得た。この[II a]は下記の[II aα]40mgを[II a
β]361mgよりなる。
(1H,bs),5.45(2H,m). IR(λmax,液膜,cm-1) 3350,2960,2940,2860,1255,1115,1002,968,835,773. Rf値(シリカゲル薄層クロマトグラフィー,展開溶媒n
−ヘキサン−酢酸エチル,4:1)[II α]0.43,[II a
β]0.30 実施例3 実施例1で調製したヨウ化サマリウム(SmI2)−THF溶
液60mlを窒素雰囲気下−70℃に冷却し、化合物[I a]
(508mg,1mmol)のt−ブタノール0.28mlを含んだテト
ラヒドロフラン(12ml)溶液(−70℃に冷却)を加え、
−70℃で30分間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液
60mlを加え、酢酸エチル(2×60ml)で抽出した。合わ
せた有機層を、飽和重硫酸カリウム水溶液,飽和重炭酸
ナトリウム水溶液,飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し減圧留去した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで生成すると5%酢酸エ
チル−ヘキサン溶出部に401mg(収率79%)の(1S,2RS,
5R,6R,7R)−2−ヒドロキシ−3−メチレン−6−
[(E,3S)−3−t−ブチルジメチル−シリルオキシ−
1−オクテニル]−7−t−ブチルジメチルシリルオキ
シ−ビシクロ[3.3.0]オクタン(化合物[II a])を
得た。この[II a]は下記の[II aα]40mgを[II a
β]361mgよりなる。
スペクトルデーターは(実施例2)に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 43/315 C07F 7/18 A
Claims (4)
- 【請求項1】下記式[I] で表わされる化合物およびその鏡像体あるいはそれらの
任意の割合の混合物であるプロパルギルシクロペンタン
類を、ヨウ化サマリウム(SmI2)によって環化反応せし
め、また必要により脱保護反応せしめることを特徴とす
る下記式[II] で表わされる化合物およびその鏡像体あるいはそれらの
任意の割合の混合物である6,7−二置換−2−ヒドロキ
シ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オクタン類の製造
法。 - 【請求項2】上記式[I]において、R1,R2が共にt−
ブチルジメチルシリル基である請求項1記載の6,7−二
置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.
0]オクタン類の製造法。 - 【請求項3】上記式[I]において、R3が水素原子また
はメチル基である請求項1または2記載の6,7−二置換
−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0]オ
クタン類の製造法。 - 【請求項4】上記式[I]においてR4がn−ブチル基,n
−ペンチル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基ま
たは2−メチルヘキシル基である請求項1〜3のいずれ
か1記載の6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレ
ンビシクロ[3.3.0]オクタン類の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7823188A JPH06104639B2 (ja) | 1988-04-01 | 1988-04-01 | 6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0オクタン類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7823188A JPH06104639B2 (ja) | 1988-04-01 | 1988-04-01 | 6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0オクタン類の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01254635A JPH01254635A (ja) | 1989-10-11 |
JPH06104639B2 true JPH06104639B2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=13656271
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP7823188A Expired - Fee Related JPH06104639B2 (ja) | 1988-04-01 | 1988-04-01 | 6,7−二置換−2−ヒドロキシ−3−メチレンビシクロ[3.3.0オクタン類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06104639B2 (ja) |
-
1988
- 1988-04-01 JP JP7823188A patent/JPH06104639B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01254635A (ja) | 1989-10-11 |
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