JPH06104590A - 伝導ノイズ低減型シールド板構造 - Google Patents

伝導ノイズ低減型シールド板構造

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JPH06104590A
JPH06104590A JP25027392A JP25027392A JPH06104590A JP H06104590 A JPH06104590 A JP H06104590A JP 25027392 A JP25027392 A JP 25027392A JP 25027392 A JP25027392 A JP 25027392A JP H06104590 A JPH06104590 A JP H06104590A
Authority
JP
Japan
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choke coil
coil
capacitor
shield
switching power
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP25027392A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunari Mizoguchi
康成 溝口
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
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Publication of JPH06104590A publication Critical patent/JPH06104590A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波ノイズの発生の大きいスイッチング電
源におけるシールド板構造に関し、該入出力ローパスフ
ィルタ回路のチョークコイルの高周波ノイズ抑制特性の
向上を目的とする。 【構成】 スイッチング電源のプリント基板4の上に実
装されたチョークコイル2とフィルタコンデンサ3より
なるローパスフィルタ回路において、上部を覆うシール
ド金属1にくり抜き部分5を設け、該シールド金属1の
くり抜き部分5は、円輪状のチョークコイル2のコイル
及びコアが上面から見えるように大きめに円形状にくり
抜くように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波ノイズの発生の大
きいスイッチング電源におけるシールド板構造に関す
る。近年の電子機器小型化の要求により、交換機等に使
用されるスイッチング電源は、その外形寸法を使用して
いる部品実装高さのギリギリまで詰めて構成したものが
多い。
【0002】スイッチング電源の構成図の一例を図3に
示す。図3(a)は側面構成図、図3(b)は回路構成
図を示す。図において、11は出力平滑コンデンサ、12は
平滑コイル、13は整流ダイオード、14は放熱板、15はメ
イントランス、16は入力コンデンサ、17はスイッチング
素子、18は入力チョークコイル、19はフィルタコンデン
サ、20はシールド金属、21はプリント基板を示す。
【0003】図3(a)の側面構成図において、スイッ
チング電源を構成する部品類は、放熱板14によりプリン
ト基板21に支えられたシールド金属20との間に、プリン
ト基板21の上に実装されており、シールド板構造の多く
は作業性、放熱性から発熱部品用放熱板に金属板を取り
付けて回路部品を覆ってシールドしている。従って、構
成部品類は放熱板14の高さの範囲内に実装出来るような
小型な外形寸法が要求されている。
【0004】図3(b)の回路構成図において、スイッ
チング電源を構成する回路部は、ノイズを抑制するため
の入出力ローパスフィルタ回路を構成する入力チョーク
コイル18とフィルタコンデンサ19と、入力電源平滑用の
電解コンデンサ16と、トランジスタ又はFETよりなる
スイッチング素子17と、変圧用のメイントランス15と、
トランスの出力を整流するための整流ダイオード13と、
整流された出力を平滑化するための平滑コイル12と出力
コンデンサ11とから構成されている。
【0005】これらの構成部品の内、整流ダイオード13
とスイッチング素子17等の発熱部品は放熱するため放熱
板14に取り付けられており、メイントランス15は絶縁被
覆されてプリント基板21に取り付けられている。フィル
タ回路は、コモンモードチョークコイルとノーマルモー
ドチョークコイルからなる入力チョークコイル18と、X
コンデンサとYコンデンサからなるフィルタコンデンサ
19から構成されているが、実装スペースの都合上シール
ド困難のため裸のままプリント基板上に実装している。
【0006】
【従来の技術】従来のローパスフィルタ回路の構成図を
図4に示す。図はコモンモードチョークコイルをフィル
タ回路に使用する場合を示し、図4(a)は斜視構成
図、図4(b)は側面構成図を示す。図において、18は
入力チョークコイル、19はフィルタコンデンサ、20はシ
ールド金属、21はプリント基板、22は発生する等価的な
コンデンサを示す。なお、図4(a)の斜視構成図にお
いて、シールド金属20は点線により実装位置を示してい
る。
【0007】図4(a)の斜視構成図において、入力チ
ョークコイル18は、円輪型のコアにコイルが巻かれてコ
モンモードチョークコイルが構成され、プリント基板21
のプリント配線部にコイル端子が接続されている。フィ
ルタコンデンサ19はフィルム型のコンデンサで構成さ
れ、プリント基板21のプリント配線部でそれぞれコモン
モードコイル端子に接続されている。
【0008】図4(b)の側面構成図において、シール
ド金属20とチョークコイル18のコイルとの間が接近して
いるため、等価的なコンデンサ22が発生する。このた
め、本来チョークコイル18で除去されるべきノイズが、
等価的なコンデンサ22のため入力側から出力側へ出てし
まう。また、サージノイズ、スイッチングノイズが放熱
板とシールド金属を経由してコイル巻線に伝導してしま
う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のフィルタ回路で
は、コモンモードチョークコイルやノーマルモードチョ
ークコイルの巻線にケースの金属板やシールド板が接近
することが多い。このチョークコイルの巻線と金属板と
の間に容量結合が生じて、チョークコイルの入出力間に
並列にコンデンサが接続されたと同じ状態となって、こ
のコンデンサを通して高周波ノイズ成分が入力から出力
へ抜けて行き、フィルタの効果を減じる。
【0010】また、シールド板は放熱板に取り付けられ
ているため、スイッチング素子や整流ダイオードのサー
ジノイズが放熱板を経由して、この巻線に伝導してチョ
ークコイル出力へと抜けて行き、フィルタの効果を減じ
る。
【0011】本発明は、チョークコイルの巻線上部のシ
ールド金属をくり抜く事により、チョークコイル、金属
板間のコンデンサ効果による結合容量を減らし、入出力
ローパスフィルタ回路のチョークコイルの高周波ノイズ
抑制特性を向上することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルタ回路の
原理構成図を図1に示す。図1(a)は上面から見た
図、図1(b)は側面から見た図を示す。図において、
1はシールド金属、2はコモンモードチョークコイル、
3はフィルタコンデンサ、4はプリント基板、5はシー
ルド金属のくり抜き部分を示す。
【0013】図1(a)の上面から見た図において、シ
ールド金属1のくり抜き部分5は、円輪状のチョークコ
イル2のコイル及びコアが上面から見えるように大きめ
に円形にくり抜くように構成する。フィルタコンデンサ
3はシールド金属1の下に隠れてもよい。図1(b)の
側面から見た図において、シールド金属とチョークコイ
ル間に発生していた等価的なコンデンサが、シールド金
属1のくり抜き部分5により除去できる。
【0014】
【作用】従来シールド金属とチョークコイル間に発生し
ていた等価的なコンデンサが、シールド金属のくり抜き
部分により除去できるため、チョークコイルの高周波ノ
イズ抑制特性を向上させ、スイッチングノイズ、サージ
ノイズ等内部のノイズのチョークコイルへの伝導を防
ぎ、フィルタ回路の効果を高めることができる。
【0015】
【実施例】本発明のローパスフィルタ構成図の実施例を
図2に示す。図はコモンモードチョークコイルの例を示
し、図2(a)は斜視構成図、図2(b)は回路構成図
を示す。図において、1はシールド金属、2はコモンモ
ードチョークコイル、3はフィルタコンデンサ、4はプ
リント基板、5はシールド金属のくり抜き部分を示す。
【0016】図2(a)の斜視構成図において、点線で
示したシールド金属1はプリント基板4に据え付ける前
の状態を示し、矢印の方向に近づけて実装するものとす
る。チョークコイル2の上部シールド金属1を円形状に
くり抜き部分5をくり抜くことにより、チョークコイル
2の巻線とシールド金属1との間のコンデンサ効果を激
減させることができる。
【0017】図2(b)の回路構成図において、ローパ
スフィルタ回路はコモンモードチョークコイル2とフィ
ルタコンデンサ3とから構成され、コモンモードチョー
クコイルの入出力端子間に従来発生していた容量結合C
が除去され、入出力フィルタ回路として高周波ノイズ抑
制特性を向上することができる。
【0018】また、サージノイズ素子やスイッチングノ
イズ素子からのノイズが、放熱板とシールド基板を経由
してコイル巻線に伝導するのを激減させ、フィルタの効
果を高めることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によって、金属シールドとチョー
クコイルの結合容量を激減させ、スイッチング電源の金
属シールドからの影響を受けにくい、ノイズ減衰効果の
高いフィルタ回路を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理構成図
【図2】 ローパスフィルタ構成図の実施例
【図3】 スイッチング電源の構成図の一例
【図4】 ローパスフィルタ構成図の従来例
【符号の説明】
1,20 シールド金属 2 コモンモードチョークコイル 3 フィルタコンデンサ 4,21 プリント基板 5 シールド金属のくり抜き部分 11 出力平滑コンデンサ 12 平滑コイル 13 整流ダイオード 14 放熱板 15 メイントランス 16 入力コンデンサ 17 スイッチング素子 18 入力チョークコイル 19 フィルタコンデンサ 22 発生する等価的なコンデンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波ノイズの発生の大きいスイッチン
    グ電源におけるプリント基板4の上に実装されたチョー
    クコイル2とフィルタコンデンサ3よりなるローパスフ
    ィルタ回路において、 上部を覆うシールド金属1にくり抜き部分5を設け、該
    シールド金属1のくり抜き部分5は、円輪状のチョーク
    コイル2のコイル及びコアが上面から見えるように大き
    めに円形状にくり抜くようにすることを特徴とする伝導
    ノイズ低減型シールド板構造。
JP25027392A 1992-09-18 1992-09-18 伝導ノイズ低減型シールド板構造 Withdrawn JPH06104590A (ja)

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Effective date: 19991130