JPH06103944B2 - 磁気再生装置 - Google Patents

磁気再生装置

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JPH06103944B2
JPH06103944B2 JP62255945A JP25594587A JPH06103944B2 JP H06103944 B2 JPH06103944 B2 JP H06103944B2 JP 62255945 A JP62255945 A JP 62255945A JP 25594587 A JP25594587 A JP 25594587A JP H06103944 B2 JPH06103944 B2 JP H06103944B2
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耕一 木戸
健爾 柴山
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は磁気再生装置に係り、特に輝度信号を周波数変
調して得た周波数変調輝度信号と、搬送色信号を低域に
周波数変換して得た低域変換色信号とを周波数分割多重
して磁気記録媒体に記録した信号を再生する磁気再生装
置に関する。
(従来の技術) 従来より、輝度信号を周波数変調(FM)して得たFM輝度
信号と、搬送色信号を低域に周波数変換して得た低域変
換色信号とを周波数分割多重した周波数分割多重信号を
磁気テープに記録し、これを再生するビデオテープレコ
ーダ(VTR)がある。
第3図(a),(b)は上記のVTRの記録系,再生系の
構成を示すブロック系統図である。
第3図(a)において、入力端子1には第2図(b)に
示すような信号帯域とした信号である複合映像信号が入
力される。この複合映像信号はクシ形フィルタ(コムフ
ィルタ)2に供給され、ここで第2図(c)に示す輝度
信号が分離され、更に、この輝度信号は低域通過フィル
タ(LPF)3,プリ・エンファシス回路4を示し、FM変調
器5で周波数変調されてFM輝度信号にされ、混合回路6
に供給される。
一方、入力端子1に入力される複合映像信号は帯域通過
フィルタ(BPF)7にて第2図(e)に示す搬送色信号
が分離され、これが周波数変換器8で低域に周波数変換
されて低域変換色信号にされ、混合回路6に供給され
る。そして、混合回路6から出力される周波数分割多重
信号は記録アンプ9を介して磁気ヘッド10にて磁気テー
プ11上に記録される。
また、第2図(b)において、磁気テープ11上に記録さ
れた信号は磁気ヘッド10にて再生され、この再生信号は
プリアンプ12を介して高域通過フィルタ(HPF)13に供
給され、ここで、FM輝度信号が分離され、このFM輝度信
号は周波数変調等化回路(FMイコライザ回路)14,リミ
ッタ15を介し、FM復調器16で復調されて元の輝度信号に
され、更に、LPF17,デ・エンファシス回路18を介して混
合回路19に供給される。
一方、プリアンプ12から出力された再生信号はLPF20に
供給され、ここで、低域変換色信号が分離され、この低
域変換色信号は周波数変換器&APC(Automatic Phase C
ontrol)回路21で高域に変換されて元の搬送色信号にさ
れ、時間軸変動が除去され、更に、BPF22を介して混合
回路19に供給される。そして、混合回路6から出力され
る信号は複合映像信号として出力端子23から出力され
る。
ところで、上記した従来のVTRでは、輝度信号帯域を色
副搬送波周波数(fsc)以下の狭帯域に制限してなり、
第2図(a)に示すように、輝度信号Yの帯域が搬送色
信号Cの帯域と殆ど重ならないようにしているが、最
近、前記輝度信号帯域を広帯域化して高画質化を図った
VTRが開発,製品化されている。
このような高画質化VTRでは、輝度信号Yの帯域を、第
2図(c)に示すような色副搬送波周波数(fsc)以上
の広帯域とし、第2図(e)に示す搬送色信号Cの帯域
をも含む信号帯域としている。
また、このような高画質化VTRで、広帯域化された垂直
相関性を有する高域輝度信号を記録する場合について考
えてみると、第4図(a)に示す複合映像信号(図中、
Sは高域輝度信号,fscは色副搬送波周波数)から輝度信
号系のコムフィルタで輝度信号を分離すれば、高域輝度
信号Syはコムフィルタから出力される輝度信号系出力と
して得られる。{第4図(b)}。
一方、色信号系では、色信号をBPFで分離しているの
で、色信号系にも高域輝度信号Scが得られる{第4図
(c)}。
この輝度信号系のコムフィルタ出力から得られる高域輝
度信号Sy及び色信号系のBPFから得られる高域輝度信号S
cは、それぞれ輝度信号系の信号処理回路,色信号系の
信号処理回路で別々に信号処理されて磁気テープ上に記
録されているものであって、この別々に信号処理されて
テープ上に記録されている高域輝度信号Sy,Scの周波数
関係は、第4図(d)に示すようなFM変調されてその側
波となった信号Sy,周波数変換された信号Scとなってい
る。そして、この信号Scは再生FM輝度信号にとっては妨
害となるものであり、ノイズ,反転現象等の画質劣化の
原因となっていた。
一方、従来の狭帯域モードのみ有する磁気記録再生装置
では、入力信号が搬送色信号と輝度信号とを多重した複
合映像信号だけであったが、近年、複合映像信号の他
に、テレビジョンカメラから出力されような櫛形状の周
波数成分を有する多重前の搬送色信号と輝度信号とを分
離独立して入力する磁気記録再生装置も開発されてお
り、係る磁気記録再生装置においては複合映像信号を入
力信号とする場合には上記した問題があるが、搬送色信
号と輝度信号とを入力信号とする場合には上記した問題
はなく、それぞれの入力に応じた最高の画質を得るよう
にすることが望まれていた。
即ち、入力信号が複合映像信号である場合には再生時の
FM復調前に妨害となる上記信号Scを十分抑圧する必要が
ある。このためには再生信号からFM輝度信号を分離する
ための高域通過フィルタのカットオフ周波数を高く設定
してやれば良いが、櫛形状の周波数成分を有する多重前
の搬送色信号と輝度信号とを入力信号とする場合には、
そもそも信号Scが再生信号に存在しないため高域通過フ
ィルタのカットオフ周波数を高く設定する必要はなく、
逆に高く設定すると再生輝度信号の占有周波数帯域の減
少を招き解像度が劣化するという不都合があった。
係る不都合を解消するには、記録媒体に広帯域モードで
記録された場合の色信号が、所定レベル以上の高域輝度
信号成分を含むか否かによって高域通過フィルタのカッ
トオフ周波数を切換える必要があり、所定レベル以上の
高域輝度信号成分を含むか否かの識別のために搬送色信
号の位相軸を基準とし位相の異なるパイロット信号を搬
送色信号に予め介挿して記録し、再生時にパイロット信
号の位相を検出して上記識別を行うことが考えられた。
そこで、本出願人は上記した従来の技術に鑑みた磁気記
録装置及び磁気記録再生装置を提案し、昭和62年8月19
日付で特許出願した。
第5図は本出願人の先の提案になる装置の記録系の構成
を示すブロック系統図、第6図は同じく再生系の構成を
示すブロック系統図である。
第5図の記録系において、入力端子31には第2図(b)
に示すような信号である複合映像信号、すなわち輝度信
号Yの高い方の帯域中に搬送色信号Cが多重された信号
が入力される。
この複合映像信号はクシ形フィルタ(コムフィルタ)32
に供給され、ここで第2図(c)に示すような搬送色信
号C成分を取り除いた輝度信号Yが分離され、スイッチ
回路33の一方の入力端子aに供給される。更に、スイッ
チ回路33から出力される輝度信号は低域通過フィルタ
(LPF)34,プリ.エンファシス回路35を介し、FM変調器
36で周波数変調されてFM輝度信号にされ、混合回路37に
供給される。
なお、この輝度信号帯域は、広帯域モード時には色副搬
送波周波数(fsc)以上の信号帯域、例えば略5MHzとさ
れており、狭帯域モード時には色副搬送波周波数(fs
c)以下の信号帯域、例えば略3MHzとされている。
一方、入力端子31に入力される複合映像信号はスイッチ
回路39の一方の入力端子aに供給される。更に、このス
イッチ回路39から出力される信号は帯域通過フィルタ
(BPF)40にて第2図(e)に示すような搬送色信号
(但し、この信号中には所定量の高域輝度信号成分を含
む)が分離され、ACC(Automatic Chroma Control)回
路42を介して混合回路41の一方の入力端に供給される。
また、混合回路41の他方の入力端には後述するパイロッ
ト信号が、例えば広帯域モード時(記録する輝度信号帯
域が色副搬送波周波数以上の信号帯域の時)のみ供給さ
れ、搬送色信号中に付加される。
ここで、パイロット信号は、例えばPAL方式の場合fsc=
4.43MHz程度のバースト状の信号で、これが搬送色信号
中の水平又は垂直ブランキング期間に相当する期間に付
加される。
混合回路41から出力された搬送色信号は周波数変換器43
で低域に周波数変換されて低域変換色信号にされ、キラ
ー回路44,LPF45を介して混合回路37に供給される。キラ
ー回路44は入力端子31から白黒信号が入力された時に働
く。そして、混合回路37から出力される周波数分割多重
信号は記録アンプ46を介して磁気ヘッド47にて磁気テー
プ48上に記録される。
また、LPF34から出力される輝度信号は同期分離回路53
に供給され、ここで水平同期信号が分離され、パイロッ
ト信号発生回路54に供給される。そして、パイロット信
号発生回路54はパイロット信号を発生し、これをスイッ
チ回路52を介して混合回路41に供給する。
また、入力端子49,50にはそれぞれ分離独立した輝度信
号(Y信号),搬送色信号(C信号)が入力され、これ
らY信号,C信号はそれぞれスイッチ回路33,39の他方の
入力端子bに供給される。スイッチ回路33,39は、シス
テムコントローラ51に接続されたスイッチS1をオン/オ
フすることによって連動して切換られる。そして、入力
端子31に入力した複合映像信号を記録する場合、しかも
色副搬送波周波数以上の輝度信号帯域を持つ広帯域モー
ド時(システムコントローラ51に接続されたスイッチS2
のオン/オフにより切換える)には、スイッチ回路33,3
9の可動接片を端子aの側に切換え、同時にスイッチ回
路52をオンしてパイロット信号発生回路54からパイロッ
ト信号を混合回路41に供給するようにし、しかも、パイ
ロット信号をバースト信号に同期させ、その位相を、例
えば第8図に示すように、−u軸[180°](なお、バ
ースト信号の位相は180°±45°)とし、また、入力端
子49,50に入力した輝度信号,色信号を記録する場合、
しかも色副搬送波周波数以上の輝度信号帯域を持つ広帯
域モード時には、スイッチ回路33,39の可動接片を端子
bの側に切換え、同時にスイッチ回路52をオンし、パイ
ロット信号の位相を+u軸[0°]、すなわち上記場合
のパイロット信号の位相と180°ずらして記録する。
なお、パイロット信号の位相値については、特に限定し
ない。
また、色副搬送波周波数以下の輝度信号帯域を持つ狭帯
域モード時には、パイロット信号は記録しない。
次に、再生系について説明する。狭帯域モードの動作は
図3を用いて説明したので、パイロット信号が再生され
ない挟帯域モードの動作は省略する。尚、広帯域モード
と挟帯域モードとを兼用する場合には挟帯域モードにお
ける後述する高域通過フィルタのカットオフ周波数はい
ずれに設定しても良いが、挟帯域モードでは信号帯域が
狭いためFM変調輝度信号の搬送周波数が広帯域モードと
比較して低く設定されており、低域変換色信号中に存在
する妨害があっても反転現象が生じにくいこと及び解像
度を重視することに鑑みれば、高域通過フィルタのカッ
トオフ周波数を低い方に設定することが望ましい。
第6図の再生系において、磁気テープ48上に記録された
信号は磁気ヘッド47にて再生され、この再生信号はプリ
アンプ56を介して高域通過フィルタ(HPF)57に供給
され、ここで、FM輝度信号が分離され、このFM輝度信号
は周波数変調等化回路(FMイコライザ回路)58を介し
てスイッチ回路59の一方の入力端子aに供給される。ま
た、プリアンプ56の出力はHPF60にも供給され、ここ
で、FM輝度信号が分離され、このFM輝度信号はFMイコラ
イザ回路61を介してスイッチ回路59の他方の入力端子
bに供給される。
HPF57,HPF60のカットオフ周波数は、第7図に示す
ように、HPF57の方をHPF60に対して高く設定してい
る。また、FMイコライザ回路58,FMイコライザ回路6
1はそれぞれHPF57,HPF60に適した特性になってい
る。更にまた、スイッチ回路59は、後述するパイロット
信号判別回路から出力される切換制御信号によって切換
えられ、例えば複合映像信号として入力された信号を広
帯域モードで記録したものを再生する場合には、スイッ
チ回路59の可動接片を端子aの側に切換え、分離独立し
て入力された輝度信号,色信号を広帯域モードで記録し
たものを再生する場合には、スイッチ回路59の可動接片
を端子bの側に切換える。
更に、スイッチ回路59から出力される輝度信号はリミッ
タ62を介し、FM復調器63で復調されて元の輝度信号にさ
れ、更に、LPF64,デ.エンファシス回路65,ビデオイコ
ライザ回路66,コムフィルタ67を介して混合回路68に供
給される。
一方、プリアンプ56から出力された再生信号はLPF69に
供給され、ここで、低域変換色信号が分離され、この低
域変換色信号は周波数変換器70で高域に変換されて元の
搬送色信号にされ、位相比較器71,可変電圧制御発振器
(VCO)72,水晶発振器73で構成されるAPCループで時間
軸変動が除去され、更に、BPF74,コムフィルタ75を介し
てパイロット信号キャンセル回路76に供給され、ここ
で、再生色信号にパイロット信号が印加されている場合
にパイロット信号がキャンセル(除去)される。そし
て、この出力信号はキラー回路77を介して混合回路68に
供給される。そして、混合回路68から出力される信号は
複合映像信号として出力端子78から出力される。コムフ
ィルタ75はクロストークを除去し、かつ搬送色信号帯域
中の高域輝度信号成分をも除去するためのものである。
また、デ・エンファシス回路65から出力される輝度信号
はLPF79を介して同期分離回路80に供給され、ここで水
平同期信号が分離され、これがモノマルチ81を介してパ
イロット信号判別回路82及びパイロット信号キャンセル
回路76に供給される。
一方、パイロット信号判別回路82にはコムフィルタ75か
ら再生色信号が供給され、ここで、この再生色信号中に
印加されているパイロット信号がモノマルチ81から出力
されるゲート信号のタイミングで判別される。そして、
パイロット信号判別回路82はパイロット信号の位相が−
u軸[180°]であるか+u軸[0°]であるかにより
切換制御信号を出力し、これをスイッチ回路59に供給し
て、例えば複合映像信号として入力された信号を広帯域
モードで記録したものを再生する場合には、スイッチ回
路59の可動接片を端子aの側に切換え、また、分離独立
した輝度信号,色信号を広帯域モードで記録したものを
再生する場合には、スイッチ回路59の可動接片を端子b
の側に切換えるようにする。(なお、パイロット信号の
位相による判別とスイッチ回路59の可動接片を端子a,b
どちらの側に切換えるかの組合わせは、これに限らな
い。) 以上の構成において、色信号中の高域輝度信号成分の有
無に応じて、例えば複合映像信号として入力された信号
を広帯域モードで記録したものを再生した場合には、パ
イロット信号判別回路82で再生色信号中に印加されたパ
イロット信号の位相を判別することにより、これに応じ
て出力されるパイロット信号判別回路82からのスイッチ
回路59の切換制御信号がこのスイッチ回路59に供給さ
れ、スイッチ回路59の可動接片が端子aの側に切換えら
れる。
また、分離独立して入力された輝度信号,色信号を広帯
域モードで記録したものを再生した場合には、再生色信
号中に印加されたパイロット信号の位相を判別すること
により、パイロット信号判別回路82は上記複合映像信号
入力時の位相とは180°異なるパイロット信号の位相を
判別して、これに応じて出力されるパイロット信号判別
回路82からのスイッチ回路59の切換制御信号がこのスイ
ッチ回路59に供給され、スイッチ回路59の可動接片が端
子bの側に切換えられる。
これによって、複合映像信号として入力された信号を広
帯域モードで記録したものを再生する場合には、HPF6
0より高いカットオフ周波数に設定したHPF57及びFMイ
コライザ回路58を通った信号を再生し、また、分離独
立した輝度信号,色信号を広帯域モードで記録したもの
を再生する場合には、HPF57より低いカットオフ周波
数に設定したHPF60及びFMイコライザ回路61を通っ
た信号を再生する。
よって、上記のように記録した信号に応じて(すなわ
ち、再生色信号中に含む高域輝度信号成分の量に応じ
て)カットオフ周波数の異なるHPFで分離した輝度信号
を再生するようにしているので、第2図(c)に示すよ
うな輝度信号Yの帯域が色副搬送波周波数fsc以上の広
帯域な信号帯域として記録したような場合に、これを再
生する際の問題点である輝度信号系の高域輝度信号成分
と搬送色信号に含まれる高域輝度信号成分とによるビー
トによるノイズや反転現象を有効に解消することができ
る。
すなわち、搬送色信号中に高域輝度信号成分を所定量以
上含む場合にはカットオフ周波数の高いHFPにして、
低域変換搬送色信号中の高域輝度信号成分からの影響を
防止する一方、搬送色信号中に高域輝度信号成分を所定
量以上含まない場合にはカットオフ周波数の低いHFP
にして、輝度信号を有効に用いて、高画質化に寄与する
ようにしている。
また、FMイコライザ回路58,FMイコライザ回路61が
それぞれHPF57,HPF60に適した特性になっているの
で、記録した信号に応じて最適な画像が得られる。
なお、HPFは、妨害をできるだけ減らして、なおかつ輝
度信号の帯域を広くするために、急峻な特性なフィルタ
を用いることが望ましい。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上記した装置(ビデオテープレコーダ)にお
いては、ビデオテープレコーダの高速再生やスローモー
ション再生などの通常の再生以外の特殊再生の時、ある
いは通常再生から上記の特殊再生に移行する時、逆に上
記の特殊再生から通常再生に移行する時に、回転ドラム
に取付けた回転磁気ヘッドを切換えたり、あるいは磁気
テープ上のトラックパターンを回転磁気ヘッドが横切っ
たりすること等によって、再生FM出力が変動したり、あ
るいは低下したりすることがあり、それに伴って情報信
号の欠落が生じ、それによって、APC回路系の動作がか
かるまでの間、動作が不安定になり、再生輝度信号処理
回路系のHPF,FMイコライザ回路の切換え動作に誤動作あ
るいは動作不能を招き、画面が反転する等の問題点があ
る。
そこで、本発明は上記した従来の技術に鑑みた磁気再生
装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記の目的を達成するために、入力複合映像信
号と、入力輝度信号及び櫛形状の周波数成分を有する入
力搬送色信号とが選択的に記録された磁気記録媒体であ
って、前記入力複合映像信号又は前記入力輝度信号に基
づいて得た周波数変調輝度信号と、前記入力複合映像信
号よりバンドパスフィルタを介して分離した搬送色信号
又は櫛形状の周波数成分を有する入力搬送色信号に、記
録すべき信号が前記入力複合映像信号か、前記入力輝度
信号及び前記入力搬送色信号かに応じて位相の異なるパ
イロット信号をそれぞれ付加した記録搬送色信号を低域
に周波数変換して得た低域搬送色信号とを周波数分割多
重した周波数分割多重信号が記録された前記磁気記録媒
体を再生する磁気再生装置において、前記磁気記録媒体
より再生された前記パイロット信号の位相を検出する位
相検出手段と、通常再生か特殊再生かを制御する制御信
号を発生する制御手段と、前記磁気記録媒体より再生さ
れた周波数分割多重信号より周波数変調輝度信号を分離
するカットオフ周波数が高い第1の高域通過フィルタ
と、前記磁気記録媒体より再生された周波数分割多重信
号より周波数変調輝度信号を分離するカットオフ周波数
が低い第2の高域通過フィルタと、前記制御信号が通常
再生を表し、且つ、前記位相検出手段の検出結果が前記
入力複合映像信号の再生を表す場合には前記第1の高域
通過フィルタの出力信号を選択し、前記制御信号が通常
再生を表し、且つ、前記位相検出手段の検出結果が前記
入力輝度信号及び入力搬送色信号を表す場合には前記第
2の高域通過フィルタの出力信号を選択し、一方、前記
制御信号が特殊再生を表す場合には前記位相検出手段の
検出結果に拘らず前記第1の高域通過フィルタの出力信
号を常時選択する選択手段と、前記選択手段の出力信号
に基づいて周波数復調を施す周波数復調手段とを有する
ことを特徴とする磁気再生装置を提供するものである。
(実施例) 第1図は本発明装置の一実施例の構成を示すブロック系
統図である。なお、同図中において、前出の第6図の同
一構成部分には同一番号を付す。
第1図において、第6図と異なるのは、システムコント
ローラ91とアンド回路92を設けた点であり、システムコ
ントローラ91は通常の再生を行なわせるか、その他の高
速再生やスローモーション再生などの通常の再生以外の
特殊再生を行なわせるかを指示する(すなわち、制御信
号を出力する)ものである。
システムコントローラ91の出力は、アンド回路92の一方
の入力端子に接続され、このアンド回路92の他方の入力
端子にはパイロット信号判別回路82の出力が接続され
る。更に、アンド回路92の出力はスイッチ回路59の切換
制御端子に接続される。
上記の構成によって、システムコントローラ91は、通常
再生の時に“H"の制御信号を出力し、その他の特殊再生
の時に“L"の制御信号を出力し、この制御信号をアンド
回路92の一方の入力端子に供給する。
アンド回路92は、他方の入力端子に供給されるパイロッ
ト信号判別回路82の出力制御信号とのアンド論理を出力
する。そして、このアンド回路の出力に応じてスイッチ
回路59の可動接片が切換えられ、もって、HPF57,FMイ
コライザ回路58とHPF60,FMイコライザ回路61とが
切換えられる。
スイッチ回路59は、アンド回路の出力が“L"の制御信号
の時、端子aの側、すなわちカットオフ周波数の高い方
のHPF57に切換えられ、また、アンド回路の出力が
“H"の制御信号の時、端子bの側、すなわちカットオフ
周波数の低い方のHPF60に切換えられる。
従って、高速再生やスローモーション再生などの通常の
再生以外の特殊再生を行なう時、システムコントローラ
91は、“L"の制御信号を出力するので、この時、パイロ
ット信号判別回路82が“H"の信号、あるいは“L"の信号
のいずれを出力しても、アンド回路が“L"の制御信号を
出力するので、上記特殊再生には、スイッチ回路59の可
動接片は、必ず端子aの側、すなわちカットオフ周波数
の高い方のHPF57に切換えられる。
なお、パイロット信号判別回路82は、入力再生信号が色
副搬送波周波数以上の輝度信号帯域を持つ広帯域モード
の時に“H"の信号を出力し、また、入力再生信号が色副
搬送波周波数以下の輝度信号帯域を持つ挟帯域モードの
時に“L"の信号を出力する。
また、このように高速再生やスローモーションなどの特
殊再生を行うときに、パイロット信号判別回路82の出力
の如何に関わらず、HPFの選択を固定としたのは、特殊
再生時はパイロット信号が介挿されている低域変換色信
号の再生レベルが変動したり低下するためパイロット信
号の位相の検出が不安定となるので、HPFの切換えが不
安定となり場合によっては切換え動作が振動してしまう
ことにより復調後の輝度信号の画質が変動するのを回避
するためである。
更に、高速再生やスローモーションなどの特殊再生を行
うときに、カットオフ周波数の高い方のHPF57及びそ
れに適した特性となったFMイコライザ回路58を通過し
た信号をスイッチ回路59で常時選択したのは、反転現象
の発生を回避するためである。
ここで、反転現象とは再生FM輝度信号の上下側帯波のア
ンバランス及び再生FM輝度信号のS/Nの劣化により、
“黒”から“白”への急激な立上り部で再生FM輝度信号
の一部の波形が零クロスせず、等価的に周波数が低下し
てしまい、本来“白”である部分が“黒”に反転する現
象をいう。そして、特殊再生時には再生FM輝度信号のレ
ベルが変動したり低下するためそのS/Nが劣化し反転現
象が発生し易くなる。
仮に、カットオフ周波数の低い方のHPF60及びそれに
適した特性となったFMイコライザ回路61を通過した信
号をスイッチ回路59で常時選択したとすると、再生され
た信号が輝度信号と色信号とに分離入力された信号に係
るものである場合には低域変換色信号中にFM復調する際
に妨害となる高域輝度信号成分が存在しないため不都合
はないが、再生された信号が複合映像信号に基づいて記
録された信号に係るものである場合には低域変換色信号
中にFM復調する際に妨害となる高域輝度信号成分が存在
するため問題が生ずる。即ち、高域輝度信号成分がカッ
トオフ周波数の低い方のHPF60を通過してしまうた
め、これが本来存在しない再生FM輝度信号の下側帯波と
して復調されて反転現象が発生してしまう。
一方、カットオフ周波数の高い方のHPF57及びそれに
適した特性となったFMイコライザ回路58を通過した信
号をスイッチ回路59で常時選択したとしても、再生され
た信号が複合映像信号に基づいて記録された信号に係る
ものである場合にはFM復調する際に妨害となる高域輝度
信号成分が十分抑圧されるため、反転現象を回避でき、
また、再生された信号が輝度信号と色信号とに分離入力
された信号に係るものである場合には再生帯域の減少に
より解像度が劣化するものの画質劣化は少ない。
そこで、本実施例においては安定した画質を得ると共
に、視覚上、解像度より重要な反転現象のない輝度信号
を得るべく、カットオフ周波数の高い方のHPF57及び
それに適した特性となったFMイコライザ回路58を通過
した信号をスイッチ回路59で常時選択した。
(発明の効果) 以上の如く、本発明になる磁気再生装置の構成によれ
ば、特に、制御信号が特殊再生を表す場合には位相検出
手段の検出結果に拘らず第1の高域通過フィルタの出力
信号を常時選択する選択手段を有するので、安定した画
質であり、且つ、反転現象のない再生輝度信号を得るこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一実施例の構成を示すブロック系
統図、第2図(a)〜(e)は記録する高域輝度信号成
分、搬送色信号の周波数帯域を示す図、第3図(a),
(b)は従来の磁気記録再生装置の記録系,再生系の構
成を示すブロック系統図、第4図(a)〜(d)は広帯
域化された垂直相関性を有する高域輝度信号を記録する
場合の問題点を説明するための図、第5図は本出願人の
先の提案になる装置の記録系の構成を示すブロック系統
図、第6図は同じく再生系の構成を示すブロック系統
図、第7図は同じく再生系を構成するHPFの特性を示す
図、第8図はパイロット信号の位相関係を示す図であ
る。 31,49,50……入力端子、 32,67,75……クシ形フィルタ(コムフィルタ)、 33,39,52,59……スイッチ回路、 34,45,64,69,79……低域通過フィルタ(LPF)、 35……プリ・エンファシス回路、36……FM変調器、 37,41,68……混合回路、 40,74……帯域通過フィルタ(BPF)、 42……ACC回路、43,70……周波数変換器、 44,77……キラー回路、46……記録アンプ、 47……磁気ヘッド、48……磁気テープ、 51……システムコントローラ、 53,80……同期分離回路、 54……パイロット信号発生回路、56……プリアンプ、 57,60……高域通過フィルタ(HPF)、 58,61……周波数変調等化回路(FMイコライザ回路)、 62……リミッタ、63……FM復調器、 65……デ・エンファシス回路、 66……ビデオイコライザ回路、 71……位相比較器、 72……可変電圧制御発振器(VCO)、 73……水晶発振器、 76……パイロット信号キャンセル回路、 78……出力端子、81……モノマルチ、 82……パイロット信号判別回路、 91……システムコントローラ、92……アンド回路、 S1,S2……スイッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力複合映像信号と、入力輝度信号及び櫛
    形状の周波数成分を有する入力搬送色信号とが選択的に
    記録された磁気記録媒体であって、前記入力複合映像信
    号又は前記入力輝度信号に基づいて得た周波数変調輝度
    信号と、前記入力複合映像信号よりバンドパスフィルタ
    を介して分離した搬送色信号又は櫛形状の周波数成分を
    有する入力搬送色信号に、記録すべき信号が前記入力複
    合映像信号か、前記入力輝度信号及び前記入力搬送色信
    号かに応じて位相の異なるパイロット信号をそれぞれ付
    加した記録搬送色信号を低域に周波数変換して得た低域
    搬送色信号とを周波数分割多重した周波数分割多重信号
    が記録された前記磁気記録媒体を再生する磁気再生装置
    において、 前記磁気記録媒体より再生された前記パイロット信号の
    位相を検出する位相検出手段と、 通常再生か特殊再生かを制御する制御信号を発生する制
    御手段と、 前記磁気記録媒体より再生された周波数分割多重信号よ
    り周波数変調輝度信号を分離するカットオフ周波数が高
    い第1の高域通過フィルタと、 前記磁気記録媒体より再生された周波数分割多重信号よ
    り周波数変調輝度信号を分離するカットオフ周波数が低
    い第2の高域通過フィルタと、 前記制御信号が通常再生を表し、且つ、前記位相検出手
    段の検出結果が前記入力複合映像信号の再生を表す場合
    には前記第1の高域通過フィルタの出力信号を選択し、
    前記制御信号が通常再生を表し、且つ、前記位相検出手
    段の検出結果が前記入力輝度信号及び入力搬送色信号を
    表す場合には前記第2の高域通過フィルタの出力信号を
    選択し、一方、前記制御信号が特殊再生を表す場合には
    前記位相検出手段の検出結果に拘らず前記第1の高域通
    過フィルタの出力信号を常時選択する選択手段と、 前記選択手段の出力信号に基づいて周波数復調を施す周
    波数復調手段とを有することを特徴とする磁気再生装
    置。
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