JPH06103597A - 集積化光ピックアップ - Google Patents

集積化光ピックアップ

Info

Publication number
JPH06103597A
JPH06103597A JP4246643A JP24664392A JPH06103597A JP H06103597 A JPH06103597 A JP H06103597A JP 4246643 A JP4246643 A JP 4246643A JP 24664392 A JP24664392 A JP 24664392A JP H06103597 A JPH06103597 A JP H06103597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
electrodes
optical
linear motor
comb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4246643A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Ota
好紀 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP4246643A priority Critical patent/JPH06103597A/ja
Publication of JPH06103597A publication Critical patent/JPH06103597A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Micromachines (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、従来の光集積ピックアップに不可欠
であったボイスコイルなどからなる機械的駆動機構を不
要にできることを主要な目的とする。 【構成】第1の基板(31)と、この第1の基板(31)上に設
けられ、中央部付近に開口部(32a) を有した第2の基板
(32)と、この第2の基板(32)の開口部(32a)内又は上方
に設けられ、LD(34)、導波路、FGC(35)、BS(36)
及びPDを具備する光集積ピックアップを有する第3の
基板(33)と、前記第2の基板(32)と第3の基板(33)とを
接続する複数の連結部(491 〜492 )と、前記第2の基
板(32)上でかつ該第2の基板(32)の開口部(32a) 付近に
形成され、第1の櫛歯型電極(421,422 )を有する静
電リニアモータと、この静電リニアモータの櫛歯型電極
(421 ,422 )と前記第3の基板(33)とを電気的に接続
する導体部(401 ,402 )とを具備することを特徴とす
る集積化光ピックアップ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集積化光ピックアップ
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、微小光学の進歩により各光学素子
の微細化が進められ、光学システム自身の小型軽量化が
図られ、その応用範囲が拡大している。微小光学の流れ
の中で薄膜光導波路(以下、導波路と呼ぶ)を用いた光
集積回路の研究、開発が精力的に行われている。例え
ば、シリコン基板上に導波路と回路格子を集積し光ピッ
クアップに応用した例が報告されている(電子情報通信
学会技術報告、OQE85−72、p39−46、19
85)。また強誘電体基板に表面弾性波を発生させ、表
面弾性波の周波数を掃引することで光偏向するデバイス
の報告もある(電子情報通信学会技術研究報告、OQE
87−120、P77−84、1987)。図1は、上
記シリコン基板上に導波路と回折格子、ビームスプリッ
タ、受光用ホトダイオードを集積化した光集積ピックア
ップの概念図を示す。
【0003】図中の1は、シリコン基板を示す。この基
板1上には、導波損失を避けるための厚い(例えば厚み
1.7μm)バッファ層2,スラブ導波路3が形成され
ている。前記スラブ導波路3上には、集光グレーティン
グカップラ4、ビームスプリッタ5、ホトダイオードア
レイ61 ,62 ,63 ,64 が形成されている。なお、
図中の7は光ディスク、8はこの光ディスク7上に形成
されたピット、9はレーザダイオードである。次に、上
記光集積ピックアップの動作原理を簡単に説明する。
【0004】まず、レーザダイオード9から端面結合で
スラブ導波路3に入射した光10は広がりながら集光グレ
ーティングカップラ4に到達し、この集光グレーティン
グカップラ4より垂直方向に出射し光ディスク7上に集
光する。光ディスク上のピット8で反射した戻り光は、
再び集光グレーティングカップラ4に入射し、ビームス
プリッタ5で2分割されて4つのホトダイオードアレイ
1 〜64 に入射して光電変換され、それぞれのホトダ
イオードアレイ61 〜64 から光電流として検出され
る。光ディスク7のピット8から得られる光信号出力
(ピット存在の有無を検出)は、4つのホトダイオード
アレイ61 〜64 の光電流の総和として再生信号11より
得られる。フォーカス誤差信号12は、フーコー法を用い
て、外側ホトダイオードアレイ61 とホトダイオードア
レイ64 の和信号と内側ホトダイオードアレイ62 とホ
トダイオードアレイ63 の和信号との差信号として得ら
れる。トラッキング誤差信号13は、プッシュプル法を用
いて、右側ホトダイオードアレイ61 と62 の和信号と
左側ホトダイオードアレイ63 と64 の和信号との差信
号13として得られる。このように4つのホトダイオード
アレイ61 〜64 から得られる電気信号を演算すること
により、再生信号11、フォーカス誤差信号12、トラッキ
ング誤差信号13を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1の光集
積ピックアップは、ガラス等を研磨して得られる従来の
バルク部品を小型化し、これを集積化して製作される光
集積ピックアップに比べて、大幅な小型軽量化が達成で
きる。しかしながら、光集積ピックアップからの信号と
してフォーカス誤差信号12とトラッキング誤差信号13は
得られるものの、光集積ピックアップ自身には機械的可
動機構がないので、これらの信号をフィードバックして
フォーカス追従とトラッキング追従を行うには、別途設
けたボイスコイルによる機械機構が必要になる。つま
り、光集積ピックアップに機械的可動要素のないこと
が、この光集積ピックアップの欠点となっている。
【0006】本発明はこうした事情を考慮してなされた
もので、フォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号を
基に電気的フィードバック系を形成し、これにより光デ
ィスクに対して半径方向,上下方向に移動可能となり、
従来必要とした機械的駆動機構を不要にできる集積化光
ピックアップを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の基板
と、この第1の基板上に設けられ、中央部付近に開口部
を有した第2の基板と、この第2の基板の開口部内又は
上方に設けられ、半導体レーザ、導波路、集光グレーテ
ィングカップラ、ビームスプリッタ及びホトダイオード
を具備する光集積ピックアップを有する第3の基板と、
前記第2の基板と第3の基板とを接続する複数の連結部
と、前記第2の基板上でかつ該第2の基板の開口部付近
に形成され、可動電極を有する静電リニアモータと、こ
の静電リニアモータの可動電極と前記第3の基板とを電
気的に接続する導体部とを具備することを特徴とする集
積化光ピックアップである。
【0008】図2(A),(B)は、本発明による集積
化光ピックアップの概念図の斜視図を示す(但し、図2
(A)は光ピックアップの斜視図、図2(B)は図2
(A)のX−X線に沿う断面図)。
【0009】図中の21は、導電性を有する第1の基板で
ある。この第1の基板21上には、第1の絶縁膜(図示せ
ず)を介して中央部付近に開口部22aを有する第2の基
板22が設けられている。前記第2の基板22の開口部22a
には、第3の基板23が第2の基板22と略同一の高さとな
るように配置されている。ここで、第3の基板23は、図
1に示したレーザダイオード、導波路、集光グレーティ
ングカップラ、ビームスプリッタ、ホトダイオードなど
からなる光集積ピックアップを有する基板である。な
お、前記第1の基板21,第3の基板23に相互に電圧を印
加することで、第3の基板23を静電引力で下方に変位さ
せることができる。
【0010】前記第2の基板22と第3の基板23とは、L
字型連結部241 ,242 ,243 ,244によって接続されて
いる。ここで、これら連結部の形状をL字型にするの
は、フォーカス誤差補正の為の第3の基板23の上下動に
対して各連結部が破損しないようにするためである。
【0011】前記第2の基板22上には、静電リニアモー
タを構成する可動電極251 ,252 、固定電極261 ,262
が形成されている。前記可動電極251 ,252 と第3基板
23とは、導体部271 ,272 により接続されている。ここ
で、前記可動電極251 と固定電極261 からなる第1静電
リニアモータと可動電極252 と固定電極262 からなる第
2静電リニアモータを同期して駆動することにより、第
3の基板23を水平方向(図2の矢印Y方向)に変位させ
ることができる。
【0012】
【作用】こうした構成の集積化光ピックアップにおい
て、図2の第3の基板23からのフォーカス誤差信号とト
ラッキング誤差信号を基に、第1・第2静電リニアモー
タと第1の基板21(例えば第3の基板23は接地)に電圧
を印加することにより、光集積ピックアップの集光グレ
ーティングカップラからの出射光の焦点位置をディスク
のピットに正確に位置合わせすることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0014】図3(A),(B),(C)を参照する。
ここで、図3(A)は本発明に係る集積化光ピックアッ
プの平面図、図3(B)は図3(A)のa−a線に沿う
断面図、図3(C)は図3(A)のb−b線に沿う断面
図である。
【0015】図中の30は、高濃度シリコンからなる第1
の基板である。この基板30の導電型はn型,p型のいず
れでもよい。この第1の基板30上には、第1の絶縁膜31
を介して略中央部に開口部32aを有する第2の基板32が
設けられている。前記第2の基板32の開口部32aの上方
には、第3の基板33が浮遊状態で配置されている。ここ
で、第3の基板33は、レーザダイオード(LD)34、導
波路、集光グレーティングカップラ(FGC)35、ビー
ムスプリッタ(BS)36、ホトダイオード(PD)アレ
イ371 ,372 ,373 ,374 などからなる光集積ピックア
ップを有する基板である。
【0016】前記LD34はGaAs/AlGaAs系半
導体レーザであり、上部からn型オーミックコンタクト
電極(例えばAu/Ge/Ni)、n型キャップ層、n
型クラッド層、回折格子を有するn型ブロック層、活性
層、p型クラッド層、p型バッファ層、p型基板、p型
オーミックコンタクト電極(例えばAu/Zn/Au)
で構成される。なお、38は前記LD34からの出射され導
波路を伝播する導波光を示す。また、391 ,392 はFG
C35より光ディスク(図示せず)に集光し、その反射光
がFGC35により再度導波路に入射しBS36により2分
割され、PDアレイ371 〜374 に入射する光を示す。
【0017】前記第2の基板32の上方の(c−c線)方
向には、薄い第1のp++単結晶シリコン層(導体部)40
1 ,402 が浮遊状態に形成されている。これら導体部40
1 ,402 には、夫々開口部411 ,412 が形成されてい
る。これらの開口部は、後記静電リニアモータを第2の
基板から浮遊させるためのリリースエッチの時に、リリ
ースのためのエッチング液が導体部401 ,402 の裏面に
良く回り込むようにするためのものである。
【0018】前記第2の基板32の上方の(c−c線)方
向でかつ前記導体部401 ,402 の外側には、可動電極と
しての厚い第2のp++単結晶シリコン層(第1の櫛歯型
電極)421 ,422 が浮遊状態に形成されている。これら
の第1の櫛歯型電極421 ,422 は夫々図中の上側,下側
が夫々櫛歯形状で、可動するようになっている。前記第
1の櫛歯型電極421 ,422 の一端は夫々前記導体部4
01 ,402 に接続し、他端は後記第3のp++単結晶シリ
コン層に夫々接続されている。前記第2の基板32の上の
(c−c線)方向でかつ前記第1の櫛歯型電極421 ,42
2 の外側には、第2の絶縁膜43を介して厚い第3のp++
単結晶シリコン層(第2の櫛歯型電極)441,442 が形
成されている。
【0019】これらの第2の櫛歯型電極441 ,442 は、
前記第1の櫛歯型電極421 ,422 と対向する側が夫々櫛
歯形状になっている。ここで、前記第1の櫛歯型電極42
1 及び第2の櫛歯型電極441 から水平方向に変位する第
1静電リニアモータが構成され、前記第1の櫛歯型電極
422 及び第2の櫛歯型電極442 から水平方向に変位する
第2静電リニアモータが構成されている。なお、図中の
451 ,452 は、夫々第2の櫛歯型電極441 ,442 からの
コンタクト電極を示す。
【0020】前記第2の基板32の開口部32a付近には、
第2の絶縁膜43を介してp++単結晶シリコンからなる半
導体層461 ,462 ,463 ,464 ,465 ,466 が夫々形成
されている。これら半導体層461 〜466 のうち、半導体
層461 ,463 ,464 ,466 上には、金属製電極(コンタ
クトパッド)47が第3の絶縁膜43´を介して形成されて
いる。また、前記半導体層462 ,465 上にはコンタクト
パッド47が直接接続されている。
【0021】前記第3の基板33と第2の基板32の半導体
層461 ,463 ,464 ,466 とは、浮遊状態の薄いp++
結晶シリコンからなる連結部481 ,482 ,483 ,484
より接続されている。また、前記第3の基板33と第2の
基板32の半導体層462 ,465とは、浮遊状態の薄いp++
単結晶シリコンからなる接続部491 ,492 により電気的
に接続されている。
【0022】前記連結部481 ,482 ,483 ,484 上に
は、一端が前記コンタクトパッド47と電気的に接続し、
他端が前記PD374 ,371 ,,373 ,372 に電気的に接
続する配線501 ,502 ,503 ,504 が形成されている。
なお、図中の51は、薄いp++単結晶シリコンからなる半
導体層上の絶縁膜上に形成されて、LD34とボンディン
グワイヤを用いて電気的接続をとるためのコンタクトパ
ッドである。また、図中の52は、第2の基板32から電気
的コンタクトをとるための電極部である。
【0023】次に、上記構成の集積化光ピックアップの
製造方法を図4(A)〜(E)及びこれらの図4に対応
した図5(A)〜(E)を参照して説明する。ここで、
図4は図3のc−c線に沿う断面図、図5は図3のd−
d線に沿う断面図である。また、図3と同部材は同符号
を付して説明を省略する。
【0024】(1) まず、第2の基板32上に、第2の絶縁
膜43を介してp型不純物濃度1×1015cm-3程度で厚さ
数10μm〜100μm程度の第3の基板となる基材61
を張り付ける。ここで、光集積ピックアップとなる領域
61a以外を高濃度p型層61b,61cとする(図4
(A),図5(A)参照)。なお、図中の62は第2の基
板32の裏面及び基材61の表面に夫々形成された厚さ1.
7μm程度の熱酸化膜で、基材61の表面の熱酸化膜62は
導波路のバッファ層となる。
【0025】(2) 次に、光集積ピックアップとなる領域
61a上にバッファ層を介して導波路63を形成する。つづ
いて、前記領域61aの導波路63上に、FGC35、BS36
及びPDアレイを形成する。この後、金属材料をマスク
として用いて前記基材61を選択的に加工し、薄い導体部
401 ,402 、薄いp++単結晶シリコンからなる接続部49
1 ,492 、半導体層461 〜466 、薄いp++単結晶シリコ
ンからなる連結部481,482 ,483 ,484 、及び凹部64
を形成する。次いで、前記高濃度p型層61b,61cにエ
ッチング開口部651 ,652 を形成する。ひきつづき、前
記凹部64にLD34をダイボンディングする。この際、前
記LD34は、前記凹部64にLD34の活性層と導波路63の
光軸が一致するようにダイボンディングする。更に、前
記高濃度p型層61b,61cの領域にコンタクトパッド47
を形成した後、第2の基板32の裏面の熱酸化膜62を選択
的にエッチングする(図4(B),図5(B)参照)。
なお、図中の62aは第2の基板32の裏面の熱酸化膜62の
開口、421 ,422 は第1の櫛歯型電極、441 ,442 は第
2の櫛歯型電極である。
【0026】(3) 次に、前記基材61の表面側を金属ある
いは石英に接着剤などで張り付けて保護した後、第2の
基板32の裏面から異方性エッチングにより第2の基板32
に開口部32aを開ける(図4(C),図5(C)参
照)。この際、第2の基板32の異方性エッチングは、該
基板32の表面側の第2の絶縁膜43で自動的に止まる。
【0027】(4) 次に、前記接着剤を除去した後、前記
光集積ピックアップとなる領域61aを含む最表面を保護
する。つづいて、HF系エッチング液で前記第2の絶縁
膜43を除去し、第2の基板32及び第1の櫛歯型電極4
21 ,422 を浮遊状態にする(図4(D),図5(D)
参照)。
【0028】(5) 次に、前記第2の基板32の裏面側に、
第1の絶縁膜31を介して第1の基板30を接着する(図4
(E),図5(E)参照)。なお、図中の66は、第1の
基板30から電気的にコンタクトをとるための金属製電極
である。
【0029】上記実施例に係る集積化光ピックアップ
は、第1の基板30と、この第1の基板30上に第1の絶縁
膜31を介して形成され、中央部付近に開口部32aを有す
る第2の基板32と、この第2の基板32の開口部32aの上
方に形成され、LD34,導波路63、FGC35,BS36及
びPDアレイ371 〜374 からなる光集積ピックアップを
有する第3の基板33と、前記第2の基板32と第3の基板
33とを接続する薄いp++単結晶シリコンからなる複数の
連結部481 〜484 と、前記第2の基板32の上方でかつ前
記第2の基板32の開口部32a付近に対向して形成され、
第1の櫛歯型電極421 ,422 ,第2の櫛歯型電極441
442 からなる第1・第2静電リニアモータと、これら静
電リニアモータの第1の櫛歯型電極421 ,422 と前記第
3の基板33とを電気的に接続する導体部401 ,402 とか
ら構成されている。
【0030】従って、上記実施例によれば、機械的可動
機構を付加することができ、光集積ピックアップから得
られるフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号を基
に電気的フィードバック系を形成し、これにより光ディ
スクに対して半径方向、上下方向に移動可能となり、従
来の光集積ピックアップに不可欠であったボイスコイル
などから成る機械的駆動機構を不要にできる。
【0031】なお、本発明に係る集積化光ピックアップ
の製造方法は、上記実施例のような方法に限らず、図6
(A)〜(E)に示す方法でもよい。以下、この方法に
ついて説明する。なお、図4、図5と同部材は同符号を
付して説明を省略する。
【0032】(1) まず、第2の基板32上に第2の絶縁膜
43を介して厚さ数μmのp++型の多結晶シリコン層71を
形成した後、この多結晶シリコン層71の上面及び基板32
の下面に熱酸化膜62を形成する(図6(A)参照)。
【0033】(2) 次に、フォトリソグラフィーにより熱
酸化膜62と多結晶シリコン層71を、多結晶シリコン層71
が光集積ピックアップを形成する領域では厚み数100
nm〜1μm程度まで残り、その他の領域では第2の絶
縁膜43の表面に達するまでエッチング除去し、第1の櫛
歯型電極721 ,722 、第2の櫛歯型電極731 ,732 を夫
々形成する(図6(B)参照)。ここで、電極721 ,73
1 により第1静電リニアモータが構成され、電極722
732 により第2静電リニアモータが構成される。なお、
前記第1の櫛歯型電極721 ,722 は図3の電極421 ,42
2 に対応し、前記第2の櫛歯型電極731 ,732 は図3の
電極441 ,442 に対応する。
【0034】(3) 次に、薄くエッチングした前記多結晶
シリコン層71の中央部上に、LD,導波路、FGC,B
S及びPDアレイを予め形成した第3の基板33を接合す
る。つづいて、図示しない配線を第3の基板33上等に形
成した後、第3の基板33の表面側を保護し、第2の基板
32の裏面の熱酸化膜62をフォトリソグラフィーにより選
択的にエッチングする(図6(C)参照)。
【0035】(4) 次に、選択的にエッチングした熱酸化
膜62をマスクとして前記第2の基板32の裏面に開口部32
aを形成する(図6(D)参照)。この際、第2の基板
32の異方性エッチングは、該基板32の表面側の第2の絶
縁膜43で自動的に止まる。
【0036】(5) 次に、第2の基板32、薄い多結晶シリ
コン層71、櫛歯型電極721 ,722 ,731 ,732 を保護し
た後、前記第2の絶縁膜43をHF系溶液でエッチング
し、多結晶シリコン層71及び第1の櫛歯型電極721 ,72
2 を浮遊状態にする。つづいて、前記第2の基板32の裏
面側に、第1の絶縁膜31を介して第1の基板30を接着す
る(図6(E)参照)。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、光導
波路を用いた光集積ピックアップにマイクロマシン技術
に応用することで機械的可動機構を付加することがで
き、光集積ピックアップから得られるフォーカス誤差信
号とトラッキング誤差信号を基に電気的フィードバック
系を形成し、これにより光ディスクに対して半径方向、
上下方向に移動可能となり、従来の光集積ピックアップ
に不可欠であったボイスコイルなどからなる機械的駆動
機構を不要にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光集積ピックアップの説明図。
【図2】本発明に係る集積化光ピックアップの説明図で
あり、図2(A)はその光ピックアップの概念図、図2
(B)は図2(A)のX−X線に沿う断面図。
【図3】本発明の一実施例に係る集積化光ピックアップ
の説明図であり、図3(A)はその光ピックアップの平
面図、図3(B)は図3(A)のa−a線に沿う断面
図、図3(C)は図3(A)のb−b線に沿う断面図。
【図4】図3の集積化光ピックアップの製造方法を工程
順に示す断面図であり、各図は図3のc−c線に沿う断
面図。
【図5】図3の集積化光ピックアップの製造方法を工程
順に示す断面図であり、各図は図3のd−d線に沿う断
面図。
【図6】本発明の他の実施例に係る集積化光ピックアッ
プの製造方法を工程順に示す断面図。
【符号の説明】
21,30…第1の基板、 22,32…第2の基
板、23,33…第3の基板、 241 〜244
481 〜484 …連結部、251 ,252 …可動電極、
261 ,262 …固定電極、271 ,272 ,401 ,402
導体部、 32a,411 ,412 …開口部、34…レーザダイ
オード、 35…集光グレーテイングカップ
ラ、36…ビームスプリッタ、 371 〜374
ホトダイオードアレイ、421 ,422 ,721 ,722 …第1
の櫛歯型電極、441 ,442 ,731 ,732 …第2の櫛歯型
電極、451 ,452 …コンタクト電極、 461 〜466
…半導体層、47…金属製電極 4
91 ,492 …接続部、501 〜504 …配線、
51…コンタクトパッド、61…基材、
63…導波路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板と、この第1の基板上に設け
    られ、中央部付近に開口部を有した第2の基板と、この
    第2の基板の開口部内又は上方に設けられ、半導体レー
    ザ、導波路、集光グレーティングカップラ、ビームスプ
    リッタ及びホトダイオードを具備する光集積ピックアッ
    プを有する第3の基板と、前記第2の基板と第3の基板
    とを接続する複数の連結部と、前記第2の基板上でかつ
    該第2の基板の開口部付近に形成され、可動電極を有す
    る静電リニアモータと、この静電リニアモータの可動電
    極と前記第3の基板とを電気的に接続する導体部とを具
    備することを特徴とする集積化光ピックアップ。
JP4246643A 1992-09-16 1992-09-16 集積化光ピックアップ Withdrawn JPH06103597A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4246643A JPH06103597A (ja) 1992-09-16 1992-09-16 集積化光ピックアップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4246643A JPH06103597A (ja) 1992-09-16 1992-09-16 集積化光ピックアップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06103597A true JPH06103597A (ja) 1994-04-15

Family

ID=17151468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4246643A Withdrawn JPH06103597A (ja) 1992-09-16 1992-09-16 集積化光ピックアップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06103597A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5920978A (en) * 1995-03-01 1999-07-13 Fujitsu Limited Method of making a thin film magnetic slider
US6088908A (en) * 1997-09-19 2000-07-18 Fujitsu Limited Method of making a head slider
US7627877B2 (en) * 2004-12-15 2009-12-01 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Objective lens actuator and optical pickup unit employing the same
JP2011104768A (ja) * 1998-09-02 2011-06-02 Xros Inc 捩り撓みヒンジで連結されて相対的に回転する微細加工部材

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5920978A (en) * 1995-03-01 1999-07-13 Fujitsu Limited Method of making a thin film magnetic slider
US6594119B1 (en) 1995-03-01 2003-07-15 Fujitsu Limited Thin film magnetic head slider and electrostatic actuator for driving a head element thereof
US6088908A (en) * 1997-09-19 2000-07-18 Fujitsu Limited Method of making a head slider
JP2011104768A (ja) * 1998-09-02 2011-06-02 Xros Inc 捩り撓みヒンジで連結されて相対的に回転する微細加工部材
US7627877B2 (en) * 2004-12-15 2009-12-01 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Objective lens actuator and optical pickup unit employing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3828179B2 (ja) 半導体光検出装置およびその製造方法
US7991251B2 (en) Optical module mounted with WDM filter
JP3318811B2 (ja) 半導体発光素子のパッケージ及びその製造方法
CN110602616B (zh) 一种高灵敏度mems压电式麦克风
JP2665784B2 (ja) 複数の光学ファイバおよびレーザーのための装着装置
JPH0622065B2 (ja) 集積型光ヘツド
US7276770B1 (en) Fast Si diodes and arrays with high quantum efficiency built on dielectrically isolated wafers
JPH07297417A (ja) 集積光学装置
KR100211985B1 (ko) 하이브리드 광집적회로용 마이크로 거울, 그의 제조방법, 마이크로 거울-광검출기 어셈블리 및 광수신용 하이브리드 광집적회로 어셈블리
US20050163509A1 (en) Acoustoelectric transducer using optical device
JPH06103597A (ja) 集積化光ピックアップ
JP2005167090A (ja) 半導体受光素子及びその製造方法
JP4040324B2 (ja) ミラー、それを用いた光スイッチならびにその製造方法
KR100492534B1 (ko) 광 발생기 모듈, 광 검출기 모듈, 그들을 결합한 광픽업장치 및 그들의 제조방법
JP3646250B2 (ja) 光スイッチ
JP2910113B2 (ja) 光集積回路及び集積回路用パッケージ
US6254284B1 (en) Optical pickup having optical waveguide device fixed on stem with wedge-shaped device fixing member interposed and method of manufacturing the same
KR100612838B1 (ko) 광학벤치, 이를 사용한 박형광픽업 및 그 제조방법
JPH08186327A (ja) 半導体素子の封止構造
JP3003324B2 (ja) 光受信モジュール
JPH08181654A (ja) 空間光伝送装置および光ビーム偏向器
KR100926710B1 (ko) 정전기식 2축 마이크로 미러 및 그 제조방법
JP4240822B2 (ja) 光ピックアップ装置
JPH07302890A (ja) 受光素子並びに当該受光素子を用いた光結合器及び光絶縁型固体リレー
JP2002296434A (ja) 受光モジュール及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991130