JPH06103556A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH06103556A
JPH06103556A JP25134692A JP25134692A JPH06103556A JP H06103556 A JPH06103556 A JP H06103556A JP 25134692 A JP25134692 A JP 25134692A JP 25134692 A JP25134692 A JP 25134692A JP H06103556 A JPH06103556 A JP H06103556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
recording medium
magnetic recording
magnetic layer
barium ferrite
Prior art date
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Pending
Application number
JP25134692A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Kitaori
典之 北折
Osamu Yoshida
修 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP25134692A priority Critical patent/JPH06103556A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基材14上に真空蒸着法により形成された磁性
下層13と、該磁性下層の上に六角板状バリウムフェライ
トを含む磁性塗料を塗布して形成された磁性上層12とを
有する磁気記録媒体。 【効果】 低域での出力が良く、しかも耐久性、耐酸化
性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体に関する。
更に詳しくは、蒸着型と塗布型の双方の特性を有する磁
気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】磁気記録媒体には、従来よ
り磁性粉末を含む磁性塗料をポリエチレンテレフタレー
ト等からなる基材(フィルム)に塗布して製造される塗
布型の磁気記録媒体が知られている。また、近年、特
に、高密度化を目的として、磁性材料の薄膜を基材上に
直接形成するタイプの磁気記録媒体が提案されており、
例えば磁性材料を基材に蒸着させ、基材上に直接磁性層
を形成させることにより製造される、いわゆる蒸着型の
磁気記録媒体等がある。
【0003】しかしながら、塗布型の磁気記録媒体は、
磁性粉の充填性に限界があり、磁気記録媒体の高密度
化、薄さの向上が困難である。特に塗布型の磁気記録媒
体に主として使用されているバリウムフェライトは磁束
密度が低いため低域での出力が悪い。
【0004】一方、磁性層が基材上に直接形成されるタ
イプの磁気記録媒体は、高い出力が期待されるが、磁気
記録媒体の特性、特に耐久性、耐酸化性は必ずしも満足
できるものではなかった。
【0005】従って、このように、従来の磁気記録媒体
は、耐久性等の物理的性質と磁気的性質の両方の性質を
充分に満足するとい言いがたく、双方を備えた磁気記録
媒体に対する要望が高まっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、物理的性
質と磁気的性質の両方の性質を充分に満足する磁気記録
媒体を得るべく鋭意研究した結果、本発明を完成するに
至った。
【0007】すなわち本発明は、基材上に、真空蒸着法
により強磁性金属を付着させて形成された磁性下層と、
該磁性下層の上に六角板状バリウムフェライトを含む磁
性塗料を塗布して形成された磁性上層とを有する磁気記
録媒体を提供するものである。
【0008】本発明の磁気記録媒体は、蒸着により基材
上に形成される磁性下層と、該磁性下層の上に磁性塗料
を塗布することにより形成される磁性上層を有するもの
である。磁性下層は、通常の真空蒸着法により強磁性金
属を基材上に付着することにより形成される。
【0009】本発明の磁気記録媒体の基材としては、通
常の磁気記録媒体を製造する際に用いられる非磁性支持
体が使用でき、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レンナフタレートのようなポリエステル;ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン; セルロースト
リアセテート、セルロースジアセテート等のセルロース
誘導体;ポリカーボネート;ポリ塩化ビニル;ポリイミ
ド;芳香族ポリアミド等のプラスチック等が使用され
る。これらの基材の厚さは3〜50μm 程度である。
【0010】本発明の磁気記録媒体の磁性層を形成する
ための蒸着に用いられる強磁性金属としては、特に限定
はなく、例えばCo, Ni, Fe等の強磁性金属、また、Fe−
Co、Fe−Ni、Co−Ni、Fe−Co−Ni、Fe−Fh、Fe−Cu、Co
−Cu、Co−Au、Co−Y 、Co−La、Co−Pr、Co−Gd、Co−
Sm、Co−Pt、Ni−Cu、Mn−Bi、Mn−Sb、Mn−Al、Fe−C
r、Co−Cr、Ni−Cr、Fe−Co−Cr、Ni−Co−Cr等の強磁
性合金が挙げられる。これらのうち、特に好ましいのは
Co或いはCoを50重量%以上含有する合金である。また真
空蒸着は従来公知の方法で行なえばよく、条件は特に限
定されない。
【0011】図1に本発明の磁気記録媒体の構造を一例
を示す略図を示す。図1中、1はバリウムフェライトを
含む磁性塗料を塗布して形成された磁性上層、2は蒸着
により形成された磁性下層、3はプラスチックフィル
ム、4はカーボンブラックを主成分とするバックコート
層である。本発明の磁気記録媒体は、前述したように、
蒸着による磁性下層と該磁性下層の上に磁性上層が塗布
形成された構造であればよく、図1のものに限定される
ものではない。
【0012】図2は真空蒸着を行なうための装置の一例
を示す断面略示図である。真空容器5内は真空ポンプ
(排気系)13で10-4〜10-7 Torr 程度の真空に保たれ
る。基材となるフィルム7は巻き出しロール8から蒸着
円筒(キャン)6上を走行し、電子銃14で気化された金
属原子がフィルム表面に蒸着する。磁性金属の蒸着はい
わゆる斜め蒸着により行なうのが好ましい。また、磁性
下層は単層構造でも多層構造でもよい。遮蔽板12により
金属原子の飛散範囲が制御できる。次いで、蒸着後、フ
ィルムは巻き取りロール9に巻き取られる。なお、酸素
ガス等を導入する際には導入管15を通じて導入する。導
入管の設置は、蒸着原子の到達範囲の終わり(図中A)
の部分がよい。
【0013】このようにして強磁性金属による下層が形
成された基材に、六角板状バリウムフェライトを含有す
る磁性塗料を塗布することにより上層が形成される。磁
性塗料中の六角板状バリウムフェライトの割合は、30重
量%以下、好ましくは23〜26重量%である。磁性塗料中
の六角板状バリウムフェライトの含有量が30重量%を超
えると、テープ等の表面が荒れて出力が低下する。ま
た、六角板状バリウムフェライト以外の磁性粉を併用で
きるが、その割合は六角板状バリウムフェライトに対し
て5〜40重量%程度である。
【0014】本発明の磁気記録媒体において、上記の磁
性下層の厚さは0.05〜1.0 μm 、磁性上層の厚さは 0.1
〜1.0 μm 程度が好ましい。
【0015】磁性塗料のバインダーには、ポリウレタ
ン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体、ポリアクリロニトリル、ニトリルゴ
ム、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリ
アクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニリデ
ン、硝化綿、マレイン酸変性塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合体、エチルセルロースなど使用される。これらは単
独で用いてもよいが、通常2種類以上混合して用いられ
る。また、樹脂の硬さを調節するため可塑剤や硬化剤を
加えて使用することもできる。更に磁性塗料には以上の
成分の他、この分野で通常使用される潤滑剤、研磨剤、
帯電防止剤等の添加剤を加えることができる。
【0016】また、本発明の磁気記録媒体には、厚さ0.
01〜0.2 μm 程度のアンダーコート層、厚さ10〜100 Å
程度の保護層、厚さ2〜50Å程度の潤滑層、或いはカー
ボンブラックを主成分とする厚さ0.2 〜1.0 μm 程度の
バックコート層等を設けてもよい。これらの層を形成す
る原料は従来公知のものが適宜使用できる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。尚、例中の部及び%は特記しない限り重量基準で
ある。
【0018】実施例1 図2に示す装置に厚さ10μm のポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを装着し、該フィルム上にCo−Ni合金(C
o:Ni=80:20原子比)を厚さ3000Åとなるように蒸着
させ磁性層の下層を形成し、次いで、このフィルムを空
気中に取り出し、六角板状バリウムフェライトを含有す
る下記の組成の磁性塗料を乾燥後の膜厚が0.4 μm とな
るように前記下層の上に塗布し、上層を形成させ、十分
乾燥した。
【0019】磁性塗料の組成を以下に示す。 ・六角板状バリウムフェライト 24.6重量% ・塩化ビニル系樹脂 1.9重量% ・ポリウレタン系樹脂 2.8重量% ・イソシアネート 0.7重量% ・Al2O3 (粒径0.15μm ) 3.0重量% ・脂肪酸エステル 0.8重量% ・トルエン 29.8重量% ・メチルエチルケトン 29.8重量% ・シクロヘキサノン 6.6重量% 得られたフィルムを8mmにスリットし、カセットケース
に装着し、8mmビデオテープを作製した。得られたビデ
オテープの1MHz (低域)と10MHz (高域)の出力と、
耐久性として1時間静止画(スチル状態)のままにし、
その後の出力の低下(dB)を評価するスチル耐久性及び
60℃、90%RHの条件下で1週間保存した後の飽和磁束密
度(Bs)の減少率(ΔBs)を測定した。結果を表1
に示す。
【0020】比較例1 実施例1において、磁性塗料中の六角板状バリウムフェ
ライトの配合量を35重量%とした以外は実施例1と同様
にしてビデオテープを作製し、同様の評価を行なった。
結果を表1に示す。
【0021】比較例2 実施例1において、蒸着による磁性層を形成せずに、磁
性塗料のみの磁性層を形成し、その他は実施例1と同様
にしてビデオテープを作製し、同様の評価を行なった。
結果を表1に示す。
【0022】比較例3 実施例1において、蒸着による磁性層を形成した後、磁
性塗料による磁性層の形成を行なわずに、実施例1と同
様にしてビデオテープを作製し、同様の評価を行なっ
た。結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の構造の一例を示す断面
略示図である。
【図2】本発明の磁気記録媒体の製造に用いられる装置
の一例を示す略示図である。
【符号の説明】
1…磁性上層 2…磁性下層 3…プラスチックフィルム 4…バックコート層 5…真空容器 6…蒸着円筒(キャン) 7…フィルム 8…巻き出しロール 9…巻き取りロール 10…磁性金属 11…るつぼ 12…遮蔽板 13…真空ポンプ(排気系) 14…電子銃 15…混合ガス導入管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、真空蒸着法により強磁性金属
    を付着させて形成された磁性下層と、該磁性下層の上に
    六角板状バリウムフェライトを含む磁性塗料を塗布して
    形成された磁性上層とを有する磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 磁性塗料中の六角板状バリウムフェライ
    トの割合が30重量%以下である請求項1記載の磁気記録
    媒体。
JP25134692A 1992-09-21 1992-09-21 磁気記録媒体 Pending JPH06103556A (ja)

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JP25134692A JPH06103556A (ja) 1992-09-21 1992-09-21 磁気記録媒体

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