JPH0610320B2 - ポンプ軸スリ−ブおよび軸受用合金部材 - Google Patents
ポンプ軸スリ−ブおよび軸受用合金部材Info
- Publication number
- JPH0610320B2 JPH0610320B2 JP23711985A JP23711985A JPH0610320B2 JP H0610320 B2 JPH0610320 B2 JP H0610320B2 JP 23711985 A JP23711985 A JP 23711985A JP 23711985 A JP23711985 A JP 23711985A JP H0610320 B2 JPH0610320 B2 JP H0610320B2
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- JP
- Japan
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- weight
- pump shaft
- alloy
- less
- bearings
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、海水、汚水、雨水の揚水用ポンプの軸スリー
ブおよび軸受用の合金部材であり超硬合金の応用部品で
ある。
ブおよび軸受用の合金部材であり超硬合金の応用部品で
ある。
〔従来技術の問題点〕 従来よりポンプ軸受を構成する材料としては、主として
ゴムあるいはカーボン含有鉄系焼結合金が使われてき
た。しかしながら、これらの材料では、ポンプ軸に取り
つけるスリーブと軸受との接触面が摩耗しやすく、しか
も接触による発熱で焼付が生じたり、海水中での腐食が
起こったりしてポンプ寿命が短いという問題があった。
更には、水への砂やスケールの混入など制限して用いら
れていた。
ゴムあるいはカーボン含有鉄系焼結合金が使われてき
た。しかしながら、これらの材料では、ポンプ軸に取り
つけるスリーブと軸受との接触面が摩耗しやすく、しか
も接触による発熱で焼付が生じたり、海水中での腐食が
起こったりしてポンプ寿命が短いという問題があった。
更には、水への砂やスケールの混入など制限して用いら
れていた。
これら問題点を解決するポンプ軸スリーブおよび軸受が
必要とされていた。従来から用いられてきている材料の
欠点は、耐摩耗性が劣り、しかも耐食性が不足していた
事である。しかも、これらの使用条件は数多くあり、過
酷な条件で耐え得るものはなかった。
必要とされていた。従来から用いられてきている材料の
欠点は、耐摩耗性が劣り、しかも耐食性が不足していた
事である。しかも、これらの使用条件は数多くあり、過
酷な条件で耐え得るものはなかった。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記目的を解消すべく開発されたものであ
り、その要旨とするところは粒度が１〜３μｍの炭化タ
ングステンの硬質相と、５〜12重量％の結合金属相を有
し、該結合金属相がNi,CoおよびCrからなり、Niは全結
合金属相の50重量％以上90重量％以下、しかもCrは全結
合金属相の１重量％以上で10重量％以下からなり、更に
気孔率が５％以下常温におけるロックウェル硬さ（Ａス
ケール）ＨＲＡが88以上を有することを特徴とするポン
プ軸スリーブおよび軸受用超硬合金製部材である。
り、その要旨とするところは粒度が１〜３μｍの炭化タ
ングステンの硬質相と、５〜12重量％の結合金属相を有
し、該結合金属相がNi,CoおよびCrからなり、Niは全結
合金属相の50重量％以上90重量％以下、しかもCrは全結
合金属相の１重量％以上で10重量％以下からなり、更に
気孔率が５％以下常温におけるロックウェル硬さ（Ａス
ケール）ＨＲＡが88以上を有することを特徴とするポン
プ軸スリーブおよび軸受用超硬合金製部材である。
以下この発明をより詳細に説明する。
本発明者らは耐食性、耐摩耗性を改善するために超硬合
金の粒度、結合金属相の種類や組成につき鋭意検討した
結果、本発明にいたったのである。
金の粒度、結合金属相の種類や組成につき鋭意検討した
結果、本発明にいたったのである。
すなわち、硬質相である炭化タングステンの粒度は１μ
ｍ未満であると硬質相の分散が悪く、硬度分布が悪く耐
摩耗性が低い領域ができる。３μｍ以上であると、今度
は炭化タングステンの分散量が小さくなるため、やはり
硬度が低下し耐摩耗性が劣る。全結合金属相量として
は、５重量％未満では焼結性が悪く気孔が発生し、耐摩
耗性が悪い。12重量％を越えると硬度が低下し耐摩耗性
が悪くなる。更に望ましくは５〜10重量％の範囲が良好
である。
ｍ未満であると硬質相の分散が悪く、硬度分布が悪く耐
摩耗性が低い領域ができる。３μｍ以上であると、今度
は炭化タングステンの分散量が小さくなるため、やはり
硬度が低下し耐摩耗性が劣る。全結合金属相量として
は、５重量％未満では焼結性が悪く気孔が発生し、耐摩
耗性が悪い。12重量％を越えると硬度が低下し耐摩耗性
が悪くなる。更に望ましくは５〜10重量％の範囲が良好
である。
Niが全結合金属相の50重量％以上〜90重量％以下で、し
かもCrは１重量％以上で10重量％以下に限定するのは、
Niが50重量％未満であると水中に含まれる塩分等に対す
る耐食性が悪く、90重量％を越えると硬度および強度が
低下し、耐摩耗性が落ちる。更にCrは１重量％未満であ
ると結合相の耐食性向上に寄与せず、10重量％を越える
と又耐食性が低下するとともに硬度強度も下がり耐摩耗
性も悪くなる。更に望ましくは３重量％〜８重量％の範
囲が良好である。
かもCrは１重量％以上で10重量％以下に限定するのは、
Niが50重量％未満であると水中に含まれる塩分等に対す
る耐食性が悪く、90重量％を越えると硬度および強度が
低下し、耐摩耗性が落ちる。更にCrは１重量％未満であ
ると結合相の耐食性向上に寄与せず、10重量％を越える
と又耐食性が低下するとともに硬度強度も下がり耐摩耗
性も悪くなる。更に望ましくは３重量％〜８重量％の範
囲が良好である。
これら硬質相の粒度および結合相の種類や組成を限定す
る事により、耐摩耗性、耐食性を有する超硬合金が可能
となる。更にポンプ軸スリーブや軸受部材として、前記
限定に加えて超硬合金の気孔率が１％以下、硬度とし
て、すなわちＡスケールのロックウェル硬度（ＨＲＡ）
で88以上と限定する事により、軸スリーブおよび軸受の
寿命を飛躍的に向上させる事が本発明の概要である。
る事により、耐摩耗性、耐食性を有する超硬合金が可能
となる。更にポンプ軸スリーブや軸受部材として、前記
限定に加えて超硬合金の気孔率が１％以下、硬度とし
て、すなわちＡスケールのロックウェル硬度（ＨＲＡ）
で88以上と限定する事により、軸スリーブおよび軸受の
寿命を飛躍的に向上させる事が本発明の概要である。
本発明の超硬合金の製造法として、真空非加圧焼結ホッ
トプレス、真空非加圧焼結からＨＩＰ処理、ＨＩＰ焼結
のみ、いずれの方法でも前記限定内に入る超硬合金は、
ポンプ軸スリーブおよび軸受として良好な高寿命を示
す。
トプレス、真空非加圧焼結からＨＩＰ処理、ＨＩＰ焼結
のみ、いずれの方法でも前記限定内に入る超硬合金は、
ポンプ軸スリーブおよび軸受として良好な高寿命を示
す。
このようにして得られた超硬合金は、回転軸スリーブや
軸受の他に、水中で摺動する部品に応用しても効果があ
る。
軸受の他に、水中で摺動する部品に応用しても効果があ
る。
以下実施例によって説明する。
実施例１ 平均粒度２μｍのＷＣ粉末にCo,Ni,Crを第１表の如く、
配合組成で配合し湿式混合粉砕を行った。これを外径10
0mm，内径80mm，高さ100mmの円筒状に成型し、1350℃〜
1400℃にて真空焼結を行った後1380℃、1000ａｔｍ Ａ
ｒでＨＩＰ処理した。
配合組成で配合し湿式混合粉砕を行った。これを外径10
0mm，内径80mm，高さ100mmの円筒状に成型し、1350℃〜
1400℃にて真空焼結を行った後1380℃、1000ａｔｍ Ａ
ｒでＨＩＰ処理した。
合金配合組成特性と性能の関係を第１表に示した。性能
は前記軸スリーブを、軸受にはセラミックを用い、ポン
プとして組み込んで約３mmφの砂を加えた塩分５％の海
水中で回転数200rpmで、回転可能時間を把握した。
は前記軸スリーブを、軸受にはセラミックを用い、ポン
プとして組み込んで約３mmφの砂を加えた塩分５％の海
水中で回転数200rpmで、回転可能時間を把握した。
実施例２ 実施例１のNO.２及びNO.の組成のもので軸スリーブ、
軸受を作成した。この両者をポンプに組み込み、実施例
１と同様の性能把握を行った。
軸受を作成した。この両者をポンプに組み込み、実施例
１と同様の性能把握を行った。
NO.２とNO.の寿命比較を行った結果、本発明のNO.２
の寿命が軸支スリーブ軸受として用いても長い事がわか
る。
の寿命が軸支スリーブ軸受として用いても長い事がわか
る。
Claims (1)
- 【請求項１】炭化タングステンで粒度が１〜３μｍの硬
質相と合金全体の５〜12重量％の結合金属相とからなる
合金において、該結合金属相がNi,CoおよびCrからな
り、Niが全結合金属総量の50重量％以上90％以下であ
り、Crは全結合金属総量の１重量％以上10％以下であっ
て、合金の気孔率が１％以下、常温でのロックウェル硬
さ（Ａスケール）が88以上であることを特徴とするポン
プ軸スリーブおよび軸受用合金部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23711985A JPH0610320B2 (ja) | 1985-10-22 | 1985-10-22 | ポンプ軸スリ−ブおよび軸受用合金部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23711985A JPH0610320B2 (ja) | 1985-10-22 | 1985-10-22 | ポンプ軸スリ−ブおよび軸受用合金部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6296646A JPS6296646A (ja) | 1987-05-06 |
| JPH0610320B2 true JPH0610320B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=17010690
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23711985A Expired - Lifetime JPH0610320B2 (ja) | 1985-10-22 | 1985-10-22 | ポンプ軸スリ−ブおよび軸受用合金部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0610320B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110144490B (zh) * | 2019-06-21 | 2020-11-17 | 燕山大学 | 一种钢基复合铜轴套及其制备方法 |
| CN113915235A (zh) * | 2021-09-29 | 2022-01-11 | 安庆帝伯格茨缸套有限公司 | 一种电机端盖轴套及制备方法 |
| KR102565487B1 (ko) * | 2023-05-23 | 2023-08-11 | 와이리퍼블릭 주식회사 | 아동용 신발 |
-
1985
- 1985-10-22 JP JP23711985A patent/JPH0610320B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6296646A (ja) | 1987-05-06 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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