JPH06102421A - 光ファイバの測定方法及びその装置 - Google Patents
光ファイバの測定方法及びその装置Info
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- JPH06102421A JPH06102421A JP25287792A JP25287792A JPH06102421A JP H06102421 A JPH06102421 A JP H06102421A JP 25287792 A JP25287792 A JP 25287792A JP 25287792 A JP25287792 A JP 25287792A JP H06102421 A JPH06102421 A JP H06102421A
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- optical
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光ファイバの測定をより簡略に行う。
【構成】 図1は、本発明にて光ファイバの測定を行う
場合の光回路を示したものである。この光ファイバの測
定においては、OTDR110の光パルスの出力にダミ
ーの光ファイバ120を介して光スイッチ130をつな
ぎ、複数のV溝をもつV溝プライス140,142で多
芯の光ファイバケーブル210の各芯線n1 〜nn (或
いは多数の光ファイバn1 〜nn )を直列に接続してな
される。図2は、多芯の光ファイバケーブルの測定の場
合についてそのセットアップの概略を示したもので、多
数の光ファイバn1 〜nn を測定する際はこれらを直列
に接続して行われる。
場合の光回路を示したものである。この光ファイバの測
定においては、OTDR110の光パルスの出力にダミ
ーの光ファイバ120を介して光スイッチ130をつな
ぎ、複数のV溝をもつV溝プライス140,142で多
芯の光ファイバケーブル210の各芯線n1 〜nn (或
いは多数の光ファイバn1 〜nn )を直列に接続してな
される。図2は、多芯の光ファイバケーブルの測定の場
合についてそのセットアップの概略を示したもので、多
数の光ファイバn1 〜nn を測定する際はこれらを直列
に接続して行われる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光パルス試験器(Opti
cal Time Domain Reflectmetry,通称OTDR)を用
い、光ファイバ内で生じる後方散乱光を時間軸上で観測
することによって光ファイバの測定を行う光ファイバの
測定方法及びその装置に関する。
cal Time Domain Reflectmetry,通称OTDR)を用
い、光ファイバ内で生じる後方散乱光を時間軸上で観測
することによって光ファイバの測定を行う光ファイバの
測定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの伝送損失測定及び破断など
の障害の測定の方法に、後方散乱光を時間軸上で観測す
ることによって測定するものがある。図7は、この測定
法の概略を示したものである。この測定法では、光パル
ス試験器(以下、OTDRとする)110にダミーの光
ファイバ120を介してV溝プライス930にて被測定
光ファイバ910を接続する。図8(a)は、接続用の
V溝プライス930を示したものである。V溝基板93
0aのV溝に光ファイバ120,210を配置してクラ
ンプ930b,cをねじで押さえる。そして、光ファイ
バ120,210の接続点近傍にマッチングオイルを塗
り、透明カバー930dをねじで押さえて接続がなされ
る。図8(b)は、接続用のV溝プライス930の断面
の様子を示したものである。
の障害の測定の方法に、後方散乱光を時間軸上で観測す
ることによって測定するものがある。図7は、この測定
法の概略を示したものである。この測定法では、光パル
ス試験器(以下、OTDRとする)110にダミーの光
ファイバ120を介してV溝プライス930にて被測定
光ファイバ910を接続する。図8(a)は、接続用の
V溝プライス930を示したものである。V溝基板93
0aのV溝に光ファイバ120,210を配置してクラ
ンプ930b,cをねじで押さえる。そして、光ファイ
バ120,210の接続点近傍にマッチングオイルを塗
り、透明カバー930dをねじで押さえて接続がなされ
る。図8(b)は、接続用のV溝プライス930の断面
の様子を示したものである。
【0003】OTDR110から光ファイバに光パルス
を入射し、光ファイバ内で生じる後方散乱光を時間軸上
で観測することによって光ファイバの測定が行われる。
図9は、その後方散乱光の観測波形の一例を示したもの
である。この図の横軸は、光パルスが入射される光ファ
イバの端面からの距離を示しているのであるが、光ファ
イバ内を後方散乱光は一定時間で伝搬するので、横軸は
時間軸と等価である。破断点があれば、波形の乱れAが
観測される。光ファイバ910の伝送損失は、この波形
の領域Bの部分の傾きで観測され、光ファイバ910の
伝送損失が測定される。
を入射し、光ファイバ内で生じる後方散乱光を時間軸上
で観測することによって光ファイバの測定が行われる。
図9は、その後方散乱光の観測波形の一例を示したもの
である。この図の横軸は、光パルスが入射される光ファ
イバの端面からの距離を示しているのであるが、光ファ
イバ内を後方散乱光は一定時間で伝搬するので、横軸は
時間軸と等価である。破断点があれば、波形の乱れAが
観測される。光ファイバ910の伝送損失は、この波形
の領域Bの部分の傾きで観測され、光ファイバ910の
伝送損失が測定される。
【0004】この観測波形についてOTDR110から
の各長さ方向の伝送損失の値の平均化処理がなされ、数
十秒の処理時間を要する。また、接続点(V溝プライス
930)においてフレネル反射による波形の乱れAが光
ファイバ910側の数mから数10mの範囲に生じ、デ
ッドゾーンとなっている。この範囲の測定を行うために
光ファイバ910の反対側の端面をV溝プライス930
につなぎなおしてもう一度測定を行うことを要してい
る。
の各長さ方向の伝送損失の値の平均化処理がなされ、数
十秒の処理時間を要する。また、接続点(V溝プライス
930)においてフレネル反射による波形の乱れAが光
ファイバ910側の数mから数10mの範囲に生じ、デ
ッドゾーンとなっている。この範囲の測定を行うために
光ファイバ910の反対側の端面をV溝プライス930
につなぎなおしてもう一度測定を行うことを要してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光通信用の光ファイバ
は、より多くの情報を伝送するために多芯のものが用い
られている。この光ファイバの製品出荷の際、或いは、
ユーザのメンテナンスの際、良好な品質が保たれている
のを確認するために光ファイバの測定方法を行うことを
要する。上述の測定方法は、実験室などにおいて試験的
に1芯の光ファイバの測定を行うには問題はないが、多
芯の光ファイバケーブルの測定を行う場合、1芯ごとに
つなぎかえて測定を行なわねばならない。そのため、芯
線の数が多くなればなるほど測定に手間がかかり、時間
がかかることになる。このことは、製品出荷の際では製
品コストに跳ね返り、ユーザのメンテナンスの際では通
信回線を停止させておく時間が長くなる、という問題が
ある。そのため、光ファイバの測定をより簡略に行う事
が望まれていた。
は、より多くの情報を伝送するために多芯のものが用い
られている。この光ファイバの製品出荷の際、或いは、
ユーザのメンテナンスの際、良好な品質が保たれている
のを確認するために光ファイバの測定方法を行うことを
要する。上述の測定方法は、実験室などにおいて試験的
に1芯の光ファイバの測定を行うには問題はないが、多
芯の光ファイバケーブルの測定を行う場合、1芯ごとに
つなぎかえて測定を行なわねばならない。そのため、芯
線の数が多くなればなるほど測定に手間がかかり、時間
がかかることになる。このことは、製品出荷の際では製
品コストに跳ね返り、ユーザのメンテナンスの際では通
信回線を停止させておく時間が長くなる、という問題が
ある。そのため、光ファイバの測定をより簡略に行う事
が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光ファイバの測定方法は、光ファイバに光
パルスを入射し、光ファイバ内で生じる後方散乱光を時
間軸上で観測することによって光ファイバの測定を行う
光ファイバの測定方法であって、複数の光ファイバを直
列に接続し、直列に接続された複数の光ファイバの両端
面に光スイッチの出力ポートをつなぎ、光パルスを光ス
イッチの入力ポートに入力して両端面のいずれかから複
数の光ファイバに入射させ、後方散乱光を時間軸上で観
測して光ファイバの測定を行う。
に、本発明の光ファイバの測定方法は、光ファイバに光
パルスを入射し、光ファイバ内で生じる後方散乱光を時
間軸上で観測することによって光ファイバの測定を行う
光ファイバの測定方法であって、複数の光ファイバを直
列に接続し、直列に接続された複数の光ファイバの両端
面に光スイッチの出力ポートをつなぎ、光パルスを光ス
イッチの入力ポートに入力して両端面のいずれかから複
数の光ファイバに入射させ、後方散乱光を時間軸上で観
測して光ファイバの測定を行う。
【0007】光スイッチで光パルスが入射される端面を
切り替えることを特徴としても良い。
切り替えることを特徴としても良い。
【0008】複数の光ファイバは、多芯の光ファイバケ
ーブルの各芯線であることを特徴としても良い。
ーブルの各芯線であることを特徴としても良い。
【0009】また、本発明の光ファイバの測定装置は、
光ファイバに光パルスを入射し、光ファイバ内で生じる
後方散乱光を検出する光パルス試験器を有し、後方散乱
光を時間軸上で観測することによって光ファイバの測定
を行うための光ファイバの測定装置であって、光パルス
試験器からの光パルスの出力がその入力ポートに接続さ
れた光スイッチと、光ファイバ複数を直列に接続する接
続手段とを有し、直列に接続された複数の光ファイバの
両端面に光スイッチの出力ポートが接続される。
光ファイバに光パルスを入射し、光ファイバ内で生じる
後方散乱光を検出する光パルス試験器を有し、後方散乱
光を時間軸上で観測することによって光ファイバの測定
を行うための光ファイバの測定装置であって、光パルス
試験器からの光パルスの出力がその入力ポートに接続さ
れた光スイッチと、光ファイバ複数を直列に接続する接
続手段とを有し、直列に接続された複数の光ファイバの
両端面に光スイッチの出力ポートが接続される。
【0010】接続手段は、光ファイバ同士をそのV溝で
接続するV溝プライスと、V溝プライスにて、光ファイ
バ複数のうち1の端面にその1端が接続され、1の端面
とは異なる他の端面にその他端が接続された折り返し用
光ファイバで構成されていることを特徴としても良い。
接続するV溝プライスと、V溝プライスにて、光ファイ
バ複数のうち1の端面にその1端が接続され、1の端面
とは異なる他の端面にその他端が接続された折り返し用
光ファイバで構成されていることを特徴としても良い。
【0011】V溝プライスのV溝は、多芯の光ファイバ
ケーブルの芯線に対応する位置に設けられていることを
特徴としても良い。
ケーブルの芯線に対応する位置に設けられていることを
特徴としても良い。
【0012】
【作用】本発明の光ファイバの測定方法では、複数の光
ファイバが直列に接続され、そ端面のひとつから光スイ
ッチを介して光パルスが光ファイバに入射される。光パ
ルスは、直列に接続された複数の光ファイバを順次通過
し、これらの光ファイバ内部で後方散乱光を生じさせ
る。そして、後方散乱光による伝送損失波形を時間軸上
で観測することで、複数の光ファイバの測定が一度に一
括してなされる。
ファイバが直列に接続され、そ端面のひとつから光スイ
ッチを介して光パルスが光ファイバに入射される。光パ
ルスは、直列に接続された複数の光ファイバを順次通過
し、これらの光ファイバ内部で後方散乱光を生じさせ
る。そして、後方散乱光による伝送損失波形を時間軸上
で観測することで、複数の光ファイバの測定が一度に一
括してなされる。
【0013】光ファイバの接続点では波形の乱れが生
じ、この接続点近傍はデッドゾーンとなっているが、光
スイッチで光パルスが入射される端面を切り替えること
で、接続点近傍についても複数の光ファイバの測定が一
度に一括してなされる。
じ、この接続点近傍はデッドゾーンとなっているが、光
スイッチで光パルスが入射される端面を切り替えること
で、接続点近傍についても複数の光ファイバの測定が一
度に一括してなされる。
【0014】また、本発明の光ファイバの測定装置で
は、接続手段で光ファイバ複数が直列に接続され、光パ
ルス試験器の光パルスの出力は、光スイッチで直列に接
続された複数の光ファイバの両端面に切り替えて出力し
得るようになっている。そのため、上述の光ファイバの
測定方法にて複数の光ファイバの測定が一度になされ
る。
は、接続手段で光ファイバ複数が直列に接続され、光パ
ルス試験器の光パルスの出力は、光スイッチで直列に接
続された複数の光ファイバの両端面に切り替えて出力し
得るようになっている。そのため、上述の光ファイバの
測定方法にて複数の光ファイバの測定が一度になされ
る。
【0015】また、接続手段をV溝プライスなどを用い
て構成し、V溝プライスのV溝を多芯の光ファイバケー
ブルの芯線の位置に対応してその位置を設けることで、
多芯の光ファイバケーブルの付け替えのしやすいものに
なる。
て構成し、V溝プライスのV溝を多芯の光ファイバケー
ブルの芯線の位置に対応してその位置を設けることで、
多芯の光ファイバケーブルの付け替えのしやすいものに
なる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
前述の従来例と同一または同等のものについてはその説
明を簡略化し若しくは省略するものとする。
前述の従来例と同一または同等のものについてはその説
明を簡略化し若しくは省略するものとする。
【0017】図1は、本発明にて光ファイバの測定を行
う場合の光回路を示したものである。この光ファイバの
測定においては、OTDR110の光パルスの出力にダ
ミーの光ファイバ120を介して光スイッチ130をつ
なぎ、複数のV溝をもつV溝プライス140,142で
多芯の光ファイバケーブル210の各芯線n1 〜n
n(或いは多数の光ファイバn1 〜nn )を直列に接続
してなされる。図2は、多芯の光ファイバケーブルの測
定の場合についてそのセットアップの概略を示したもの
で、多数の光ファイバn1 〜nn を測定する際はこれら
を直列に接続して行われる。この各部について説明する
とつぎのようになる。
う場合の光回路を示したものである。この光ファイバの
測定においては、OTDR110の光パルスの出力にダ
ミーの光ファイバ120を介して光スイッチ130をつ
なぎ、複数のV溝をもつV溝プライス140,142で
多芯の光ファイバケーブル210の各芯線n1 〜n
n(或いは多数の光ファイバn1 〜nn )を直列に接続
してなされる。図2は、多芯の光ファイバケーブルの測
定の場合についてそのセットアップの概略を示したもの
で、多数の光ファイバn1 〜nn を測定する際はこれら
を直列に接続して行われる。この各部について説明する
とつぎのようになる。
【0018】OTDR110は、前述の従来例と同様の
ものを用い得るが、より測定感度の良いものが望まし
い。図3は、OTDR110の基本構成の一例に付いて
その概略を示したもので、パルス幅の短い光パルスをパ
ルス発生器110a,光送信部110bで発生し、光方
向性結合器110c及び光コネクタ110dを介して光
ファイバに入射する。光ファイバ内の各部で発生した後
方散乱光は光ファイバを伝搬して光受信部110eで検
出され、平均化処理回路110fで長さ方向の伝送損失
の値の平均化処理がなされて表示装置110gで観測波
形が表示される。
ものを用い得るが、より測定感度の良いものが望まし
い。図3は、OTDR110の基本構成の一例に付いて
その概略を示したもので、パルス幅の短い光パルスをパ
ルス発生器110a,光送信部110bで発生し、光方
向性結合器110c及び光コネクタ110dを介して光
ファイバに入射する。光ファイバ内の各部で発生した後
方散乱光は光ファイバを伝搬して光受信部110eで検
出され、平均化処理回路110fで長さ方向の伝送損失
の値の平均化処理がなされて表示装置110gで観測波
形が表示される。
【0019】ダミーの光ファイバ120も、前述の従来
例と同様のものを用い、予め伝送損失などの特性が分か
っているものが望ましい。光スイッチ130は、1:2
のものであれば十分であり、機械式のもの、或いは、基
板上に形成した光導波路式のものなどを用い得る。
例と同様のものを用い、予め伝送損失などの特性が分か
っているものが望ましい。光スイッチ130は、1:2
のものであれば十分であり、機械式のもの、或いは、基
板上に形成した光導波路式のものなどを用い得る。
【0020】V溝プライス140は、光スイッチ130
と光ファイバケーブル210の各芯線n1 〜nn とを接
続するもので、図4は、芯線をリボン状に束ねたフラッ
トタイプの場合についての構成例を示したものである。
この図のV溝プライスは、芯線に対応して設けられた多
数のV溝をもつV溝基板140a、この基板にとり付け
られるクランプ140b,c、透明カバー140d及び
折り返しループを形成するための光ファイバ140eで
構成される。V溝基板140aのV溝に、光スイッチ1
30との接続用の光ファイバ132,134と光ファイ
バケーブル210の各芯線n1 〜nn とを配置してクラ
ンプ140b,cをとり付ける。そして、接続点近傍に
マッチングオイルを塗り、透明カバー140dをとり付
けて接続がなされる。測定する光ファイバケーブル21
0を交換する際は、クランプ140c,透明カバー14
0dをはずすだけでできるようになっている。
と光ファイバケーブル210の各芯線n1 〜nn とを接
続するもので、図4は、芯線をリボン状に束ねたフラッ
トタイプの場合についての構成例を示したものである。
この図のV溝プライスは、芯線に対応して設けられた多
数のV溝をもつV溝基板140a、この基板にとり付け
られるクランプ140b,c、透明カバー140d及び
折り返しループを形成するための光ファイバ140eで
構成される。V溝基板140aのV溝に、光スイッチ1
30との接続用の光ファイバ132,134と光ファイ
バケーブル210の各芯線n1 〜nn とを配置してクラ
ンプ140b,cをとり付ける。そして、接続点近傍に
マッチングオイルを塗り、透明カバー140dをとり付
けて接続がなされる。測定する光ファイバケーブル21
0を交換する際は、クランプ140c,透明カバー14
0dをはずすだけでできるようになっている。
【0021】V溝プライス142は、光ファイバケーブ
ル210の他端で折り返しループを作り、各芯線n1 〜
nn を直列に接続するためのものである。図5は、図4
と同様、芯線をリボン状に束ねたフラットタイプの場合
についての構成例を示したものである。この図のV溝プ
ライスは、芯線に対応して設けられた多数のV溝をもつ
V溝基板142a、この基板にとり付けられるクランプ
142b,c、透明カバー142d及び光ファイバ14
2eで構成される(光ファイバ142eのV溝基板14
2aのV溝への配置は、図4のものと若干異なる)。V
溝基板142aのV溝に光ファイバケーブル210の各
芯線n1 〜nn を配置してクランプ142b,cをとり
付ける。そして、接続点近傍にマッチングオイルを塗
り、透明カバー142dをとり付けて接続がなされる。
測定する光ファイバケーブル210を交換する際は、ク
ランプ142c,透明カバー142dをはずすだけでで
きるようになっている。これらの点は、図4と同様であ
る。
ル210の他端で折り返しループを作り、各芯線n1 〜
nn を直列に接続するためのものである。図5は、図4
と同様、芯線をリボン状に束ねたフラットタイプの場合
についての構成例を示したものである。この図のV溝プ
ライスは、芯線に対応して設けられた多数のV溝をもつ
V溝基板142a、この基板にとり付けられるクランプ
142b,c、透明カバー142d及び光ファイバ14
2eで構成される(光ファイバ142eのV溝基板14
2aのV溝への配置は、図4のものと若干異なる)。V
溝基板142aのV溝に光ファイバケーブル210の各
芯線n1 〜nn を配置してクランプ142b,cをとり
付ける。そして、接続点近傍にマッチングオイルを塗
り、透明カバー142dをとり付けて接続がなされる。
測定する光ファイバケーブル210を交換する際は、ク
ランプ142c,透明カバー142dをはずすだけでで
きるようになっている。これらの点は、図4と同様であ
る。
【0022】上記セッティングにおいて光ファイバの測
定はつぎのようにしてなされる。
定はつぎのようにしてなされる。
【0023】まず、光ファイバケーブル210の芯線n
1 の側がオンになるように光スイッチ130をセット
し、OTDR110で計測を行う。OTDR110から
所定のタイミングで順次光パルスを出力させる。OTD
R110から光パルスは、ダミーの光ファイバ120及
び光ファイバケーブル210の各芯線n1 〜nn を順次
透過し、これらの各部で後方散乱光を発生させる。後方
散乱光は、光ファイバを伝搬してOTDR110の光受
信部110eで検出され、OTDR110で伝送損失波
形が観測される。図6はこの波形の一例を示したもの
で、ダミーの光ファイバ120及び光ファイバケーブル
210の各芯線n1 〜nn の接続点(V溝プライス14
0,142)に対応する位置では波形の乱れが生じ、ま
た、これらの光ファイバからの後方散乱光が、光ファイ
バの伝送損失によりその発生した位置からの距離に対応
した減衰をもって観測される。
1 の側がオンになるように光スイッチ130をセット
し、OTDR110で計測を行う。OTDR110から
所定のタイミングで順次光パルスを出力させる。OTD
R110から光パルスは、ダミーの光ファイバ120及
び光ファイバケーブル210の各芯線n1 〜nn を順次
透過し、これらの各部で後方散乱光を発生させる。後方
散乱光は、光ファイバを伝搬してOTDR110の光受
信部110eで検出され、OTDR110で伝送損失波
形が観測される。図6はこの波形の一例を示したもの
で、ダミーの光ファイバ120及び光ファイバケーブル
210の各芯線n1 〜nn の接続点(V溝プライス14
0,142)に対応する位置では波形の乱れが生じ、ま
た、これらの光ファイバからの後方散乱光が、光ファイ
バの伝送損失によりその発生した位置からの距離に対応
した減衰をもって観測される。
【0024】前述したように、光ファイバケーブル21
0の芯線n1 〜nn のいずれかに破断点があれば、そこ
で波形の乱れが観測され波形が切れたようになる。ま
た、光ファイバケーブル210の各芯線n1 〜nn の伝
送損失は、OTDR110の伝送損失波形の傾いた部分
で観測され、ファイバケーブル210の各芯線n1 〜n
n の伝送損失が測定される。
0の芯線n1 〜nn のいずれかに破断点があれば、そこ
で波形の乱れが観測され波形が切れたようになる。ま
た、光ファイバケーブル210の各芯線n1 〜nn の伝
送損失は、OTDR110の伝送損失波形の傾いた部分
で観測され、ファイバケーブル210の各芯線n1 〜n
n の伝送損失が測定される。
【0025】つぎに、光ファイバケーブル210の芯線
nn の側がオンになるように光スイッチ130をセット
し、同様にしてOTDR110で伝送損失波形の計測を
行う。このときの波形は、図6において光ファイバケー
ブル210の各芯線n1 〜nn に対応した位置が逆のも
のが得られる。この波形から同様に光ファイバケーブル
210の破断および各芯線n1 〜nn の伝送損失が測定
される。
nn の側がオンになるように光スイッチ130をセット
し、同様にしてOTDR110で伝送損失波形の計測を
行う。このときの波形は、図6において光ファイバケー
ブル210の各芯線n1 〜nn に対応した位置が逆のも
のが得られる。この波形から同様に光ファイバケーブル
210の破断および各芯線n1 〜nn の伝送損失が測定
される。
【0026】このように光パルスが入射される端面を切
り替えることで、接続点での波形の乱れによってデッド
ゾーンとなっている部分についても光ファイバの測定を
行い、光ファイバケーブル210の破断および各芯線n
1 〜nn の伝送損失の測定を行っている。そして、破断
や伝送損失があれば、その部分が伝送損失波形にあらわ
れ、異常箇所が特定される。
り替えることで、接続点での波形の乱れによってデッド
ゾーンとなっている部分についても光ファイバの測定を
行い、光ファイバケーブル210の破断および各芯線n
1 〜nn の伝送損失の測定を行っている。そして、破断
や伝送損失があれば、その部分が伝送損失波形にあらわ
れ、異常箇所が特定される。
【0027】ここで、光パルスが入射される端面の切り
替えは、V溝プライス140を取り外してセッティング
し直すことはなく、光スイッチ130で行っている。こ
のため、その手間が省け、光ファイバの測定が迅速に行
うことができる。特に、V溝プライスのV溝を芯線に対
応して設けた構造になっているので、芯線をリボン状に
束ねたフラットタイプの構造の光ファイバケーブルの測
定の場合、クランプ142c,透明カバー142dをは
ずすだけで芯線n1 〜nn の取換えができ、特に効果的
である。
替えは、V溝プライス140を取り外してセッティング
し直すことはなく、光スイッチ130で行っている。こ
のため、その手間が省け、光ファイバの測定が迅速に行
うことができる。特に、V溝プライスのV溝を芯線に対
応して設けた構造になっているので、芯線をリボン状に
束ねたフラットタイプの構造の光ファイバケーブルの測
定の場合、クランプ142c,透明カバー142dをは
ずすだけで芯線n1 〜nn の取換えができ、特に効果的
である。
【0028】また、製品出荷時の品質検査に用いうるだ
けでなく、あらかじめ付設された光ファイバケーブルの
メンテナンス時においても、一方にV溝プライス142
を取付け、他方にV溝プライス142を取付けること
で、光ファイバケーブルの端が離れた位置にあっても光
ファイバの測定をしうる。
けでなく、あらかじめ付設された光ファイバケーブルの
メンテナンス時においても、一方にV溝プライス142
を取付け、他方にV溝プライス142を取付けること
で、光ファイバケーブルの端が離れた位置にあっても光
ファイバの測定をしうる。
【0029】なお、光ファイバケーブル210の芯線n
1 〜nn を直列につなぐのに、図4,5に示したような
V溝プライスを用いる例を示したが、同等の光回路を持
つものであれば良く、例えば、Si基板上にSiO2 を
形成して作成した光導波路を用いても良い。
1 〜nn を直列につなぐのに、図4,5に示したような
V溝プライスを用いる例を示したが、同等の光回路を持
つものであれば良く、例えば、Si基板上にSiO2 を
形成して作成した光導波路を用いても良い。
【0030】
【発明の効果】以上の通り本発明の光ファイバの測定方
法及び装置によれば、複数の光ファイバが直列に接続し
て複数の光ファイバの測定を一度に一括して行うことが
可能になるので、光ファイバの測定が簡単にかつ手早く
行うことができる。特に、多芯の光ファイバケーブルの
芯線の測定を容易なものにすることができる。
法及び装置によれば、複数の光ファイバが直列に接続し
て複数の光ファイバの測定を一度に一括して行うことが
可能になるので、光ファイバの測定が簡単にかつ手早く
行うことができる。特に、多芯の光ファイバケーブルの
芯線の測定を容易なものにすることができる。
【図1】本発明にて光ファイバの測定を行う場合の光回
路を示した図。
路を示した図。
【図2】多芯の光ファイバケーブルの測定の場合につい
ての概略を示した図。
ての概略を示した図。
【図3】OTDRの基本構成の一例を示した図。
【図4】V溝プライスの構成の一例を示した図。
【図5】V溝プライスの構成の一例を示した図。
【図6】伝送損失波形の一例を示した図。
【図7】従来例における光ファイバの測定を示した図。
【図8】従来例におけるV溝プライスを示した図。
【図9】従来例における後方散乱光の観測波形の一例を
示した図。
示した図。
110…OTDR、130…光スイッチ、140,14
2…V溝プライス、210…光ファイバケーブル、n1
〜nn …芯線。
2…V溝プライス、210…光ファイバケーブル、n1
〜nn …芯線。
Claims (6)
- 【請求項1】 光ファイバに光パルスを入射し、前記光
ファイバ内で生じる後方散乱光を時間軸上で観測するこ
とによって光ファイバの測定を行う光ファイバの測定方
法であって、 複数の光ファイバを直列に接続し、 直列に接続された前記複数の光ファイバの両端面に光ス
イッチの出力ポートをつなぎ、前記光パルスを前記光ス
イッチの入力ポートに入力して前記両端面のいずれかか
ら前記複数の光ファイバに入射させ、 前記後方散乱光を時間軸上で観測して光ファイバの測定
をする光ファイバの測定方法。 - 【請求項2】 前記光スイッチで前記光パルスが入射さ
れる前記端面を切り替えることを特徴とする請求項1記
載の光ファイバの測定方法。 - 【請求項3】 前記複数の光ファイバは、多芯の光ファ
イバケーブルの各芯線であることを特徴とする請求項1
記載の光ファイバの測定方法。 - 【請求項4】 光ファイバに光パルスを入射し、前記光
ファイバ内で生じる後方散乱光を検出する光パルス試験
器を有し、前記後方散乱光を時間軸上で観測することに
よって光ファイバの測定を行うための光ファイバの測定
装置であって、 前記光パルス試験器からの光パルスの出力がその入力ポ
ートに接続された光スイッチと、 前記光ファイバ複数を直列に接続する接続手段とを有
し、 直列に接続された前記複数の光ファイバの両端面に光ス
イッチの出力ポートが接続された光ファイバの測定装
置。 - 【請求項5】 前記接続手段は、 光ファイバ同士をそのV溝で接続するV溝プライスと、 前記V溝プライスにて、前記光ファイバ複数のうち1の
端面にその1端が接続され、前記1の端面とは異なる他
の端面にその他端が接続された折り返し用光ファイバで
構成されていることを特徴とする請求項4記載の光ファ
イバの測定装置。 - 【請求項6】 前記V溝プライスのV溝は、多芯の光フ
ァイバケーブルの芯線に対応する位置に設けられている
ことを特徴とする請求項5記載の光ファイバの測定装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25287792A JPH06102421A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 光ファイバの測定方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25287792A JPH06102421A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 光ファイバの測定方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06102421A true JPH06102421A (ja) | 1994-04-15 |
Family
ID=17243408
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25287792A Pending JPH06102421A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 光ファイバの測定方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06102421A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013238592A (ja) * | 2012-05-08 | 2013-11-28 | Fluke Corp | シングルエンド光学テスト機器用アレイ・コネクタ・テスト・ハーネス |
CN104104433A (zh) * | 2014-06-18 | 2014-10-15 | 国网山东省电力公司青岛供电公司 | 光缆光纤串接检测装置与方法 |
JP2018169233A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | アンリツ株式会社 | 光パルス試験装置及び光パルス試験方法 |
JP2018169234A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | アンリツ株式会社 | 光パルス試験装置及び光パルス試験方法 |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP25287792A patent/JPH06102421A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2018169233A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | アンリツ株式会社 | 光パルス試験装置及び光パルス試験方法 |
JP2018169234A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | アンリツ株式会社 | 光パルス試験装置及び光パルス試験方法 |
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