JPH061020B2 - アクチユエ−タ装置 - Google Patents

アクチユエ−タ装置

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JPH061020B2
JPH061020B2 JP2765787A JP2765787A JPH061020B2 JP H061020 B2 JPH061020 B2 JP H061020B2 JP 2765787 A JP2765787 A JP 2765787A JP 2765787 A JP2765787 A JP 2765787A JP H061020 B2 JPH061020 B2 JP H061020B2
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JP
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lever
rotation
rotary
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displacement
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義和 濱田
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アクチュエータ装置に係り、特に自動車のド
アロック装置に用いるに適したアクチュエータ装置に関
する。
(従来の技術) 従来の電動駆動装置を有する型式の自動車ドアロック装
置では、鎖錠操作用の変位レバーがロック装置本体内部
に設けられており、この変位レバーに連なる電動駆動装
置によって変位レバーが回動されて、ロック装置のロッ
ク状態またはアンロック状態が得られれる。
変位レバーのロック位置またはアンロック位置への変位
のためには、本出願人が特開昭58−207468号に
おいて提案した形式のカム溝付き回転部材を備えたアク
チュエータ装置が知られている。このアクチュエータ装
置は、正逆転モータのような駆動源と、駆動源により往
復回転駆動自在に設けられかつカム溝を有する回転部材
と、カム溝に摺動自在に係合するカム従動子と、このカ
ム従動子を一体的に支持するとともに前記変位部材に変
位力伝達可能に連結されたレバー機構とにより構成さ
れ、前記カム溝は、回転部材の回転中心軸のまわりに設
けられるとともに、回転中心軸に関して半径方向に互い
に変位した一端および他端を有し、上記一端および他端
は、変位部材が第1位置および第2位置の間で手動操作
機構によって変位させられる時のカム従動子の変位の軌
跡に沿う連通溝によって連通させられている。
(発明が解決しようとする問題点) この従来のアクチュエータ装置では、正逆転モータの正
転または逆転により回転部材が正転または逆転し、それ
により回転部材のカム溝に係合しているカム従動子が回
転部材の半径方向に変位し、この変位がレバー機構の回
動変位に変換され、レバー機構を介して変位レバーがロ
ック位置またはアンロック位置に回動変位させられる。
このように回転部材が正転または逆転している途中で
は、カム従動子はカム溝の途中位置にあり、カム溝によ
る拘束の範囲外に自由に半径方向に変位することができ
ない。このような途中位置で変位レバーの側から大きな
衝撃力が加わるとカム従動子はそれに従って自由に変位
できないことにより、特に合成樹脂からなる回転部材や
その他の関連部材に無理な力が作用して破損が生ずるこ
とがある。例えば、回転部材をモータによりロック位置
へ向かって回動させている時に、ドアを閉めたりする
と、ロック状態のセルフキャンセル機構を有するロック
装置では、ロック・アンロック切換え用の変位レバーに
大きな衝撃が作用し、この衝撃がカム従動子にも作用し
て破損が生ずる。
一方、従来のアクチュエータ装置では、モータ、回転部
材、レバー機能の大部分がケース内に収められていて、
ケース外に変位レバーに連なる出力レバーが突出してお
り、この出力レバーは、ケースを車体に固定してから変
位レバーに連結することになる。ところが、出力レバー
が正確な所定の角度でケースから突出していないと、そ
の先端を変位レバーに直接または間接的にピン結合する
ことが困難となる。また、設計によっては、車体に固定
したケースから突出する出力レバーが邪魔になって、他
の機構の車体への取付けを行いにくいこともある。
本発明は、前記のように破壊をもたらすような衝撃力が
外部から作用しても、それを緩和して破壊を防ぐことが
でき、しかも出力レバーの角度の調節が可能であるため
組立てが容易となるアクチュエータ装置を得ることを目
的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明では、上記問題点を解決のために、カム従動子と
変位レバーすなわち変位部材とを連結するレバー機構
を、前記回転部材の回転中心軸に平行をなす回転軸のま
わりに遊嵌状態で回転可能に装着され、先端に前記カム
従動子を、また基端に回転軸まわりの平板部を有する第
1レバーと、前記回転軸に基端が固定され、先端が前記
変位部材に連結される第2レバーと、前記第1レバーの
平板部に軸方向に対向する状態で前記回転軸に固定され
た回動板と、この回動板と平板部の間の軸方向室間内に
設けられて、両者を回転軸まわりの回転に関して連結す
る回転力伝達部材とにより構成し、この回転力伝達部材
は、回動板と平板部の間に一定値以上の回転力が作用し
た時に滑りによって回動板と平板部の相対回動を許すよ
うに回動板と平板部に接触させる構成を採用する。
(作用) かかる構成により、ロック操作のためのモータを駆動中
にドアが閉鎖されたような場合、それによりロック状態
のセルフキャンセル機構が作動してロック用変位部材の
側からカム従動子の側へ向かって衝撃力が作用しようと
しても、回転力伝達部材が第2レバーが受けた衝撃的回
動力を吸収するように滑りを生じさせ、第1レバーへそ
れが伝達されるのを防止し、カム従動子を経て回転部材
へ衝撃力が作用することがなくなる。また、第2レバー
は、大きな回転力を与えることにより、回転力伝達部材
の滑りを生じさせて自由に角度を調節することができる
ので、取付け組立てなどの作業が容易となる。
(実施例) 以下、図面について本発明の実施例を説明する。第1図
および第2図において、2は自動車のドアロック装置の
ロック・アンロック部材であってレバーの形をなし、回
転軸線3のまわりで回動変位自在にロック装置内部に図
示しない軸により支持されている。このロック・アンロ
ック部材2は公知のもので、ロック位置およびアンロッ
ク位置の間で回動変位可能とされている。周知のよう
に、ロック・アンロック部材2がロック位置にあると、
自動車のサイドドアのハンドルを回してロック装置のラ
ッチにかみ合っているラチエットをラッチから離し、ラ
ッチに拘束されているストライカーをラッチの回動によ
り解放し、ドアを開こうとしても、ドアハンドルからラ
チエットへの力の伝達機構がから動きするためドアを開
くことができない。一方、ロック・アンロック部材2が
アンロック位置にあると、上記力の伝達機構が連結され
るので、ドアハンドルの操作によりラチエットへ力が伝
達され、ラチエットがラッチから離れ、ストライカーが
自由にされ、ドアを開くことができる。
第3図において、Mはロック・アンロック部材2の回動
操作駆動源としての正逆転可能のモータであり、ケース
C内に固定されている。ケースCは、第1図および第4
図に示すように箱状をなし、その外周部に自動車車体へ
の取付部4を有している。そして、このケースC内に
は、第4図に示すように、モータ収容部5、ウォーム収
容部6、回転部材収容部7が設けられている。回転部材
収容部7の底壁からは回転中心軸9が突設されている。
なお、11はモータMの給電コード12の導出孔であ
る。
第3図に示すように、モータMの出力軸にはウォーム1
4が取付けられており、このウォーム14に、ウォーム
ホイールとして形成された回転部材15の歯がかみ合っ
ている。回転部材15は前記回転中心軸9により回転自
在に支持されている。回転中心軸9の先端は、第1図に
示すように、ケースCの開口部を閉じるようにケースに
ねじ止めされるカバーDの内面の凹所に支持される。
回転部材15は、その表面にカム溝17を備えている。
カム溝17は回転中心軸9を中心とする渦状に形成され
ており、カム溝17の一端17aおよび他端17bは回
転部材15の半径方向に互いに変位している。したがっ
て、カム溝17はその一端17aから他端17bへ向か
って漸次回転中心軸9に近付く形状をなしていることに
なる。カム溝17の一端17aおよび他端17bの終端
には緩衝部材18aおよび18bがはめ込まれている。
また、一端17aおよび他端17bは半径方向の連通溝
19により接続されている。
回転部材15のカム溝17内には第5図に示すようにカ
ム従動子21が係合している。このカム従動子21は、
第5図および第6図に示すように、第1レバー22の先
端に固定されている。第1レバー22の回転軸23に遊
嵌され、回転自在に支持されている。回転軸23は、第
1図に示すようにカバーDの隆起部24に回転自在には
め込まれ、その図における上端はカバーDの外側へ突出
している。そして、回転軸23にはカバーDの外側で第
2レバー25の基端が固着されている。第2レバー25
の先端は、第1図および第2図に示すように、前記ロッ
ク・アンロックレバー2へ枢着用ピン26により枢着さ
れている。
第6図示すように、回転軸23に遊嵌されている第1レ
バー22はその基端部が環状に拡大された平板部22と
なっており、この平板部22aの内端側に軸方向に対向
して、回動板28が回転軸23に固定されている。そし
て、平板部22aと回動板28の間には第1図にも示す
ように、圧縮コイルばねからなる回転力伝達部材29が
介装されている。平板部22aが第2レバー25の方向
へ回転力伝達部材29に押されて変位しないように、回
転軸23は、平板部22aより外側が大径部となってい
る。この回転力伝達部材29の存在により、回転軸2
3、回動板28、第1レバー22は通常は一緒に回転す
る。
回転力伝達部材29としては、コイルばねのほかに、第
7図に示すような摩擦板29A、または皿ばねなどを用
いることもできる。摩擦板29Aは、平板部22aと回
動板28の間の隙間に圧入された環状部材である。
以上に述べた第1レバー22、第2レバー25、回転板
28、回転力伝達部材29などはレバー機構32(第6
図)を構成する。
以上のようにして、全体的に比較的扁平でコンパクトな
形状に大部分の部材がケースCとカバーDにより形成さ
れる空間内に収納される。
次に、以上述べたアクチュエータ装置の作用を説明す
る。
モータMを正転または逆転させると、ウォーム14を介
して回転部材15が軸9まわりで正転または逆転し、カ
ム溝17に係合しているカム従動子21は回転部材15
の半径方向にカム溝17により変位させられ、カム溝1
7の一端17aまたは他端17bにまでカム従動子21
が達すると、説明を省略した制御装置によってモータM
は停止する。
このようにカム従動子21が回転部材15の半径方向に
変位することにより、第1レバー22が回転軸23の軸
線まわりで回動させられる。第1レバー22の回動は、
回転力伝達部材29を介して回動板28の回動を生起さ
せる。回動板28が回動すると回転軸23が回動し、そ
れに固着された第2レバー25も同じ方向に回動して、
ピン26を介してロック・アンロック部材2をその軸線
3まわりで回動させ、それをロック位置またはアンロッ
ク位置に回動変位させる。このようにして、モータMの
駆動によりロック・アンロック部材2の回動を生起さ
せ、ドアロック装置をロック状態またはアンロック状態
にすることができる。また、手動によるロック・アンロ
ックの切換え時には第2レバー25の側から回転軸2
3、回動板28、回転力伝達部材29を介して第1レバ
ー22の側へ回動が与えられ、カム従動子21は回転部
材15の連通溝19内を移動する。このように、通常の
力の伝達は、レバー機構32の回転力伝達部材29を介
して行われる。
ところで、ロック状態のセルフキャンセル機構を有する
ドアロック装置では、ロック・アンロック部材をロック
位置にしたままで単にドアを閉めた場合には、ロック状
態が自動的に解消されるようになっている。この場合、
ドア閉鎖時にロック位置にあるロック・アンロック部材
をアンロック位置へ戻す大きな衝撃力が作用する。
このような衝撃力がロック・アンロック部材に作用した
時にカム従動子21がカム溝17の終端にあれば、それ
は連通溝19により半径方向に移動できるので、衝撃力
は回転部材15に直接作用しないので問題はない。
ところが、モータMによりロック状態を得るために回転
部材15を回転させている途中でドアを閉じ、これによ
り大きな衝撃力がロック・アンロック部材2の側から第
2レバー25を介して加わると、従来のアクチュエータ
では、カム従動子21がカム溝17の途中にあるため、
半径方向に急激に移動しようとするカム従動子21によ
り、それと回転部材15との間に過大な力が作用し、合
成樹脂等からなる回転部材またはその関連部材が破損す
ることもある。
これは、本発明では次のようにして回避される。まず、
ロック・アンロックレバー2の衝撃的回動は第2レバー
25および回転軸23を介して回動板28に伝達される
が、この場合、回動板28と回転力伝達部材29の間、
および回転力伝達部材29と平板部22aの間に滑りが
生じ、衝撃的回動は第1レバー22に対し軽減された形
で伝達される。したがって、カム従動子21と回転部材
15の間に過大な力が作用することはない。
一方、第2レバー25に強いトルクを作用させると回転
力伝達部材29の部位で自由に滑りを生じさせることが
できるので、第1レバー22に回動を生じさせることな
く、第2レバー25の角度を自由に変えることができ、
また元の角度位置へ自由に戻すことができる。したがっ
て、車体へのアクチュエータ装置の組込み時に第2レバ
ー25を適当に回動させて調整しつつ組立てを行い、ま
た一時的に他の部材との干渉を避ける位置へ回動させた
りすることができる。その一例を示すと、第8図に示す
ようロック位置Lおよびアンロック位置Uをとるように
回動変位するものにおいて、カム従動子21のロック位
置Lに対応する第2レバー25のロック位置Lを第9図
に示すロック位置L′へ自由に変えることができる。
なお、以上述べた実施例は自動車用ドアロック装置へ施
した場合であるが、本発明のアクチュエータ装置を他の
用途にも用いうることは明らかである。したがって、ロ
ック・アンロック部材2は他の適当な変位部材であって
もよい。なお、図示の実施例は、モータM、ウォーム1
4、回転部材15などを全体的に扁平に配置したので、
装置がコンパクトになる点で好ましい。
(発明の効果) 以上のように、本発明では、回転部材のカム溝のカム従
動子の変位を変位部材に伝達するレバー機構の内部に滑
りを許す回転力伝達部材を設けて緩衝機能を果たさせる
ようにしたので、アクチュエータ装置に外部から衝撃力
が作用しても内部機構の破損を防止することができ、し
かもアクチュエータ装置の組込み時に出力レバーとして
の第2レバーを自由に回動させて組立ての便をはかった
り、干渉を避けたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のアクチュエータ装置の第2図I−I線
による断面図、第2図は同装置の平面図、第3図は同ア
クチュエータ装置のカバーを除いて示す平面図、第4図
はケースのみの平面図、第5図はアクチュエータ装置の
一部切除平面図、第6図はレバー機構の斜視図、第7図
は回転力伝達部材の変形例を示す断面図、第8図および
第9図はアクチュエータ装置の作用を説明する図であ
る。 2…変位部材(ロック・アンロック部材)、M…駆動
源、C…ケース、D…カバー、9…回転中心軸、14…
ウォーム、15…回転部材、17…カム溝、17a,1
7b…カム溝の一端と他端、19…連通溝、21…カム
従動子、22…第1レバー、23…回転軸、25…第2
レバー、28…回動板、29,29A…回転力伝達部
材、32…レバー機構。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1位置および第2位置の間で変位自在の
    変位部材と、この変位部材を前記両位置の間で変位させ
    る動力操作機構とを有し、この動力操作機構は、駆動源
    により往復回転駆動自在に設けられかつカム溝を有する
    回転部材と、カム溝に摺動自在に係合するカム従動子
    と、このカム従動子を一体的に支持するとともに前記変
    位部材に変位力伝達可能に連結されたレバー機構とによ
    り構成され、前記カム溝は、回転部材の回転中心軸のま
    わりに設けられるとともに、回転中心軸に関して半径方
    向に互いに変位した一端および他端を有し、上記一端お
    よび他端は、変位部材が第1位置および第2位置の間で
    手動操作機構によって変位させられる時のカム従動子の
    変位の軌跡に沿う連通溝によって連通させられているア
    クチュエータ装置において、前記レバー機構を、前記回
    転部材の回転中心軸に平行をなす回転軸のまわりに遊嵌
    状態で回転可能に装着され、先端に前記カム従動子を、
    また基端に回転軸まわりの平板部を有する第1レバー
    と、前記回転軸に基端が固定され、先端が前記変位部材
    に連結される第2レバーと、前記第1レバーの平板部に
    軸方向に対向する状態で前記回転軸に固定された回動板
    と、この回動板と平板部の間の軸方向室間内に設けられ
    て、両者を回転軸まわりの回転に関して連結する回転力
    伝達部材とにより構成し、この回転力伝達部材は、回動
    板と平板部の間に一定値以上の回転力が作用した時に滑
    りによって回動板と平板部の相対回動を許すように回動
    板と平板部に接触させたことを特徴とするアクチュエー
    タ装置。
  2. 【請求項2】回転力伝達部材をコイルばねとした特許請
    求の範囲第1項記載のアクチュエータ装置。
  3. 【請求項3】回転力伝達部材を摩擦板とした特許請求の
    範囲第1項記載のアクチュエータ装置。
  4. 【請求項4】回転力伝達部材を皿ばねとした特許請求の
    範囲第1項記載のアクチュエータ装置。
  5. 【請求項5】第2レバーと回転板を回転軸の両端近傍に
    設け、第1レバーの平板部を第2レバーと回転板の間に
    設けた特許請求の範囲第1項記載のアクチュエータ装
    置。
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JPS63194089A JPS63194089A (ja) 1988-08-11
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JP2544131Y2 (ja) * 1992-03-27 1997-08-13 株式会社大井製作所 ドアロック用アクチュエータ装置

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