JPH06101824B2 - 受信機 - Google Patents

受信機

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JPH06101824B2
JPH06101824B2 JP60239108A JP23910885A JPH06101824B2 JP H06101824 B2 JPH06101824 B2 JP H06101824B2 JP 60239108 A JP60239108 A JP 60239108A JP 23910885 A JP23910885 A JP 23910885A JP H06101824 B2 JPH06101824 B2 JP H06101824B2
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俊英 林
修 山上
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Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段(第1図) F 作用 G 実施例(第2図〜第16図) G1 受信チャンネルの選局の説明 G2 音声系の説明 G3 ファインチューニングの説明 G4 受信禁止装置の説明 H 発明の効果 A産業上の利用分野 本発明は、映像信号にこの映像信号の上側周波数帯に搬
送波が位置しかつ任意の搬送波を使用した複数の音声モ
ードのFM音声信号を多重した信号で所定搬送波をFM変調
した放送信号を受信する受信機に関する。
B発明の概要 本発明は、映像信号にこの映像信号の上側周波数帯に搬
送波が位置しかつ任意の搬送波を使用した複数の音声モ
ードのFM音声信号を多重した信号で所定搬送波をFM変調
した放送信号を受信する受信機において、受信する音声
モードの切換選択時に、選択された音声モードで使用頻
度の高い搬送波位置に自動的にチューニングされるよう
にしたことにより、多くの場合、音声チューニングの煩
わしさなく音声モードの切換選択と同時に音声信号の受
信を良好に行うことができるようにしたものである。
C従来の技術 従来、例えば衛星放送信号のフォーマットとして、第17
図に示すように、映像信号SVに、この映像信号SVの上側
周波数帯にFM音声信号SAFMを多重するものが知られてい
る。(特願昭60−113462号の第3図参照)。この場合の
FM音声信号SAFMはその搬送波位置が一定とされている。
図示の場合は、5.5MHz,6.2MHz.6.8MHzである。
したがって、FM音声信号SAFMを受信するためには、その
一定とされている搬送波位置に同調周波数を合わせるだ
けでよく、例えば、パワーオン時から即座に音声信号の
受信を良好に行うことも用意である。
D発明が解決しようとする問題点 ところで、衛星放送信号のフォーマットとして、第18図
に示すように、映像信号SVに、この映像信号SVの上側周
波数帯に搬送波が位置しかつ任意の位置の搬送波を使用
した複数モードのFM音声信号を多重するものが知られて
いる。この場合は、上述第17図に示すフォーマットの場
合と異なり搬送波位置が任意であるから、例えばモード
切換選択時から即座に音声信号の受信を行うことは困難
であり、多くの場合、チューニング操作が必要となる。
本発明は斯る点に鑑み、音声チューニングの煩わしさな
く音声モードの切換選択と同時に音声信号の受信を良好
に行うことができるようにするものである。
E問題点を解決するための手段(第1図) 本発明は、第1図に示すように、映像信号にこの映像信
号の上側周波数帯に搬送波が位置しかつ任意の位置の搬
送波を使用した複数の音声モードのFM音声信号を多重し
た信号(第18図参照)で所定搬送波をFM変調した放送信
号を受信する受信手段(1)と、複数の音声モードのう
ち受信する音声モードを選択する音声モード選択手段
(2)と、FM音声信号を受信するための同調周波数を制
御する音声チューニング手段(3)とを有するものであ
る。
そして、音声モード選択手段(2)によって、受信する
音声モードを切換選択するとき、音声チューニング手段
(3)によって、選択された音声モードで使用頻度の高
い搬送波位置に同調周波数をセットするものである。
F作用 音声モードの切換選択時に、選択された音声モードで使
用頻度の高い搬送波位置に同調周波数がセットされるの
で、多くの場合、音声モードの切換選択と同時に音声信
号が良好に受信される。
G実施例 以下、第2図を参照しながら本発明の一実施例について
説明しよう。本例は12GHzバンド、4GHz帯のcバンドを
受信する衛星放送用受信機に適用した例である。
同図において、放送衛星(10)からのKuバンド(12GHz
帯=11.7〜12.2GHz)あるいはcバンド(4GHz帯=3.7〜
4.2GHz)の衛星放送信号SBSは、BSアンテナ(11)を介
してS/Uコンバータ(12)に供給される。このS/Uコンバ
ータ(12)では周波数変換がなされて、Kuバンド、cバ
ンドの双方とも950〜1450MHzの信号SBS′とされる。
即ち、S/Uコンバータ(12)における周波数変換のため
のローカル周波数は、Kuバンドの場合は10.75GHzに固定
され、cバンドの場合は2.75GHzに固定される。尚、第
2図には、BSアンテナ及びS/Uコンバータを1系統しか
図示していないが、実際にはKuバンド受信時とcバンド
受信時とは別系統のBSアンテナ及びS/Uコンバータが切
換使用される。
衛星方向信号SBSは、第3図に示すように、最高周波数
4.2MHzの映像信号SVに、この映像信号SVの上側周波数
帯、例えば5〜8.5MHz帯に搬送波が位置するFM音声信号
SAFMを多重した信号で12GHz帯あるいは4GHz帯の搬送波
が夫々FM変調されたものであり、従って信号SBS′もFM
信号である。
ここで、衛星放送信号SBSの音声モードには、モノラ
ル、マルチプレックス、ディスクリート、マトリ
ックスの夫々がある。モノラルモードの場合のFM音声信
号SAFMは、モノラル音声信号SAで5〜8.5MHz帯の単一搬
送波がFM変調されてなり、その周波数偏移は、例えば75
KHzとされる。また、マルチプレックスモードの場合のF
M音声信号SAFMは、左音声信号Lと右音声信号Rの和信
号(L+R)と、差信号(L−R)で副搬送波をFM変調
した信号との合成信号で5〜8.5MHz帯の単一搬送波がFM
変調されてなり、その周波数偏移は、例えば100KHzとさ
れる。
また、ディスクリートモードの場合のFM音声信号S
AFMは、左音声信号L及び右音声信号Rで夫々5〜8.5MH
z帯の第1及び第2の搬送波がFM変調されてなり、その
周波数偏移は、例えば75KHzとされる。この場合、第1
及び第2の搬送波の間隔は、例えば0.18MHzとされるこ
とが多い。さらに、マトリックスモードの場合のFM音声
信号SAFMは和信号(L+R)及び差信号(L−R)で夫
々5〜8.5MHz帯の第1及び第2の搬送波がFM変調されて
なり、その周波数偏移は、例えば100KHzとされる。この
場合、第1及び第2の搬送波の間隔は、例えば1.00MHz
とされることが多い。
尚、上述の各モードのFM音声信号SAFMの搬送波の位置
は、画一的には決まっておらず、5.0〜8.5MHz帯で任意
であるが、頻度の最も高いものとしては、第4図A〜D
に示すように、モノラルモードとマルチプレックスモー
ドの場合は6.80MHzディスクーリモードの場合は5.58MH
z、5.76MHz、マトリックスモードの場合は5.80MHz、6.8
0MHzである。
尚、Kuバンド及びcバンドのチャンネル数は、例えば24
チャンネルである。各チャンネルの放送信号SBSの偏波
面は隣接チャンネル間で異ならされる。例えば1,3,・・
・,23の奇数チャンネルは水平、2,4,・・・,24の偶数チ
ャンネルは垂直とされる。これは1チャンネルあたりの
必要帯域幅が例えば27MHzに対して、各チャンネルの周
波数間隔は約20MHzであり、隣接チャンネルの混信保護
のためである。
また、第2図において、S/Uコンバータ(12)からの信
号SBS′は、端子(13)を介してチューナ(100)の信号
処理回路(14)に供給される。この信号処理回路(14)
では、950〜1450MHzの信号SBS′が、例えば402.78MHzの
中間周波信号に変換された後、FM復調され、上述第3図
に示すような、映像信号SVとFM音声信号SAFMとの合成信
号SOが取り出される。
この場合、周波数変換のためPLL回路(15)より供給さ
れるローカル信号SLの周波数を変えることにより受信チ
ャンネルの選局が行われる。このPLL回路(15)の制御
は、操作パネル(16)上の使用者の操作に基づいて、マ
イクロコンピュータ(以下「マイコン」という)(17)
によって行われ、PLL回路(15)の分周器の分周比がチ
ャンネルに応じて制御されることで行われる。また、処
理回路(14)により中間周波数の変化を示す信号SAFM
マイコン(17)に供給され、中間周波信号が正しく402.
78MHzとなるようにAFT動作が行われる。
G1受信チャンネルの選局の説明 ここで、受信チャンネルは、操作パネル(16)上のテン
キー「1」〜「0」でランダムに選局されると共に、ア
ップキー(161)、ダウンキー(162)で順次に選局され
る。
まずランダム選局について説明する。使用者が操作パネ
ル(16)上のテンキー「1」〜「0」で所望のチャンネ
ルに対応する数字を押して最後にエンターキー「ENTE
R」を押すと、マイコン(17)によってPLL回路(15)の
分周器の分周比が変えられ、従ってPLL回路(15)から
のローカル信号SLの周波数が変えられ、所望のチャンネ
ルが選局される。
ところで、上述したように、各チャンネルに対応して放
送信号SBSの偏波面は水平あるいは垂直にに決まってい
る。したがって、受信チャンネルを変える場合、その受
信チャンネルに受信偏波面を合わせる必要がある。操作
パネル(16)上のキー(163)は受信偏波面の切換えの
ためのものである。即ち、マイコン(17)よりアンプ
(18)を介して端子(19)に出力され、S/Uコンバータ
(12)を制御して受信偏波面を変える切換信号SPOの状
態が、このキー(163)の操作で順次変えられ、これに
より受信偏波面の切換えが行われる。
次に、順次選局について説明する。使用者が操作パネル
(16)上のアップキー(161)あるいはダウンキー(16
2)を押すと、マイコン(17)によってPLL回路(15)の
分周器の分周比が順次変えられ、従って、PLL回路(1
5)からのローカル信号SLの周波数が順次変えられ、受
信チャンネルが順次切換り選局される。この場合、アッ
プキー(161)が押されるときには、1→3→・・・→2
3→2→4→・・・→24→1→3→・・・のように受信
チャンネルが選局され、一方ダウンキー(162)が押さ
れるときには、23→21→・・・→1→24→22→・・・→
2→23→21→・・・のようにチャンネルが選局される。
即ち、奇数チャンネルと偶数チャンネルとが交互に選局
される。また、上述したように、例えば奇数チャンネル
の偏波面は水平、偶数チャンネルの偏波面は垂直とされ
ているので、偶数チャンネルから奇数チャンネル、奇数
チャンネルから偶数チャンネルに移るときに受信偏波面
が切換えられる。即ち、このときに、マイコン(17)か
らの切換信号SPOの状態が変えられ受信偏波面が切換え
られる。
第5図のフローチャートは、この順次選局のときの動作
を示すものである。即ち、アップキー(161)が押され
ると、チャンネル数CHが2だけ加算される。次に、
チャンネル数CHが25以上か否かの判断がされる。25以
上でないときには、そのチャンネル数CHのチャンネルが
選局される。一方、25以上のときには、偶数か奇数か
の判断がされる。奇数のときにはチャンネル数CHは2
とされる、偶数のときにはチャンネル数CHは1とされ
る。そして、受信偏波面が反転されて、チャンネル
数CHのチャンネルが選択される。アップキー(161)
が押されている間以上の動作が繰り返され、押すのを止
めたときの受信チャンネルが最終的に選局されることと
なる。
また、ダウンキー(162)が押されると、チャンネル
数CHが2だけ減算される。次に、チャンネル数CHが0
以下か否かの判断がされる。0以下でないときには、
そのチャンネル数CHのチャンネルが選局される。一
方、0以下のときには、偶数か奇数かの判断がされる
。奇数のときにはチャンネル数CHは24とされ、偶数
のときにはチャンネル数CHは23とされる。。そして、
受信偏波面が反転されて、チャンネル数CHのチャンネ
ルが選局される。ダウンキー(162)が押されている
間以上の動作が繰り返され、押すのを止めたときの受信
チャンネルが最終的に選局されることとなる。
尚、この選局時、表示パネル(20)の表示部(201)に
は選局された受信チャンネルのチャンネル数が表示され
る。図の例では、6チャンネルの選局状態であることが
示されている。また、受信偏波面が水平あるいは垂直に
切換えられるとき、夫々表示パネル(20)の表示パネル
(20)の表示部(202)あるいは(203)が点灯表示され
る。ここで、表示パネル(20)の表示部(204)は放送
受信時に点灯表示される。また、表示部(205)はKuバ
ンドあるいはcバンドの受信時例えばcバンドの受信時
に点灯表示される。
また、信号処理回路(14)より出力される合成出力S
O(第3図参照)は、デエンファシス回路(21)に供給
され、送信側でプリエンファシスされた信号が元に戻さ
れる。このデエンファシス回路(21)の出力はローパス
フィルタ(22)に供給され、映像信号SVが取り出され、
この映像信号が除去され、この除去回路(24)からの映
像信号SVはアンプ(23)で増幅された後エネルギー拡散
信号除去回路(24)に供給される。この除去回路(24)
では、送信側で映像信号SVに重畳された3角波のエネル
ギー拡散信号が除去され、この除去回路(24)からの映
像信号SVはミューティング回路(25)を介して出力端子
(26)に出力される。ミューティング回路(25)は、処
理回路(14)において、中間周波数402.78MHzの搬送波
の有無から形成される制御信号SMVによって制御され、
中間周波数402.78MHzの搬送波が無いときにミューテン
グ状態とされる。
G2音声系の説明 また、処理回路(14)より出力される合成出力SOは、バ
ンドパスフィルタ(30)に供給され、5.0〜8.5MHz帯に
搬送波が位置するFM音声信号SAFMが取り出される。そし
て、このFM音声信号SAFMはミキサを含み周波数変換器を
構成するPLL回路(31)及び(32)に供給される。これ
らPLL回路(31)及び(32)はFM音声信号SAFMの搬送波
を10.7MHzに変換するためのものである。この場合、上
述したように音声モードがモノラルモードあるいはマル
チプレックスモードあるいはマトリックスモードのとき
には5.0〜8.5MHz帯の単一搬送波が使用されているの
で、例えばPLL回路(31)より変換出力が得られるよう
にされる。一方、ディスクリートモードのときには、5.
0〜8.5MHz帯の第1及び第2の搬送波が使用されている
ので、PLL回路(31)及び(32)の双方より変換出力が
得られるようになされる。
ここで、上述したように各モードのFM音声信号SAFMの搬
送波の位置は、画一的には決まっておらず、5.0〜8.5MH
z帯で任意である。そこで、所望のFM音声信号SAFMを受
信するために、つまりそのFM音声信号SAFMの搬送波を1
0.7MHzの中間周波数に変換するために、使用者の操作パ
ネル(16)上のキー操作に基づいてマイコン(17)から
PLL回路(31)及び(32)には夫々分周比制御信号SN1
びSN2が供給され、PLL回路(31)及び(32)の分周器の
分周比が制御されていわゆるチューニングが行われる。
ところで、上述したように、各モードのFM音声信号SAFM
の搬送波の位置は、5.0〜8.5MHz帯で任意であるが、第
4図A〜Dに示すように、モノラルモードとマルチプレ
ックスモードの場合は6.80MHz、ディスクリートモード
の場合は5.58MHzと5.76MHz、さらにマトリックスモード
の場合は5.80MHzと6.80MHzであることが多い。操作パネ
ル(16)上のキー(164)は音声モード選択用のキーで
あり、このキー(164)を順次押すことにより音声モー
ドをモノラル→マルチプレックス→ディスクリート→マ
トリックス→モノラル→・・・というように選択され
る。この場合、モノラルモード及びマルチプレックスモ
ードへの切換時にはPLL回路(31)における同調周波数f
1が6.80MHzとなるように自動的にチューニングされる。
また、ディスクリートモードへの切換時にはPLL回路(3
1)及び(32)の同調周波数f1及びf2が夫々5.58MHz及び
5.76MHzとなるように自動的にチューニングされる。さ
らに、マトリックスモードへの切換時にはPLL回路(3
1)及び(32)の同調周波数f1及びf2が夫々5.80MHz及び
6.80MHzとなるように自動的にチューニングされる。
第6図のフローチャートは、以上のモード切換時の動作
を示すものである。即ち、音声モード選択用のキー(16
4)が押されると、現在のモードの判別がなされる。
モードがモノラルモードである場合にはマルチプレック
スモードに切換えられる。そして、PLL回路(31)に
おける同調周波数f1が6.80MHzとなるように自動的にチ
ューニングされる。また、モードがマルチプレックス
モードである場合にはディスクリートモードに切換えら
れる。そして、PLL回路(31)及び(32)における同
調周波数f1及びf2が5.58MHz及び5.76MHzとなるように自
動的にチューニングされる。また、モードがディスク
リートモードである場合にはマトリックスモードに切換
えらる。そして、PLL回路(31)及び(32)における
同調周波数f1及びf2が5.80MHz及び6.80MHzとなるように
自動的にチューニングされる。さらに、モードがマト
リックスモードである場合にはモノラルモードに切換え
られる。そして、PLL回路(31)における同調周波数f
1が6.80MHzとなるように自動的にチューニングされる。
尚、モノラルモード、マルチプレックスモード、ディス
クリートモード及びマトリックスモードに夫々切換えら
れるとき、表示パネル(20)の表示部(206),(20
7),(208)及び(209)が発光表示される。
尚、上述したように、信号処理回路(14)において、受
信チャンネルが切換えられるとき、音声モードとしては
モノラルモードが選択され、PLL回路(31)の同調周波
数f1が6.80MHzとなるように自動的にチューニングされ
る。
このように、各モードの切換時に同調周波数が一定とさ
れるが、FM音声信号SAFMの搬送時の位置がこの同調周波
数にないときには、使用者は操作パネル(16)上のキー
操作でチューニングするようにされる。ここで、チュー
ニングは操作パネル(16)の音声チューニング用のキー
(165)を押した後にテンキー「1」〜「0」あるいは
アップキー(161)、ダウンキー(162)を用いて行われ
る。以下、ディスクリートモードの場合を例にとって説
明する。
音声チューニング用のキー(165)を押すと、表示パネ
ル(20)の表示部(210)が点灯し、音声チューニング
状態であることが表示されると共に、表示部(201)に
第7図Aに示すような表示がなされる。図において、
「1」はPLL回路(31)における同調周波数f1を示して
おり、「5.58」は同調周波数f1の値を示している。次
に、テンキー「1」〜「0」によるキーインあるいはア
ップキー(161)、ダウンキー(162)を押すことにより
同調周波数f1がディスクリートモードの第1の搬送波の
FM音声信号SAFMを受信するようにセットされる。そし
て、表示パネル(20)の表示部(201)には、第7図B
に示すように新たにセットされた同調周波数f1が表示さ
れる。
この場合、アップキー(161)、ダウンキー(162)を押
すことによりチューニングを行う場合には、例えば10KH
zステップで行われる。そして、中間周波数の搬送波の
有無を基に、搬送波がないときにはスイープ速度は速く
され、搬送波があるときにはスイープ速度が遅くされ
る。
ところで、上述したようにディスクリートモードの場
合、第1及び第2の搬送波の間隔は統計的に0.18MHzで
あることが多い。そこで、この同調周波数f1のチューニ
ング時には、PLL回路(32)における同調周波数f2はf1
+0.18MHzに自動的にセットされる。即ち、第7図Bに
示すようにf1が5.30MHzとされると、f2=5.30+0.18=
5.48MHzとされる。この同調周波数f2でディスクリート
モードの第2の搬送波のFM信号SAFMが受信されるときに
は、これでチューニングが完了する。
これに対して、この同調周波数f2でディスクリートモー
ドの第2の搬送波のFM音声信号SAFMの受信ができないと
きには、再び音声チューニング用のキー(165)を押
す。このとき、表示パネル(20)の表示部(201)に第
7図Cに示すような表示がなされる。図において、
「2」はPLL回路(32)における同調周波数f2を示して
おり、「5.48」はその値を示している。次に、テンキー
「1」〜「0」によりキーインあるいはアップキー(16
1)、ダウンキー(162)を押すことにより同調周波数f2
がディスクリートモードの第2の搬送波のFM音声信号S
AFMを受信するようにセットされる。この場合も、アッ
プキー(161)、ダウンキー(162)を押すことによりチ
ューニングを行う場合には、例えば10KHzステップで行
われ、また、中間周波数の搬送波がないときにはスイー
プ速度は速くされ、搬送波があるときにはスイープ速度
が遅くされる。尚、この同調周波数f2のチューニングは
単独で行われる。
以上はディスクリートモードの場合を例にとって説明し
たが、マトリックスモードの場合も略同様であり、この
場合、同調周波数f1のチューニング時には、同調周波数
f2は、f2+1.00MHzに自動的にセットされる。
また、モノラルモード及びマルチプレックスモードの場
合は、同調周波数f1だけのチューニングでよい。
第8図のフローチャートは、以上のチューニング時の動
作を示すものである。即ち、音声チューニング用のキー
(165)が押されると、周波数f1又はf2のチューニン
グ状態とされる。つまり、キー(165)を押すごとにf
1あるいはf2のチューニング状態とされる。テンキー
「1」〜「0」で所定の周波数がキーインされると、
周波数f1のチューニング状態か否か判断される。周波
数f1のチューニング状態のときは、PLL回路(31)にお
ける同調周波数f1はキーインされた周波数にセットされ
る。次に、ディスクリートモードまたはマトリックス
モードか否か判断される。これらのモードでないモノ
ラルあるいはマルチプレックスモードのときにはキーセ
ンスの状態に戻り、一方これらのモードのときには、デ
ィスクリートモードか否か判断される。ディスクリー
トモードのときには周波数f2はf1+0.18MHzとされ、
ディスクリートモードでないマトリックスモードのとき
には周波数f2はf1+1.00MHzとされる。次に、周波数f
2が8.5MHzより大きいか否か判断される。8.5MHzより
大でないときにはそのままで、8.5MHzより大であるとき
にはf2=8.5MHzとされて、PLL回路(32)における同
調周波数f2がセットされる。そして、キーセンスの状
態に戻される。
一方、周波数f1のチューニング状態でなく、周波数f2
チューニング状態であるときは、PLL回路(32)におけ
る同調周波数f2はキーインされた周波数にセットされる
。そして、キーセンスの状態に戻される。
また、アップキー(161)が押されると、周波数f1
チューニング状態か否か判断される。周波数f1のチュ
ーニング状態のときは、周波数f1はf1+10KHzとされる
。次に、周波数f1がが8.5MHzより大であるか否か判断
される。8.5MHzより大でないときにはそのままで、8.
5MHzより大であるときにはf1=5.0MHzとされて、PLL
回路(31)における同調周波数f1がセットされる。以
下、上述した〜の動作が成される。
一方、周波数f1のチューニング状態でなく、周波数f2
チューニング状態であるときには、周波数f2はf2+10KH
zとされる。次に周波数f2が8.5MHzより大であるか否
か判断される。8.5MHzより大でないときにはそのまま
で、8.5MHzより大であるときにはf2=5.0MHzとされて
、PLL回路(32)における同調周波数f2がセットされ
る。
アップキー(161)が押されている間以上の動作が繰り
返される。
また、ダウンキー(162)が押されると、周波数f1
チューニング状態か否か判断される。周波数f1のチュ
ーニング状態のときは、周波数f1はf1−10KHzとされる
。次に、周波数f1が5.0MHzより小であるか否か判断さ
れる。5.0MHzより小でないときにはそのままで、小で
あるときにはf1=8.5MHzとされて、PLL回路(31)に
おける同調周波数f1がセットされる。以下、上述した
ま〜の動作がなされる。一方、周波数f1のチューニ
ング状態でなく、周波数f2のチューニング状態でもある
ときは、周波数f2はf2−10KHzとされる。次に、周波
数f2が5.0MHzより小であるか否か判断される。5.0MHz
より小でないときにはそのままで、小であるときにはf2
=8.5MHzとされて、PLL回路(32)における同調周波
数f2がセットされる。
ダウンキー(162)が押されている間以上の動作が繰り
返される。
第2図において、PLL回路(31)より得られる搬送波が1
0.7MHzの音声信号SA1は狭帯域バンドパスフィルタ(3
3)及び広帯域バンドパスフィルタ(34)を介して夫々
切換スイッチ(35)のA側及びB側の固定端子に供給さ
れる。また、PLL回路(32)より得られる搬送波が10.7M
Hzの音声信号SA2は狭帯域バンドパスフィルタ(36)及
び広帯域バンドパスフィルタ(37)を介して夫々切換ス
イッチ(38)のA側及びB側の固定端子に供給される。
音声モードがモノラルモード及びディスクリートモード
の場合、上述したように周波数偏移が75KHzと比較的狭
いので、切換スイッチ(35)及び(38)はA側に切換え
られ、この切換スイッチ(35)及び(38)からは狭帯域
バンドパスフィルタ(33)及び(36)を通過した音声信
号SA1及びSA2が得られる。一方、音声モードのマルチプ
レックスモード及びマトリックスモードの場合、上述し
たように周波数偏移が100KHzと比較的広いので、切換ス
イッチ(35)及び(38)からは広帯域バンドパスフィル
タ(34)及び(37)を通過した音声信号SA1及びSA2が得
られる。
切換スイッチ(35)及び(38)の切換は次のように行わ
れる。即ち、マイコン(17)からは、音声モードの選択
に対応して2ビットの信号〔A,B〕が発生される。つま
り、モノラルモードのときには〔1,1〕、マルチプレッ
クスモードのときには、〔0,0〕、ディスクリートモー
ドのときには〔1,0〕、マトリックスモードのときには
〔0,1〕が発生される。第9図のフローチャートは、こ
の2ビットの信号〔A,B〕の発生動作を示すものであ
る。即ち、音声モード選択用のキー(164)が押される
と、現在のモードの判別がなされる。モードがモノラ
ルモードである場合にはマルチプレックスモードに切換
えられ、2ビットの信号〔0,0〕が発生される。モ
ードがマルチプレックスモードである場合にはディスク
リートモードに切換えられ、2ビットの信号〔1,0〕
が発生される。モードがディスクリートモードである
場合にはマトリックスモードに切換えられ、2ビット
の信号〔0,1〕が発生される。モードがマトリックス
モードである場合にはモノラルモードに切換えられ、
2ビットの信号〔1,1〕が発生される。
このように、信号Aはモノラルモード及びディスクリー
トモードでは“1"、マルチプレックスモード及びマトリ
ックスモードでは“0"であり、切換スイッチ(35)及び
(38)にはこの信号Aが切換信号として供給される。そ
して、信号Aが“1"のときにはA側に、“0"のときには
B側に切換えられる。
切換スイッチ(35)及び(38)より取り出される音声信
号SA1及びSA2は夫々FM復調器(39)及び(40)に供給さ
れる。そして、これらFM復調器(39)及び(40)からの
復調出力は音声処理回路(41)に供給される。
音声処理回路(41)では各音声モードに応じた処理がな
される。即ち、マイコン(17)からの2ビットの信号
〔A,B〕はデコーダ(42)に供給され、このデコーダ(4
2)で4ビットの信号〔a,b,c,d〕に変換されて音声処理
回路(41)に制御信号として供給される。例えば、モノ
ラルモードの場合の〔1,1〕は、〔1,0,0,0〕に、マルチ
プレックスモードの場合の〔0,0〕は、〔0,1,0,0〕に、
ディスクリートモードの場合の〔1.0〕は〔0,0,1,0〕
に、マトリックスモードの場合の〔0,1〕は〔0,0,0,1〕
に変換される。これによって、音声処理回路(41)が制
御され、各音声モードに応じた処理がなされる。
そして、モノラルモードの場合、処理回路(41)の第1
及び第2の出力よりもモノラル音声信号が取り出され、
夫々アンプ(43)及び(44)、ミューティング回路(4
5)及び(46)を介して出力端子(47)及び(48)に出
力される。また、マルチプレックスモード、ディスクリ
ートモード、マトリックスモードの場合、処理回路(4
1)の第1及び第2の出力より夫々左音声信号L及び右
音声信号Rが取り出され、夫々アンプ(43)及び(4
4)、ミューティング回路(45)及び(46)を介して出
力端子(47)及び(48)に出力される。
また、FM復調回路(39)及び(40)からは夫々音声信号
SA1及びSA2が有るときには低レベル“0"、無いときには
高レベル“1"となる信号SM1及びSM2が出力され、夫々ア
ンド回路(49)に供給される。そして、このアンド回路
(49)の出力が高レベル“1"、即ち音声信号SA1もSA2
無いときミューティング回路(45)及び(46)が動作す
るようになされる。
また、FM復調回路(39)及び(40)からの信号SM1及びS
M2はマイコン(17)に供給され、上述したようにアップ
キー(161)あるいはダウンキー(162)による音声信号
のチューニング時のスイープ速度制御に使用される。
G3ファインチューニングの説明 また、操作パネル(16)のキー(166)はファインチュ
ーニング用のキーである。即ち、放送衛星からの放送信
号(SHF波)と地上通信信号(SHF波)との干渉によるビ
ート妨害を防止するためのものであり、信号処理回路
(14)における受信チャンネルの選局のためのチューニ
ングの中心周波数をわずかにずらすものである。
ファインチューニング用のキー(166)が押されると、
表示パネル(20)の表示部(201)には、第10図Aに示
すように表示がなされる。図において、「0.00」はチュ
ーニングの中心周波数がずれていないことを示してい
る。次に、アップキー(161)あるいはダウンキー(16
2)が押されると、チューニングの中心周波数が例えば
0.2MHzステップでずらされる。この場合、表示部(20
1)には、第10図Bに示すようにずらされた周波数が表
示される。このずらし量は妨害が例えば画面より目立た
なくなる程度の量とされ、最大±10MHz程度とされる。
あまりずらすと画面が乱れてくるからである。また、こ
のときAFT動作は禁止され、ずらした周波数が元にもど
らないようにされる。受信チャンネルを切換えると、こ
のAFT動作の禁止が解除される。尚、AFT動作はパワーオ
ン時に開始される。第11図において、f1は妨害周波数
で、fJが本来のチューニングの中心周波数であるとき、
例えばfFのように中心周波数が強制的にずらされる。
第12図のフローチャートは以上のファインチューニング
に関する動作を示すものである。即ち、パワーオン時に
AFT動作が開始される。そして、ファインチューニン
グ用のキー(166)が押されると、チューニングの中
心周波数をずらし得る状態とされる。アップキー(16
1)が押されると、ずらし量Δfが+10KHzが否か判断
される。+10MHzでないときにはチューニングの中心
周波数f0がf0+0.2MHzとされ、+10MHzであるときに
はチューニングの中心周波数f0はそのままでチューニン
グされる。そして、AFT動作が禁止され、キーセン
スの状態に戻される。アップキー(161)が押されてい
る間以上の動作が繰り返される。一方、ダウンキー(16
2)が押されると、ずらし量Δfが−10MHzか否か判断
される。−10MHzでないときにはチューニングの中心
周波数f0がf0−0.2MHzとされ、−10MHzであるときに
はチューニングの中心周波数f0はそのままでチューニン
グされる。そして、AFT動作が禁止され、キーセン
スの状態に戻される。ダウンキー(162)が押されてい
る間以上の動作を繰り返される。
また、テンキー「1」〜「0」によるキーインがあると
、AFT動作の禁止は解除され、その後チューニング
され、キーインされた数字の受信チャンネルが選局さ
れる。
G4受信禁止装置の説明 また、第2図例においては、所定の選局チャンネルの受
信を禁止することができる。即ち、所定のチャンネルが
選局されている状態(第13図Aに表示部(201)を図
示)で操作パネル(16)のキー(ペアレントキー)(16
7)が押されると、表示部(20)には第13図Bに示すよ
うに表示がされる。次に、テンキー「1」〜「0」で、
3桁のインデックス信号IDを入力すると、表示部(20
1)には第13図Cに示すように表示がなされる。次に、
エンターキー「ENTER」が押されると、入力したインデ
ックス信号IDが不揮発性メモリ(50)に予め記憶されて
いる所定チャンネルに対応するインデックス信号ID0
一致する場合は、表示部(201)には第13図Dに示すよ
うな表示が成され、この所定チャンネル、図示の例では
6チャンネルの受信が禁止状態とされる。一方、インデ
ックス信号IDがID0と不一致の場合には、表示部(201)
には第13図Eに示すように元の表示がなされ、所定のチ
ャンネルの受信は禁止状態とされない。
この場合、受信禁止状態とするため、PLL回路(15)の
分周比が変えられてローカル信号SLの周波数が変えら
れ、チューニングの中心周波数が950〜1450MHz帯の帯域
外例えば1480MHzとなるようにされる。したがって、こ
の受信禁止状態とされるとき、信号処理回路(14)にお
いて、402.78MHzの搬送波はなく、ミューティング回路
(25)が動作して映像ミューティング状態となる。また
このとき、FM復調回路(39)及び(40)からの信号SM1
及びSM2は共に高レベル“1"となるので、ミューティン
グ回路(45)及び(46)が動作して音声ミューティング
状態となる。
また、所定のチャンネルが選局され、このチャンネルが
受信禁止状態とされている状態(第14図Aに表示部(20
1)を図示)で、操作パネル(16)のキー(167)が押さ
れると、表示部(201)には、第14図Bに示すように表
示がなされる。次に、テンキー「1」〜「0」で3桁の
インデックス信号IDを入力すると、表示部(201)には
第14図Cに示すように表示がなされる。次に、エンター
キー「ENTER」が押されると、入力したインデックス信
号IDが不揮発性メモリ(50)に予め記憶されている所定
チャンネルに対応するインデックス信号ID0と一致する
場合は、第14図Dに示すような表示がなされ、この所定
チャンネル、図示の例では6チャンネルの受信禁止状態
が解除される。一方、インデックス信号IDがID0と不一
致の場合には、表示部(201)には、第14図Eに示すよ
うに元の表示がなされ、所定のチャンネルの受信禁止状
態は解除されない。
この場合、受信禁止状態が解除されると、チューニング
の中心周波数が正しい位置に戻され、従って、ミューテ
ィング回路(25),(45)及び(46)の動作も停止して
ミューティング状態が解除される。
また、不揮発性メモリ(50)に記憶される所定チャンネ
ルに対応するインデックス信号ID0を変える場合には次
のようにされる。即ち、所定のチャンネルが選局されて
いる状態(第15図Aに表示部(201)を図示)で操作パ
ネル(16)のキー(167)が押されると、表示部(201)
には第15図Bに示すような表示がなされる。次にテンキ
ー「1」〜「0」で3桁のインデックス信号ID1を入力
すると、表示部(201)には第15図Cに示すように表示
がなされる。続いて、3桁のインデックス信号ID2を入
力すると表示部(201)には第15図Dに示すような表示
がなされる。次に、エンターキー「ENTER」が押される
と、入力したインデックス信号ID1が不揮発性メモリ(5
0)に予め記憶されている所定チャンネルに対応するイ
ンデックス信号ID0と一致する場合は、インデックス信
号ID2がインデックス信号ID0としてメモリ(50)に記憶
され、このとき表示部(201)には第15図Eに示すよう
にインデックス信号ID2、図の例では「111」が表示され
る。一方、インデックス信号ID1とID0とが不一致の場
合、表示部(201)には第15図Fに示すように表示さ
れ、メモリ(50)に記憶されるインデックス信号ID0
そのままとされる。
尚、メモリ(50)には、工場出荷時には各チャンネルに
対応して各セット共通のインデックス信号ID0が記憶さ
れる。
また、メモリ(50)に記憶されているインデックス信号
ID0を忘れた場合には、ファクトリーコード、即ちマス
ターキー的なインデックス信号、例えば「999」が用意
されており、最悪の場合にはこれが用いられる。
第16図のフローチャートは以上の動作を示すものであ
る。即ち、所定の受信チャンネルの選局状態において、
操作パネル(16)のキー(167)が押されると、表示
部(201)に「P」が表示され、受信禁止、禁止解除あ
るいはインデックス信号ID0の登録状態とされる。次
にテンキー「1」〜「0」でインデックス信号が入力さ
れ、そして、エンターキー「ENTER」が押されると
、3桁か否かの判断がなされる。3桁の場合にはテ
ンキー「1」〜「0」で1つのインデックス信号IDが入
力されたことであるので、次に、この入力インデックス
信号IDが不揮発性メモリ(50)に予め記憶されているイ
ンデックス信号ID0と一致するか否か判断される。一
致していない場合には表示部(201)の表示が元に戻さ
れて、キーセンス状態とされる。一致する場合には受
信禁止状態であるか否か判断される。受信禁止状態で
ない場合には、受信禁止状態とするための操作と判断さ
れ受信禁止状態とされる。そして、チューニングの中
心周波数が帯域外とされ、表示部(201)に「PL」が
表示されて、キーセンスの状態とされる。また、受信
禁止状態である場合には、解除するための操作と判断さ
れ、受信禁止状態が解除される。そして、チューニン
グの中心周波数が所定チャンネルを受信できるように元
の位置に戻され、表示部(201)の「PL」が消されて
、キーセンスの状態に戻される。
また、3桁か否かの判断で、3桁でない場合には、次に
6桁か否かの判断がなされ、6桁でもない場合には元
の表示に戻され、キーセンスの状態とされる。6桁の
場合にはテンキー「1」〜「0」でインデックス信号ID
1とID2とが連続して入力されたことであるので、次に入
力インデックス信号ID1が不揮発性メモリ(50)に予め
記憶されているインデックス信号ID0と一致するか否か
判断される。一致していない場合には、ファクトリー
コードであるか否か判断される。ファクトリーコード
でもない場合には、「≡≡≡」の表示がなされて、キ
ーセンス状態とされる。一方、インデックス信号ID1とI
D0とが一致する場合、あるいはインデックス信号ID1が
ファクトリーコードである場合には、入力インデックス
信号ID2がインデックス信号ID0としてメモリ(50)に記
憶される。そして、このインデックス信号ID2が表示
部(201)に表示されて、キーセンス状態とされる。
尚、操作パネル(16)のキー(168)は、出力端子(2
6),(47),(48)に出力される信号を外部入力信号
とするためのキーである。第2図には図面の簡単のた
め、外部入力端子、切換スイッチ等は図示してない。ま
た、例えば外部入力側に切換えられるとき、表示パネル
(20)の表示部(211)は点灯表示される。
このように本例によれば、操作パネル(16)の上のキー
(164)によって受信する音声モードをモノラル→マル
チプレック→ディスクリート→マトリックス→モノラル
・・・というように切換選択するとき、選択された音声
モードで使用頻度の高い搬送波位置に自動的にチューニ
ングされるので、多くの場合、音声チューニングの煩わ
しさなく音声モードの切換選択と同時に音声信号の受信
を良好に行うことができる。
また、所定チャンネルの選局状態で、その所定チャンネ
ルの受信の禁止あるいは禁止解除が、その所定チャンネ
ルに対応して不揮発性メモリ(50)に予め記憶されてい
るインデックス信号ID0と同じインデックス信号を入力
しなければ行うことができない。さらに新たなインデッ
クス信号ID0の登録も実質的に(ファクトリーコードで
はできる)できない。
したがって、インデックス信号ID0を知らないときに
は、受信禁止状態の解除は困難であり、例えば子供が勝
手に禁止状態を解除することを確実に防止でき、受信禁
止の機能を充分に発揮させることができる。
また、受信禁止状態とするとき、映像及び音声は自動的
にミューティング状態とされるので、受信禁止状態のチ
ャンネルを選局するとき、乱れた画面および雑音の視聴
を回避することができる。
また、ディスクリートモード及びマトリックスモードの
場合の音声チューニング時には、PLL回路(31)におけ
る同調周波数f1とPLL回路(32)における同調周波数f2
とがf2−f1を一定(第1及び第2搬送波のもっとも多い
周波数間隔)としてチューニング制御されるので、これ
らのモードのチューニングの煩わしさが軽減される。
また、ファインチューニング機能を持つので、地上通信
波との干渉を良好に防止もしくは軽減することができ
る。
また、受信チャンネルの順次選局時には、偏波面の異な
る奇数チャンネルと偶数チャンネルとを交互に行うよう
になされているので、受信偏波面の切換が少ないことか
ら選局速度を高めることができる。また、受信偏波面の
切換が自動的になされるので使用者の受信偏波面の切換
の必要もない。
また、各音声モードの周波数偏移に応じて中間周波フィ
ルタ(33)〜(37)の切換が自動的になされるので、中
間周波フィルタの帯域幅の選択誤りによって生じる雑音
あるいは音の歪を良好に防止することができる。
尚、例えばインデックス信号による受信禁止等は上述実
施例に限らず、その他の受信機にも同様に適用すること
ができる。また、上述実施例では、奇数チャンネルの偏
波面が水平、偶数チャンネルの偏波面が垂直の場合で説
明したが、この逆の場合、あるいは右旋円偏波と左旋円
偏波の場合も同様である。また、受信禁止状態とするの
に帯域外(950〜1450MHz帯外)としたものであるが、帯
域内でも局間の受信不可能な値とすればよい。
H発明の効果 以上述べた本発明によれば、受信する音声モードの切換
選択時に、選択された音声モードで使用頻度の高い搬送
波位置に自動的にチューニングされるようにしたので、
多くの場合、音声チューニングの煩わしさなく音声モー
ドの切換選択と同時に音声信号の受信を良好に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構成図、第2図は本発明の一実施例を
示す構成図、第3図〜第16図はその説明のための図、第
17図及び第18図は従来の技術の説明のための図である。 (16)は操作パネル、(17)はマイクロコンピュータ、
(50)は不揮発性メモリ、(100)はチューナ、(164)
は音声モード選択用のキーである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号にこの映像信号の上側周波数帯に
    搬送波が位置しかつ任意の位置の搬送波を使用した複数
    の音声モードのFM音声信号を多重した信号で所定搬送波
    をFM変調した放送信号を受信する受信手段と、上記複数
    の音声モードのうち受信する音声モードを選択する音声
    モード選択手段と、上記FM音声信号を受信するため同調
    周波数を制御する音声チューニング手段とを有し、 上記音声モード選択手段によって、受信する音声モード
    を切換選択するとき、上記音声チューニング手段によっ
    て、この選択された音声モードで使用頻度の高い搬送波
    位置に同調周波数をセットすることを特徴とする受信
    機。
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