JPH0610152A - ポリプロピレンライニングの下地処理方法 - Google Patents
ポリプロピレンライニングの下地処理方法Info
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- JPH0610152A JPH0610152A JP12338192A JP12338192A JPH0610152A JP H0610152 A JPH0610152 A JP H0610152A JP 12338192 A JP12338192 A JP 12338192A JP 12338192 A JP12338192 A JP 12338192A JP H0610152 A JPH0610152 A JP H0610152A
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- Japan
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- metal
- lining
- polypropylene
- washed
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/05—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions
- C23C22/60—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using alkaline aqueous solutions with pH greater than 8
- C23C22/62—Treatment of iron or alloys based thereon
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリプロピレンライニングの下地処理方法に
関する。 【構成】 金属表面にポリプロピレンの粉体をライニン
グするに際し、金属表面を脱脂、洗浄後、酸洗し、水洗
したのち、苛性ソーダ、オルトリン酸ソーダ、亜硝酸ソ
ーダからなる沸騰水液に浸漬し、該金属表面にＦｅ3 Ｏ
4 を主体とする被膜を形成させ、次いで水に任意に溶解
し、かつその硬化反応温度が水の沸点よりも高い水溶性
のレゾール型フェノール樹脂水溶液を接触させたのち、
水の沸点よりも高い温度で該レゾール型フェノール樹脂
を硬化させるようにしたポリプロピレンライニングの下
地処理方法。
関する。 【構成】 金属表面にポリプロピレンの粉体をライニン
グするに際し、金属表面を脱脂、洗浄後、酸洗し、水洗
したのち、苛性ソーダ、オルトリン酸ソーダ、亜硝酸ソ
ーダからなる沸騰水液に浸漬し、該金属表面にＦｅ3 Ｏ
4 を主体とする被膜を形成させ、次いで水に任意に溶解
し、かつその硬化反応温度が水の沸点よりも高い水溶性
のレゾール型フェノール樹脂水溶液を接触させたのち、
水の沸点よりも高い温度で該レゾール型フェノール樹脂
を硬化させるようにしたポリプロピレンライニングの下
地処理方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は各種装置の配管、機器な
どの金属（炭素鋼）材料に適用されるポリプロピレンラ
イニングの下地処理方法に関する。
どの金属（炭素鋼）材料に適用されるポリプロピレンラ
イニングの下地処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の下地処理方法としては被ライニン
グ材表面（金属表面）を脱脂洗浄したのち、ブラスト処
理または酸洗浄後、リン酸塩による化成処理被膜を形成
させるなどの方法が知られている。
グ材表面（金属表面）を脱脂洗浄したのち、ブラスト処
理または酸洗浄後、リン酸塩による化成処理被膜を形成
させるなどの方法が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の下地処理方法に
よってライニングしたポリプロピレンライニングは比較
的温度の低い環境（４０℃以下）に使用した場合には、
それなりの耐久寿命が得られるが、それ以上の温度、特
に６０〜１００℃の水溶液と接触する環境に用いた場
合、ライニング被膜が剥離したり、ブリスタを生じるな
どの問題がある。剥離及びブリスタ部の被ライニング面
を調査すると必ず、被ライニング面が腐食されているこ
とから、前記、高温環境においても、被ライニング面が
腐食されないような下地処理方法の開発が望まれている
のが現状である。
よってライニングしたポリプロピレンライニングは比較
的温度の低い環境（４０℃以下）に使用した場合には、
それなりの耐久寿命が得られるが、それ以上の温度、特
に６０〜１００℃の水溶液と接触する環境に用いた場
合、ライニング被膜が剥離したり、ブリスタを生じるな
どの問題がある。剥離及びブリスタ部の被ライニング面
を調査すると必ず、被ライニング面が腐食されているこ
とから、前記、高温環境においても、被ライニング面が
腐食されないような下地処理方法の開発が望まれている
のが現状である。
【０００４】本発明は上記技術水準に鑑み、高温環境下
においても優れたポリプロピレンライニングを施工でき
る金属（炭素鋼）表面の下地処理方法を提供しようとす
るものである。
においても優れたポリプロピレンライニングを施工でき
る金属（炭素鋼）表面の下地処理方法を提供しようとす
るものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は金属表面にポリ
プロピレンの粉体をライニングするに際し、金属表面を
脱脂、洗浄後、酸洗し、水洗したのち、苛性ソーダ、オ
ルトリン酸ソーダ、亜硝酸ソーダからなる沸騰水溶液中
に浸漬し、該金属表面にＦｅ3 Ｏ4 を主体とする被膜を
形成させ、次いで、水に任意に溶解し、かつその硬化反
応温度が水の沸点よりも高い水溶性のレゾール型フェノ
ール樹脂水溶液を接触させたのち、水の沸点よりも高い
温度で該レゾール型フェノール樹脂を硬化させることを
特徴とするポリプロピレンライニングの下地処理方法で
ある。
プロピレンの粉体をライニングするに際し、金属表面を
脱脂、洗浄後、酸洗し、水洗したのち、苛性ソーダ、オ
ルトリン酸ソーダ、亜硝酸ソーダからなる沸騰水溶液中
に浸漬し、該金属表面にＦｅ3 Ｏ4 を主体とする被膜を
形成させ、次いで、水に任意に溶解し、かつその硬化反
応温度が水の沸点よりも高い水溶性のレゾール型フェノ
ール樹脂水溶液を接触させたのち、水の沸点よりも高い
温度で該レゾール型フェノール樹脂を硬化させることを
特徴とするポリプロピレンライニングの下地処理方法で
ある。
【０００６】本発明において、被ライニング材表面に均
一で緻密な耐熱性、耐食性及び付着力に優れたＦｅ3 Ｏ
4 被膜を形成するためには苛性ソーダ４０〜５０wt％、
オルトリン酸ソーダ５〜１５wt％、亜硝酸ソーダ２〜８
wt％の沸騰水が用いられるが、好ましくは苛性ソーダ４
５wt％、オルトリン酸ソーダ１０wt％、亜硝酸ソーダ５
wt％の沸騰水であり、結晶粒径の均一なＦｅ3 Ｏ4 被膜
が形成される。
一で緻密な耐熱性、耐食性及び付着力に優れたＦｅ3 Ｏ
4 被膜を形成するためには苛性ソーダ４０〜５０wt％、
オルトリン酸ソーダ５〜１５wt％、亜硝酸ソーダ２〜８
wt％の沸騰水が用いられるが、好ましくは苛性ソーダ４
５wt％、オルトリン酸ソーダ１０wt％、亜硝酸ソーダ５
wt％の沸騰水であり、結晶粒径の均一なＦｅ3 Ｏ4 被膜
が形成される。
【０００７】
【作用】本発明は脱脂、洗浄後、酸洗し、水洗すること
によって、被ライニング材の表面を清浄にし、この面
に、耐熱、耐食性、付着性に優れないるＦｅ3 Ｏ4 の均
一で緻密な被膜を形成しており、従来のブラスト処理あ
るいは化成処理被膜の下地処理において、ポリプロピレ
ン粉体の加熱溶融ライニング時に生じていた局部的な酸
化膜（Ｆｅ2 Ｏ3 主体）の形成あるいは化成処理被膜の
結晶水揮散による微細クラックの発生などもなく、高温
環境に使用した場合でも、緻密なＦｅ3 Ｏ4均一膜によ
って、被ライニング材の腐食が抑制される。
によって、被ライニング材の表面を清浄にし、この面
に、耐熱、耐食性、付着性に優れないるＦｅ3 Ｏ4 の均
一で緻密な被膜を形成しており、従来のブラスト処理あ
るいは化成処理被膜の下地処理において、ポリプロピレ
ン粉体の加熱溶融ライニング時に生じていた局部的な酸
化膜（Ｆｅ2 Ｏ3 主体）の形成あるいは化成処理被膜の
結晶水揮散による微細クラックの発生などもなく、高温
環境に使用した場合でも、緻密なＦｅ3 Ｏ4均一膜によ
って、被ライニング材の腐食が抑制される。
【０００８】更に本発明では被ライニング材表面にＦｅ
3 Ｏ4 の緻密で均一な被膜を形成させたのち、水に任意
に溶解し、かつその硬化反応温度が水の沸点よりも高い
水溶性のレゾール型フェノール樹脂水溶液と接触させて
おり、前記、Ｆｅ3 Ｏ4 被膜の結晶欠乏箇所あるいは結
晶と結晶の間に存在する緻密な空隙に前記水溶性のレゾ
ール型フェノール樹脂を含浸、硬化させており、被ライ
ニング材の防食を更に強化している。
3 Ｏ4 の緻密で均一な被膜を形成させたのち、水に任意
に溶解し、かつその硬化反応温度が水の沸点よりも高い
水溶性のレゾール型フェノール樹脂水溶液と接触させて
おり、前記、Ｆｅ3 Ｏ4 被膜の結晶欠乏箇所あるいは結
晶と結晶の間に存在する緻密な空隙に前記水溶性のレゾ
ール型フェノール樹脂を含浸、硬化させており、被ライ
ニング材の防食を更に強化している。
【０００９】
【実施例】厚さ３mm，直径１２０mmの炭素鋼板を６０℃
のオルトケイ酸ソーダ３％溶液に１０分間浸漬したの
ち、温水洗浄し、次いで５０℃の塩酸５％溶液に１０分
間浸漬したのち９０℃の温水で洗浄した。次いで苛性ソ
ーダ４５wt％、オルトリン酸ソーダ１０wt％、亜硝酸ソ
ーダ５wt％、水４０wt％からなる溶液の沸騰溶液中に２
０分間浸漬し、さらに５０℃の温水で十分に洗浄したの
ち、水に任意に溶解し、かつその硬化温度が水の沸点よ
りも高い水溶性のレゾール型フェノール樹脂（旭有機工
業株式会社製，ＡＶライト）を種々の濃度に調整した溶
液に１分間浸漬した。次いで１００℃で１０分間水分を
蒸発させたのち、１３０℃で３０分間硬化させた。
のオルトケイ酸ソーダ３％溶液に１０分間浸漬したの
ち、温水洗浄し、次いで５０℃の塩酸５％溶液に１０分
間浸漬したのち９０℃の温水で洗浄した。次いで苛性ソ
ーダ４５wt％、オルトリン酸ソーダ１０wt％、亜硝酸ソ
ーダ５wt％、水４０wt％からなる溶液の沸騰溶液中に２
０分間浸漬し、さらに５０℃の温水で十分に洗浄したの
ち、水に任意に溶解し、かつその硬化温度が水の沸点よ
りも高い水溶性のレゾール型フェノール樹脂（旭有機工
業株式会社製，ＡＶライト）を種々の濃度に調整した溶
液に１分間浸漬した。次いで１００℃で１０分間水分を
蒸発させたのち、１３０℃で３０分間硬化させた。
【００１０】これを２５０℃±２０℃に加熱したのち、
メルトインデックス５で平均粒径１００μｍのポリプロ
ピレン粉末を散布して溶融させ、ポリプロピレンライニ
ング供試体を作製した。
メルトインデックス５で平均粒径１００μｍのポリプロ
ピレン粉末を散布して溶融させ、ポリプロピレンライニ
ング供試体を作製した。
【００１１】この供試体を用い、ライニング側が１００
℃で５％硫酸水溶液に接触し、ライニングしてない供試
体面が２０℃の冷却水で冷却されている温度勾配下で、
１年間の耐久性評価試験を行った。その結果を表１に示
す。この結果、本発明の方法で下地処理を行なった供試
材は全く異常が認められず、非常に優れた耐久性を有し
ていることを確認した。
℃で５％硫酸水溶液に接触し、ライニングしてない供試
体面が２０℃の冷却水で冷却されている温度勾配下で、
１年間の耐久性評価試験を行った。その結果を表１に示
す。この結果、本発明の方法で下地処理を行なった供試
材は全く異常が認められず、非常に優れた耐久性を有し
ていることを確認した。
【００１２】
【表１】
【００１３】
【発明の効果】本発明の下地処理方法を適用することに
より、耐剥離性及び耐ブリスタ性に優れ、かつ、耐熱
性、耐薬品性に優れた安価なポリプロピレンライニング
が各種装置の配管や機器に安心して適用できるようにな
った。その工業的、経済的効果は非常に大きいものがあ
る。
より、耐剥離性及び耐ブリスタ性に優れ、かつ、耐熱
性、耐薬品性に優れた安価なポリプロピレンライニング
が各種装置の配管や機器に安心して適用できるようにな
った。その工業的、経済的効果は非常に大きいものがあ
る。
Claims (1)
- 【請求項１】 金属表面にポリプロピレンの粉体をライ
ニングするに際し、金属表面を脱脂、洗浄後、酸洗し、
水洗したのち、苛性ソーダ、オルトリン酸ソーダ、亜硝
酸ソーダからなる沸騰水溶液中に浸漬し、該金属表面に
Ｆｅ3 Ｏ4 を主体とする被膜を形成させ、次いで、水に
任意に溶解し、かつその硬化反応温度が水の沸点よりも
高い水溶性のレゾール型フェノール樹脂水溶液を接触さ
せたのち、水の沸点よりも高い温度で該レゾール型フェ
ノール樹脂を硬化させることを特徴とするポリプロピレ
ンライニングの下地処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4123381A JP2941560B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | ポリプロピレンライニングの下地処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4123381A JP2941560B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | ポリプロピレンライニングの下地処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0610152A true JPH0610152A (ja) | 1994-01-18 |
| JP2941560B2 JP2941560B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=14859177
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4123381A Expired - Fee Related JP2941560B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | ポリプロピレンライニングの下地処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2941560B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999044756A3 (en) * | 1998-03-02 | 1999-11-25 | British Steel Plc | Coated metal strips |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP4123381A patent/JP2941560B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999044756A3 (en) * | 1998-03-02 | 1999-11-25 | British Steel Plc | Coated metal strips |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2941560B2 (ja) | 1999-08-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990525 |
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